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{{otheruses2|アメリカ合衆国のカートゥーン作家|同じ名前の人物|チャールズ・アダムス (アイスホッケー)|[[チャールズ・アダムズ{{!}}チャールズ・アダムズ (曖昧さ回避)]]|[[チャールズ・フランシス・アダムズ{{!}}チャールズ・フランシス・アダムズ (曖昧さ回避)]]}}
{{表記揺れ案内|表記1=チャールズ・アダムス{{Sfn|アダムス|2011|p=7}}<ref>{{cite book|和書|title=チャールズ・アダムスのマザー・グース|author=チャールズ・アダムス|date=2004-10-21|translator=[[山口雅也]]|publisher=[[国書刊行会]]|isbn=978-4336046505|url=http://www.kokusho.co.jp/np/isbn/9784336046505/}}</ref>|表記2=チャールズ・アダムズ<ref name="genius">{{Cite encyclopedia|author=[[小西友七]]|author2=南出康世|date=2001-04-25|year=2001|title=Addams|encyclopedia=ジーニアス英和大辞典|place=[[東京都]][[文京区]]|publisher=[[大修館書店]]|publication-date=2011|series=[[ジーニアス (辞典)|ジーニアス]]|id={{NCID|BA51576491}}. {{ASIN|4469041319}}. {{全国書誌番号|20398458}}|isbn=978-4469041316|oclc=47909428|accessdate=2017-11-05}}</ref>}}
{{Infobox 漫画家
| 名前 = Charles Addams<br />チャールズ・アダムス
| 画像
| 画像サイズ = <!-- 空白の場合は220px -->
|
| 本名 = チャールズ・サミュエル・アダムス<br />{{lang-en-short|Charles Samuel Addams}}{{r|genius}}{{Sfn|アダムス|2011|p=3}}
| 生年 = {{生年月日|1912|01|07}}
| 生地 = {{USA}} [[ニュージャージー州]]{{仮リンク|ウェストフィールド (ニュージャージー州)|label=ウェストフィールド|en|Westfield, New Jersey}}
| 没年 = {{死亡年月日と没年齢|1912|01|07|1988|09|29}}
| 没地 = {{USA}} [[ニューヨーク州]][[ニューヨーク]]
| 国籍 = {{USA}}
| 職業 = [[カートゥーン]]作家{{enlink|Cartoonist}}<ref>{{cite news|title= Macabre Cartoonist Charles Addams Dies |publisher= LA Times|date=September 30, 1988|url= http://articles.latimes.com/1988-09-30/news/mn-3227_1_charles-addams|accessdate=2011-10-06}}</ref>
| 称号 = <!-- 国家からの称号・勲章。学位は取得学校名、取得年を記載 -->
| サイン = <!-- 画像ファイル名 -->
| 公式サイト = {{official|http://www.charlesaddams.com/}}<!-- {{Official|http://www.example.org}}や[http://www.example.org 公式ページ名] など -->
}}
'''チャールズ・サミュエル・"チャス"・アダムス'''（{{lang-en-short|Charles Samuel "Chas" Addams}}{{r|genius}}{{Sfn|アダムス|2011|p=3}}、{{IPAc-en|ˈ|æ|d|ə|m|z|}}{{r|genius}}、[[1912年]][[1月7日]] - [[1988年]][[9月29日]]）は、[[ブラックジョーク|ダーク・ユーモア]]的登場人物で知られる[[アメリカ合衆国]]の[[カートゥーン]]作家。彼の作品に繰り返し登場したキャラクターは、一部が「[[アダムス・ファミリー]]」として知られるようになり、ドラマや映画などカートゥーン以外のメディアにも派生した。作品には、「チャス・アダムス」（{{lang-en-short|"Chas Addams"|links=no}}）というサインを入れていた{{Sfn|アダムス|2011|p=11}}。
なお先述の通り、英語で名字は「'''アダムズ'''」と発音されるが、代表作「アダムス・ファミリー」にならい、本記事では「'''アダムス'''」で表記を統一する。
__TOC__
==
=== 幼少期 ===
アダムスは[[ニュージャージー州]]{{仮リンク|ウェストフィールド (ニュージャージー州)|label=ウェストフィールド|en|Westfield, New Jersey}}で1912年に生まれた{{Sfn|アダムス|2011|p=12}}。彼は母グレース・M・アダムスと、[[建築家]]の勉強経験があり、当時は[[ピアノ]]会社の取締役だったチャールズ・ヒューイ・アダムスの間に生まれ{{efn|{{lang-en-short|Grace M. and Charles Huey Addams|links=no}}}}{{r|nytimespace}}、幼少期の友人によれば「近所のがき大将のような子」（{{lang-en-short|"something of a rascal around the neighborhood"|links=no}}）だった{{r|maslin}}。アダムスは名字のスペルこそ少し異なるが、アメリカ大統領の[[ジョン・アダムズ]]と[[ジョン・クィンシー・アダムズ]]の遠い親戚に当たり、また[[ノーベル平和賞]]を受賞した[[ジェーン・アダムズ]]とも親戚関係にある{{r|maslin}}<ref name="DavisAddams2006">{{cite book|last=Davis|first=Linda H.|title=Chas Addams: a cartoonist's life|url=https://books.google.com/books?id=bSMRAQAAMAAJ|accessdate=2011-10-06|date=24 October 2006|publisher=Random House|isbn=978-0-679-46325-2}}</ref>。
