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}}
{{漫画}}
『'''魔法遣いに大切なこと'''』(まほうつかいにたいせつなこと)は、[[山田典枝]]が[[城戸賞]]へ応募するために執筆した脚を基にした<ref>{{Cite book |和書 |year=2003 |title=魔法遣いに大切なこと Dreamers Book |page=66 |publisher=[[エムディエヌコーポレーション]] |isbn=4-8443-5699-2}}</ref>シリーズ作品。[[漫画]]、[[小説]]、および[[アニメ]]、および[[実写]]映画作品として発表された
 
== 概要Someday's dreamers ==
{{Infobox animanga/Header
原作者である[[山田典枝]]が[[城戸賞]]へ応募するために執筆したものが基となっている<ref>実写映画版公式サイト内の山田へのインタビューより</ref>。この[[脚本]]自体は一般公開はされていない。
| タイトル = 魔法遣いに大切なこと - Someday's dreamers
| 画像 =
| サイズ =
| 説明 =
| ジャンル =
}}
{{Infobox animanga/Manga
| タイトル =
| 作者 = [[山田典枝]]
| 作画 = [[よしづきくみち]]
| 出版社 = [[角川書店]]
| 他出版社 = {{Flagicon|TWN}} {{flagicon|HKG}} [[台湾角川]]<br>{{Flagicon|USA}} {{flagicon|CAN}} [[TOKYOPOP]]<br>{{flagicon|GER}} Panini Comic<br>{{Flagicon|KOR}} Daiwon CI<br>{{flagicon|FRA}} Génération Comics<br> {{flagicon|ESP}} Norma Editorial
| 掲載誌 = [[月刊コミックドラゴン]]<br>[[月刊Asuka]](特別編)<br>[[月刊ニュータイプ]](特別編)
| レーベル = [[ドラゴンコミックス]]
| 開始号 = [[2002年]]6月号
| 終了号 = [[2003年]]2月号
| 開始日 =
| 終了日 =
| 巻数 = 全2巻
| 話数 = 全7話
| その他 =
}}
{{Infobox animanga/TVAnime
| タイトル =
| 原作 = 山田典枝
| 監督 = [[下田正美]]
| シリーズディレクター =
| シリーズ構成 =
| 脚本 = 山田典枝
| キャラクターデザイン = [[千葉道徳]]
| 音楽 = [[羽毛田丈史]]
| アニメーション制作 = [[ヴューワークス]]、[[J.C.STAFF]]
| 製作 = 下北沢魔法事務所
| 放送局 = [[テレビ朝日]]、[[ファミリー劇場]]
| 放送開始 = [[2003年]][[1月9日]]
| 放送終了 = [[3月27日]]
| 話数 = 全12話
| その他 =
}}
|-
|colspan="2" style="padding:0"|
{| class="infobox bordered collapsible innercollapse autocollapse" style="width:100%; margin:0"
!colspan="2" style="text-align:center; background-color:#ccf"|'''小説'''
{{Infobox animanga/Novel
| タイトル = 魔法遣いに大切なこと
| 著者 = [[枯野瑛]]
| イラスト = よしづきくみち
| 出版社 = [[富士見書房]]
| レーベル = [[富士見ミステリー文庫]]
| 発行日 = [[2003年]][[3月25日]]
| 発売日 = [[2004年]][[4月15日]]
| 巻数 = 全3巻
}}
{{Infobox animanga/Novel
| タイトル = 魔法遣いに大切なこと プライマル
| 著者 = 山田典枝
| イラスト = よしづきくみち
| 出版社 = [[メディアファクトリー]]
| レーベル =
| 発行日 = [[2003年]][[3月14日]]
| 発売日 =
}}
|}
{{Infobox animanga/Footer
| ウィキプロジェクト = [[プロジェクト:漫画|漫画]]・[[プロジェクト:アニメ|アニメ]]・[[プロジェクト:ライトノベル|ライトノベル]]
| ウィキポータル = [[Portal:漫画|漫画]]・[[Portal:アニメ|アニメ]]・[[Portal:文学|文学]]
}}
 
シリーズ1作目。[[山田典枝]]の原作と[[よしづきくみち]]の作画による漫画作品として、『[[月刊コミックドラゴン]]』([[富士見書房]])[[2002年]]6月号から[[2003年]]2月号まで連載され、『月刊Asuka』2002年12月号増刊『魔法ものがたり』([[角川書店]])、『月刊ニュータイプ』2002年12月号(角川書店)にも特別編が掲載された。また、2003年1月から3月までテレビアニメが[[テレビ朝日]]および[[ファミリー劇場]]にて放送された。
この脚本を元に、[[よしづきくみち]]の作画による最初のシリーズ『'''Someday's dreamers'''』の[[漫画]]が[[富士見書房]]『月刊コミックドラゴン』で、[[2002年]]12月号まで全7話連載。[[岩手県]]・[[遠野市|遠野]]に住む'''魔法遣い'''(魔法'''使'''いではない<ref>単なる表記上の違いではなく「魔法'''使'''い」とは別の存在・概念である旨が作品発表当時の一部の公式資料にて解説されている。</ref>)の主人公が魔法労務士免許([[#基本設定|基本設定]]の項を参照)取得研修を受けるため上京し、研修中に出会う人々と触れ合うことで成長する姿を描く。
 
[[岩手県]]・[[遠野市|遠野]]に住む'''魔法遣い'''の主人公が魔法労務士免許取得研修を受けるため上京し、研修中に出会う人々と触れ合うことで成長する姿を描いた作品。
この漫画を元に連続テレビアニメ版とアニメ版を基にした小説も発表されている。
 
=== 世界観 ===
2004年、同一世界観を基に、舞台を[[長崎県|長崎]]に移し、登場人物を一新した新シリーズ『'''太陽と風の坂道'''』篇の漫画を発表。『'''Someday's dreamers'''』篇の主人公・菊池ユメも登場している。しかし、アニメ第2弾『'''夏のソラ'''』篇は別の世界の物語であり『'''Someday's dreamers'''』篇および『'''太陽と風の坂道'''』篇とは無関係となっている。
[[魔法]]が幻想でなく当たり前に存在し、一種の特殊技能として認知されている世界の現代日本。魔法能力者は[[内閣府]]の外局である'''魔法労務統括局'''(通称'''魔法局''')により管理されており、規定の研修を受け'''魔法士'''の認可を受けなければならない。また、魔法局が正式に受け付けた依頼に対してしか魔法能力を使用してはならないなど、厳しく制限されている。
 
<!--
2007年、実写映画版の製作を発表<ref>{{Cite news |url=http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20071015-OHT1T00090.htm |title=山下リオ スターへの魔法をかける…新体操で育んだ163センチの正統派美女 |newspaper=スポーツ報知 |publisher=報知新聞社 |date=2007-10-15 |archiveurl=http://web.archive.org/web/20071016205249/http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20071015-OHT1T00090.htm |archivedate=2007-10-16}}</ref>。2008年12月20日より順次公開された。
====世界観の矛盾====
 
「魔法局が魔法能力保有者を管理している」という設定については、視聴者からは疑問を呈する声が出た。本作には主人公が単に親切にされただけの通りすがりの人にお礼として魔法で本物と見分けの付かない大量の札束(要するに「偽札」)を出して渡したり<ref group="注釈">主人公は、その次の回で研修を受けるまで「魔法で紙幣や有価証券を出してはいけない」という決まりを知らなかった。</ref>、アンジェラ・シャロン・ブルックスが[[東京タワー]]を魔法でひん曲げたり、等の社会に多大な影響を与えかねない魔法が無造作に遣われているシーンがいくつもあるからである<ref name="YAMAMOTO">{{Cite |和書|author=山本弘 |title=トンデモ本? 違う、SFだ! RETURNS |publisher=洋泉社 |pages=81-83 |isbn=4-86248-009-8}}</ref>。
2008年、テレビアニメ版第2弾『'''魔法遣いに大切なこと 〜夏のソラ〜'''』を発表。映画公開に先駆け、同年7月より放送された。
 
