「ウルトラマンギンガS」の版間の差分

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== 概要 ==
[[2013年]]に放送された『[[ウルトラマンギンガ]]』の続編にあたる作品。前作の2年後を舞台に物語が展開され、前作には登場しなかった防衛チームや、もう1人のウルトラマン・ウルトラマンビクトリーが登場する{{R|特撮ゼロ}}。制作面でもミニチュア特撮の拡充や遠征ロケの増加など、前作よりも規模が拡大している{{R|SNII北浦}}。
 
本作品の企画は前作の放送中から既に進められており、平成ウルトラマンのテレビシリーズは長い休止期間を経て各作品を放送していたことから、親が子供時代にウルトラマンが放送されていなかった世代であると自分の子供にウルトラマンを見せるという感覚がないことから、シリーズを始めるには休止することなく続けて放送するものとなった{{R|F王27050}}。従来であれば次作品は新たなヒーローであるのが今時の流れだが、前作が全13話であり、続けてスパークドールズを出す方針もあり、キャラクターをもっと掘り下げていくため、既に登場が決定していた新ヒーローのビクトリーを主役ではなく、相棒ヒーローという形で描き、ギンガを主役にした作品となった{{R|F王27050}}。
 
キャストは[[根岸拓哉]]と[[草川拓弥]]の2人を除いて前作より一新され{{efn|ただし、他のレギュラーも後半で再登場することが、番組開始前から示唆されていた{{R|特撮ゼロ}}。}}、スタッフもメイン監督は前作の[[アベユーイチ]]から[[坂本浩一]]に、シリーズ構成においても[[長谷川圭一]]から[[小林雄次]]と[[中野貴雄]]の2人に交代するなど、刷新を計っている。なお、キャストは坂本の推薦により採用された者も多い{{R|超全集坂本}}。
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ストーリーは、高校生の青春を描いた前作に対し、主人公ヒカルが大人の世界に踏み出していく物語であり、価値観の異なるショウとの関係性が軸となっている{{R|SN1小林}}。また、「怪獣は仲間である」というテーマも掲げられており、それとの対比として敵のチブル星人エクセラーは怪獣や部下を駒として扱うキャラクターとして描写されている{{R|SN1小林}}。敵側から味方に転じるアンドロイド・ワンゼロのドラマも、シリーズの重要な要素となっている{{R|SN1小林}}。終盤で描かれるビクトリウム・キャノンを巡る展開は、これまでのシリーズでもたびたび取り上げられてきた人類の科学技術の暴走をテーマとしているが、本作品では特に[[福島第一原子力発電所事故]]後の世相を意識したものとなっている<ref>{{cite video |title=ウルトラマンギンガS Blu-ray BOX II |medium=Blu-ray |language=日本語 |publisher=バンダイビジュアル|id=BCXS-0911}} 監督インタビュー [[小中和哉]]</ref>。
 
撮影は、同一スタッフで本編と特撮を兼任する1班体制で行われた{{R|超全集小中|SNII北浦}}{{efn|チーフプロデューサーの[[北浦嗣巳]]は、1班体制の理由について予算面のほか、デジタル技術の発展により専門の特技監督に頼らずとも監督のイメージを実現しやすくなったことを挙げている{{R|SNII北浦}}。}}。坂本が本格的なミニチュア特撮を担当するのは、本作品が初となる{{R|SN1EP|超全集坂本}}。特撮面では、坂本の要望によりオープンセットでのあおりカットが多用されている{{R|超全集坂本}}。小学校という限定的な空間であった前作とは違い、防衛隊が登場するため、普通の市街地に怪獣が出現したり、飾り付けやミニチュアも豪華となり、CGの活用や火薬の使用が随所に見られるようになった{{R|F王27050}}。
 
撮影では、フィルムに近い映像が撮影可能なデジタルカメラ[[レッド・デジタル・シネマカメラ・カンパニー|RED]]が導入された{{R|宇150}}。REDの導入は本作品以前から検討されていたが、振動に弱いなどの問題から実現には時間がかかっていた{{R|宇150}}。撮影監督の高橋創は、コマ数をフィルムカメラのように自由に変えられることや[[4096×2160|4K解像度]]で収録できることなどから合成の表現が広がったと評価している{{R|宇150}}。
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: 前作では無言で変身していたが、本作品では「'''ギンガー!'''」と叫びながら変身する。
; ショウ
: 本作品より登場するもう一人の主人公。地底の民・ビクトリアンの青年。高い格闘能力を持つ他、念動力の使い手でもある。ビクトリウムの守護獣シェパードンとは子供のころから仲がよい。
: ビクトリウムの激減により地底世界が壊滅の危機に直面した時、キサラからビクトリーランサーを授かり、ウルトラマンビクトリーへとウルトライブする力を手に入れる{{R|group="ep"|1話}}。
: 自分に厳しくストイックな性格で、独力で自らの使命を果たすため地上の人間とはあまり関わらないようにしていた。当初は地上の人間がビクトリウムを奪っていると認識し、ギンガとの対決も辞さなかったが、ヒカルからもらった{{R|group="ep"|1話}}[[ウエハース|ウェハース]]チョコ・ブイチョコウェハースの味が忘れられず、表には出さないが(ヒカルやレピには見透かされているものの)好物になっている。第4話では自分が弱いからなのではないかという理由から、敵から得た力であるスパークドールズをウルトランスに使用することに迷いを抱いていたが、シェパードンとレピの助けやヒカルからスパークドールズそのものに悪意はないことを教えられたことで「強さとは独りで作り上げるものではない」と迷いを振り切る{{R|group="ep"|4話}}。以降は態度が軟化し、ギンガとも積極的に共闘する姿勢を見せるようになっていく。
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: 普段は「一条寺ラボ」と呼ばれる専用の科学研究室で、未知の物質であるビクトリウムの解析などに携わっている。また、ヒカルがギンガにライブするという秘密を知る数少ない人間として、UPG内ではヒカルのフォローに回ることも多い。現在でもガンパッドを所有しており、そこに所蔵されているデータや過去に怪獣の研究を経験していることから、怪獣やウルトラマンに関する知識は非常に豊富である。ライブベースを始めとするUPGのシステムネットワークを構築したのも彼であり、第13話で神山により解雇された際はスペアのIDやスマートシーバーを用いて反逆を決行する{{R|group="ep"|13話}}。また、第14話での陣野の真相告白によって自身の研究が全て国際防衛機構に利用されていたことを知る{{R|group="ep"|14話}}。第15話では『命』の意味を掴みかねているマナに対して、命とは何かを説く{{R|group="ep"|15話}}。そして最終決戦では他のメンバーと共にダークルギエル特戦隊に立ち向かい、その後はキサラから渡されたペンダントよりマナの復元にあたり{{R|group="ep"|16話}}、1年の歳月をかけて彼女を再生させた。
: 当初ショウの素性についてはヒカルから聞かされておらず、第5話で彼がビクトリーだと推測している旨を話し、ヒカルを問い詰めようとした{{R|group="ep"|5話}}。結果的に第10話でドラゴリー(SD)の毒牙にかかったショウを見たことで、彼の正体を確信する{{R|group="ep"|10話}}。
: 劇中では語られないが、友也が子供のころに考えた電気自動車のアイディアがシュナウザーやマラミュートの開発に活かされている{{Sfn|SPECIAL NOTE II|2015|loc=「UPGだより UPG隊員インタビュー! 一条寺友也」}}。
 
