「ダイヤモンドは砕けない」の版間の差分

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: [[戦闘潮流|Part2]]の主人公で仗助の父親。79歳。隠し子・仗助の存在を知り、仗助と対面するため、また音石明をそのスタンド能力で追跡するため、杜王町を訪れる。念写能力を持つ茨状のスタンド「'''ハーミットパープル(隠者の紫)'''」を操る。
 
=== 杜王町のスタンド使い ===
; 片桐 安十郎(かたぎり あんじゅうろう) / アンジェロ
: 「日本犯罪史上最低の殺人鬼」。[[1964年]]杜王町生まれ。[[知能指数|IQ]]160。
: 「いい気になっている奴」を破滅させることが生き甲斐。12歳の時に強姦と強盗を犯し、投獄。それからも罪を犯し続け青春の大半を獄中で過ごしてきた。三人の少年を強姦殺人し、死刑判決を受けていたが、虹村形兆によりスタンド使いとなり、絞首刑を執行されるもスタンド能力で生き延びて脱獄。
: その後杜王町でスタンドを一般市民に取り付かせ、本体は安全な所から犯罪を楽しんでいた。そこを仗助に邪魔をされ、彼を逆恨みする。仗助の母に取り付こうとしたが失敗し、スタンドを小瓶の中に閉じ込められてしまった。そこへかつて自分を逮捕した仗助の祖父を偶然発見し、私怨により殺害。仗助と承太郎にも襲い掛かるが、仗助の機転により再度スタンドを捕らえられ、本体の居場所が暴かれてしまった。最後は粉々に粉砕した岩と融合させられ、承太郎によってスタンド能力を得た経緯を白状させられるが、それでも悪あがきをした上に仗助の髪型をバカにしたため、キレた仗助の手でより念入りに融合させられ、スタンド能力を失った上で「アンジェロ岩」と呼ばれる杜王町の観光名所になる。
: 通称の由来はアメリカの作曲家「''アンジェロ・バダラメンティ''」<ref name="SJR No14-2" />。
;; アクア・ネックレス(水の首かざり)
:: 【破壊力 - C / スピード - C / 射程距離 - A / 持続力 - A / 精密動作性 - C / 成長性 - E】
:: 水分に混ざり相手の体内に進入して攻撃するスタンド。水蒸気にも同化することが可能。簡単なものになら姿を変えることもできる。人型で全身には無数の目がある。人間に取り憑いて操ることもできる。弱点とされるのは、物質同化タイプのスタンドなので自由に消すことができず、閉じ込められてもガラスを破るパワーもないという点である。
<!--:名前の由来はアメリカのラテンロックバンド「''[[サンタナ (バンド)|サンタナ]]''」の楽曲「''アクア・マリン''」。-->
; 虹村 形兆(にじむら けいちょう)
: 虹村億泰の兄。18歳。億泰とは対照的に冷静沈着で、非常に几帳面な性格。
: 杜王町で弓と矢を使いスタンド使いを増やしていた張本人で、スタンドの素質のない人間を弓矢で撃って何人もの人を殺してきた。その目的は、かつてのDIOの部下で、肉の芽の暴走により不死身の化け物になってしまった父親を「普通に死なせてやる」ことのできる能力者を探すこと。
: 仗助に倒された億泰に重傷を負わせ、自身はスタンドにより仗助を迎え打つが、クレイジー・ダイヤモンドにより再生したミサイルを撃ち返されて敗北。父親の家族を想う気持ちを仗助により知らされた直後、レッド・ホット・チリ・ペッパーの攻撃から億泰を庇い、電線に引き込まれて命を落とす。
: 後に吉良吉影との戦いで重傷を負った億泰の夢の中に現れ、彼自身に進むべき道を決断させ、戦線へ復帰させることに貢献している。
;; バッド・カンパニー(極悪中隊)
:: 【破壊力 - B / スピード - B / 射程距離 - C / 持続力 - B / 精密動作性 - C / 成長性 - C】
:: [[歩兵]]60名、[[戦車]](話数が進むにつれ、デザインが[[M1エイブラムス]]から[[69/79式戦車]]に変化している)7台、[[AH-64 アパッチ]]4機で構成されているミニチュア軍隊のスタンド。他にも[[地雷]]や、康一のスタンドを覚醒させるためにけしかけた[[グリーンベレー]]がいる。群体のスタンドであるため、数体倒されたところで本体には影響はほとんどない。軍隊の武器のサイズは小さいが威力は本物であり、数体の同時攻撃やミサイルでの攻撃は高い殺傷力を誇る。スタンド名の由来はイギリスのバンド「''[[バッド・カンパニー]]''」<ref name="SJR No14-1" />。
; 音石 明(おといし あきら)
: 声 - [[森久保祥太郎]]
: ギターを愛するロッカー。19歳。[[ライトハンド奏法]]が出来る。一見自信家でお調子者のように見えるが、仗助や承太郎らと渡り合うために力を蓄えてから彼らの前に姿を現したり、相手の実力を見極めて反省し瞬時にその戦いに適応するなど、戦いの駆け引きに関しては優れた能力を持つ。
: 虹村形兆によりスタンド能力を引き出されるが、スタンド能力が成長した後、彼を殺害して弓と矢を奪い、以降はスタンドによる窃盗などを繰り返しながら力を蓄えていた。その後仗助らの前に姿を現し、自身を探知できるジョセフの存在を知り彼を殺そうとするが、億泰、仗助に阻まれる。億泰には勝利し、仗助にはスタンドパワーを最大限に引き出して圧倒するが、スタンドが弱点の海に落ちたことで立ったまま再起不能になったと思いきや、ジョセフの乗った船に自ら泳いで乗り込み、船員のふりをしてジョセフを殺害しようとしたところを億泰に倒された。スタンド能力で5億円相当の窃盗を働いていたことで[[窃盗罪]]により逮捕され懲役刑に科せられる([[殺人罪 (日本)|殺人罪]]はスタンドによる殺人なので立件できず)。その際、承太郎と億泰に「今度スタンドで悪事をしたら、徹底的に叩きのめす」と脅された模様。そして承太郎から依頼を受けたスピードワゴン財団が秘密裏に弓と矢を所有していた間の行動を自白剤などで尋問し、二匹のドブネズミを射た事を自白した。なお、彼が奪った弓と矢は、スピードワゴン財団によって回収・管理されている。