== 世界観 ==
[[魔法]]が幻想でなく当たり前に存在し、一種の特殊技能として認知されている世界の現代日本。この世界では魔法能力者は国家により監理されており、規定の研修を受け「魔法士」の資格を有しなければならない事になっている。また魔法の使用に関しては魔法士を監理する『[[総務省]]魔法局』の承認を得た依頼者からの依頼に基づかなければならないなど、厳しく制限されている。
 
この様な世界において、魔法を遣える少女たちが様々な人々と出会い、成長していく姿を描いていく。
 
===世界観の矛盾===
「魔法局が魔法能力保有者を管理している」という設定については、視聴者からは疑問を呈する声が出た。本作には主人公が単に親切にされただけの通りすがりの人にお礼として魔法で本物と見分けの付かない大量の札束(要するに「偽札」)を出して渡したり<ref group="注">主人公は、その次の回で研修を受けるまで「魔法で紙幣や有価証券を出してはいけない」という決まりを知らなかった。</ref>、アンジェラ・シャロン・ブルックスが[[東京タワー]]を魔法でひん曲げたり、等の社会に多大な影響を与えかねない魔法が無造作に遣われているシーンがいくつもあるからである<ref name="YAMAMOTO">{{Cite |和書|author=山本弘 |title=トンデモ本? 違う、SFだ! RETURNS |publisher=洋泉社 |pages=81-83 |isbn=4-86248-009-8}}</ref>。
 
SF作家の[[山本弘 (作家)|山本弘]]は自著『トンデモ本? 違う、SFだ! RETURNS』の中で本作を取り上げ、「(魔法でお金を出してはいけない決まりがあるのは)その社会においては常識のはずなのに、登場人物が知らないって絶対に変だよね」「魔法による犯罪をどうやって防いでいるのかわからん」と世界設定のつじつまが合わないことを指摘し、作者が作品世界内の整合性を細かく考えていない[[パラレルワールド]]SFの具体例として挙げている<ref name="YAMAMOTO"/>。
 
しかし、これらのシーンにおいては原作漫画やアニメにおいてもきちんと後処理演出がなされている<ref group="注">ユメが善之助へのお礼として大量の札束を出し、それが間違っていたことに気付くシーンについては、原作漫画においてユメのかつての交際相手だったサッカー少年が「それって出来の良い偽札を作ったのと同じ」と発言していたことをユメが思い出す形で演出されている。</ref><ref group="注">アンジェラが東京タワーをひん曲げたことについては、彼女の担当指導官であるギンプンが時間経過をそのままにした状態で東京タワーが曲げられた事実そのものを無かったことにする魔法を以って元通りにしている。</ref>。
-->
 
== テレビアニメ第1作 ==
[[2003年]][[1月9日]]から[[3月27日]]にかけて、[[テレビ朝日]]および[[ファミリー劇場]]で放送、全12話。
 
女優の[[宮崎あおい]]が主役に抜擢されて[[声優]]に初挑戦した作品となる。音楽は[[羽毛田丈史]]が担当した。角川大映(現・[[角川映画 (企業)|角川映画]])名義では初のアニメ作品である。
 
=== 登場人物 ===
==== 魔法士研修生 ====
; 菊池ユメ
; 菊池 ユメ(きくち ユメ)
: [[声優|声]] - [[宮崎あおい]]
: 1718歳のの子(アニメ版では17歳)。正式な魔法士(魔法遣い)になるために夏休みを利用して岩手県の遠野から東京へ上京して、小山田魔法事務所に寄宿して研修を受けることになる。研修中に様々な人々と出会い、魔法遣いについて学んでいく。母親はギンプン局長も尊敬するという引退した高名な魔法遣いであるだった菊池エツコで、自身も親譲りの魔法力を持っている。魔法を遣う時に対象付近に現れる個人紋は[[イルカ]]<ref group="注釈">ただし母親が作成した申請書類の個人紋の欄には郷里の伝承に登場する[[河童|カッパ]]が描かれていた。</ref>。見事なまでの[[アホ毛]]<ref group="注">本人は「寝癖」と言い張っている。</ref>の持ち主。原作では身長156cm155cm、[[4月29日]]生まれ。ある出来事により、男性が苦手<ref group="注">かつて交際していた相手が居たが、その相手がプロサッカー選手を目指すためにユメを振り、サッカー留学を選んだことによる。</ref>。家族構成は、本人・父(伊作)・母(エツコ)・祖母(ユキ)<ref group="注">祖母の存在はドラマCD版のみであり、原作漫画・アニメ・小説では存在しない設定。</ref>・姉2人(ハル・アヤ)。親族で魔法能力を持つのは彼女と両親のみで、祖母と姉2人はいずれも魔法能力を持っていない。なお、アニメのオープニングにおいて、本編に登場しないポニーテールの髪形をした女性が描かれているが、彼女は若かりし頃の菊池エツコである
; 小山田雅美
: 声 - [[諏訪部順一]]
: ユメの研修担当指導官で、第弐級魔法導師労務免許を持つ魔法士。祖父譲りの下北沢の土地で小山田魔法事務所を構え営む傍ら、一階でサルサバー「PACHANGA」も経営している。雅美という名前だが男性。優しく穏やかにユメを指導するが、その表情には憂いがある。個人紋は舞い落ちる[[雪]]の[[結晶]]。原作ではパリ出身という設定。
; アンジェラ・シャロン・ブルックス
: 声 - [[渡辺明乃]]
: アニメオリジナルキャラクター。イギリスから魔法省より留学研修生として日本に来ている、ユメと同年の魔法遣い少女。ギンブンのもとで寄宿しながら研修を受けている。[[日本語]]は違和感無く使うことができを流暢に操る。父は有名な魔法遣い。無愛想で無表情。プライドが高く常に信念に基づいて行動するため、度々トラブルを起こし古崎を悩ませている。個人紋は翼のあるケルト十字。
; 井上 朔也(いのうえ さくや)
; 遠藤耕三
: 声 - [[中博史飛田展男]]
: アニメ版オリジナルキャラクター。ユメやアンジェラと同じ魔法士研修生。優しい性格だが優柔不断な所がある。個人紋は走る柴犬。当初はアンジェラに嫌われているものと思いこんでいたが、実はアンジェラに好意を持たれていた。
: 魔法労務東京支局世田谷出張所魔法行動課に所属する魔法士派遣担当官。小山田魔法事務所に依頼される仕事も担当している。いつもニコニコしていて面倒見の良いおじさん。古崎参事官とは昔からの付き合いがある。アニメ版では彼自身も魔法能力を持っているが正式な魔法遣いにはなれなかった、という設定。
 