アダムスは自身のカートゥーン「[[アダムス・ファミリー]]」に登場するアダムス屋敷について、エルム街の家や、押し入っているところを警察に見つけられたダドリー・アヴェニュー（{{lang-en-short|Dudley Avenue|links=no}}）の家に着想を得たと語っていた。カレッジ・ホール（{{lang-en-short|College Hall|links=no}}）は現在の[[ペンシルベニア大学]]構内で最も古い建物だが、アダムスもここで学び、建物は屋敷に着想を与えたとされている<ref>{{cite web|title= Virtual Tour of Penn's Campus: College Hall|url=http://www.upenn.edu/admissions/tour/tourstop.php?stop%3D1 |accessdate=June 4, 2010 |deadurl=yes |archiveurl=https://web.archive.org/web/20100606051702/http://www.upenn.edu/admissions/tour/tourstop.php?stop=1 |archivedate=June 6, 2010|publisher=[[ペンシルベニア大学]] }}</ref>。実際の所は、アンティークや建築物が好きだった彼が、様々な時代・様式の建物をいくつか組み合わせたのがアダムス屋敷であった{{Sfn|アダムス|2011|p=210}}。またアダムスは、マウンテン・アヴェニュー（{{lang-en-short|Mountain Avenue|links=no}}）にある[[長老派教会]]の墓地を訪れるのが好きだった{{r|maccloskey}}。ある友人は彼について、「彼のユーモアセンスは他の人とほんの少ししか違わない」と述べている{{efn|引用：He stood out slightly because, in the words of another, “his sense of humor was a little different from everybody else’s.”{{r|maslin}}}}。また伝記作家によれば、芸術的には「楽しい敵討ちを描く」（{{lang-en-short|"drawing with a happy vengeance"|links=no}}）傾向にあったとされている{{r|maslin}}。
=== 高校進学とキャリアの始まり ===
父に絵を描くよう勧められ、アダムスは{{仮リンク|ウェストフィールド高校 (ニュージャージー)|label=ウェストフィールド高校|en|Westfield High School (New Jersey)}}の校内文学誌 ''Weathervane''{{efn|書名は[[風向計]]の意味である。}}に[[カートゥーン]]を掲載した{{r|nytimespace|maccloskey}}。1929年から1930年には[[コルゲート大学]]に通い、その後1930年から1931年にはペンシルベニア大学に進学した。ペンシルベニア大学の美術専攻課程には、アダムスに因んだ名前が付けられた建物があるほか、建物正面には、アダムス・ファミリー登場人物の[[シルエット]]を象った[[彫刻]]がある{{r|maccloskey}}。その後、1931年から1932年にかけ、[[ニューヨーク]]の{{仮リンク|グランド・セントラル・スクール・オブ・アート|en|Grand Central School of Art}}で学んだ{{r|nytimespace|maccloskey}}。
1933年、アダムスは雑誌『{{仮リンク|トゥルー・ディテクティヴ (雑誌)|label=トゥルー・ディテクティヴ|en|True Detective (magazine)}}』の割付部門に就職し、掲載作品に登場する遺体写真から血痕を取り除くという作業を行った。アダムスはこの作業について、「沢山の死体を扱ったが、{{interp|死体の方が}}やっている作業より面白かった」（{{lang-en-short|"A lot of those corpses were more interesting the way they were."|links=no}}）と述べている<ref>{{cite web | last = Marr | first = John | url = http://www.stim.com/Stim-x/8.1/detective/detective-08.1.html | title = True Detective'' R.I.P. | accessdate = 2011-10-06}}</ref>。
アダムスが初めて『[[ザ・ニューヨーカー]]』のために描いた窓拭き職人の絵は、[[1932年]][[2月6日]]に掲載され、その後[[1938年]]からは定期連載が始まり、彼の死まで続けられた。連載に登場する一部のキャラクターは「アダムス・ファミリー」として知られるようになったほか、[[フリーランス]]のイラストレーターとしても働いていた{{r|maslin}}。