: 後に、『[[岸辺露伴は動かない -六壁坂-]]』にも登場しており、この頃にはすでに刑期を終え、出所していることが判明している。
;; レッド・ホット・チリ・ペッパー
:: 【破壊力 - A / スピード - A / 射程距離 - A / 持続力 - A / 精密動作性 - C / 成長性 - A】
:: 電気を操り、電気と同化する人型の[[パキケファロサウルス]]を思わせる姿をしたスタンド。電気があるところならどこにでも移動可能であり、普段はコンセントや電線の中を移動する。他の物体を電気と同化させて電線の中に引っ張り込むこともできる。遠隔操作型のスタンドだが、電気を吸収すればするほど強くなる。特にスピードは電気と同化している関係上光速に近いスピードを持ち、スター・プラチナのような時間を止めるスタンドでもない限り追いつけないほどである。弱点は、電気が失われるとパワーダウンにとどまらずスタンド自体が消滅(=本体の死)してしまう危険があること(同化タイプのスタンドなので自由に消すことができない)。スタンドが顕現している状態では常に電気を消費し続けているため、長く活動するにはそれだけ大量の電気が必要となる。またゴムなどの絶縁体の内部では電気の補給ができず、海に転落すれば散り散りになり、消滅する危険もある。舞台となった杜王町では、町一帯の電力を全て吸い上げることでクレイジー・ダイヤモンドを遥かに超えるスピードとパワーを発揮できるが、それをやるとしばらく杜王町が停電に陥りバッテリーなどの弱い電力でしか活動できなくなるため、最後の切り札としていた。
:: スタンド名の由来はアメリカのバンド「''[[レッド・ホット・チリ・ペッパーズ]]''」<ref name="SJR No14-1" />。
; ネズミ(虫喰い、虫食いでない<ref>画集『JOJO A GOGO』、および[[トレーディングカードゲーム|TCG]]『ジョジョの奇妙な冒険 Adventure Battle Card』における呼称</ref>)
: 杜王町に生息する2匹の[[ドブネズミ]]。音石明によってスタンド使いとなる。承太郎を襲った方の鼠は耳たぶが虫喰い状にちぎれているため、承太郎が「虫喰い」という通称をつけた。
: 普通の鼠では考えられない高度な知能を持ち合わせており、同種の鼠や人間を襲っていた。音石の自白からそのことを知った承太郎が仗助と共に狩りに乗り出し、1匹は仗助によって仕留められるが、さらに奸智に長けたもう1匹(虫喰い)は仗助と承太郎を苦戦させる。罠を逆に利用したり、[[足跡#動物の足跡|バックトラック]]を用いるなどして二人を手玉にとるが、仗助が放った銃弾が外れたことで油断して岩陰から顔を出した所を二発目の銃弾で仕留められる。
;; ラット
:: 【破壊力 - B / スピード - C / 射程距離 - D / 持続力 - B / 精密動作性 - E / 成長性 - C】
:: 生物や物、さらにはスタンドさえ溶かしてしまう毒針を発射する、背中に乗せた砲台型のスタンド。毒針自体の威力はさほどではなく、金属製のフライパンなど、ある程度硬いものには跳ね返された。またスタープラチナのようなスピードと精密性に優れるスタンドならば容易に針を掴んで止めることができるが、針に触っただけで毒がまわってしまうため、実質的に避けるしかない。
:: この毒で溶かされた生物はすぐ死ぬわけではなく、原形を止めないほどに溶かされて形を変えられていても、頭などの重要な部分が原形を保っていれば生きていることが多い。そのため、息さえあればクレイジー・ダイヤモンドで元の溶かされる前の姿に戻せるようである。
:: 二匹とも同じデザイン、同じ能力のスタンドである。スタンド名の由来はアメリカのバンド「''[[ラット (バンド)|ラット]]''」<ref name="SJR No16">『集英社ジャンプリミックス ダイヤモンドは砕けないvol16 ヘブンズ・ドアー編』 P90「The origin of STANDS!」part.3</ref>。
; 大柳 賢(おおやなぎ けん) / ジャンケン小僧
: 声 - [[日野未歩]]
: 年齢11歳の小学6年生。吉良吉廣のスタンドの矢でスタンド使いとなる。左頬には矢が刺さった際にできた穴が開いているが、痛みはないらしい。ジャンケンを単なる運ではなく、心の強さで勝つものだという持論を持つ。
: 20歳という年齢で漫画家として社会で活躍している岸辺露伴に目をつけ、彼を心の強さで打ち負かして乗り越えるため、ジャンケン勝負を挑む。スタンド能力でヘブンズ・ドアーの2/3を奪うところまで追い詰めるが、静・ジョースターを利用した露伴の策にハマりヘブンズ・ドアーを奪い返され、さらに「運」を味方につけた露伴に敗北。「露伴に倒されるくらいなら」と自ら道路に飛び出し自殺を図るが、その行動に感銘を受けた露伴に救われ、「再起可能」となって完敗を認める。左頬の穴は結局ふさがらなかった。
;; ボーイ・II・マン
:: 【破壊力 - C / スピード - B / 射程距離 - C / 持続力 - A / 精密動作性 - C / 成長性 - C】
:: 5回勝負のジャンケンを行い、勝った相手のスタンド能力を、頬の穴から1/3ずつ吸収するスタンド。フードを被った鋼鉄のロボットのような容姿をしている。吸収したスタンドは、ジャンケン勝負の途中であっても吸収した分ならばスタンド能力を使える。奪われた相手は同じくその時点からスタンド能力を該当する分だけ使えなくなる。また、該当する部分の身体を本体の意のままに操ることも可能。負ければスタンドは逆に奪い返され、相手が3勝していれば吸収した分に関係なくすべて奪い返される。スタンド名の由来はアメリカのコーラス・グループ「''[[ボーイズIIメン]]''」<ref name="SJR No17-1">『集英社ジャンプリミックス ダイヤモンドは砕けないvol17ハーヴェスト編』 P106-107「The origin of STANDS!」part.4</ref>。
