「コクリコ坂から」の版間の差分

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{{Infobox animanga/Manga
|タイトル=
|作者= 佐山哲郎(原作)
|作画= [[高橋千鶴]]
|出版社= [[講談社]]
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|封切日= [[2011年]][[7月16日]]
|上映時間= 91分
|その他= [[#劇場版アニメ映画|劇場版アニメ映画]]参照
}}
{{Infobox animanga/Footer
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|ウィキポータル= [[Portal:漫画|漫画]]・[[Portal:アニメ|アニメ]]}}
{{漫画}}
『'''コクリコ坂から'''』(コクリコざかから、英題:From:''From Up On Poppy Hill)Hill'')は、[[高橋千鶴]](作画)・佐山哲郎(原作)による[[日本]]の[[漫画]]作品、およびそれを原作とした[[スタジオジブリ]]製作の[[劇場版アニメ]]作品映画である<ref>{{Cite web|date=|url=http://sankei.jp.msn.com/entertainments/entertainers/101216/tnr1012160000000-n1.htm|title=ジブリ新作は少女漫画原作の「コクリコ坂から」 監督は宮崎吾朗|work=[[産経新聞|MSN産経ニュース]]|author=|publisher=[[産業経済新聞社]]|accessdate=2010-12-16 04:26|deadlink=2012-06-27|archiveurl=http://web-beta.archive.org/web/20101218193540/http://sankei.jp.msn.com/entertainments/entertainers/101216/tnr1012160000000-n1.htm|archivedate=2010年12月18日}}</ref>。
 
原作漫画は『[[なかよし]]』([[講談社]])にて[[1980年]]1月号から同年8月号まで連載された。全8話。単行本は同社より全2巻が刊行された。また、2010年に[[角川書店]]より新装版、2011年に同社より文庫版が発売された。
 
タイトルの「コクリコ」は[[フランス語]]で[[ヒナゲシ]]を意味する。
 
== あらすじ ==
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そのころ、海たちが通う港南学園では、新聞部部長の'''風間俊'''と生徒会長の'''水沼史郎'''が起こす騒動によって、生徒と教師が翻弄されていた。突如として新聞部によって発表される「ミスター・ミス港南」、物理法則をめぐる風間と水沼の賭け、制服廃止運動をめぐる風間と水沼の対立…。こうした一連の騒動を海は冷ややかに見つめていたが、制服廃止運動の敗北の責任を風間が一身に負わされるのを見て、いつしか海は風間を擁護する声を上げるようになる。風間もまたひたむきな海にひかれ、2人は交際を始める。しかし、ある日、水沼は風間に海と交際しないよう忠告する。
 
 
== 主な登場人物 ==
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: 港南学園高等部1年(初登場時)。空・陸の姉。母に代わって、小松崎家を切り盛りするしっかり者の少女。真面目な性格で、次々と騒動を起こす風間を当初は嫌っていたが、次第に風間にひかれていく。下宿人の北斗を慕っていたが、次第に彼に対する思いを妹が兄を慕うような気持と自覚するようになる。風間と交際を始めるが、一方的に風間に別れを告げられ、苦悩する。
: 北斗に「海をフランス語に訳すと、ラ・メール('''la mer'''となる)になる」と教えられ、北斗や友人からはメールがつまって'''メル'''と呼ばれている。
: 父が帰ってきても家が分かるように、毎朝、英[[ユニオンジャック]]や米[[星条旗]]、あるいは仏[[トリコロール]]と思しき国旗を掲揚し、家族や下宿人と共に朝礼をするのが日課となっている。なお、劇場版映画ではU旗とW旗([[国際信号旗]])が掲揚されている。この掲揚は「御安航を祈る」という意味である<ref>[http://www.dr-belair.com/dic/Defence/Sea-Forces/Sea-flags/ICOSbook.pdf] INTERNATIONAL
CODE OF SIGNALS、 NATIONAL IMAGERY AND MAPPING AGENCY  p.89  UW = "I wish you a pleasant voyage."</ref>。
; 小松崎 空(こまつざき そら)
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: ※角川書店より2010年7月10日に新装版発行・ISBN 978-4-04-854514-3、2011年6月25日に文庫版発行・ISBN 978-4-04-394444-6
 