=== 私生活と作品の関わり ===
[[第二次世界大戦]]の間、アダムスはニューヨークの{{仮リンク|カウフマン・アストリア・スタジオ|label=通信隊写真センター|en|Kaufman Astoria Studios}}（{{lang-en-short|{{仮リンク|通信隊 (アメリカ陸軍)|label=Signal Corps|en|Signal Corps (United States Army)}} Photographic Center|links=no}}）で働き、[[アメリカ陸軍]]の訓練用に[[アニメーション映画]]を作成した。1942年遅く、彼は最初の妻バーバラ・ジーン・デイ（{{lang-en-short|Barbara Jean Day|links=no}}）と出会ったが、彼女は「アダムス・ファミリー」の一員モーティシア・アダムスにそっくりだとの噂だった{{r|maslin}}。彼女に限らず、アダムスの3人の妻はいずれもモーティシアのような「黒髪の美女」で「ほっそりした彫像のような姿形」だったことが指摘されている{{sfn|アダムス|2011|p=44}}。ふたりは8年間の結婚生活を営んだが、小さな子どもが嫌いだったアダムスが[[養子縁組]]を拒み、破綻した{{r|maslin}}。彼女は後に、『ザ・ニューヨーカー』の同僚で『{{仮リンク|ヒロシマ (本)|label=ヒロシマ|en|Hiroshima (book)}}』を執筆した[[ジョン・ハーシー]]と再婚した{{r|DavisAddams2006}}。
アダムスは1954年にバーバラ・バーブ（エステル・Ｂ・バーブ）{{efn|{{lang-en-short|Barbara Barb (Estelle B. Barb)|links=no}}}}）と再婚した。[[弁護士]]として活動していた彼女は「モーティシアのような外見に、悪魔のような法的陰謀を組み合わせた」（{{lang-en-short|{{interp|she}} "combined Morticia-like looks with diabolical legal scheming"|links=no}}）人物だったと評され、『アダムス・ファミリー』テレビドラマ・映画の製作権の話を付け、さらには夫へ、その他の法的権利をただで譲渡するよう説得したほどだった{{r|maslin}}。またある時には、夫へ10万[[アメリカ合衆国ドル|ドル]]の保険契約をかけたこともあった。アダムスは弁護士にこっそり相談していたが、相談を受けた側の弁護士は、後にユーモラスに「最後に会った時、そういう動きを上手く表す言葉は、[[バーバラ・スタンウィック]]主演の『[[深夜の告白]]』に出てくるだろうといったが、彼の注意を引いたようだったよ」{{efn|原文："I told him the last time I had word of such a move was in a picture called ''Double Indemnity'' starring Barbara Stanwyck, which I called to his attention."}}と述べている{{r|maslin}}。この映画の中では、スタンウィック演じるフィリスが、保険金目当てに夫の殺人を企てる{{r|maslin}}。夫婦は1956年に離婚した{{r|DavisAddams2006}}。
[[File:Addams Family main cast 1964.JPG|thumb|1964年版テレビドラマのメインキャスト。後列左からゴメスとラーチ、前列左からウェンズデー、モーティシア、パグズリー役]]
『{{仮リンク|アダムス・ファミリー (1964年のテレビドラマ)|label=アダムス・ファミリー|en|The Addams Family (1964 TV series)}}』のテレビシリーズは、テレビ番組プロデューサーのデイヴィッド・リーヴィ<!--安原訳に従います-->が<ref>{{cite news|url=http://articles.latimes.com/2000/jan/31/news/mn-59571|title=David Levy; Producer Created ''Addams Family''|newspaper=[[ロサンゼルス・タイムズ|Los Angeles Times]]|date=2000-01-31|accessdate=2017-11-07}}</ref>、アダムスに対して、映像化に少し力を貸してほしいと持ちかけたことで始まった。アダムスの仕事は、登場人物に名前を付け、製作の助けとなるよう人物紹介を書くことだった（この時の文章はミゼロッキが編集した "''The Addams Family: An Evilution''"（日本語訳：『アダムス・ファミリー全集』）に収録されている）{{sfn|アダムス|2011|p=7}}。シリーズは[[アメリカン・ブロードキャスティング・カンパニー|ABC]]で、1964年から1966年にかけて2シーズン放送された{{r|maccloskey}}{{sfn|アダムス|2011|p=7}}。
{{external media|image1=[[:en:File:Charles addams500.jpg]]<br />? マズリンが言及している写真}}
