「淋しい熱帯魚」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
表の折り畳み
出典リンクのアーカイブへの置き換え。若干の修正。
34行目:
発売から間もなく、7月17日付で[[オリコン]]初登場1位を獲得し、11月27日付の75位まで、100位以内に20週連続ランクインした<ref>[[#オリコン|『オリコン・チャート・データ'89』 1990]], pp.160-183。</ref>。また1989年度のオリコン年間ランキングでは7位にランクインし、Winkのシングルとしては[[カイリー・ミノーグ]]の楽曲のカバー「[[愛が止まらない 〜Turn it into love〜]]」の62.95万枚に次ぐ54.873万枚の売り上げを記録<ref name=oricon/>、それまで殆ど洋楽をカバーしてきた彼女たちにとって、オリジナル曲としては最大のヒットソングとなった。
 
この年、Winkは同曲によって、12月14日に『'''[[全日本有線放送大賞|第22回全日本有線放送大賞]]'''』で'''年間グランプリ'''{{efn2|name=歌唱kashou|「[[#テレビ番組における歌唱|テレビ番組における歌唱]]」の節参照。}}、31日に『'''[[第31回日本レコード大賞]]'''』で'''日本レコード大賞'''を受賞<ref name=record89> [http://web.archive.org/web/20171113003056/http://www.jacompa.or.jp/reco31.html 「日本レコード大賞31」(『公益社団法人 日本作曲家協会』)2017年11月13日時点のアーカイブ]。</ref>。また、この楽曲で『[[第40回NHK紅白歌合戦]]』に初出場を果たしている<ref name=kh89.12.31a>[http://web.archive.org/web/20091231134843/http://www9.nhk.or.jp/kouhaku/history/history_40.html 「紅白歌合戦ヒストリー 第40回(1989年/平成1年)」(『NHKオンライン』)2009年12月31日時点のアーカイブ]。</ref>。
 
「[[大魔神]]ポーズ」と呼ばれる印象的な振付{{efn2|この振付を担当した[[振付師]]である五十嵐薫子(後の[[香瑠鼓]])は、当初イメージしたものは「70年代ディスコ、サイケ+ニューヨーク、さみしげなウィンク」であったが、「大魔神」と呼ばれたことは予期せぬことだった旨を語っており、「皆が大魔人(原文ママ)なんて言いながらやってくれるのが、実にうれしい」と述べている<ref>Winkオリジナルカラオケ集CD『[[Fairy Tone]]』(ポリスター、1990年4月10日)付属ブックレットpp.34-35。</ref>。}}{{efn2|香瑠鼓は、「大魔神ポーズ」の名付け親を[[山田邦子]]としている<ref>[http://web.archive.org/web/20181120170724/http://www.polystar.co.jp/wink30th/review/ 「ALBUM REVIEW - 第5回 香瑠鼓(かおるこ)」(『Wink 30周年特設サイト』2018年11月20日)2018年11月20日時点のアーカイブ]。</ref>。}}を持つこの曲は、無表情で歌われることによって「笑わない、しゃべらない、というWinkのイメージ」を決定づけるものになったとされる<ref>[http://web.archive.org/web/20180222043849/https://smart-flash.jp/entame/14337 「鈴木早智子「『淋しい熱帯魚』がWinkのイメージを決定づけた!」」(『Smart FLASH』2016年12月16日)2018年2月22日時点のアーカイブ]。</ref>。
 
Winkは[[1996年]]3月31日を以て活動を停止したが、その後、[[1998年]]、[[1999年]]、[[2008年]]、[[2018年]]と、デュオ結成から10年ごと(1999年を除く)に活動を一時再開し、テレビ番組等で本曲を歌唱している{{efn2|name=歌唱kashou}}{{efn2|テレビ番組以外では、2018年10月16日に開催されたWinkのトーク&ミニライブ・イベント『Special To Me』<ref>[http://web.archive.org/web/20181030100340/http://www.polystar.co.jp/wink30th/directorsnote/ 田渕浩久「DIRECTOR'S NOTE - #7 『Special To Me』トーク&ミニライブ・イベントレポート」(『Wink 30周年特設サイト』2018年10月30日)2018年10月30日時点のアーカイブ]。</ref>など。}}。
 
== タイトルの読み方 ==
本曲タイトル中の「淋しい」の読みは、[[日本音楽著作権協会|JASRAC]]には「さ'''び'''しい」で登録されているが<ref>[http://www2.jasrac.or.jp/eJwid/ 『作品データベース検索サービス J-WID』]、2018年8月31日閲覧。</ref>、この曲の作詞者である[[及川眠子]]によるものは「さ'''み'''しい」である。及川は自著で、「「さびしい」ではなく「さみしい」が正しいタイトルの読み方。これを濁音にしてしまうと、音に重さが出てしまい、ヒラヒラ、キラキラな Wink のイメージではなくなってしまうので、わざわざ濁らないようにしているんです」と述べている<ref name=ネコの手nekonote>及川眠子『ネコの手も貸したい 及川眠子流作詞術』([[リットーミュージック]]、2018年7月20日)p.26。</ref>。また、彼女は、「さびしい」を「寂しい」、「さみしい」を「淋しい」として使い分けており<ref name=ツイートtweet>[https://web.archive.org/web/20191105211152/https://twitter.com/oikawaneko/status/983733219806740486 及川眠子による2018年4月10日08:47のツイート 2019年11月5日時点のアーカイブ]。</ref>、かつ、本曲での「淋」の文字の選択については、「魚」にかけて「氵(さんずい)」の「淋」を使ったともしていて<ref name=ネコの手nekonote/><ref name=ツイートtweet/>、当楽曲の「さみしい」という読みと「淋」の文字との選定理由が複合してもいる。
 
