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『電撃姫SPECIAL 2000年&2001年美少女ソフトカタログ』を参照し、「これD.P.S?」について追記
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== シリーズ概要 ==
{{Timeline of release years
{{VG timeline
| subtitle = パッケージ作品に限定。
| 1989 = D.P.S.{{r|maeda56|pcangel36}}
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販売されたゲームはシステムディスクとシナリオディスクを分けた状態で販売された{{r|taizen65}}。このシステムディスクは[[ハードウェア]]のように扱うことが可能で{{r|taizen65}}、システムが他のシリーズ作品との互換性を有している{{r|maeda56}}{{efn|この互換性については、シリーズ2作目の『D.P.S. SG』から4作目『D.P.S. SG set3』までとする紹介記事もある{{r|pcangel38}}。}}。そのほか、廉価版としてシステムディスクの付属しないバージョンも販売された{{r|maeda56}}。シリーズのタイトルは『D.P.S』・『D.P.S. SG』・『D.P.S. SG set2』・『D.P.S. SG set3』・『Super D.P.S.』と1989年から1992年にかけて発売され、これらの作品に収録されたシナリオをまとめた『D.P.S. 全部』が1995年にリリースされている{{r|maeda5657}}。なお、以上の作品はいずれもアリスソフトの[[アリスソフト#配布フリー宣言|配布フリー宣言]]の対象に指定されており、インターネット上での配布が許可されている{{r|about}}。
 
== 作品内容  ==
=== D.P.S. ===
{{美少女ゲーム系
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{{美少女ゲーム系
| タイトル=D.P.S. 全部
| 対応機種 = PC-9801VM/FM TOWNS/[[Microsoft Windows|Windows]]{{r|maeda56}}<ref name="dpsall_page">{{Cite web|url=http://www.alicesoft.co.jp/dpsall.html|title=DPS全部efn|website=アリスソフトの旧公式サイト|publisher=アリスソフト|accessdate=2020では「PC-05-07|archiveurl=https:9800(DOS)/FM TOWNS/web.archive.orgWindows95/web/19980422153740/http://alicesoftNT」{{r|dpsall_page}}、新公式サイトでは「Windows3.co.jp:801/dpsall.html95」{{r|archivedate=1998-04-22catalog_dpsall}}となっている。}}</ref>
| 発売元 = アリスソフト{{r|maeda56}}{{r|dpsall_page}}
| 発売日 = [[1995年]]11月{{r|maeda56}}
| レイティング = 18禁
}}
『'''D.P.S. 全部'''』は、アリスソフトから[[1995年]]11月に発売されたアダルトゲームである{{r|maeda56}}。上記の『D.P.S.』シリーズ全作品に収録された全シナリオに加え、新作シナリオ「めぐみちゃん物語」が収録された{{r|maeda56|catalog_dpsall}}。
{{-}}
 
== 反響 ==
=== シリーズに対する批評  ===
前述のように、本シリーズはプレイヤーがコマンドを選択することで物語が進行する{{r|pcangel46}}アドベンチャーゲームに分類される{{r|pcangel46|maeda56}}。システムとシナリオを別々のディスクに分けてリリースさせた点に関しては、「ツールの都合だったのかもしれないが、だいぶ先進的な発想」と評価する者や{{r|taizen65}}、システムディスクが併用可能なため、シナリオディスク単体で販売されたことはプレイヤー側にとっても経済的だったと言及する者もいる{{r|pcangel38}}。
 
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グラフィックに関しては作品を重ねるごとに美麗なイラストへと進化したと伊織が述べており{{r|pcangel46}}、『PC ANGEL』誌では3作目の『D.P.S. SG set2』以降、作品中に一部含まれるアニメーションにウェイトが置かれたと特筆されている{{r|pcangel40}}。
 
=== 各作品に対する批評  ===
1作目『D.P.S.』に対して、書籍『パソコン美少女ゲーム歴史大全1982‐2000』においてレビュアーを担当したごうすとは、作品のストーリーは「当時を感じさせ、多少の理不尽さを感じたりする」と言及している{{r|taizen65}}。『[[コンプティーク]]』誌は「簡素かつ実用性たっぷり」とした{{r|comptiq62}}一方、『PC ANGEL』誌の考察では、それぞれのシナリオでプレイヤーの心を引きつける設定になっている点が評価されている{{r|pcangel36}}。
 