『[[ニューヨーク・タイムズ]]』紙でアダムスの伝記に書評を書いた{{仮リンク|ジャネット・マズリン|en|Janet Maslin}}は、アダムスが自宅で兜を被りつつ写った写真について、「後ろの本棚には、美術やアンティークに関する本、また[[ジョン・アップダイク]]の小説が収められている」と指摘し、「[[クロスボウ]]を収集したり、コーヒーテーブルに幼女の墓石を使う彼は、少なくとも部分的には、公衆の目を欺くためわざと作った人格だったのだ」と述べている<ref name=maslin>{{cite news|url=https://www.nytimes.com/2006/10/26/books/26masl.html?_r=1&oref=slogin&ref=arts&pagewanted=print|last=Maslin|first=Janet|title=In Search of the Dark Muse of a Master of the Macabre|work=[[ニューヨーク・タイムズ|The New York Times]]|publisher=|date=October 26, 2006|page=E9|accessdate=2006-10-26|quote=But her book also accepts an Addams persona that sounds cooked up for the benefit of feature writers. He is shown at home with a suit of armor and a bat figurine in a posed photograph at the front of the book, but the shelves behind him hold books about painting and antiques, as well as a novel by John Updike. The Addams who made a point of collecting crossbows and using a little girl’s tombstone for a coffee table was at least partly a character contrived for the public eye.}}</ref>。ブラックユーモアの分野で活躍したものの、友人たちには「心の温かい、人をそらさない魅力のある人」と評価されていた{{sfn|アダムス|2011|p=12}}。
またアダムスは「社交的で世慣れた」（{{lang-en-short|"sociable and debonair"|links=no}}）人物で、伝記作家は彼について、「身なりの良い上品な男で、後ろに[[櫛]]でなでつけた銀色の髪に紳士的な物腰を身に着け、悪魔とは似ても似つかぬ人間だった」{{efn|原文："a well-dressed, courtly man with silvery back-combed hair and a gentle manner, he bore no resemblance to a fiend"}}と述べている。アダムスは女性にも人気があり、[[グレタ・ガルボ]]、[[ジョーン・フォンテイン]]、[[ジャクリーン・ケネディ・オナシス|ジャクリーン・ケネディ]]などとも親交があった{{r|maslin}}。
1980年にアダムスは、マリリン・"ティー"・マシューズ・ミラー（{{lang-en-short|Marilyn "Tee" Matthews Miller|links=no}}、1926年{{ndash}}2002年）とティーのペット用墓地で再婚した{{sfn|アダムス|2011|p=12}}{{r|nytimespace}}。両者は40年来の親友で、互いにとって3人目の配偶者であり、またふたりにとって最後の結婚となった{{sfn|アダムス|2011|p=12}}。1985年に、アダムス夫妻は[[ニューヨーク州]]{{仮リンク|サガポナック (ニューヨーク州)|en|Sagaponack, New York|label=サガポナック}}へ移住し、地所に沼地を意味する「スワンプ」（{{lang-en-short|"The Swamp"|links=no}}）と名付けた{{sfn|アダムス|2011|p=12}}。
=== カートゥーン ===
アダムスのカートゥーンは『ザ・ニューヨーカー』に定期連載され、1956年には続き漫画 "''Out of This World''" も発表した。アダムスは1942年の "''Drawn and Quartered''" 以来多数の漫画集を発行しており、1950年に発行した "''Monster Rally''" には、{{仮リンク|ジョン・オハラ|en|John O'Hara}}による序文が付けられた。1959年の "''Dear Dead Days''" は、新作を収めたと言うより過去の作品をいくつか集めて再版したもので、加えてスクラップブックのように、アダムスの怪奇趣味なセンスに訴えかけた古い写真や文章が収録されている（例えば[[ヴィクトリア時代]]の[[木版画]]や、古い{{仮リンク|メディシン・ショー|en|Medicine show}}の宣伝、若き日の[[フランク・レンティーニ]]の写真など）{{citation needed|date=February 2013}}。アダムスは生涯に1,300点を超えるカートゥーンを描いたが、それらは『ザ・ニューヨーカー』の連載以外では、『{{仮リンク|コリアーズ|en|Collier's}}』や『{{仮リンク|TVガイド (アメリカ合衆国)|label=TVガイド|en|TV Guide}}』に掲載された<ref name=maccloskey>{{cite web|url=http://www.westfieldnj.com/addams/|last=MacCloskey|first=Ron|title=Charles Addams|publisher=WestfieldNJ.com|accessdate=2008-10-26}}</ref>。1961年には、[[アメリカ探偵作家クラブ]]から{{仮リンク|エドガー賞|en|Edgar Award|preserve=1}}特別賞を贈られた<ref>{{cite web|url=http://theedgars.com/awards/|title=Edgars Database|accessdate=2017-11-07|publisher=[[エドガー賞]]}}</ref>。
