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{{画像提供依頼|東京都葛飾区四つ木に設置された銅像|date=2013年12月}}
{{Infobox animanga/Header
|タイトル=キャプテン翼
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}}
{{Infobox animanga/Manga
|作者=[[高橋陽一]]
|作画=
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|他出版社=
|掲載誌=[[週刊少年ジャンプ]]
|レーベル=ジャンプコミックス
|発行日=
|発売日=
|開始号=[[1981年]]18号
|終了号=[[1988年]]22号
|発表期間=
|巻数=単行本:全37巻<br />文庫版:全21巻<br />ワイド版:全21巻
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|他出版社=
|掲載誌=[[フレッシュジャンプ]]
|レーベル=ジャンプ・コミックス
|発行日=
|発売日=
|開始号=1984年5月号
|終了号=6月号
|開始日=
|終了日=
|発表期間=
|巻数=全1巻
|話数=
|その他=
|インターネット=
}}
{{Infobox animanga/Manga
|タイトル=キャプテン翼 ワールドユース特別編
|作者=高橋陽一
|作画=
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|他出版社=
|掲載誌=週刊少年ジャンプ
|レーベル=ジャンプコミックス
|発行日=
|発売日=
|開始号=[[1993年]]15号
|終了号=1993年19号
|発表期間=
|巻数=全1巻
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|他出版社=
|掲載誌=週刊少年ジャンプ
|レーベル=ジャンプコミックス
|発行日=
|発売日=
|開始号=[[1994年]]18号
|終了号=[[1997年]]37・38合併号
|発表期間=
|巻数=
|話数=
|その他=
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}}
{{Infobox animanga/Manga
|タイトル=キャプテン翼
|作者=高橋陽一
|作画=
|出版社=集英社
|他出版社=
|掲載誌=[[週刊ヤングジャンプ]]
|レーベル=ジャンプコミックス
|発行日=
|発売日=
|開始号=[[2001年]]3・4合併号
|終了号=[[2004年]]24号
|発表期間=
|巻数=全
|話数=
|その他=
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}}
{{Infobox animanga/Manga
|タイトル=キャプテン翼
|作者=高橋陽一
|作画=
|出版社=集英社
|他出版社=
|掲載誌=
|レーベル=ヤングジャンプ・コミックス
|発行日=
|発売日=
|開始号=[[2005年]]45号
|終了号=[[2008年]]21・22合併号
|巻数=全12巻
|話数=
|その他=
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}}
{{Infobox animanga/Manga
|タイトル=キャプテン翼
|作者=高橋陽一
|作画=
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|他出版社=
|掲載誌=週刊ヤングジャンプ
|レーベル=ヤングジャンプ・コミックス
|発行日=
|発売日=
|開始号=[[2009年]]23号
|終了号=2009年47号
|巻数=全2巻
|話数=
|その他=
147 ⟶ 133行目:
}}
{{Infobox animanga/Manga
|タイトル=キャプテン翼 海外激闘編
|作者=高橋陽一
|作画=
153 ⟶ 139行目:
|他出版社=
|掲載誌=週刊ヤングジャンプ
|レーベル=ヤングジャンプ・コミックス
|発行日=
|発売日=
|発表期間=[[2010年]]11号 - [[2011年]]21号<br />[[2012年]]16号 - 2012年19号
|巻数=全6巻
|話数=
|その他=
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}}
{{Infobox animanga/Manga
|タイトル=キャプテン翼
|作者=高橋陽一
|作画=
|出版社=集英社
|他出版社=
|掲載誌=
|レーベル=
|発行日=
|発売日=
|開始号=[[2014年]]3号
|終了号=
|巻数=
|話数=
|その他=
|インターネット=
}}
{{Infobox animanga/Novel
|タイトル=キャプテン翼
|著者= 高橋陽一、ワダヒトミ
|イラスト=
|出版社= 集英社
|他出版社=
|レーベル= [[集英社みらい文庫]]
|開始= 2013年
|終了=
|冊数= 既刊1巻
|その他=
}}
{{Infobox animanga/Footer
|ウィキプロジェクト= [[プロジェクト:漫画|漫画]]
|ウィキポータル= [[Portal:漫画|漫画]]・[[Portal:文学|文学]]
}}
{{漫画}}
『'''キャプテン翼'''』(キャプテンつばさ)は、[[高橋陽一]]による[[日本]]の[[サッカー漫画]]。および、それを原作にした派生作品。[[サッカー]]に打ち込む少年達の姿を描き<ref name="現代漫画241">{{Cite book|和書 |author=小学館漫画賞事務局 |year=2006 |title=現代漫画博物館 |publisher=[[小学館]] |page=241 |isbn=978-4091790033 }}</ref>、連載時に日本国内でサッカーブームを起こすと<ref>{{Cite book|和書 |author=小学館漫画賞事務局 「別冊・資料編 漫画作家人名事典」 |year=2006 |title=現代漫画博物館 |publisher=[[小学館]] |page=46 |isbn=978-4091790033 }}</ref><ref name="日本サッカー狂会100">{{Cite book| 和書| author =[[日本サッカー狂会]] | title = 日本サッカー狂会 | year = 2007 | publisher = [[国書刊行会]] | id = | isbn=978-4336048486 |page=100頁 }}</ref><ref name="編集会議20070820">{{Cite book|和書 |author=「人を、社会を動かすコミックの影響力」|title=編集会議 |volume= 2007年8月号 |publisher=宣伝会議 |page=20-23頁 |isbn= }}</ref>、後に[[プロフェッショナル (サッカー)|プロサッカー選手]]となる多くの選手達に影響を与えた<ref name="現代漫画241"/><ref name="西村1994">[[#西村 1994|西村 1994]]、249頁</ref><ref name="編集会議20070820"/>。略称は「キャプ翼」(キャプつば)、「C翼」。
== 概要 ==
「ボールは友達」が信条の主人公・[[大空翼]]の活躍と成長を描いたサッカー漫画である<ref name="西村1994"/>。サッカーの楽しみや魅力を伝えることに重点が置かれた爽やかな作風<ref name="海老原810-811">[[#海老原 2001|海老原 2001]]、810-811頁</ref><ref name="三ツ屋164">[[#三ツ屋 2009|三ツ屋 2009]]、164頁</ref>は、従来の[[スポ根]]漫画に代わる新しいスタイルのスポーツ漫画として読者に受け入れられた<ref name="西村1994"/><ref name="海老原810-811"/><ref name="斉藤152">[[#斉藤 1996|斉藤 1996]]、152頁</ref>。[[1983年]]にアニメ化されると日本国内でサッカーブームを起こし<ref name="日本サッカー狂会100"/><ref name="西村1994"/><ref name="編集会議20070820"/>、日本国内においてマイナーな競技と見做されていたサッカーの人気と競技人口拡大に寄与した<ref name="斉藤152"/>。
[[日本プロサッカーリーグ|Jリーグ]]発足に伴うサッカー人気の高まりにより連載が再開され、[[1994年]]から[[1997年]]まで[[FIFA U-20ワールドカップ|FIFAワールドユース選手権]]での活躍を描いた『キャプテン翼 ワールドユース編』が連載された。[[2000年代]]に入ると掲載誌を『[[週刊ヤングジャンプ]]』に移し、[[2002 FIFAワールドカップ|ワールドカップ日韓大会]]開催に合わせる形で[[2001年]]から[[2004年]]まで『キャプテン翼 ROAD TO 2002』が、[[2005年]]から[[2008年]]までは『キャプテン翼 GOLDEN-23』が連載された。これらの作品では、翼たち主要登場人物たちが[[スペイン]]、[[イタリア]]、[[ドイツ]]、[[日本]]などの各国リーグのプロ選手として活躍する姿が描かれている。
[[2007年]]11月までに出版された全シリーズの日本国内累計発行部数が、単行本・文庫本合わせて7000万部を突破した<ref name="asahi1">{{Cite web |url=http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY200711100068.html |title=マンガの力(3)キャプテン翼の「洗脳」(上) |publisher=asahi.com |date=2007年11月10日 |accessdate=2013年12月21日}}</ref>。また、国外での累計販売部数は、正式に出版契約を交わしている翻訳本で約1000万部<ref name="asahi2">{{Cite web |url=http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY200711100143.html |title=マンガの力(4)キャプテン翼の「洗脳」(中) |publisher=asahi.com |date=2007年11月10日 |accessdate=2013年12月21日}}</ref>。
