「審判員 (サッカー)」の版間の差分

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[[ファイル:20191002 Fußball, Männer, UEFA Champions League, RB Leipzig - Olympique Lyonnais by Stepro StP 0043-2.jpg|代替文=|サムネイル|250x250ピクセル|主審(中央:[[アントニオ・マテウ・ラオス|マテウ・ラオス]])と副審(左:ロベルト・ディーアス、右:パウ・セルブリアン)]]
[[画像:Fourth official (football).jpg|thumb|200px|right|競技者交代を補佐する第4の審判員]]
サッカーにおける'''審判員'''(しんぱんいん)は[[サッカー]]競技の[[審判員|審判]]を行う者である。
 
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== 概要 ==
; 主審
: [[ファイル:Malang Diedhiou.jpg|サムネイル|笛を吹く主審(マラング・ディエディウ)]]競技規則を施行し、競技規則の範囲におけるすべての権限を有する。ルールの原文である英語表記では''Referee'' (レフェリー)となる。フィールド内を原則的には仮想対角線上付近を移動する。[[8人制サッカー競技]]では、主審のみで行われる場合もある。(ただし交代要員兼記録員の予備審判員は設定可能)。
; 副審(AR)
: フィールドのタッチライン外側(主審が原則的には移動しない側の仮想対角)半分(ゴールラインからハーフウェーライン)のサイドに各1名配置され、主審を援助する。ルールの原文である英語表記では''Assistant referee''(アシスタント・レフェリー)となる。8人制サッカー競技では、副審は置かれない事もある。かつては[[線審]]と呼ばれ<ref>{{cite web|url=http://www.soccertalk.jp/content/1997/07/no197.html|title=No.197 第3のチーム、レフェリーズ|work=サッカーの話をしよう [[大住良之]]オフィシャルアーカイブサイト|date=1997.7.14|accessdate=2012.12.29}}</ref>、現在でも正式名称以外では線審の呼称が用いられる場合もあり、こちらの方が未だ一般的な国も多い。
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: [[2006 FIFAワールドカップ|ワールドカップ・ドイツ大会]]の大会規則で採用されたが、現在まで競技規則には正式な審判員として盛り込まれていない。同大会では、第4の審判員を補佐するほか、副審が職務続行不可能な場合にその代わりを務めるとされた。ルールの原文である英語表記では''Fifth official''(フィフス・オフィシャル)となる。現在の競技規則では職務を続行することができなくなった副審または第4の審判員と交代するための'''リザーブ副審'''が規定されている。
; 追加副審(AAR)
: [[ファイル:Arbitre de surface Lille - Everton.JPG|サムネイル|250x250ピクセル|ゴールラインを見る追加副審]]現行の2名体制で進行する以外に大会によっては副審4人制(または審判5人制、または審判6人制という)を導入していることがある。2012年7月5日に[[スイス]]・[[チューリッヒ]]のFIFA本部で行われたサッカーのルールを決める唯一の機関である[[国際サッカー評議会]](IFAB)特別会議で、世界で初めてゴール機械判定技術([[ゴールライン・テクノロジー]]。略称GLT)採用が決定されたが(GLTは設置費用だけでも1600万程度〜2548万円程度の費用が必要であり、その費用は大会主催者が負担することになる為、GLTを採用するかどうかは大会主催者が決定する)、同時に、2011-12シーズンの[[UEFAチャンピオンズリーグ 2011-12|UEFAチャンピオンズリーグ]]及び[[UEFAヨーロッパリーグ 2011-12|UEFAヨーロッパリーグ]]、[[UEFA EURO 2012|2012年欧州選手権]]で試験導入されたゴール脇に1人ずつ置く追加審判採用も決定した<ref>[http://megalodon.jp/2012-0706-0545-14/www.goal.com/jp/news/56/%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3/2012/07/06/3223202/fifaglt%E5%B0%8E%E5%85%A5%E3%82%92%E6%AD%A3%E5%BC%8F%E6%B1%BA%E5%AE%9A FIFA、GLT導入を正式決定 クラブ・ワールドカップから本格導入-goal.com日本語版2012/7/6]</ref>。追加審判に関しては、2013/2014年版[[サッカー競技規則]]から記載される<ref>[http://www.jfa.or.jp/match/rules/pdf/law_soccer_130625.pdf 2013 年競技規則追加改正について(13.06.25)-日本サッカー協会公式HP2013/6/25]</ref>。{{main|ビデオ判定#サッカー}}タッチライン外側でジャッジする従来の副審2名と違い、追加審判は両ゴール裏に配置されペナルティエリアでの反則を重点的にジャッジする。以前から世代別の大会では試験的に導入していたこともあるが、2009年に新たに始まった[[UEFAヨーロッパリーグ]](旧・UEFAカップ)で初めて年代を問わない大会で導入された。一部では''Goal Referee''(ゴール・レフェリー)と呼ばれ、各国のサッカーファンの間で''Goalferee(s)''(ゴルフェリー)という俗称がある。「追加副審」のルールの原文である英語表記では''Additional Assistant Referee''(アディッショナル・アシスタント・レフェリー)となる。
; [[ビデオ・アシスタント・レフェリー]](VAR)
: 2018年3月に[[IFAB]]によって正式なルール導入が認められた。必要な訓練を受けた(元)トップレベルの主審だけが務めることができ、[[ペナルティーキック]]、[[レッドカード]]、[[得点]](ゴール)、懲戒処分の人違いなどの試合を左右するような重要な場面でビデオ判定を行い、主審の判定が明確に間違っていると確信できた場合、もしくは審判団に重大な見逃しがあった場合にビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)は主審にそれを助言する事ができる。ビデオ・アシスタント、ビデオ審判、ビデオ副審とも呼ばれる。
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=== 主審 ===
[[ファイル:Referee Mark Geiger advantage.jpg|代替文=|サムネイル|336x336ピクセル|アドバンテージを指示する主審([[マーク・ガイガー]])]]
[[File:Chris Beath.jpg|thumb|right|200px|試合を裁く主審]]
* 競技規則を施行。
* その他の審判員と協力して試合をコントロールする。
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=== 副審 ===
[[ファイル:Clemens Schüttengruber, Fußballschiedsrichter (03).jpg|代替文=|サムネイル|250x250ピクセル|オフサイドを示す副審]]
[[File:Assistant referee 15abr2007.jpg|thumb|right|250px|旗で合図する副審]]
* [[タッチライン]]の外でフィールドに面して試合を監視する。
* 以下の事項に対して旗で合図を行う。ただし、判定の最終決定者は主審である。
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* コーナキック時
**守備側選手がボールがインプレーになる前にコーナーアークから9.15m以内にいる場合<ref>サッカー規則第17条に「相手競技者は、ボールインプレーになるまで、コーナーアークから9.15m(10ヤード)以上離れなければならない」という記述がある。</ref>、壁コントロールと同じように9.15m以上離れるように指示する。
[[ファイル:Резервный рефери.jpg|サムネイル|アディショナルタイムを表示する第4の審判]]
 