== 劇場版アニメ映画 ==
{{Infobox Film
|作品名= コクリコ坂から
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|次作=
}}
2011年7月16日より、全国[[東宝]]系にて公開された。『[[ゲド戦記 (映画)|ゲド戦記]]』に続く[[宮崎吾朗]]監督作品第2作である
 
キャッチコピーは、'''上を向いて歩こう。'''
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; 「さよならの夏 〜コクリコ坂から〜」
: 作詞 - [[万里村ゆき子]] / 作曲 - [[坂田晃一]] / 編曲 - 武部聡志 / 歌 - [[手嶌葵]]([[ヤマハミュージックコミュニケーションズ]])
: オリジナルは、[[森山良子]]が歌っており、1976年4月から6月に[[讀賣テレビ放送|読売テレビ]]・[[日本テレビ放送網|日本テレビ]]系で放送された同名のタイトルの[[テレビドラマ]]の主題歌だった<ref>{{Cite web|date=2012-01-19 |url=http://www.tvdrama-db.com/drama_info/p/id-15220 |title=さよならの夏 - ドラマ詳細データ |work=|author=|publisher=テレビドラマデータベース|accessdate=2011-05-13 21:41}}</ref>。
 
==== 挿入歌 ====
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=== 製作に至るまでの経緯 ===
製作発表から何十年も前に[[宮崎駿]]の山小屋に彼の姪や甥が遊びにきていて少女漫画雑誌が置いてあり、その中に載っていた原作漫画を気に入った駿が長年映画化を検討していた<ref name="eiga">{{Cite web|date=|url=http://eiga.com/news/20101216/1/|title=宮崎駿監督、「コクリコ坂から」吾朗監督に「映画監督は2本目が大事」|work=|author=|publisher=[[映画.com]]|accessdate=2011-07-10 12:09}}</ref><ref>{{Cite web|date=|url=http://news.walkerplus.com/2010/1216/16/|title=ジブリ最新作『コクリコ坂から』、実は『耳をすませば』の対抗馬だった!|work=|author=|publisher=[[東京ウォーカー|Walkerplus]]|accessdate=2011-06-13 16:58}}</ref>。そして前作『[[借りぐらしのアリエッティ]]』製作中に正式に映画化されることが決定した。
 
スタジオジブリ経営5ヵ年計画における若手の登用を目的とした『借りぐらしのアリエッティ』に次ぐ第2であり<ref name="eiga"/>、本作の監督は駿の長男・宮崎吾朗が起用された。宮崎駿、[[高畑勲]]以外の人物が、スタジオジブリの映画として2作目の監督作品を製作するのは、本作が初めてとなった。『ゲド戦記』で吾朗が監督に起用されたことに反対していた宮崎駿は「1本作ったら、もう映画監督。どうしていくかは自分次第だ」と発言している。
 
担当[[声優]]は過去にもジブリ作品で声をあてた者が多く起用されている。主演の[[長澤まさみ]]はジブリ初出演である
 
=== 作品解説 ===
==== 原作からの主な変更点 ====
主要登場人物の設定や主題は原作を踏襲しているが、プロットや物語の提示方法など演出は大幅に改編され独自の作品となっている。
 
* 映画版のオリジナル要素として、高校の文化部部室棟「カルチェラタン」が登場。俊と水沼は、取り壊しが予定されているカルチェラタンを守るために奔走している。海はカルチェラタンの良さを生徒達に伝えるための大掃除を提案し、それを通じて俊と接近するなど、映画版のストーリーはこの保存運動を軸として、大きく再構成されている。
* 映画版の時代設定は[[1963年]]5月-6月となっている。学年をまたがないため、俊は最初から高3、海は高2、空は高1である。
* 制服は[[ブレザー]]から[[セーラー服]]に変更。
* 主人公の[[]]を「小松崎」から「松崎」に変更。「北見北斗」の名前が「北斗美樹」に、性別が男から女に、職業も「獣医師」から「医師」に変更。
* 主人公の母の名前「小松崎虹江」が「松崎良子」に、職業も「カメラマン」から「大学[[助教授]](英米文学者)」に変更。
* 賭け麻雀の設定はカット。
* 出生に関する疑惑は、父親の写真として海が見せた写真が、俊の持っているものと同じだったことから発覚する。
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== 外部リンク ==
* [http://kokurikozaka.jp/ 劇場版映画公式サイト]
* {{Movielink|allcinema|338753|コクリコ坂から}}
* {{Movielink|kinejun|42017|コクリコ坂から}}