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== 登場人物 ==
キャスト声優テレビアニメ/ 劇場アニメ2017/版の順に表記、俳優はテレビドラマ・1979年版 /劇場 テレビドラマ・1985年 / テレビドラマ・2002年版 / 実写映画版の順に記載。
 
;花村紅緒(はなむら べにお)
; 花村 紅緒(はなむら べにお)
:声・演 - [[よこざわけい子|横沢啓子]]/[[早見沙織]]/[[三田寛子]]/[[石川梨華]]/[[南野陽子]]
: 声 - [[よこざわけい子|横沢啓子(現・よこざわけい子)]] / [[早見沙織]]
:主人公。17歳→22歳。跳ねっ返りのじゃじゃ馬娘で生まれついての騒動屋。特技は[[剣道]][[槍道]]で、軍人の忍とも互角に渡り合う。自他共に認める酒乱で、時々酒を飲んではよくトラブルを巻き起こし懲りる。大好物は[[つくね]]。家事全般は苦手。劣等生だが[[英語]]は得意。「[[洗濯板]]」等と揶揄される体型だが、実は際立つほどの美人である<ref group="注">鬼島からは「ちんくしゃ」「[[貧乳|ナインペターン]]」、伊集院伯爵夫人からは「おじいさまにそっくり」、環からは「[[ジョン・デンバー]]まっつぁおの丸顔のくせに」と評される。なお作中ではその他に彼女の風貌や外見、特に胸に対する各種の悪口が散見される。</ref>。黙っていれば外見は愛らしく、その気立ての良さ、情の厚さと芯の強さから、忍のみならず蘭丸や青江、鬼島からも好意を寄せられる。母親が早世し、男手一つで育てられた。忍との縁談が持ちあがった当初は、親に結婚を決められることへの反発もあって忍に反感を持っていたが、忍の人柄を知るにつれ彼への想いを自覚するようになる。しかし自身の起こした騒動がもとで忍が左遷、果ては[[シベリア出兵]]を命じられることとなり、伊集院家も巻き込んだ悲劇を辿るという憂き目を見る。
: 演 - [[花鳥いつき]] / [[三田寛子]] / [[石川梨華]] / [[南野陽子]]
:忍戦死の報せを聞いて後は、彼に想いを告げず訣れてしまったことを深く悔いながらも、気丈にも髪を切り落とし、二夫にまみえぬ誓いとして母の形見(白の喪服)をまとって葬儀に出席、忍亡き後の伊集院家を支え続ける決心をする。家計を支えるため紆余曲折を経て冗談社に入社、女嫌いの編集長・青江にしごかれ雑誌記者として成長を遂げてゆく。[[反政府運動]]家の疑いをかけられ投獄される悲運も味わうが、持ち前の度胸とマイペースな性格で刑務所暮らしも乗り切り、青江やミハイロフ侯爵の奔走もあって無事釈放される。侯爵の正体が判明し動揺するが、他に身寄りのないラリサのことを思い身を引く。長く支えとなってくれた青江からのプロポーズを受け入れ、[[1923年|大正12年]]9月1日に挙式するが、[[関東大震災|未曾有の大災害]]に巻き込まれる。
: 主人公。17歳→22歳。跳ねっ返りのじゃじゃ馬娘で生まれついての騒動屋。特技は[[剣道]][[槍道]]で、軍人の忍とも互角に渡り合う。自他共に認める酒乱で、時々酒を飲んではよくトラブルを巻き起こし懲りる。大好物は[[つくね]]。家事全般は苦手。劣等生だが[[英語]]は得意。「[[洗濯板]]」等と揶揄される体型だが、実は際立つほどの美人である<ref group="注">鬼島からは「ちんくしゃ」「[[貧乳|ナインペターン]]」、伊集院伯爵夫人からは「おじいさまにそっくり」、環からは「[[ジョン・デンバー]]まっつぁおの丸顔のくせに」と評される。なお作中ではその他に彼女の風貌や外見、特に胸に対する各種の悪口が散見される。</ref>。黙っていれば外見は愛らしく、その気立ての良さ、情の厚さと芯の強さから、忍のみならず蘭丸や青江、鬼島からも好意を寄せられる。母親が早世し、男手一つで育てられた。忍との縁談が持ちあがった当初は、親に結婚を決められることへの反発もあって忍に反感を持っていたが、忍の人柄を知るにつれ彼への想いを自覚するようになる。しかし自身の起こした騒動がもとで忍が左遷、果ては[[シベリア出兵]]を命じられることとなり、伊集院家も巻き込んだ悲劇を辿るという憂き目を見る。
:最終回で運命の人と結ばれ、番外編では一児の母。なお体型は全編通してほとんど変わらなかった。
: 忍戦死の報せを聞いて後は、彼に想いを告げず訣れてしまったことを深く悔いながらも、気丈にも髪を切り落とし、二夫にまみえぬ誓いとして母の形見(白の喪服)をまとって葬儀に出席、忍亡き後の伊集院家を支え続ける決心をする。家計を支えるため紆余曲折を経て冗談社に入社、女嫌いの編集長・青江にしごかれ雑誌記者として成長を遂げてゆく。[[反政府運動]]家の疑いをかけられ投獄される悲運も味わうが、持ち前の度胸とマイペースな性格で刑務所暮らしも乗り切り、青江やミハイロフ侯爵の奔走もあって無事釈放される。侯爵の正体が判明し動揺するが、他に身寄りのないラリサのことを思い身を引く。長く支えとなってくれた青江からのプロポーズを受け入れ、[[1923年|大正12年]]9月1日に挙式するが、[[関東大震災|未曾有の大災害]]に巻き込まれる。
;伊集院忍(いじゅういん しのぶ)
: 最終回で運命の人と結ばれ、番外編では一児の母。なお体型は全編通してほとんど変わらなかった。
:声・演 - [[森功至]]/[[宮野真守]]/[[野口五郎]]/[[沢村一樹]]/[[阿部寛]]
; 伊集院 忍(いじゅういん しのぶ)
:紅緒の[[許婚]]。[[大日本帝国陸軍|陸軍]]歩兵[[少尉]]。普段は朗らかだが、皮肉屋で笑い上戸。交際が広く、社交界の花形として女性に人気がある一方、高屋敷のような文人たちとのつき合いもある。伊集院伯爵の息子と東ドイツ人女性の間に生まれたハーフであり、祖父母に育てられた。両親の結婚は許されず、母親は忍の父と引き裂かれた後ロシア貴族に嫁ぎ、父親は自分を捨て外国で他界した。そのような背景から、祖母のたっての願いを断り切れず、許婚と会うべく花村家を訪ねる途中で木から落ちてきた紅緒を助けた。[[ハイカラ]]を毛嫌いしているせいで、当初は紅緒をからかうことも多かったが、やがて健気で可愛げもある紅緒に強く惹かれ、彼女と人生を共にする決意をする。伯爵家次期当主の座を約束された御曹司だが、かねてから華族としての身分に疑問を感じており、紅緒の気質に華族の枠に留まらない可能性を見出したことも、紅緒に惹かれた一因だった。