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3作目『D.P.S. SG set2』に収録された「いけない内科検診 再び」はシリーズを通して唯一となる続編となった{{r|pcangel46}}。本作に関連して、かつみの甥であるかつきに対してもだまされた格好となった由美子について「2度とだまされるなんてわけがない。おそらくかつみと不毛な関係を続けるよりも、よく似た性格容姿のかつきに好意をもってだまされたふりをしたのではないかと思われる」と考察を行った者がいる{{r|pcangel46}}。また、4作目『D.P.S. SG set3』について『PC ANGEL』誌は、「しんこんさんものがたり」に登場するヒロイン・ゆうがプレイヤーの中では「熱烈なファンが多いらしい」キャラクターだと言及している{{r|pcangel42}}。そのほかライターの伊織は「卒業」に登場するヒロイン・沙夜子について、怪獣を前にした状況の中で自身の悩みを優先して踏みとどまろうとする点を優柔不断な性格だと指摘した{{r|pcangel46}}。PC98シリーズでは初めて256色に対応したアダルトゲームとなった5作目『Super D.P.S.』について同氏は、発売当時はプレイヤーにアリスソフト作品のためだけに256色対応ボードの購入を強いたかもしれないと指摘しているが、とりわけ「遠野の森」に登場するクマの絵には細部へのこだわりが感じられると述べている{{r|pcangel46}}。
 
== 派生作品  ==
; いけないかつみ先生〜患者さん、おいたはだめよん〜
: アリスソフトのユーザクラブ会員向けに通信販売限定で単体としてリリースされた{{efn|同ブランドのクラブ会員向けのソフトとしては『[[Only You -世紀末のジュリエット達-]]』に続き、2作目の作品となった{{r|dennou66}}。}}、[[Microsoft Windows 95|Windows 95]]向けのアドベンチャーゲームである{{r|dennou66}}。内容は『D.P.S.』・『D.P.S. SG set2』に収録された内科検診ものの続編に当たり、本作では大金持ちの女医・かつみ先生が[[大阪]]を舞台に様々な女の子と繰り広げるレズプレイ{{r|dennou66}}が中心となって物語が展開する{{r|dennou68}}。書籍『電脳美少女探検隊』に掲載されたレビューでは、かつみ先生の気ままな性格が本作のゲームシステムにも反映されていると指摘され、イベント発生の条件として用意された乱数要素が本作の攻略難易度を高めていると考察されている{{r|dennou68}}。
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== 脚注 ==
=== 注釈  ===
{{notelist|20em}}
 
=== 出典  ===
{{reflist|20em|refs=
<ref name="denfami20190801-1">{{Cite web|url=https://news.denfaminicogamer.jp/projectbook/190801a|title=【ゲームの企画書】エロゲー業界の重鎮アリスソフトのTADA氏が駆け抜けた現場30年。平成に始まり平成に終わった『Rance』シリーズを完結させた「作り続ける人」が向かう先|url=https://news.denfaminicogamer.jp/projectbook/190801a|website=電ファミニコゲーマー|publisher=マレ|date=2019-08-01|accessdate=2019-08-04|author=今俊郎、黛宏和|archiveurl=https://web.archive.org/web/20200425081927/https://news.denfaminicogamer.jp/projectbook/190801a|archivedate=2020-04-25}}</ref>
<ref name="dpssg28">[[#dpssg1|「よくわかる美少女ゲーム 傾向と対策編 D・P・S SG」, 美少女ゲーム最前線パート5』, p. 28.]]</ref>
<ref name="dpssg30">[[#dpssg2|「よくわかる美少女ゲーム 傾向と対策編 D・P・S SG set2」, 『美少女ゲーム最前線パート5』, p. 30.]]</ref>
176行目:
<ref name="dengeki58">[[#dengeki|「今世紀ラストにアリスが贈る、美少女ゲームのTOY BOX 20世紀アリス」, 『電撃姫SPECIAL 2000年&2001年美少女ソフトカタログ』, p. 58.]]</ref>
<ref name="dengeki59">[[#dengeki|「今世紀ラストにアリスが贈る、美少女ゲームのTOY BOX 20世紀アリス」, 『電撃姫SPECIAL 2000年&2001年美少女ソフトカタログ』, p. 59.]]</ref>
<ref name="dpsall_page">{{Cite web|url=http://www.alicesoft.co.jp/dpsall.html|title=DPS全部|website=アリスソフト公式サイト|publisher=アリスソフト|accessdate=2020-05-07|archiveurl=https://web.archive.org/web/19980422153740/http://alicesoft.co.jp:80/dpsall.html|archivedate=1998-04-22}}</ref>
<ref name="catalog_dpsall">{{Cite web|url=http://www.alicesoft.com/catalog/dps/index.html|title=D.P.S.全部|website=アリスソフト公式サイト|publisher=アリスソフト|accessdate=2020-05-09|archiveurl=https://web.archive.org/web/20060116163245/http://www.alicesoft.com/catalog/dps/index.html|archivedate=2006-01-16}}</ref>
}}
 