; ストレイ・キャット(猫草(ねこぐさ)) / 元「タマ」
: 元は[[ブリティッシュショートヘア|ブリティッシュ・ブルー]]種の猫、タマ。スタンドの矢に貫かれた後、川尻しのぶに誤って殺されてしまい、川尻家の庭に埋葬されるが実際には仮死状態であったため、スタンドの影響で埋葬場所から猫とも草ともつかない生き物として生まれ変わる。
: 一応植物なので歩けず、日の当たらないところではほとんど活動しない。また猫なので性格は気まぐれ。「本能と欲望のままに生きる」がモットー。殺されそうになった時の恨みからしのぶを攻撃し、その様子を見た吉良が危険性を察知し始末しようとするがスタンドの相性の悪さから断念。扱いようによっては利用できると考えた吉良によって川尻家の屋根裏部屋で飼われていた。その後成長したことにより凶悪な姿へと変貌。仗助との最終決戦時には「キラークイーン」の腹部に内蔵され能力を利用された。しかし億泰の「ザ・ハンド」により「キラークイーン」の腹部から瞬間移動させられ捕まる。吉良との最終決戦の後は億泰の父と友達になった。
;; ストレイ・キャット
:: 【破壊力 - B / スピード - E / 射程距離 - なし / 持続力 - A / 精密動作性 - E / 成長性 - C】
:: 本体と一体化しているスタンド。空気を操る能力を持ち、固めて発砲したりクッション代わりにして防御するなど幅広く応用可能。空気をなくし、「キラークイーン」の「第一の爆弾」を無力化した唯一のスタンド。光合成で行われる呼吸により操作するため、強い光を当てれば当てるほど強化されるが、逆に光を当てなければほとんど無力化される。
:: スタンド名の由来はアメリカのバンド「''[[ストレイ・キャッツ]]''」<ref name="SJR No17-2" />。
; 鋼田一 豊大(かねだいち とよひろ)
: 杜王町郊外の鉄塔を10万円で買い取り、3年間その中だけで自給自足していた謎の男。素顔をマスクで隠し、名前も偽名。掌のタコが異常なほど硬く発達しており、電線に引っかけたり、カッターなどの小物をしまえるなど幅広く応用が利く。
: 実は自らのスタンドである鉄塔に閉じ込められており、吉良吉廣にそそのかされ、仗助ら追跡者の誰かを鉄塔に閉じ込めるために敵対する。鉄塔に入り込んだ仗助と未起隆に対し、鉄塔への攻撃エネルギーをコントロールして圧倒するが、クレイジー・ダイヤモンドの「治す」能力でエネルギーを撃ち返され敗北。仗助との対戦後、自分が一番安心して生活できる場所はこの鉄塔しかないと認識し、この中で生涯を過ごすことを決意した。改心後、康一が既にエニグマの少年の手にかけられたことを仗助らに伝えた。
;; スーパーフライ
:: 【破壊力 - E / スピード - E / 射程距離 - なし / 持続力 - A / 精密動作性 - E / 成長性 - E】
:: 住居としている鉄塔と一体化したスタンド。鉄塔の枠の中に一人以上残っていない状態で枠の外に出ようとすると、枠の外に出た部分が金属に変化してしまう。一度捕らわれれば誰かと入れ替わるまで脱出できず、本体の豊大にも操作が出来ず同調もしていない一人歩き状態のため、豊大自身も囚われてしまっている。また、攻撃を受けるとその破壊エネルギーを鉄塔内で循環させた後、攻撃を受けた場所から同じ威力の攻撃を返すため、破壊することも不可能。この性質を利用し、豊大は放出される破壊エネルギーの軌道を見切ることで攻撃や移動にも使用している。スタンド名の由来はアメリカの歌手[[カーティス・メイフィールド]]の楽曲およびその収録アルバム「''[[スーパーフライ (アルバム)|スーパーフライ]]''」<ref name="SJR No17-1" />。
; 宮本 輝之輔(みやもと てるのすけ) / エニグマの少年
: 声 - [[成瀬誠]]
: 杜王町に住み、人が恐怖する姿を観察するのが好きな謎の少年。吉良吉廣によりスタンド使いになる。康一や朋子をスタンド能力で人質とし、仗助を追い詰めるが、噴上裕也の協力もあり抹殺に失敗。その卑劣な手段と陰湿な性格が仗助の怒りを買い、最後は彼によって[[シュレッダー]]の紙屑と融合させられて本にされ、生きた本として杜王町の図書館に寄贈される。劇中では本名が出ておらず、「エニグマの少年」と表記されている。
;; エニグマ
:: 【破壊力 - E / スピード - E / 射程距離 - C / 持続力 - A / 精密動作性 - C / 成長性 - C】
:: 物質や「恐怖のサイン」を示した者を紙にして封印する人型のスタンド。紙は折りたたまれており、開くことで封印された中身を取り出すことが可能。紙の中では時間の感覚がないため、ラーメンも温かいまま麺が伸びることなく封印でき、タクシーのような大きな物も封印可能。スタンド自身に攻撃力はないが、封印した紙を破くなどすれば中身も同じようにダメージを受け、破壊される。スタンド名の由来は[[ルーマニア]]の音楽プロジェクト「''[[エニグマ (ミュージシャン)|エニグマ]]''」<ref name="SJR No17-1" />。
; 乙 雅三(きのと まさぞう)
: [[1970年]]生まれの一級建築士。吉良吉廣にスタンドの矢で背中を射抜かれスタンド使いとなる。しかしスタンド能力を認識できていない上にスタンド自体が自我を持っていたため、全く制御できていない。能力には最後まで無自覚だったものの「背中を見られたくない」「見られたらおしまいだ」という恐怖だけは感じていた。
: 半焼した露伴の自宅の改修工事の見積りのために露伴の家を訪れ、背中を見せまいと振舞うがそれが逆に露伴の興味を引いてしまい、露伴に背中を見られたことで自らのスタンド能力により死亡した。
;; チープ・トリック
