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二林史夫 (会話 | 投稿記録)
「諸問題」から「受け入れ側の諸課題」へ
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[[2009年]]11月11日中国ネット通販最大手の[[アリババ・グループ]]がネット上で割引をする商戦を始めたことをきっかけに、毎年11月11日は、中国の[[ネット通販]]でもっとも「爆買い」の起こる日になった<ref name="asahi20151112-9">朝日新聞2015年11月12日「11・11ネットで爆買い 中国アリババ、夕方までに売り上げ1.4兆円」</ref>。2015年11月11日の同グループの売り上げは午後5時30分の時点で719億元(1.4兆円)になったと同社より発表された<ref name="asahi20151112-9"/>。業界2位の「京東」や3位の「蘇寧易購」も、売り上げが2014年の3{{~}}4倍に達した模様である<ref name="asahi20151112-9"/>。中国のネット消費の勢いを象徴する日となっている<ref name="asahi20151112-9"/>。アリババ・グループ傘下の部ループで取引された額(流通総額)は、終日で912億元(約1.8兆円)と発表された<ref name="asahi20151113-9">朝日新聞2015年11月13日「11・11だけで1.8兆円取引」</ref>。大幅な割引を機に、ネットを通じて国内外の商品を買い集める消費意欲の強さが示された<ref name="asahi20151113-9"/>。さらなる爆買いへの期待も大きく、日本の[[経済産業省]]は、中国人らがネット通販で日本から買う額は、2018年には1兆3,000億円を超えると試算する<ref name="asahi20151112-9"/>。
 
== 受け入れ側の ==
免税店や高級ブランド品が並ぶ銀座・中央通りでは、中国人観光客による「爆買い」客の利用する観光バスの路上駐車が問題になっている<ref name="asahi20151210e1">朝日新聞2015年12月10日夕刊第1面「銀座で爆買い 路駐バスの列 外国人客迎え「通行の邪魔」苦情</ref>。この地域を受け持つ築地署には2014年3月頃から「通行の邪魔」という苦情が寄せられるようになった<ref name="asahi20151210e1"/>。警察でもバスに対して注意することもあるが、周辺をぐるりと回って元の位置に戻ってくるという<ref name="asahi20151210e1"/>。「近くに駐車場もないし、乗降場所もないし、仕方がない」というのはバスの運転手の弁である<ref name="asahi20151210e1"/>。予定時間内に戻って来ない客が多いのも駐車時間が長引く理由の一つであるとも話した<ref name="asahi20151210e1"/>。一方で、大丸松坂屋百貨店などで作る組合が進める銀座6丁目再開発計画では、観光バス乗降場の建設を計画するが、バス駐車場の建設の計画はない<ref name="asahi20151210e1"/>。地元の町会・商店会などでつくる全銀座会の関係者は「これからもっと多くの外国人を迎えるというのなら、国や都は駐車場などの整備を進めてほしい」と訴える<ref name="asahi20151210e1"/>。都内屈指の観光地浅草寺では、台東区が4か所で観光バス57台分の駐車場や待機場を有料で貸し出しているが、区交通対策課の担当者は、「昼間は満車の状態が続き、駐車場は足りていない」と話した<ref name="asahi20151210e1"/>。また同区は浅草寺周辺の観光バスの乗降場所を2か所に限定しているが、そのうちの一つである区民会館前での乗降場での1日平均利用台数は、2011年度は83.0台だったが、2013年度では101.5台に増えた<ref name="asahi20151210e1"/>。また、秋葉原周辺でも観光バスに関する苦情がここ1、2年で増えている<ref name="asahi20151210e1"/>。
[[2012年]]頃からドラッグストアなどの[[おむつ#使い捨ておむつ(紙おむつ)|紙おむつ]]コーナーで、人気商品に対し転売目的での購入を制限するために、一人あたりの購入数を制限したところ、短期滞在の旅行者としてではなく就労ビザで日本に滞在しながら、資格外活動を行ったとして[[出入国管理及び難民認定法|出入国管理法]]違反で検挙された事例があった<ref name="sannkei141027">{{Cite news|url=http://www.sankei.com/west/news/141027/wst1410270001-n1.html|title=消えた「メリーズ」…中国人買い占め、転売で〝ボロもうけ〟 ついに捜査のメス|newspaper=産経新聞|date=2014-10-27|accessdate=2015-10-03}}</ref>。また、買い取りを行っていた[[仲立人]]は「報酬を与えて不法就労活動を助長させた」として、同じく出入国管理法違反容疑で逮捕されている<ref name="sannkei141119">{{Cite news|url=http://www.sankei.com/west/news/141119/wst1411190068-n1.html|title=紙おむつ大量買い取りの中国籍男 不法就労助長容疑で逮捕 兵庫県警|newspaper=産経新聞|date=2014-11-19|accessdate=2015-10-03}}</ref>。一人あたりの購入数を制限する店が増えるに従い、店員とのトラブルや中国人同士による奪い合いも目立ち始め、日本各地で乱闘騒ぎにまで発展したケースが報じられている<ref name="sannkei150808">{{Cite news|url=http://www.sankei.com/west/news/150808/wst1508080051-n1.html|title=紙おむつ爆買いめぐり中国人ら乱闘 数人けが 以前同じ売り場で口論した客同士が鉢合わせ|newspaper=産経新聞|date=2015-08-13|accessdate=2015-10-03}}</ref>。
 
日本を訪れる外国人観光客が急激に増えているのに伴い、[[国家資格]]である[[通訳案内士]]が不足に陥っているのにつけこんで、怪しげな健康食品を大量購入させようとしたり、誤解に基づく日本の歴史や文化を紹介したりするような、無資格通訳案内士が横行していると報じられている。これに対し日本政府・国土交通省は、「旅行者の満足度を低下させるだけではなく、日本の信頼や印象形成にも悪い影響を及ぼす」として、中国当局と連携しながら実態の把握に向けた調査の準備に取り掛かった<ref name="mainichi150830">{{Cite news|url=http://mainichi.jp/feature/news/20150830mog00m020004000c.html