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だが、藩側も治安上の理由から関所に相当する施設を必要としており、「関所」の名称を避けて「番所」の体裁で設置したのが口留番所であった。主に藩に出入りする旅行者や商品の監視を任務としていた。前者には農民や欠落人(犯罪者)の逃亡防止・傷を負った者・女性、後者には専売品(各藩の特産品)の密輸防止や運上逃れの防止(品質や価格を維持するため)の目的とともに米などの穀物や金銀銅などを藩内に留めて必要な物資を確保しておく意図を有していた。[[弘前藩]]の[[碇ヶ関御関所|碇ヶ関]]などは特に有名であった。
 
また各藩において、通行する品物への税金、所謂『口役銀』(今でいう関税の様なもの)を徴収するのも口留番所の重要な役目でもあった。しかし、こうした税金を逃れるため不正を行う者が多くいたという。女性の通行に関しては特に厳しく、番所を通過するには、『関所女手形』が必要で、藩によっては通行を一切禁止する場所もあり、不正な通行には磔等の厳しい処罰が下される。また、鉄砲も女性同様に厳しく取り締まられ、『入り鉄砲に出女』という言葉が出たほどである。飛脚や位の高い武士などはそのまま通行することが可能<ref>[[{{信頼性要検証範囲|タイムスクープハンター]]|date=2013年9月}} (NHK総合1ch 2013年7月13日放送分「口留番所 境界の攻防戦」番組内説明</ref>。
 
番所の開門時間は、明け6つ(日の出)から暮れ6つ(日の入り)まで。日暮れになると門は閉められ番所の一日は終わる。