=== 国際防衛機構 ===
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: 国際防衛機構長官。組織やUPGに対しては絶大な指揮権を持つ。また、アリサの才能を見抜き彼女をUPGへ推薦した張本人でもある。そして、陣野をUPG隊長に任命したのも彼である。『地球は人類自らの手で守らなければならない』という思いを強く持つが、それゆえに強大すぎる兵器の使用を躊躇いも無く実行しようとするなど、平和を守るためならば危険かつ独善的な手段をも用いようとする[[マキャヴェリズム|マキャベリスト]]な一面が強い。ウルトラマンをも信用しておらず『得体の知れない異星人』と偏見と敵視の目で見ており、いつ脅威をもたらすか分からないと警戒している。
: 相次ぐチブル星人エクセラー(SD)からの刺客に人類も対抗するため、かねてから秘密裏に進行してきたビクトリウム・キャノンの投入を決定し、反対したヒカルを監禁し、その他異を唱えたアリサを除く陣野以下UPG隊員と友也を強制的に隊員資格剥奪として解雇してしまう。
: ビクトリアンに関しては陣野から報告を受けなかったためかその存在を認知していなかったが、第14話でショウが突入した際に地底文明の存在を知り、彼からビクトリーランサーとシェパードンのクリスタルスパークドールズを強奪、ビクトリウム・キャノンのエネルギーチャージに利用する{{R|group="ep"|14話}}。だが、結果的にシステムがあり余るビクトリウムのエネルギーを制御しきれなくなってしまい、先述のように偏見の目で見ていたウルトラマンに「なんとかしてくれ」と救いを求める有様に、アリサからも見限られ、その後はエクセラーがライブベースを占拠したことによって基地の外へ追い出され、ビクトリウム・キャノンがビクトルギエルに取り込まれて侵略に利用される様を見せつけられて絶望の淵に叩き落とされてしまう{{R|group="ep"|14話}}。
: ビクトルギエルが倒された後、復興が始まろうとする街を目の当たりにすることでようやくこれまでの自分の行いを後悔して、深い罪悪感の念を抱いたが、アリサや陣野から「やり直すことができる」と励ましの言葉を受けた{{R|group="ep"|16話}}。
 
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『ギンガS』第3話より登場。ヒカルが[[ウルトラマンタロウ]]の化身である'''ストリウムブレス'''をギンガスパークでリードすることによってタロウと一体化し、通常のギンガからパワーアップした形態。胸のプロテクターや額のビームランプの追加など外見がタロウを髣髴させる意匠になっており、ファイティングポーズもタロウと同じになっている。基礎能力が格段に向上する他、ストリウムブレスの力によって[[ウルトラ兄弟|ウルトラ6兄弟]]の技を自由自在に使うことができる。このウルトラ6兄弟の技を使うためだけに変身することもあった。ウルトラ6兄弟の技を使う際は、隣に対応するウルトラ戦士の姿が浮かび上がり、ギンガと重なるという演出がされることがある。また、この形態で通常のギンガの必殺技を使用することも可能である。ビクトルギエルとの決戦後はタロウと分離したため、『決戦!ウルトラ10勇士!!』には未登場。
 
* ギンガの基本ビジュアルを大切にするため、タイプチェンジのような考え方を導入したパワーアップとなり、本作品は全16話しかないため、他のレジェンドヒーローの力を受け継ぐのではなく、前作で師匠のような存在であったタロウの力を受け継ぐものとなった{{R|F王27050}}。
* デザインはギンガの頭部や肩アーマーの部分にボタン状の突起やプロテクターなどタロウの要素が加えられており、ボディのラインもタロウを意識した形状に変更している{{R|S1|超大全77|F王27050}}。タロウのウルトラホーンを加える案も存在したが、ギンガと極端に変わることから不採用となった{{R|S1|超大全77|F王27050}}{{efn|この案は次々回作『[[ウルトラマンオーブ]]』の[[ウルトラマンオーブ#形態|ウルトラマンオーブ バーンマイト]]で実現した<ref>{{Cite book|和書|title =キャラクターランドSPECIAL ウルトラマンオーブ THE ORIGIN SAGA|series=HYPER MOOK |date = 2017-02-05<!--奥付表記-->|publisher = [[徳間書店]] |pages=5-13|chapter=FUSION UP! ULTRAMAN ORB|isbn = 978-4-19-730144-7}}</ref>。}}。最終的なデザイン画では手足腕部と脚部のプロテクターにも突起がついていたが、多すぎるとして造形段階で省略オミットされた{{R|S1|F王27050}}{{Sfn|超全集|2015|p=89|loc=「the Art of ウルトラマンギンガ」}}。
* アクションはタロウの構えを参考にし、最小限の動きで相手の攻撃を交わしていくカンフーマスターのような動きが意図されている{{Sfn|超全集|2015|p=74|loc=「撮影ウラ話 監督インタビュー [[坂本浩一]]」}}。
 