; 古崎力哉
==== PACHANGA関係者 ====
: 声 - [[清川元夢]]
; 小山田 雅美(おやまだ まさみ)
: 内閣府魔法労務統括局(通称「魔法局」)の高等参事官。内閣府からギンプンのお目付役として派遣されてきた。魔法の無断使用に厳しく、特にユメやアンジェラの行動には目を光らせている。アニメ版では机の引き出しの中にファンシーな小物が見られるシーンがある。魔法能力があるかどうかは不明。
: 声 - [[諏訪部順一]]
; ギンプン
: 第弐級魔法導師労務免許を持つ魔法士で、ユメの研修担当指導官。祖父譲りの下北沢の土地で小山田魔法事務所を営む傍ら、一階でサルサバー「PACHANGA」も経営している。雅美という名前だが男性。優しく穏やかにユメを指導する。個人紋は舞い落ちる[[雪]]の[[結晶]]。パリ出身。
: 声 - [[辻谷耕史]]
: 魔法労務統括局(通称「魔法局」)の設立者にして初代局長かつアンジェラの研修担当指導官。日本で唯一の「魔導司行動免許」保持者であり、世界でも5指に数えられるトップクラスの実力の持ち主<ref>[http://www.dmm.com/digital/bandai/-/cast/=/title_code=508 登場キャラクター紹介]</ref>。その魔法能力は途轍もなく強大であり、常にマスクで目を覆っているのは自身の持つ能力を制御するためである。本名・国籍・年齢・詳しい経歴などは全てが謎に包まれている。小山田雅美の過去を知る人物の一人。菊池エツコが引退する際に説得を試み、遠野まで来たことがある。
: 男性声優の辻谷耕史が声を担当しているためか、男性キャラクターのような印象があるが、女性である<ref>コミック第1巻の登場人物紹介欄にて「オリエンタルな装飾が美しく、それが'''彼女'''のもつ“謎”の部分を強調している。」との記述があるため。</ref>。彼女の素顔は原作漫画・アニメ共に描かれなかったが、アニメ版ではアンジェラがひん曲げた[[東京タワー]]を元通りに戻す魔法を掛ける際にマスクをずらし、目を見せている<ref group="注">ひん曲った東京タワーを元に戻す魔法というよりも、時間の経過はそのままで東京タワーがひん曲った事実自体を無かったことにする魔法であり、ギンプンでもそういった類の魔法を遣うには大きな魔法容量を要し、普段制御している魔法能力を解放する必要があったため。</ref>。
; ミリンダ
: 声 - [[平松晶子]]
: サルサバー「PACHANGA」のDJ。昼はスーパーの野菜売場でも働いている。本名は'''岩下 美由紀(いわした みゆき)'''。小山田の元同級生でもある
; 森川 瑠奈(もりかわ るな)
: 声 - [[石毛佐和]]
: アニメ版オリジナルキャラクター。「PACHANGA」の近所に住んでいる子供。父親の影響で落語好きになり、江戸っ子口調。母親とはわだかまりがある。
; ケラ
: 声 - [[飯田浩志]]
: アニメオリジナルキャラクター。サルサバー「PACHANGA」のアルバイト店員。ケラケラ笑うことから「ケラ」と呼ばれている。本名は'''加藤 (かとう ごう)'''明るくノリが軽く明るい性格で子供好き。瑠奈と仲が良い。彼は両親が無く、[[児童養護施設]]で育った過去を持つ。嘗て生活していた養護施設で事件があった際、自分の後輩に当たる子供たちを助けたいという一心から、指輪が在れば魔法を遣えると思い込み、小山田の指輪を盗み出す。しかし、彼には魔法能力が無いため<ref group="注">本当は魔法能力が在るが、ケラ自身が魔法能力を持たない普通の人間だと思い込んでいて魔法を遣ってこなかったため、旨く魔法を操れなかったというのが実情。</ref>、指輪が在っても魔法を遣うことができなかった。騒動解決後、指輪を盗んだ責任を取ってアルバイトの辞職と指輪の返却を申し出るが小山田に却下され、アルバイトを続けることが許されるとともに小山田から正式に指輪を譲られた
 
; 善之助(ぜんのすけ)
==== 魔法局職員 ====
: 声 - [[うえだゆうじ]]
; ギンプン
: ユメが東京に出てきて最初に出逢った人物。サッカー選手を目指していたが、高2の冬にバイク事故を起こして右足を失った。足を再生させる魔法は不可能だが義足を本物の足のように自由に遣えるようする魔法を操る魔法遣いが居ると聴き、騙しや盗みなど、何でもやって依頼する為の金をかき集めたが、足よりも大切なものを失っていっていることに気付く。以降は悪事をきっぱり止め、困っている人を助けるようになる。ユメとは彼女が渋谷駅前のスクランブル交差点で後ろから歩いてきた人物に突き飛ばされて転んだ所を助ける形で出逢う(実際には「ほれ 大丈夫か?あんた……」と声を掛けただけ)。男性が苦手なユメは満足にお礼も言うことが出来ずに逃げるようにその場を立ち去ろうをするが、交差点の信号が赤で彼女が車に轢かれそうになった為、身を挺して助ける(実際にはユメが遣った咄嗟の魔法で車を宙に舞い上げたため、直接助けてはいない)。その後、下北沢駅までの乗り方を教える。ユメは何かお礼をと思い、札束の山をプレゼントするが、それに対して「金が欲しくて親切にしたわけではない」と激怒し、小山田魔法事務局を訪れる。過去にも似たような失敗をしたユメは自分の考えが間違っていたことに気付き、サッカーを辞めざるを得なかった善之助の気持ちを考え、出場できなかった[[全国高等学校サッカー選手権大会|全国高校サッカー選手権大会]]の決勝に出場する幻を彼に観せる。なお、原作・アニメ共に苗字は登場しないが、原作ではユメの魔法によって高校サッカー選手権に出場した幻の中では着ているユニホームに「IKEDA」と記述されている。(ただし、苗字なのか校名なのかは不明。)
: 声 - [[辻谷耕史]]
; 森川瑠奈
: 初代局長で、アンジェラの研修担当指導官。日本で唯一の魔導司行動免許保持者であり、世界でも五指に入る実力の持ち主<ref>{{Cite book |和書 |year=2003 |title=魔法遣いに大切なこと Dreamers Book |page=53 |publisher=[[エムディエヌコーポレーション]] |isbn=4-8443-5699-2}}</ref>。その魔法能力はとてつもなく強大であり、常にマスクで目を覆っているのは自身の魔法が外部に放出することを防ぐためであるという。本名・国籍・年齢・経歴など全てが謎に包まれている。小山田の過去を知る人物の一人。
: 声 - [[石毛佐和]]
: 男性声優の辻谷耕史が声を担当していることもあって男性のような印象があるが、女性である<ref group="注釈">漫画版第1巻の登場人物紹介欄に「オリエンタルな装飾が美しく、それが'''彼女'''のもつ“謎”の部分を強調している」との記述がある。</ref>。
: アニメオリジナルキャラクター。小山田事務所の近所に住んでいる子供。父親の影響で落語好きになり、江戸っ子口調。母親とはわだかまりがある。
; 古崎 力哉(ふるさき りきや)
; 幼女
: 声 - [[かないみか清川元夢]]
: アニメ版オリジナルキャラクター。高等[[参事官]]。内閣府からギンプンのお目付役として派遣されている。魔法の無断使用に厳しく、特にユメやアンジェラの行動には目を光らせている。机の引き出しの中にファンシーな小物が見られるシーンがある。
: アニメオリジナルキャラクター。依頼を受けたユメが依頼先で出逢った謎の幼女。氏名は不明。ユメと同じようなアホ毛を持つ。この少女との出逢いの後、ユメの頭からアホ毛が一時的に消える。物語との関連性は不明であり、彼女の正体については最後まで明かされることは無かった。顔はユメの幼いころに似ている。
; 遠藤 耕三(えんどう こうぞう)
; 井上朔也
: 声 - [[飛田展男中博史]]
: アニメ版オリジナルキャラクター。東京支局世田谷出張所魔法行動課に所属する魔法士派遣担当官。小山田魔法事務所に依頼される仕事も担当している。いつもニコニコしていて面倒見の良いおじさん。古崎とは昔からの付き合いがある。
: ユメと同じく研修を受けている魔法遣い。優しい性格だが優柔不断な所がある。個人紋は走る柴犬。第7話に登場するが、この回は全員の個人紋が登場する唯一の回でもある。当初はアンジェラに嫌われているものと思いこんでいたが、実はアンジェラに好意を持たれていた。
; 幸子ちこ)
: 声 - [[水谷優子]]
: アニメオリジナルキャラクター。朗らかな魔法東京支局世田谷出張所魔法行動課の受付のお姉さん。元ヤンキーらしい。
 