カートゥーンは連載だけでなく、書籍や[[カレンダー]]、その他の商品にも使われた。歌手・ギタリストの{{仮リンク|ディーン・ギッター|en|Dean Gitter}}は、超自然的主題の[[フォークソング]]アルバム "''Ghost Ballads''"（1957年）で、カバー画にアダムスが描いたお化け屋敷を用いた<ref name="Jason 2004">{{cite web | author=Jason | title=Scar Stuff: Dean Gitter "Ghost Ballads" (Riverside, RLP 12-636, 1957) | website=Scar Stuff | date=2004-02-28 | url=http://scarstuff.blogspot.com/2006/04/dean-gitter-ghost-ballads-riverside.html | accessdate=2017-05-09}}</ref>。1963年の映画『{{仮リンク|オールド・ダーク・ハウス (1963年)|label=オールド・ダーク・ハウス|en|The Old Dark House (1963 film)}}』（原題）、1976年の『[[名探偵登場]]』では、タイトル・シークエンスなどにアダムスの描いた絵が使われている<ref>{{imdb name|0011623|Charles Addams}}</ref>。
1946年には、SF作家の[[レイ・ブラッドベリ]]と出会ったが、これは彼が『{{仮リンク|マドモワゼル (雑誌)|label=マドモワゼル|en|Mademoiselle (magazine)}}』誌に掲載されたブラッドベリの短編 "''Homecoming''"（[[イリノイ州]]の[[吸血鬼]]一家、エリオット家の年代記の第1話）の挿絵を担当したことが縁だった。友人になったふたりは、ブラッドベリが文章、アダムスが挿絵という形で、エリオット家の歴史物語を完成させて本にすることを企画したが、実現はしなかった。エリオット家にまつわるブラッドベリの物語は、2001年10月に『{{仮リンク|塵よりよみがえり|en|From the Dust Returned}}』''From the Dust Returned'' として1冊にまとめられ、これには繋ぎの文章やアダムスとの仕事に対する解説が付けられ、また1946年の『マドモワゼル』誌に載ったアダムスの作品が表紙に用いられた。アダムスが生み出したキャラクターは、両者初対面の段階で確立したものになっていたが、ブラッドベリは2001年のインタビューで、「彼は我が道を進んで『アダムス・ファミリー』を創作し、自分も我が道を進んで、この本の家族を作った」と述べている<ref>{{cite web|url=http://www.indiebound.org/author-interviews/bradburyray |title=Ray Bradbury Interview Part 1 |publisher=IndieBound |date=|accessdate=2012-01-07|deadlink=2017-11-07|archiveurl=https://web.archive.org/web/20090203203807/http://www.indiebound.org/author-interviews/bradburyray|archivedate=2009-02-03|quote=So he went his way and created the Addams Family and I went my own way and created my family in this book. }}</ref>。
映画監督の[[アルフレッド・ヒッチコック]]もアダムスの友人で、彼はアダムスの原画2点を所有していた<ref name=timesdavis>{{cite news|last=Davis|first=Linda H.|title=First Chapter: 'Charles Addams' |url=https://www.nytimes.com/2006/12/03/books/chapters/1203-1st-davis.html?pagewanted=2&_r=2|accessdate=2013-05-11|newspaper=The New York Times|date=2006-12-03|archiveurl=https://www.webcitation.org/query?url=http%3A%2F%2Fwww.nytimes.com%2F2006%2F12%2F03%2Fbooks%2Fchapters%2F1203-1st-davis.html%3Fpagewanted%3D2%26_r%3D2&date=2013-05-11|archivedate=2013-05-11|page=2}}</ref>。1959年の映画『[[北北西に進路を取れ]]』ではアダムスへの言及がある。オークションのシーンで、[[ケーリー・グラント]]演じるソーンヒルは、敵2人と、敵だと思い込んでいる人物を見つけ、「3人一緒だ。こんな絵はチャールズ・アダムスでないと描けないな」{{efn|原文："The three of you together. Now that's a picture only Charles Addams could draw."}}と述べる<ref name=northwestfilm>{{cite AV media |people=Hitchcock, Alfred (director); Cary Grant (actor) |year=1954 |title=North by Northwest |medium=DVD |time=1:26:42 |publisher=Warner Home Video, Inc. |location=Burbank}}</ref><ref>{{cite book|url=https://books.google.co.jp/books?id=0iGfBQAAQBAJ&pg=PA98&lpg=PA98|title=Fathers and Sons in Cinema|first=Gershon|last=Reiter|page=98|accessdate-2017-11-07|date=2008-05-19|publisher=McFarland|isbn=078643788X}}</ref>。