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; ウルトラマンタロウの力
:; ストリウム光線{{R|超全集20|タイガ超全集69}}
:: インペライザー軍団の一部{{R|group="ep"|3話}}や、ファイブキング(SDU){{R|group="ep"|8話}}を撃破する。第6話では[[ゴモラ (ウルトラ怪獣)#『ウルトラマンギンガS』に登場するゴモラ(SD)|ゴモラ(SD)]]へのとどめとして放ったが、[[#本作で初登場する怪獣|シェパードン]]に防がれてしまう{{R|group="ep"|6話}}。第7話ではビクトリウムシュートとの合体光線をファイブキング(SDU)へ放ったが、左腕で吸収されたうえに撃ち返されてしまい、庇ったシェパードンがダメージを受ける{{R|group="ep"|7話}}。
; [[ゾフィー (ウルトラシリーズ)|ゾフィー]]の力
:; M87光線{{R|超全集20}}
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; ニュージェネレーションヒーローズの力
:; ニュージェネレーションダイナマイト{{R|タイガ超全集69}}
:: 『[[ウルトラギャラクシーファイト#『ウルトラギャラクシーファイト ニュージェネレーションヒーローズ』|ウルトラギャラクシーファイト ニュージェネレーションヒーローズ]]』第12話で使用。ビクトリーナイト、エクシードXベータスパークアーマー、オーブトリニティ、ジードウルティメイトファイナル、グルーブの力をストリウムブレスに集めて放つウルトラダイナマイト<ref>[https://www.youtube.com/watch?v=c8_twmAFxgw (独占配信) Episode12『ウルトラギャラクシーファイト ニュージェネレーションヒーローズ』日本語版 -公式配信-【ウルトラマン】]YouTube 2019年12月15日</ref>{{R|タイガ超全集69}}。
 
設定上はウルトラマンタロウのブルーレーザー・ウルトラマンのウルトラスラッシュ(八つ裂き光輪){{R|超全集20}}・ウルトラマンAのパンチレーザーも使用可能で、玩具「DXストリウムブレス」<ref>{{Cite web |url=http://www.b-boys.jp/ultra-ginga/products/striumbrace/ |title=DXストリウムブレス|ウルトラマンギンガS|おもちゃ情報|バンダイ公式サイト |accessdate=2015-05-03}}</ref>に発動音声が収録されている。
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== ウルトラマンビクトリー ==
{{キャラスペック|名称=ウルトラマンビクトリー|身長=ミクロ - 無限大{{R|超全集22}}|体重=0 - 無限大{{R|超全集22}}}}
ビクトリアンのショウが'''ビクトリーランサー'''でウルトライブするウルトラマン。有史以前、ビクトリウムを巡って古代人の間で争いが起きた時宇宙から飛来し、古代人の「選ばれし者」に自らへ変身する力を与え戦いに終止符を打ち、眠りに就いたという{{R|F王27035}}
 
V字型の特徴的な黄色のクリスタル'''Vクリスタル'''が全身に備わっており、[[カラータイマー]]もV字型となっている。メインカラーは赤と黒と黄色{{R|F王27050}}。スパークドールズとなった怪獣をビクトリーランサーでリードすることで、右腕をその怪獣の一部に変化能力を発現させる'''ウルトランス'''という能力を持つ{{R|F王27035}}。ただしライブしているショウが怪獣の力に迷いを抱いていると使用できない。活動時間は3分間{{R|公式chara}}{{efn|この設定は、第15話で生かされている。カラータイマーが鳴る前にライブアウトして少し休み、もう一度ウルトライブを繰り返せば長く戦えるという作戦で消耗した際、キサラから「ビクトリーに変身できるのはあと1回だけ」と忠告を受けた。タロウも、「3分というのは、人間がライブできる限界」と忠告している。}}。
 
ギンガと同様、ビクトリーのスパークドールズはビクトリーランサーの中から出現する{{efn|ビクトルギエルによってギンガとビクトリーが石化された際、ギンガとビクトリーのスパークドールズは、ギンガスパークとビクトリーランサーと分離しており、ヒカルとショウの近くに落ちていた。}}。そしてそれをリードし、光となったビクトリーとショウが飛びながら一体化した後に巨大化するという、これまでにない変身シークエンスを取る。また、最終話でのみ「ビクトリー!」と叫んで変身した。
 
