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==報道 (緊急放送)==
社会的な大事件が起きても、テレビ東京を含むTXN系列各局は緊急放送([[報道特別番組]])や選挙速報([[選挙特別番組]])を放送しないか、放送しても他局より開始が遅れたり短時間であることが多々ある。これは他局と比べて人員・取材拠点やニュース素材の相互提供・制作協力をするネット局([[TXNネットワーク]])が少ないためである<ref>石光勝「4 経済ニュースがお宝になり」『テレビ番外地 東京12チャンネルの奇跡』 新潮社、2008年11月 ISBN 978-4-10-610288-2</ref>。2000年代中期まで大型選挙特番の場合、ほとんどの局が20時前から始めるのに対しテレビ東京は21時30分頃から始めるケースが多く、切り上げのこれまた早いのが特徴的だった。ただし2000年代後半以降は20時前から開始するようになった。他局が報道特番を組む中で唯一通常番組を放送していた影響で高視聴率を記録したケースもある。これは俗に「'''テレ東伝説'''」と称される(いわゆる[[インターネットスラング|ネットスラング]]の一種)。
 
これに対しテレビ東京では報道特番を放送する規準について「重要性、視聴者からのニーズなどを総合的に判断して緊急放送に切り替えています」との見解を示している<ref name="zakzak">[http://www.zakzak.co.jp/gei/2007_09/g2007091307.html 麻生にすり寄り?「テレ東伝説」去った!?会見中継] [[夕刊フジ]]2007年9月13日</ref>。
 
このことは「どんな大事件があっても夕刻のアニメをいつもどおり放送する(=通常編成で臨む)」という[[都市伝説]]になっており、同局広報・IR部は「そういうふうに見られることは承知しています」と回答している<ref name="zakzak" />。遂には同局の[[ケロロ軍曹 (アニメ)|アニメ『ケロロ軍曹』]]でもネタにされ、登場キャラクターが「テレビ東京が特番を放送するのは地球滅亡の時」<ref group="注">正確にはテレビ東京をモデルにした「テレビ奥東京」であるが、本社外観は放映当時の社屋をモデルにしている。</ref>という意味の発言を行う場面があった<ref name="zakzak" />。[[アイアムアヒーロー#映画|映画『アイアムアヒーロー』]]においても主人公達がテレビ東京らしきチャンネルで「ここがアニメを流しているならまだ大丈夫」とアニメ番組<ref group="注">ただし、流れている[[未確認で進行形#テレビアニメ|アニメ『未確認で進行形』]]はテレビ東京ではなくTOKYO MXで放映。</ref>を見るがすぐに全国規模のパンデミックの緊急放送になる、という場面がある。
 
しかし、この編成には視聴者から批判の声が寄せられることもある。一例として2011年3月11日の[[東北地方太平洋沖地震]]([[東日本大震災]])発生の際には他局より遅れたものの地震発生8分後の14:54にはスタジオからの緊急放送・CM全面カットの特別編成態勢へ移行した<ref>{{Cite journal|和書|author=NHK放送文化研究所 メディア研究部番組研究グループ|year=2011|month=5|title=東日本大震災発生時・テレビは何を伝えたか|journal=放送調査と研究|issue=2011年5月号|publisher=NHK出版|accessdate=2013-09}}</ref>(ただし、地震を速報するためではなく[[津波警報]]が出されたための措置)が通常番組に戻るタイミングが早かったため<ref>地震翌日、12日23:55からの『[[テガミバチ#テレビアニメ|アニメテガミバチ REVERSE』]]から基本的に通常編成に復帰した上でCMも再開。</ref><ref>{{Cite journal|和書|author=NHK放送文化研究所 メディア研究部番組研究グループ|year=2011|month=6|title=東日本大震災発生時・テレビは何を伝えたか(2)|journal=放送調査と研究|issue=2011年6月号|publisher=NHK出版|accessdate=2013-09-04}}</ref>、一部視聴者からはTwitterなどで「他局が特別報道番組を放送しているという精神的に疲弊している中、アニメやバラエティなど通常編成で放送したのを見て、精神的に和らいだ」という肯定的な意見もあったが、それを大きく上回る約600件の抗議があったという。抗議の内容としては「アニメ番組を流すのは不適切」だというものなどで当時の[[島田昌幸]]社長が同年3月31日の定例会見で「激励も90件程頂きましたが、多くがお叱りでした。貴重な意見として生かしたいと思います」と説明した<ref group="注">2011年4月1日付の『[[日刊スポーツ]]』、『[[サンケイスポーツ]]』、『[[デイリースポーツ]]』で揃ってこのことが報じられた。</ref>。
 
一方で2010年代に入ってからは[[池上彰]]メインに起用したり放送時間を拡大するなど選挙特番に力を入れるようになった。そして、選挙特番で高視聴率を獲得するようにもなっている(詳細は『[[池上彰の選挙ライブ]]』の項を参照
 
===特別番組に切り替えず、通常番組を放送した事例===