Wikipedia

「名鉄モ800形電車 (2代)」の版間の差分

履歴の双方向閲覧
← 古い編集新しい編集 →
削除された内容 追加された内容
ビジュアルウィキテキスト
豊橋搬入日追記 5月頃ではない
(2人の利用者による、間の5版が非表示)
1行目:
{{Redirect|豊橋鉄道モ800形電車|名古屋市電900形を譲り受けて導入した豊橋鉄道モ800形（初代）|名古屋市交通局900形電車}}
{{鉄道車両
|車両名= 名鉄モ800形電車（2代）<div style="font-size:80%;">豊橋鉄道モ800形電車（2代）<br />福井鉄道モ800形電車</div>
|社色= #C00029
|画像= 名鉄モ800形.jpg
|画像説明= 名鉄モ800形<br />（[[新関駅 (岐阜県)|新関駅]] 2005年3月）
|設計最高速度=60
|編成=
|起動加速度= 2.8
|減速度（常用最大）=4.0
|営業最高速度=
|設計最高減速度（非常）=4.0
|車両定員= 72人（座席30人）
|減速度（常用最大）=
|減速度（非常）=
|編成定員= 71人（座席28人・補助席2人）
|全長= 14,780
|全幅= 2,220
|全高= 3,880
|車体材質= [[炭素鋼|普通鋼]]
|編成車両重量= 18.9 [[トン|t]]
|軌間= 1,067
|電気方式= [[直流電化|直流]]600[[ボルト (単位)|V]]・1,500V<br />（[[架空電車線方式]]・[[複電圧車|複電圧仕様]]）
|主電動機= [[かご形三相誘導電動機]] 60[[ワット|三相交流かご形誘導電動機kW]]×2<br />MB（MB-5090-A形）
|歯車比= 5.6
|主電動機出力= 60[[ワット (単位)|kW]]
|駆動装置= [[WN駆動方式]]
|搭載数= 2
|台車= [[ボルスタアンカー#インダイレクトマウント方式|インダイレクトマウント台車]]（FS-567形）
|歯車比= 6.55
|制御装置= [[絶縁ゲートバイポーラトランジスタ|IGBT]]-[[可変電圧可変周波数制御|VVVFインバータ制御]]<br />（MAP-062-15V91形）
|駆動装置= [[WN駆動方式|WN駆動]]
|制動方式= [[回生ブレーキ|回生]]併用[[電気指令式ブレーキ]]<br />（MBS-R形）
|台車= FS-567
|保安装置=[[M式ATS]]・[[デッドマン装置]]
|制御装置= [[絶縁ゲートバイポーラトランジスタ|IGBT]]-[[可変電圧可変周波数制御|VVVFインバータ制御]]<br />MAP-062-15V91
|制動方式= [[回生ブレーキ|回生制動]]併用[[電気指令式ブレーキ]] MBS-R
|保安装置=
|製造メーカー= [[日本車輌製造]]
|製造初年=2000年
|備考=出典：[[#pic691-2|『鉄道ピクトリアル』通巻691号]]
|備考全幅= {{ローレル賞|41|2001}}
}}
'''名鉄モ800形電車'''（めいてつモ800がたでんしゃ）は、[[2000年]]（[[平成]]12年）7月19日から[[2005年]]（平成17年）3月31日までつて[[名古屋鉄道]]（名鉄）の軌道線で運用されに在籍した[[路面電車]]車両。車両中央部分を低床構造とする部分低床構造の[[超低床電車]]である。
 
[[名鉄の600V美濃町線区全廃に伴い|美濃町線]]・[[豊橋名鉄道田神線|田神線]]・用に3両が投入され、[[福井2000年]]（[[平成]]12年）より運行を開始した。[[2005年]]（平成17年）3月末をもって路線が廃止されたため、3両のうち1両は[[豊橋鉄道]]へに譲渡され、'''豊橋鉄道モ800形電車（2代）'''およびとなり、残りの2両は[[福井鉄道]]へ譲渡されて'''福井鉄道モ800形電車'''としてそれぞれ導入されなった。本項では名鉄時代とあわせて移籍後の状況についても記述する。
 
== 名鉄在籍時代導入までの経緯 ==
モ800形が投入された[[名鉄美濃町線]]は、[[岐阜県]]の[[岐阜市]]と[[関市]]・[[美濃市]]を結んでいた路線である。ただし投入前年の[[1999年]]（平成11年）に関市から美濃市内までの区間が廃止されており、導入時点では[[関駅 (岐阜県)|関駅]]が終点であった。起点は岐阜市内の[[徹明町駅]]とされていたが、大部分の列車が[[名鉄田神線|田神線]]経由で[[名鉄各務原線|各務原線]]の新岐阜駅（2005年[[名鉄岐阜駅]]へ改称）へ乗り入れており、新岐阜駅と関方面を結ぶ系統が主流となっていた。
名古屋鉄道在籍時代は[[名鉄美濃町線|美濃町線]]・[[名鉄田神線|田神線]]の新岐阜（現・[[名鉄岐阜駅|名鉄岐阜]]）駅発着系統のイメージアップを図るため[[日本車輌製造]]にて3両が製造され、2000年（平成12年）7月19日に運行を開始した[[複電圧車|複電圧車両]]。
 