* ギンガが未来ウルトラシリーズでは初めて全面に黒象徴する押し出したキャラクターであるのに対し、ビクトリーは過去を象徴しとなっている{{R|SN1EPF王27050}}。
* ギンガが未来を象徴するキャラクターであるのに対し、ビクトリーは過去を象徴している{{R|SN1EP}}。『[[ウルトラマンコスモス2 THE BLUE PLANET]]』での海底世界のように、地上のヒーローであるギンガに対して、ビクトリーは地下にあるもう一つの世界のヒーローというバランスになり、地上と地下で諍いがあるが、最終的に和解するというものとなった{{R|F王27050}}。
* アクションはギンガとの差別化として、アグレッシブな打撃系スタイルとなっている{{R|超全集坂本}}。
* ウルトランスの設定は、EXレッドキングのスーツの腕が別パーツとなっていることから発想された{{R|特撮ゼロ}}。
* 容姿は、先に決定していた名前からVの文字をモチーフにデザインされた{{R|SN1AW|F王27050}}。主役ウルトラマンではないことから、ウルトラマンエースやウルトラマンレオのように王道から外れた少し奇抜で冒険的なデザインが目指され、光るギンガとの差別化を前提としてアーマーが取り入れられている{{R|SN1AW|F王27050}}。当初は頭部のクリスタルパーツ部分はもっと大きく刺々しいデザインだったが、造形との兼ね合いから現状のようなアレンジとなった{{R|F王27050}}。また、デザイン時点でギンガと[[劇場版 ウルトラマンギンガS 決戦!ウルトラ10勇士!!#ウルトラマンギンガビクトリー|合体すること]]が予定されていた{{R|SNMD|F王27050}}。ギンガでは光らなかった腕が光るようになっている{{R|超大全後藤}}。
 
=== 装備 ===
; ビクトリーランサー
: ウルトラマンビクトリーの変身アイテム。ビクトリーの体色に準じたカラーリングで、グリップを捻ることで変身前の武器として使える[[拳銃]]型の'''ガンモード'''と、ウルトライブやウルトランスに用いる'''ランサーモード'''の2形態へ変形する。柄の中央にギンガスパークのスパークリーダーに相当する部分があり、ここからライブサインをリードする。ランサーモード変形させることでビクトリーのスパークドールズが出現し、これをリードすると、先端の矢尻部分が開きビクトリーの顔を象った彫刻が現れる{{R|F王27034}}
: ライブ時の発声はギンガスパークなどよりも野太く、ウルトライブ時の発声はギンガスパークと同じだが、ウルトランス時には「ウルトランス!(能力名)!!」と発声される。ガンモード時にスパークドールズをリードすると「ウルトライブ Go!(怪獣名)!!」と発声され、その怪獣の力を宿した怪獣型の光弾を発射する('''モンスシューター'''{{R|超全集22|F王27034}})。
: ギンガスパークと同様、選ばれた者にしか使用できない模様。
:* デザインは剣をモチーフとしたギンガスパークの対比として、銃への変形ギミックが盛り込まれた{{R|SN1AW}}。ランサーモードはギンガスパークと似た雰囲気となっているが、銃口でリードするとスパークドールズを撃ってしまうような印象に見えてしまい、ギンガスパークと変わりすぎると同じウルトライブをするアイテムに見えないことからデザインし直し、突起を中央部分に作り、そこでウルトライブをするものとなった{{R|F王27050}}。ビクトリーのカラーリングをベースに、赤を強調してまとめており、変形時のガイドとして金色の細いライン部に色を変えている{{R|F王27050}}。
:* デザインは剣をモチーフとしたギンガスパークの対比として、銃への変形ギミックが盛り込まれた{{R|SN1AW}}。
; シェパードンセイバー
: 第10話から登場。シェパードンの魂が宿ったクリスタルスパークドールズをウルトランスすることで呼び出される聖剣。他のウルトランスと異なり右腕は変化せず、純粋な手持ち武器として出現する{{efn|『超全集』ではウルトランスとは別に紹介している{{R|超全集22}}。}}。鍔はシェパードンの上半身を象っており、背部のビクトリウムを模した刃は七色に輝く。敵をV字型に切り裂く'''シェパードンセイバーフラッシュ'''{{R|超全集22}}が決め技で、後半で決め技として多用された。劇場版ではエタルガーに使用するものの、全く効果がなかった。
:* モチーフはシェパードンの背中のクリスタルで、ウルトランスの当初の構想であった怪獣型の武器をシェパードンモチーフの武器として採用したものとなった{{R|F王27050}}。
 
=== 必殺技・能力 ===
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; ウルトランス
: 怪獣のスパークドールズをビクトリーランサーでリードすることにより、その怪獣の戦闘力{{Sfn|ニュージェネレーション大百科|2019|p=9}}を右腕に怪獣の体の一部を変化・顕現させるビクトリー最大の能力{{R|超大全27}}。
:* 怪獣と一体化して戦うギンガに対して、怪獣の能力で強化することとなったが、下手にアレンジした武器のような怪獣型の強化パーツを新造するのではなく、分割した特徴的な怪獣の部位をそのまま右腕に付けるものとなり、新造のパーツはジョイント部分のパーツのみとなった{{R|F王27050}}。
:; EXレッドキングナックル{{R|超全集22|UFV超全集|タイガ超全集69}}{{efn|Blu-ray BOX I封入解説書SPECIAL NOTEでは、名称を'''レッドキングナックル'''と記載している{{Sfn|SPECIAL NOTE I|2014|loc=「友也のウルトライブデータベース」}}。}}
:: ウルトランスで右腕をEXレッドキングの拳に変換する能力。巨大な拳で強烈なパンチを敵に浴びせるほか、必殺技であるフレイムロードも使用可能になる。ウルトランスの中では特に多用されており、ファイヤーゴルザ(SD)を倒し{{R|group="ep"|6話}}、ベムスター(SD)を空の彼方へ吹き飛ばす{{R|group="ep"|9話}}。
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* [[劇場版 ウルトラマンギンガS 決戦!ウルトラ10勇士!!#ウルトラマンギンガビクトリー|ウルトラマンギンガビクトリー]]
* [[劇場版 ウルトラマンギンガS 決戦!ウルトラ10勇士!!#ウルトラマンビクトリーナイト|ウルトラマンビクトリーナイト]]
 
