「アラートループ事件」の版間の差分

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→‎反響: 流れを把握しづらいので時系列で並べ替え。+WP:RS#特別な主張には特別な証拠が求められるに基づき、兵庫県警サイバー犯罪対策課の発言に関し取材元を明示。
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== 反響 ==
この事案に対して国内外様々な反響があった<ref>{{Cite web|title=ブラクラURL書き込みで中学生補導。広がる警察とIT業界のデジタル・デバイド、募る不信感|url=https://hbol.jp/188391|website=ハーバービジネスオンライン|date=2019-03-20|accessdate=2019-03-27|language=ja|last=柳井政和}}</ref><ref>{{Cite web|title=JavaScript infinite alert prank lands 13-year-old Japanese girl in hot water|url=https://arstechnica.com/tech-policy/2019/03/japanese-police-charge-13-year-old-girl-for-infinite-javascript-popup-prank/|website=Ars Technica|date=2019-03-08|accessdate=2019-03-27|language=en-us|first=Peter|last=Bright}}</ref><ref name="japanese-police-charge-13-year-old-for-sharing-unclosable-popup-prank-online" />。この事案に触発されて、同様のコードを記述して公開することにより逮捕されることを目指すプロジェクトが[[GitHub]]上で開始された<ref name="NETIB-NEWS_28329">{{Cite web|title=「みんなで逮捕されようプロジェクト」がネット上で拡散中~サイバー犯罪対策課は「自分の子どもにもそんなことが言えるのか」と反発|url=https://www.data-max.co.jp/article/28329|publisher=NETIB-NEWS|date=2019-03-08|accessdate=2019-03-09}}</ref><ref>{{Cite web | title = 「いたずらURL貼って補導」がIT業界の萎縮をまねく理由 (2/2) | url = https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1903/08/news119_2.html | publisher = [[ITmedia]] | author = [[岡田有花]] | website = ITmedia NEWS | date = March 8, 2019 | access-date = March 26, 2019 }}</ref>。兵庫県警サイバー犯罪対策課はこのプロジェクトについて「自分の子どもにもそんなことが言えるのか」とコメントした<ref name="NETIB-NEWS_28329" />。
 
2019年3月5日に[[スマイリーキクチ]]は補導の報道<ref name="nhk" />を受けて、ネット犯罪であることを前提にして「中1の少女が簡単にネット犯罪に手を染めてしまう。もうゲーム感覚なんでしょうね。この現実を大人がどのように受け止めればよいのか。。。」<ref>{{cite web|url=https://twitter.com/smiley_kikuchi/status/1102707274991038464|title=スマイリーキクチの日本時間2019年3月5日8時7分のツイート|date=2019-03-05|deadlinkdate=2019-05-29|archiveurl=http://archive.fo/9lUgN|archivedate=2019-03-05|accessdate=2019-05-31}}</ref>とツイートし、批判が殺到した。問題点を説明した[[高木浩光]]のツイート<ref>{{Twitter status|HiromitsuTakagi|1102709176386564096}}</ref>をモザイク加工して転載しながら「『ツイッターに犯罪ではないって書いてあった』は通じません。」「全て自己責任になります。」<ref>{{cite web|url=https://twitter.com/smiley_kikuchi/status/1102779666937479169|title=スマイリーキクチの日本時間2019年3月5日12時55分のツイート|date=2019-03-05|deadlinkdate=2019-05-29|archiveurl=http://archive.fo/ZSGu5|archivedate=2019-03-05|accessdate=2019-05-31}}</ref>とツイートしてさらに炎上を招いた。翌6日に「現状では兵庫県警と裁判所が事件として扱っていますが、今後検察や裁判で冤罪と認めた際に、お許しを頂けたら三名の方に直接謝罪に伺います。」<ref>{{cite web|url=https://twitter.com/smiley_kikuchi/status/1103138537585561600|http://archive.fo/ay0IY||title=スマイリーキクチの日本時間2019年3月6日12時41分のツイート|date=2019-03-06|deadlinkdate=2019-05-29|archiveurl=http://archive.fo/ay0IY|archivedate=2019-03-06|accessdate=2019-05-31}}</ref>と謝罪し、いったんは収束した<ref>{{cite web|url=https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1903/07/news134.html|title=「ブラクラ」補導、不当か妥当か ネットリテラシーと大衆化のジレンマ|author=井上輝一|publisher=ITmedia|date=2019-03-07|accessdate=2019-05-31}}</ref>。その後、スマイリーキクチは関連ツイートを削除した{{refnest|group="注釈"|削除時期についてスマイリーキクチは3月と説明し<ref>{{Twitter status|smiley_kikuchi|1134455872422203392}}</ref>、3月中に削除されていることを記した第三者のブログ<ref>{{cite web|url=https://kumachan.biz/2019/03/13_1924/4976/|title=スマイリーキクチ氏による事実誤認と炎上について【その後】 |publisher=別館「S3日記」|date=2019-03-13|accessdate=2019-05-01}}</ref>やツイート<ref>{{Twitter status|aratori|1110445864386850816}}</ref>がある。}}。
JavaScriptの生みの親である[[ブレンダン・アイク]]は、「[[Google Chrome|Chrome]]の初版よりも10年も前にリリースされた[[Netscape Navigator (ネットスケープコミュニケーションズ)|Netscape 4]]でもユーザーがループするJavaScriptを[[kill|キル]]することができた。」「この事件の公判で専門家証人になるつもりでいる。これはウイルスなどではなく、犯罪扱いされるべきではない。」などとツイートした<ref>{{Twitter status|BrendanEich|1102953296719802369}}</ref><ref>{{Twitter status|BrendanEich|1104170683045564416}}</ref>。[[電子フロンティア財団]](EFF)は、「無限ループは犯罪ではない。」とツイートした<ref>{{Twitter status|EFF|1104214831916212225}}</ref>。
 