: 声 - [[森功至]] / [[宮野真守]]
:文字通り絵に描いたような優男だが、武道や格闘の術についても心得を身につけており、軍人として部下の為に命を賭ける勇敢さも持ち合わせている。そのため小倉で任された部下たちからも厚い信頼を勝ち得ていたが、部下への情が禍してシベリアで消息を絶ち作戦行動中行方不明、やがて日本へ引き揚げた部下により忍の戦死の報せが届く。
: 演 - [[平みち]] / [[野口五郎]] / [[沢村一樹]] / [[阿部寛]]
: 紅緒の[[許婚]]。[[大日本帝国陸軍|陸軍]]歩兵[[少尉]]。普段は朗らかだが、皮肉屋で笑い上戸。交際が広く、社交界の花形として女性に人気がある一方、高屋敷のような文人たちとのつき合いもある。伊集院伯爵の息子と東ドイツ人女性の間に生まれたハーフであり、祖父母に育てられた。両親の結婚は許されず、母親は忍の父と引き裂かれた後ロシア貴族に嫁ぎ、父親は自分を捨て外国で他界した。そのような背景から、祖母のたっての願いを断り切れず、許婚と会うべく花村家を訪ねる途中で木から落ちてきた紅緒を助けた。[[ハイカラ]]を毛嫌いしているせいで、当初は紅緒をからかうことも多かったが、やがて健気で可愛げもある紅緒に強く惹かれ、彼女と人生を共にする決意をする。伯爵家次期当主の座を約束された御曹司だが、かねてから華族としての身分に疑問を感じており、紅緒の気質に華族の枠に留まらない可能性を見出したことも、紅緒に惹かれた一因だった。
: 文字通り絵に描いたような優男だが、武道や格闘の術についても心得を身につけており、軍人として部下の為に命を賭ける勇敢さも持ち合わせている。そのため小倉で任された部下たちからも厚い信頼を勝ち得ていたが、部下への情が禍してシベリアで消息を絶ち作戦行動中行方不明、やがて日本へ引き揚げた部下により忍の戦死の報せが届く。
<!---番外編では大尉に昇格している。ネタバレの為にコメントアウト。--->
; 藤枝 蘭丸(ふじえだ らんまる)
: ・演 - [[杉山佳寿子]] / [[梶裕貴]]/未登場/未登場/未登場
: 演 - [[瀬川佳英]](テレビドラマ・1979年版)
:花村家の隣に住む、紅緒より1歳下の幼馴染。[[歌舞伎]]の[[女形]]役者。美少年。女性的で大人しい性格故に、お転婆な紅緒には振り回されがちであったが、小さいときから彼女に片思いしている。彼もトラブルメーカー。伊集院家に行儀見習いに出た紅緒恋しさに、女形としての技量を生かし蘭子と名乗って変装、紅緒専属の新任メイドとして伊集院家に潜入してくる。忍の戦死後、紅緒から実家に戻るよう諭され泣く泣く役者稼業に戻った。歌舞伎座に取材に行った紅緒と再会し、その後もなにかと手助けする。紅緒を一途に想い続けるが、弟分としてしか見られなかった。容姿、仕草が女性的ではあっても、紅緒への思慕が示すように彼自身に男色の嗜好はないが、度々男性に言い寄られている。
: 花村家の隣に住む、紅緒より1歳下の幼馴染。[[歌舞伎]]の[[女形]]役者。美少年。女性的で大人しい性格故に、お転婆な紅緒には振り回されがちであったが、小さいときから彼女に片思いしている。彼もトラブルメーカー。伊集院家に行儀見習いに出た紅緒恋しさに、女形としての技量を生かし蘭子と名乗って変装、紅緒専属の新任メイドとして伊集院家に潜入してくる。忍の戦死後、紅緒から実家に戻るよう諭され泣く泣く役者稼業に戻った。歌舞伎座に取材に行った紅緒と再会し、その後もなにかと手助けする。紅緒を一途に想い続けるが、弟分としてしか見られなかった。容姿、仕草が女性的ではあっても、紅緒への思慕が示すように彼自身に男色の嗜好はないが、度々男性に言い寄られている。
:番外編で紅緒と性格が正反対な女性と恋に落ち、交際に反対する堅物の兄と悪戦苦闘を繰り広げるが、最後にとんでもないオチが待っていた。
: 番外編で紅緒と性格が正反対な女性と恋に落ち、交際に反対する堅物の兄と悪戦苦闘を繰り広げるが、最後にとんでもないオチが待っていた。
;北小路環(きたこうじ たまき)
; 北小路 環(きたこうじ たまき)
:声・演 - [[吉田理保子]]/[[瀬戸麻沙美]]/未登場/[[吉澤ひとみ]]/[[篠山葉子]]
: 声 - [[吉田理保子]] / [[瀬戸麻沙美]]
:紅緒と同じ女学校に通う親友。[[華族]]出身で忍の幼馴染。成績優秀で美人。女性解放運動に傾倒しているせいで、紅緒とは違った意味での問題児だった。密かに思いを寄せる忍と紅緒の関係を知らずにそれぞれと交友しており、二人が許婚と知って激しく動揺するが、忍の想いを知ると身を引いた。
: 演 - [[美雪花代]] / - / [[吉澤ひとみ]] / [[篠山葉子]]
:女学校卒業後は新聞社の婦人記者となり、[[モダンガール]]を地で行く人生を歩む。冗談社に入った紅緒と再会し、公私にわたって仲良く付き合う。後に自分同様に紅緒を見守っていた鬼島と出会い、育ちの違いから反発し合いながらも彼に次第に惹かれて行く。紅緒同様、酒乱の傾向がある。
: 紅緒と同じ女学校に通う親友。[[華族]]出身で忍の幼馴染。成績優秀で美人。女性解放運動に傾倒しているせいで、紅緒とは違った意味での問題児だった。密かに思いを寄せる忍と紅緒の関係を知らずにそれぞれと交友しており、二人が許婚と知って激しく動揺するが、忍の想いを知ると身を引いた。
: 女学校卒業後は新聞社の婦人記者となり、[[モダンガール]]を地で行く人生を歩む。冗談社に入った紅緒と再会し、公私にわたって仲良く付き合う。後に自分同様に紅緒を見守っていた鬼島と出会い、育ちの違いから反発し合いながらも彼に次第に惹かれて行く。紅緒同様、酒乱の傾向がある。
 