=== 関連する能力を持つ戦士 ===
; [[ウルトラマンオーブ#形態|ウルトラマンオーブ オーブトリニティ]]
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人員面では、第1話時点では友也を含む4名と少数精鋭であったが、第2話でヒカル、劇場版ではサクヤ・マナ・ショウの3名が加入し、計8名のチームとなった。また、最終話以降は、闇の呪いから解放されたバルキー星人・イカルス星人・ナックル星人グレイを捕虜として清掃作業に従事させている<ref group="ep" name="列伝">『新ウルトラマン列伝』第90話「戦えウルトラ10勇士 エタルガーの脅威」</ref>。
 
* 本作品の2年前を描いた前作では防衛隊が登場しなかったことから、巨大な軍備を擁する防衛隊では整合性が取れないことから、新設したばかりの装備もまだ充実していない組織となった{{R|F王27050}}。そのため、初期から特殊な訓練を受けていない素人のヒカルを入隊させる展開は考えられており、小さな組織であるため、制作面においても大規模なセットを組む必要がなくなっている{{R|F王27050}}。
* ライブベースの周囲は[[東京スタジアム (多目的スタジアム)|味の素スタジアム]]で撮影が行われており、基地のデザインにもスタジアムの要素が取り入れられている{{R|SNIIAW}}。
* 司令室は茨城県内の施設のホールにセットを足すなどのアレンジ利用し加えたロケセットで撮影された{{R|SNIIAW|F王27050}}。初期には従来のシリーズのような撮影スタジオに組まれたレギュラーセットを想定したデザインが行われていた{{R|SNIIAW}}。
* 車両は全て[[日産自動車]]製の[[電気自動車]]で統一されている。
 
=== 装備 ===
* シュナウザーとマラミュートは隊員服に合わせたカラーリングとなっており、デコるイメージで今風なアレンジをしている{{R|F王27050}}。実車を元に手を加えてはいけない部分と新たにデザインし直していい部分を日産自動車の指示のもと行われた{{R|F王27050}}。当初はビーム砲やミサイルのギミック付きのミニカーとして商品化が検討されていたが、後にバンダイの「ブーブ」と呼ばれる変形ミニカーとして発売された{{R|F王27050}}。
 
:{{機動兵器|名称=UPG-EV1 シュナウザー|全長=4400mm|全幅=1700mm|全高=1500mm|最高速度=250km|定員=5名}}
; UPG-EV1 シュナウザー
: ベース車:[[日産・リーフ]]{{R|日産|超全集91|F王27050}}
: パトロールや前線での作戦行動に活用される特殊装備車両。非常時には電源車としても機能する電気自動車{{R|超大全27}}。バンパー両脇にビームバルカン砲を装備しているが、劇中未使用。
: シリーズ終了後は日産自動車座間事業所のヘリテイジコレクションゲストホールに展示されている。
:{{機動兵器|名称=UPG-EV2 マラミュート|全長=4400mm|全幅=1700mm|全高=1800mm|最高速度=200km|定員=7名}}
; UPG-EV2 マラミュート
: ベース車:[[日産・NV200バネット#e-NV200|日産・e-NV200]]{{R|日産|超全集91|F王27050}}
: 移動作戦指揮車となる特殊装備車両。後期から使用。無人状態の自動運転も可能{{R|超大全27}}。シュナウザー同様、緊急時の電源供給が可能。バンパー両脇のビームバルカン砲は2連装になっているほか、背部にリサーチレーダーを搭載しているが、劇中未使用。
; UPG-G1 チャージガン
: 隊員が携行するレーザーガン{{R|超大全27}}。モード切替によりパラライザーとしても使用できるほか、シュナウザーやマラミュートのボンネットの充電ポートとケーブルで接続することで高出力のハイパーレーザーを発射可能。ハイパーレーザーはインペライザー(SD)を複数撃破し、キングジョーカスタム(SD)にもダメージを与えられるほどの威力がある{{R|group="ep"|3話}}。レーダー塔からのマグネウェーブやビクトリウム・キャノン発射時の照準器としても使用される。銃口にワイヤーアンカーを装着することも可能で、第15話でヒカルが使用した。
:* デザインは電気自動車の急速充電用コネクターをモチーフとしており、エネルギーを車から取り出して攻撃するイメージとなっている{{R|SN1AW|F王27050}}。また、『[[炎神戦隊ゴーオンジャー]]』のマンタンガンのウルトラシリーズバージョンをイメージしている{{R|F王27050}}。
; UPG-G2 スマートシーバー
: 隊員が携行する高性能端末。通信機としても使用する他、各種分析機能も有する{{Sfn|超全集|2015|p=25}}通信機。
:* デザインはチャージガンと同様、電気自動車の充電コネクターをモチーフとしている{{R|SN1AW|F王27050}}。
; 第3レーダー塔
: 第7・8話に登場したレーダー施設。ビクトリウム転送時に使用されるマグネウェーブを反発・相殺するためのマグネウェーブ照射に利用されるが、プログラムの書き換え、変換効率の調整、コネクトケーブルの変更が必要となる{{R|group="ep"|7話}}。8話ではギンガとビクトリーを復活させるべく、プログラムの書き換えによりマグネウェーブでシェパードンからビクトリウムのエネルギーを吸収する{{R|group="ep"|8話}}。
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: トップシークレット扱いであったため当初UPG内でその存在を知るのは陣野のみであったが、第13話で神山がプロジェクトの強行を決定したため存在が明かされる{{R|group="ep"|13話}}。
: 第14話でショウから強奪したシェパードンのクリスタルスパークドールズをエネルギーチャージに利用し、150%の絶大なエネルギー量を充填することに成功するが、ライブベースのシステムが制御不能に陥る{{R|group="ep"|14話}}。さらにエクセラーとダークルギエルの襲来によってビクトルギエルが誕生、人類の盾となりうる兵器が最凶最悪の敵に転じてしまう結果となるが、最後はビクトリーのシェパードンセイバーフラッシュによって完全に破壊される{{R|group="ep"|16話}}。
:* デザインはプレックスが担当{{R|F王27050}}。
 