; 川原多佳子
=== 書誌情報 ===
: 声 - [[かかずゆみ]]
* 山田典枝(原作)・よしづきくみち(作画)『魔法遣いに大切なこと - Someday's dreamers』角川書店〈ドラゴンコミックス〉、全2巻
: 小山田の今は亡き恋人。小山田の運転で海岸をドライブ中、対向してきたトラックと衝突して砂浜に転落、横転。助手席に乗っていて死亡した。原作ではアルファロメオ、アニメではフィアットパンダであり、何れも左ハンドルのイタリア車。助手席の彼女が死亡したのはそのためか。事故の最大の原因として小山田の脇見運転が挙げられ、それゆえ小山田の苦悩は深く大きかったが、原作ではセンターラインをオーバーしたのはトラックということになっている。
*# 2002年11月1日発行、ISBN 4-04-926208-8
*# 2003年3月1日発行、ISBN 4-04-926220-7
 
=== テレビアニメ ===
[[2003年]][[1月9日]]から[[3月27日]]にかけて、[[テレビ朝日]]および[[ファミリー劇場]]で放送された。
 
[[角川大映映画]]が手掛けた初のテレビアニメ作品であるとともに、女優の[[宮崎あおい]]が主役に抜擢されて[[声優]]に初挑戦した作品でもある。音楽は[[羽毛田丈史]]が担当した。
 
下北沢や渋谷駅周辺が物語の舞台となっており、当該地域周辺の看板なども詳しく描かれている。実名で描かれている企業と実名をもじった名称で描かれている企業がある<ref group="注釈">[[レイク]]などは実名で描かれているが、例えば[[マツモトキヨシ]]は「マツモト'''ツ'''ヨシ」、[[三千里薬品]]は「'''二'''千里薬品」となっている。</ref>。
 
==== スタッフ ====
* 原案 - 山田典枝
* 監督 - [[下田正美]]
100 ⟶ 162行目:
* 制作 - 魔法局、テレビ朝日
 
==== 主題歌 ====
; オープニングテーマ
:; 「[[コモリウタ|風の花]]
:: 作詞・作曲 - おのまきこ / 編曲 - [[清水信之]] / 歌 - [[花*花]]
; エンディングテーマ
108 ⟶ 170行目:
:: 作詞 - 田岡美樹 / 作曲 - 市川裕一 / 編曲 - [[羽毛田丈史]]、市川裕一 / 歌 - [[the Indigo]]
 
==== 各話リスト ====
{| class="wikitable" style="font-size:small"<!--中央配置にしないでください。詳細は[[Wikipedia:ウィキプロジェクト アニメ]]([[PJ:ANIME]])参照。-->
|-
!話数!!サブタイトル!!脚本!!絵コンテ!!演出!!作画監督!!放送日
|-
|1||夕焼けと鉄骨(前編)||rowspan="12"|[[山田典枝]]||[[中山勝一]]<br>[[下田正美]]||下田正美||丸山隆||2003年1月9日
!1
|夕焼けと鉄骨(前編)||rowspan="12"|[[山田典枝]]||[[中山勝一]]<br />[[下田正美]]||下田正美||丸山隆||'''2003年'''<br/>1月9日
|-
|2||夕焼けと鉄骨(後編)||しまづ聡行||[[岡本英樹]]||[[杉本功]]<br>[[千葉道徳]]||2003年1月16日
!2
|夕焼けと鉄骨(後編)||しまづ聡行||[[岡本英樹]]||[[杉本功]]<br />[[千葉道徳]]||1月16日
|-
|3||最高のニュース||西本由起夫||岡嶋国敏||昆冨美子||2003年1月23日
!3
|最高のニュース||西本由起夫||岡嶋国敏||昆冨美子||1月23日
|-
|4||夏の夜と魔法遣い||しまづ聡行||[[湖山禎崇]]||[[名和宗則]]||2003年1月30日
!4
|夏の夜と魔法遣い||しまづ聡行||[[湖山禎崇]]||[[名和宗則]]||1月30日
|-
|5||エプロンとシャンパン||小滝礼||雄谷将仁||寺沢伸介||2003年2月6日
!5
|エプロンとシャンパン||小滝礼||雄谷将仁||寺沢伸介||2月6日
|-
|6||魔法遣いになりたい||しまづ聡行||岡本英樹||橘秀樹||2003年2月13日
!6
|魔法遣いになりたい||しまづ聡行||岡本英樹||橘秀樹||2月13日
|-
|7||魔法遣いになれなかった魔法遣い||colspan="2" style="text-align:center"|中山勝一||丸山隆||2003年2月20日
!7
|魔法遣いになれなかった魔法遣い||colspan="2" style="text-align:center"|中山勝一||丸山隆||2月20日
|-
|8||恋のバカヂカラ||小滝礼||湖山禎崇||杉本功||2003年2月27日
!8
|恋のバカヂカラ||小滝礼||湖山禎崇||杉本功||2月27日
|-
|9||ユメと少女と夏の種||rowspan="2"|しまづ聡行||岡嶋国敏||田中誠輝||3月6日
!9
|ユメと少女と夏の種||rowspan="2"|しまづ聡行||岡嶋国敏||田中誠輝||3月6日
|-
|10||魔法の行方||雄谷将仁||中矢雅樹<br>枡田邦彰||3月13日
!10
|魔法の行方||雄谷将仁||中矢雅樹<br />枡田邦彰||3月13日
|-
|11||折れてしまった虹||colspan="2" style="text-align:center"|中山勝一||名和宗則<br>下谷智之||3月20日
!11
|折れてしまった虹||colspan="2" style="text-align:center"|中山勝一||名和宗則<br />下谷智之||3月20日
|-
|12||魔法遣いに大切なこと||しまづ聡行||岡本英樹||丸山隆||3月27日
!12
|魔法遣いに大切なこと||しまづ聡行||岡本英樹||丸山隆||3月27日
|}
 
==== 背景DVD ====
* 『魔法遣いに大切なこと・序章』(2002年12月28日発売) - [[コミックマーケット]]63での限定発売
下北沢ないし渋谷駅周辺が物語の舞台となっている。当該地域周辺の看板なども詳しく描かれており、実名で描かれている企業([[レイク]]など)と、実名を捩った名称で描かれている企業([[マツモトキヨシ]](作中では「マツモト'''ツ'''ヨシ」)・[[三千里薬品]](作中では「'''二'''千里薬品」)など)がある。
* 『魔法遣いに大切なこと Someday's dreamers』
*# 2003年3月7日発売
*# 2003年4月2日発売
*# 2003年5月9日発売
*# 2003年6月6日発売
*# 2003年7月2日発売
*# 2003年8月8日発売
* 『魔法遣いに大切なこと DVD-BOX』(2006年2月24日発売)
 
