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エンジンは、GE社のCF6-80シリーズ、{{nowrap|R-R}}社のトレント700シリーズ、P&W社のPW4000シリーズから選択できる{{sfn|青木|2014a|pp=106–107}}。
 
標準座席数は3クラスの場合で253席で、この場合の航続距離は7,250海里(約13,400キロメートル)である{{sfn|青木|2014a|pp=106–107}}。-300の航続距離から2,000 kmほど延長されている計算になる。こうして、-300ではそれまで不可能であった、ノンストップでの13時間程度の飛行ができるようになった。
 
座席構成を2クラスとした場合には、標準で293席となる{{sfn|青木|2014a|pp=106–107}}。最大離陸重量は仕様により異なり192トンから242トンである{{sfn|EASA|2019|pp=41–42}}。
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=== A330-200F ===
[[ファイル:9M-MUC_Airbus_A330F_MASKargo_(12993653864).jpg|サムネイル|[[MASカーゴ]]のA330-200F]]
[[File:Airbus A330-200F Airbus Industries (AIB) "House colors" F-WWYE - MSN 1004 - Now in THY Turkish Airlines fleet as TC-JDO - Named Meriç (4208235581).jpg|thumb|A330-200Fの機首部。左舷胴体に大型の貨物扉が設けられている(AIRBUSのロゴの"A"から"U"にかけて)ほか、前脚の付け根部分が張り出している。]]
A330-200をベースに開発・新規生産された純貨物型であり{{sfn|浜田|2013b|p=96}}{{sfn|青木|2010|p=48}}(旅客型からの改造機については次節参照)、[[エアバスA300-600|A300-600F]]の後継機と見なされている{{sfn|Kingsley-Jones|2010}}。メインデッキに貨物を搭載できるよう床を強化し、胴体前方の左側面に幅3.69メートルの貨物用ドアが設けられている{{sfn|浜田|2013b|p=96}}{{sfn|青木|2014a|p=260}}。メインデッキの床面には貨物やパレットを移動させるためのローラーが備わっている{{sfn|青木|2014a|p=260}}。ただし、エアバスではシステムの簡素化や機体価格を抑えるため、動力式の荷物移動システムを機内に装備しておらず、貨物の移動は人力で行う必要がある{{sfn|青木|2014a|p=260}}。貨物室と操縦室の間には荷主席が用意されているほか、操縦席・荷主席・貨物室間を行き来できるよう通路が設けられている{{sfn|青木|2014a|p=260}}。ただし、客室窓などの旅客用設備は取り除かれている{{sfn|青木|2014a|p=260}}。エンジンはトレント700シリーズとPW4000シリーズが設定されている{{sfn|EASA|2019|p=38}}。