美濃町線・田神線は道路上を走る[[併用軌道]]区間も存在する路面電車線で、[[架線]]電圧は[[直流電化|直流]]600[[ボルト (単位)|ボルト]]を採用していた<ref name="pic688_p182">[[#pic688-2|「日本の路面電車現況」]]182-183頁</ref>。一方で鉄道線の各務原線の架線電圧は直流1,500ボルトであり<ref name="pic688_p182"/>、新岐阜駅へと乗り入れる車両は双方の電圧に対応する[[複電圧車]]に限定された<ref name="pic688_p186">[[#pic688-2|「日本の路面電車現況」]]186-187頁</ref>。モ800形投入以前の段階では、直通運転に伴って[[1970年]]（昭和45年）に導入された[[名鉄モ600形電車 (2代)|モ600形]]と、[[1980年]]（昭和55年）に導入された[[連接台車|連接車]]の[[名鉄モ880形電車|モ880形]]が新岐阜・関方面間の直通列車に充当されていた<ref name="pic688_p186"/>。しかしながら先に投入されたモ600形は、床面の高さ（レール上面からの高さ）が1.0メートルという高床式車両で<ref name="pic691_p68">[[#pic691-2|「名古屋鉄道800形」(2000)]]</ref>、乗客の乗り降りに難がある上に、冷房化が困難であった（モ880形は1990年代初頭に冷房化）<ref name="pic688_p186"/>。新岐阜直通用以外の美濃町線用車両も冷房化が進む中で、名鉄では、冷房化・[[バリアフリー]]化を求める現代社会にはそぐわない車両であると判断し、代替車両のモ800形を投入することとなった<ref name="pic691_p68"/>。
車両のスタイルは、大きな窓を採用した[[ヨーロッパ]]のLRV (Light rail vehicle) 車両に似た印象の外観に、[[バリアフリー]]時代に対応すべく部分低床という特殊な床構造をした3扉車である。
 
モ800形を開発した当時、名鉄以外の路面電車事業者を見ると、[[熊本市交通局9700形電車|熊本市交通局9700形]]（1997年導入）や[[広島電鉄5000形電車|広島電鉄5000形]]（1999年導入）といった車両が新造され、100%低床構造の[[超低床電車]]が普及しつつあった。この趨勢に鑑み名鉄では新造車モ800形のコンセプトを「これからの時代にふさわしい低床車両」としたが、車両の長さを14メートル級と想定し、既存の車両と保守面で互換性を持たせることを設計の条件としたため、長編成で特殊な[[鉄道車両の台車|台車]]や駆動装置を持つ熊本や広島で導入されたような車両の採用は不可能であった<ref name="pic688_p42">[[#pic688-1|「まもなく誕生 名鉄の部分低床車」]]</ref>。このような条件を満たすべく、モ800形は在来車と同じ構造の台車・駆動装置を使用する[[ボギー台車|ボギー車]]ながら、台車間の車両中央部を低床構造とする部分低床車とされた<ref name="pic688_p42"/>。車両メーカーは[[日本車輌製造]]<ref name="ex03">[[#ex03|「特集・リトルダンサーと日本の超低床車」]]6-8頁</ref>。先行する超低床電車2形式は日本国外で製造された主要機器ないし車両全体を輸入しており国外の技術によるものであったが、モ800形は部分低床車ではあるが日本初の国産超低床電車である<ref name="ex03"/>。
部分低床構造は、中扉をノンステップ、前後扉を3ステップとし両方を10%のスロープで結んだ構造。床面の高さは車体中央部をレール面より420mm・台車上部を720mmとしている。このため[[鉄道車両の台車|台車]]は外側（動軸）と内側（従軸）とで車輪径が異なる特殊な構造を採用している。
 
== 車体 ==
中央が低床のため、制御装置等は屋根上、空気圧縮機は[[集電装置|パンタグラフ]]のある側の運転台床下に搭載している。車内もスロープ構造となっているため[[鉄道車両の座席#固定クロスシート|固定クロスシート]]を装備している。
[[ファイル:福井鉄道モ800車内.JPG|thumb|車内の様子（2014年）]]
[[ファイル:車内座席1.JPG|thumb|クロスシート]]
[[ファイル:補助席01.jpg|thumb|車椅子スペースの折りたたみ式座席]]
[[ファイル:整理券発行機.JPG|thumb|整理券発行機（豊橋鉄道では撤去）]]
 
モ800形は、全長14.78メートル、全幅2.22メートルの車体を備える<ref name="pic688_p42"/>。車体の高さは3.32メートルで、パンタグラフ折りたたみ高さは3.88メートルとなっている<ref name="pic688_p42"/>。車両重量は18.9トン<ref name="pic691_p68"/>。車体の塗装は名鉄のイメージカラー赤色（[[名鉄スカーレット]]）ではなく、ライトグレーを基調にグリーンを配するものとされた<ref name="pic708_p124">[[#pic708-1|「名古屋鉄道モ800形」(2001)]]</ref>。新型の低床車両ということで斬新で清潔なヨーロッパ風の塗装とし<ref name="pic708_p124"/>、さわやかなイメージとして人と地球に優しい交通機関であることを表現しているという<ref name="pic688_p42"/>。
主回路は[[可変電圧可変周波数制御|VVVFインバータ制御]]、シングルアーム式パンタグラフ、[[回生ブレーキ]]を装備。乗降扉の開閉に連動して動くステップを装備している。運転台は[[名鉄モ780形電車|モ780形電車]]と同じものが採用されている。
 
