「ボーイング777」の版間の差分

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[[ファイル:Air France Boeing 777-228ER; F-GSPA@CDG;10.07.2011 605fm (5939826872).jpg|thumb|250px|[[エールフランス]]の777-200ER型機]]

標準型 777-200 に対して、主として燃料タンク容量の増加およびそれに応じたエンジン推力の増強により航続距離を延長させたもの (ER：'''E'''xtended '''R'''ange)で、燃料タンクや送油ポンプ等の補機類やエンジンなどの動力系を-300から流用することで動力性能と航続性能を強化している。開発当初は-200IGW (IGW：Increased Gross Weight) と呼ばれていたが、すでに767で使用されていた "ER" に変更されることとなり、その後[[ボーイング737|737]]などでもこれが使用されていくこととなった。最大航続距離は7,730海里（14,316キロメートル）。ローンチカスタマーは[[ブリティッシュ・エアウェイズ]]で、1996年10月7日に初飛行。1997年2月9日にブリティッシュ・エアウェイズ（GE製エンジン搭載機）によって初就航。

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[[ファイル:Emirates Boeing 777-21HLR; A6-EWF@ZRH;30.06.2011 601cv (5897422836).jpg|thumb|250px|[[エミレーツ航空]]の777-200LR 他の-200型機や-200ER型機と比較して明らかに巨大なエンジンを搭載しているのが外見上の特徴である。]]

777-200ERをベースに航続距離をさらに延長させたもの（LR：'''L'''onger '''R'''ange）で、後述する777-300ERが搭載するGE90-115Bエンジンを-200LR用に最適化した「GE90-110B」を搭載し<ref>-200LRの「-110B」と-300ERの「-115B」で構造上の違いはなく、ECUのセッティング変更によって出力の調整が可能である。</ref>、主翼端は777-300ERと同様にレイクドウイングチップが装着され、翼幅もそれに等しいものとなっている。さらに増槽タンクを装備すれば最大航続距離が9,420海里（17,446キロメートル）まで延長できるメーカーオプションまで用意されている。

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[[ファイル:JAL B777s JA8941 and JA8985.jpg|thumb|250px|日本航空 777-300型機。後方は777-200型機]]

胴体を延長した A 需要向けの機材。747-100型機および-200型機の代替として設計された。双発機で世界最大最長を誇る機体である（73.9m、ちなみに双発機でなければ世界最長は[[ボーイング747-8|747-8]]で[[ボーイング747-8#スペック|76.3m]]<ref>777発展型として777-9X（全長76.48m）の開発が計画されており、正式ローンチとなれば、こちらが世界最長となる。</ref>）。

2006年7月に引き渡されたキャセイパシフィック航空向けの機体（機体番号：B-HNQ）を最後に生産を終了し、以降は後述のB777-300ERへと生産を移行している。総生産機数は60機で、そのうちの14機が日本の航空会社に導入された（日本航空・全日本空輸ともに7機）。777シリーズの中では米国系と欧州系エアラインが唯一導入していないモデルで、日本をはじめとしたアジアのエアラインを中心に導入されたのが販売上の大きな特徴である。

 

[[ファイル:EVA Air Boeing 777-300ER.jpg|thumb|250px|エバー航空 777-300ER型機 客室ドアが左右側面に5枚ずつある。胴体の尾翼部分下面にテールスキッドが見える]]

[[ファイル:JAL ANA b777-300ER.JPG|thumb|250px|2015年に導入されたANAの777-300ER（JA791A）と、JAL SKY SUITE 777に改装された日本航空の777-300ER]]