:: 【破壊力 - E / スピード - E / 射程距離 - E / 持続力 - A / 精密動作性 - E / 成長性 - E】
:: 自意識を持ち宿主の背中にとり憑く完全な自律型スタンド。カエルのような姿をしている。パワーはほとんどゼロに近く、絆創膏を剥がすほどの力さえも持っていないが、作中で電話の受話器を持って出前を注文しているシーンはある。人のボケに対してツッコミをしたり、慰めたりもする。
:: 宿主の耳元で囁くことで精神的なダメージを負わせる他、周囲の人や動物に話しかけ、宿主の背中を見るように仕向ける。宿主が誰かに背中を見られると、このスタンドは背中を見た者の背中へと移動してその者を新たな宿主とする。その際に元の宿主は背中を引き裂かれ、精気を吸われて干からび、死亡する(本体である乙もこの能力によって死亡した)。能力によって貼り付いているため、力で引き剥がすことは不可能で、無理に剥がそうとすれば背中ごと裂けてしまう上、スタンド攻撃もそのまま宿主へ跳ね返ってくる。
:: 乙の背中を見た岸辺露伴に取り憑き殺そうとしたが、露伴に「ふり向いてはいけない小道」に連れて行かれそこで広瀬康一にとりつこうとしてふり向いてしまい、あの世へと引きこまれてしまった。スタンド名の由来はアメリカのバンド「''[[チープ・トリック]]''」<ref name="SJR No17-2">『集英社ジャンプリミックス ダイヤモンドは砕けないvol17ハーヴェスト編』 P188「The origin of STANDS!」part.5</ref>。
; [[吉良吉影|吉良 吉影]](きら よしかげ)
: 声 - [[小山力也]]
: 手の綺麗な女性を48人殺してきた連続殺人鬼。本作の最終的な敵。スタンドは爆弾に関する能力を持つ「'''キラークイーン'''」。
; 吉良 吉廣(きら よしひろ) / 写真のおやじ
: 声 - [[島田敏]]
: 吉良吉影の父親。吉影が21歳の時に癌により死亡するが、幽霊となった後もスタンド能力で現世に残り息子を護ろうとする。エンヤ婆からスタンドの矢を譲り受け、その時点でスタンド能力を手にした。息子の異常な性癖を理解している唯一の人物。寝間着を着ており、綻びさせた毛糸を巧みに操り、物をとったり移動したりする。
: 吉良家を調査に来た仗助たちに襲い掛かり、一度は捕われるものの奇策を使って、「弓と矢」を奪い脱出する。その後はスタンド使いを増やして仗助を倒し、吉影を守ろうとする。仗助と吉影の最終決戦では、早人のポケットに隠れて息子を援護したが、仗助に気づかれ空気弾を逆に誘導され、吉影に仗助と間違われて爆破されてしまう。
;; アトム・ハート・ファーザー
:: 【破壊力 - E / スピード - E / 射程距離 - なし / 持続力 - A / 精密動作性 - C / 成長性 - C】
::自身が写っている写真の中に空間を隔離するスタンド。写真の中で起きたことは隔離された空間の中にも作用する。写真と同じ空間にいる人間は、その枠内から出ることは出来ず、枠の外から干渉することも不可能(干渉しようとすると、枠の外から反対側へ移動する)。写真の中に干渉することは出来ず、写真自体に攻撃してもそのダメージは写っている人間にそのまま返ってくるため、写真の中からの攻撃を防ぐ手段はない。ただし影響を及ぼせる写真は本体が最後に写った一枚のみなので、新たに写真を撮り直せばリセットされる。吉廣本人のセリフによると生前は写真に入り込む能力であったらしく、幽霊となった現在も感光された後の写真の中に自身や物を出し入れすることが可能。スタンド名の由来は[[ピンク・フロイド]]のアルバム「''アトム・ハート・マザー''」(邦題「[[原子心母]]」)<ref name="SJR No17-1" />。
 
=== その他のスタンド使い ===
; 小林 玉美(こばやし たまみ)
: 声 - [[田中一成]]
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: ぶどうヶ丘中学校に通う中学二年生。あだ名は「重ちー」。体重110kg。実年齢より精神年齢は幼く、口癖は「〜だど」「ししっ」「理解不能」。頭に無数のトゲが生えたような髪型。家で飼っている亀の名は「ゴン太」。自らのスタンドを使って町中に落ちている小銭を集めている。
: 欲深な守銭奴だが、仗助いわく「どこかほっとけない」人物。「サンジェルマン」のテリヤキチキンサンドが好物。当初は仗助と億泰から「小遣い稼ぎ」に利用され、三人で手に入れた宝くじの賞金を独り占めにしようとして一悶着起こしたが、結局は自分一人では宝くじを手に入れることはできなかったと悟り、改心。宝くじの賞金は平等に三等分した。その後は彼らと友人の間柄となる。
: 後日、殺人鬼・吉良吉影に出会いと遭遇し、偶然にも彼の秘密を知ったために交戦するが、爆殺されるがてしまう。しかし、死の間際に吉良の服のボタンを手に入れ、スタンドに運ばせることで仗助たちに手がかりを残した。彼の死は仗助、億泰に動揺を与え、殺人鬼・吉良吉影を探し出すきっかけを作った。
: 苗字の「矢安宮」はカナダの歌手[[ニール・ヤング]]に由来する<ref name="SJR No16" />。仗助と並び、作者の一番のお気に入りキャラクターであり、『ジョジョ』シリーズ通して一番好きなキャラクターと評している<ref name="menon" >[[SPUR (雑誌)|SPUR]]ムック『JOJOmenon』より。</ref>。
;; ハーヴェスト(収穫)
:: 【破壊力 - E / スピード - B / 射程距離 - A / 持続力 - A / 精密動作性 - E / 成長性 - C】
222 ⟶ 143行目:
: 仗助の高校に転校してきた青年。自称「[[マゼラン星雲]]からやって来た'''宇宙人'''で、本名は'''ヌ・ミキタカゾ・ンシ'''、年齢は216歳、職業は宇宙船のパイロットだ」と彼は語る。吉良吉廣の放ったスタンドの矢をはじき返すという、全シリーズ中でも彼にしか起きたことのない現象を見せた。