部分低床車であり、車内は高床部分と低床部分に分かれる<ref name="pic688_p42"/>。高床部分は台車上から運転台にかけて（すなわち車両両端）であり、レール上面からの高さは72センチメートル<ref name="pic688_p42"/>。一方低床部分は車両中央部で、レール上面からの高さは42センチメートルとなっている<ref name="pic688_p42"/><ref name="pic708_p124"/>。高床部分と低床部分は階段ではなく10パーセントの勾配のスロープで繋がれる<ref name="pic688_p42"/>。この10パーセントの勾配は他の電車のスロープ（参考としたのは[[パノラマカー]]の展望客室、国外の部分低床車など）にも採用されており、電車車内に10パーセントのスロープを設置して急ブレーキ時の立席客の安全性などを検証した結果問題点がなかったことからモ800形でも採用された<ref name="pic688_p42"/>。
[[2001年]]（平成13年）に[[鉄道友の会]][[ローレル賞]]を受賞している。
 
ドアは片側3か所ずつ計6か所配置されている<ref name="pic688_p42"/>。運行に際しては「中乗り前降り」方式を採用していることから、低床部分にある中央のドアが乗車用、高床部分にある前後の運転台側のドアが降車用である<ref name="pic688_p42"/>。乗車用ドア部分は20%のスロープによってさらに床面が下げられており、ドアと連動して展開されるドア外のステップはレール上面から38センチメートルの高さとなっている<ref name="pic691_p68"/>。この結果、ドアステップと停留場のホームとの段差は7.5センチメートルに抑えられ、附属する引き出し式補助板を用いることで[[車椅子]]利用者の乗降にも対応する<ref name="pic688_p42"/>。このように乗車口の段差を解消することで乗車時間の短縮を図っている<ref name="pic688_p42"/>。反対に降車用ドア部分は段差が残るが、これは[[ワンマン運転]]時に運転手が運賃の収受などを行うことから低床化にかかわらず迅速な降車は望めない、との判断からである<ref name="pic688_p42"/>。なお乗車用ドアは幅120センチメートルの両開き戸、降車用ドアは幅75センチメートルの折戸である<ref name="pic688_p42"/>。
2005年（平成17年）3月31日の名鉄岐阜600V線区（[[名鉄岐阜市内線|岐阜市内線]]・[[名鉄揖斐線|揖斐線]]・美濃町線・田神線）の廃止により、名鉄では[[廃車 (鉄道)|廃車]]となった。
 
車内にスロープがあり[[ロングシート]]は適当でないことから[[鉄道車両の座席|座席]]は[[クロスシート]]が基本である<ref name="pic688_p42"/>。クロスシートはドア間に5列ずつあり、通路を挟んで2人掛け座席と1人掛け座席が並ぶが、両運転台寄りの各2列は両側に1人掛け座席が並ぶ<ref name="pic688_p42"/>。中央部、乗車用ドアの向い側のみロングシートが配置されており、2か所のうち片側は[[車椅子スペース]]を兼ねるため折りたたみ式の座席となっている<ref name="pic688_p42"/>。定員は72名で、そのうち座席定員は30名である<ref name="pic688_p42"/>。
 
車内は明るい空間とするため、内張りの化粧板にはライトグレー系の明るい色彩を採用<ref name="pic691_p68"/>。座席の生地は明るい青色を主体に黄色・橙色のペイントタッチ模様が入るものとした<ref name="pic691_p68"/>。また[[スタンションポール]]も視認性の良いローズピンクで塗装されている<ref name="pic691_p68"/>。
 
車体前面の[[前照灯]]は[[シールドビーム]]、[[尾灯]]は[[LED照明|LED]]による<ref name="pic691_p68"/>。前面中央部には「乗車中」の文字を表示する表示器を配する<ref name="pic691_p68"/>。また側面車端部の下部には車幅灯があり、運転台の方向指示スイッチを操作することで[[方向指示器|ウインカー]]として使用できる<ref name="pic691_p68"/>。
== 譲渡後の状況 ==
{{-}}
=== 豊橋鉄道 ===
[[ファイル:Toyohashi-mo801.JPG|thumb|豊橋鉄道モ800形　2005年8月撮影]]
[[File:豊橋鉄道モ800形.JPG|thumb|豊橋鉄道モ800形「とよはし安全安心号」　2015年1月撮影]]
 
== 主要機器 ==
[[豊橋鉄道東田本線]]へは、モ801が名古屋鉄道より譲渡され、2005年（平成17年）5月頃に[[名鉄モ780形電車|モ780形]]3両<ref>譲渡されたのは7両だが車庫スペースの関係で2回に分けて入線した。</ref>とともに豊橋鉄道赤岩口分区に入庫した。
[[ファイル:運転台01.JPG|thumb|運転台（2014年）]]
 