3月6日、JavaScriptの生みの親である[[ブレンダン・アイク]]は、「[[Google Chrome|Chrome]]の初版よりも10年も前にリリースされた[[Netscape Navigator (ネットスケープコミュニケーションズ)|Netscape 4]]でもユーザーがループするJavaScriptを[[kill|キル]]することができた。」「この事件の公判で専門家証人になるつもりでいる。これはウイルスなどではなく、犯罪扱いされるべきではない。」などとツイートした<ref>{{Twitter status|BrendanEich|1102953296719802369}}</ref><ref>{{Twitter status|BrendanEich|1104170683045564416}}</ref>。3月9日には[[電子フロンティア財団]](EFF)、「無限ループは犯罪ではない。」とツイートした<ref>{{Twitter status|EFF|1104214831916212225}}</ref>。
3月25日、[[日本ハッカー協会]]が男性2人の[[弁護士]]・[[裁判]]費用の援助のための[[寄付]]の受付を開始した<ref name="alertloop" />。翌26日、同団体は計553人の支援者から約700万円の寄付が集まったことを公表し、寄付の受付を終了することを発表した<ref name="alertloop" /><ref>{{Cite web|title=兵庫県警による「無限Alert」摘発への支援金募集、1日で700万円近く集まり終了 {{!}} 財経新聞|url=https://www.zaikei.co.jp/article/20190327/502615.html|website=www.zaikei.co.jp|date=2019-03-27|accessdate=2019-03-27|language=ja}}</ref>。5月29日、この寄付金の支援対象だった男性2人が[[起訴猶予]]を理由とする[[不起訴]]処分になったことが発表された<ref>{{Twitter status|JapanhackerA|1133652626967416832}}</ref><ref name="nlab_1905_27_news134"/>。検察側は「特定のスマホ機種で該当URLをクリックすると、なかなか画面が閉じられなかったり、場合によっては修理が必要になったり、専門家への対応を依頼する必要となる可能性があるため、これがウイルス罪を成立させる要件の1つ『人が電子計算機を使用するに際してその意図に沿うべき動作をさせず、又はその意図に反する動作をさせるべき不正な指令を与える電磁的記録』の『意図に反する』の部分に抵触する。そのため男性の行為はウイルス罪に該当する」との認識を示し、「アラートループのページへ飛ぶURLを貼り付ける行為が不正指令電磁的記録供用罪に該当する」という主張自体は変えなかった<ref name="nlab_1905_27_news134"/>。これを受けて、男性2名の弁護を担当した横浜パーク法律事務所の弁護士2名が、[[起訴猶予処分]]であったことに関して「『犯罪にあたると考えるが今回だけは起訴しないでおいた』という姿勢でお茶を濁した」「有罪に問えると考えているが,個別事情で起訴しないとした起訴猶予処分は,まさに法曹の一翼を担う検察官としては,その職責を全うしていないと社会から批判されてもやむを得ません」と、検察を批判する声明を発表した。<ref>{{Cite web|title=アラートループ事件の被疑者2名に対する起訴猶予処分を受けて {{!}} 横浜パーク法律事務所|url=http://www.yokohama-park-law.com/news/20190529.html|website=www.yokohama-park-law.com|accessdate=2019-06-05}}</ref><ref>{{Cite web|title=「アラートループ」で書類送検の男性2人、不起訴処分 弁護人「検察はお茶を濁した」|url=https://www.bengo4.com/c_23/n_9697/|website=弁護士ドットコム|accessdate=2019-06-05|language=ja}}</ref>
 