== 参考文献 ==
=== 書籍  ===
* {{CiteCitation|和書|author=前田尋之|date=2016-08-08|chapter=D.P.S. SG|title=ぼくたちの美少女ゲーム クロニクル|publisher=オークス|isbn=978-4-7990-0809-6|edition=第二刷|pages=56 - 57|ref=maeda}}
* {{CiteCitation|和書|author=宮本直毅|date=2017-05-15|chapter=オムニバス形式のエロゲー|title=エロゲー文化研究概論 増補改訂版|publisher=総合科学出版|isbn=978-4-88181-859-6|edition=第1版第1刷|pages=105 - 107|ref=miyamoto}}
* {{CiteCitation|和書|date=1997-08-30|chapter=いけないかつみ先生〜患者さん、おいたはだめよん〜|title=電脳美少女探検隊|publisher=[[大洋図書]]|isbn=4-88672-599-6|edition=初版第一刷|pages=66 - 69|ref=dennou}}
* {{CiteCitation|和書|date=2000-10-10|title=パソコン美少女ゲーム歴史大全1982‐2000|publisher=ぶんか社|isbn=4-8211-0717-1|edition=初版第1刷}}
** {{Wikicite|ref=taizen1|reference=ごうすと「Dream Program System(D.P.S.)」、65頁。}}
** {{Wikicite|ref=taizen2|reference=くれあ☆ばいぶる「DPS SG」、70頁。}}
 
=== 雑誌  ===
* {{Cite journal|和書|title=次代を走るブランドは過去の歴史から見えてくる……|journal=コンプティーク|issue=2001年7月号|publisher=[[角川書店]]|date=2001-7-01|pages=62 - 63|ref=comptiq}}
* {{Cite journal|和書|title=今世紀ラストにアリスが贈る、美少女ゲームのTOY BOX 20世紀アリス|journal=[[DENGEKI HIME|電撃姫]]SPECIAL 2000年&2001年美少女ソフトカタログ|publisher=[[メディアワークス]]|date=2001-1-10|page=58 - 59|ref=dengeki}}
* {{Cite journal|和書|title=20世紀アリス|journal=[[BugBug]]|issue=2000年12月号|publisher=[[マガジン・マガジン]]|date=2000-12-01|page=110|ref=bb200012}}
* {{CiteCitation|和書|title=美少女ゲーム最前線 パート5|publisher=[[辰巳出版]]|ref=bishoujo5|date=1991-11-1}}
** {{Wikicite|ref=dpssg1|reference=「よくわかる美少女ゲーム 傾向と対策編 D・P・S SG」、28 - 29頁。}}
** {{Wikicite|ref=dpssg2|reference=「よくわかる美少女ゲーム 傾向と対策編 D・P・S SG set2」、30 - 31頁。}}
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== 外部リンク ==
; 公式サイト
:* {{Wayback|url=http://www.alicesoft.com/catalog/op.html|title=ロットアップ(生産終了)ソフトカタログ|date=20051227015148}}
:* {{Wayback|url=http://www.alicesoft.com/catalog/dps/index.html|title=D.P.S.全部の紹介ページ|date=20060116163245}}
; MobyGames
:* {{MobyGames|id=/dps-dream-program-system |name= D.P.S: Dream Program System}}
:* {{MobyGames|id=/dream-program-system-sg|name= Dream Program System SG}}
:* {{MobyGames|id=/dream-program-system-sg-set-2|name=Dream Program System SG Set 2}}
:* {{MobyGames|id=/dream-program-system-sg-set-3|name=Dream Program System SG Set 3}}
:* {{MobyGames|id=/super-dps|name=Super D.P.S}}
:* {{MobyGames|id=/dps-zenbu|name=D.P.S. 全部}}
 
{{アリスソフト}}