[[鉄道車両の台車|台車]]は車体重量を心皿と両側側受けの3点で支持する[[ボルスタアンカー#インダイレクトマウント方式|インダイレクトマウント方式]]の[[ボギー台車]]で、形式名はFS-567形<ref name="pic691_p68"/>。[[枕バネ]]は[[空気バネ]]方式、[[鉄道車両の台車#軸箱支持装置|軸箱支持装置]]はペデスタル式<ref name="pic708_p124"/>。外側の[[駆動輪|動輪]]と内側の従軸で車輪の大きさが異なる異径車輪台車でもあり、車輪の直径は動輪が610ミリメートル、従輪が530ミリメートルとなっている<ref name="pic691_p68"/>。内側の従輪を小径としたのは、スロープ部分を車端方向へ寄せて低床部分を可能な限り広くとるため<ref name="pic688_p42"/>。なお動輪も床面を極力下げるために在来車両よりも小径である<ref name="pic688_p42"/>。台車側面には走行時周囲に威圧感を与えないよう台車カバーが取り付けられた<ref name="pic688_p42"/>。
営業運転開始にあたっての改装は、豊橋鉄道仕様の[[ワンマン運転|ワンマン]]設備の実装以外目立った変更は行われていない。なお、600V区間と1500V区間の走行を可能とする複電圧設備も残されているものの、豊橋鉄道では使用されることはない。また3扉車ではあるが、営業運転時は前乗り中降りのため、進行方向と逆側の運転台よりの扉1つは締め切りとなっていたが、競輪場前電停の安全地帯新設により、赤岩口方のものは、競輪場前停車時のみ乗車口として使用されるようになった。
 
[[電動機|主電動機]]は出力60[[ワット|キロワット]]の[[かご形三相誘導電動機]]（形式名MB-5090-A形）で、1両につき2台搭載<ref name="pic691_p68"/>。「WN継手」で動軸を駆動する[[WN駆動方式]]を名鉄で初めて採用している<ref name="pic691_p68"/>。主電動機へ送る電力を制御する[[電気車の速度制御|制御装置]]は[[絶縁ゲートバイポーラトランジスタ|IGBT]]による[[可変電圧可変周波数制御|VVVFインバータ制御方式]]で、装置の形式名はMAP-062-15V91形<ref name="pic691_p68"/>。1台の制御装置で2台の主電動機を制御する（1C2M方式）<ref name="pic691_p68"/>。また制御装置は美濃町線・田神線の架線電圧600ボルトおよび各務原線の架線電圧1,500ボルトの双方に対応する[[複電圧車|複電圧仕様]]である<ref name="pic691_p68"/>。電圧による主回路つなぎの変更はなく、ソフトウェアでインバータの制御定数を変更することで出力電圧を同一とし、複電圧に対応する<ref name="pic708_p124"/>。制御モードの切り替えは電圧切り替え地点（[[デッドセクション]]）の通過を検知して自動的に行われる<ref name="pic708_p124"/>。設計最高速度は60[[キロメートル毎時]]だが、名鉄線での営業最高速度は40キロメートル毎時に留まる<ref name="pic691_p68"/>。
会社創業80周年と[[豊橋市]]制100周年記念にあたる同年8月2日より、モ780形781とともに運用を開始した。
 
[[鉄道のブレーキ|ブレーキ]]は、主電動機による[[回生ブレーキ]]を併用する[[電気指令式ブレーキ|電気指令式電磁直通ブレーキ]]である（形式名MBS-R形）<ref name="pic691_p68"/>。[[応荷重装置]]も附属する<ref name="pic691_p68"/>。台車に設置された[[空気ブレーキ]]用の基礎ブレーキ装置は片押し式[[踏面ブレーキ]]<ref name="pic708_p124"/>。ブレーキ関連の機器は運転台床下に配置されており、関駅側床下には[[空気圧縮機]]、反対側の新岐阜駅側床下にはブレーキ作用装置や[[保安ブレーキ]]装置がそれぞれ配置されている<ref name="pic691_p68"/>。また圧縮機からの空気を溜める空気タンクは細長い形状としてスロープ部分の床下に取り付けられている<ref name="pic708_p124"/>。
車体カラーは基本的に、ライトグレーを基調に濃淡両方のグリーン帯を配した名鉄時代の塗装に、豊橋鉄道のロゴとマスコット「とよてっちゃん」を車体側面上部に記した程度。運用開始当初は市制100周年記念「とよはし100祭」のロゴと「[[トヨッキー]]（豊橋市のマスコットキャラクター）」が側面に貼り付けられていたが、のちに『ドリーム電車』と称して豊橋市内の小中学生による絵画作品が車体側面に貼り付けられていた（2006年12月の「とよはし100祭」事業終了によって基本的な塗装に戻された）。
2012年4月10日からは約1年間（2013年3月末）までの予定<ref>2015年1月現在も運行されている。</ref>で、パトカーをイメージした白黒の車体カラーとなり、『とよはし安全安心号』として運用されている。
 