3月8日、兵庫県警サイバー犯罪対策課は[[データ・マックス|NETIB-NEWS]]の取材に対し、このプロジェクトについて「自分の子どもにもそんなことが言えるのか」とコメントした<ref name="NETIB-NEWS_28329" />。また、同日中にはこの事案に触発されて、同様のコードを記述して公開することにより逮捕されることを目指すプロジェクトが[[GitHub]]上で開始された<ref name="NETIB-NEWS_28329">{{Cite web|title=「みんなで逮捕されようプロジェクト」がネット上で拡散中~サイバー犯罪対策課は「自分の子どもにもそんなことが言えるのか」と反発|url=https://www.data-max.co.jp/article/28329|publisher=NETIB-NEWS|date=2019-03-08|accessdate=2019-03-09}}</ref><ref>{{Cite web | title = 「いたずらURL貼って補導」がIT業界の萎縮をまねく理由 (2/2) | url = https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1903/08/news119_2.html | publisher = [[ITmedia]] | author = [[岡田有花]] | website = ITmedia NEWS | date = March 8, 2019 | access-date = March 26, 2019 }}</ref>。
2019年3月5日に[[スマイリーキクチ]]は補導の報道<ref name="nhk" />を受けて、ネット犯罪であることを前提にして「中1の少女が簡単にネット犯罪に手を染めてしまう。もうゲーム感覚なんでしょうね。この現実を大人がどのように受け止めればよいのか。。。」<ref>{{cite web|url=https://twitter.com/smiley_kikuchi/status/1102707274991038464|title=スマイリーキクチの日本時間2019年3月5日8時7分のツイート|date=2019-03-05|deadlinkdate=2019-05-29|archiveurl=http://archive.fo/9lUgN|archivedate=2019-03-05|accessdate=2019-05-31}}</ref>とツイートし、批判が殺到した。問題点を説明した[[高木浩光]]のツイート<ref>{{Twitter status|HiromitsuTakagi|1102709176386564096}}</ref>をモザイク加工して転載しながら「『ツイッターに犯罪ではないって書いてあった』は通じません。」「全て自己責任になります。」<ref>{{cite web|url=https://twitter.com/smiley_kikuchi/status/1102779666937479169|title=スマイリーキクチの日本時間2019年3月5日12時55分のツイート|date=2019-03-05|deadlinkdate=2019-05-29|archiveurl=http://archive.fo/ZSGu5|archivedate=2019-03-05|accessdate=2019-05-31}}</ref>とツイートしてさらに炎上を招いた。翌6日に「現状では兵庫県警と裁判所が事件として扱っていますが、今後検察や裁判で冤罪と認めた際に、お許しを頂けたら三名の方に直接謝罪に伺います。」<ref>{{cite web|url=https://twitter.com/smiley_kikuchi/status/1103138537585561600|http://archive.fo/ay0IY||title=スマイリーキクチの日本時間2019年3月6日12時41分のツイート|date=2019-03-06|deadlinkdate=2019-05-29|archiveurl=http://archive.fo/ay0IY|archivedate=2019-03-06|accessdate=2019-05-31}}</ref>と謝罪し、いったんは収束した<ref>{{cite web|url=https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1903/07/news134.html|title=「ブラクラ」補導、不当か妥当か ネットリテラシーと大衆化のジレンマ|author=井上輝一|publisher=ITmedia|date=2019-03-07|accessdate=2019-05-31}}</ref>。その後、スマイリーキクチは関連ツイートを削除した{{refnest|group="注釈"|削除時期についてスマイリーキクチは3月と説明し<ref>{{Twitter status|smiley_kikuchi|1134455872422203392}}</ref>、3月中に削除されていることを記した第三者のブログ<ref>{{cite web|url=https://kumachan.biz/2019/03/13_1924/4976/|title=スマイリーキクチ氏による事実誤認と炎上について【その後】 |publisher=別館「S3日記」|date=2019-03-13|accessdate=2019-05-01}}</ref>やツイート<ref>{{Twitter status|aratori|1110445864386850816}}</ref>がある。}}。
 
