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'''谷崎 潤一郎'''(たにざき じゅんいちろう、[[1886年]]([[明治]]19年)[[7月24日]] - [[1965年]]([[昭和]]40年)[[7月30日]])は、[[日本]]の[[小説家]]。明治末期から[[第二次世界大戦]]後の[[昭和]]中期まで、戦中・戦後の一時期を除き終生旺盛な執筆活動を続け、国内外でその作品の芸術性が高い評価を得た。現在においても近代日本文学を代表する小説家の一人として、評価は非常に高い
 
初期は[[耽美主義]]の一派とされ、過剰なほどの女性愛や[[マゾヒズム]]などの[[不祥事|スキャンダラス]]な文脈で語られることが少なくないが、その作風や題材、文体・表現は生涯にわたって様々に変遷した。[[漢語]]や[[大和言葉|雅語]]から[[俗語]]や[[方言]]までを使いこなす端麗な[[文章]]と、作品ごとにがらりと変わる巧みな語り口が特徴。『[[痴人の愛]]』『[[春琴抄]]』『[[細雪]]』など、情痴や時代風俗などのテーマを扱う通俗性と、文体や形式における芸術性を高いレベルで融和させた[[純文学]]の秀作によって世評高く、「'''文豪'''」「'''大谷崎(おおたにざき)'''」と称された。その一方、今日のミステリー・サスペンスの先駆的作品、活劇的な[[歴史小説]]、口伝・説話調の幻想譚、果ては[[グロテスク]]な[[ブラックユーモア]]など、娯楽的なジャンルにおいても多く佳作を残している。