==== 関連CD ====
== テレビアニメ第2作 ==
2008年7月より、テレビ朝日にて* '''魔法遣いに大切なこと 〜夏のソオリジナル・サウンドト〜'''ックを放送。8(2003年3より[[キッズステーション]]でも放送。7日発売)
* 『魔法遣いに大切なこと TRICOLORE DREAMS』(2003年4月2日発売) - ドラマCD
* 『魔法遣いに大切なこと あなたに会えて良かった』(2003年9月26日発売) - ドラマCD
 
==== 関連書籍 ====
アニメ第一作と同じく、舞台は東京・下北沢。しかし、アニメ第一作および「太陽と風の坂道」とは別の世界観となっている。
* 『魔法遣いに大切なこと Dreamers Book』エムディエヌコーポレーション(2003年7月23日発行、ISBN 4-8443-5699-2) - [[ビジュアルファンブック|ファンブック]]
 
=== 小説 ===
舞台となる[[下北沢]]などの風景が、実写をコンピューター上で「レタッチ加工」「フィルター加工」して描かれており、彩度・コントラストの高い、独特な鮮やかな雰囲気となっている。また、その背景と組み合わせるため、3DCGなども積極的に使われている。
* 山田典枝『魔法遣いに大切なこと プライマル』[[メディアファクトリー]](2003年3月14日発行、ISBN 4-8401-0737-8)
* [[枯野瑛]]『魔法遣いに大切なこと』[[富士見書房]]〈[[富士見ミステリー文庫]]〉、全3巻
*# 夏と空と少女の思い出(2003年3月25日発行、ISBN 4-8291-6202-3)
*# 真冬の夢の静寂に(2003年8月発行、ISBN 4-8291-6218-X)
*# 夢色に染まる秋天の下で(2004年4月発行、ISBN 4-8291-6247-3)
 
== 太陽と風の坂道 ==
=== 登場人物(第2作) ===
{{Infobox animanga/Header
; 鈴木ソラ
| タイトル = 魔法遣いに大切なこと 太陽と風の坂道
| 画像 =
| サイズ =
| 説明 =
| ジャンル = [[青春]]、[[ラブストーリー]]
}}
{{Infobox animanga/Manga
| タイトル =
| 作者 = [[山田典枝]]
| 作画 = [[よしづきくみち]]
| 出版社 = [[角川書店]]
| 他出版社 = {{Flagicon|TWN}} {{flagicon|HKG}} [[台湾角川]]<br>{{Flagicon|USA}} {{flagicon|CAN}} [[TOKYOPOP]]<br>{{flagicon|GER}} Panini Comic
| 掲載誌 = [[月刊ドラゴンエイジ]]
| レーベル = [[ドラゴンコミックス]]
| 開始号 = [[2004年]]1月号
| 終了号 = [[2006年]]3月号
| 開始日 =
| 終了日 =
| 巻数 = 全5巻
| 話数 = 全25話
| その他 =
}}
{{Infobox animanga/Novel
| タイトル =
| 著者 = 山田典枝
| イラスト = よしづきくみち
| 出版社 = [[富士見書房]]
| 他出版社 =
| レーベル = [[富士見ファンタジア文庫]]
| 開始日 = [[2005年]][[6月27日]]
| 終了日 = [[2006年]]6月
| 巻数 = 全2巻
| 話数 =
| その他 =
}}
{{Infobox animanga/Footer
| ウィキプロジェクト = [[プロジェクト:漫画|漫画]]・[[プロジェクト:ライトノベル|ライトノベル]]
| ウィキポータル = [[Portal:漫画|漫画]]・[[Portal:文学|文学]]
}}
 
『Someday's dreamers』と同一の世界観で舞台を[[長崎県|長崎]]に移し、登場人物を一新したシリーズ2作目。『Someday's dreamers』の主人公・菊池ユメも登場している。
 
[[山田典枝]]の原作と[[よしづきくみち]]の作画による漫画作品として、『[[月刊ドラゴンエイジ]]』([[富士見書房]])[[2004年]]1月号から[[2006年]]3月号まで連載された。
 
=== 登場人物 ===
; 松尾 ナミ(まつお ナミ)
: 長崎緑南高校3年生。魔法が苦手な魔法遣い。
: なお、企画当初は'''ソラ'''という名前だったが、諸事情によりナミに変更になったという<ref>{{Twitter status2|tuchinokojita|239302663894867968|4=よしづきくみちの2012年8月25日のツイート|5=2017-12-26}}なお、ソラという名前はシリーズ3作目『[[夏のソラ]]』にて復活採用された。</ref>。
; 富永 龍太郎(とみなが りゅうたろう)
: 母親を事故で失い、長崎へ転校して来た。長身で美形だが、寡黙でとっつきにくい。
 
=== 書誌情報 ===
* 山田典枝(原作)・よしづきくみち(作画)『魔法遣いに大切なこと 太陽と風の坂道』角川書店〈ドラゴンコミックス〉、全5巻
*# 2004年6月1日発行、ISBN 4-04-712359-5
*# 2004年12月1日発行、ISBN 4-04-712379-X
*# 2005年5月1日発行、ISBN 4-04-712398-6
*# 2005年11月1日発行、ISBN 4-04-712427-3
*# 2006年3月29日発行、ISBN 4-04-712446-X
 
=== 小説 ===
* 山田典枝『魔法遣いに大切なこと 太陽と風の坂道』富士見書房〈富士見ファンタジア文庫〉、全2巻
*#『Saudade』2005年6月27日発行、ISBN 4-8291-1733-8
*#『Esperanca』2006年6月発行、ISBN 4-8291-1836-9
 
== 夏のソラ ==
{{Infobox animanga/Header
| タイトル = 魔法遣いに大切なこと~夏のソラ~
| 画像 =
| サイズ =
| 説明 =
| ジャンル = [[青春]]、[[ラブストーリー]]
}}
{{Infobox animanga/Manga
| タイトル =
| 作者 = [[山田典枝]]
| 作画 = [[よしづきくみち]]
| 出版社 = [[角川書店]]
| 他出版社 = {{Flagicon|TWN}} {{flagicon|HKG}} [[台湾角川]]
| 掲載誌 = [[月刊少年エース]]
| レーベル = [[カドカワコミックス・エース]]
| 開始号 = [[2008年]]4月号
| 終了号 = [[2009年]]1月号
| 開始日 =
| 終了日 =
| 巻数 = 全2巻
| 話数 = 全9話
| その他 =
}}
{{Infobox animanga/TVAnime
| タイトル =
| 原作 = 山田典枝
| 監督 = [[小林治 (イラストレーター)|小林治]]
| シリーズディレクター =
| シリーズ構成 =
| 脚本 = 山田典枝
| キャラクターデザイン = [[芳垣祐介]]
| メカニックデザイン =
| 音楽 = [[羽毛田丈史]]
| アニメーション制作 = [[ハルフィルムメーカー]]
| 製作 = 下北沢魔法事務所
| 放送局 = [[テレビ朝日]]
| 放送開始 = [[2008年]][[7月2日]]
| 放送終了 = [[9月24日]]
| 話数 = 全12話
| その他 =
}}
{{Infobox animanga/Movie
| タイトル = 魔法遣いに大切なこと
| 原作 =
| 監督 = [[中原俊]]
| 脚本 = 山田典枝
| 音楽 = [[羽毛田丈史]]
| 製作 = 「魔法遣いに大切なこと」製作委員会
| 配給 = [[日活]]
| 封切日 = {{flagicon|JPN}} [[2008年]][[12月20日]]
| 上映時間 = 100分
| その他 = [[実写]]
}}
{{Infobox animanga/Footer
| ウィキプロジェクト = [[プロジェクト:漫画|漫画]]・[[プロジェクト:アニメ|アニメ]]・[[プロジェクト:映画|映画]]
| ウィキポータル = [[Portal:漫画|漫画]]・[[Portal:アニメ|アニメ]]・[[Portal:映画|映画]]
}}
 