=== 花村家 ===
元は武家屋敷で平屋建ての日本家屋。
;花村(はなむら)少佐
:声・演 - [[永井一郎]]/[[石塚運昇]]/未登場/[[伊武雅刀]]/[[河原崎長一郎]]
:紅緒の父。陸軍[[少佐]]で忍の上官。[[旗本]]の子孫。妻に先立たれてからは男手一つで紅緒を育ててきた。紅緒のお転婆ぶりに悩まされており、娘への教育方針等は一般的な大正男性らしく男尊女卑の傾向が否めないが、娘の真っ直ぐな思いを受けとめている良き父親である。紅緒が忍と芸者・吉次との仲を疑った(誤解だったが)際には、「伊集院に限ってそんなことは…」と少なからず動揺しており(実際に芸者と深い仲になる軍人も多かった当時において)妻亡き後の彼の暮らしぶりはかなり生真面目であったことが窺われる。しかしその後吉次に実際に会った際には密かに一目惚れする。酒乱の傾向があり、紅緒の酒癖はこの父からの遺伝の可能性が高い。なお本編では名前が不明のままだった。
;ばあや
:声・演 - [[鈴木れい子]]/同左/未登場/未登場/[[千石規子]]
:花村家の家事を取り仕切る老婆。[[はいからさんが通る#キャスト|アニメ版]]および[[はいからさんが通る#キャスト(映画)|映画版]]での役名は'''「あごなしばあや」'''。いまだに[[島田髷]]を結っており、肥満体で顎がなく目も星印であることが多い。紅緒の素行には手を焼いており、如月とは意気投合していた。紅緒が諸々の事情で伊集院家を出た際には紅緒が「暇を出された」と嘆き悲しんだ。
 
; 花村(はなむら)少佐
===伊集院家===
: 声 - [[永井一郎]] / [[石塚運昇]]
: 演 - - / - / [[伊武雅刀]] / [[河原崎長一郎]]
: 紅緒の父。陸軍[[少佐]]で忍の上官。[[旗本]]の子孫。妻に先立たれてからは男手一つで紅緒を育ててきた。紅緒のお転婆ぶりに悩まされており、娘への教育方針等は一般的な大正男性らしく男尊女卑の傾向が否めないが、娘の真っ直ぐな思いを受けとめている良き父親である。紅緒が忍と芸者・吉次との仲を疑った(誤解だったが)際には、「伊集院に限ってそんなことは…」と少なからず動揺しており(実際に芸者と深い仲になる軍人も多かった当時において)妻亡き後の彼の暮らしぶりはかなり生真面目であったことが窺われる。しかしその後吉次に実際に会った際には密かに一目惚れする。酒乱の傾向があり、紅緒の酒癖はこの父からの遺伝の可能性が高い。なお本編では名前が不明のままだった。
; ばあや
: 声 - [[鈴木れい子]] / 同左
: 演 - [[千石規子]](実写映画版)
: 花村家の家事を取り仕切る老婆。[[はいからさんが通る#キャスト|アニメ版]]および[[はいからさんが通る#キャスト(映画)|映画版]]での役名は'''「あごなしばあや」'''。いまだに[[島田髷]]を結っており、肥満体で顎がなく目も星印であることが多い。紅緒の素行には手を焼いており、如月とは意気投合していた。紅緒が諸々の事情で伊集院家を出た際には紅緒が「暇を出された」と嘆き悲しんだ。
 