[[集電装置]]はシングルアーム式で、屋根上の関駅側に設置<ref name="pic688_p42"/>。冷房装置はCU771A形ユニットクーラーを採用する<ref name="pic691_p68"/>。この他にも、低床構造により床下にスペースがないことから、通常床下にある制御装置、補助電源装置、[[接触器]]などをモ800形では屋根上に置いている<ref name="pic708_p124"/>。なお補助電源装置（[[静止形インバータ]]）も制御装置と同様の機能により複電圧に対応しており、これによって冷房装置が架線電圧1,500ボルト区間（各務原線内）でも作動する<ref name="pic708_p124"/>。他の直通用複電圧車（モ880形および[[名鉄モ870形電車|モ870形]]）の冷房装置は各務原線内では作動しなかった<ref name="rml130_p41">[[#rml130|『RM LIBRARY130 名鉄岐阜線の電車（下）』]]41-42頁</ref>。
この車両は{{要出典|[[井原停留場|井原]]より[[運動公園前停留場|運動公園前]]へ分岐する支線のカーブ（半径11m）を曲がることが不可能|date=2014年8月}}<ref>導入前の名鉄岐阜工場での試験結果による</ref>のため、[[豊橋駅|駅前]]－[[赤岩口停留場|赤岩口]]間での運用に限定されている。
<br style="clear:both;" />
 
運転台の機器は、モ800形に先立って[[名鉄岐阜市内線|岐阜市内線]]・[[名鉄揖斐線|揖斐線]]に投入された[[名鉄モ780形電車|モ780形]]を基本的に踏襲<ref name="pic691_p68"/>。左手側に[[マスター・コントローラー]]（主幹制御器）、右手側にブレーキレバーを配置する2ハンドル方式となっている<ref name="pic691_p68"/>。[[ワンマン運転]]に対応しており、運賃箱・整理券発行機・自動放送設備などを運転台で集中制御できる<ref name="pic691_p68"/>。
=== 福井鉄道 ===
[[ファイル:福井鉄道モ800.JPG|thumb|福井鉄道モ800形 2006年4月撮影]]
 
==== 譲渡前名鉄での実績運用と廃線 ====
モ800形は[[2000年]]（平成12年）[[6月30日]]付で3両（801・802・803）がそろって竣工<ref>[[#pic708-2|「民鉄2000年度車両動向」]]177頁</ref>。同年[[7月19日]]より営業運転を開始した<ref name="pic691_p8">[[#pic691-1|「New Face 名古屋鉄道800形」]]</ref>。運行路線は[[名鉄美濃町線|美濃町線]]・[[名鉄田神線|田神線]]と田神線に接続する[[名鉄各務原線|各務原線]]の一部（[[名鉄岐阜駅|新岐阜]] - [[田神駅|田神]]間）である<ref name="pic708_p124"/>。運転開始にあわせて新岐阜駅と[[新関駅 (岐阜県)|新関駅]]にて発車記念式が開催された<ref name="pic691_p8"/>。
[[福井市]]では[[2001年]]（平成13年）[[10月12日]]から[[11月4日]]までの24日間、JR[[福井駅 (福井県)|福井駅]]前電車通り[[トランジットモール]]実験が実施された。このときモ802が名鉄から福井鉄道に貸し出され、「すまいるトラム」として運転された実績がある。
 
運転開始後、2000年11月に岐阜県による「GIFUバリアフリー賞」を受賞<ref name="pic708_p124"/>。次いで翌[[2001年]]（平成13年）8月には[[鉄道友の会]]の「[[ローレル賞]]」を受賞した<ref name="pic708_p124"/>。ローレル賞受賞は、国外の連接式超低床電車とは異なる設計思想を持つ1両単位のボギー車を、設計上の様々な制約の中で実現した点が評価されたためである<ref>[[#ex03|「特集・リトルダンサーと日本の超低床車」]]16頁</ref>。受賞を記念して8月5日に、新岐阜駅などでの記念イベントや記念列車の運行が名鉄および鉄道友の会により開催された<ref>「名鉄美濃町線 晴れやか「モ800形電車」ローレル賞記念イベント」『[[中日新聞]]』岐阜県版2001年8月6付朝刊岐阜総合19頁</ref>。
==== 車両譲渡から本格運用まで ====
[[2005年]]（平成17年）、福井鉄道へは4年前に福井を走ったモ802に加えモ803の2両が譲渡された。[[岐阜検車区|名鉄岐阜工場]]にて福井鉄道向け改造工事を行い、9月末から10月初めにかけて[[名鉄岐阜市内線]]の[[名鉄モ770形電車 (2代)|モ770形]]とともに搬出された。
*福井搬入後についてまとめると以下の通りになる。
**[[10月15日]]の[[鉄道の日]]イベントにて公開と工場構内での試運転が行われた。
**10月末の[[国民文化祭]]の期間中（[[10月21日]]～[[11月3日]]）には、1両 (803) が市内線限定（[[福井駅 (福井県)|福井駅前]]－[[田原町駅 (福井県)|田原町]]間）の運行を行った。
**[[11月19日]]に中部地区路面電車サミット（[[11月20日]]）の開催を記念し、事前申し込みのあった参加者を対象に市内線（福井駅前－田原町間）での試乗会が行われた。
[[2006年]]（平成18年）[[4月1日]]より通常運用に就役した。802は2007年の[[幸橋 (福井市)|幸橋]]開通記念列車の際パンタグラフが折れて長期運用難脱していたが、翌[[2007年]]（平成19年）3月復帰が確認された。
 
