「ナイツ&マジック」の版間の差分

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{{Inuse|time=2017年9月4日 (月) 01:13 (UTC)}}
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|タイトル=ナイツ&マジック
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| ウィキポータル = [[Portal:文学|文学]]・[[Portal:漫画|漫画]]・[[Portal:アニメ|アニメ]]
}}
『'''ナイツ&マジック'''』(Knight's & Magic)は、[[天酒之瓢]]による[[ライトノベル]]、[[オンライン小説]]。[[小説投稿サイト]]『[[小説家になろう]]』に掲載され(以下、これを「Web版」と呼ぶ)、[[ヒーロー文庫]]より刊行(以下、これを「[[文庫本|文庫]]版」と呼ぶ)された。また、[[2017年|2017]]には[[#テレビアニメ|アニメ化]]された。(以下、これを「アニメ版」と呼ぶ)文庫版のイラストは黒銀。なお、Web版のタイトルは『'''Knight's & Magic'''』と英語表記である。
 
== 概要 ==
[[異界|異世界]][[転生]]、[[魔法]]、巨大[[ロボット]]を主軸とした[[ファンタジー]]作品。[[2010年]]に『小説家になろう』にて掲載を開始し、2017年8月現在も連載が続いている。
 
[[2013年]]からヒーロー文庫より順次刊行されている。売上は2016201756月時点で計40604000部<ref>{{Cite web|url=httphttps://www.shinbunka.co.jp/news2016news2017/0506/160531170609-0803.htm|title=主婦の友社「ヒーロー文庫」(主婦の友社)の2点累計450万部で売上げ連続20%増同時アニメ化|work=新文化|accessdate=2016201759314日}}</ref>、2017年7月時点で漫画版も含めたシリーズ総計で公称120万部<ref>{{Twitter status2|yg_gangan|893353916804481025|4=ヤングガンガン‏ 2017‏2017年8月3日のツイート|5=2017-08-12}}</ref>。なお、文庫版では主人公の設定やストーリーにWeb版から変更されている部分がある。
 
[[2016年]]に『[[ヤングガンガン]]』にて[[漫画]]化され、2016年11月現在も連載が続いている。この漫画版は[[主婦の友社]]のWebコミックサイト『[[COMICAWA]]』でも一部が閲覧可能となっている。
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交通事故で命を落とした[[ロボット]]オタクの倉田翼は、どういうわけか異世界でエルネスティ・エチェバルリアに転生する。その世界は「幻晶騎士(シルエットナイト)」と呼ばれる巨大ロボットが、主戦力として存在する世界だった。
 
前世のロボットオタクの血が抑えきれないエルネスティは、その世界で自らが理想とするロボットを一から作り上げる目的ために奮闘、その才能と実績で国王から幻晶騎士開発を主目的とした騎士団を任されて団長となり、諸外国との戦乱に派遣されるなど、波乱万丈な運命に巻き込まれていく。
 
== 登場人物 ==
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: 前世は日本人の天才プログラマーで、重度のロボットオタク「'''倉田翼'''(声 - [[阪口大助]])」。交通事故で死亡したが、前世の記憶と知識を持ったまま異世界に転生し、フレメヴィーラ王国のとある一家の子供に生まれ変わる。