3月25日、[[日本ハッカー協会]]が男性2人の[[弁護士]]・[[裁判]]費用の援助のための[[寄付]]の受付を開始した<ref name="alertloop" />。翌26日、同団体は計553人の支援者から約700万円の寄付が集まったことを公表し、寄付の受付を終了することを発表した<ref name="alertloop" /><ref>{{Cite web|title=兵庫県警による「無限Alert」摘発への支援金募集、1日で700万円近く集まり終了 {{!}} 財経新聞|url=https://www.zaikei.co.jp/article/20190327/502615.html|website=www.zaikei.co.jp|date=2019-03-27|accessdate=2019-03-27|language=ja}}</ref>。
 
3月25日、[[日本ハッカー協会]]が男性2人の[[弁護士]]・[[裁判]]費用の援助のための[[寄付]]の受付を開始した<ref name="alertloop" />。翌26日、同団体は計553人の支援者から約700万円の寄付が集まったことを公表し、寄付の受付を終了することを発表した<ref name="alertloop" /><ref>{{Cite web|title=兵庫県警による「無限Alert」摘発への支援金募集、1日で700万円近く集まり終了 {{!}} 財経新聞|url=https://www.zaikei.co.jp/article/20190327/502615.html|website=www.zaikei.co.jp|date=2019-03-27|accessdate=2019-03-27|language=ja}}</ref>。5月29日、この寄付金の支援対象だった男性2人が[[起訴猶予]]を理由とする[[不起訴]]処分になったことが発表された<ref>{{Twitter status|JapanhackerA|1133652626967416832}}</ref><ref name="nlab_1905_27_news134"/>。検察側は「特定のスマホ機種で該当URLをクリックすると、なかなか画面が閉じられなかったり、場合によっては修理が必要になったり、専門家への対応を依頼する必要となる可能性があるため、これがウイルス罪を成立させる要件の1つ『人が電子計算機を使用するに際してその意図に沿うべき動作をさせず、又はその意図に反する動作をさせるべき不正な指令を与える電磁的記録』の『意図に反する』の部分に抵触する。そのため男性の行為はウイルス罪に該当する」との認識を示し、「アラートループのページへ飛ぶURLを貼り付ける行為が不正指令電磁的記録供用罪に該当する」という主張自体は変えなかった<ref name="nlab_1905_27_news134"/>。これを受けて、男性2名の弁護を担当した横浜パーク法律事務所の弁護士2名が、[[起訴猶予処分]]であったことに関して「『犯罪にあたると考えるが今回だけは起訴しないでおいた』という姿勢でお茶を濁した」「有罪に問えると考えているが,個別事情で起訴しないとした起訴猶予処分は,まさに法曹の一翼を担う検察官としては,その職責を全うしていないと社会から批判されてもやむを得ません」と、検察を批判する声明を発表した<ref>{{Cite web|title=アラートループ事件の被疑者2名に対する起訴猶予処分を受けて {{!}} 横浜パーク法律事務所|url=http://www.yokohama-park-law.com/news/20190529.html|website=www.yokohama-park-law.com|accessdate=2019-06-05}}</ref><ref>{{Cite web|title=「アラートループ」で書類送検の男性2人、不起訴処分 弁護人「検察はお茶を濁した」|url=https://www.bengo4.com/c_23/n_9697/|website=弁護士ドットコム|accessdate=2019-06-05|language=ja}}</ref>
 
== 脚注 ==