[[2010年]]には連載30周年を記念し、コンピレーション・アルバム『キャプテン翼30周年記念 THE BEST SOCCER SONGS 激闘サムライブルー』やゲームソフト『キャプテン翼 激闘の軌跡』が発売された。また、多目的フットサルコートの「キャプテン翼スタジアム」が[[神奈川県]][[横浜市]]にオープンした<ref>{{Cite web |url=http://www.asahi.com/showbiz/manga/TKY201005130337.html |title=キャプテン翼スタジアム、6月オープン 高橋氏の念願 |publisher=asahi.com |date=2010年5月14日 |accessdate=2013年12月21日}}</ref>。[[2013年]]には作者の[[高橋陽一]]の出身地である[[東京都]][[葛飾区]][[四つ木]]に、小学生時代の翼をモデルにした銅像が設置された<ref>{{Cite web |url=http://www.asahi.com/national/update/0208/TKY201302080444.html |title=葛飾に「キャプテン翼」銅像 作者出身地、3月お目見え |publisher=asahi.com |date=2013年2月9日 |accessdate=2013年12月21日}}</ref><ref>{{Cite web |url=http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG30014_Q3A330C1CC1000/ |title=キャプテン翼の銅像完成 東京・葛飾の公園 |publisher=[[日本経済新聞]] |date=2013年3月30日 |accessdate=2013年12月21日}}</ref>。翼以外の登場人物についても7体の銅像が[[2014年]]3月に同区内に設置される予定である<ref>{{Cite web |url=http://katsushika.keizai.biz/headline/975/ |title=葛飾区内に「キャプテン翼」像7体増設へ-ロベルト本郷や等身大の岬君像も |publisher=葛飾経済新聞 |date=2013年11月29日 |accessdate=2013年12月21日}}</ref>。
== 作品背景 ==
=== 背景 ===
[[File:Argentina 1978 trophy.jpg|250px|thumb|作者の[[高橋陽一]]がサッカーに注目するきっかけとなった[[1978 FIFAワールドカップ]]。写真中央は優勝トロフィーを掲げる[[ダニエル・パサレラ]]。右隣は[[オズワルド・アルディレス]]。]]
作者の高橋は少年時代に『[[巨人の星]]』や『[[あしたのジョー]]』などといったスポーツ漫画に影響を受けて漫画を描き始め<ref name="編集会議200401">{{Cite book|和書|chapter=サッカーの面白さをマンガで伝えたかった スポーツマンガ家インタビュー1 高橋陽一|title=編集会議 |volume= 2004年1月号 |publisher=[[宣伝会議]] |page=38-41 }}</ref>、高校時代には[[軟式野球]]部に所属していた。その高橋がサッカーに注目するようになったのは、高校3年生の時に[[アルゼンチン]]で開催された[[1978 FIFAワールドカップ]]を[[テレビ]]で観戦したことがきっかけである<ref name="asahi1"/><ref name="編集会議200401"/><ref name="編集会議20070816">{{Cite book|和書 |chapter="野球少年"全盛期にサッカーのナゼ?『キャプテン翼』高橋陽一の時代感|title=編集会議 |volume= 2007年8月号 |publisher=宣伝会議 |page=16-19 |isbn= }}</ref><ref name="ダ・ヴィンチ">{{Cite book|和書 |author=中野晴行|chapter=FIFAワールドカップサッカー南アフリカ大会開催&『キャプテン翼』30周年 サッカーマンガ・レジェンド再び|title=[[ダ・ヴィンチ]]|volume=2010年7月号|publisher=[[メディアファクトリー]]|page=104-105}}{{ASIN|B003NG7B8C}}</ref>。高橋によると「少年時代からサッカーという競技は知っていたが、この大会をテレビ観戦して改めてサッカーの面白さを認識した」という<ref name="編集会議200401"/>。
高校卒業と同時に漫画家を志し自身がプレー経験のある野球と他の新人が採用しない題材としてサッカーを選び交互に作品を制作していたが<ref name="編集会議200401"/>、サッカーを漫画の題材として選んだ理由について高橋は「野球漫画といえば漫画の王道であり、多くの作家によって描き尽くされていた。新人の自分は他の作家の手を出さない題材としてサッカーを選んだ」と語っている<ref name="編集会議200401"/>。
[[1980年]]にサッカーを題材とした『キャプテン翼』で月例賞で入選し、同年18号に読切として掲載され漫画家デビューを果たした<ref name="全記録283">[[#高橋、キャラメルママ 2003|高橋、キャラメルママ 2003]]、283頁</ref>。なおこの作品は中学サッカーを題材としており<ref name="編集会議200401"/>、主人公の名前は「'''翼太郎'''」であるが<ref name="全記録283"/>、「南葛」「修哲」「若林」「石崎」といった、後の連載版のベースとなる設定や登場人物も登場した<ref name="編集会議200401"/>。この作品を基にして連載化するにあたり高橋は、読切短編と同様に中学生を主人公とした設定<ref name="編集会議20070816"/>や、山奥に住む自然児を主人公にした設定を考案したが構想に行き詰まり<ref name="編集会議200401"/>、3度目で後の作品へと繋がる「サッカーに情熱を燃やす小学生」を主人公とした構想へと転換したという<ref name="編集会議200401"/><ref name="編集会議20070816"/>。
連載開始時にあたる[[1980年代]]初頭の日本サッカー界は、[[サッカー日本代表]]が[[FIFAワールドカップ]]予選や[[オリンピックサッカー競技|オリンピック]]予選での早期敗退が続き、[[日本サッカーリーグ]]の人気が低迷するなど、いわゆる「冬の時代」と呼ばれる時期だった<ref name="西村221">[[#西村 1999|西村 1999]]、221頁</ref>。その一方で日本サッカー界全体としては競技を普及させるために各地に少年サッカークラブや、従来の学校スポーツの枠組みとは異なる[[読売サッカークラブ|読売クラブ]]や[[三菱養和|三菱養和SC]]のようなクラブチームが誕生し、[[静岡県]][[清水市]](後の[[静岡市]][[清水区]])の様に大人から子供まで町ぐるみで選手育成に取り組む動きがあり<ref name="西村221"/><ref>[[#高橋、キャラメルママ 2003|高橋、キャラメルママ 2003]]、281頁</ref>、人気が盛り上がる土壌は築かれていたとする指摘もある<ref name="西村221"/>。
=== 表現手法 ===
==== スーパープレー ====
[[File:Real Madrid-Getafe 2009 - Chilena de Raúl.jpg|250px|left|thumb|[[オーバーヘッドキック]]を行う選手。主人公の[[大空翼]]がこのプレーに挑戦するエピソードを掲載したところ、読者の反響を呼んだ。]]
この作品では、読者にサッカーの魅力を伝えるために世界のサッカーを意識し<ref name="ダ・ヴィンチ"/>、登場人物達に世界のトップ選手顔負けの超人的なプレーを実践させた<ref name="編集会議20070816"/>。これは、連載当初の読者アンケートの結果が不調だったことを受けて、第4話の原稿を全て書き直して翼が「[[オーバーヘッドキック]]」をプレーする場面を掲載したところ読者の反響があったためなのだという<ref name="編集会議20070816"/>。第4話のアンケート結果が好評だったこともあり、高橋は「ストーリー構成も大事だが、読者は単純なスーパープレーを求めている」と考え、連載を続けるにあたっての手応えを掴み、意図的に超人的なプレーを描くようになった<ref name="編集会議20070816"/>。
また、当時は「サッカー漫画はヒットしない」という定説があり<ref name="全記録294">[[#高橋、キャラメルママ 2003|高橋、キャラメルママ 2003]]、294頁</ref>、野球漫画とは異なり参考となり得る作品が少なかったことなどから、サッカーという競技を作品内でいかに表現するかに苦慮した<ref name="全記録294"/>。高橋によれば「野球ではルール上の制約が多いのに対し、サッカーでは極端に言えば90分間は自分の判断で何のプレーを選択しても構わない。制約もなく、自分の発想で試合を構築することが出来る。その違いを漫画として表現できれば良いと考えた」といい<ref name="編集会議200401"/>、第4話での「オーバーヘッドキック」への反響と<ref name="編集会議20070816"/>、最初の試合となった「南葛小対修哲小の対抗戦」を描き切ったことが連載を継続する上で自信に繋がったという<ref name="全記録294"/>。
その後、[[コンクリート]]壁を破壊する威力を持つ「タイガーショット」や往年の『[[アストロ球団]]』を彷彿とさせる「スカイラブハリケーン」などの超人的な描写も登場するようになったものの<ref name="三ツ屋160">[[#三ツ屋 2009|三ツ屋 2009]]、160頁</ref>、作品の根本としては[[魔球]]やそれを生み出すための儀式的なフォームに頼らない<ref name="三ツ屋160"/>、超人ではなく普通の人間であることを前提として試合全体の流れを帰着させていく正統的なスポーツ漫画に近しい作品として描かれた<ref name="三ツ屋160"/>。
==== コマ割り ====
スポーツ漫画では、一つのページの中で個々に独立した[[コマ (映画・漫画)|コマ]]をいかに連続性のあるものとして関係付けるのか、実際には動くことがない平面な絵を画面描写により動的なものとして表現するのかが焦点となるとされているが<ref name="杉本80-81">[[#杉本 1995|杉本 1995]]、80-81頁</ref>、この作品では漫画の基本である「コマ割り」を大きく崩した表現手法を多用することでサッカー競技の持つ流動性やダイナミックな動きを表現しようと試みられた<ref name="杉本81-82">[[#杉本 1995|杉本 1995]]、81-82頁</ref>。一方、こうした手法は往年の[[スポ根]]の代表作である『[[巨人の星]]』や『[[あしたのジョー]]』、あるいは[[1990年代]]に[[バスケットボール]]を扱って人気を獲得した『[[スラムダンク]]』では見られない表現だという<ref name="杉本81-82"/>。連載当時の[[1980年代]]のスポーツ界は少年スポーツが盛んになった時期であり、それと同時に指導者の強い管理下に置かれ旧来的な指導が行われていた時期であるが<ref name="杉本83">[[#杉本 1995|杉本 1995]]、83頁</ref>、「コマ割り」を大きく崩した表現手法を多用することで従来の堅苦しく暑苦しいスポーツの既成概念を漫画表現を通じて打破する、重圧感を打ち破る[[メタファー|隠喩]]として用いたのではないかと指摘されている<ref name="杉本83"/>。