北海道出身の魔法を使える少女・鈴木ソラが魔法研修のため上京して起こる、様々な出来事を描く。シリーズ3作目であるが、前2作品とは別の世界観の物語となっている。
 
[[漫画]]、[[アニメ]]および[[実写映画]]として発表された[[メディアミックス]]作品。なお、映画版のタイトルには「夏のソラ」という副題が付かない。
 
=== 登場人物 ===
==== 魔法士研修生 ====
; 鈴木 ソラ(すずき ソラ)
: [[声優|声]] - [[花澤香菜]]
: [[俳優|演]] - [[山下リオ]]
: [[北海道]][[美瑛町]]出身の16歳の少女。昔の北海道弁の要素をちりばめた共通語を話す。座右の銘は「トライ・アンド・エラー」。飼っているの犬の名は「ジョー」。実は魔法遣いにのみ発症する不治の病を抱えており、公認魔法士の資格を取得して北海道に帰郷後、母親の腕の中で眠るように命を引き取る。
: [[北海道]]・[[美瑛町]]出身の16歳の少女。座右の銘は「トライ・アンド・エラー」。飼っているの犬の名は'''ジョー'''。魔法遣いにのみ発症する不治の病を抱えている。
; 緑川豪太
; 緑川 豪太(みどりかわ ごうた)
: 声 - [[前野智昭]]
: 演 - [[岡田将生]]
: [[神奈川県]][[茅ヶ崎市]]([[江ノ島]])出身の16歳の少年。ソラと同じく原魔法事務所に下宿する。魔法はほとんど遣えない。[[サーフィン]]が趣味。
; 浅葱 ほのみ(あさぎ ほのみ)
: 声 - [[井上麻里奈]]
: 演 - [[緑友利恵]]
: ソラたちと魔法研修を共にする16歳の少女。激情家だがしおらしいところもある。
; 山吹 ひより(やまぶき ひより)
: 声 - [[高橋美佳子]]
: 演 - なし
: ソラたちと魔法研修を共にする16歳の少女。いつも周囲を見回し、皆のフォローをする気配り上手。
: ソラたちと魔法研修を共にする16歳の少女。いつも周囲を見回し、皆のフォローをする気配り上手。映画版には登場しない。
; 黒田浩二
; 黒田 浩二(くろだ こうじ)
: 声 - [[浪川大輔]]
: 演 - [[太賀]]
: ソラたちと魔法研修を共にする16歳の少年。自分の失敗を素直に認められなかった。
 
; 川田魔法士
==== 魔法士 ====
; 川田(かわた)
: 声 - [[沢海陽子]]
: 演 - [[余貴美子]]
: 霞ヶ関の魔法局でソラたちの魔法の座学を担当する教官。時間に厳しいが根は優しい。メガネを掛けたインテリ美人。
: 霞ヶ関の魔法局本局でソラたちの魔法の座学を担当する教官。時間に厳しいが根は優しい。アニメ版では眼鏡を掛けたインテリ系若手美人だが、漫画版・映画版では眼鏡を掛けていない中年女性。
; 森下魔法士
; 森下(もりした)
: 声 - [[掟ポルシェ]]
: 演 - [[水橋研二]]
: 川田の助手であり、なかなか魔法の遣えない豪太にちょくちょくアドバイスをしてくれる魔法士。長髪でパンクロック調のいでたちをしている。
: 川田の助手であり、なかなか魔法の遣えない豪太にちょくちょくアドバイスをしてくれる魔法士。アニメ版では長髪でパンクロック調のいでたちをした変人タイプだが、映画版ではわずかながら事務的・紳士的で、スーツを着た髪型も一般的な人物になっている。漫画版ではほぼ名前のみの登場。
; YASUKO
; 原 誠一郎(はら せいいちろう)
: 声 - [[笹生実久]]
: 下北沢駅北口銀行前でよく路上ライブをしているストリートミュージシャン。本名は不明。
; 原誠一郎
: 声 - [[小山力也]]
: 演 - [[田中哲司]]
: ソラの担当魔法指導員。かつてはFUJIロックフェスティバルに出演したことがあるらしい。
: ソラの担当魔法指導員。かつて[[フジロックフェスティバル]]に出演したことがあるらしい。
; 白石沙織
; 白石 沙織(しらいし さおり)
: 声 - [[高乃麗]]
: 演 - [[木野花]]
: 豪太の担当魔法指導員。誠一郎の叔母。誠一郎から「沙織ちゃん」と呼ばれるのを嫌がっている。
: 豪太の担当魔法指導員。誠一郎の叔母。
; 鈴木聖子
 
==== その他 ====
; 鈴木 聖子(すずき せいこ)
: 声 - [[鷹森淑乃]]
: 演 - [[永作博美]]
: ソラの母親。一世代上の女性が使う北海道弁に近い言葉を話す。
: ソラの母親。
; 佐藤みちる
; YASUKO(ヤスコ)
: 声 - [[大浦冬華]]
: 声 - [[笹生実久]]
: ソラの美瑛でのクラスメート。遠山に片思いしていた。
: 演 - なし
; 遠山哲也
: アニメ版オリジナルキャラクター。下北沢駅北口の銀行前でよく路上ライブをしているストリートミュージシャン。
: 声 - [[奈良徹]]
 
: ソラの美瑛でのクラスメート。転校してきたばかりだが夏休みにまた転校する。
=== 漫画 ===
山田典枝の原案をもとに[[よしづきくみち]]が担当し、『[[月刊少年エース]]』([[角川書店]])[[2008年]]4月号から[[2009年]]1月号まで連載された。
 
==== 書誌情報 ====
* 山田典枝(原案)・よしづきくみち(作画)『魔法遣いに大切なこと~夏のソラ~』角川書店〈[[カドカワコミックス・エース]]〉、全2巻
*# 2008年6月26日発行、ISBN 978-4-04-715073-7
*# 2008年12月26日発行、ISBN 978-4-04-715157-4
 
=== テレビアニメ ===
[[2008年]][[7月2日]]から[[9月24日]]にかけて[[テレビ朝日]]で放送され、8月から[[キッズステーション]]でも放送された。
 
舞台となる美瑛や[[下北沢]]などの風景が「絵的な表現をしない」というコンセプト<ref>{{Cite web |url=http://ryubido.jp/x_sorasp.html |title=魔法遣いに大切なこと |publisher=竜美堂 |accessdate=2017-12-31}}</ref>で実写さながらに描かれており、彩度・コントラストの高い独特の雰囲気となっている。
 
==== スタッフ(第2作) ====
* 原作・脚本 - 山田典枝
* 監督・絵コンテ - [[小林治 (イラストレーター)|小林治]]
218 ⟶ 435行目:
* 製作 - 下北沢魔法事務所([[ジェネオンエンタテインメント]]、[[インターチャネル|インターチャネル・ホロン]]、ハルフィルムメーカー、[[キッズステーション]])
 
==== 主題歌(第2作) ====
; オープニングテーマ
:; 「[[Fly Away (THYMEの曲)|Fly Away]]」
261 ⟶ 478行目:
:: 作詞 - 小林治 / 作曲・編曲 - 笹生実久 / 歌 - YASUKO(=micc)
 