=== 伊集院家 ===
伯爵家で忍の実家。西洋建築のお屋敷で広大な庭が広がる。
;伊集院伯爵
:声・演 - [[宮内幸平]]/[[麦人]]/未登場/[[御木本伸介]]/[[丹波哲郎]]
:忍の祖父。ハゲ頭にヒゲ、頭の固い頑固者。時代錯誤な言動と行動で騒動を起こすご老体。[[肥後もっこす]]の矜持を持つ[[薩摩藩]][[藩士]]で[[明治維新]]の頃は倒幕のために戦っていた維新志士。幕府方士族の娘である紅緒に当初は嫌悪感を隠さず、事あるごとに衝突していたが、その感情が伯爵夫人への愛の証である事がわかり和解する。素直に認めていないが、紅緒の真っ直ぐな性格を気に入っている。忍の戦死後、世間知らずであることが禍して親類に財産を騙し取られ、伊集院家は没落してゆく。後に諸々の事情から紅緒が伊集院家を出て行こうとした際には責任を感じて腹を切ろうとした。
;伊集院伯爵夫人
:声・演 - [[峰あつ子]]/[[谷育子]]/[[吉行和子]]/[[風見章子]]
:忍の祖母で[[公家]]出身。紅緒の祖父と恋に落ちるが、明治維新で敵味方に分かれたため、「いつか2つの血をひとつにしよう」と誓い合って別れる。おっとりした雰囲気の穏やかな老婦人。息子同然の忍を溺愛、紅緒のことも気に入っていた。忍の戦死を聞かされ倒れて以来、すっかり体が弱る。一時は危篤状態に陥るが、紅緒の機転で持ち直した。
;如月(きさらぎ)
:声・演 - [[山田礼子]]/[[一城みゆ希]]/[[根岸季衣]]/[[野際陽子]]
:伊集院家の奥女中。伊集院家にやってきた紅緒のがさつな態度にあきれ、厳しい花嫁修業を施そうとする。後に紅緒の理解者となり、忍の戦死後、他の使用人たちが暇を出される中、一人残って紅緒とともに伊集院家を支え続ける。紅緒が伊集院家を離れたときは涙ながらに見送った。酒乱の気があり、牛五郎に惹かれている。
;牛五郎(うしごろう)
:声・演 - [[増岡弘]]/[[三宅健太]]/未登場/未登場/[[柳沢慎吾]]
:二の腕の金魚の刺青と怪力が自慢の車屋([[人力車]]引き)。駆落ち中の紅緒たちに絡むが、叩きのめされて子分を志願する。紅緒に負けるまで喧嘩で負けたことがないと豪語していた。紅緒を「親分」と呼び、女だとは思っていない。伊集院家にも押しかけで出入りするようになり、紅緒を支える。「金魚の牛五郎」の通り名を持つ。
;天丸&地丸
:忍の愛犬。天丸が無垢で地丸が黒と白。忍の他にはあまり懐かなかったが紅緒には懐いた。初対面の筈のミハイロフ侯爵には懐いたため、彼が忍であるという疑惑が深まる。
 
===狸小路; 伊集院伯爵家===
: 声 - [[宮内幸平]] / [[麦人]]
: 演 - - / - / [[御木本伸介]] / [[丹波哲郎]]
: 忍の祖父。ハゲ頭にヒゲ、頭の固い頑固者。時代錯誤な言動と行動で騒動を起こすご老体。[[肥後もっこす]]の矜持を持つ[[薩摩藩]][[藩士]]で[[明治維新]]の頃は倒幕のために戦っていた維新志士。幕府方士族の娘である紅緒に当初は嫌悪感を隠さず、事あるごとに衝突していたが、その感情が伯爵夫人への愛の証である事がわかり和解する。素直に認めていないが、紅緒の真っ直ぐな性格を気に入っている。忍の戦死後、世間知らずであることが禍して親類に財産を騙し取られ、伊集院家は没落してゆく。後に諸々の事情から紅緒が伊集院家を出て行こうとした際には責任を感じて腹を切ろうとした。
; 伊集院伯爵夫人
: 声 - [[峰あつ子]] / [[谷育子]]
: 演 - - / - / [[吉行和子]] / [[風見章子]]
: 忍の祖母で[[公家]]出身。紅緒の祖父と恋に落ちるが、明治維新で敵味方に分かれたため、「いつか2つの血をひとつにしよう」と誓い合って別れる。おっとりした雰囲気の穏やかな老婦人。息子同然の忍を溺愛、紅緒のことも気に入っていた。忍の戦死を聞かされ倒れて以来、すっかり体が弱る。一時は危篤状態に陥るが、紅緒の機転で持ち直した。
; 如月(きさらぎ)
: 声 - [[山田礼子]] / [[一城みゆ希]]
: 演 - - / - / [[根岸季衣]] / [[野際陽子]]
: 伊集院家の奥女中。伊集院家にやってきた紅緒のがさつな態度にあきれ、厳しい花嫁修業を施そうとする。後に紅緒の理解者となり、忍の戦死後、他の使用人たちが暇を出される中、一人残って紅緒とともに伊集院家を支え続ける。紅緒が伊集院家を離れたときは涙ながらに見送った。酒乱の気があり、牛五郎に惹かれている。
; 牛五郎(うしごろう)
: 声 - [[増岡弘]] / [[三宅健太]]
: 演 - [[柳沢慎吾]](実写映画版)
: 二の腕の金魚の刺青と怪力が自慢の車屋([[人力車]]引き)。駆落ち中の紅緒たちに絡むが、叩きのめされて子分を志願する。紅緒に負けるまで喧嘩で負けたことがないと豪語していた。紅緒を「親分」と呼び、女だとは思っていない。伊集院家にも押しかけで出入りするようになり、紅緒を支える。「金魚の牛五郎」の通り名を持つ。
; 天丸、地丸
: 忍の愛犬。天丸が無垢で地丸が黒と白。忍の他にはあまり懐かなかったが紅緒には懐いた。初対面の筈のミハイロフ侯爵には懐いたため、彼が忍であるという疑惑が深まる。
 
