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冬季には、[[アシ]]原で観察されることもあり、アシに着いた昆虫を採食していると思われる。
 
===ウグイスとの混同===
{{See_also|ウグイス#メジロとの混同}}
両種ともに春を告げる鳥として親しまれていたこともあってか、時期的・場所的に重なる両種は古くから混同されがちであった。
 
前述のとおり、メジロは[[ウメ|梅]]の花蜜に目がなく、早春には梅の花を求めて集まってくる。また比較的警戒心が緩く、姿を観察しやすい。
 
いっぽう、梅が咲く頃によく通る声で[[さえずり]]はじめる[[ウグイス]]は警戒心がとても強く、声は聞こえど姿は見せず、薮の中からめったに出てこない。またウグイスは主に虫や木の実などを食べ、花蜜を吸うことはめったにない。
 
また、そのウグイスとメジロの混同を示すものとして「[[鶯色]]」がある。ウグイス色と言った際に、ウグイスの灰褐色(オリーブ色に近い)を想像する人もいれば、メジロの緑色に近い色を想像する人もいる(旧[[日本国有鉄道|国鉄]]の[[黄緑6号]]など)。
 
なお、古来より春を告げる言葉として「梅に鶯」があるが、これは梅の花に鶯の声を添えた風情を意味し、[[日本画]]で梅の枝にメジロを描くのとは意味が異なる。
 
===観察===
メジロは甘い蜜を好み、また[[里山]]や市街地でも庭木や[[街路樹]]などの花を巡って生活している。そのため昔から人々に親しまれた鳥である。現在も、切った[[果物]]や[[砂糖]]水などを庭先に吊しておくことでメジロを呼ぶことができ、[[野鳥観察]]において馴染み深い鳥の一種である。
 
またメジロは比較的警戒心が緩く、頻繁に鳴き交わしつつ群れで行動するため、慣れた人だと口笛で(歯笛の感覚で吹く)仲間がいると思いこませ、群れを呼び寄せることもできたという。
<gallery>
ファイル:Zosterops_japonicus_02.jpg|果汁や花蜜など甘いものを好む
ファイル:Zosterops_japonicus_03.jpg|(同左)
ファイル:Zosterops japonicus and Camellia japonica.JPG|[[ツバキ]]を吸蜜するメジロ
</gallery>
 
=== 目白押し ===
[[ファイル:Japanese White-eye RWD1.jpg|thumb|200px|right|目白押し]]
メジロにはお互いに押し合うように、ぴったりと枝に並ぶ習性がある<ref name="ひと目でわかる野鳥 (2010)、206頁" />。このことから、込み合っていることや物事が多くあることを意味する慣用句として「目白押し」がある。また、[[縁台]]に一列に並んで腰を掛け肩を左右に押し合って端の者を順々に押し出す遊戯として「目白押し」がある<ref name="sakai905"> 酒井欣 著 『日本遊戯史』 第一書房 1983年10月 p.905</ref>。
 
== Sibley分類体系上の位置 ==
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日本ではダイトウメジロ(''Z. j. daitoensis''が、[[沖縄県]]で[[レッドリスト]]の「絶滅のおそれのある地域個体群」の指定を受けている<ref name="jpnrdb">{{Cite web |url=http://jpnrdb.com/search.php?mode=key&k=02&t=&cd=&q=%A5%E1%A5%B8%A5%ED |title=日本のレッドデータ検索システム「メジロ」 |publisher=(エンビジョン環境保全事務局)|accessdate=2013-01-14}}</ref><ref>{{Cite web |url=http://www.pref.okinawa.lg.jp/site/kankyo/shizenhogo/hogo/documents/tyourui-shusei.pdf |title=改訂版 レッドデータおきなわ-動物編- |publisher=沖縄県 |format=PDF |pages=95 |date=2005 |accessdate=2013-01-14}}</ref>。
 
===ウグイスとの混同===
{{See_also|ウグイス#メジロとの混同}}
両種ともに春を告げる鳥として親しまれていたこともあってか、時期的・場所的に重なる両種は古くから混同されがちであった。
 
前述のとおり、メジロは[[ウメ|梅]]の花蜜に目がなく、早春には梅の花を求めて集まってくる。また比較的警戒心が緩く、姿を観察しやすい。
 
いっぽう、梅が咲く頃によく通る声で[[さえずり]]はじめる[[ウグイス]]は警戒心がとても強く、声は聞こえど姿は見せず、薮の中からめったに出てこない。またウグイスは主に虫や木の実などを食べ、花蜜を吸うことはめったにない。
 
また、そのウグイスとメジロの混同を示すものとして「[[鶯色]]」がある。ウグイス色と言った際に、ウグイスの灰褐色(オリーブ色に近い)を想像する人もいれば、メジロの緑色に近い色を想像する人もいる(旧[[日本国有鉄道|国鉄]]の[[黄緑6号]]など)。
 
なお、古来より春を告げる言葉として「梅に鶯」があるが、これは梅の花に鶯の声を添えた風情を意味し、[[日本画]]で梅の枝にメジロを描くのとは意味が異なる。
 
===観察===
メジロは甘い蜜を好み、また[[里山]]や市街地でも庭木や[[街路樹]]などの花を巡って生活している。そのため昔から人々に親しまれた鳥である。現在も、切った[[果物]]や[[砂糖]]水などを庭先に吊しておくことでメジロを呼ぶことができ、[[野鳥観察]]において馴染み深い鳥の一種である。
 
またメジロは比較的警戒心が緩く、頻繁に鳴き交わしつつ群れで行動するため、慣れた人だと口笛で(歯笛の感覚で吹く)仲間がいると思いこませ、群れを呼び寄せることもできたという。
<gallery>
ファイル:Zosterops_japonicus_02.jpg|果汁や花蜜など甘いものを好む
ファイル:Zosterops_japonicus_03.jpg|(同左)
ファイル:Zosterops japonicus and Camellia japonica.JPG|[[ツバキ]]を吸蜜するメジロ
</gallery>
===愛玩飼養===
かつて、特に戦前の時代には、メジロを飼うことが子供たちの間で流行していたこともあったが、現在は一般には[[鳥獣保護法]]により捕獲禁止となっており、飼育も禁じられている。しかし毎年のようにメジロの密猟者が摘発されている<ref name="ひと目でわかる野鳥 (2010)、206頁" />。
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以上の諸問題により、2011年7月13日、[[環境省]]は2012年4月からメジロの飼育(愛玩飼養)を目的とした捕獲を原則許可しないことを正式に発表した<ref name="aigan_shiyou"/>。
 
[[ファイル:Japanese White-eye RWD1.jpg|thumb|200px|right|目白押し]]
===慣用句===
;目白押し : 込み合っていること、物事が多くあること。メジロがお互いに押し合うように、ぴったりと枝に並ぶことからいわれる<ref name="ひと目でわかる野鳥 (2010)、206頁" />。
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==関連画像==