[[ペンシルベニア大学]]には、"Charles Addams Fine Arts Hall"（意味：チャールズ・アダムス美術専攻会館）と呼ばれる建物がある（[[フィラデルフィア]]、ウォルナット・ストリート36番地）<ref>{{cite web|url=https://www.facilities.upenn.edu/maps/locations/charles-addams-fine-arts-hall|title=
Charles Addams Fine Arts Hall|publisher=[[ペンシルベニア大学]]|accessdate=2017-11-07}}</ref>。またこの会館の前には、アダムス・ファミリーを象った小さな彫刻が設置されている<ref>{{cite web|url=https://penncurrent.upenn.edu/node/2957|title=The story behind the Addams Family silhouette|publisher=[[ペンシルベニア大学]]|accessdate=2017-11-07}}</ref>。
=== 死 ===
アダムスは駐車後に[[心筋梗塞|心臓発作]]に襲われ、ニューヨークのセント・クレア病院・ヘルス・センター（{{lang-en-short|St. Clare's Hospital and Health Center |links=no}}）で[[1988年]][[9月29日]]に亡くなった。{{没年齢|1912|01|07|1988|09|29}}。自宅で倒れた後救急車で運ばれ、緊急処置室で亡くなったという<ref name=nytimespace>{{cite news|last=Pace|first=Eric|date=1988-09-30|title=Charles Addams Dead at 76; Found Humor in the Macabre|newspaper=[[ニューヨーク・タイムズ|New York Times]]|accessdate=2009-10-11|url=https://www.nytimes.com/1988/09/30/obituaries/charles-addams-dead-at-76-found-humor-in-the-macabre.html}}</ref>。「素晴らしいカートゥーン作家」（{{lang-en-short|"good cartoonist"|links=no}}）として記憶されていたいという彼の望みに従い、[[葬儀]]の代わりに[[通夜]]が営まれた。[[火葬]]後、遺灰は所有していた地所「スワンプ」のペット用墓地に埋められた{{r|DavisAddams2006}}{{rp|318}}。
== 著作 ==
=== アダムスの手によるもの ===
{{external media|image1=[[:en:Image:Deardeaddays.jpg]]<br />? [[アダムス・ファミリー]]が登場する "''Dear Dead Days''" の表紙画}}
以下にはアダムスの画集や、彼が挿絵を担当した作品を載せた<ref>Author unknown (date unknown). Tee and Charles Addams Foundation. Retrieved on 2006-10-26 from {{cite web|url=http://www.charlesaddams.com/biography.html |accessdate=October 26, 2006 |deadurl=yes |title=Career Biography of Charles Samuel Addams |archiveurl=https://web.archive.org/web/20070712125202/http://www.charlesaddams.com/biography.html |archivedate=July 12, 2007 }}.</ref>{{Sfn|アダムス|2011|p=224}}。彼はこの他にも、{{仮リンク|ピーター・デ・ヴリース|en|Peter De Vries}}の "But Who Wakes the Bugler?"（{{仮リンク|ホートン・ミフリン・ハーコート|label=ホートン&ミフリン|en|Houghton Mifflin Harcourt}}、1940年）、ジョン・コブラー（{{lang-en-short|John Kobler|links=no}}）の短編小説アンソロジー "Afternoon In the Attic"（{{仮リンク|ドッド・ミード・アンド・カンパニー|label=ドッド&ミード|en|Dodd, Mead and Company}}、1950年）の挿絵を担当している<ref>{{cite book|last=De Vries|first=Peter.|title=But Who Wakes the Bugler?|publisher=Cambridge:The Riverside Press ; Boston:Houghton Mifflin Company|year=1940|oclc=2617576}}</ref>。