: 前世の記憶があるため知識や理解力・思考力こそ大人並だが、基本はこの世界に生きる年齢相応の子供であり、倉田翼であると同時にエルネスティであるという状態。そのため精神年齢や反応の仕方などは年相応のもの。男性だが、小柄な体格で紫銀のセミロング、美形な顔立ちなどから美少女と誤解されることが多く、幼少時には「図書館の姫君」なる異名を付けられたことがある。
: 前世で身につけたプログラム言語の論理法則がこの世界の「魔法術式」にも応用できること、この世界の生物なら生まれつき持っている「魔法演算領域」を仮想のコンピュータとして扱えるのに気づいた事で、それを活かして既存の魔法を組み替えて改良し効率的な運用を行ったり、新しい術式を生み出す事に長けるようになった。5歳時から騎操士を目指して体力向上と魔力向上のための独自トレーニングを積み重ねていたため、体力と魔力が大人と比較してもずば抜けている。<ref>目指す切っ掛けについては、原作とアニメ版で多少の差異がみられる。</ref>
: 「ライヒアラ騎操士学園」に入学後、遠征訓練において自身の魔法演算だけで幻晶騎士を動かす「直接制御」を行い、魔獣「陸皇亀(ベヘモス)」との初陣で勝利。この事で国王アンブロシウスにその存在を知られ、謁見の間での約束を果たすため、前世のロボットオタク知識を活かしたそれまでの常識に捕らわれない新しい発想でテレスターレを作り上げる。これに纏わる一連の騒動を経て、国王直属の「銀鳳騎士団」が設立され団長に就任。次々と新しい幻晶騎士を開発する傍ら、隣国で勃発した戦争への介入やボキューズ大森海探索などの国家の一大事にも深く関わるようになる。その結果打ち立てた数多の功績により、幻晶騎士や魔獣に関わる案件において国王並の権力を有した破格の存在と化していった
: Web版では「前世は関西出身」という設定のため、心の声では[[関西弁]]を使う。また倉田翼としての意識が強く残っているため、二重人格的な思考描写がなされていた。書籍版及びアニメ版ではその設定が削除されたため心の声は標準語となり、思考もエルネスティメイン統一されているため二重人格的な描写はされていない。Web版でもこういった思考描写は序盤のうちだけで、途中から描写されなくなっている。
; アーキッド・オルター
: 声 - [[菅原慎介]]<ref name="moca20170315" />、[[東内マリ子]](幼少期)
: エルと同年代の双子で、アデルトルートの兄。通称は「キッド」。8歳の時に独自トレーニングに励んでいるエルと屋根の上で出会い運命が変わる。魔法に長けたエルに師事して彼のトレーニングを共にこなして来たことでずば抜けた魔力・体力・魔法演算能力を獲得するに至り、エルに次ぐレベルの魔法の使い手となっている。三人のなかで一番剣の才能がある。威力を重視する傾向が強く、力任せな魔法を扱う。
: 父親はセラーティ侯爵家当主ヨアキム・セラーティだが、母親は庶民出の妾。そのため、嫉妬深い正妻に対する母親の配慮で母子共に別の家に住んでいる。異母姉で双子を本当の家族だと思っていないステファニアとの仲は良いが、嫉妬深い正妻の性質を強く受け継いだ異母兄バルトサールからは目の敵にされている。
: 銀鳳騎士団結成後も団長補佐という立場で常に傍らにあったが、大西域戦争で出会ったクシェペルカ第一王女エレオノーラの騎士となる事を誓い、彼女を支えて戦う内に想いを寄せるようになる。他国の騎士ということで戦争終結とともに帰還せざるをえなくなったが、エムリスの計らいで新生したクシェペルカ王国に出向することになり、現在は別行動をとっている。
; アデルトルート・オルター