: つかみ所の無い性格で一般常識に乏しい。ポケットティッシュを丸飲みするなど常軌を逸した行動をとったこともあったが、仗助からは悪人でないと判断された。登場当初はスタンドが見えていない描写があったが、後の相関図(44巻)には「スタンドは見えるらしい」との記述がある(実際にスーパーフライ戦でもクレイジー・ダイヤモンドが見えているかのような発言をしていた)。サイレンの音に対してアレルギーを持つらしく、耳にするとジンマシンが出たり、悲鳴を上げたり、嘔吐したりしていた。
: [[ミステリーサークル]]の中央に倒れていたところを、仗助と億泰に発見される。サイレンの音から逃げるために仗助のスニーカーに変身して逃げ、その恩を返そうとする。仗助は彼をサイコロに変身させ、イカサマ博打で岸辺露伴から金を巻き上げようと画策した。鋼田一との戦闘の際には変身能力を駆使して仗助と共に戦い、億泰からもその覚悟を認められた。
: 鋼田一との戦闘の際には変身能力を駆使して仗助と共に戦い、億泰からもその覚悟を認められた。
: エピソード終盤に登場した彼の母親は「息子が『自分は宇宙人だ』と言って転校する先々の学校を混乱させて困る」と言うが、当の未起隆は彼女のことを「母親役を演じさせるために洗脳している」と語っていた。結局彼が宇宙人なのかスタンド使いなのかは明らかにされず、真実は謎のままとなっている。作者は「本当はどっちなんだろうな、というのが面白い」ということで、自分では決めていないと語っている<ref name="gogo" >『JOJO-A-GO!GO!』 DISC.3 ARAKI HIROHIKOより。</ref>。
;; アース・ウインド・アンド・ファイヤー
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:: 本体を布のようにバラけさせ、何にでも変身できる能力を持つスタンド。小型な物や軽いものなら何でも変身でき、複数に分裂することもできるが、自分以上に力のあるものや複雑な機械には変身できず、また人の顔真似なども出来ない。本体の一部を分離して変身させることも可能。しかし、支倉自身はスタンド能力ではなく宇宙人としての特殊能力だと語っている。なお『[[ストーンオーシャン]]』でも同名の能力が登場していたが、そちらは後から名称が変更されている。
:: 能力名は劇中には登場せず、画集『JOJO A-GO!GO!』でつけられた。能力名の由来はアメリカのバンド「''[[アース・ウィンド・アンド・ファイアー]]''」<ref name="SJR No17-1" />。
 
=== 敵スタンド使い ===
; 片桐 安十郎(かたぎり あんじゅうろう) / アンジェロ
: 「日本犯罪史上最低の殺人鬼」。[[1964年]]杜王町生まれ。[[知能指数|IQ]]160。
: 「いい気になっている奴」を破滅させることが生き甲斐。12歳の時に強姦と強盗を犯し、投獄。それからも罪を犯し続け青春の大半を獄中で過ごしてきた。三人の少年を強姦殺人し、死刑判決を受けていたが、虹村形兆によりスタンド使いとなり、絞首刑を執行されるもスタンド能力で生き延びて脱獄。
: その後杜王町でスタンドを一般市民に取り付かせ、本体は安全な所から犯罪を楽しんでいた。そこを仗助に邪魔をされ、彼を逆恨みする。仗助の母に取り付こうとしたが失敗し、スタンドを小瓶の中に閉じ込められてしまった。そこへかつて自分を逮捕した仗助の祖父を偶然発見し、私怨により殺害。仗助と承太郎にも襲い掛かるが、仗助の機転により再度スタンドを捕らえられ、本体の居場所が暴かれてしまった。最後は粉々に粉砕した岩と融合させられ、承太郎によってスタンド能力を得た経緯を白状させられるが、それでも悪あがきをした上に仗助の髪型をバカにしたため、キレた仗助の手でより念入りに融合させられ、スタンド能力を失った上で「アンジェロ岩」と呼ばれる杜王町の観光名所になる。
: 通称の由来はアメリカの作曲家「''アンジェロ・バダラメンティ''」<ref name="SJR No14-2" />。
;; アクア・ネックレス(水の首かざり)
:: 【破壊力 - C / スピード - C / 射程距離 - A / 持続力 - A / 精密動作性 - C / 成長性 - E】
:: 水分に混ざり相手の体内に進入して攻撃するスタンド。水蒸気にも同化することが可能。簡単なものになら姿を変えることもできる。人型で全身には無数の目がある。人間に取り憑いて操ることもできる。弱点とされるのは、物質同化タイプのスタンドなので自由に消すことができず、閉じ込められてもガラスを破るパワーもないという点である。
<!--:名前の由来はアメリカのラテンロックバンド「''[[サンタナ (バンド)|サンタナ]]''」の楽曲「''アクア・マリン''」。-->
; 虹村 形兆(にじむら けいちょう)
: 虹村億泰の兄。18歳。億泰とは対照的に冷静沈着で、非常に几帳面な性格。
: 杜王町で弓と矢を使いスタンド使いを増やしていた張本人で、スタンドの素質のない人間を弓矢で撃って何人もの人を殺してきた。その目的は、かつてのDIOの部下で、肉の芽の暴走により不死身の化け物になってしまった父親を「普通に死なせてやる」ことのできる能力者を探すこと。
: 仗助に倒された億泰に重傷を負わせ、自身はスタンドにより仗助を迎え打つが、クレイジー・ダイヤモンドにより再生したミサイルを撃ち返されて敗北。父親の家族を想う気持ちを仗助により知らされた直後、レッド・ホット・チリ・ペッパーの攻撃から億泰を庇い、電線に引き込まれて命を落とす。
: 後に吉良吉影との戦いで重傷を負った億泰の夢の中に現れ、彼自身に進むべき道を決断させ、戦線へ復帰させることに貢献している。
;; バッド・カンパニー(極悪中隊)
:: 【破壊力 - B / スピード - B / 射程距離 - C / 持続力 - B / 精密動作性 - C / 成長性 - C】
