「アンドレ・マッセナ」の版間の差分

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一方で軍事指揮官としては非常に優秀な人物であり、特に[[リヴォリの戦い]]に見られたような機動戦を得意とした。マッセナをナポレオン麾下の元帥の中で最優秀と評価する歴史家もいるほどである。ナポレオンも彼の能力を高く評価しており、一時は軍務を離れていたマッセナを、即位後直ちに元帥に復帰させたことはその表れといえるだろう。半島戦争で敵となったウェリントンも、マッセナの後任司令官となった[[ニコラ=ジャン・ド・デュ・スールト|スールト]]と比較し、マッセナの力量の方が上であると評価している。
 
マッセナの軍事的才能は危機に陥った時によく発揮されたらしく、ナポレオンはこう回顧している。「マッセナは非常に特殊な性質を持っていた。彼はしばしば下手な部隊配置をした。真面目さに欠け、しばしば攻撃の機会を逃した。しかし味方が危機に陥り、敵の砲弾が彼の回りの者達を次々に吹き飛ばし始めると途端に彼は彼自身となった。彼は驚くべき冷静さを周囲に示し、それまでにない几帳面な指示を次々と飛ばすようになって劣勢を見事に挽回した。彼はもっと早くから見せるべきだった彼の才能を、敵に追い詰められるまでは決して見せようとしなかったという噂は事実だ。」
 
== 備考 ==