: 声 - [[大橋彩香]]<ref name="moca20170315" />
: 本作のヒロイン。通称は「アディ」。勝気な性格でキッドの双子の妹。
: 可愛いものが大好きで、可愛いものが無ければ不機嫌になるが、それさえ愛でていれば機嫌が良くなるという部分がある。可愛さ基準は彼女独自の感性に基づくもので、幻晶騎士のデザインでも可愛いの範疇に入る事がある。
: キッドと同じくエルに惹かれて共にトレーニングを重ね、学園に入学した。出会ったときからエルのことを好きで、エルに近付くステファニアやノーラに嫉妬し、ずっと抱っこしていたいと考えている。そのためエルに頻繁に抱き着いたり膝枕を要求したり、特にオルター家エチェバルリア家外で睡眠を取るときは同衾を度々する。エルへの想いは年々強まっており、暴走気味な妄想をしたり行動をとる事も増えてきている。尚、アニメ版6話では、そこまで意識していないような節<!-- 水浴びの辺りです -->も有った
: エルの直弟子としてキッドと同様に魔法に長けるが、兄と違い緻密な制御が得意。兄妹揃って直接制御のレクチャーを受けている。
: 父親の事はあまり好きではなく、父親に会いたくないという理由でキッドと家出をしようとした時、トレーニングに励むエルと出会った。
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: 騎躁士学科の先輩の1人。純白の幻晶騎士・アールカンバーの搭乗者。基本的に真面目かつ質実剛健な性格で、実力は正騎士に匹敵する。
: ベヘモス戦では規格外の動きをするエルのグゥエールを目撃しており、以降も彼の規格外の才能に驚かされている。
: 銅牙騎士団団長ケルヒルトにへルヴィのトランドオーケス(テレスターレ1号機)を奪われたばかりか、無残に敗北してしまったことをずっと悔いていて、た。エレオノーラを奪い返そうと再びするケルヒルトと再び対面した際には、新型機アルディラッドカンバーを駆り、見事勝利する。
: 銀鳳騎士団設立後は第一中隊長となる。
; ディートリヒ・クーニッツ
: 声 - [[興津和幸]]
: 騎躁士学科の先輩の1人。通称は「ディー」。赤色の幻晶騎士・グゥエールの搭乗者。
: 実力はそれなりにあるがエドガーと比べて軽薄な性格で、ベヘモスと戦った際にはゲパードの惨死を目の当たりにしたことから恐怖心に煽られ、戦場を放棄して1人逃げ出した。その際、エルにグゥエールを奪われたうえ、ベヘモス戦に巻き込まれる形で参戦し、彼の規格外の知識と力を目の当たりにしている。それ以降、改心して真面目になりつつあり、決闘級魔獣の群れを前にしても「私は二度と騎士の矜持を捨てはしないと誓ったのだ」と奮起した。銀鳳騎士団設立後には第二中隊長となる。
; ヘルヴィ・オーバーリ
: 声 - [[伊藤静]]
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: 若いころから騎操士として相当な腕前を誇り、数々の武勇伝を持つ。国内随一の槍の名手でもあり、老いてなおその腕前は健在である。
: 新鋭機カルディトーレの完成を迎え、新しい時代の幕開けを悟って王位を引退し、第一王子のリオタムスに後を譲る。その後は出番が減少する一方、生来の悪戯好きが再び表に出つつあるため、騒動を治めるどころか大きくする傾向がある。
: 退屈な余生を過ごさないために必要だとエルに自身の乗騎製作を依頼し、その場に居合わせたエムリスの意見も聞き届けて2機分を発注した。届いた金獅子と銀虎を巡ってエムリスと一騎打ちを演じたりもしたが、結果としてそれを彼の成長につなげたりと名君ぶりは変わっていない。一騎打ちで負けたために銀虎(ジルバティーガ)を乗騎としたが、エルからに確認はしたものの、中身はまったく同じもの聞かされ、見越しており笑って受け入れていた。
