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2011年4月9日の[[ロバート・ゲレーロ]]対[[マイケル・カティディス]]はWBA世界ライト級暫定王座決定戦兼WBO世界ライト級暫定王座決定戦というWBAとWBOの2団体のライト級の暫定王座決定戦として行われた。(カティディスは2010年11月27日にWBA世界ライト級[[スーパー王座|スーパー王者]]でWBO世界ライト級正規王者の[[ファン・マヌエル・マルケス]]に敗れWBO世界ライト級暫定王座から陥落しているし、ゲレーロはIBFでフェザー級とスーパーフェザー級の2階級制覇を果たしているがライト級では正規王座も暫定王座も戴冠していなかった。無冠同士による暫定王座決定戦がWBAの暫定王座決定戦とWBOの暫定王座決定戦を同時に行うという形で行われた一戦である。)
 
[[日本プロボクシング史]]における暫定世界王者は前出の辰吉、2003年WBAバンタム級[[戸高秀樹]]、2006年WBAミニマム級[[高山勝成]]、2008年WBCスーパーバンタム級[[西岡利晃]]・WBC女子ライトフライ級[[富樫直美]]・WBCスーパーバンタム級[[西岡利晃]]、2009年WBAスーパーウェルター級[[石田順裕]]、2013年WBAフライ級[[江藤光喜]]、2017年WBOミニマム級[[福原辰弥]]・WBC女子フライ級[[好川菜々]]、2018年WBCスーパーバンタム級[[亀田和毅]]・WBA女子アトム級[[宮尾綾香]]の合計911人。このうち、辰吉と高山は(初防衛戦を兼ねた)正規王者との統一戦、戸高と江藤は暫定王者としての初防衛戦、石田は(暫定王者としての初防衛戦制した次の試合で)前正規王者の[[スーパー王座]]昇格に伴う新正規王座決定戦にそれぞれ敗れ、好川は現役引退及び王座返上で正規王座を獲得することなく王座を手放している。一方、西岡及び福原は初防衛戦を前に前正規王者の王座返上で新正規王者に自動的に昇格、富樫は暫定王者として初防衛直後に前正規王者の王座返上で新正規王者に自動的に昇格した(和毅と宮尾は暫定王座獲得したばかりで在位中)。江藤のみが現役暫定王者から王座奪取、他は暫定王座決定戦制した。石田のみ別の階級・他のタイトル認定機関含め一度も正規世界王者なる事無く最高位・暫定世界王者でプロボクサー[[引退]]した。
 
JBC管轄下のジム所属の世界王者で正規王者として暫定王者との統一戦に臨んだケースは前出の辰吉、薬師寺の他に富樫(2010年4月[[ノンムアイ・ゴーキャットジム]]に相手の地元タイで判定勝)、WBCフライ級[[勇利アルバチャコフ]](1997年11月[[チャチャイ・イーリックジム]]に判定負け)、WBAミニマム級[[新井田豊]](2004年10月[[ファン・ランダエタ]]に判定勝ち、2007年4月高山に判定勝ち)、WBAフライ級[[坂田健史]](2007年7月[[ロベルト・バスケス]]に判定勝ち)、WBCフライ級[[亀田興毅]]([[2010年]]3月[[ポンサクレック・ウォンジョンカム]]に判定負け)、WBC女子ライトフライ級富樫直美(2010年4月[[ノンムアイ・ゴーキャットジム]]に判定勝ち)、WBA女子ミニマム級[[多田悦子]](2010年4月[[リア・ラムナリン]]と引分、[[2011年]]4月[[イベス・サモラ]]に判定勝ち)、WBAスーパーフェザー級[[内山高志]](2011年大晦日[[ホルヘ・ソリス]]に11回TKO勝ち、2012年大晦日[[ブライアン・バスケス]]に8回TKO勝ち)、前出の亀田興毅がWBAバンタム級でも(2012年12月[[ウーゴ・ルイス]]に判定勝ち)、WBAスーパーフライ級[[河野公平]](2013年5月[[リボリオ・ソリス]]に判定負け、2016年8月[[ルイス・コンセプシオン]]に判定負け)、WBAミニマム級[[宮崎亮 (ボクサー)|宮崎亮]](2013年9月[[ヘスス・シルベストレ]]に判定勝ち)、IBFライトフライ級[[八重樫東]](2017年5月[[ミラン・メリンド]]に初回TKO負け)、WBA女子フライ級[[藤岡奈穂子]](2018年9月[[イルマ・サンチェス]]に判定勝)が該当する。
 