=== 狸小路伯爵家 ===
亡命したミハイロフ侯爵夫妻が身を寄せた西洋建築の屋敷。
;サーシャ・ミハイロフ侯爵
:声・演 - [[森功至]]/未発表/未登場/未登場/未登場
:ロシアの貴族。ドイツ人であった忍の母親・エリナが再婚相手のロシア人貴族との間にもうけた子供。忍とは異父兄弟。[[ロシア革命]]の後、革命軍の追跡を逃れ妻のラリサとともに日本に亡命してきた。容貌は忍とうり二つで、出会った紅緒は激しく動揺する。紅緒に対して思わせぶりな発言をしつつ、なにかと助力していた。後に自ら正体を明かす。
;ラリサ
:声・演 - [[小山茉美|小山まみ]]/未発表/未登場/未登場/未登場
:ミハイロフ侯爵の妻で、ロシア革命を逃れて日本に亡命してきた。重大な秘密を隠しており、夫に近づく紅緒を快く思わない。その体は[[結核]]に蝕まれており、余命幾ばくもない。
:物語を大団円に導くキーパーソンであるが、読者の[[ヒール|憎まれ役]]。
;エリナ・ミハイロブナ(ミハイロフ夫人)
:忍とサーシャの母親でドイツ人。結婚が許されず忍の父と別れた後、先代ミハイロフ侯爵の妻となりサーシャを生んだ。ロシア革命を逃れてサーシャ夫妻と共に逃亡し、日本にいる忍を頼ろうとしたものの、二人とはぐれる。[[満州]]で山賊に襲われて行き倒れていたところを馬賊時代の鬼島に発見され看取られた。
;狸小路(たぬきこうじ)伯爵
:声・演 - [[水鳥鐵夫]]/未発表/未登場/未登場/未登場
:ロシアから亡命したミハイロフ侯爵夫妻を自宅に受け入れた人物。見た目は[[信楽焼]]の狸そっくりで紅緒からからかわれる。取材を口実にミハイロフに近づこうとした紅緒を快く思わず、以後も妨害を続ける。
 
; サーシャ・ミハイロフ侯爵
===冗談社===
: 声 - [[森功至]](テレビアニメ版)
: ロシアの貴族。ドイツ人であった忍の母親・エリナが再婚相手のロシア人貴族との間にもうけた子供。忍とは異父兄弟。[[ロシア革命]]の後、革命軍の追跡を逃れ妻のラリサとともに日本に亡命してきた。容貌は忍とうり二つで、出会った紅緒は激しく動揺する。紅緒に対して思わせぶりな発言をしつつ、なにかと助力していた。後に自ら正体を明かす。
; ラリサ
: 声 - [[小山茉美|小山まみ(現・小山茉美)]](テレビアニメ版)
: 演 - [[遥くらら]](テレビドラマ・1979年版)
: ミハイロフ侯爵の妻で、ロシア革命を逃れて日本に亡命してきた。重大な秘密を隠しており、夫に近づく紅緒を快く思わない。その体は[[結核]]に蝕まれており、余命幾ばくもない。
: 物語を大団円に導くキーパーソンであるが、読者の[[ヒール|憎まれ役]]。
; エリナ・ミハイロブナ(ミハイロフ夫人)
: 忍とサーシャの母親でドイツ人。結婚が許されず忍の父と別れた後、先代ミハイロフ侯爵の妻となりサーシャを生んだ。ロシア革命を逃れてサーシャ夫妻と共に逃亡し、日本にいる忍を頼ろうとしたものの、二人とはぐれる。[[満州]]で山賊に襲われて行き倒れていたところを馬賊時代の鬼島に発見され看取られた。
; 狸小路(たぬきこうじ)伯爵
: 声 - [[水鳥鐵夫]](テレビアニメ版)
: ロシアから亡命したミハイロフ侯爵夫妻を自宅に受け入れた人物。見た目は[[信楽焼]]の狸そっくりで紅緒からからかわれる。取材を口実にミハイロフに近づこうとした紅緒を快く思わず、以後も妨害を続ける。
 
=== 冗談社 ===
青江が経営する零細出版社。社員は紅緒とつめ子を入れてもたったの6人。三流雑誌「冗談倶楽部」を発行している。壁には毎週妙な標語が貼られている。連載作家も併記する。
;青江冬星(あおえ とうせい)
:声・演 - [[井上真樹夫]]/[[櫻井孝宏]]/未登場/未登場/[[田中健]]
:社長兼「冗談倶楽部」編集長。紅緒が真っ青になるほどの美男子。母は遊び好きの浪費家で、冬星を身ごもりながら冬星の父と別れ、銀行家に嫁いでいる。そのことから母を始めとする全ての女性に対し不信感を抱くあまり女性アレルギーになった。唯一女性を感じさせない紅緒に恋心を抱くようになるが、紅緒の心の中から忍が消えない限り土足で踏み込むような真似はするまいと決めている。
:合併騒ぎで会社経営が傾いた際には紅緒たちの奮闘で凌いだものの、後に伊集院家を救うために信念を曲げる。
:番外編では渡仏して紅緒にそっくりな不良少年と知り合うエピソードが語られた。38歳で没した。
:作者によれば平安時代を舞台にした作品「ラブパック」の主役カップル、菜の君と疾風(かぜ)の子孫である。
;袋小路つめ子(ふくろこうじ つめこ)
:冬星の見合い相手。冬星に一目惚れするが、冬星が見合いを断る理由にと紅緒を紹介したことから、紅緒に対抗して冗談社の押しかけ社員となる。一応良家のお嬢様らしいが、[[空手]]4段・[[合気道]]3段という猛者であり、歩くと地面が揺れ、泣くと壁が崩れるなど、冬星からは「女ばなれどころか人間ばなれ」と評される。
;古美(こび)
:冗談倶楽部の編集部員で紅緒の先輩。丸[[眼鏡]]に[[サンバイザー]]を装備した[[カッターシャツ]]に[[サスペンダー]]姿の青年。名前は本編上においては登場せず編集部の[[モブ]]として扱われているが、終盤の展開における衝撃的な事情から、番外編『霧の朝パリで』の冒頭にて姓で呼ばれて明らかになる。同番外編ではその事情を原因として蒸発願望を発露させ、パリへ出張に行く冬星に「ぼくもパリに連れて行ってください!」と泣きつくが、結局置いていかれてしまう。
;高屋敷要(たかやしき かなめ)
:忍の親友。文士崩れであだ名は「[[快傑ライオン丸]]」。忍曰く口は悪いが根はいい奴とのことだが、初対面の紅緒を見て忍を[[ロリコン]]呼ばわりした。美人に弱く、環に思いを寄せていたがまったく相手にされていなかった。実は[[純文学]]を標榜する人気[[作家]]。登場当初はゲストキャラ的扱いで伊集院家のパーティの客の一人の新進気鋭の新人作家として登場し、物語に関わるキャラになったのは後年。その為に本来なら紅緒とは面識があるはずだったが、忍の戦死扱いが原因で二人の距離が大きく離れた為にお互いすっかり忘れ去り、さらに要の方は軍人嫌いになった。冗談社が経営不振に陥った際、紅緒が原稿依頼に行ったものの前述の理由でまったく相手にされず、環の説得でようやく執筆を承諾した。要の人気もあって冗談社は持ち直したものの、彼の自宅には[[思想犯]]も出入りしていた為に、それが原因で紅緒が絶体絶命の窮地に陥ることになる。
;江戸川端散歩(えどかわばたさんぽ)
:声・演 - [[永井一郎]]/未登場/未登場/未登場/未登場
:冗談社の編集者となった紅緒が担当した作家。見た目は[[吸血鬼]][[ドラキュラ]]そのもの。ノリが良く、奇行癖がある変人だが気さくな面もある。代表作は「廃人二十面相」。
 