:: [[歩兵]]60名、[[戦車]](話数が進むにつれ、デザインが[[M1エイブラムス]]から[[69/79式戦車]]に変化している)7台、[[AH-64 アパッチ]]4機で構成されているミニチュア軍隊のスタンド。他にも[[地雷]]や、康一のスタンドを覚醒させるためにけしかけた[[グリーンベレー]]がいる。群体のスタンドであるため、数体倒されたところで本体には影響はほとんどない。軍隊の武器のサイズは小さいが威力は本物であり、数体の同時攻撃やミサイルでの攻撃は高い殺傷力を誇る。スタンド名の由来はイギリスのバンド「''[[バッド・カンパニー]]''」<ref name="SJR No14-1" />。
; 音石 明(おといし あきら)
: 声 - [[森久保祥太郎]]
: ギターを愛するロッカー。19歳。[[ライトハンド奏法]]が出来る。一見自信家でお調子者のように見えるが、仗助や承太郎らと渡り合うために力を蓄えてから彼らの前に姿を現したり、相手の実力を見極めて反省し瞬時にその戦いに適応するなど、戦いの駆け引きに関しては優れた能力を持つ。
: 虹村形兆によりスタンド能力を引き出されるが、スタンド能力が成長した後、彼を殺害して弓と矢を奪い、以降はスタンドによる窃盗などを繰り返しながら力を蓄えていた。その後仗助らの前に姿を現し、自身を探知できるジョセフの存在を知り彼を殺そうとするが、億泰、仗助に阻まれる。億泰には勝利し、仗助にはスタンドパワーを最大限に引き出して圧倒するが、スタンドが弱点の海に落ちたことで立ったまま再起不能になったと思いきや、ジョセフの乗った船に自ら泳いで乗り込み、船員のふりをしてジョセフを殺害しようとしたところを億泰に倒された。スタンド能力で5億円相当の窃盗を働いていたことで[[窃盗罪]]により逮捕され懲役刑に科せられる([[殺人罪 (日本)|殺人罪]]はスタンドによる殺人なので立件できず)。その際、承太郎と億泰に「今度スタンドで悪事をしたら、徹底的に叩きのめす」と脅された模様。そして承太郎から依頼を受けたスピードワゴン財団が秘密裏に弓と矢を所有していた間の行動を自白剤などで尋問し、二匹のドブネズミを射た事を自白した。なお、彼が奪った弓と矢は、スピードワゴン財団によって回収・管理されている。
: 後に、『[[岸辺露伴は動かない -六壁坂-]]』にも登場しており、この頃にはすでに刑期を終え、出所していることが判明している。
;; レッド・ホット・チリ・ペッパー
:: 【破壊力 - A / スピード - A / 射程距離 - A / 持続力 - A / 精密動作性 - C / 成長性 - A】
:: 電気を操り、電気と同化する人型の[[パキケファロサウルス]]を思わせる姿をしたスタンド。電気があるところならどこにでも移動可能であり、普段はコンセントや電線の中を移動する。他の物体を電気と同化させて電線の中に引っ張り込むこともできる。遠隔操作型のスタンドだが、電気を吸収すればするほど強くなる。特にスピードは電気と同化している関係上光速に近いスピードを持ち、スター・プラチナのような時間を止めるスタンドでもない限り追いつけないほどである。弱点は、電気が失われるとパワーダウンにとどまらずスタンド自体が消滅(=本体の死)してしまう危険があること(同化タイプのスタンドなので自由に消すことができない)。スタンドが顕現している状態では常に電気を消費し続けているため、長く活動するにはそれだけ大量の電気が必要となる。またゴムなどの絶縁体の内部では電気の補給ができず、海に転落すれば散り散りになり、消滅する危険もある。舞台となった杜王町では、町一帯の電力を全て吸い上げることでクレイジー・ダイヤモンドを遥かに超えるスピードとパワーを発揮できるが、それをやるとしばらく杜王町が停電に陥りバッテリーなどの弱い電力でしか活動できなくなるため、最後の切り札としていた。
:: スタンド名の由来はアメリカのバンド「''[[レッド・ホット・チリ・ペッパーズ]]''」<ref name="SJR No14-1" />。
; ネズミ(虫喰い、虫食いでない<ref>画集『JOJO A GOGO』、および[[トレーディングカードゲーム|TCG]]『ジョジョの奇妙な冒険 Adventure Battle Card』における呼称</ref>)
: 杜王町に生息する2匹の[[ドブネズミ]]。音石明によってスタンド使いとなる。承太郎を襲った方の鼠は耳たぶが虫喰い状にちぎれているため、承太郎が「虫喰い」という通称をつけた。
: 普通の鼠では考えられない高度な知能を持ち合わせており、同種の鼠や人間を襲っていた。音石の自白からそのことを知った承太郎が仗助と共に狩りに乗り出し、1匹は仗助によって仕留められるが、さらに奸智に長けたもう1匹(虫喰い)は仗助と承太郎を苦戦させる。罠を逆に利用したり、[[足跡#動物の足跡|バックトラック]]を用いるなどして二人を手玉にとるが、仗助が放った銃弾が外れたことで油断して岩陰から顔を出した所を二発目の銃弾で仕留められる。
;; ラット
:: 【破壊力 - B / スピード - C / 射程距離 - D / 持続力 - B / 精密動作性 - E / 成長性 - C】
:: 生物や物、さらにはスタンドさえ溶かしてしまう毒針を発射する、背中に乗せた砲台型のスタンド。毒針自体の威力はさほどではなく、金属製のフライパンなど、ある程度硬いものには跳ね返された。またスタープラチナのようなスピードと精密性に優れるスタンドならば容易に針を掴んで止めることができるが、針に触っただけで毒がまわってしまうため、実質的に避けるしかない。
:: この毒で溶かされた生物はすぐ死ぬわけではなく、原形を止めないほどに溶かされて形を変えられていても、頭などの重要な部分が原形を保っていれば生きていることが多い。そのため、息さえあればクレイジー・ダイヤモンドで元の溶かされる前の姿に戻せるようである。