; リオタムス・ハールス・フレメヴィーラ
: 声 - [[相馬康一]]
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; エムリス・イェイエル・フレメヴィーラ
: 声 - [[小野大輔]]
: アンブロシウスの孫にしてリオタムスの次男。専用機は金獅子(ゴルドリーオ)
: 王族とは思えない粗野な言動や振る舞いが目立ったため、友好国であるクシェペルカ王国に3年ほど留学に出ていた。王宮関係者からは「若いころのアンブロシウスに瓜二つ」、エル(テレビアニメ版ではアディ)に「脳筋」と評される。破天荒なエルのことを(ひいては銀鳳騎士団を)気に入り、行動を共にすることが多い。騎操士としての腕前は相当に高いが、アンブロシウスからすればまだまだ未熟らしい。それでも一騎打ちで良い勝負をしたうえ、一か八かで突貫して勝利をもぎ取り、エルが造った王族専用騎の金獅子を獲得した。
: クシェペルカ事変では、留学していた関係で先方の王族と面識があることから、銀鳳'''商会'''を率いる'''若旦那'''としてクシェペルカの救援に向かった。戦争終結後は救国の立役者としてクシェペルカ王国へ大きな影響力を持つようになり、大使として派遣される。その際に補佐役としてキッドを指名し、供に連れて旅立っている(これは、エレオノーラとキッドの関係を知ったうえでの配慮でもある)。
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: ジャロウデク王国国王。
: 西域統一戦争=後世呼称:大西域戦争(ウエスタン・グランドストーム)の準備を進めるも、大西域戦争開始時点で病魔に倒れており、代わってカルリトスが国王代理としてジャロウデク王国を指導する。少なくとも銀鳳(商)騎士団の西方撤収開始まで生存している。
: 文庫版ではその後の消息は不明だが、web版では銀鳳商会(騎士団)西方撤収した年(西方暦1290年)の年末迄に逝去する。
: Web版の、入手したテレスターレ視察時の会話より、相当[[専制]]的国王であることがわかる。
; カルリトス・エンデン・ジャロウデク
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; クリストバル・ハスロ・ジャロウデク
: 声 - [[千葉進歩]]
: ジャロウデク王国第二王子。カタリーナの弟。略称クリス。ロカール諸国連合侵攻戦全期及び、クシェペルカ王国侵攻戦前期の現地指令。苛烈な性格をしており、エレオノーラの事を「辛気臭い女」と評したり、クシェペルカ王国を「ふ抜け共」と評した他、奪われたクシェペルカ王族の奪還に失敗したドロテオを痛めつけたりした
: 旧クシェペルカ王国東方領最東方の町ミリシエ攻略戦時(web版では旧クシェペルカ王国旧王都デルヴァンクール防衛戦時)に、最後方の旗艦飛空船上で幻晶騎士に搭乗しての対イカルガ戦で全く刃が立たず、絶望して幻晶騎士に搭乗したまま地上に飛び降り戦死。
; カタリーナ・カミラ・ジャロウデク
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: 声 - [[稲田徹]]
: クリスの参謀。クリスへの忠誠心は極めて篤い。昔は騎士として身を立て、高齢による引退後にクリスの指南役に命ぜられ、クリスが長ずるにつれ腹心の部下へとなってきた。旧騎士時代の部下や義息グスターボを部下に抱える。未だ全ジャロウデク王国で五指に入る実力者とされる。
: クシェペルカ王国征服後は、旧王都デルヴァンクールのラスペード城指揮官となる。ラスペード城内の尖塔に幽閉していたマルティナ、イサドラ、エレオノーラが拉致さ奪われ、奪還すべく、飛空船で捜索し補足襲撃するも、イカルガの反撃に敗退し、クリスに復命謹慎する。この時オラシオに魔導噴流推進器を独自開発させるヒントとなった、イカルガ飛行の様子を伝えている。