== ストーリー ==
=== キャプテン翼 ===
[[1981年]] - [[1988年]]、『週刊少年ジャンプ』連載された第1作、ジャンプコミックス全37巻。
本編に明記された章立てではないが、それぞれ小学生全国大会、中学生全国大会、ジュニアユース大会での戦いが展開され、最後に翼がブラジルへ旅立つまでが描かれている
; 小学生編
: 南葛小に転入した天才サッカー少年・[[大空翼]]が
; 中学生編
: 南葛中の三年生になった翼たちが全国大会三連覇を目指す。ストーリー的には翼を物語の中心から外し、最強の王者・南葛中をライバル達がいかに攻略するかに重きが置かれ、特に日向小次郎に関しての描写が色濃く描かれた。<!-- 本来の作者の考えではここで日向小次郎が勝ち、日本を日向に託した翼はブラジルに旅立つ予定だったという説があるが、これについてははっきりした根拠は無く、作者本人は「ジャンクSPORTS」出演時に「南葛を単独優勝させるつもりだったが描いているうちに日向の頑張りにほだされ同時優勝にした」という旨のコメントをしている。-->
; ジュニアユース編
:
=== キャプテン翼 ワールドユース特別編 最強の敵!オランダユース ===
[[1993年]]、『週刊少年ジャンプ』短期連載、全1巻。
第1作が終了後、5年の歳月を経過して短期連載
=== キャプテン翼 ワールドユース編 ===
[[1994年]] - [[1997年]]、『週刊少年ジャンプ』連載、全18巻。
ジュニアユース大会から3年後が舞台。一足早くブラジルでプロになった翼が帰国し、新たなエース葵新伍を加えた全日本ユースのキャプテンとして再び世界に挑む<ref name="Sportiva20-23"/>。物語後半では連載前からの因縁があったオランダユース戦を見開き2ページで試合結果だけを載せて終わらせたり、決勝戦も駆け足気味で描かれたりと急ぎ足での展開となった。エピローグの部分は単行本で大幅に加筆された。
; 太陽王子 葵の章
: 翼を目標とし、単身イタリアに渡った新たな主人公[[葵新伍]]の活躍を描く。【ジュニアユース編】での強敵だった[[キャプテン翼の登場人物#イタリア|ジノ・ヘルナンデス]]が再登場し、葵の理解ある良き友人となる。
; サッカーサイボーグ サンターナの章
: ブラジル全国選手権で翼と、新たなライバルの[[カルロス・サンターナ]]が対決する。心の闇により感情を無くしたサンターナに対し、翼はサッカーの楽しさを伝えることに苦心する。
; アジアユース選手権の章
: 高校を卒業した岬、日向達サッカー黄金世代が、どのプロチームにも入団せずワールドユース優勝のため全日本ユース一本に絞ることを宣言する。しかし、若島津の離脱や主力選手の追放、ほかの選手も満身創痍の状況など前途多難な船出を迎えることになる。ワールドユースの章が駆け足の展開になったため、結果的に本章が最も長い章となった。
; ワールドユースの章
: 開催国であるブルンガ共和国が内戦状態になったことで中止になりかけたワールドユース大会を日本で急遽開催する。【ジュニアユース編】にて対戦したライバル達もパワーアップして再登場している。
243 ⟶ 249行目:
[[2001年]] - [[2004年]]、『週刊ヤングジャンプ』連載、全15巻。
スペインリーグに移籍した翼、そしてかつての仲間たちもある者はJリーグで、ある者は海外リーグでしのぎを削る<ref name="Sportiva20-23"/>。目指すは日本のワールドカップ優勝。Jリーグでは[[中山雅史]]を始め、本作を読んで育った選手も登場する。本編以降はプロの世界に入っていくが、権利問題などの関係で実際の選手の名前は使用できないものが多いため、少しもじった名前を使用している。翼と[[ナトゥレーザ]]の対戦した[[FCバルセロナ|バルセロナ]]対[[レアル・マドリード|R・マドリッド]]戦までが描かれる。
=== キャプテン翼 GOLDEN-23 ===
[[2005年]] - [[2008年]]、『週刊ヤングジャンプ』連載、全12巻。
『ROAD TO 2002』の一週間後からのストーリー。翼たち海外勢を招集せずに
=== キャプテン翼 海外激闘編 IN CALCIO 日いづる国のジョカトーレ ===
『週刊ヤングジャンプ』[[2009年]]23号 - 47号まで連載、全2巻。
[[日向小次郎]]と[[葵新伍]]のセリエCでの戦いが描かれる。また、女子ソフトボールのオリンピック代表候補となった[[キャプテン翼の登場人物#日向の関係者|赤嶺真紀]]も登場する<ref name="Sportiva20-23"/>。
===キャプテン翼 海外激闘編 EN LA LIGA===
『週刊ヤングジャンプ』2010年11号から2011年21号および、最終章として2012年16号から同年19号まで掲載<ref>{{Cite web |url=http://natalie.mu/comic/news/27319 |title= 美容師歴3年の新人が描く美容師マンガ、ヤンジャンで始動 |publisher=[[ナタリー (ニュースサイト)|コミックナタリー]] |date=2010年2月4日 |accessdate=2013年12月28日}}</ref>。リーグ優勝を目指す翼のいるバルセロナの激闘の模様を描く<ref name="コミックナタリー">{{Cite web |url=http://natalie.mu/comic/news/27319 |title= ヤンジャン次号、キャプ翼がリーガ・エスパニョーラに挑む |publisher=コミックナタリー |date=2010年2月4日 |accessdate=2013年12月21日}}</ref>。[[牧師]]の経歴を持つ新キャラクター・[[キャプテン翼の登場人物#国籍不明選手|ミカエル]]が登場する。
=== キャプテン翼 ライジングサン ===
『[[グランドジャンプ]]』2014年3号から掲載。バルセロナでリーグ優勝決定戦を迎えた翼が、U-23日本代表のキャプテンとしてオリンピック優勝を目指すストーリーになる<ref>{{Cite web |url=http://mantan-web.jp/2013/12/18/20131217dog00m200073000c.html |title= キャプテン翼:シリーズ新作連載へ 五輪の頂点目指す |publisher=MANTANWEB - [[毎日新聞]]デジタル |date=2013年12月18日 |accessdate=2013年12月21日}}</ref>。
=== 短編集 ===
270 ⟶ 271行目:
[[1984年]]、『[[フレッシュジャンプ]]』5月号、6月号に掲載(前後編)。短編集に表題作として収録され、のちに第1作の文庫版7巻や『GOLDEN-23』12巻にも収録された。
岬太郎が主人公の番外編。南葛小での全国大会
==== キャプテン翼短編集 DREAM FIELD ====
278 ⟶ 279行目:
:; キャプテン翼2000 MILLENNIUM DREAM
:: [[2000年]]、週刊ヤングジャンプ増刊号掲載。
:: 24歳の翼、日向、若林がオーバーエイジ枠でシドニー五輪日本代表に参加する<ref name="Sportiva20-23"/>。架空のゲームのストーリーという設定である。翼の双子の息子が登場している。
:; キャプテン翼 ROAD TO 2002 Final Countdown
:: [[2002年]]、週刊ヤングジャンプ増刊号掲載。
:: 日韓W杯に向けての最終テストマッチで、オランダと対戦する日本代表。今まで登場機会に恵まれなかったブライアン・クライフォートが満を持して翼と対決する<ref name="Sportiva20-23"/>。
:; キャプテン翼 GOLDEN DREAM
:: [[2004年]]、週刊ヤングジャンプ34号、35号掲載(前後編)。
:: FCバルセロナがアジアツアーで
; 2巻
:; キャプテン翼 25th ANNIVERSARY
:: [[2005年]]、週刊ヤングジャンプ短期連載。25周年記念作品。
:: [[Jリーグ百年構想]]の一環により作られた、東京港沖の総合サッカー育成施設と巨大スタジアムを併設したJアイランドと呼ばれる人工島を舞台に行われる全日本対世界選抜戦を描く<ref name="Sportiva20-23"/>。世界選抜は第1作から『ROAD TO 2002』で登場した世界各国の人気プレイヤーの中から、読者投票を元に編成されたオールスターチームである。
:; キャプテン翼 GOLDEN-23 JAPAN DREAM2006
:: [[2006年]]、週刊ヤングジャンプ増刊号掲載。
:: [[2006 FIFAワールドカップ|ドイツW杯]]に向けての壮行試合。“サムライブルー”日本代表対“GOLDEN-23”U-23オリンピック日本代表の夢の対決を描く<ref name="Sportiva20-23"/>。
===
==== 週刊少年ジャンプ40周年記念読み切り ====
『週刊少年ジャンプ』2008年36号に掲載。少年ジャンプの40周年を記念した企画の一つとして掲載された<ref name="コミックナタリー20101019">{{Cite web |url=http://natalie.mu/comic/news/39271 |title= 「キャプテン翼」最新刊特装版に小学生の翼描いた小冊子 |publisher=コミックナタリー |date=2010年10月19日 |accessdate=2013年12月21日}}</ref>。『キャプテン翼 海外激闘編 EN LA LIGA』2巻特装版の小冊子に収録<ref name="コミックナタリー20101019"/>。翼たち南葛SCが全日本少年サッカー大会で優勝した直後が舞台となっている。ロベルトや若林が旅立ち、元気のなくなった翼を励まそうと元南葛SCのメンバーらが集まり、若林の一時帰国を翼に知らせたところ、翼が南葛小VS修哲小の対抗戦2NDステージを発案。浦辺、岸田、および全日本少年サッカー大会で知り合ったメンバーがゲストプレーヤーとして招待された。
==== キャプテン翼 特別編 LIVE TOGETHER 2010 ====
『月刊ヤングジャンプ』2010年6月号に掲載。[[EXILE]]とのコラボ作品<ref>{{Cite web|url=http://natalie.mu/comic/news/32294 |title=月刊ヤンジャン、「キャプテン翼」で高橋陽一がEXILE描く |publisher=コミックナタリー |date=2010年5月25日 |accessdate=2013年12月21日}}</ref>。アルゼンチンと翼率いる日本代表との、W杯に向けた国内最終テストマッチの前半終了後、ハーフタイムショーでEXILEが登場し、サッカー日本代表応援ソング「VICTORY」を歌う。
== 登場人物 ==
{{main|キャプテン翼の登場人物}}
== 舞台 ==