なお[[亀田三兄弟|亀田ジム]]がJBCから追放されていた時期にJBC管轄外の日本人選手たる2014年11月和毅がWBOバンタム級[[亀田和毅]]が王者として2014年11月イノリィ州シカゴで[[アレハンドロ・エルナンデス]]に2-1判定勝。
 
== 問題点 ==
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WBCについては、ロッシジャーニ裁判の影響で防衛戦を行わない王者への安易な剥奪が出来ない為か、暫定王座の代わりの複数の休養王者と指名試合不成立による窮余の策で設けられた[[WBCダイヤモンド王座]]が存在する。
 
[[日本ボクシングコミッション]](JBC)事務局長[[安河内剛]]は2009年夏、石田順裕の暫定王座獲得時に「今後は暫定王座を正規王座たる世界王座と同様に取り扱うか、検討の余地が有る」とコメントしている。その後、特にWBAで暫定王座の乱発が相次ぎ、石田の暫定王座取り扱いも問題視されため、これらに業を煮やしたJBCは201020113228日にWBA暫定王座について精査した上で、不当なものであると判断された場合は世界王座と認めない方針を示した。前出の江藤はJBCからは歴代世界王者としてカウントされておらず[[プロボクシング世界チャンピオン会]]会員資格有しない。
 
WBAのヒルベルト・メンドーサ・ジュニア副会長は2010年に「[[ボクシング・ビート]]」のインタビューで暫定王座の乱発について、「ボクサーたちにより多くのチャンスを授与するため」「審判、プロモーターが潤い、一般のファンも満足する機会が増える」「拮抗した好ファイトがより多くなる」などとコメントしており、この制度は今後も継続されると見られた。だが、現行の暫定王座に対する批判が加盟国のプロモーター及び選手から殺到したため、2012年1月4日付のWBAランキング更新にあたり、17階級中14階級で君臨していた暫定王者をすべて世界ランク1位に格下げした<ref>[http://www.jiji.com/jc/c?g=spo_30&k=2012010600867 暫定王者を1位に降格=WBA] 時事ドットコム 2012年1月6日</ref>。ただし、WBA女子暫定王座については指名挑戦権と同等のものとみなしている。また、2015年にメンドーサ副会長は「ボクシング界をコントロールする大プロモーターや著名テレビ局から小国のボクサーたちを保護したり売り出したりするために暫定タイトルは必要。WBAは近隣のペルー、パナマ、ドミニカ共和国、コスタリカ、ベネズエラ、ニカラグア、ジャマイカといった国々の選手が躍進するようヘルプしている。ボクシングはかつての60年代、70年代、80年代と比べて非常に異なった困難な時代に直面している。新団体や新しい組織の誕生を回避しなければいけない。我々は団結してアメリカ合衆国や他の国々にラテンアメリカの選手をアピールして戦っている」と暫定王座の正当性と必要性を強調した<ref>[http://boxingnews.jp/news/31212/ 「暫定タイトルは必要」メンドサWBA副会長が明言] Boxing News(ボクシングニュース) 2015年10月23日</ref>。しかしメンドーサ・ジュニアが会長に就任を機に本格的に改革をスタート。改革1発目に[[ヘビー級]]トーナメントの開催を発表した<ref>[http://boxingnews.jp/news/34300/ WBAの王者乱発は止まるか、メンドサ会長が改革着手] Boxing News(ボクシングニュース) 2016年1月20日</ref>。暫定王座の廃止とスーパー王者と正規王者との統一戦を行うように指令を出した。大小のプロモーターに関係なく暫定王者の統一戦(正規王者かスーパー王者と正規王者との統一戦で勝った方と統一戦)を発令もしくは18ヶ月以内に防衛戦(上記の統一戦も含む)をしなかった場合は入札を即座に開催したり、剥奪も辞さないと発言。小国のプロモーターの保護はできないと最後通告のように通達。ようやく改革に本腰を入れ、2017年2月にメンドーサ・ジュニアが来日した際に「経済的に恵まれない地域のボクサーにチャンスを与えるために設けだしたが、最終的にベルトの価値観が薄まってきた」とコメントし、17階級中7階級で王者が1人に減っていることをアピールし、2018年までに全階級で実現させたいと希望を語った<ref>[http://boxingnews.jp/news/45132/ WBAメンドサ会長来日「暫定王座には厳しく対応」] Boxing News(ボクシングニュース)2017年2月22日</ref>。