:: 二匹とも同じデザイン、同じ能力のスタンドである。スタンド名の由来はアメリカのバンド「''[[ラット (バンド)|ラット]]''」<ref name="SJR No16">『集英社ジャンプリミックス ダイヤモンドは砕けないvol16 ヘブンズ・ドアー編』 P90「The origin of STANDS!」part.3</ref>。
; [[吉良吉影|吉良 吉影]](きら よしかげ)
: 声 - [[小山力也]]
: 手の綺麗な女性を48人殺してきた連続殺人鬼。本作の最終的な敵。スタンドは爆弾に関する能力を持つ「'''キラークイーン'''」。
; 吉良 吉廣(きら よしひろ) / 写真のおやじ
: 声 - [[島田敏]]
: 吉良吉影の父親。吉影が21歳の時に癌により死亡するが、幽霊となった後もスタンド能力で現世に残り息子を護ろうとする。エンヤ婆からスタンドの矢を譲り受け、その時点でスタンド能力を手にした。息子の異常な性癖を理解している唯一の人物。寝間着を着ており、綻びさせた毛糸を巧みに操り、物をとったり移動したりする。
: 吉良家を調査に来た仗助たちに襲い掛かり、一度は捕われるものの奇策を使って、「弓と矢」を奪い脱出する。その後はスタンド使いを増やして仗助を倒し、吉影を守ろうとする。仗助と吉影の最終決戦では、早人のポケットに隠れて息子を援護したが、仗助に気づかれ空気弾を逆に誘導され、吉影に仗助と間違われて爆破されてしまう。
;; アトム・ハート・ファーザー
:: 【破壊力 - E / スピード - E / 射程距離 - なし / 持続力 - A / 精密動作性 - C / 成長性 - C】
::自身が写っている写真の中に空間を隔離するスタンド。写真の中で起きたことは隔離された空間の中にも作用する。写真と同じ空間にいる人間は、その枠内から出ることは出来ず、枠の外から干渉することも不可能(干渉しようとすると、枠の外から反対側へ移動する)。写真の中に干渉することは出来ず、写真自体に攻撃してもそのダメージは写っている人間にそのまま返ってくるため、写真の中からの攻撃を防ぐ手段はない。ただし影響を及ぼせる写真は本体が最後に写った一枚のみなので、新たに写真を撮り直せばリセットされる。吉廣本人のセリフによると生前は写真に入り込む能力であったらしく、幽霊となった現在も感光された後の写真の中に自身や物を出し入れすることが可能。スタンド名の由来は[[ピンク・フロイド]]のアルバム「''アトム・ハート・マザー''」(邦題「[[原子心母]]」)<ref name="SJR No17-1" />。
; 大柳 賢(おおやなぎ けん) / ジャンケン小僧
: 声 - [[日野未歩]]
: 年齢11歳の小学6年生。吉良吉廣のスタンドの矢でスタンド使いとなる。左頬には矢が刺さった際にできた穴が開いているが、痛みはないらしい。ジャンケンを単なる運ではなく、心の強さで勝つものだという持論を持つ。
: 20歳という年齢で漫画家として社会で活躍している岸辺露伴に目をつけ、彼を心の強さで打ち負かして乗り越えるため、ジャンケン勝負を挑む。スタンド能力でヘブンズ・ドアーの2/3を奪うところまで追い詰めるが、静・ジョースターを利用した露伴の策にハマりヘブンズ・ドアーを奪い返され、さらに「運」を味方につけた露伴に敗北。「露伴に倒されるくらいなら」と自ら道路に飛び出し自殺を図るが、その行動に感銘を受けた露伴に救われ、「再起可能」となって完敗を認める。左頬の穴は結局ふさがらなかった。
;; ボーイ・II・マン
:: 【破壊力 - C / スピード - B / 射程距離 - C / 持続力 - A / 精密動作性 - C / 成長性 - C】
:: 5回勝負のジャンケンを行い、勝った相手のスタンド能力を、頬の穴から1/3ずつ吸収するスタンド。フードを被った鋼鉄のロボットのような容姿をしている。吸収したスタンドは、ジャンケン勝負の途中であっても吸収した分ならばスタンド能力を使える。奪われた相手は同じくその時点からスタンド能力を該当する分だけ使えなくなる。また、該当する部分の身体を本体の意のままに操ることも可能。負ければスタンドは逆に奪い返され、相手が3勝していれば吸収した分に関係なくすべて奪い返される。スタンド名の由来はアメリカのコーラス・グループ「''[[ボーイズIIメン]]''」<ref name="SJR No17-1">『集英社ジャンプリミックス ダイヤモンドは砕けないvol17ハーヴェスト編』 P106-107「The origin of STANDS!」part.4</ref>。
; ストレイ・キャット(猫草(ねこぐさ)) / 元「タマ」
: 元は[[ブリティッシュショートヘア|ブリティッシュ・ブルー]]種の猫、タマ。スタンドの矢に貫かれた後、川尻しのぶに誤って殺されてしまい、川尻家の庭に埋葬されるが実際には仮死状態であったため、スタンドの影響で埋葬場所から猫とも草ともつかない生き物として生まれ変わる。
: 一応植物なので歩けず、日の当たらないところではほとんど活動しない。また猫なので性格は気まぐれ。「本能と欲望のままに生きる」がモットー。殺されそうになった時の恨みからしのぶを攻撃し、その様子を見た吉良が危険性を察知し始末しようとするがスタンドの相性の悪さから断念。扱いようによっては利用できると考えた吉良によって川尻家の屋根裏部屋で飼われていた。その後成長したことにより凶悪な姿へと変貌。仗助との最終決戦時には「キラークイーン」の腹部に内蔵され能力を利用された。しかし億泰の「ザ・ハンド」により「キラークイーン」の腹部から瞬間移動させられ捕まる。吉良との最終決戦の後は億泰の父と友達になった。
;; ストレイ・キャット
:: 【破壊力 - B / スピード - E / 射程距離 - なし / 持続力 - A / 精密動作性 - E / 成長性 - C】