小学生編や中学生編では[[静岡県]]南葛市という架空の都市を舞台としているが、「南葛市」「南葛SC」「南葛中学校」などの名称は、高橋の出身校である[[東京都立南葛飾高等学校]]([[東京都]][[葛飾区]])にちなむ<ref name="編集会議200401"/>{{#tag:ref|「南葛」という設定は、高橋が[[平松伸二]]のアシスタント時代に描いた『番長キーパー』で初めて登場している<ref name="全記録283"/>。|group=注}}。また、若林らが小学校時代に所属していた「修哲小学校」のモデルは[[修徳中学校・高等学校|修徳高等学校]]である<ref name="nikkan20131215"/>。小学生編の[[全日本少年サッカー大会]]の会場として[[よみうりランド]]の[[ヴェルディグラウンド|サッカー場]]でのプレーが描かれたが、実際の大会においても[[2000年代]]までこのサッカー場が使用された。
中学生編の第16回[[全国中学校サッカー大会]]の会場として[[さいたま市大宮公園サッカー場]](当時の名称は埼玉県営大宮公園サッカー場)でのプレーが描かれた<ref>{{Cite web |url=http://www.city.saitama.jp/www/contents/1193391367665/files/P2-3-1.pdf |title=特集1 大宮公園サッカー場がリニューアルオープンします| format = PDF |publisher=[[さいたま市]] |format=PDF |date=2007年11月 |accessdate=2013年12月21日}}</ref>が、実際の大会では第1回大会から第12回大会までは、同サッカー場をメイン会場として使用していたが、第13回大会からは単一の会場ではなく、地域ブロックによる持ち回り制に変更されている。
また、続編の『キャプテン翼 ROAD TO 2002』以降は[[スペイン]]の[[バルセロナ]]を舞台にしているが<ref name="ダ・ヴィンチ"/>、これについて高橋は「自分がスペインが好きだった<ref name="ダ・ヴィンチ"/>」「[[1998年]]に[[フランス]]で行われた[[1998 FIFAワールドカップ]]を観戦に訪れた際に、フランス国内で宿が確保できず、バルセロナのホテルに宿泊した。バルセロナ滞在中に[[カンプ・ノウ]]スタジアムを訪れたところ「翼がここで毎試合プレーをしたら楽しいだろう」とイメージが湧いた<ref name="ダ・ヴィンチ"/>」ことを理由に挙げている。
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ファイル:Minami-Katsushika High School.JPG|南葛の由来となった[[東京都立南葛飾高等学校]]
ファイル:Ōmiya Park Soccer Stadium, R1068484.jpg|中学生編の舞台となった[[さいたま市大宮公園サッカー場|大宮公園サッカー場]]
ファイル:Parc des Princes (été 2011).JPG|第1回フランス国際Jrユース大会の舞台となった[[パルク・デ・プランス]]
ファイル:Sao paulo e juventude - campeonato brasileiro de 2006 - 01.jpg|翼がプロデビューした[[サンパウロFC]]の本拠地[[エスタジオ・ド・モルンビー]]
ファイル:Yamazaki-nabisco-Cup final 2004.jpg|ワールドユース編などの舞台のひとつ[[国立霞ヶ丘陸上競技場]]
ファイル:Nagai stadium20040717.jpg|ワールドユース編の決勝戦の舞台となった[[大阪市長居陸上競技場]]
ファイル:Campnoumatch.jpg|ROAD TO 2002以降の舞台のひとつ[[カンプ・ノウ]]
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== 連載時の反響 ==
[[1981年]]から[[1988年]]にかけての『キャプテン翼』連載時には少年少女を問わず反響があり<ref>[[#海老原 2001|海老原 2001]]、809頁</ref>、[[1983年]]に開始されたテレビアニメの影響もあって、サッカーブームが到来した<ref name="西村223">[[#西村 1999|西村 1999]]、223頁</ref>。少年たちは作品内に登場する「オーバーヘッドキック」「ドライブシュート」「翼と[[岬太郎|岬]]のコンビネーションプレー」「タイガーショット」「スカイラブハリケーン」などのプレーを実際に模倣し<ref name="asahi1"/><ref>{{Cite web |url=http://supportista.jp/2010/04/news15012528.html |title=本田圭佑×キャプ翼「一番好きなのは日向小次郎ですね」 |publisher=サッカー瞬間誌 サポティスタ |date=2010年4月15日 |accessdate=2013年12月21日}}</ref><ref name="J's GOAL">{{Cite web |autur= |url=http://www.jsgoal.jp/special/konami/tsubasa2010/ |title=キャプテン翼 激闘の軌跡 |publisher=J's GOAL |date=2010年 |accessdate=2013年12月21日}}</ref>、スポーツ用品店からはサッカーボールが品切れとなり<ref name="西村223"/><ref name="斉藤159">[[#斉藤 1996|斉藤 1996]]、159頁</ref>、サッカー少年団への入部希望者が急増<ref name="日本サッカー狂会100"/>するなどの社会現象が発生した。この作品に影響され、サッカーを始めた少年たちは数多く存在しており、連載開始時の1981年に行われた調査では[[日本サッカー協会]]に登録された小学生の選手数は約11万人だったのに対し<ref name="asahi1"/>、連載終了時の1988年に行われた調査では約2倍となる24万人に増加した<ref name="asahi1"/>。
当時のサッカーブームについてサッカー解説者であり指導者の[[セルジオ越後]]は次のように評している<ref>{{Cite web |url=http://supportista.jp/2011/01/news28143439.html |title=日本には強化の思想はあっても普及の思想がなかった |publisher=サッカー瞬間誌 サポティスタ |date=2011年1月28日 |accessdate=2013年12月21日}}</ref><ref>{{Cite web |autur=城島充 |url=http://number.bunshun.jp/articles/-/82107?page=7 |title=セルジオ越後 日本を叱り続けた男の人生 |publisher=[[Sports Graphic Number]]768号 |date=2010年4月9日 |accessdate=2013年12月21日}}</ref>。
{{Quotation|当時の日本には選手強化の思想はあっても、普及の思想が皆無だった。そこで1978年から「さわやかサッカー教室」を主催して全国を行脚し、本当のサッカー文化を根付かせようと試みた。しかし、漫画の『キャプテン翼』は僕が30年かかった普及の仕事を、たった2年で成し遂げてしまった。あれには僕もかなわない。|セルジオ越後}}
== 書誌情報 ==
以下の単行本に収録されている。特記のない限り高橋陽一名義、集英社刊。
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<div class="NavHead">詳細</div>
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=== 単行本/文庫本 ===
高橋陽一『キャプテン翼』集英社〈ジャンプコミックス〉、 全37巻
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# 第1巻 1982年1月発売 ISBN 978-4088512815
# 第2巻 1982年5月発売 ISBN 978-4088512822
# 第3巻 1982年8月発売 ISBN 978-4088512839
# 第4巻 1982年11月発売 ISBN 978-4088512846
# 第5巻 1983年2月発売 ISBN 978-4088512853
# 第6巻 1983年5月発売 ISBN 978-4088512860
# 第7巻 1983年8月発売 ISBN 978-4088512877
# 第8巻 1983年11月発売 ISBN 978-4088512884
# 第9巻 1984年2月発売 ISBN 978-4088512891
# 第10巻 1984年6月発売 ISBN 978-4088512907
# 第11巻 1984年8月発売 ISBN 978-4088512914
# 第12巻 1985年12月発売 ISBN 978-4088512921
# 第13巻 1985年2月発売 ISBN 978-4088512938
# 第14巻 1985年4月発売 ISBN 978-4088512945
# 第15巻 1985年7月発売 ISBN 978-4088512952
# 第16巻 1985年11月発売 ISBN 978-4088512969
# 第17巻 1985年12月発売 ISBN 978-4088512976
# 第18巻 1986年1月発売 ISBN 978-4088512983
# 第19巻 1986年3月発売 ISBN 978-4088512990
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: 20. 第20巻 1986年5月発売 ISBN 978-4088513003
: 21. 第21巻 1986年7月発売 ISBN 978-4088518718
: 22. 第22巻 1986年9月発売 ISBN 978-4088518725
: 23. 第23巻 1986年11月発売 ISBN 978-4088518732
: 24. 第24巻 1987年1月発売 ISBN 978-4088518749
: 25. 第25巻 1987年3月発売 ISBN 978-4088518756
: 26. 第26巻 1987年5月発売 ISBN 978-4088518763
: 27. 第27巻 1987年7月発売 ISBN 978-4088518770
: 28. 第28巻 1987年9月発売 ISBN 978-4088518787
: 29. 第29巻 1987年11月発売 ISBN 978-4088518794
: 30. 第30巻 1988年1月発売 ISBN 978-4088518800
: 31. 第31巻 1988年3月発売 ISBN 978-4088518817
: 32. 第32巻 1988年4月発売 ISBN 978-4088518824
: 33. 第33巻 1988年7月発売 ISBN 978-4088518831
: 34. 第34巻 1988年9月発売 ISBN 978-4088518848
: 35. 第35巻 1988年11月発売 ISBN 978-4088518855
