「公衆便所 (隠語)」の版間の差分

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[[江戸時代]]には、妾稼業の蔑称として、「手水組」という単語が用いられた{{sfn|笹間|1989|p=222}}。「手水」は「便所」を意味する隠語である{{sfn|笹間|1989|p=222}}。
 
[[明治4年]]11月<ref group=編注>当時は[[太陽太陰暦]]であり、[[グレゴリオ暦]]ではないため[[和暦]]で表記。明治4年11月は1871年12月9日から1872年1月9日に相当する。</ref>に「公同便所(共同便所、公衆便所)」が新設され、広く認知されるまでは「辻便所」という言葉が、同様の意味の隠語として使用されていた<ref name="seisenban_nihongo">精選版 日本語大辞典 第四巻([[小学館]]、[[2006年]])「共同便所」の項目より。</ref>{{sfn|米川|2003|p=227}}<ref>{{Weblio|共同便所|2=皓星社 隠語大辞典}}、隠語大辞典([[皓星社]]、[[2000年]])「共同便所」の項目より。</ref><ref>{{Weblio|辻便所|2=皓星社 隠語大辞典}}、隠語大辞典(皓星社、[[2000年]])「辻便所」の項目より。</ref>。『日本語俗語辞典』では、「辻便所」と「共同便所」の双方について、[[1902年]]発行の『[[滑稽新聞]]』での用例を挙げている{{sfn|米川|2003||p=190}}{{sfn|米川|2003||p=387}}。
 
[[1920年]]に発行された『秘密辞典』では、「共同便所」について「娼妓を卑稱していふ[[隠語]]」であると記載されている<ref>『秘密辞典』自笑軒主人、千代田出版部、p86。{{NDLJP|962110}}</ref>。また[[生田長江]]が校閲を担当した[[1923年]]発行の『現代語辞典』では、「共同便所」について「市街の四辻にある便所のこと」であるが「轉じて賣春婦不品行な女のことをいふ」としている<ref>『現代語辞典』素人社、p77。{{NDLJP|977570}}</ref>。作家の[[野口冨士男]]は、昭和初期の頃を回想した際に、娼婦を示す単語として「共同便所」を使っている{{sfn|井上|2010|pp=292-294}}。