: クリスの敗死後、現地総指揮となったカタリーナへのオラシオの要請により謹慎が解かれ、武装化される飛空船運用[[戦闘教義]]を敗残の鋼翼騎士団と共に研究することをカタリーナより命ぜられる。
: クリス戦死への報復を命を賭けて誓い、続いてお蔵入りから新技術の導入により実用状態に入った飛竜戦艦(ヴィーヴィル)の操縦者兼船長となり、各戦地にで惨禍を振り撒きイカルガとの死闘を繰り返す。新コンセプトと新技術が天こ盛りで当時としては複雑極まりなく気難しい巨大ウェポンシステム飛竜戦艦を、その墜落の時まで問題なく操縦指揮運用する能力は、単なる騎操士の範囲に収まらない。
: 四方楯要塞(シルダ・ネリャック)防衛戦で、飛竜戦艦に新装備された竜血炉(ブラッドグレイル)稼動や、通常魔力転換炉への高濃度エーテル供給を、飛行戦闘可能時間の激減を覚悟の上で決行するものの、戦闘開始時に対空衝角艦(ジルバヴェール)に艤装された、内蔵式多連装投鎗器(ベスピアリ)から投ぜられた魔獣油焼夷弾頭魔導飛愴(ミッシレジャベリン)群の斉射で受けたダメージもありイカルガに遂に適わず、最期にイカルガと戦闘を続けつつ、エレオノーラが搭乗するカルトガ・オル・クシェール二世(セカンド)への特攻を行うも、対空衝角艦からの通常徹甲弾頭魔導飛愴群の斉射受け、最期にキッド操縦のツェンドリンブルによる騎鎗突撃で搭乗する竜騎士像ごと腹部を貫かれ戦死した
: 操縦を失った飛竜戦艦は、イカルガの力を得た対空衝角艦による横押しと、イカルガからの法撃ダメージによる浮力喪失で落下進路がズレ、ずれた結果四方楯要塞に落着し、要塞諸共粉砕しただけでなく、要塞内部に後詰めとして待機していた翠玉竜騎士団も巻き添えとなった
: web版では、登場時名誉男爵で鋼翼騎士団の一翼を担っている。ラスペード城陥落時脱出し、銀鳳騎士団と合流したマルティナ、イサドラ、エレオノーラを飛空船で捜索補足し、部隊と共に地上に降下し襲撃するも、銀鳳騎士団の反撃に敗退し、ケルヒルトが指揮する飛空船に回収され、ケルヒルトからフレメヴィーラの介入を知らされ、クリスに復命、クシェペルカ王国南北領征服を命ぜられる。一定の戦果を挙げた後、ジャロウデク混成軍東方領制圧作戦総大将に任ぜられ、妨害を受けつつも前進するも、ジェデオン都市要塞攻略戦で敗退する。クシェペルカ王国北領の侵攻に従事し、デルヴァンクールでクリスに復命中に、クシェペルカ王国軍デルヴァンクール侵攻の報を知る。コデルリエ平原での野戦でストールセイガー他から部下を率いて降下、エレオノーラが搭乗するカルトガ・オル・クシェール二世(セカンド)への強襲を行うも、直衛の金獅子(ゴルドリーオ)に阻まれる。グスターボに担がれ戦場から脱出し、クリスの敗死を知らされ、復讐を誓う。
: 本国でカルリトスに復命し、オラシオの具申で一度は計画中に頓挫した飛竜戦艦の実用化と侵攻してくる諸外国からの本国防衛を命ぜられ、その任務を達成する。クシェペルカ王国領西部国境付近で、クシェペルカ王国軍+銀鳳騎士団と会戦に入り、イカルガとの空戦で最大化戦闘形態(マキシマイズ:源素供給機による魔力転換炉への高濃度エーテル供給で多量の魔力を生み出すモード。魔力転換炉が早期に劣化する)をも投入するも敗れ、エレオノーラが座するストールセイガーに特攻、最期はキッド操縦のツェンドリンブルによる騎鎗突撃で搭乗する竜騎士像ごと腹部を貫かれ戦死し、飛竜戦艦諸共地上に落下した。
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: 声 - [[松風雅也]]