: 36. 第36巻 1989年1月発売 ISBN 978-4088518862
: 37. 第37巻 1989年3月発売 ISBN 978-4088518879
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# 第1巻 1997年8月発売 ISBN 978-4086173216
# 第2巻 1997年8月発売 ISBN 978-4086173223
# 第3巻 1997年10月発売 ISBN 978-4086173230
# 第4巻 1997年10月発売 ISBN 978-4086173247
# 第5巻 1997年12月発売 ISBN 978-4086173254
# 第6巻 1997年12月発売 ISBN 978-4086173261
# 第7巻 1998年2月発売 ISBN 978-4086173278
# 第8巻 1998年2月発売 ISBN 978-4086173285
# 第9巻 1998年4月発売 ISBN 978-4086173292
# 第10巻 1998年4月発売 ISBN 978-4086173308
# 第11巻 1998年6月発売 ISBN 978-4086173315
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: 12. 第12巻 1998年6月発売 ISBN 978-4086173322
: 13. 第13巻 1998年8月発売 ISBN 978-4086173339
: 14. 第14巻 1998年8月発売 ISBN 978-4086173346
: 15. 第15巻 1998年10月発売 ISBN 978-4086173353
: 16. 第16巻 1998年10月発売 ISBN 978-4086173360
: 17. 第17巻 1998年12月発売 ISBN 978-4086173377
: 18. 第18巻 1998年12月発売 ISBN 978-4086173384
: 19. 第19巻 1999年2月発売 ISBN 978-4086173391
: 20. 第20巻 1999年2月発売 ISBN 978-4086173407
: 21. 第21巻 1999年2月発売 ISBN 978-4086173414
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高橋陽一『キャプテン翼 ワールドユース編』集英社〈ジャンプコミックス〉、全18巻
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# 第1巻 1994年12月発売 ISBN 978-4088717708
# 第2巻 1995年3月発売 ISBN 978-4088718545
# 第3巻 1995年5月発売 ISBN 978-4088718552
# 第4巻 1995年7月発売 ISBN 978-4088718569
# 第5巻 1995年9月発売 ISBN 978-4088718576
# 第6巻 1995年11月発売 ISBN 978-4088718583
# 第7巻 1996年1月発売 ISBN 978-4088718590
# 第8巻 1996年3月発売 ISBN 978-4088718606
# 第9巻 1996年5月発売 ISBN 978-4088722610
# 第10巻 1996年7月発売 ISBN 978-4088722627
{{col-2}}
: 11. 第11巻 1996年9月発売 ISBN 978-4088722634
: 12. 第12巻 1996年11月発売 ISBN 978-4088722641
: 13. 第13巻 1997年1月発売 ISBN 978-4088722658
: 14. 第14巻 1997年3月発売 ISBN 978-4088722665
: 15. 第15巻 1997年5月発売 ISBN 978-4088722672
: 16. 第16巻 1997年7月発売 ISBN 978-4088722689
: 17. 第17巻 1997年9月発売 ISBN 978-4088722696
: 18. 第18巻 1997年11月発売 ISBN 978-4088722702
: 19. ワールドユース特別編 1996年4月発売 ISBN 978-4088722603
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高橋陽一『キャプテン翼 ワールドユース編』集英社〈集英社文庫〉、全12巻
# 第1巻 2004年8月発売 ISBN 978-4086182218
# 第2巻 2004年8月発売 ISBN 978-4086182225
# 第3巻 2004年10月発売 ISBN 978-4086182232
# 第4巻 2004年10月発売 ISBN 978-4086182249
# 第5巻 2004年11月発売 ISBN 978-4086182256
# 第6巻 2004年11月発売 ISBN 978-4086182263
# 第7巻 2004年12月発売 ISBN 978-4086182270
# 第8巻 2004年12月発売 ISBN 978-4086182287
# 第9巻 2005年1月発売 ISBN 978-4086182294
# 第10巻 2005年1月発売 ISBN 978-4086182300
# 第11巻 2005年2月発売 ISBN 978-4086182317
# 第12巻 2005年2月発売 ISBN 978-4086182324
高橋陽一『キャプテン翼 ROAD TO 2002』集英社〈ヤングジャンプ・コミックス〉、全15巻
# 第1巻 2001年6月19日発売 ISBN 978-4088761671
# 第2巻 2001年9月19日発売 ISBN 978-4088762029
# 第3巻 2001年12月19日発売 ISBN 978-4088762449
# 第4巻 2002年3月19日発売 ISBN 978-4088762784
# 第5巻 2002年5月17日発売 ISBN 978-4088762944
# 第6巻 2002年8月19日発売 ISBN 978-4088763330
# 第7巻 2002年11月19日発売 ISBN 978-4088763682
# 第8巻 2003年2月19日発売 ISBN 978-4088764023
# 第9巻 2003年5月19日発売 ISBN 978-4088764436
# 第10巻 2003年8月19日発売 ISBN 978-4088764870
# 第11巻 2003年11月19日発売 ISBN 978-4088765259
# 第12巻 2004年2月19日発売 ISBN 978-4088765655
# 第13巻 2004年4月19日発売 ISBN 978-4088765969
# 第14巻 2004年6月18日発売 ISBN 978-4088766171
# 第15巻 2004年8月19日発売 ISBN 978-4088766560
高橋陽一『キャプテン翼 ROAD TO 2002』集英社〈集英社文庫〉、全10巻
# 第1巻 2008年1月発売 ISBN 978-4086187046
# 第2巻 2008年1月発売 ISBN 978-4086187053
# 第3巻 2008年2月発売 ISBN 978-4086187060
# 第4巻 2008年2月発売 ISBN 978-4086187077
# 第5巻 2008年3月発売 ISBN 978-4086187084
# 第6巻 2008年3月発売 ISBN 978-4086187091
# 第7巻 2008年4月発売 ISBN 978-4086187107
# 第8巻 2008年4月発売 ISBN 978-4086187114
# 第9巻 2008年5月発売 ISBN 978-4086187121
# 第10巻 2008年5月発売 ISBN 978-4086187138
高橋陽一『キャプテン翼 GOLDEN-23』集英社〈ヤングジャンプ・コミックス〉、全12巻
# 第1巻 2006年2月17日発売 ISBN 978-4088770376
# 第2巻 2006年5月19日発売 ISBN 978-4088770802
# 第3巻 2006年7月19日発売 ISBN 978-4088771090
# 第4巻 2006年10月19日発売 ISBN 978-4088771564
# 第5巻 2007年1月19日発売 ISBN 978-4088771977
# 第6巻 2007年4月19日発売 ISBN 978-4088772479
# 第7巻 2007年8月17日発売 ISBN 978-4088773131
# 第8巻 2007年10月19日発売 ISBN 978-4088773377
# 第9巻 2008年1月18日発売 ISBN 978-4088773780
# 第10巻 2008年4月18日発売 ISBN 978-4088774251
# 第11巻 2008年7月18日発売 ISBN 978-4088774749
# 第12巻 2008年10月17日発売 ISBN 978-4088775272
高橋陽一『キャプテン翼 GOLDEN-23』集英社〈集英社文庫〉、全8巻
# 第1巻 2010年4月発売 ISBN 978-4086191326
# 第2巻 2010年4月発売 ISBN 978-4086191333
# 第3巻 2010年5月発売 ISBN 978-4086191340
# 第4巻 2010年5月発売 ISBN 978-4086191357
# 第5巻 2010年6月発売 ISBN 978-4086191364
# 第6巻 2010年6月発売 ISBN 978-4086191371
# 第7巻 2010年7月発売 ISBN 978-4086191388
# 第8巻 2010年8月発売 ISBN 978-4086191395
高橋陽一『キャプテン翼 海外激闘編 IN CALCIO 日いづる国のジョカトーレ』集英社〈ヤングジャンプ・コミックス〉、全2巻
# 上巻 2010年5月19日発売 ISBN 978-4088777252
# 下巻 2010年5月19日発売 ISBN 978-4088778709
高橋陽一『キャプテン翼 海外激闘編 EN LA LIGA』集英社〈ヤングジャンプ・コミックス〉、全6巻
# 第1巻 2010年6月4日発売 ISBN 978-4088778778
# 第2巻 2010年10月19日発売 ISBN 978-4088790411
# 第3巻 2011年1月19日発売 ISBN 978-4088790909
# 第4巻 2011年5月19日発売 ISBN 978-4088791289
# 第5巻 2011年9月19日発売 ISBN 978-4088791975
# 第6巻 2012年5月18日発売 ISBN 978-4088793474
=== 短編集 ===
# ボクは岬太郎(ジャンプ・コミックス) 1987年12月発売 ISBN 978-4088510507
# キャプテン翼短編集 DREAM FIELD 1 (ヤングジャンプ・コミックス)2006年5月19日発売 ISBN 978-4088770819
# キャプテン翼短編集 DREAM FIELD 2 (ヤングジャンプ・コミックス)2006年7月19日発売 ISBN 978-4088771106
=== 小説 ===
