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熱帯低気圧は激しい風雨を伴うため甚大な被害をもたらすことが多い。そのため熱帯低気圧を接近前に観測して対策をとることは極めて重要である。古くは船舶や航空機によって熱帯低気圧内に突入して直接観測することも行なわれていた。特にアメリカ軍による[[C-130]]や[[U-2_(航空機)]]等を用いた飛行機観測は台風やハリケーンの構造や勢力を直接観測できるため、大きな危険を伴うにもかかわらず第2次世界大戦後から続行されてきたが、経費削減等の影響を受けて北西太平洋海域では1987年以降中止され、現在では[[気象レーダー]]や[[気象衛星]]による遠隔観測が主となっている。日本では[[伊勢湾台風]]の被害を教訓にして1964年に[[富士山レーダー]]が設置・1965年から運用され、「800km先の台風を観測可能」な熱帯低気圧の主要な観測手段として用いられたことはよく知られている。現在は運用を終え2か所のレーダー観測所がその役割を引き継いでいる。北大西洋では現在も[[ハリケーン・ハンター|飛行機観測]]が継続中である。
 
===ドヴォラック法===
{{Main|ドボラック法}}
アメリカの[[アメリカ海洋大気庁|NOAA]]の気象学者ヴァーン・ドヴォラックによって1975年に提唱された、気象衛星によって観測した熱帯低気圧の雲パターンから中心気圧と最大風速を推定する手法である。