: ドロテオの義子。略称:グスコ。大西域戦争期のジャロウデク王国騎操士。剣は強いから剣を沢山付けた方が強くなる、との狂信じみた考えの元、幻晶騎士(シルエットナイト)や服装も沢山の剣を装備する奇行を、ただその戦闘力とその実績だけで周囲に認めさせている騎操士。他騎士団では受け入れられなかったのか、登場時はドロテオの部下であった。
: クリス発ドロテオ経由の命令で、蠢動する銀鳳騎士団討伐に参加し、銅牙騎士団からの情報で、他のドロテオの部下と共に飛空船で銀鳳騎士団第二中隊を、飛礫の雨(カタパルト)及び幻晶騎士の空挺展開で襲撃するも、討伐は不首尾でケルヒルトが指揮する飛空船に回収される。ラスペード城内からマルティナ、イサドラ、エレオノーラが拉致さを奪われ、奪還失敗に終わったドロテオ共々、クリスの指示で謹慎する。
: クリスの敗死後、現地総指揮となったカタリーナにより謹慎が解かれ、ティラントー地上部隊を率いて、ドロテオが初めて実戦操縦指揮する飛竜戦艦(ヴィーヴィル)と共同の城塞都市に参加。以後、翠玉竜騎士団・飛竜戦艦と共同で城塞都市~砦群攻略戦群を転戦、一連の戦闘の最期で銀鳳騎士団と激突、グスコ騎乗のソードマンは、グゥエラリンデと刺し違える結果となるも、生還する。
: 四方楯要塞(シルダ・ネリャック)及びデルヴァンクール防衛戦に備えて、カタリーナより下賜されたアルケローリクスに沢山の剣を取り付け死者の剣(デッドマンズソード)と改装改称する。四方楯要塞防衛戦では、藍鷹騎士団による工作で降りた城門跳橋上で、単機無双防衛しアルディラッドカンバーと激突、代わりに入ったケルヒルト搭乗のヴェイロキノスに後を任せ、周囲の部隊と共にエレオノーラ騎乗のカルトガ・オル・クシェール二世を強襲、最終防衛の金獅子(ゴルドリーオ)を突破に掛かる。ヴェイロキノスを撃破したアルディラッドカンバーが支援に入り、装着した剣を立てる目覚めよ我が剣(ウエイクアップデッドマンズ)モード+源素供給器からの魔力転換炉への高濃度エーテル供給ブーストで突破を図るも、アルディラッドカンバーが身を挺して拘束し、最期は金獅子から不完全出力の獣王轟咆(ブラストハウリング)の直撃を受け擱座するも、ベースたる王族騎アルケローリクスの操縦席防御性能にも救われ生存する。その後捕虜となってから解放されたのか、自力脱出したのかは不明。
: グスターボは、大西域戦争の全期間に渡って前線で戦い生存した名前の知られた唯一の登場人物で、諸外国にリークされた飛空船技術の実用化に諸外国がリソースを振り向けたという奇貨はあるにせよ、ジャロウデク王国防衛戦に転じた大西域戦争の後半戦に於いて鉛骨騎士団内で一部隊を率いて戦い抜き、作者(地の文)を含め誰からも褒められた記述は無いものの、国土の相当量を失いながらも遂にジャロウデク王国を護りきった、救国の英雄である。
: web版では、ラスペード城陥落時脱出し、銀鳳騎士団と合流したマルティナ、イサドラ、エレオノーラを飛空船から義父の指揮の下、義父・部隊と共に地上に降下し襲撃するも、銀鳳騎士団の反撃に敗退し、ケルヒルトが指揮する飛空船に回収された。以後義父に従い転戦する。デルヴァンクール防衛戦のコデルリエ平原会戦でストールセイガー他から強襲降下、エレオノーラが搭乗するカルトガ・オル・クシェール二世(セカンド)への強襲を行うドロテオの支援の為護衛のグゥエラリンデと戦い、敗北する。カルトガ・オル・クシェール二世直衛の金獅子に敗れた義父を担いで戦場から脱出、本国に帰還する。
: カルリトスの指示により、ズーティルゴを源素供給器(エーテルサプライヤー)を大量に搭載し、剣だらけに改装した死者の剣(デッドマンズソード)を受領、飛竜戦艦を操縦指揮する義父と共に、侵攻してくる諸外国からの本国防衛にあたる。クシェペルカ王国領西部国境付近で、クシェペルカ王国軍+銀鳳騎士団と会戦に入り、グゥエラリンデとアルディラッドカンバーとの戦闘に入り共倒れとなり、義父を失うも本国に生還する。以後も前線に立ち、文庫版と同じく国土を失いながらもジャロウデク王国存続に成功した。