高橋陽一、ワダヒトミ『キャプテン翼』 (集英社みらい文庫) 既刊1巻
# 第1巻 2013年12月5日発売 ISBN 978-4083211867
=== ガイドブック ===
# 週刊少年ジャンプ特別編集 キャプテン翼熱闘スペシャル 1985年8月10日発売
# キャプテン翼『3109日全記録』2003年5月20日発売 ISBN 978-4087827897
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== アニメ ==
{{See|キャプテン翼 (アニメ)}}
これまでテレビアニメが3回、映画が4回、OVAが1回、発表されている。[[1983年]]から放送された第1作目のアニメでは原作『キャプテン翼』の小学生編から中学生編までが描かれたが<ref name="25年史">{{Cite book| 和書| author =[[アニメージュ]]編集部 | title = TVアニメ25年史 | year = 1988| publisher = [[徳間書店]] |page=140 }}</ref>、テレビ東京開局以来のヒットと称され最高視聴率21.2%を記録<ref name="SPE">{{Cite web |url=http://press.bil.jp/spe/11563/file/62/100510_SPE_tsubasa_research.pdf |title=日本代表に加えたい「キャプテン翼」キャラ 1 位は日向小次郎 】|publisher=[[ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント (日本)|ソニー・ピクチャーズエンターテインメント]]|format=PDF |date=2010年5月10日 |accessdate=2013年12月21日}}</ref><ref name="BS日テレ">{{Cite web |url=http://www.bs4.jp/entame/hyakunen/story/40.html |title=#40「キャプテン翼の情熱」〜漫画家・高橋陽一 |publisher=BS日テレ - 百年旅行〜Jリーグのある風景 |date=2010年4月9日 |accessdate=2013年12月21日}}</ref>し、日本国内にサッカーブームを起こした<ref>{{Cite web| title=てれとの歴史 1981-2000年 | publisher=[[テレビ東京]] |url=http://www.tv-tokyo.co.jp/jinji/history/02.html|archiveurl=http://web.archive.org/web/20121215185151/http://www.tv-tokyo.co.jp/jinji/history/02.html|archivedate=2012年12月15日| accessdate=2013年12月21日}}</ref>。また、世界50か国以上でテレビ放送されるなど世界中で親しまれている<ref name="BS日テレ"/>。
[[1994年]]から放送された第2作目のアニメでは原作の『キャプテン翼』小学生編から『キャプテン翼 ワールドユース編』のアジアユース編まで<ref name="キャプテン翼J">{{Cite web |url=http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=89030 |title=キャプテン翼J (1994〜1995) |publisher=allcinema |accessdate=2013年12月21日}}</ref><ref>{{Cite web|url=http://www.mxtv.co.jp/tsubasa_j/ |title=アニメ「キャプテン翼」 |publisher=[[TOKYO MX]] |accessdate=2013年12月21日}}</ref>、[[2001年]]から放送された第3作目のアニメでは原作の『キャプテン翼』、『キャプテン翼 ワールドユース編』の一部、『キャプテン翼 ROAD TO 2002』の一部に相当するエピソードが描かれた<ref name="テレ東">{{Cite web |url=http://www.tv-tokyo.co.jp/anime/cap_tsuba/ |title=キャプテン翼J 見どころ・あらすじ |publisher=[[テレビ東京]] |accessdate=2013年12月21日}}</ref>。
[[1985年]]から[[1986年]]に公開された映画は全てオリジナル作品。[[1989年]]から[[1990年]]にかけて発売されたOVAでは原作の『キャプテン翼』のジュニアユース編に相当するエピソードが描かれた<ref name="新・キャプテン翼">{{Cite web |url=http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=88572 |title=新・キャプテン翼(1989) |publisher=allcinema |accessdate=2013年12月21日}}</ref>。
== ゲーム ==
== 用語 ==
{{See|キャプテン翼の用語一覧}}
== 影響 ==
=== 漫画 ===
『キャプテン翼』が登場する以前にはサッカー漫画やサッカーを題材とした作品は少なからず存在し、[[1970年代]]初頭に『[[赤き血のイレブン]]』が人気作品となったが一過性の流れに過ぎず<ref name="Sportiva22-23">{{Cite book|和書 |chapter=『キャプテン翼』がなければJリーグも存在しなかった 川淵三郎(日本サッカー協会名誉会長)|title=Sportiva |volume= 2009年6月号 |publisher=集英社 |page=22-23 }}</ref>、漫画界においてサッカーを題材とした作品は減少していた<ref name="西村225">[[#西村 1999|西村 1999]]、225頁</ref>。そうした時代背景の中、この作品が登場しサッカー競技者だけでなく一般の読者に対してもサッカーの基礎的なルール、ポジション、技術、戦術を掲示する技術書的な役割を果たし<ref name="西村225"/>、後のサッカー漫画の先鞭を着ける形となった<ref>[[#西村 1999|西村 1999]]、226頁</ref>。
[[2008年]]8月、[[ニンテンドーDS]]用[[サッカー]][[コンピュータRPG|RPG]]『[[イナズマイレブン]]』が発売された<ref name="ITmedia +D Games">{{Cite web |url=http://gamez.itmedia.co.jp/games/articles/0805/14/news105.html |title=未来のサッカー日本代表誕生のきっかけとなりたい――「イナズマイレブン」クロスメディアプロジェクト発表会 |publisher=ITmedia +D Games |date=2008年05月14日 |accessdate=2013年12月21日}}</ref><ref name="ファミ通">{{Cite web |url=http://www.famitsu.com/game/news/1215187_1124.html |title=【動画追加】据え置きゲーム機版の準備も! 『イナズマイレブン』がゲーム×マンガ×アニメ×カードゲームで多面展開 |publisher= [[ファミ通|ファミ通.com]] |date=2008年05月14日 |accessdate=2013年12月21日}}</ref>。この作品は、『キャプテン翼』が1980年代にサッカーブームを起こし、数多くのサッカー選手を生み出したことに因み<ref name="ITmedia +D Games"/><ref name="ファミ通"/>、「ターゲット層である子供達の中から将来の日本代表選手を生み出す」ことを企図したものであり<ref name="ITmedia +D Games"/><ref name="ファミ通"/>、ゲームソフトを中心に漫画、[[イナズマイレブン (アニメ)|アニメ]]、[[イナズマイレブンTCG|カードゲーム]]などの[[メディアミックス]]展開を実施している<ref name="ITmedia +D Games"/><ref name="ファミ通"/>。この作品は『キャプテン翼』に影響を受けて育った世代の子供に相当する小学生の間で人気を獲得している<ref>{{Cite web |autur= |url=http://supportista.jp/2011/01/news24180232.html |title= 『キャプ翼』世代の子供たちが『イナイレ』世代に |publisher=サッカー瞬間誌 サポティスタ |date=2011年1月24日 |accessdate=2013年12月21日}}</ref>。
===
[[File:Zidane in Poznan.jpg|180px|thumb|『キャプテン翼』に影響を受けたことを公言している[[ジネディーヌ・ジダン]]]]
元サッカー日本代表の[[中田英寿]]や[[川口能活]]<ref name="asahi1"/>などの日本代表経験者を筆頭に、[[団塊ジュニア]]以降の世代には『キャプテン翼』の影響でサッカーを始めた公言する選手が数多く存在する<ref name="J's GOAL"/>。本作品の影響は日本だけに留まらず世界各国に及んでおり、元[[サッカーフランス代表|フランス代表]]の[[ジネディーヌ・ジダン]]<ref name="asahi2"/>や[[ティエリ・アンリ]]<ref>{{Cite web |url=http://www.soccer-king.jp/news/japan/20111201/14781.html|title=来日中のアンリ「キャプテン翼のお陰でサッカー選手になれた」…就活女性にエールも |publisher=サッカーキング |date=2011年12月1日 |accessdate=2013年12月21日}}</ref>や[[セバスティアン・フレイ]]<ref>{{Cite book|和書 |chapter=フレイに聞く「あれはGKの物語?」