モ800形運転開始から2年経った[[2002年]]（平成14年）9月、名鉄は乗客減少が続く美濃町線・田神線および岐阜市内線・揖斐線（4路線をあわせて「岐阜600V線区」などと総称する）からの事業撤退の意を沿線自治体に対して表明するに至る<ref name="rml130_p43">[[#rml130|『RM LIBRARY130 名鉄岐阜線の電車（下）』]]43-45頁</ref>。存続に向けた動きがあったものの[[2005年]]（平成17年）[[3月31日]]限りで岐阜600V線区はすべて廃止された<ref name="rml130_p43"/>。路線の廃線に伴ってモ800形は名鉄では[[廃車 (鉄道)|廃車]]となる。結果的に、モ800形は岐阜600V線区に投入された最後の新造車両となった<ref name="rml130_p41"/>。
なお、その後803がリチウムイオン電池試験車両となっていたが、現在は802が同試験車両となって803は運用に復帰している。
 
===外装 福井鉄道への変更点貸し出し ===
短期間に終わった名鉄在籍中で特記すべきことは、岐阜を離れて[[福井県]]の[[福井鉄道]]に貸し出されたことである。貸し出されたのは802<ref name="ex02_p14">[[#ex02|「特集福井鉄道の挑戦」]]14-15頁</ref>。2001年10月9日深夜に岐阜を出発し、翌日福井に到着した<ref name="c20011011">「名鉄電車 福井へ出張 岐阜運行の車両 社会実験に“一役”」『中日新聞』2001年10月11日付朝刊第3社会面</ref>。
車体塗装は白を基調とし、前面部窓の下と飾り部分の間、および側面部の窓部分に青帯、車両下部に黄緑と緑の帯が塗装されており、それぞれの色が、福井の雪、海、野、山を表現している。また、側面部の運転席側ドア付近に福井鉄道のロゴマークが付されている。なお、このデザインは同時期に搬入されたモ770形と共通のものとされている。
 
福井鉄道への貸し出しは10月12日から11月4日まで24日間にわたって行われた[[トランジットモール]]実験のためである<ref name="c20011011"/>。同実験は福井市の中心市街地に位置するJR[[福井駅 (福井県)|福井駅]]前電車通りにて市の「賑わいの道づくり事業」の一環として実施<ref name="ex02_p14"/>。期間中には「すまいるトラム」と称し、[[福井鉄道福武線|福武線]]の福井駅前と福井新駅（現・[[赤十字前駅]]）・[[田原町駅 (福井県)|田原町駅]]の間においてそれぞれ30分間隔でシャトル電車が運転された<ref name="pic779">[[#pic779|「譲渡車両で体質改善を図った福井鉄道」]]</ref>。このシャトル電車に、802は福井鉄道に在籍する[[北陸鉄道モハ2200形電車|モ560形]]562とともに充当された<ref name="pic779"/>。福井鉄道は当初、802ではなく[[名鉄モ570形電車|モ570形]]575を名鉄から譲り受けて使用する予定であったが、古い車両では社会実験の効果が薄れるとして急遽デビューから1年余りの新車を借り受けて使用した<ref name="pic779"/>。実験終了後、802はただちに岐阜へ返却されている<ref name="pic779"/>。
==車内==
<gallery>
File:福井鉄道モ800車内.JPG|福井鉄道モ800車内<br />
File:豊鉄モ800車内.JPG|豊橋鉄道モ800車内<br />
File:整理券発行機.JPG|整理券発行機<br />(豊鉄譲渡後、モ801の整理券発行機は撤去)
File:車内座席1.JPG|車内座席<br />
File:補助席01.jpg|補助席<br />
File:運転台01.JPG|運転台<br />
</gallery>
 
== 豊橋鉄道への移籍 (801) ==
==脚注==
[[ファイル:Toyohashi-mo801.JPG|thumb|豊橋鉄道移籍後の801<br />（赤岩口車庫・2005年8月）]]
[[ファイル:豊橋鉄道モ８００.JPG|thumb|「パト電車」となった801<br />（2013年7月）]]
 
名鉄美濃町線の廃止に伴い、モ800形3両のうち1両（801）は[[豊橋鉄道]]に譲渡された<ref name="pic852">[[#pic852|「豊橋鉄道東田本線」]]</ref>。形式名はモ800形のままで、車両番号も801で変更はない<ref name="pic852"/>。[[赤岩口停留場|赤岩口]]車庫への搬入は2005年4月26日<ref>[[#pic764|「名鉄・豊鉄路面電車のわだい」]]</ref>。
 
801が移籍した豊橋鉄道の[[豊橋鉄道東田本線|東田本線]]は、[[愛知県]][[豊橋市]]を走る路面電車線である。名鉄の岐阜600V線区の廃線に伴い、801と[[名鉄モ780形電車|モ780形]]7両の計8両が豊橋鉄道へと移り、旧型の在来車を置き換えた<ref name="pic852"/>。入線に際して赤岩口の自社工場にて改造されたが、ワンマン運転関連機器の追加設置などの小改造に留まり、塗装は変更されていない<ref name="pic852"/>。営業運転の開始は2005年[[8月2日]]<ref name="pic852"/>。同日、豊橋市市制施行100周年を記念する「とよはし100祭」の最初のイベントとして、[[駅前停留場]]にて801の発車式が開催された<ref>「豊鉄『100歳』お祝い 駅東口に横断幕 市電に低床車両 記念事業がスタート」『中日新聞』東三河版2005年8月3日付朝刊14頁</ref>。
 