:: 本体と一体化しているスタンド。空気を操る能力を持ち、固めて発砲したりクッション代わりにして防御するなど幅広く応用可能。空気をなくし、「キラークイーン」の「第一の爆弾」を無力化した唯一のスタンド。光合成で行われる呼吸により操作するため、強い光を当てれば当てるほど強化されるが、逆に光を当てなければほとんど無力化される。
:: スタンド名の由来はアメリカのバンド「''[[ストレイ・キャッツ]]''」<ref name="SJR No17-2" />。
; 鋼田一 豊大(かねだいち とよひろ)
: 杜王町郊外の鉄塔を10万円で買い取り、3年間その中だけで自給自足していた謎の男。素顔をマスクで隠し、名前も偽名。掌のタコが異常なほど硬く発達しており、電線に引っかけたり、カッターなどの小物をしまえるなど幅広く応用が利く。
: 実は自らのスタンドである鉄塔に閉じ込められており、吉良吉廣にそそのかされ、仗助ら追跡者の誰かを鉄塔に閉じ込めるために敵対する。鉄塔に入り込んだ仗助と未起隆に対し、鉄塔への攻撃エネルギーをコントロールして圧倒するが、クレイジー・ダイヤモンドの「治す」能力でエネルギーを撃ち返され敗北。仗助との対戦後、自分が一番安心して生活できる場所はこの鉄塔しかないと認識し、この中で生涯を過ごすことを決意した。改心後、康一が既にエニグマの少年の手にかけられたことを仗助らに伝えた。
;; スーパーフライ
:: 【破壊力 - E / スピード - E / 射程距離 - なし / 持続力 - A / 精密動作性 - E / 成長性 - E】
:: 住居としている鉄塔と一体化したスタンド。鉄塔の枠の中に一人以上残っていない状態で枠の外に出ようとすると、枠の外に出た部分が金属に変化してしまう。一度捕らわれれば誰かと入れ替わるまで脱出できず、本体の豊大にも操作が出来ず同調もしていない一人歩き状態のため、豊大自身も囚われてしまっている。また、攻撃を受けるとその破壊エネルギーを鉄塔内で循環させた後、攻撃を受けた場所から同じ威力の攻撃を返すため、破壊することも不可能。この性質を利用し、豊大は放出される破壊エネルギーの軌道を見切ることで攻撃や移動にも使用している。スタンド名の由来はアメリカの歌手[[カーティス・メイフィールド]]の楽曲およびその収録アルバム「''[[スーパーフライ (アルバム)|スーパーフライ]]''」<ref name="SJR No17-1" />。
; 宮本 輝之輔(みやもと てるのすけ) / エニグマの少年
: 声 - [[成瀬誠]]
: 杜王町に住み、人が恐怖する姿を観察するのが好きな謎の少年。吉良吉廣によりスタンド使いになる。康一や朋子をスタンド能力で人質とし、仗助を追い詰めるが、噴上裕也の協力もあり抹殺に失敗。その卑劣な手段と陰湿な性格が仗助の怒りを買い、最後は彼によって[[シュレッダー]]の紙屑と融合させられて本にされ、生きた本として杜王町の図書館に寄贈される。劇中では本名が出ておらず、「エニグマの少年」と表記されている。
;; エニグマ
:: 【破壊力 - E / スピード - E / 射程距離 - C / 持続力 - A / 精密動作性 - C / 成長性 - C】
:: 物質や「恐怖のサイン」を示した者を紙にして封印する人型のスタンド。紙は折りたたまれており、開くことで封印された中身を取り出すことが可能。紙の中では時間の感覚がないため、ラーメンも温かいまま麺が伸びることなく封印でき、タクシーのような大きな物も封印可能。スタンド自身に攻撃力はないが、封印した紙を破くなどすれば中身も同じようにダメージを受け、破壊される。スタンド名の由来は[[ルーマニア]]の音楽プロジェクト「''[[エニグマ (ミュージシャン)|エニグマ]]''」<ref name="SJR No17-1" />。
; 乙 雅三(きのと まさぞう)
: [[1970年]]生まれの一級建築士。吉良吉廣にスタンドの矢で背中を射抜かれ、スタンド能力を得た。しかし、スタンドを認識できていない上にスタンド自体が自我を持っていたため、全く制御できていない。能力には最後まで無自覚だったものの「背中を見られたくない」「見られたらおしまいだ」という恐怖だけは感じ、他人に背中を見せずに生活していた。
: 半焼した露伴の自宅の改修工事の見積りのために露伴の家を訪れ、背中を見せまいと振舞うがそれが逆に露伴の興味を引いてしまい、露伴に背中を見られたことで自らのスタンド能力により死亡した。
;; チープ・トリック
:: 【破壊力 - E / スピード - E / 射程距離 - E / 持続力 - A / 精密動作性 - E / 成長性 - E】
:: 自意識を持ち、宿主の背中にとり憑く完全な自律型スタンド。パワーはほとんどゼロに近く、絆創膏を剥がすほどの力さえも持っていないが、作中で電話の受話器を持って出前を注文しているシーンはある。人のボケに対してツッコミをしたり、慰めたりもする。
:: 宿主の耳元で囁くことで精神的なダメージを負わせる他、周囲の人や動物に話しかけ、宿主の背中を見るように仕向ける。宿主が誰かに背中を見られると、このスタンドは背中を見た者の背中へと移動してその者を新たな宿主とする。その際に元の宿主は背中を引き裂かれ、精気を吸われて干からび、死亡する(本体である乙もこの能力によって死亡した)。能力によって貼り付いているため、力で引き剥がすことは不可能で、無理に剥がそうとすれば背中ごと裂けてしまう上、スタンド攻撃もそのまま宿主へ跳ね返ってくる。
:: 乙の背中を見た岸辺露伴に取り憑き殺そうとしたが、露伴に「ふり向いてはいけない小道」に連れて行かれそこで広瀬康一にとりつこうとしてふり向いてしまい、あの世へと引きこまれてしまった。スタンド名の由来はアメリカのバンド「''[[チープ・トリック]]''」<ref name="SJR No17-2">『集英社ジャンプリミックス ダイヤモンドは砕けないvol17ハーヴェスト編』 P188「The origin of STANDS!」part.5</ref>。
 
=== その他・杜王町の住人 ===