|title=Sportiva |volume= 2009年6月号 |publisher=集英社 |page=67 }}</ref>、元[[サッカーイタリア代表|イタリア代表]]の[[アレッサンドロ・デルピエロ]]<ref name="asahi2"/>や[[フランチェスコ・トッティ]]<ref name="asahi2"/>や[[ジェンナーロ・ガットゥーゾ]]<ref name="asahi2"/>や[[ジャンルカ・ザンブロッタ]]<ref name="asahi2"/>、[[サッカーアルゼンチン代表|アルゼンチン代表]]の[[リオネル・メッシ]]<ref name="BS日テレ">{{Cite web |url=http://www.bs4.jp/entame/hyakunen/story/40.html |title=#40「キャプテン翼の情熱」〜漫画家・高橋陽一 |publisher=BS日テレ - 百年旅行〜Jリーグのある風景 |date=2010年4月9日 |accessdate=2013年12月21日}}</ref>、[[サッカーブラジル代表|ブラジル代表]]の[[リカルド・イゼクソン・ドス・サントス・レイチ|カカ]]<ref name="BS日テレ"/>、[[サッカースペイン代表|スペイン代表]]の[[フェルナンド・トーレス]]<ref>{{Cite web |url=http://www.dailymail.co.uk/sport/football/article-2245925/Fernando-Torres-I-took-football-Captain-Tsubasa.html|title=Forget Pele, Maradona and Beckenbauer, meet the inspiration behind Torres' career... Japanese cartoon Captain Tsubasa |publisher=DailyMail |date=2012年12月10日 |accessdate=2013年12月21日}}</ref><ref>{{Cite web |url=http://supportista.jp/2009/12/news23050315.html |title=フェルナンド・トーレス「若林が好きだった」 |publisher=サッカー瞬間誌 サポティスタ |date=2012年12月12日 |accessdate=2013年12月21日}}</ref>、[[サッカーチリ代表|チリ代表]]の[[アレクシス・サンチェス]]<ref>{{Cite web |url=http://www.lacuarta.com/contenido/21_34195_9.shtml|title=Alexis se inspira en "Los Súper Campeones" |publisher=lacuarta.com |date=2009年11月24日 |accessdate=2013年12月21日}}</ref>らがファンであることや影響を受けたことを公言している。
日本のサッカー界では[[ミッドフィールダー]]に人材が集まる傾向があり<ref name="asahi3"/>、[[フォワード (サッカー)|フォワード]]の人材難という問題を引き起こしているが<ref name="asahi3">{{Cite web |url=http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY200711110084.html |title=マンガの力(5)キャプテン翼の「洗脳」(下) |publisher=asahi.com |date=2007年11月10日 |accessdate=2013年12月21日}}</ref>、その問題の要因には『キャプテン翼』が関連しているのではないかとの指摘がある<ref name="asahi3"/><ref name="nikkansports">{{Cite web |author=荻島弘一 |url=http://germany2006.nikkansports.com/column/ogishima/ogishima20060701.html |title= ストライカー育成にFWアニメスターを|publisher=nikkansports.com |date=2006年7月1日 |accessdate=2013年12月21日}}</ref><ref name="全記録300">[[#高橋、キャラメルママ 2003|高橋、キャラメルママ 2003]]、300頁</ref>。作品内で翼はロベルト本郷の教えに従い中学に進学するとセンターフォワードから攻撃的MFに転向したが<ref name="asahi3"/>、高橋はこの転向の理由について「中盤にポジションを移せばボールに触れる機会が増えるし、1980年代当時はアルゼンチンの[[ディエゴ・マラドーナ]]やブラジルの[[ジーコ]]らといったスター選手が、このポジションで活躍していた」ことを挙げている<ref name="asahi3"/>。
こうした問題は「新たなフォワードの人気キャラクターを創出し子供達の憧れの対象とすることで解決する」との指摘があり<ref name="全記録300"/><ref name="nikkansports"/>、この問題を憂慮した高橋は、2002年にフォワードを主人公とした『[[ハングリーハート WILD STRIKER]]』([[週刊少年チャンピオン]])を連載<ref name="asahi3"/>。2005年から2008年に連載された『キャプテン翼 GOLDEN-23』では、スポーツライターの[[乙武洋匡]]の「将来、日本の得点力不足が解消されるようなフォワードを描いてほしい」との依頼に応じて<ref name="asahi3"/>、主要登場人物の1人である[[若島津健]]を[[ゴールキーパー (サッカー)|ゴールキーパー]]からフォワードへ転向させた<ref name="asahi3"/>。
=== サッカークラブ ===
[[File:Barcelona 296.JPG|225px|thumb|主人公の大空翼が公式に所属する[[FCバルセロナ]]の本拠地 [[カンプ・ノウ]]]]
2001年から連載された『キャプテン翼 ROAD TO 2002』では主人公の翼がスペインの[[FCバルセロナ]]でプレーする姿が描かれた<ref name="浜田52-53">[[#浜田 2010|浜田 2010]]、223頁</ref><ref name="asahi2"/>。当初は、FCバルセロナをもじった架空のクラブ「バルセロナ」に所属する設定だったが<ref name="浜田52-53"/>、実際のFCバルセロナへ翼を移籍させ、公式に翼をFCバルセロナの選手にする[[コラボレーション]]が企画された<ref name="浜田52-53"/>。[[2004年]]1月に高橋がクラブに招待され、[[ジョアン・ラポルタ]]会長(当時)との間で翼の入団会見が執り行われると<ref name="浜田54-55">[[#浜田 2010|浜田 2010]]、223頁</ref>、翌日の地元紙ではこの模様が一面で報じられるなど、反響を呼んだ<ref name="浜田54-55"/>。これに対して、FCバルセロナと伝統的にライバル関係にある[[レアル・マドリード]]の会長が「なぜ、我がクラブに翼を入団させなかったのか」と高橋に抗議したと言われている<ref name="asahi2"/>。
[[FC東京]]のサポーター達は、同作品の登場人物である[[三杉淳]]が[[東京都]]の「武蔵FC」出身ということもあり、彼の女性ファンが作品内で掲げていた「三杉淳ファンクラブ」という横断幕を[[ネタ]]としてスタジアム内で頻繁に掲げていた<ref name="俺のトーキョー">{{Cite book| 和書| author =[[植田朝日]]| title =俺のトーキョー! FC東京ラブストーリー | edition= | year = 2011| publisher = [[イースト・プレス]] | isbn=978-4781605777 |page=90-91 }}</ref>が、[[2001年のJリーグ|2001年シーズン]]に実際に三杉がFC東京に入団することになり<ref name="俺のトーキョー"/>、開幕戦の際にオーロラビジョンで入団が発表された<ref name="俺のトーキョー"/>。
[[2005年]]には、この作品にちなんだ[[芸能人女子フットサル]]チーム「南葛YJシューターズ」(後に[[南葛シューターズ]]と改称)が結成され<ref>{{Cite web |url=http://ameblo.jp/nankatsu2005/entry-11562227959.html|title=南葛シューターズ結成8周年&南葛TVvol.3 |publisher=南葛シューターズ オフィシャルブログ |date=2013年6月28日 |accessdate=2013年12月21日}}</ref>。芸能人女子フットサルリーグ「[[スフィアリーグ]]」に参加。作者の高橋が監督を務めている<ref>{{Cite web |url=http://www.soccer-king.jp/sk_blog/article/107926.html|title=一平くんが東京都女子フットサルエントランスリーグ参戦の南葛シューターズを激励 |publisher=サッカーキング |date=2013年5月4日 |accessdate=2013年12月21日}}</ref><ref>{{Cite web |url=http://www.soccer-king.jp/sk_blog/article/107926.html|title=フットサルリーグ熱戦 沼津でフェスタ |publisher=[[静岡新聞]] |date=2013年10月29日 |accessdate=2013年12月21日}}</ref>。
[[2013年]][[12月14日]]、作者の高橋の地元である[[東京都]][[葛飾区]]に翼らが小学校時代に所属していた選抜チームにちなんだ「'''南葛SC'''」というサッカークラブが結成された<ref name="nikkan20131215">{{Cite web |url=http://www.nikkansports.com/soccer/news/p-sc-tp0-20131215-1231588.html|title=キャプテン翼J3狙う!南葛SC発足 |publisher=nikkansports.com |date=2013年12月15日 |accessdate=2013年12月21日}}</ref><ref name="nhk20131215">{{Cite web |url=http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131215/k10013840451000.html|title=人気漫画のチーム名で再出発 |publisher=[[日本放送協会|NHKニュース]] |date=2013年12月15日 |accessdate=2013年12月21日}}</ref>。同クラブは後援会長を務める高橋の提案により[[東京都社会人サッカーリーグ]]3部に所属していたサッカークラブ「葛飾ヴィトアード」を改称したもので<ref name="nikkan20131215"/>、ユニフォームも原作漫画と同じ白地に青いラインの入ったデザインに変更された<ref name="nhk20131215"/>。総監督には元[[修徳中学校・高等学校|修徳高等学校]]監督の[[向笠実]]が就任し<ref name="nikkan20131215"/>、[[2020年]]までの[[Jリーグ ディビジョン3]]昇格を目標として掲げている<ref name="nikkan20131215"/>。
=== 国際社会 ===
{{main|自衛隊イラク派遣|サマーワ}}
