「鉄道と政治」の版間の差分

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** 日本海岸沿いに敷設される予定であった本線だが、地域の要望や予算等によってルートが変更され、現在地にこの2駅が設けられたとも言われている{{誰|date=2010年7月}}。
 
=== 停車駅争奪戦・追加運動など ===
* [[高崎線]][[深谷駅]]
** [[荒舩清十郎]][[衆議院]]議員が[[運輸大臣]]に在任していた時、自分の選挙区にある深谷駅を[[急行列車]]の停車駅に追加させたことが国会内で問題化した。これにより荒舩は大臣辞任に追い込まれた。また、それを了承した[[日本国有鉄道|国鉄]][[総裁]][[石田礼助|石田禮助]]は「武士の情け」と釈明し有名になった。
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** 急行列車の停車駅追加の際、追い抜き設備を有する駅を新設して、これを追加の停車駅としたケースがあった。これは列車の追い抜き設備が必要という設備面の問題もあるが、それと同時に以前、既存の地元の駅への優等列車(準急・急行・快速など)の停車を求める運動を行っていた沿線自治体が複数あり、既存の停車駅への急行停車の追加では近隣の自治体による停車駅の争奪戦が起きるので、それを避けるため新設した駅に急行列車を停車させていると言われる。伊勢崎線の[[せんげん台駅]]、日光線の[[板倉東洋大前駅]]、東上線の[[ふじみ野駅]]が実例として挙げられる。
* [[東海道本線]]([[琵琶湖線]])[[南草津駅]]
** 南草津駅は[[1994年]]に開業した琵琶湖線でもっとも新しい駅であるが、開業と前後して区画整理が進んだことや、[[パナソニック]]グループなどの工場群への通勤客に加えて[[立命館大学]]の進出もあり乗客が急増。[[2008年]]の利用者数は[[滋賀県]]内では[[新快速]]停車駅の[[草津駅 (滋賀県)|草津駅]]、[[石山駅]]に次いで3位となっていた(滋賀県庁最寄りの[[大津駅]]よりも多く、滋賀県内の乗り換え路線がない駅では最多)。しかし、日中は普通([[高槻駅]] - [[明石駅]]間快速)が毎時4本止まるだけで、不便に感じていた地元から新快速停車の要望が高まり、2008年2月には南草津駅への新快速停車を公約に掲げた[[橋川渉]]が[[草津市]]長に当選。2009年12月2日には、2011年春のダイヤ改正での南草津駅への新快速停車を目標に「南草津駅新快速停車促進期成同盟会」が設立された。そして多数の署名を集め[[西日本旅客鉄道|JR西日本]]に掛け合ったところ、2010年12月に「[[2011年]][[3月12日]]ダイヤ改正より新快速が終日停車」と発表された。その後も利用客数は増加し、[[2011年]]には石山駅を抜いて県内第2位となっている<ref>[http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20120706000021 南草津駅、乗降客数県内2位に] [[京都新聞]] 2012年7月6日、7月10日閲覧。</ref>、そして2014年には県内首位となっている
* [[東北本線]][[西那須野駅]]・[[那須塩原駅|那須塩原(東那須野)駅]]・[[黒磯駅]]
** 北陸本線加賀温泉駅と経緯は似ている。塩原・那須への玄関口として西那須野駅と黒磯駅で特急停車駅を争っていた上に、[[東北新幹線]]が併走する形で建設される事からその中間にあった東那須野駅を那須塩原駅に改称した上で新幹線の駅を設置する事になった。
**最終的には関係する自治体である[[栃木県]][[黒磯市]]・[[西那須野町]]・[[塩原町]]はそれぞれ合併の上「[[那須塩原市]]」となった。
* [[京阪電気鉄道]][[京阪本線]][[枚方市駅]]・[[樟葉駅]]
** [[京阪特急]]は長らく[[京橋駅 (大阪府)|京橋駅]]-[[七条駅]]間ノンストップ運転であったが、沿線の有力自治体の一つである[[大阪府]][[枚方市]]は、かねてから市内主要駅への特急停車の要望を京阪本社に陳情し続けていた。1997年に朝の大阪方面のみ枚方市駅停車となった後、2003年に枚方市駅およびニュータウン開発が進んで人口が増加した同市内の樟葉駅にも停車するようになった。ただし、現在の臨時快速特急「洛楽」は両駅には停車しない。
* そのほか、[[京急本線]][[青物横丁駅]]の特急停車も政治家の力が働いたといわれている<ref>[[川島令三]]「全国鉄道事情大研究 湘南篇」([[草思社]])の京急本線の項に「特急は都議会議員の圧力で青物横丁に停車させられて遅くなった」とある。</ref>が、真相は定かではない。