; 青江 冬星(あおえ とうせい)
===帝国軍人===
: 声 - [[井上真樹夫]] / [[櫻井孝宏]]
;鬼島森吾(おにじま しんご)
:声・ 演 - [[安原義人剣幸]] /[[中井和哉]] - /未登場/未登場 - / [[博太郎中健]]
: 社長兼「冗談倶楽部」編集長。紅緒が真っ青になるほどの美男子。母は遊び好きの浪費家で、冬星を身ごもりながら冬星の父と別れ、銀行家に嫁いでいる。そのことから母を始めとする全ての女性に対し不信感を抱くあまり女性アレルギーになった。唯一女性を感じさせない紅緒に恋心を抱くようになるが、紅緒の心の中から忍が消えない限り土足で踏み込むような真似はするまいと決めている。
:忍が小倉連隊([[歩兵第14連隊]])へ転属になったときの部下。[[隻眼]]で左の頬には十字傷のある強面。階級は[[軍曹]]。彼を中心とした小隊は「兵隊やくざ」として鼻つまみ者となっていた。当初はエリート[[将校]]である忍に対し反感を持っていたが、彼のさばけた性格と外見に似合わぬ男気が気に入り親しくなった。忍と共にシベリアに出兵したが、忍が鬼島を助けようとして敵兵に斬りつけられる(その場面を見た部下が引揚げ後に伊集院家及び紅緒に忍戦死を報告する事になる)。鬼島自身帰還することが出来ず、共に戦死したものと思われていた。
: 合併騒ぎで会社経営が傾いた際には紅緒たちの奮闘で凌いだものの、後に伊集院家を救うために信念を曲げる。
:辛うじて生き長らえた鬼島はそのまま軍を抜け脱走兵となり、自分たちを見捨てた日本軍への憎しみを抱き、[[満州]]で[[馬賊]]の頭目となった。彼の率いる一団は「黒い狼」の名で恐れられるようになる。日本軍を狙っては暴れ回っていたところ、現地に取材に来ていた紅緒と賊らしい形で出会い、そこで紅緒が忍の話にあった許嫁本人と知る(名前だけは忍から聞いていたので知っていた)。後に、忍のことを想い死のうとした紅緒を救っている。恩人の婚約者とは知りながら紅緒に惹かれ、後に馬賊を解散して日本に戻り、伊集院家の居候となる。サーシャと忍の母・エレナの最期を伝えるため狸小路伯爵家を訪れた際、ミハイロフ侯爵の正体をいち早く確認するが本人の希望で黙っていた。しかし、苦しむ紅緒を見ていられなくなる。同じく紅緒と忍を複雑に見守ってきた環と知り合い、当初は反目するものの次第に惹かれ合う。
: 番外編では渡仏して紅緒にそっくりな不良少年と知り合うエピソードが語られた。38歳で没した。
:番外編では、少年時代に大人の女性に淡い恋心を抱き、左目を失うことになった事故について描かれた。また、彼の不器用な優しさを改めて知った環と歩む未来が暗示されている。
: 作者によれば『[[科学忍者隊ガッチャマン]]』で人気のあっ平安時代を舞台にしキャ作品「ブパッター、コンドルジョーがモデ主役カップ、菜の君と疾風(かぜ)の子孫である。
; 袋小路 つめ子(ふくろこうじ つめこ)
;印念(いんねん)中佐
: 冬星の見合い相手。冬星に一目惚れするが、冬星が見合いを断る理由にと紅緒を紹介したことから、紅緒に対抗して冗談社の押しかけ社員となる。一応良家のお嬢様らしいが、[[空手]]4段・[[合気道]]3段という猛者であり、歩くと地面が揺れ、泣くと壁が崩れるなど、冬星からは「女ばなれどころか人間ばなれ」と評される。
:声・演 - [[肝付兼太]]/[[をはり万造]]/未登場/未登場
; 古美(こび)
:陸軍[[中佐]]で紅緒の父や忍の上官。尊大かつ陰険で私怨を忘れない性格、かつ顔立ちと風貌が特徴的<ref group="注">作中で誰もが彼の人相に関して、「[[らっきょう]]を逆さにしたような顔で、陰険そのものの目付きに、[[富士山]]型のおちょぼ口、とどめが恐怖の点々まゆげ」という言葉を用いる。なお途中で遮られる事も多く、明確に最後まで言い切ったのは紅緒と牛五郎のみ。</ref>。酒場で酒乱の紅緒と喧嘩になり、その怨恨から忍を戦地に追いやるため小倉連隊への左遷を働きかけた。後に[[大佐]]に昇進し、満州の駐在武官に赴任したが、紅緒と鬼島達の襲撃を受け、その際の死の恐怖から発狂して廃人となる。
: 冗談倶楽部の編集部員で紅緒の先輩。丸[[眼鏡]]に[[サンバイザー]]を装備した[[カッターシャツ]]に[[サスペンダー]]姿の青年。名前は本編上においては登場せず編集部の[[モブ]]として扱われているが、終盤の展開における衝撃的な事情から、番外編『霧の朝パリで』の冒頭にて姓で呼ばれて明らかになる。同番外編ではその事情を原因として蒸発願望を発露させ、パリへ出張に行く冬星に「ぼくもパリに連れて行ってください!」と泣きつくが、結局置いていかれてしまう。
;大河内(おおこうち)中将
; 高屋敷 要(たかやしき かなめ)
:声・演 - 未登場/[[中博史]]/未登場/未登場/未登場
: 忍の親友。文士崩れであだ名は「[[快傑ライオン丸]]」。忍曰く口は悪いが根はいい奴とのことだが、初対面の紅緒を見て忍を[[ロリコン]]呼ばわりした。美人に弱く、環に思いを寄せていたがまったく相手にされていなかった。実は[[純文学]]を標榜する人気[[作家]]。登場当初はゲストキャラ的扱いで伊集院家のパーティの客の一人の新進気鋭の新人作家として登場し、物語に関わるキャラになったのは後年。その為に本来なら紅緒とは面識があるはずだったが、忍の戦死扱いが原因で二人の距離が大きく離れた為にお互いすっかり忘れ去り、さらに要の方は軍人嫌いになった。冗談社が経営不振に陥った際、紅緒が原稿依頼に行ったものの前述の理由でまったく相手にされず、環の説得でようやく執筆を承諾した。要の人気もあって冗談社は持ち直したものの、彼の自宅には[[思想犯]]も出入りしていた為に、それが原因で紅緒が絶体絶命の窮地に陥ることになる。
:陸軍中将で忍や花村少佐の上官。[[第1師団 (日本軍)|第一師団]]長。温厚で理解のある人物。しかし、印念の謀略で忍が小倉連隊に左遷されたときは、紅緒の懇願も空しく命令を覆すことは出来なかった。後に投獄された紅緒をある人物の依頼で救った。セリフに「アヤヤ」「オヨヨ」という言葉が混ざるのは[[大河内傳次郎]]の口癖を模したものである。なお後年の作品『[[紀元2600年のプレイボール]]』にネタキャラとして登場している場面がある。
; 江戸川端 散歩(えどかわばた さんぽ)
: 声 - 永井一郎(テレビアニメ版)
: 冗談社の編集者となった紅緒が担当した作家。見た目は[[吸血鬼]][[ドラキュラ]]そのもの。ノリが良く、奇行癖がある変人だが気さくな面もある。代表作は「廃人二十面相」。
 