==== 各話リスト(第2作) ====
{| class="wikitable" style="font-size:small"<!--中央配置にしないでください。詳細は[[Wikipedia:ウィキプロジェクト アニメ]]([[PJ:ANIME]])参照。-->
|-
!話数!!サブタイトル!!演出!!作画監督!!放送日
|-
|1||美瑛より||小林治<br>堀元宣||堀元宣||2008年7月2日
!1
|美瑛より||小林治<br />堀元宣||堀元宣||'''2008年'''<br/>7月2日
|-
|2||東京||小林治||伊東克修||2008年7月9日
!2
|東京||小林治||伊東克修||7月9日
|-
|3||ソラ||[[荒川真嗣]]||[[谷津美弥子]]||2008年7月16日
!3
|ソラ||[[荒川真嗣]]||[[谷津美弥子]]||7月16日
|-
|4||豪太|||斉藤啓也||[[浅野直之]]||2008年7月30日
!4
|豪太|||斉藤啓也||[[浅野直之]]||7月30日
|-
|5||下北沢||colspan="2" style="text-align:center"|堀元宣||2008年8月6日
!5
|下北沢||colspan="2" style="text-align:center"|堀元宣||8月6日
|-
|6||友達||名取孝浩||芳垣祐介<br>沓名健一<br>伊東克修<br>植田均||2008年8月13日
!6
|友達||名取孝浩||芳垣祐介<br />沓名健一<br />伊東克修<br />植田均||8月13日
|-
|7||岐路||斉藤啓也||小澤円<br>小林治||2008年8月20日
!7
|岐路||斉藤啓也||小澤円<br />小林治||8月20日
|-
|8||魔法遣い||rowspan="2"|荒川真嗣||谷津美弥子||2008年8月27日
!8
|魔法遣い||rowspan="2"|荒川真嗣||谷津美弥子||8月27日
|-
|9||初恋||堀元宣<br>伊東克修||2008年9月3日
!9
|初恋||堀元宣<br />伊東克修||9月3日
|-
|10||いのち||小林治<br>斉藤啓也||小林治<br>堀元宣||2008年9月10日
!10
|いのち||小林治<br />斉藤啓也||小林治<br />堀元宣||9月10日
|-
|11||卒業||荒川真嗣||谷津美弥子||2008年9月17日
!11
|卒業||荒川真嗣||谷津美弥子||9月17日
|-
|12||夏のソラ||小林治||小林治<br>堀元宣||2008年9月24日
!12
|夏のソラ||小林治||小林治<br />堀元宣||9月24日
|}
 
==== 放送局 ====
{|class="wikitable" style="font-size:small"
|-
312 ⟶ 517行目:
|[[全国放送|日本全域]]||[[キッズステーション]]||2008年[[8月8日]] - [[11月7日]]||金曜 0:00 - 0:30(木曜深夜)||[[日本における衛星放送#CS放送|CS放送]]||'''製作委員会参加'''<br>リピート放送あり
|}
 
==== 関連CD ====
* 『魔法遣いに大切なこと〜夏のソラ〜 オリジナル・サウンドトラック』(2008年9月24日発売)
* YASUKO(=micc)『下北沢北口、銀行前にて』(2008年9月24日発売) - 劇中挿入歌アルバム
 
{{前後番組
321 ⟶ 530行目:
|2放送局=[[テレビ朝日]]
|2放送枠=水曜深夜のテレビアニメ
|2前番組=[[蒼天の拳]]<br />(2006年10月 - 2007年3月)
|2番組名=魔法遣いに大切なこと 〜夏のソラ〜<br />(2008年7月 - 9月)
|2次番組=[[ユーリ!!! on ICE]]<br />(2016年10月 - 12月)
}}
 
=== 実写映===
2007年10月、実写映画版の製作を発表<ref>{{Cite news |url=http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20071015-OHT1T00090.htm |title=山下リオ スターへの魔法をかける…新体操で育んだ163センチの正統派美女 |newspaper=スポーツ報知 |publisher=報知新聞社 |date=2007-10-15 |archiveurl=http://web.archive.org/web/20071016205249/http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20071015-OHT1T00090.htm |archivedate=2007-10-16}}</ref>。[[2008年]][[12月20日]]より[[シネマート六本木]]、[[シネマート新宿]]ほか全国にて順次公開された。主演は[[山下リオ]]。
原作:山田典枝 作画:よしづきくみち 富士見書房 『[[月刊コミックドラゴン]]』連載、その他に『[[月刊ニュータイプ]]』や『[[月刊Asuka]]』増刊にも読みきり掲載、[[ドラゴンコミックス]]刊[[単行本]]には読みきりも収録。
 
* 魔法遣いに大切なこと - Someday's dreamers
*# 2002年11月1日 ISBN 4-04-926208-8
*# 2003年3月1日 ISBN 4-04-926220-7
* 魔法遣いに大切なこと - 太陽と風の坂道
*# 2004年6月1日 ISBN 4-04-712359-5
*# 2004年12月1日 ISBN 4-04-712379-X
*# 2005年5月1日 ISBN 4-04-712398-6
*# 2005年11月1日 ISBN 4-04-712427-3
*# 2006年3月29日 ISBN 4-04-712446-X
 
『[[月刊少年エース]]』連載、[[カドカワコミックス・エース]]刊
* 魔法遣いに大切なこと 〜夏のソラ〜
*# 2008年6月26日 ISBN 978-4-04-715073-7
*# 2008年12月26日 ISBN 978-4-04-715157-4
 
== 小説 ==
*魔法遣いに大切なこと
**著者:[[枯野瑛]] 監修:山田典枝 イラスト:よしづきくみち [[富士見書房]] [[富士見ミステリー文庫]]刊
*#『夏と空と少女の思い出』2003年3月25日 ISBN 4-8291-6202-3
*#『真冬の夢の静寂に』2003年8月 ISBN 4-8291-6218-X
*#『夢色に染まる秋天の下で』2004年4月 ISBN 4-8291-6247-3
*魔法遣いに大切なこと 太陽と風の坂道
**著者:山田典枝 イラスト:よしづきくみち 富士見書房 [[富士見ファンタジア文庫]]刊
*#『I Saudade』2005年6月 ISBN 4-8291-1733-8
*#『II Esperanca』2006年6月 ISBN 4-8291-1836-9
 
== その他の本 ==
新書 著者:山田典枝 イラスト:よしづきくみち 刊行:[[メディアファクトリー]]
* 『魔法遣いに大切なこと プライマル』2003年3月14日 ISBN 4-8401-0737-8
** ムック 刊行:エムディエヌコーポレーション 発売:[[インプレス|インプレスコミュニケーションズ]]
* 『魔法遣いに大切なこと Dreamers Book』2003年7月23日 ISBN 4-8443-5699-2
 
== CD ==
* 『コモリウタ』[[花*花]](第1期オープニングテーマ「風の花」収録)/2003年2月13日
* 『UNDER THE BLUE SKY』[[the Indigo]](第1期エンディングテーマ)/2003年2月5日
* 『魔法遣いに大切なこと』オリジナル・サウンドトラック/2003年3月7日
* 『魔法遣いに大切なこと TRICOLORE DREAMS』ドラマCD/2003年4月2日
* 『魔法遣いに大切なこと あなたに会えて良かった』ドラマCD/2003年9月26日
* 『PRESENTS』[[羽毛田丈史]](第1期OST収録曲「この空と大地の出会う場所」を新録音で収録)/2003年7月2日
* 『Fly Away』[[THYME]](第2期オープニングテーマ)/2008年8月6日
* 『乾いた花』micc(第2期エンディングテーマ)/2008年9月3日
* 『魔法遣いに大切なこと 〜夏のソラ〜』オリジナル・サウンドトラック/2008年9月24日
* 『下北沢北口、銀行前にて』YASUKO(=micc)(第2期劇中挿入歌アルバム)/2008年9月24日
 