* {{cite book|title=Drawn and Quartered|year=1942|location=ニューヨーク|publisher=[[ランダムハウス]]|oclc=376272}} - 最初の[[アンソロジー]]（画集）
** 1962年にニューヨークの{{仮リンク|サイモン・アンド・シュースター|en|Simon & Schuster}} ({{oclc|1680013}})、ロンドンの{{仮リンク|ヘイミッシュ・ハミルトン|en|Hamish Hamilton}} ({{oclc|156874188}}) から再版
* {{cite book|title=Addams and Evil|year=1947|publisher=ランダムハウス / サイモン・アンド・シュースター|id={{oclc|810854412}}{{smaller|（ランダムハウス版）}}{{oclc|2070919}}{{smaller|（サイモン・アンド・シュースター版）}}}} - 第2画集
* （挿絵）{{cite book|title=Afternoon in the Attic|year=1950|first=John|last=Kobler|publisher=Dodd & Mead|ncid=BA21320353}} - ジョン・コブラーの短編小説集
* {{cite book|title=Monster Rally|origyear=1950|publisher=サイモン&シュースター（1950年）、ヘイミッシュ・ハミルトン（1951年）|id={{oclc|752732426}}{{smaller|（ヘイミッシュ・ハミルトン版）}}}} - 第3画集
* {{cite book|title=Homebodies|year=1954|publisher=サイモン&シュースター|oclc=587842}} - 第4画集
* {{cite book|title=Nightcrawlers|year=1957|publisher=サイモン&シュースター|id={{oclc|752732432}}{{smaller|（ヘイミッシュ・ハミルトン版）}}}} - 第5画集
* {{cite book|title=Dear Dead Days: A Family Album|year=1959|publisher={{仮リンク|G・P・パトナム&サンズ|en|G. P. Putnam's Sons}}|id={{oclc|556770097}}{{smaller|（ロンドン、ポール・ハムリンからの再版）}}}} - [[コンピレーション]]
* {{cite book|title=Black Maria|year=1960|publisher=サイモン&シュースター|oclc=679378684}} - 第6画集
* {{cite book|title=The Groaning Board|year=1964|publisher=サイモン&シュースター|oclc=1318637}} - 第7画集
* {{cite book|title=The Chas Addams Mother Goose|year=1967|publisher=ウィンドミル・ブックス|isbn=9780525623212|oclc=1318613}}
** 2002年に追加図版を加えて再版：{{cite book|title=The Chas Addams Mother Goose|year=2002|publisher=サイモン&シュースター|isbn=9780689848742|oclc=47803653}}
** 日本語訳：{{cite book|和書|title=チャールズ・アダムスのマザー・グース|date=2004-10-21|translator=[[山口雅也]]|publisher=[[国書刊行会]]|isbn=978-4336046505|url=http://www.kokusho.co.jp/np/isbn/9784336046505/}}
* {{cite book|title=My Crowd|year=1970|publisher=サイモン&シュースター|oclc=669767280}} - 第8画集
* {{cite book|title=Favorite Haunts|year=1976|publisher=サイモン&シュースター|isbn=9780671224295|oclc=2423555}} - 第9画集
* {{cite book|title=Creature Comforts|year=1981|publisher=サイモン&シュースター|isbn=9780671438357|oclc=915849621}} - 第10画集
* {{cite book|title=The World of Charles Addams|year=1991|oclc=657963191|publisher={{仮リンク|アルフレッド・A・ノップフ|en|Alfred A. Knopf}}|isbn=0-394-58822-3}} - 死後、作品のコンピレーションとして出版。著作権は3番目の妻ティー・アダムスが所有
* {{cite book|title=Chas Addams Half-Baked Cookbook: Culinary Cartoons for the Humorously Famished|year=2005|publisher=サイモン&シュースター|isbn=0-7432-6775-3}} - 画集
* {{cite book|title=Happily Ever After: A Collection of Cartoons to Chill the Heart of Your Loved One|year=2006)|publisher=サイモン&シュースター|isbn=978-0-7432-6777-9}} - 画集