; オラシオ・コジャーソ
: 声 - [[中村悠一]]
: レビテートシップや飛竜戦艦を開発した技術者。中央開発工房の長を務める優男風のメガネを付けた男性で特徴的な喋りをする。彼もまたエルネスティ並みの天才であり、一族の秘術をもって現在の地位を築いているが、飛行する船の開発発展に執念を燃やしており幻晶騎士(シルエットナイトでありながら飛行可能なイカルガの事を認めてはい、「実に不愉快極まりない代物」と評した
 
=== クシェペルカ王国 ===
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; フェルナンド・ネバレス・クシェペルカ
: アウクスティ王の弟であり大公。
: Web版と文庫版では立ち位置がガラリと変わっている。Web版では生き残ったクシェペルカ王弟として反ジャロウデクを主導し、女王となったエレオノーラを補佐した。文庫版及びアニメ版では王都陥落後すぐに東都を攻められ戦死した。
; エレオノーラ・ミランダ・クシェペルカ
: 声 - [[田村ゆかり]]
285 ⟶ 284行目:
: 声 - [[田中敦子]]
: フェルナンドに嫁いだリオタムスの妹であり、大公妃。。前フレメヴィーラ国王アンブロシウスの娘。エムリスの叔母。
: Web版ではフェルナンド大公が生存しているため出番があまりないが、文庫版およびアニメ版では戦死した夫に代わり反ジャロウデクを主導した。
; イサドラ・アダリナ・クシェペルカ
: 声 - [[朝井彩加]]
: マルティナの娘で、勝気な性格の少女。従妹のエレオノーラの数少ない同年代の友人として、彼女から色々な相談を受ける立場にあている。
: 女王になったエレオノーラが幻晶騎士を操縦出来ないため、複座仕様で再建された国王騎カルトガ・オル・クシェール二世の騎操士を務める。
 
347 ⟶ 346行目:
: ライヒアラ騎操士学園が所有する訓練用の機体。搭乗者はディートリヒ。武装は二振りの長剣だが、アニメ版では魔導兵装も使用している。
: サロドレアをベースに、二刀流で盾を持たない格闘特化型として大幅に改造されている。だが旧式故の出力不足で満足な性能を出せていない。
: 陸皇ベヘモス事変ではエルネスティによって半ば強奪される形で運用。エルの直接制御(フルコントロール)を用いた戦闘行動による過大な負荷で損傷し、最後は機体に残る全ての魔力を攻撃魔法に用いた結果、構造強化魔法を維持できなくなり自壊。魔力演算機と魔力転換炉を残してほぼ残骸と化した。
:; グゥエール改(グゥエール・テレスターレ)
:: あまりの損壊具合に修理を後回しにされていたグゥエールを、カザドシュ事変の直前にテレスターレ仕様で再建した機体。出力不足が改善され、背面武装として「風の刃(カマサ)」が追加された。なお主武装の長剣も予備を含めて4本に増加している。
368 ⟶ 367行目:
: ライヒアラ騎操士学園が所有する訓練用の機体。搭乗者はヘルヴィ。アールカンバーやグゥエールと同じくサロドレアの改修機だが、アニメ版における外観はカラーリング以外サロドレアと同一である。
: カラーリングはサロドレアより赤みの増した茶褐色。アクセントの黄色は位置も含めて学園のサロドレアと同じ。
: 陸皇ベヘモス事変で大破しテレスターレ一号機として再建され、引き続きヘルヴィの乗機として各種試験に用いられたが、カザドシュ事変において他のテレスターレと共に銅牙騎士団に強奪される。奪われた機体のうち唯一取り逃がすこととなった一号機は、結果的に後の大西域戦争の引き金の一つとなった。
{{-}}
{{機動兵器
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}}
; カルダトア