== 登場怪獣・宇宙人・戦士 ==
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; [[ウルトラセブンの登場怪獣#『ウルトラマンギンガS』に登場するチブロイド|チブロイド]]
 
=== 本作で初登場する怪獣 ===
:{{キャラスペック|名称=シェパードン|別名=地底聖獣|身長=14[[センチメートル|cm]] - 48[[メートル|m]](最大){{R|公式chara|超全集28}}|体重=150[[グラム|g]] - 4万8千[[トン|t]](最大){{R|公式chara|超全集28}}}}
:{{キャラスペック
|名称=シェパードン
|別名=地底聖獣
|身長=14[[センチメートル|cm]] - 48[[メートル|m]](最大){{R|公式chara|超全集28}}
|体重=150[[グラム|g]] - 4万8千[[トン|t]](最大){{R|公式chara|超全集28}}
}}
;{{Anchor|地底聖獣 シェパードン}}
: 第1話から第10話に登場。
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: 『ウルトラファイトビクトリー』にて、ナイトティンバーの力で蘇り、ウルトラマンビクトリーナイトを援護すべくルナチクスと戦う。激しい肉弾戦の末、シェパードンビクトリウムフラッシュでルナチクスを倒し、傷ついたギンガとAにエネルギーを分け与えると、再びクリスタルスパークドールズに戻る。
:* スーツアクター:[[新井宏幸]]
:* 後藤がゼロからデザインを担当した初のウルトラ怪獣となっている{{R|F王27050}}。デザインコンセプトは「ビクトリーの相棒怪獣」で、エネルギー源がビクトリウムのため、それをデザインに反映させており、背中に鉱石を付けている{{R|F王27050}}。薄いブルーの鉱石というのが決まっていたため、使っているうちに変色することから敬遠される白を使うこととなったが、邪魔にならないと判断したため、使用することとなった{{R|F王27050}}。味方怪獣のため、可愛い感じやかっこいい感じの顔にする方向性にするのではなく、トラやライオンなどの怖い感じの顔つきの怪獣を率いているほうが強く見えるため、怖い顔つきとなった{{R|F王27050}}。人間サイズの腕にすると、小さく腕が見えてバランス的にかっこ悪く、人間が中に入っているのが透けて見えてしまうことから、人間のリアルな手のサイズより長く、地底怪獣という設定から地底を掘り進むという想定で、手が巨大なものにデザインされている{{R|SN1AW|F王27050}}。
:* 地底怪獣という設定から地底を掘り進むという想定で、手が大きくデザインされている{{R|SN1AW}}。
:* 『[[ウルトラマンX]]』第14話では、ショウが大地に味方の怪獣について紹介している際にイメージに登場していた。
:{{キャラスペック|名称=ファイブキング(SDU)|別名=超合体怪獣|身長=75m(最大){{R|公式chara|超全集30}}|体重=5万5千t(最大){{R|公式chara|超全集30}}}}
:{{キャラスペック
|名称=ファイブキング(SDU)
|別名=超合体怪獣
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; {{Anchor|超合体怪獣 ファイブキング(SDU)}}
: 第7話、第8話および劇場版に登場。
: チブル星人エクセラー(SD)が、これまで得たビクトリウムのエネルギーを利用してファイヤーゴルザ、ガンQ、[[ウルトラマンティガの登場怪獣#超古代竜 メルバ|メルバ]]、[[ウルトラマンダイナの登場怪獣#宇宙海獣 レイキュバス|レイキュバス]]、[[ウルトラマンガイアの登場怪獣#宇宙戦闘獣 超コッヴ|超コッヴ]]のスパークドールズを合体させ、自らモンスライブした怪獣。体は各怪獣の部位が合体しているのではなく、各怪獣の体を変形させて合体したような外見になっているのが特徴。頭部と胸部がファイヤーゴルザ、背の翼と額と尾がメルバ(メルバの頭部が額を構成している)、右腕がレイキュバスの頭部とハサミ(レイキュバスの頭部とハサミが一体化した形状となっている)、左腕がガンQの目、下半身が超コッヴの頭部と足(両腕の鎌に似た長いつま先を持つ)で構成されており、各怪獣の部位からそれぞれ固有の鳴き声を発する。また、背部からエネルギー源のビクトリウムと思われる水晶体が複数露出し生えている{{R|F王27050}}
: その戦闘力は強大で、頭部からは'''ゴルメルバキャノン'''や左腕からは'''ガンQビーム'''などそれぞれの怪獣が持つ破壊光線や光弾などを発射し、そのすべてが並の怪獣はおろかウルトラ戦士さえ一撃でライブ解除に追い込むほどの威力を誇る。また、右腕はギンガスパークランスを軽々と弾き飛ばすほどの怪力を持ち、左腕で相手の光線を吸収して撃ち返す。
: これらの能力を駆使し、すでにエネルギーを消耗していたとはいえビクトリーやギンガストリウムを一度は倒す。その後は雫ヶ丘を蹂躙し、ヒカルがウルトライブしたEXレッドキング(SD)・エレキング(SD)・キングジョーカスタム(SD)を次々に倒すも、復活したギンガとビクトリーの連携により、背部の水晶体や各怪獣の部位を次々に破壊されて弱体化し、最後はギンガストリウムのストリウム光線を受けて爆散する。
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:* 『新ウルトラマン列伝』第63話でのエクセラーの解説によると、複数の怪獣の特徴を持つタイラントにエクセラーが着目して生み出したとされている。
:* 『[[大怪獣ラッシュ ウルトラフロンティア]]』では、「ウルトラ大集結!後編」にプラズマ怪獣として登場。強化された暗黒属性の個体も登場している。