本作品は世界各国で翻訳されており<ref name="asahi2"/>、集英社が出版権契約を結んだ10か国以外の国においても海賊版が出回るなど、相当数の国で愛読されていると推定されている<ref name="asahi2"/>。 またアニメ版は[[アメリカ合衆国]]では『フラッシュ・キッカー』(''Flash Kicker'')、イタリアでは『オーリ・エ・ベニ』(''Holly e Benji'')、スペインでは『オリベル・イ・ベンヒ』(''Oliver y Benji'')、フランスでは『オリーヴ・エ・トム』(''Olive et Tom'')といった題名で世界各国で放送され人気を獲得している<ref name="全記録287">[[#高橋、キャラメルママ 2003|高橋、キャラメルママ 2003]]、287頁</ref>。この他に、[[2001年]]3月にフランスのサッカー雑誌『[[フランス・フットボール]]』の表紙を飾ったこともある<ref name="全記録287"/>。
2001年に公開された[[香港映画]]『[[少林サッカー]]』は登場人物が[[少林拳]]を駆使してサッカーの試合に挑む内容であり、超人的なプレーが数多く登場するのが特徴だが<ref name="Premiere Magazine">{{Cite web| title=Q&A: Stephen Chow| publisher= Premiere Magazine|url=http://www.premiere.com/article.asp?section_id=6&article_id=1073|archiveurl=http://web.archive.org/web/20060508220800/http://www.premiere.com/article.asp?section_id=6&article_id=1073|archivedate=2006年8月| accessdate=2013年12月21日}}</ref>、監督兼主演俳優の[[周星馳]]は『キャプテン翼』にインスピレーションを得たものであることを公言している<ref name="Premiere Magazine"/>。
[[イラク戦争]]の復興支援として、[[2004年]]1月に[[日本]]の[[自衛隊]]の派遣が始まったが、首都[[バクダット]]東南部に位置する[[サマーワ]]では、日本とイラクの友好をアピールする目的として、[[外務省]]のODAにより支給された[[給水車]]に『キャプテン翼』のイラストが描かれた<ref name="外務省">{{Cite web |url=http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/iraq/renraku_j_0412a.html |title=在サマーワ連絡事務所より サマーワ「キャプテン翼」大作戦 -給水車が配る夢と希望- |publisher=[[外務省]] |date=2004年12月 |accessdate=2013年12月21日}}</ref>。これはイラクでサッカー人気が高いことと<ref name="asahi2"/><ref name="外務省"/>、同作品が『キャプテン・マージド』 (Captain Majed) という題名で中東全域で広く知られていたことに由来している<ref name="外務省"/>。[[2006年]]には[[国際交流基金]]は外務省の協力を得て、イラク・メディア・ネットワークに対し、テレビアニメの[[アラビア語]]吹き替え版を無償提供した<ref>{{Cite web |url=http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/18/rls_0302c.html |title=イラクに対するTV番組『キャプテン翼』の提供について |publisher=外務省 |date=2006年3月2日 |accessdate=2013年12月21日}}</ref><ref>{{Cite web |url=http://www.middle-east-online.com/english/?id=15886 |title=‘Captain Majed’ to be aired in Iraq |publisher=Middle East Online |date=2006年3月2日 |accessdate=2013年12月21日}}</ref>。
===
{{main|やおい#二次創作としてのやおい}}
1980年代の『キャプテン翼』連載当時、女性読者を中心に、「キャプ翼もの」と呼ばれる本作を題材とした[[同人誌]]([[二次創作物|二次創作]])がブームになった<ref name="データハウス">{{Cite book| 和書| author =[[長谷邦夫]]| title =ニッポン漫画家名鑑-漫画家500人のデータブック | year = 1994| publisher = [[データハウス]] | isbn=978-4887181960 |page=199 }}</ref>。その多くはいわゆる「[[やおい]]」であり<ref name="データハウス"/>、一般的な[[パロディ]]とも異なり、登場人物同士による[[同性愛]]的な関係を扱った内容が多かった<ref name="データハウス"/>。
== 評価 ==
元[[日本サッカー協会]]会長の[[川淵三郎]]はサッカー人口の増加による後世への影響について次のように評している<ref name="Sportiva22-23"/>。
{{Quotation|『キャプテン翼』の影響により競技人口が増加し底辺が一気に拡大した。それまで道端や公園で子供達がサッカーを遊ぶ姿を見かけることはなかったが、いつの間にかサッカーが身近に存在することが当たり前の光景となった。[[中田英寿]]や[[小野伸二]]や[[中村俊輔]]などは『キャプテン翼』に影響を受けた世代であり、この作品が日本サッカー界の姿を形作ったと表現しても過言ではない。|川淵三郎}}
前述のように、この作品は世界のトップ選手顔負けのスーパープレーや現実離れしたプレーが描かれることが特徴であるが、こうした手法について「非現実的である」との評価を受けることがある<ref>{{Cite web |url=http://www.footballchannel.jp/2013/10/10/post9482/ |title=時代が漫画に追いついた!『キャプテン翼』を“実演”したJリーガー |publisher=フットボールチャンネル |date=2013年10月10日 |accessdate=2013年12月28日}}</ref>。一方で[[プロフェッショナル (サッカー)|プロサッカー選手]]の[[本山雅志]]は次のように評している<ref>{{Cite book|和書 |chapter=『キャプテン翼』がくれたもの Jリーガーからのメッセージ|title=Sportiva |volume= 2009年6月号 |publisher=集英社 |page=67 }}</ref>。
{{Quotation|「非現実的」と言うがサッカーのプレーの発想の土台とは、実は「非現実的」と考えられるところから来ている。今では「[[シュート (サッカー)#無回転シュート|ブレ球]]」を使う選手が多いが、これなどはまさに『キャプテン翼』でのプレーじゃないかな。そうした意味では現実が『キャプテン翼』という「非現実」に近づきつつある。|本山雅志}}
==
===
<references group="注" />
=== 出典 ===
{{Reflist|2}}
== 参考文献 ==
* {{Cite book| 和書| author =海老原修| chapter =スポーツ漫画にみる努力と才能の葛藤| title = 体育の科学 |volume = 51巻10月号 | year = 2001| publisher = 杏林書院 | isbn= |ref=海老原 2001}}
* {{Cite book| 和書| author =斎藤次郎| title =「少年ジャンプ」の時代-子どもと教育 | year = 1996| publisher = [[岩波書店]] | isbn=978-4000039536 |ref=斎藤 1996}}
* {{Cite book|和書|author=杉本厚夫 |year=1995 |title=スポーツ文化の変容-多様化と画一化の文化秩序|publisher=[[世界思想社]] |isbn=978-4790705529 |ref=杉本 1995}}
* {{Cite book| 和書| author =[[高橋陽一]]著、キャラメルママ編 | title = キャプテン翼3109日全記録 | year = 2003| publisher = [[集英社]] | isbn=978-4087827897 |ref=高橋、キャラメルママ 2003}}
* {{Cite book| 和書| author =[[西村繁男]]| title = さらばわが青春の『少年ジャンプ』 | year = 1994| publisher = [[飛鳥新社]]| isbn=978-4870311725 |ref=西村 1994}}
* {{Cite book| 和書| author =西村繁男| title = まんが編集術 | year = 1999| publisher = [[白夜書房]] | isbn=978-4893675958 |ref=西村 1999}}
* {{Cite book| 和書| author =浜田満 | title = サッカービジネスほど素敵な仕事はない-たった一人で挑戦したFCバルセロナとの取引 | year = 2010 | publisher = [[出版芸術社]]| id = | isbn=978-4882933991 |ref=浜田 2010 }}
* {{Cite book| 和書| author =三ツ屋誠 | title = 「少年ジャンプ」資本主義 | year = 2009 | publisher = NTT出版 | isbn=978-4757122451 |ref=三ツ屋 2009}}
== 関連項目 ==
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== 外部リンク ==
* [http://www.capitantsubasa.net 『キャプテン翼』La Página de Capitán Tsubasa]
{{キャプテン翼}}
{{グランドジャンプ連載中}}
{{DEFAULTSORT:きやふてんつはさ}}
[[Category:キャプテン翼|*]]
1,582 ⟶ 607行目:
[[Category:週刊少年ジャンプの漫画作品]]
[[Category:週刊ヤングジャンプの漫画作品]]
[[Category:グランドジャンプ]]
[[Category:サッカー漫画]]
[[Category:
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[[Category:静岡県を舞台とした作品]]
[[Category:日本のサッカー史]]
[[Category:幼稚園 (雑誌)]]
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