「放射性炭素年代測定」の版間の差分

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=== 特異的な変動 ===
前述の様に炭素14の生成量は、高エネルギーの一次宇宙線の入射量によって変動する。従って、何らかの原因により宇宙線の入射量が増大すると炭素14も多く生成される<ref name="nagoya.21860">三宅芙沙、増田公明ほか、[http://hdl.handle.net/2237/21860 樹木年輪に刻まれた突発的宇宙線イベント] 名古屋大学加速器質量分析計業績報告書. v.25, 2014, p.137-143</ref>。過去に地球に入射する宇宙線の入射量が増大していた場合、増大前に生存していた標本は元々の炭素14の含有量が少ないため、計測結果は実際の年代より古く出る。仮に、地球に入射する宇宙線の量が現在の半分であった時の標本があるとすれば、その測定結果は実際の年代より約6000年古く出る。
このような変動の痕跡が1956年に伐採された[[屋久杉]]の分析から発見されている。発見した名古屋大学の研究グループによれば、西暦774年から775年にかけて急激な増加が有り、この変動は通常の太陽活動に伴う変動の20倍よりも大きく、過去3000年間で最大級の増加を示していた<ref>{{PDFlink|[http://www.stelab.nagoya-u.ac.jp/jpn/topics/files/2012/06/NaturePress2a.pdf 日本産樹木年輪中の西暦774-775年に おける宇宙線増加の痕跡] 名古屋大学}}</ref>。更に、西暦994にも急激な増加が記録されている<ref name="nagoya.21860"/>。
 
== 系統誤差 ==