なお、[[1990年]]1月25日にWink版と同じくポリスターから発売された、[[YOO YOO]]による本曲の英語カバーのタイトルは、及川の読み方が踏襲されており、「SAMISHII NETTAIGYO」である。
139行目:
| [[TBSテレビ|TBS]]
| C
| 第2位<ref>[[#山田yamada|山田 2012]], p.360。</ref>。
|-
 
163行目:
| TBS
| D
| 第1位<ref>[[#山田yamada|山田 2012]], pp.360-361。</ref>。
|-
 
195行目:
| TBS
| C
| 第1位<ref name=yamada361>[[#山田yamada|山田 2012]], p.361。</ref>。
|-
 
299行目:
| TBS
| E
| 第3位<ref>[[#山田yamada|山田 2012]], pp.361-362。</ref>。Winkは[[静岡市民文化会館]]でのコンサート<ref name=twinkle81/>を終えた後、[[東海大学#海洋学部博物館|東海大学海洋学部博物館]]の、当時世界最大の水槽の前で、既製品の衣装を着用して歌唱。<br>翌週9月14日はWinkはオフで欠場。この日の順位は第5位<ref name=yamada362>[[#山田yamada|山田 2012]], pp.362。</ref>。
|-
 
307行目:
| 日本テレビ
| E
| 第3位。Winkはコンサート会場である[[岡山県]][[倉敷市民会館]]<ref name=twinkle81/>より中継で出演。<br>[[首都圏]]では9月11日に『プロ野球~広島 巨人×広島』を放送し<ref>{{efn2|『読売新聞』1989年9月11日朝刊第32面(『読売新聞縮刷版』1989年9月号p.538)および夕刊第20面(同前p.568)のテレビ番組表に番組放送予定記載あり。</ref>}}、翌日放送。<br>前週9月4日は『プロ野球~東京ドーム 巨人×ヤクルト』放送{{efn2|name=y89.9.4}}により番組休止。
|-
 
323行目:
| TBS
| D
| 第6位<ref name=yamada362/>。<br>Winkは前週9月14日はオフで欠場。この日の順位は第5位<ref name=yamada362>[[#山田yamada|山田 2012]], pp.362。</ref>。
|-
 
387行目:
| NHK総合・[[NHK衛星第2テレビジョン|NHK BS2]]
| E
| Winkはスカートの電飾のため腰に20kgのバッテリーを備えた500万円相当の衣装を着用して出演<ref>[[#鈴木suzuki|鈴木 2010]], p.110。</ref>。
|-
 
538行目:
== 映画における歌唱 ==
* '''淋しい熱帯魚'''
:* [[曖・昧・Me]]([[ワニブックス]]=[[横山博人プロダクション]]、監督:[[佐藤闘介]]、1990年4月28日公開<ref>[http://web.archive.org/web/20171104114418/http://cinema.pia.co.jp/title/803222/ 「曖・昧・Me」(『ぴあ映画生活』)2017年11月4日時点のアーカイブ]。</ref><ref>[http://web.archive.org/web/20180127202656/https://movie.walkerplus.com/mv26400/ 「曖・昧・Me」(『Movie Walker』)2018年1月27日時点のアーカイブ]。</ref>;[[DVD]]版、[[ジェネオンエンタテインメント]]、2005年4月22日)- WinkがWinkとして出演し、同デュオのコンサートのシーンで本曲を歌唱。
 
== カバー ==
735行目:
{{脚注ヘルプ}}
=== 注釈 ===
{{Notelist2|2}}
=== 出典 ===
{{Reflist|2}}
742行目:
{{Refbegin}}
*{{Cite book|和書|author=鈴木早智子|title=負けじ魂|date=2010-11-16|publisher=[[光文社]]|ref=suzuki|isbn=9784334976323}}
*{{Cite book|和書|author=[[山田修爾]]|title=ザ・ベストテン|chapter=『ザ・ベストテン』全603回 ベストテンランキング一覧|date=2012-01-01|publisher=[[新潮社]]|ref=山田yamada|isbn=4-10-136341-2}}[[新潮文庫]]。原版2008年12月。
*{{Cite book|和書|title=オリコン年鑑1990別冊 オリコン・チャート・データ'89|date=1990-04-20|publisher=[[オリコン・エンタテインメント|オリジナルコンフィデンス]]|ref=オリコン}}
*{{Cite book|和書|title=Twinkle Angels とっておきのウインク|date=1990-04-10|publisher=[[ワニブックス]]|ref=twinkle|isbn=9784847011078}}