「ベルサイユのばら」の版間の差分

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; [[ルイ・フィリップ2世 (オルレアン公)|オルレアン公フィリップ]]
: フランスの王族。居城の[[パレ・ロワイヤル]]を平民の文化人たちに解放している。王妃マリー・アントワネットを盛んに中傷し、その政敵であったことでも知られており、首飾り事件を攻撃材料として利用した。[[ジロンド派]]によって息子が祖国を見限ったことや共和制転覆の嫌疑をかけられ、ルイ16世に代わって王位に即こうとしたとの容疑を否認したが、パリの革命裁判所で財産を没収され、1793年11月6日の夕刻、革命広場の断頭台で処刑された。自身が王位に就くことはなかったが、[[ルイ14世 (フランス王)|ルイ14世]]の庶系の[[ルイ・ジャン・マリー・ド・ブルボン|パンティエーヴル公爵ルイ・ジャン・マリー]]の娘[[ルイーズ・マリー・ド・ブルボン=パンティエーヴル|ルイーズ・マリー]]との間に生を受けた嫡男ルイ=フィリップが[[七月王政]]の[[ルイ・フィリップ (フランス王)|ルイ・フィリップ1世]]として王位に就く。
: TVアニメ版ではアントワネットのフランス入り阻止を企むなど、王位を狙って様々な策謀を巡らす。初期は露骨に野心剥き出しで高圧的な命令口調だったが、黒い騎士事件の折は物静かな紳士的な丁寧口調大物らしさを醸し出していた。
; [[エリザベート・フィリッピーヌ・ド・フランス|エリザベス内親王]]
: ルイ16世の妹。常に長兄と次兄の夭逝により長子となった3番目の兄ルイ・オーギュスト(ルイ16世)に忠実であり、「天上のプリンセス」と呼ばれた人格者の誉れも高い女性。縁談を断り、国王である兄のそばに留まった。革命勃発後も兄国王一家と行動を共にする。処刑直前のアントワネットが手紙を送ろうとした人物。アントワネットの死を知らなかったが、自身もまたギロチンの露と消えた。史実上の名は「エリザベート・フィリッピーヌ・ド・フランス」である。
: 原作のみの登場。アントワネットが輿入れした直後、ノアイユ伯夫人がフランス宮廷のしきたりを説明した際に名前と姿が出ただけで登場することは無く、革命の嵐が吹き荒れる中で王弟でありながら敬愛する長兄を見捨てて亡命したばかりか各国にフランスへの攻撃を唆した次兄[[ルイ18世 (フランス王)|プロヴァンズ伯]]<ref>この人物は、アルトワ伯共々に同筆者執筆の中公文庫『栄光のナポレオン-エロイカ』10巻に再登場で各々の使者と革命派の[[ポール・バラス]]と接触する。</ref>と三兄[[シャルル10世 (フランス王)|アルトワ伯]]を憎悪する姿などが描かれた。コミックス第11巻に収録されたエピソード3で、姪であるマリー・テレーズが捕虜交換によりオーストリアに引き取られる前年、処刑されたことが語られた。その回想の中でマリー・テレーズは「エリザベート叔母さま」と呼んでおり、史実通りの名前に変更されていた。
; [[マリー・テレーズ・シャルロット・ド・フランス|マリー・テレーズ]]
: [[マダム・ロワイヤル|フランス王女]]。アントワネットの長女。2男2女の4人の内、1歳の誕生日を迎えることなく亡くなった妹マリー・ソフィー・ベアトリスを除く3人の中で唯一生き残るが、革命の悲劇により女性としての魅力を欠如した大柄で赤ら顔の女性に成長し、流転の人生を送った。1775年、アルトワ伯シャルル(復古王政のブルボン朝最後のフランス国王シャルル10世)と妃マリー・テレーズ・ド・サルデーニュの長男[[ルイ・アントワーヌ (アングレーム公) |アングレーム公ルイ・アントワーヌ]]と結婚し、相思相愛の夫婦だったが、子供は出来なかったのでルイ16世とアントワネットの血統は絶えてしまう。
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: 作中では子供全員にとって愛情深き母親だったかのように描かれているが、外交に貢献できないと判断した病弱な次女マリア・アンナには愛情を抱けなかった。その一方で、4女マリア・クリスティーナを偏愛して彼女にだけは恋愛結婚を反対していたフランツの死後に恋愛結婚を許し、作中にある通りに死の間際までアントワネットを案じていた。原作では寝込んだ末に、TVアニメ版ではいつもの女帝としての装いで玉座に坐して亡くなった。
 
