「機動戦士ガンダムF91の登場人物」の版間の差分

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=== カロッゾ・ロナ(カロッゾ・ビゲンゾン) ===
; Korozo Ronah{{Sfn|オフィシャルエディション|1991|p=87-91}}
:声 - [[前田昌明]]
:クロスボーン・バンガードの軍事部門の指導者。45歳。
:劇中では常に中世のヨーロッパ騎士そのままのプラチナの鉄仮面で頭部を覆っており<ref>小説『機動戦士ガンダムF91 クロスボーン・バンガード (上)』76ページ</ref>、その風貌見たままの「'''鉄仮面'''」とも呼ばれる。素顔は、劇場版アニメ、小説双方で見られる。セシリーとマイッツァー再会時の過去回想ではカロッゾの頭髪が紫色で、小説版に収録された[[美樹本晴彦]]によるロナ家が集合している扉絵では頭髪が金髪である。
:クロスボーン・バンガード総帥[[#マイッツァー・ロナ|マイッツァー・ロナ]]の娘婿であり、[[#ナディア・ロナ|ナディア・ロナ]]の夫であり、[[セシリー・フェアチャイルド|ベラ・ロナ]]の父親である。旧姓は'''ビゲンゾン'''<ref>小説『機動戦士ガンダムF91 クロスボーン・バンガード (上)』43ページ</ref>。
:マイッツァーの入手している資料によれば、ビゲンゾンの家柄はナディアがカロッゾを「普通の男だ」と評価するような悪いほどのものではなく、家系のなかにはヨーロッパ貴族の末裔という者もいた。
:ナディアと出会った時のカロッゾは大学院で科学者をしており、バイオ・コンピュータの基部に精神波の一種である微弱な電気パルスを解析させながら記憶させるテーマの研究をしていた。[[サイコミュ]]はニュートリノに似た粒子スウェッセムを用いて感知能力を高めているが、人間の[[体液]]のなかにはスウェッセム・セルといった[[酵素]]があり、その酵素を総合的にバイオ・コンピュータと接続してフィールド・ワークさせることで、人間が精神的に高くなれば地球を忘れるようにもなれるだろうしSFのテーマにあるような精神だけの生物になって地球圏を離れることもできる、その為に我々が何を出来るかという研究を行っていた<ref>小説『機動戦士ガンダムF91 クロスボーン・バンガード (上)』44ページ</ref>。
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:劇中終盤では、開発していた対人用兵器バグを起動テストとして、戦闘には無関係なフロンティアIの市民全員を抹殺するために使用した。初動は順調で2~3日もすればフロンティアIの人口300万の掃除は完了するとのジレの報告を受け、カロッゾはこのテストが良好であればただちにバグを地球や月にも降下させると、機械による無作為な粛清に対し意欲を見せた。また、この作戦を誰の良心も痛めることがないいい作戦だったと評価している。
:フロンティアIでの戦闘でモビルアーマー「ラフレシア」に搭乗し、連邦軍の艦隊を壊滅させ、セシリーの乗る[[クロスボーン・バンガードの機動兵器#ビギナ・ギナ|ビギナ・ギナ]]を戦闘不能にした。しかしシーブックの乗る[[フォーミュラ計画#ガンダムF91|ガンダムF91]]との戦闘で「質量を持った残像」を捉えきれず翻弄され、最後はテンタクラーロッドの攻撃により自滅した。小説版では、F91の残像に翻弄され自らを攻撃する前にF91のヴェスバーで鉄仮面が粉砕されているとされている。
: 劇場公開直後のインタビューで富野は、鉄仮面が本当にカロッゾかどうかという質問に対し、正確に言うと分からないと答えている{{Sfn|オフィシャルエディション|1991|p=32-36}}。また、設定担当の[[井上幸一]]によれば、ラストシーンで真っ暗な部屋に現れた何者かが、たくさんある鉄仮面の中からひとつを持っていくという案があったが採用されなかったという{{Sfn|オフィシャルエディション|1991|p=48-58}}。
:主な搭乗機はXMA-01 [[クロスボーン・バンガードの機動兵器#ラフレシア|ラフレシア]]。
: 絵コンテの段階では鉄仮面の演説の場面で頭部のブレードを『[[ウルトラセブン]]』のアイスラッガーのように発射して榴弾を迎撃するシーンがあり、設定画も描かれていたが、演出スタッフらが富野を説得して没になった{{Sfn|オフィシャルエディション|1991|p=48-58}}。
 
:『機動戦士ガンダムF91 オフィシャルエディション』に掲載された富野へのインタビューではインタビュアーの「シーブックに倒された鉄仮面は本当にカロッゾかどうか」といった趣旨の質問に対し、富野は「本作が大きな形のプロローグでしかないという構造にあるから、正確にいうとわかりませんね」と答えている(設定担当の[[井上幸一]]へのインタビューでは製作中に真っ暗な部屋に現われた何者かがたくさんある鉄仮面の中から一つを持っていくというラストシーンの案が出たが富野に却下されている{{Sfn|オフィシャルエディション|1991|p=48-58}})。また、本書では設定画も掲載されているが、当初の予定では鉄仮面の頭のブレードがアイスラッガーのように飛ぶということになっていて、鉄仮面の演説シーンでは頭部ブレードをアイスラッガーのように発射して榴弾を迎撃するシーンがあったが、『[[ウルトラセブン]]』を知る演出などのスタッフらが婉曲的に否定したことで削除された。また、後で別のブレードを付けるとラフレシアを直接脳波コントロール出来るようになるという設定もあったが同時に無かった事になった{{Sfn|オフィシャルエディション|1991|p=48-58}}。
 
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