「国鉄C57形蒸気機関車」の版間の差分

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** C57 87 - 108(製造番号1062 - 1083)
 
=== 製造期による ===
[[File:C57 44 Iwamizawa 02.jpg|thumb|200px|1次形のC57 44。岩見沢機関区にて(昭和49年)]]
; 1次形 (C57 1 - 138)
: 1937年(昭和12年)から[[1940年]](昭和15年)の間に製造された基本形である。従[[鉄道車両の台車|台車]]とテンダー台車がともに一体[[鋳鋼]]製とされた。
; 2次形 (C57 139 - 169)
: [[1940年]](昭和15年)から[[1942年]](昭和17年)にかけて製造。[[第二次世界大戦]]の開戦により、資材・工程の削減をやむなくされた。組み立て式従台車を使用し、テンダー台車枠が板枠に変更された。基本的には1次形のままで性能に大きな差はない。この形式の別名でもある「貴婦人」とは1次形と2次形を指している。
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: [[1946年]](昭和21年)製造。戦後の旅客用機関車の不足を補うために製造された。設計期間がなかったことから2次形からの大幅な改設計は見送られた。それでも先輪が[[国鉄D52形蒸気機関車|D52形]]用の流用であるディスク形となったり、[[圧縮機|コンプレッサー]]からの空気放熱管がランボード下に収められるなどの相違点が見られる。また、[[砂撒き装置|砂箱]]キセ前面が1次形や2次形と比べ傾斜している。
; 4次形 (C57 190 - 201)
: [[1947年]](昭和22年)製造。3次形が2次形の基本をそのまま踏襲したのに対し、本グループでは戦後形[[国鉄C59形蒸気機関車|C59形]]の設計思想を取り入れた大幅な改良が施されている。キャブ(運転室)が密閉式となり、[[除煙板|デフレクター]]前部上端は45度に切り取られ、炭水車は船底形となり、ボイラーも板厚を増したものになるなど改良され、C59形によく似た外観となった。また、動力逆転機も装備されたが、燃焼室の採用は見送られている。外観の変化が比較的大きかったことについては、均整美が失われた、とするものと、近代的で力強い、とする両論がある。
; 後年の改造
: 九州地区ではC55形同様に[[除煙板]]を[[小倉総合車両センター|小倉工場]]製の切り取り形除煙板(門デフ)に交換したものが有名であるが、この他にも煙室前部角の腐食対策として丸形から角形への改装、重油併撚化したもの、などがある。
: 特徴的なものとしては11号機の運転台側面への明かり窓増設、77号機の[[宇佐見式弁装置]]試用などがある。