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徳島県在住の男性が、大工だった曾祖父が[[三好長慶]]の子孫の屋敷を移築する作業に関わった際にもらい受けた骨董品に含まれていた茶碗として出品<ref name =nikkeiQ6A221C1000000/>。番組内で鑑定した骨董商の[[中島誠之助]]が「12〜13世紀([[南宋]]時代)に[[福建省]]の窯で焼かれた曜変天目茶碗である」と鑑定し、鑑定額を2500万円とした<ref name="j-cast" /><ref name="mynavi" />。ただし、この鑑定結果は当該番組の「独自の見解に基づいたもの」<ref>[http://www.huffingtonpost.jp/2017/01/10/nandemo-kantei-dan-youhen-01_n_14074204.html 「なんでも鑑定団」国宝級茶碗で真贋論争 テレ東に根拠を尋ねてみたら...] The Huffington Post、2017年1月10日</ref>であり、第三者による学術的な確認は提示されていない。陶芸家・九代目長江惣吉など、複数の専門家からこの鑑定結果を否定する声が挙がった<ref>[https://news.nifty.com/article/economy/economyall/12214-343894/ 世界で4つ目の曜変天目茶碗が発見される]</ref><ref>[http://www.news-postseven.com/archives/20170123_486322.html なんでも鑑定団・国宝級茶碗に陶芸家「どう見てもまがい物」]</ref><ref>[http://www.news-postseven.com/archives/20170124_486376.html なんでも鑑定団・2500万円茶碗に陶芸家が疑問の声上げた理由]</ref><ref>[http://www.huffingtonpost.jp/2017/01/25/nandemo-kantei-dan-youhen-03_n_14381954.html 「曜変天目茶碗ではない」陶芸家の長江惣吉氏が訴える なんでも鑑定団に異議] The Huffington Post、2017年1月28日</ref>。2017年2月23日現在、テレビ東京の高橋雄一社長、長田隆編成局長共に「番組独自の鑑定」と語り、再鑑定や問い合わせには応じていない<ref>[http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2017/02/23/kiji/20170223s00041000172000c.html テレ東社長「鑑定団」国宝級のお宝“騒動”「番組独自の鑑定」]</ref>。2017年2月に[[奈良大学]]で行われた[[蛍光X線]]分析の結果からは、単一の釉薬が使われていると考えられ、長江の模倣品説で可能性が指摘されていた化学顔料由来の元素はほとんど検出されなかった<ref>{{Cite news|title=徳島市男性の「曜変茶碗」 化学顔料ほぼ検出されず|newspaper=徳島新聞WEB|publisher=徳島新聞社|date=2017-02-28|url=http://www.topics.or.jp/localNews/news/2017/02/2017_14882573150769.html}}</ref>。ただし奈良大学文化財学科の分析結果は「ホンモノであること」を証明するものではない<ref>{{Cite web|url=http://www.nara-u.ac.jp/faculty/let/cultural/news/2017/166|title=テレビで話題になってしまった茶碗の分析を本学でおこないました|accessdate=2017-03-01|publisher=奈良大学 文化財学科}} </ref>。3月2日、長江は[[放送倫理・番組向上機構|BPO]]に対してテレビ東京の対応は放送倫理に反すると申し立てを行った<ref>{{Cite web|url=http://www.topics.or.jp/localNews/news/2017/03/2017_14884561007356.html|title=鑑定団の曜変天目「テレ東の対応疑問」BPOに申し立て|accessdate=2017-03-02|publisher=徳島新聞}}</ref>。3月10日、BPOはこの申し立てを審議対象としないと表明した<ref>{{Cite web|url=http://www.yomiuri.co.jp/culture/20170310-OYT1T50119.html|title=本物か判定できぬ…BPO「鑑定団」審議せず|accessdate=2017-03-10|publisher=読売新聞}}</ref>。3月18日、長江は奈良大の詳細な分析結果を取り寄せた上で「同大の機器では正確な結果が出ない」と再反論した。分析者の奈良大教授・魚島純一は、長江の指摘通りクロムを正確に検出できない機器で分析したことや黒の部分からマンガンが出ていないことを認めたが、「陶器が偽物だと断定できなくなった結果に変わりはない」と話している<ref> [http://www.topics.or.jp/localNews/news/2017/03/2017_14898017677213.html 曜変天目茶碗の真贋論争 「奈良大の分析に欠陥」]</ref><ref>[http://www.sankei.com/west/news/170327/wst1703270002-n1.html|title=〝国宝級茶碗〟の真贋はドロ沼「神学論争」に なんでも鑑定団騒動…今度はX線分析結果に専門家が猛反論]</ref>。
 
2018年1月17日、[[TBS]]系列放送のテレビ番組『[[ビビット]]』でこの問題が取り上げられ、中国の陶芸家・李欣紅が「骨董品のレプリカです。私が作ったもので間違いないです。およそ1400円で販売していました」と話すインタビューが放送された[https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2018/01/17/kiji/20180117s00041000081000c.html 鑑定団で「2500万円」国宝級お宝は1400円? 国分、困惑「鑑定でそんなミス…」]</ref>。
 
== 復元の試み ==