=== 帝国軍人 ===
; 鬼島 森吾(おにじま しんご)
: 声 - [[安原義人]] / [[中井和哉]]
: 演 - [[日向薫]] / - / - / [[本田博太郎]]
: 忍が小倉連隊([[歩兵第14連隊]])へ転属になったときの部下。[[隻眼]]で左の頬には十字傷のある強面。階級は[[軍曹]]。彼を中心とした小隊は「兵隊やくざ」として鼻つまみ者となっていた。当初はエリート[[将校]]である忍に対し反感を持っていたが、彼のさばけた性格と外見に似合わぬ男気が気に入り親しくなった。忍と共にシベリアに出兵したが、忍が鬼島を助けようとして敵兵に斬りつけられる(その場面を見た部下が引揚げ後に伊集院家及び紅緒に忍戦死を報告する事になる)。鬼島自身帰還することが出来ず、共に戦死したものと思われていた。
: 辛うじて生き長らえた鬼島はそのまま軍を抜け脱走兵となり、自分たちを見捨てた日本軍への憎しみを抱き、[[満州]]で[[馬賊]]の頭目となった。彼の率いる一団は「黒い狼」の名で恐れられるようになる。日本軍を狙っては暴れ回っていたところ、現地に取材に来ていた紅緒と賊らしい形で出会い、そこで紅緒が忍の話にあった許嫁本人と知る(名前だけは忍から聞いていたので知っていた)。後に、忍のことを想い死のうとした紅緒を救っている。恩人の婚約者とは知りながら紅緒に惹かれ、後に馬賊を解散して日本に戻り、伊集院家の居候となる。サーシャと忍の母・エレナの最期を伝えるため狸小路伯爵家を訪れた際、ミハイロフ侯爵の正体をいち早く確認するが本人の希望で黙っていた。しかし、苦しむ紅緒を見ていられなくなる。同じく紅緒と忍を複雑に見守ってきた環と知り合い、当初は反目するものの次第に惹かれ合う。
: 番外編では、少年時代に大人の女性に淡い恋心を抱き、左目を失うことになった事故について描かれた。また、彼の不器用な優しさを改めて知った環と歩む未来が暗示されている。
: 作者によれば『[[科学忍者隊ガッチャマン]]』で人気のあったキャラクター、コンドルのジョーがモデルである。
; 印念(いんねん)中佐
: 声 - [[肝付兼太]] / [[をはり万造]]
: 陸軍[[中佐]]で紅緒の父や忍の上官。尊大かつ陰険で私怨を忘れない性格、かつ顔立ちと風貌が特徴的<ref group="注">作中で誰もが彼の人相に関して、「[[らっきょう]]を逆さにしたような顔で、陰険そのものの目付きに、[[富士山]]型のおちょぼ口、とどめが恐怖の点々まゆげ」という言葉を用いる。なお途中で遮られる事も多く、明確に最後まで言い切ったのは紅緒と牛五郎のみ。</ref>。酒場で酒乱の紅緒と喧嘩になり、その怨恨から忍を戦地に追いやるため小倉連隊への左遷を働きかけた。後に[[大佐]]に昇進し、満州の駐在武官に赴任したが、紅緒と鬼島達の襲撃を受け、その際の死の恐怖から発狂して廃人となる。
; 大河内(おおこうち)中将
: 声 - [[中博史]](劇場アニメ版)
: 陸軍中将で忍や花村少佐の上官。[[第1師団 (日本軍)|第一師団]]長。温厚で理解のある人物。しかし、印念の謀略で忍が小倉連隊に左遷されたときは、紅緒の懇願も空しく命令を覆すことは出来なかった。後に投獄された紅緒をある人物の依頼で救った。セリフに「アヤヤ」「オヨヨ」という言葉が混ざるのは[[大河内傳次郎]]の口癖を模したものである。なお後年の作品『[[紀元2600年のプレイボール]]』にネタキャラとして登場している場面がある。
 
