「匿名Aによる論文大量不正疑義事件」の版間の差分

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分子生物学会の公式掲示板におけるやり取り
東京大学による教授就任予定者の内定取り消し
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最も多い28本の論文が指摘された大阪大学は、別件の自殺者を出した論文捏造事件で懲戒解雇された教授が責任著者である1本の論文を除く27本について予備調査を行い、1本については疑義を否定し、7本については不注意による誤使用と判断し、残りの19本については「データが残っていないため不正の事実が確認できず、これ以上の調査は困難」として調査を打ち切った<ref>[https://archive.fo/20150409035623/http://mainichi.jp/select/news/20150409k0000m040063000c.html 大阪大:論文疑惑 予備調査27本の調査打ち切り] 毎日新聞 2015年4月8日 2016年12月6日閲覧</ref><ref>[https://archive.fo/20150408091826/http://www.sankei.com/west/news/150408/wst1504080051-n1.html すっきりしないけど、阪大疑惑論文の調査打ち切り] 産経新聞 2015年4月8日 2016年12月6日閲覧</ref>。九州大学については、不正を認めない形で内部調査を終了したことがマスコミによって報道された<ref>[https://archive.fo/20150318121515/http://mainichi.jp/select/news/20150319k0000m040025000c.html <九州大>論文5本に画像取り違えミス「不正行為なかった」] 毎日新聞 2015年3月18日 2016年12月6日閲覧</ref>。札幌医科大学<ref>[http://web.sapmed.ac.jp/jp/news/topics/03bqho0000269exk.html 過去の研究活動に係る指摘について] 札幌医科大学 2015年5月1日 2016年12月6日閲覧</ref>、東京大学<ref name="tokyo20150731">[http://www.u-tokyo.ac.jp/public/public01_270731_01_j.html インターネット上で指摘のあった論文の画像データに係る調査結果について] 東京大学 2015年7月31日 2016年12月6日閲覧</ref><ref>[http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG31H9Z_R00C15A8000000/ 東大、論文画像「不正行為なし」 調査結果を発表]日本経済新聞 2015年8月1日 2016年12月6日閲覧</ref><ref>[https://archive.fo/20160105202049/http://www.asahi.com/articles/DA3S11892438.html 東大「論文に不正行為ない」] 朝日新聞 2015年8月1日 2016年12月6日閲覧</ref>および東北大学<ref>[http://www.tohoku.ac.jp/japanese/2015/09/press20150915.html インターネットで指摘された論文の画像データに係る審査結果について] 東北大学 2015年9月15日 2016年12月6日閲覧</ref>は、指摘された全ての論文について研究不正がなかったと判断したという結論を記した文書を公表した。京都大学<ref>[http://www.med.kyoto-u.ac.jp/blog/japan/news/news-prerelease/2015-1-22/ 研究論文における画像の使い回しなどのインターネット上での指摘について] 京都大学医学研究科 2015年1月22日 2016年12月6日閲覧</ref><ref name=":1" />と慶應義塾大学<ref>[http://www.med.keio.ac.jp/information/2015/copy_of_copy_of_copy_of_copy_of_hbimd2000000v9mv.html ウェブサイトでの論文画像指摘について(調査報告とご説明)] 慶應義塾大学医学部 2015年5月18日 2016年12月6日閲覧</ref><ref>[http://www.med.keio.ac.jp/information/2015/20150728.html ウェブサイトでの論文画像指摘について(再実験結果のご報告)] 慶應義塾大学医学部 2015年7月28日 2016年12月6日閲覧</ref>は、一部あるいは全ての指摘項目について研究不正がなかったと判断したことを具体的な調査内容を含め公表した。京都府立医科大学の研究者は、自らのホームページで自主的に実験ノートを公開し、指摘について回答した<ref>[http://fkpu-m-pubmed.com/news/jbc%E8%AB%96%E6%96%87%E3%81%AE%E7%94%BB%E5%83%8F%E3%81%AB%E5%AF%BE%E3%81%99%E3%82%8B%E6%8C%87%E6%91%98%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%97%E3%81%A6/ JBC論文の画像に対する指摘に関して] 2016年12月6日閲覧</ref>。
 
[[東京大学]]は、匿名Aに指摘された医学論文の全てを不正なしと発表したこと<ref name="tokyo20150731" />に関して、不正なしの裁定を行った科学研究行動規範委員会の議事についての情報開示請求を、[[独立行政法人等の保有する情報の公開に関する法律]]3条の規定に基づいて要求された<ref name="soumu">[http://www.soumu.go.jp/main_content/000506048.pdf 平成29年度(独情)答申第24号 平成26年度科学研究行動規範委員会資料等の一部開示決定に関する件] 総務省 情報公開・個人情報保護審査会 第1部会 2017年9月6日</ref>。2017年2月8日に、東京大学は、議事のほぼ全てを黒塗りの不開示にした状態で約550ページの議事などの情報を提供した<ref name="soumu" />。2017年6月8日に、不開示にされた議事の開示要求について、[[総務省]]の[[情報公開・個人情報保護審査会]]は[[諮問]]を受理した<ref name="soumu" />。東京大学は「調査の内容について必要以上に開示することは、調査機関として担保すべき、正確な事実の把握、率直な意見の交換、意思決定の中立性などを困難にするおそれがあり、ひいては、調査機関として行う不正行為の判定結果の信頼性をも損なうことになる」等の主張を行ったが、情報公開・個人情報保護審査会の第1部会は、東京大学の不開示の決定は違法であると2017年9月6日に答申した<ref name="soumu" /><ref>{{Cite web|url=https://sites.google.com/site/integrity0lifesciences/comments/disclosure|title=研究不正が認められなかった場合の情報公開はどうあるべきか|accessdate=2018-03-24|publisher=岡山大学 田中智之}}</ref>。匿名Aが指摘を記載したウェブサイト「日本の科学を考える」の運営スタッフの一人は2017年1月に東京大学の教授就任が人事委員会で決定していたが、その決定は取り消しとなった<ref>{{Cite web|title=東大から「内定取り消し」を受けた大学教授がどうしても伝えたいこと(宮川 剛)|url=https://gendai.ismedia.jp/articles/-/59985|website=現代ビジネス|accessdate=2019-03-02}}</ref>。
 
=== 国会の対応 ===