「魁!!クロマティ高校」の版間の差分

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『'''魁!!クロマティ高校'''』(さきがけ クロマティこうこう)は、[[野中英次]]による[[日本]]の[[漫画]]作品及びまたそれを原作とする同名の[[テレビアニメ]]、実写映画。略称は「'''クロ高'''」。
 
== 概要 ==
漫画は[[講談社]]『[[週刊少年マガジン]]』にて[[2000年]]34号から[[2006年]]24号にかけて連載された。[[2002年]]、第26回(平成14年度)[[講談社漫画賞]]少年部門受賞。単行本は全17巻([[講談社コミックス]])。[[2007年]]には作者の前作『[[課長バカ一代]]』共に小説化されている。[[2010年]]には[[コンビニコミック|KPC]]版が発売されている。
 
真面目で成績優秀な主人公神山が、悪の巣窟クロマティ高校に、不思議な経緯で入学してしまうということから始まるギャグ漫画。個性的なキャラクター達や、野中作品から終始漂う脱力系のお笑いが受け、野中英次の出世作となる。後期のエピソードの多くは、もはや高校という舞台が関係なくなってくるなど、良くも悪くもぶっ飛んだ作品として進んでいく。
 
作品の全盛期では「人の心理」をテーマに使ったエピソードが多かった(もっともそれは野中作品全てに通ずるものがあるが)。タイトルは当初は映画名をもじったものだったが、中期 - からに入るとロックの曲名から取ったものが多い。サブタイトルやおまけページなどいたるところに小ネタが入っている。
 
後の『[[未来町内会]]』には受け継がれなかったが、最後のページに担当のオチに対するコメントをつけており、笑いのツボの一つとしてコミックスにもそのまま掲載されている<ref>第2話のみ、コミックス収録の際に「神山のアダ名、「ドミノ」に決定。」から「注・世界記録はテキトーです。」に変更された。</ref>(通常の漫画作品では次回予告やあおりをつけており、コミックスでは削除される)。公式ガイドブック『クロマティ高校入学案内』(後述)では、担当が過去に載せたあおり文を振り返る企画が掲載された。
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=== 特徴 ===
当時のテレビアニメとしては異例の15分アニメであった。1回の放送で原作の約3話分を放送していた。特に第1回は神山の入学エピソードなどが「詳しくは漫画を読んでいただこう」「漫画を読めばわかる」と大胆に話をカットし設定説明が詰め込まれていた。また第1回と第2回は一部ストーリーが重複している。毎回、オープニングの前に「この作品に出てくるキャラは不良です。絶対にまねしないでください。」と神山が注意を促すシーンが挿入されていた。この神山のナレーションは1話のみ抑揚の強いバージョンで、それ以外の回は普通のしゃべり方になっている。
 
ナレーションは毎回異なった声優が担当したが、回によってはナレーションが存在しない回もある。
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神山の中学時代の親友・タバタくんは「コーカク高校」という『[[攻殻機動隊]]』との関連性を思わせる<ref>DVD2巻同梱の解説書「クロマティ高校補習授業」でSFタッチの背景は同じ製作会社の『攻殻機動隊』をイメージしていると解説されている。</ref>高校に進学した。
 
原作では曲名が判明しなかった林田達のうろ覚えの歌がオープニング曲を歌っている[[吉田拓郎]]の[[人間なんて (よしだたくろうのアルバム)|人間なんて]]という曲になっている。
 
年齢などによる配慮やギャグの一環として神山以外のクロ高生の行動の一部が変更されている。
* タバコを咥える代わりにスライム状の謎の物体が乗った棒を咥えている。
* 酒を飲むシーンが他者のセリフによって分からないようになっている。また、
* セリフの「殺す」を「ころがす」、「タバコ」を「ゲタバコ」「タバスコ」、「[[麻薬|クスリ]]」を「体に悪い事」に変更。
これ以外にもパチンコ<ref>林田のパチンコで大当たりをタクシー券に変更。ただし、メカ沢がパチンコをしている描写はある。</ref>やナイフ<ref>メカ沢に当たったナイフが紙のようにくしゃくしゃになる。</ref>などを使用したシーンも描写が変更されている。
 
=== 製作スタッフ ===
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=== 主題歌 ===
; オープニング「[[純/流星2003/ホームラン・ブギ2003 (曲)|純]]」
: 作詞・作曲・編曲・歌 - [[吉田拓郎]]
; エンディング「トラスト・ミー」
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== 映画 ==
2005年7月23日に『'''魁!!クロマティ高校 THE☆MOVIE'''』と題して公開された。
2005年7月23日に『'''魁!!クロマティ高校 THE☆MOVIE'''』と題して公開。しかし、プロ野球選手経験者の[[ウォーレン・クロマティ]]が無断で名前を使用されたとして、公開中止を求めて提訴した<ref>[[産経新聞]]2005年6月29日記事</ref>。字幕でクロマティ本人とは無関係である旨を表示することで仮処分申請は取り下げられた。クロマティは配給会社と原作を連載している講談社を相手に損害賠償を請求する民事訴訟を起こして争う構えを見せていたが、その後については不明。なお、同じ球界の[[ランディ・バース]]や[[オレステス・デストラーデ]]にも損害賠償の民事訴訟の引き込みをしたが、バースには「子供じゃないんだから」と笑われて、デストラーデに至っては「今でも俺達を日本のファンが覚えているだけ、いいじゃないか」と全く2人に相手にされなかった({{いつ範囲|[[週刊ベースボール]]のコラムで掲載されていた|date=2014年9月}})。
 
2005年7月23日本作『'''魁!!クロマティ高校 THE☆MOVIE'''』と題して公開。しかし、プロ野球選手経験者の[[ウォーレン・クロマティ]]が無断で名前を使用されたとして、公開中止を求めて提訴した<ref>[[産経新聞]]2005年6月29日記事</ref>。字幕でクロマティ本人とは無関係である旨を表示することで仮処分申請は取り下げられた。クロマティは配給会社と原作を連載している講談社を相手に損害賠償を請求する民事訴訟を起こして争う構えを見せていたが、その後については不明。なお、同じ球界の[[ランディ・バース]]や[[オレステス・デストラーデ]]にも損害賠償の民事訴訟の引き込みをしたが、バースには「子供じゃないんだから」と笑われて、デストラーデに至っては「今でも俺達を日本のファンが覚えているだけ、いいじゃないか」と全く2人に相手にされなかった({{いつ範囲|[[週刊ベースボール]]のコラムで掲載されていた|date=2014年9月}})。
 
=== 特徴(映画) ===
前半は原作を基にしたギャグ展開であったが、後半は北斗が咄嗟に付いた嘘から結成された「地球防衛隊」が、地球を支配しようとする宇宙猿人ゴリに乗っ取られたクロ高を取り戻そうとするオリジナル展開になった。
 
宇宙猿人ゴリは特撮ヒーロー番組の『[[スペクトルマン]]』の悪役である。また、[[阿藤快]]が地球防衛隊のメンバーとして本人役で出演しているほか、[[松崎しげる]]、[[橋本真也]]も本人役で出演している。なお、橋本真也は映画の公開を目前に控えた2005年7月11日に急逝したため、彼にとっての本作が遺作ともなった。
 
喫煙シーンの差し替えなどは無い。