== DVD ==
* 『魔法遣いに大切なこと・序章』 2002年12月28日([[コミックマーケット|コミケット]]63での限定発売)
* 『魔法遣いに大切なこと Someday's dreamers』
*# 2003年3月7日
*# 2003年4月2日
*# 2003年5月9日
*# 2003年6月6日
*# 2003年7月2日
*# 2003年8月8日
* 『魔法遣いに大切なこと DVD-BOX』2006年2月24日。アニメ全12話をDVD3枚組にして1パッケージ化。
 
== 実写映画版 ==
{{独自研究|section=1|date=2010年5月}}
{{Infobox Film
| 作品名 = 魔法遣いに大切なこと
| 原題 =
| 画像 =
| 画像サイズ =
| 画像解説 =
| 監督 = [[中原俊]]
| 脚本 = [[山田典枝]]
| 原案 =
| 原作 =
| 製作 = 植木英則<br /> 気賀純夫 <br />吉田博昭 <br />竹内大策
| 製作総指揮 =
| ナレーター =
| 出演者 = [[山下リオ]]<br />[[岡田将生]]
| 音楽 = [[羽毛田丈史]]
| 主題歌 = [[THYME]]「[[愛する人 (曲)|愛する人]]」
| 撮影 = 石井浩一
| 編集 = [[菊井貴繁]]
| 製作会社 = 「魔法遣いに大切なこと」製作委員会
| 配給 = [[日活]]
| 公開 ={{flagicon|JPN}} [[2008年]][[12月20日]]
| 上映時間 = 100分
| 製作国 = {{JPN}}
| 言語 = [[日本語]]
| 製作費 =
| 興行収入 =
| 前作 =
| 次作 =
}}
[[2008年]][[12月20日]]、「シネマート六本木」・「シネマート新宿」にて全国公開に先駆けて公開。新年以降に順次公開された。主人公は北海道出身の魔法を使える少女・鈴木ソラ。彼女が魔法研修のため上京しておこる様々な出来事を描く。[[山下リオ]]主演。
 
実写映画化が発表された当初は、2008年初夏に公開の予定だった<ref>{{Cite web |date= |url=http://stardust-web.net/pc/news/07110501/07110501.html |title=山下リオ、初映画にして初主演「魔法遣いに大切なこと」 |work=STARDUST News |publisher=TUC |accessdate=2015-12-15 |archiveurl=http://web.archive.org/web/20071119021842/http://stardust-web.net/pc/news/07110501/07110501.html |archivedate=2007-11-19}}</ref>。[[8月22日]]に12月中旬に公開予定である旨と公式サイトが公開され、その後に12月20日公開である旨が公式に発表された。
 
=== 出演 ===
* 鈴木ソラ - [[山下リオ]]
* 緑川豪太 - [[岡田将生]]
* 原誠一郎 - [[田中哲司]]
* 白石沙織 - [[木野花]]
* 浅葱ほのみ - [[緑友利恵]]
* 黒田浩二 - [[太賀]]
* ソラの父 - [[斎藤歩]]
* 藍本栄之進 - [[山本浩司 (俳優)|山本浩司]]
* 森下魔法士 - [[水橋研二]]
* 赤池菊子 - [[草村礼子]]
* 権田伊佐男 - [[鶴見辰吾]]
* 川田女史 - [[余貴美子]]
* ソラの母 - [[永作博美]]
 
==== スタッフ(映画) ====
* 監督 - [[中原俊]]
* 製作 - 植木英則 、 気賀純夫 、 吉田博昭 、 竹内大策
440 ⟶ 544行目:
* 脚本 - [[山田典枝]]
* 音楽 - [[羽毛田丈史]]
* 音楽プロデューサー - 松田亨
* 主題歌 - [[THYME]]「[[愛する人 (曲)|愛する人]]」([[ジェネオンエンタテインメント]]・[[スマイルカンパニー]])
* 撮影 - [[石井浩一]]
* 美術 - 吉積弘二
461 ⟶ 564行目:
* 宣伝協力 - ライスタウンカンパニー
* 製作 -「魔法遣いに大切なこと」製作委員会([[デジタル・フロンティア]]、[[ジェネオンエンタテインメント]]、[[ティー・ワイ・オー]]、[[ポニーキャニオンエンタープライズ]])
* 上映時間 - 100分
 
==== アニメ版との相違主題歌 ====
; 「[[愛する人 (曲)|愛する人]]」
実写版なので演出上、アニメ版との違いがある。ストーリーの流れ自体はアニメ版とほぼ同じだが、人物や行動などの設定にかなりの相違がある。以下はその代表的な事項である。
: 作詞 - thyme / 作曲 - 清水哲平 / 編曲 - 星野孝文 / 歌 - [[THYME]]([[ジェネオンエンタテインメント]]・[[スマイルカンパニー]])
 
==== アニメ版との相違点 ====
* 山吹ひよりが登場せず、出身地のみ黒田浩二の出身地として引き継がれている。
* 東京に着いた鈴木ソラが魔法局へ向かう道中に咄嗟の判断で遣う魔法の対象が、落下してくる車ではなく看板である。
* 黒田浩二が挫折後に復帰することなくそのまま作中から消え来年リベンジする旨のみ作中の終盤で語られる。イルカの集団座礁事故の際にも加勢しに来ない。
* 誠一郎邸の所在地がアニメ版では第一弾シリーズ1作目と同様に下北沢であるが、実写映画版では中目黒となっている。
* 他の研修生が存在しない。
* 誠一郎の態度や言葉遣いが沙織に対しては「沙織ちゃん」などと呼ばず、言葉遣いも敬語であるなど常識的である。
* 川田魔法士がアニメ版のようなインテリ系若手美人ではなく、中年層の人物になっており、眼鏡も掛けていない。
* イルカの集団座礁事故に関する連絡が講義中の魔法局ではなく、原魔法事務所に来る。
* 森下魔法士がアニメ版のような変人タイプではなく、僅かながらに事務的で紳士な人物になっており、服装もスーツで髪型も一般的。
* 原誠一郎の態度や言葉遣いが白石沙織に対しては「'''沙織ちゃん'''」などと呼ばず、言葉遣いも敬語であるなど常識的である。
* YASUKOが登場せず、別の人物が登場している。YASUKOの活動形式はストリートミュージシャンだが、YASUKOに相当する人物の活動形式は北海道版「[[よさこい|よさこいソーラン]]」である。また、YASUKOは[[下北沢駅]]前の待合広場を主な活動場所としているが、YASUKOに相当する人物の主な活動場所は近所の公園である。
* イルカの集団座礁事故に関する連絡が講義中の魔法局ではなく、原魔法事務所に来る。現場には多くの魔法士や研修生が居ることから、個人魔法事務所各位に連絡が行っているという設定の内の一場面と考えられる。
* イルカの集団座礁事故の場所が九十九里浜ではなく、お台場海浜公園である。
* 誠一郎が緑川豪太を殴らない。
* 鈴木ソラが死ぬ旨を語るのが誠一郎ではなく、白石沙織である。
 
== 脚注 ==
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=== 注釈 ===
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=== 出典 ===
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