: フレメヴィーラ王国の制式量産幻晶騎士。制式量産機として大量に生産・配備されているため、フレメヴィーラの幻晶騎士の代名詞となっている。ヤトゥネン守護騎士団や朱兎騎士団など、フレメヴィーラ各地で運用されている。
: 主な武装は長剣や槍、盾に加えて魔導兵装「炎の槍(カルバリン)」等。
: 100年ほど前に設計され、サロドレアと比べて結晶筋肉の張り方が変更されたことで出力が向上し、構造の簡略化で整備性も良くなっている。
415 ⟶ 414行目:
}}
; テレスターレ
: エルが中心となって改良を行った新型機の[[プロトタイプ]]。素体としては陸皇ベヘモス事変で大破した実習機のサロドレアが使われているが、既存の機体とは基本構造からして異なっているため、パーツの共有率は二割にも満たない。一号機はトランドオーケスがベース。
: 綱型結晶筋肉(ストランド・クリスタルティシュー)の採用で出力が従来機の1.5倍、筋肉の耐久性に至っては10倍に上昇し、背面武装(バックウエポン)と補助腕(サブアーム)の追加により攻撃力が強化されている。その一方で、向上した出力と魔力を食うデバイスが増えたことで連続稼働時間が半分ほどにまで低下。魔力貯蔵に特化した板状結晶筋肉の採用である程度は対応したものの、機体重量増等の問題もあり完全な解決には至っていない。
: 他にも、操作系の調整を後回しにしたため出力に振り回されて安定しない劣悪な操縦性と化しており、大きな課題として残されていた。最新鋭機開発のために国機研に開発が移譲された際に、これ幸いとこの課題は丸投げされた。
906 ⟶ 905行目:
=== 魔獣 ===
総じて何らかの魔法が使える獣のことを指す。討伐するのに必要な戦力で、師団級魔獣(幻晶騎士一個師団=約300騎)、決闘級魔獣(普及型幻晶騎士一騎)等と呼ばれる。
; 陸皇亀(べへベヘモス)
: 巨大な[[陸ガメ]]のような姿の[[師団]]級魔獣。尻尾が[[ハンマー]]状になっており[[甲羅]]にあたる部分には自重を支えるために強化魔法を使う器官が備わってる。口からは強力なブレスを吐く。
: 陸皇ベヘモス事変では、王国守備隊の幻晶騎士を壊したことでエルの怒りを買い、直接体内に魔法を叩き込まれて強化魔法を維持できなくなり、自重で自壊する。この時討伐された個体心臓部の触媒結晶をエルが加工して、イカルガ・カササギ・マガツイカルガ用大型魔力転換炉(エーテルリアクタ)皇之心臓(ベヘモス・ハート)が制作された。
; 殻獣(シェルケース)類
: 自らの肉体でできた殻を有する[[ヤドカリ]]の様な形状をした、6本の歩行脚と2本の鋏脚を有する甲殻=[[外骨格]]魔獣。
915 ⟶ 914行目:
:; 女皇殻獣(クイーンシェルケース)
:: 殻獣(シェルケース)類中で[[出産]]能力を持つ、或いは長ずれば出産能力を持つ個体で、群を率いる。
:: 一般に出産能力を持つ前に、巣分け・群分けで、群の一部を曳いて親の群から分かれていく。長じた女皇殻獣ば殻を持たず、代わりに出産機能を持つ胴体の数倍に達する孵卵殻(インキュベートシェルター)を胴体下に吊すため、とても歩行脚が長く、群中最大の個体となる。孵卵殻は外部からの攻撃などで失われても再生するが、時間は掛かる。出産能力を持つ前に殻を持つか持たないかや、その寸法規模形状は記述がない。ただしアニメ版では、べへベヘモスと同等の大きさとなっている<ref>アニメ第8話において、クイーンを発見した際にアディが「あんなのべへベヘモス級じゃない」と叫んでいる。</ref>。
:: 殻獣の災禍時に討伐された女皇殻獣の心臓部の触媒結晶をエルが加工して、イカルガ・カササギ・マガツイカルガ用中型魔力転換炉(エーテルリアクタ)女皇之冠(クイーンズコロネット)が制作された(web版では登場しない)。
:; 撃刺殻獣(デッドリーシェルケース)