:* Blu-ray BOX I 封入解説書SPECIAL NOTEでは、「平成版タイラント」と称している{{R|SN1AW|F王27050}}。『ティガ』『ダイナ』『ガイア』の各作品の中から撮影用のスーツがあること、特徴的な形状を持っていること、ソフビ化された人気怪獣であることという条件の中から選ばれた{{R|F王27050}}。デザインは元になった怪獣がわかりやすいよう、ゴルザをベースに、各怪獣の顔と特徴的な部位がつけられている{{R|SN1AW|F王27050}}。当初、脚の色は超コッヴに合わせた青であったが、全体のバランスを考慮して赤になった{{R|SN1AW}}。
:* ファイブキングの演出について、第7話・第8話を監督した[[田口清隆]]は青白逆光シルエットや全身から放つ光線技など、[[川北紘一]]の演出技法をリスペクトしている<ref>{{cite video |title='''ウルトラマンギンガS''' Blu-ray BOX I |medium=Blu-ray |language=日本語 |publisher=バンダイビジュアル|id=BCXS-0910}} 監督インタビュー [[田口清隆]]</ref>。当初は、ティガとダイナとガイアの3人と戦わせるという構想だったが、後に本作品の劇場版で実現することとなった{{R|F王27050}}
:* 『[[ウルトラマンジード]]』では怪獣カプセルが登場し、ベリアルがゾグ(第2形態)のカプセルとフュージョンライズさせることでキメラベロスとなった。
::{{キャラスペック|名称=ファイブキング|別名=超合体怪獣|身長=75m{{R|Z}}|体重=5万5千t{{R|Z}}}}
|名称=ファイブキング
|別名=超合体怪獣
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:; 『ウルトラマンZ』に登場するファイブキング
:: 『[[ウルトラマンZ]]』第8話「陛下のメダル」に登場。
:: カブラギシンヤがガンQとレイキュバスの怪獣メダルを読み込み、[[ウルトラマンZ#合体怪獣 トライキング|トライキング]]の状態から強化変身する形で登場。変身時のコールは「奇獣、宇宙海獣。キエテ カレカレータ。」。
:: 各怪獣の力によってウルトラマンゼット ベータスマッシュを圧倒するが、ガンマフューチャーに変身したゼットの連続攻撃に翻弄され、最後はゼットスルーによって体内への侵入を許し、内部からのゼスティウム光線によって撃破される。
::* スーツアクター:岡部暁
:{{キャラスペック|名称=ビクトルギエル|別名=超咆哮獣|身長=測定不能{{R|公式chara|超全集30}}|体重=測定不能{{R|公式chara|超全集30}}}}
:{{キャラスペック
|名称=ビクトルギエル
|別名=超咆哮獣
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; {{Anchor|超咆哮獣 ビクトルギエル}}
: 第14話から最終話に登場。
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: エクセラーの意のままに操られ、ビクトリウムを吸収しながら破壊の限りを尽くそうとし、立ちはだかるギンガとビクトリーの「互いにライブと解除を繰り返し、活動時間を補い合いながら戦う」という連携攻撃を力ずくで退け、あと1回しか変身できない状況に追い込む。最終話の2度目の対決ではビクトリーのシェパードンセイバーフラッシュでビクトリウム・キャノンを破壊されながらもなお力の差を見せつける中、ルギエルの意思が復活して用済みとなったエクセラーを粛清し、目から赤黒い光線を放ってギンガとビクトリーを一度は石化させて倒す。しかし、ビクトリアンの協力により復活したギンガとビクトリーに終始圧倒され、最後はマナの作戦によって吸収したビクトリウム・コアのエネルギーを暴走させられたうえ、コスモミラクルエスペシャリーで倒される。
:* スーツアクター:桑原義樹
:* デザインは怪獣部分は後藤正行が担当{{R|F王27050}}。デザインコンセプトは「怪獣と基地が合体した姿」{{R|F王27050}}。怪獣となったルギエルというオーダーであったことから、ルギエルの意思を感じさせないように我を忘れて暴走しているイメージから一つ目のような形状となっている{{R|F王27050}}。当初は中から黒いギンガが出現するという案も考えられていた{{R|SNII小林中野}}。『ティガ』『ダイナ』『ガイア』の放送時は防衛隊のメカが売れたため、前作『ギンガ』の企画時から防衛隊にまつわる商品を出すこととなり、防衛隊の基地を出す予定だったが、怪獣が基地から出てくる玩具が発売されることとなった{{R|F王27050}}。
:* 当初は中から黒いギンガが出現するという案も考えられていた{{R|SNII小林中野}}。
:; 『ウルトラファイトオーブ』に登場するビクトルギエル
:: 『[[ウルトラマンオーブ#ウルトラファイトオーブ|ウルトラファイトオーブ 親子の力、おかりします!]]』に登場。
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: ウルトラマンタロウ(SD)が変身したアイテム{{efn|この関係で、ギンガスパークはリードした際にウルトラマンタロウと認識する。}}。メインカラーは赤。タロウの顔が描かれたレリーフが特徴で、これを横に傾けた'''変身モード'''と、縦に傾けた'''必殺技モード'''の2形態をとる。普段はヒカルが左腕に着用しており、ギンガがギンガストリウムとなるとギンガの左腕にも出現する{{efn|ただこちらはレリーフがカラータイマーのような青いクリスタル状になっており、操作も行わない。}}。UPGのメンバーには友也が与えた[[目覚まし時計]]と説明している。