=== 第4の審判 ===
* この審判を配置するかどうかは競技会ごとの規定による。配置されない場合もある。
* 常に主審を援助する。
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試合に臨むにあたり、以下の物を主審・副審を問わず準備する。
* 警告・退場カード([[イエローカード]]、[[レッドカード]])
*: 異なるポケットに入れる。予備を持って望むのが望ましい
* [[グリーンカード (サッカー)|グリーンカード]](グリーンカード制度導入大会時)
*: 教育的側面からポジティブな指摘をし、奨励されるプレーへの提示に使用される(主審が使用)。
* [[時計]]
*: [[ストップウォッチ]]機能のついたもの。左右両腕にそれぞれ着用するのが望ましい
* [[ホイッスル]]
*: 音が出なくなったときのために同じ音色の物を2つ持つ。複数ピッチのフィールドに備えて2種類以上の音色が準備できるとなお良い
* [[トスコイン]]、記録用紙、[[筆記具]]
*: 副審であっても、スライドして主審を務める場合に必要となるため、準備しておく。延長戦になるとコイントスも行う。雨天時に備え、筆記具は[[鉛筆]]が望ましい
* 試合では使わないが、常に携帯するもの。
 
** 審判証
* 試合では使わないが、常に携帯するもの。
** サッカー競技規則([[ルールブック]])
** 審判証
以下、副審のみが持って試合に臨む。
** サッカー競技規則([[ルールブック]])
** アシスタントフラッグ
 
* 日本においては以下、副審持って試合に臨む支給される
** [[ワッペン (サッカー審判員)|ワッペン]] (各級別)
** アシスタントフラッグ
** サッカービデオ
 
* 日本においては以下の物が支給される。
** [[ワッペン (サッカー審判員)|ワッペン]] (各級別)
** サッカービデオ
 
審判を務める際は、上記(のうち審判証、サッカー競技規則、 サッカービデオを除く)と下着のほか、大会等で規定された審判服上下、ソックス、シューズ以外は身に付けることはできない(選手と同じく、帽子、眼鏡、指輪等のアクセサリーも不可。ただし大会や試合によっては、選手に危害を及ぼさないと認められれば、帽子やある程度の保護具が着用できる場合もある)。