=== その他 ===
; 花乃屋 吉次(はなのや きちじ)
: ・演 - [[増山江威子]] / [[伊藤静]]/未登場/未登場/[[松原千明]]
: 演 - [[松原千明]](実写映画版)
:[[柳橋 (神田川)|柳橋]]の[[芸者]]で、やくざ者をも一喝して退ける気丈な美女。忍の戦友の内縁の妻だったが、夫が[[第一次世界大戦]]で戦死し、自殺を図ったところを忍に救われる。忍に好意を寄せていたが、紅緒と知り合い早くから彼女のよき理解者となる。一時、芸者修行をしていた紅緒の面倒をみていたが、軍人の客とトラブルを起こしたため、紅緒に旧知の青江冬星が経営する冗談社を紹介した。後に花村少佐に好意を寄せられるようになり、震災に際して命懸けで助けた花村と結ばれた。
: [[柳橋 (神田川)|柳橋]]の[[芸者]]で、やくざ者をも一喝して退ける気丈な美女。忍の戦友の内縁の妻だったが、夫が[[第一次世界大戦]]で戦死し、自殺を図ったところを忍に救われる。忍に好意を寄せていたが、紅緒と知り合い早くから彼女のよき理解者となる。一時、芸者修行をしていた紅緒の面倒をみていたが、軍人の客とトラブルを起こしたため、紅緒に旧知の青江冬星が経営する冗談社を紹介した。後に花村少佐に好意を寄せられるようになり、震災に際して命懸けで助けた花村と結ばれた。
;羅鈍のお定(らどんのおさだ)
; 羅鈍のお定(らどんのおさだ)
:投獄された紅緒が知り合った女囚で牢名主。顔を継ぎ合わせたような傷跡<ref group="注">紅緒からは国鉄の地図のようだと評された。</ref>が特徴。新入りながら傍若無人な紅緒をシメようとするが返り討ちにされた。後に出所して花村家に押し売りに来た際に紅緒と再会。嫌がらせのため花村家に居座る。花村少佐に一目惚れしてつきまとうがフラれた。どもり症で上手にしゃべれない。
: 投獄された紅緒が知り合った女囚で牢名主。顔を継ぎ合わせたような傷跡<ref group="注">紅緒からは国鉄の地図のようだと評された。</ref>が特徴。新入りながら傍若無人な紅緒をシメようとするが返り討ちにされた。後に出所して花村家に押し売りに来た際に紅緒と再会。嫌がらせのため花村家に居座る。花村少佐に一目惚れしてつきまとうがフラれた。どもり症で上手にしゃべれない。
 
== 書籍情報 ==
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=== 主題歌(テレビアニメ) ===
* オープニングテーマ「[[はいからさんが通る (関田昇介の曲)|はいからさんが通る]]」
* エンディングテーマ「ごきげんいかが? 紅緒です」
*:* 作詞 - [[中里綴]] / 編曲 - 山口ますひろ / 作曲・歌 - [[関田昇介]]
 
=== 放送リスト ===
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|}
 
== 劇場アニメ ==
{{公開前の映画|section=1|date=2016年11月}}
{{Infobox Film
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概要で前述したとおり、テレビアニメ版では描かれなかった原作のラストエピソードまでがアニメ化される。監督は前編を『[[るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- (アニメ)|るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-]]』などの[[古橋一浩]]が担当(古橋は脚本も前後編通して執筆)。後編は『[[打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?]]』(アニメ版)の演出などを担当した城所聖明が初監督作品として携わる<ref group="注">当初は[[加瀬充子]]が担当すると発表されていたが、前編公開と同時に後編の監督交代が公式に発表された。</ref>。
 
=== キャスト(劇場版アニメ) ===
{{main2|主なキャスト|#登場人物}}
 
=== スタッフ(劇場版アニメ) ===
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* 製作 - 劇場版「はいからさんが通る」製作委員会([[ワーナー ブラザース ジャパン]]、日本アニメーション、[[講談社]]、[[クロックワークス]]、[[朝日新聞社|朝日新聞]]、[[東京メトロポリタンテレビジョン]])
 
=== 主題歌(劇場アニメ) ===
:; 「[[夢の果てまで]]」(前編)
:: 作詞・作曲 - [[竹内まりや]] / 編曲 - [[増田武史]] / 歌 - [[早見沙織]]
 
== 実写映画 ==
1987年12月12日に[[東映]]より公開。
 
=== キャスト(実写映画) ===
{{main2|主なキャスト|#登場人物}}
 
=== スタッフ(実写映画) ===
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=== 主題歌(実写映画) ===
; 「[[はいからさんが通る (南野陽子の曲)|はいからさんが通る]]」
: 作詞:小倉めぐみ / 作曲:[[国安わたる]] / 歌:[[南野陽子]]
: テレビアニメ版で使用された楽曲とは全く異なる。
 
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:*[[植田紳爾]]
; キャスト
:*花村紅緒:[[花鳥いつき]] 
:*伊集院忍:[[平みち]] 
:*冬星:[[剣幸]] 
:*環:[[美雪花代]]
:*鬼島軍曹:[[日向薫]] 
:*藤枝蘭丸:[[瀬川佳英]] 
:*ラリサ:[[遥くらら]] 
:*案内役:キャシー