「第九艦隊 (日本海軍)」の版間の差分

'''第九艦隊'''（だいきゅうかんたい）とは、昭和18年（[[1943年]]）[[11月15日]]に[[大日本帝国海軍|日本海軍]]がの艦隊の一つ。1943年（昭和18年）11月15日に編成制された。[[ニューギニア島]]西部周辺海域の防衛を担当した艦隊。日本であは外南洋、国際的には[[メラネシア]]と呼ばれる海域の西半分が管轄とされた。

[[1943年11月、オーストラリア]]で整出撃準備中の[[を整えていたアメリカ軍]]の北上に備え、西部[[ニューギニア島]]西部の防衛を担当する艦隊として水上部隊及びと陸上部隊をもっ併せて編成制された。しかし、「艦隊」と称し言っても水海上戦力は駆逐艦艇「[[不知火 (陽炎型駆逐艦)|不知火]]」と[[敷設艦]]「[[白鷹 (急設網艦)|白鷹]]」の他は若干の[[駆潜艇]]と[[掃海艇]]しかなく、主力は陸上の2個の陸上[[海軍根拠地隊|根拠地隊]]である。そが兵力の根拠地隊のうちでも連戦で疲弊し大半を占めていた第7[[海軍根拠地。艦隊#特設根拠地隊|特設根拠地隊]]司令部は戦力に乏しく、ニューギニア島北岸の[[1944年ウェワク]]（昭和19年）3月に第2[[海軍根拠地隊#特別根拠地隊|特別根拠地隊]]と合併して第27特別根拠地隊となっ置かれた。その戦力艦隊旗艦は、カイリル島の特別根拠地隊本隊のほか、わずか1個「[[海軍陸戦隊#警備隊不知火 (陽炎型駆逐艦)|警備隊不知火]]に過ぎない。この第90警備隊も、旧第2特別根拠地隊が保持していた通信隊・港務部から抽出したもの」であるった。

司令部を北岸の[[ウェワク]]に置き、ホーランディア（現[[ジャヤプラ]]）に移った。1944年（昭和19年）44月22日に、アメリカは軍がホーランディアに上陸するとし、カイリル島に置かれた第27特別根拠地隊本隊以外の九艦隊全兵は総力（約1,000人）でを挙げて日本陸軍第18軍と共に迎撃した（。これは[[ホーランジアの戦い]]）と呼ばれたが圧倒的兵力の前に敗退した。しかし、[[第九艦隊司令部はサルミ (サルミ県)|サルミ]]へ撤退する途中の5月3日のに発生した戦闘で第九艦隊司令部は壊滅しの憂き目にあい、[[遠藤喜一]]司令長官・[[、緒方真記]]参謀長・、鬼束鉄夫第90警備隊司令ら幹部がも戦死するした。その2日前には、新たな隷下部隊として[[ビアク島]]へ駐留させるべく、第28特別根拠地隊が[[南遣艦隊#第四南遣艦隊|第四南遣艦隊]]隷下での兵力から第28特別根拠地隊が新編成制されたがて[[ビアク島]]に向かい、第九艦隊への増援は実現し麾下に入る予定となっていたが立ち消えとなかった。

第27特別根拠地隊のみが孤立し、艦隊としての体をなさなくなったため、1944年7月10日をもって、艦隊司令部の壊滅に伴い第九艦隊は解隊し廃止された。カイリル島に残された第27特別根拠地隊は南西方面艦隊直率となりったが、そのまま孤立状態に置かれて自給自足の駐屯生活を終戦まで自活を強いられる事になった。第28特別根拠地隊は一度も第九艦隊隷下に収まることなく第四南遣艦隊隷の麾下に残り留められ、1944年12月の[[ビアク島の戦い]]で同年12月に玉砕した。

=== 1943年11月15日、新編発足時の編制 ===