「アカキア・ドレパノロビウム」の版間の差分

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和名と英名について加筆。同じ出典でアリ植物の一種として扱われています。
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本種の特徴は[[アリ]]が棲んで[[共生]]する[[虫こぶ]]のようなものをいくつも持っていることであり、他の伝統的にアカシア属とされてきた木本と同様に刺も有する(参照: [[#特徴]])。共生するアリは本種を好んで食べる[[キリン]]などが1株ばかりに集中することを抑制する役割を持つ(参照: [[#アリとの共生関係]])。なお、この「虫こぶ」は[[ヒト]]が食べることも可能である(参照: [[#ヒトによる利用]])。
 
[[アリ植物]]の一つとして紹介され、和名として'''アリアカシア'''が当てられている例も存在する<ref>{{Harvcoltxt|湯浅|2012|p=57,60}}.</ref>が、これは別種 {{Snamei||Vachellia sphaerocephala}} にも用いられている(参照: [[#関連項目]])。
 
== 分布 ==
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== 諸言語における呼称 ==
* [[英語]]: whistling thorn<ref name="hjb" /><ref name="tgb">{{Harvcoltxt|Benson|1964}}.</ref>、black galled acacia<ref name="hjb" /> - 空洞な「虫こぶ」にあいた穴に風が当たると口笛のような音が鳴る場合があり、「口笛を吹く刺」と呼ばれる<ref>{{Harvcoltxt|湯浅|2012|p=60}}.</ref>。
ケニア:
* [[カンバ語]]: kiunga<ref name="hjb" />(複数: iunga)<ref name="m-n-k" />
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* {{Cite book|和書|editor=熱帯植物研究会|title=熱帯植物要覧|edition=第4版|publisher=養賢堂|year=1996|page=148|isbn=4-924395-03-X|ref=harv}}
* セドリック・ポレ 著、國府方吾郎 監修、南條郁子 訳『世界で一番美しい樹皮図鑑』創元社、2013年。{{ISBN|978-4-422-43010-2}}(原書: {{Cite book|last=Pollet|first=Cédric|title={{Lang|fr|ÉCORCES: Voyage dans l’intimité des arbres du monde}}|publisher=Ulmer|year=2008|isbn=9782841383566|ref=harv}})
* {{Cite book|和書|last=湯浅|first=浩史|authorlink=湯浅浩史|title=世界の葉と根の不思議 環境に適した進化のかたち|publisher=誠文堂新光社|year=2012|isbn=978-4-416-21211-0|ref=harv}}
ドイツ語:
* [[ブルール・イングヴィ・シェーステット|Sjöstedt, Yngve]], ''Wissenschaftliche Ergebnisse der Schwedischen zoologischen Expedition nach dem Kilimandjaro, dem Meru und den umgebenden Massaisteppen Deutsch-Ostafrika 1905&ndash;1906'' 8: [https://www.biodiversitylibrary.org/item/30721#page/150/mode/1up 116], [https://biodiversitylibrary.org/page/6702806 t. 6 fig. 7-8], [https://biodiversitylibrary.org/page/6702810 t. 7 fig. 2-a] (1908) - {{Snamei|Acacia drepanolobium}} としての原記載文献。書名は『[[キリマンジャロ]]、メル、ならびに周辺の[[マサイステップ]]へのスウェーデン動物学学術調査の学術的成果』と訳し得るが、この書で個別の項目を設けて解説されている対象の大半は昆虫である。本種について最初に述べた人物は[[ヘルマン・ハルムス]]([[:en:Hermann Harms|Hermann Harms]])という植物学者・分類学者であったが、彼による記述を学名が有効な状態としたのは本来[[昆虫学]]を専門とするシェーステットであった。
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{{Commonscat|Vachellia drepanolobium}}
{{Wikispecies|Vachellia drepanolobium}}
* [[アリ植物]]
* {{Snamei|[[Vachellia bussei]]}} - エチオピア、ソマリア、ケニア、タンザニアに分布(Contu 2012)。シノニムの {{Snamei|pt|Acacia bussei}} として本種と同じ文献が原記載となっている(pp. 117&ndash;118)。刺つきで膨らんだ「虫こぶ」を持つが、こちらは基部がくびれて膨らみ方が細長くなり、色も白っぽい(Beentje 1994)。
* {{Snamei||Vachellia cornigera}}({{Snamei|Acacia cornigera}})- 中米原産。