==== 貴族たち ====
; [[ポリニャック公爵夫人ヨランド・ド・ポラストロン|ポリニャック伯夫人]]
: ジュール・ド・ポリニャック伯爵の妻。アントワネットから寵愛されている貴婦人。ファーストーム「マルティーヌ・ガブリエル」を長らく明かされなかったが、アンドレが調べていてロザリーの実母だと判明した。言葉巧みに親族の昇進をねだったり、賭博を勧めて大金を巻き上げたりと優しげに見えて強欲で野心家。邪魔者であるオスカルの殺害も何度か図っているいる。舞踏会で再会した時はロザリーが少女時代に産んだ我が子だとは気づかなかったが、後に娘だと知り自分が馬車で轢き殺した女性こそ、ロザリーを引き取り育てた恩人ニコールであったことを悟る。
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: ルイ16世の側近。公爵。[[バスティーユ襲撃]]を報告する時、暴動かと訝る国王に「いいえ陛下、革命にございます!」と言上した。原作のみ登場。
: フルネームは「フランソワ・アレクサンドル・フレデリク・ド・ラ・ロシュフーコー=リアンクール」。フランス有数の名門貴族リアンクール家の当主デスティザック公フランソワ・アルマン・ド・ラ・ロシュフコーの嫡男として生を受けた。1783年、亡くなった父の官職を継承して国王ルイ16世に取り立てられて側近の1人になり、「王室衣裳寮長官」に就任したがゆえに、就寝中のルイ16世の元に馳せ参じてバスチーユ襲撃を報告した。
; フェルゼンの父
: フェルゼン家の当主。長男であるハンス・アクセルを修業に出した当時とは異なり、革命の嵐のただ中に飛び込むも同然の長男のフランス行きに猛反対するが、それがハンスに届くことはなかった。ロングショットながら姿が1コマだけ描かれた。
; ソフィア・フォン・フェルゼン([[:en:Sophie Piper|en]])
: フェルゼンの妹。原作のみでアニメには未登場。オスカルに魅了されるが、兄に「あの方は長生きできないタイプだ」と印象を漏らす。新エピソードでは、ジェローデルと同志的な感情を共有し、オスカルが生涯に1度だけ女性としてドレスを纏ってフェルゼンと踊った際、その貴婦人がオスカルだと見破った。
; [[ファビアン]]・フォン・フェルゼン
: フェルゼンの弟。兄から留守を任された。アニメではソフィアばかりではなく、スウェーデンから革命の動乱に揺れるフランスを目指そうとするフェルゼンと必死に止める父以外の家族の姿は描かれなかったため、家族全員未登場だった。
; [[ラファイエット|ラ・ファイエット侯]]
: 物語後半・[[三部会]]で、平民議員が議場から排除されそうになる場面で登場。ロベスピエールたちを庇い、[[:fr:Hôtel des Menus Plaisirs|議場]]に向かって来る近衛兵を立ち退かせようと、他の青年貴族達と共に近衛兵の前に立ちはだかった。
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: 王妃の信厚き王党派軍人。他の連隊同様、市民の暴動を鎮圧すべく地方駐屯よりパリに上る。[[:fr:Régiment Royal-Allemand cavalerie|ドイツ人騎兵連隊]]を率いて、チュイルリー広場を占拠する。民衆の挑発に乗った兵の発砲から暴動に発展する。陸軍を除隊したオスカルたち元B中隊と応戦した。
; [[ナポレオン・ボナパルト]]
: 『[[栄光のナポレオン-エロイカ]]』の主人公。原作のみ。本作品登場時は[[:fr:1er régiment d'artillerie (France)|ラ・フェール砲兵連隊]]付き[[少尉]]。本来、オスカルと出会った時は砲兵連隊はオーソンに駐屯中のため、その場にいるのは不自然だった。
: その風貌から、「あれは[[帝王]]の目だ…[[鷲]]の目だ…!」と、オスカルも畏怖していた。物語終盤登場。アントワネットやロベスピエールたちの処刑を経て、フランス皇帝に上り詰めている。
 
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: 6歳の時に母を失い、父親から3人の弟妹と共に捨てられてしまった過去をベルナールが熱く語った。
; [[ルイ・アントワーヌ・ド・サン=ジュスト|フロレル・ド・サン・ジュスト]]
: ベルナールの遠縁に当たる青年。美貌に中で見かけたオスカルも目を止めは「男装の麗人」だと間違えが、れっきとした男性。エロ小説(本人曰く芸術)「オルガン」を出版したことがきっかけで、警察に追われる身だったが、[[ピカルディー]]州選出議員を経てロベスピエールの側近となる。
: テレビアニメ版では過激で行動的な[[テロリスト]]として描かれ、ベルナールの縁戚という設定は削除された。
: 物語終盤、議場でルイ16世の刑をめぐり討論になった際、彼の死刑を決定付けるスピーチをした。
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; [[ジャン=シルヴァン・バイイ|バイイ]]
: [[三部会]]開催から登場。のちのパリ市長。
: [[ジュー・ド・ポーム]]では、自分達を議場から締め出した王家に対し決して諦めず憲法制定まで闘い抜くことを平民議員たちと誓い合う。TVアニメではその役割をロベスピエールに変更された
 
==== 首飾り事件関係者 ====