* {{cite book|title=[[:en:The Addams Family: An Evilution|The Addams Family: An Evilution]]|year=2010|editor=H. Kevin Miserocchi|isbn=978-0-7649-5388-0|publisher=}} - [[アダムス・ファミリー]]登場人物の造型の発展に迫る画集{{efn|英語版の紙面は次のページで閲覧できる：{{cite web|url=http://lib.store.yahoo.net/lib/pomegranate/pros-a180.pdf|format=PDF|accessdate=2017-11-05|title=preview of "The Addams Family: An Evilution"|page=8|publisher=Yahoo! store}}}}
** 日本語訳：{{cite book|和書|title=アダムス・ファミリー全集|first=チャールズ|last=アダムス|editor=H・ケヴィン・ミゼロッキ（編）|translator=[[安原和見]]|publisher=[[河出書房新社]]|isbn=978-4-309-20579-3|date=2011-10-30|year=2011|oclc=759153705|ncid=BB07431431|id={{全国書誌番号|22004126}}}}
== 関連項目 ==
; 現代アメリカのカートゥーン作家で類似作風の人物
* [[ロバート・クラム]]
* [[エドワード・ゴーリー]]
* {{仮リンク|ゲイリー・ラーソン|en|Gary Larson}}
* {{仮リンク|ロリン・モーガン＝リチャーズ|en|Lorin Morgan-Richards}}
* {{仮リンク|ゲアン・ウィルソン|en|Gahan Wilson}}
== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
=== 注釈 ===
{{notelist}}
=== 出典 ===
{{Reflist|30em}}
=== 参考文献 ===
* Obituary, New York Times, Sept. 30, 1988, p. A1
* {{cite book|last=Strickler|first=Dave|title=Syndicated Comic Strips and Artists, 1924-1995: The Complete Index.|location=Cambria, CA|publisher=Comics Access|year=1995|isbn=0-9700077-0-1}}
* {{cite book|和書|title=アダムス・ファミリー全集|first=チャールズ|last=アダムス|editor=H・ケヴィン・ミゼロッキ（編）|translator=[[安原和見]]|publisher=[[河出書房新社]]|isbn=978-4-309-20579-3|date=2011-10-30|year=2011|oclc=759153705|ncid=BB07431431|id={{全国書誌番号|22004126}}|url=http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309205793/|ref=harv}}
** {{cite web|url=https://www.wsj.com/articles/SB10001424052748704784904575111902151787086|title=The Charms of the Macabre: Charles Addams's cartoon world is full of loving and caring people. How odd.|publisher=[[ウォール・ストリート・ジャーナル]]|date=2010-03-12|accessdate=2017-11-05|first=Andrew|last=Stark}} - H・ケヴィン・ミゼロッキが編纂した "The Addams Family: An Evilution" の書評
=== 発展資料 ===
* {{cite book|last=Davis|first=Linda H.|title=Charles Addams: A Cartoonist's Life|year=2006|publisher=ランダムハウス|pages=382|isbn=9780679463252|oclc=266547511}}
== 外部リンク ==
{{commonscat|The Addams Family|アダムス・ファミリー}}
* {{official|http://www.charlesaddams.com/|Charles Addams Foundation}}{{en icon}}
* {{LCAuth|n50046344|Charles Addams|28|}}
{{Authority control}}
{{DEFAULTSORT:あたむす ちやあるす}}
[[Category:1912年生]]
[[Category:1988年没]]
[[Category:アメリカ合衆国のイラストレーター]]
<!--[[Category:スペキュレイティブ・フィクション]]-->
[[Category:ニュージャージー州ウェストフィールド出身の人物]]
[[Category:ニューヨーク州サフォーク郡出身の人物]]
[[Category:ペンシルベニア大学出身の人物]]
[[Category:コルゲート大学出身の人物]]
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[[Category:アダムス・ファミリー]]<!--[[:en:Category:The Addams Family]]-->
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