モ800形の導入により豊橋では低床車両の有用性が知られるようになり、[[2008年]]（平成20年）の100%低床構造超低床電車[[豊橋鉄道T1000形電車|T1000形]]（愛称「ほっトラム」）の導入に繋がった<ref name="pic852"/>。
 
東田本線では前側のドアを乗車口、中央のドアを降車口とする「前乗り中降り」方式を採っており<ref name="pic852"/>、名鉄時代とは逆である。また同線のうち[[井原停留場|井原]]より[[運動公園前停留場|運動公園前]]へ分岐する支線には、分岐点に半径11メートルの急カーブがあるが、モ800形はこのカーブを曲がれない<ref name="pic852"/>（最小曲線半径は25メートル<ref name="pic688_p42"/>）。このことから駅前 - 井原 - 赤岩口間のみの運行となっている（T1000形も同様）<ref name="pic852"/>。
 
[[2011年]]（平成23年）5月、801は車体に防犯や交通安全を呼びかけるメッセージや[[愛知県警察]]のマスコット「[[コノハけいぶ]]」が描かれたラッピング電車「安全安心号」となり、11日に駅前停留場にて出発式が開催された<ref>「ラッピング電車ゴー！豊橋鉄道市内線 防犯、交通安全訴え」『中日新聞』三河版2011年5月13付朝刊三河総合17頁</ref>。さらに翌[[2012年]]（平成24年）4月には[[パトロールカー]]をイメージした白黒の車体塗装の「パト電車」となり、10日に同じく駅前停留場で出発式が開かれた<ref>[[#rf615|「POST 豊橋鉄道モ801号が「パト電」に」]]</ref>。
{{-}}
 
== 福井鉄道への移籍 (802・803) ==
[[ファイル:Fukui Railway 802.jpg|thumb|福井鉄道移籍後の802<br />（2015年8月・[[市役所前駅 (福井県)|市役所前電停]]付近）]]
 
名鉄美濃町線の廃止に伴い、モ800形3両のうち2両（802・803）は[[福井鉄道]]に譲渡された<ref name="pic779"/>。形式名はモ800形のままで、車両番号も802・803で変更はなく<ref name="pic779"/>、福井鉄道では801は欠番となっている。2両のうち802は前述の通り2001年に福井鉄道に期間限定で貸し出された車両である。またモ800形以外にも[[名鉄モ880形電車|モ880形]]と[[名鉄モ770形電車|モ770形]]も名鉄から福井鉄道へと渡った<ref name="pic779"/>。
 
福井鉄道への譲渡に先立ち、名鉄[[岐阜検車区]]において福井鉄道仕様への改造工事が実施された<ref name="pic779"/>。モ800形に施工された改造は、塗装変更、[[方向幕]]・自動放送の交換、[[自動列車停止装置]] (ATS) の交換（[[M式ATS]]から福井鉄道仕様へ）、[[列車無線|列車無線機]]の交換、それに電圧転換器の撤去である<ref name="pic779"/>。車体の塗装は白・青・緑・黄緑の4色からなる新しいもので、それぞれ福井の雪・海・山・野をイメージしているという<ref name="pic779"/>。工事終了後の2005年9月28日、第一陣として西武生駅（現・[[北府駅]]）の福井鉄道車両工場に802と770形2両が到着<ref name="pic779"/>。モ800形のうち残る1両は30日に到着した<ref>「路面電車が来た！！福鉄 鉄道ファンら見守る」『中日新聞』福井版2005年9月29日付20頁</ref>。
 
802・803が移籍した福井鉄道の[[福井鉄道福武線|福武線]]は、[[福井県]]の[[越前市]]（旧[[武生市]]）・[[鯖江市]]・[[福井市]]を結ぶ20キロメートル余りの鉄道路線で、福井市内の一部に[[道路]]上を走る[[併用軌道]]区間があるという特徴を持つ。車両は開業時から鉄道線用の高床車両が主力で、ドアに乗降用のステップを取り付けて併用軌道区間に直通させていた<ref name="pic779"/>。だが名鉄から低床車両3形式（モ880形・モ770形・モ800形）を譲り受けるのを機に鉄道線区間の[[プラットホーム|駅ホーム]]を切り下げ（ホーム高さは88センチメートルから32センチメートルへ）、全線で低床車両を運転することとなった<ref name="pic779"/>。車両の購入・改造とホームの改修に要する総事業費は約3億8,000万円と見込まれたが、福井鉄道では国・県・沿線自治体から補助金の交付を受けることでこの事業を実施<ref name="pic779"/>。車両の整備と並行してホームの整備を進めた<ref name="pic779"/>。
 
本格運転開始に先立ち、福井鉄道では新型車両を積極的に宣伝するため、2005年10月15日の[[鉄道の日]]イベントにおいて803を使用した西武生駅構内の試乗会を実施した<ref name="pic779"/>。続いて21日から11月3日にかけての[[国民文化祭]]（ふくい2005）の期間中に、併用軌道区間のうち福井駅前 - 田原町間のシャトル電車に803を投入し、初めての営業運転を行っている<ref name="pic779"/>。
 
ホーム改修竣工後の[[2006年]]（平成18年）[[4月1日]]より福武線全線における低床車両の営業運転が開始された<ref name="pic779"/>。当日はまず770形による記念列車が招待客を乗せて武生新駅（現・[[越前武生駅]]）を出発、次いで低床車両による最初の定期列車として802が同駅を出発した<ref name="pic779"/>。他の車両も同日に順次営業運転へ投入されている<ref name="pic779"/>。モ800形を含む低床車両の運転開始により、旧型の高床車両は順次淘汰されていった<ref name="pic779"/>。
 
豊橋鉄道と同じく、福井鉄道でもモ800形の移籍後に100%低床構造の超低床電車が導入された。[[福井鉄道F1000形電車|F1000形]]（愛称「FUKURAM」）がそれで、[[2013年]]（平成25年）より運転を開始している<ref>[[#ex02|「特集福井鉄道の挑戦」]]23-25頁</ref>。
{{-}}
 
== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
{{reflist|2}}
 
== 参考文献 ==
{{Commons|Category:Toyotetsu Mo 800 series (II)|豊橋鉄道モ800形電車}}
{{Commons|Category:Fukui Railway 800|福井鉄道モ800形電車}}
 
'''雑誌記事'''
* 『[[鉄道ピクトリアル]]』各号
** {{Cite journal|和書|author=柚原誠 |title=まもなく誕生 名鉄の部分低床車 |journal=鉄道ピクトリアル |volume=第50巻第7号（通巻688号） |publisher=[[電気車研究会]] |date=2000-07 |pages=42-46 |ref=pic688-1 }}
** {{Cite journal|和書|author=堀幸夫 |title=日本の路面電車現況 名古屋鉄道岐阜市内線・美濃町線 |journal=鉄道ピクトリアル |volume=第50巻第7号（通巻688号） |publisher=電気車研究会 |date=2000-07 |pages=180-187 |ref=pic688-2 }}
** {{Cite journal|和書 |title=New Face 名古屋鉄道800形 |journal=鉄道ピクトリアル |volume=第50巻第10号（通巻691号） |publisher=電気車研究会 |date=2000-10 |pages=8 |ref=pic691-1 }}
** {{Cite journal|和書|author=伊藤慎悟 |title=名古屋鉄道800形 |journal=鉄道ピクトリアル |volume=第50巻第10号（通巻691号） |publisher=電気車研究会 |date=2000-10 |pages=68-70 |ref=pic691-2 }}
** {{Cite journal|和書|author=井林啓一 |title=名古屋鉄道モ800形 |journal=鉄道ピクトリアル |volume=第51巻第10号（通巻708号・新車年鑑2001年版） |publisher=電気車研究会 |date=2001-10 |pages=124-126 |ref=pic708-1 }}
** {{Cite journal|和書|title=民鉄2000年度車両動向 |journal=鉄道ピクトリアル |volume=第51巻第10号（通巻708号・新車年鑑2001年版） |publisher=電気車研究会 |date=2001-10 |pages=175-183 |ref=pic708-2 }}
** {{Cite journal|和書|title=名鉄・豊鉄路面電車のわだい |journal=鉄道ピクトリアル |volume=第55巻第8号（通巻764号） |publisher=電気車研究会 |date=2005-08 |pages=91 |ref=pic764 }}
** {{Cite journal|和書|author=[[岸由一郎]] |title=譲渡車両で体質改善を図った福井鉄道 |journal=鉄道ピクトリアル |volume=第56巻第9号（通巻779号） |publisher=電気車研究会 |date=2006-09 |pages=50-55 |ref=pic779 }}
** {{Cite journal|和書|author=内山知之 |title=豊橋鉄道東田本線 |journal=鉄道ピクトリアル |volume=第61巻第8号（通巻852号） |publisher=電気車研究会 |date=2011-08 |pages=175-180 |ref=pic852 }}
* 『[[鉄道ファン (雑誌)|鉄道ファン]]』各号
** {{Cite journal|和書|title=POST 豊橋鉄道モ801号が「パト電」に |journal=鉄道ファン |volume=第52巻第7号（通巻615号） |publisher=[[交友社]] |date=2012-07 |pages=189 |ref=rf615 }}
* 『路面電車EX』各号
** {{Cite journal|和書|author=清水省吾 |title=特集福井鉄道の挑戦 |journal=路面電車EX |volume=vol.02 |publisher=イカロス出版 |date=2013-11 |pages=10-28 |ref=ex02 }}
** {{Cite journal|和書|author=堀切邦生 |title=特集・リトルダンサーと日本の超低床車 |journal=路面電車EX |volume=vol.03 |publisher=イカロス出版 |date=2014-05 |pages=3-20 |ref=ex03 }}
'''書籍'''
* {{Cite book|和書|author=清水武 |title=RM LIBRARY130 名鉄岐阜線の電車（下） |publisher=[[ネコ・パブリッシング]] |year=2010 |isbn=4-7770-5287-7 |ref=rml130}}
 
 
{{名古屋鉄道の車両}}
106 ⟶ 147行目:
{{福井鉄道の車両}}
{{ローレル賞選定車両一覧}}
{{rail-stub}}
 
{{リダイレクトの所属カテゴリ
「https://ja.wikipedia.org/wiki/名鉄モ800形電車_(2代)」から取得