: 変身モードにして「今こそ、ひとつになる時!」というタロウの掛け声の後ギンガスパークで先端のスイッチを押しながらリードすることにより「ギンガに力を!ギンガストリウム!!」というタロウの掛け声と共にウルトラマンギンガストリウムへとスタイルチェンジする。必殺技モードではレリーフの内側にあるウルトラ6兄弟の姿があしらわれたディスク('''ターレット''')を回転させ、スイッチで止めて現れたウルトラ戦士の顔に合わせて「(選択したウルトラ戦士の名前)の力よ!」というタロウの掛け声と共にさらにディスクを回転させると、対応する必殺技をタロウが叫んで発動する。ディスクをライブサインに合わせると「ウルトラ兄弟の力をひとつに!」というタロウの掛け声と共に同様の手順でコスモミラクル光線を発動する。
: 平時でも、これを介していつでもタロウと会話交信することが可能。
: 最終話でタロウが元の姿に戻り地球を去ったため、劇場版以降は所持していない。
:* ライブサインを使用した遊び方を広げるため、これまでとは異なる遊び方を提示するため、ブレス本体にあるライブサインにギンガスパークをかざして読み込むものとなった{{R|F王27050}}。
:* 当初はタロウの顔を付けないデザインも検討されたが、顔と胸のプロテクターの意匠を分かりやすくするため入れている{{R|F王27050}}。
; チブルスパーク
: チブル星人エクセラー(SD)が砕け散ったダークスパークの破片とスパークドールズの一部を基に研究・制作し、ワンゼロらに与えた人工スパーク。これによるライブは'''モンスライブ'''と呼ばれる。外見はギンガスパークやダークスパークに似ているがメインカラーは赤で、常に変身モードをとり、声もエクセラーのものとなっている。エクセラー自身がファイブキング(SDU)にモンスライブした際は使用している描写が見られない。ただ、ダークダミースパークのように手にした者を悪の心で支配する力はないようで、第11話で無理やりモンスライブされたサラリーマン・吉田はすぐに逃げ出してしまい、UPGやギンガに助けを求めたため、アクマニヤ星人ムエルテ(SD)は自身の力で無理やり操らなければならなかった。
:* デザイン初期稿では変形時にチブル星人の顔が現れるというギミックが検討されていた{{Sfn|超全集|2015|p=93}}{{R|F王27050}}。
; チブルサーキット
: チブルスパーク同様エクセラーが開発した、ブローチ状のパワー増幅装置。および、エクセラーが強制的に遠隔操作を行うためのコントローラー。『[[ウルトラセブン]]』第9話に登場したチブル星人の個体が子供たちを操るために使用した催眠ワッペンに酷似したデザインであり、かつてのワンゼロも同じデザインのブローチを着用していた。第9話以降のガッツ星人ボルスト(SD)が使用していた。
; {{読み仮名|雫が丘|しずくがおか}}
: 本作の舞台となる地方都市。大都市の近郊に位置し、近年急速に開発・整備が進行され近代的ベッドタウンとして知られている。
: また、この地下にはビクトリアンの住む世界が広がり、強力で膨大なビクトリウムが集合したビクトリウムの鉱脈も存在する。町名の由来もかつてビクトリアンがこの地を『嘆きの涙の丘』と呼んでいたことによる物である。
: このような歴史ゆえ、町内ではかねてから超常現象の伝承が存在するという。
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:: 『ウルトラファイトビクトリー』では復活した巨大ヤプールがその力を狙っており、サクヤのペンダントを奪ってコアへ侵入し、再びその力を奪われジュダ・スペクターの復活に利用されてしまうが、ジュダ・スペクターとの決戦時にビクトリーナイトに呼応して覚醒、勝利へと導いた。
; ビクトリアン
: 遥か古代、ビクトリウムの守り人となり、地上から地底へ生活圏を移した種族の末裔{{R|F王27036}}。地底で[[自給自足]]の生活を送っており、人類とは関わらず、争いのない平和な生活を営んできた。見た目は地上人と同じ姿を持つが、呪術によって念動力を身に着けている{{R|F王27036}}。地上とは異なる技術を持ち、地上世界へ繋がるゲートなどを持つ{{R|F王27036}}。ビクトリーのライブサインと同じ紋章が刻まれた水晶をペンダントとして首から提げており、相手が同胞であると認識した場合は発光する。また、第8話でショウがこれを握り拳にエネルギーを集めてパンチを繰り出したり、最終話で母子ともに危険な状況に陥ってしまった詩織の容態を安定させたり、ギンガやビクトリーを復活させる際にも用いられるなど、特殊なエネルギーを秘めている。
: かつてウルトラマンビクトリーからビクトリーランサーを授けられたビクトリアンは、地上のビクトリウムを巡る人間たちの争いが生み出した、シェパードンの暴走による災いを終結させる。そしてビクトリウムの強大なパワーはいつかまた世界を破滅させうると考えたビクトリアンたちは、ビクトリーランサーの力でビクトリウムを地下世界に封印。自らをその守り人とした。ただ、その後はビクトリーランサーを巡る抗争が起きており、その中で地球から追放し異次元へ幽閉していた同胞の存在は争いをなくすために忌まわしき過去として忘れ去られていた。
: 地上世界と異なり貨幣の概念が無いらしく、サクヤとレピは八百屋からリンゴを未精算で持ち帰ろうとしトラブルになりかけたことがあった(その後、偶然居合わせたショウがリンゴを返却している)。
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== 小説(アンソロジー) ==
; マウンテンピーナッツ
: [[小林泰三]]著。『[[S-Fマガジン]]』2015年1月号に掲載された外伝短編小説。本編と直接繋がらないパラレルワールドが舞台。
: 過激な環境保護団体・マウンテンピーナッツに遭遇した千草が、人間よりも怪獣の生命を重視する彼らの異常な価値観に反発しながらも、[[ウルトラマン#ウルトラマン|ウルトラマン(SD)]]と共に怪獣に立ち向かう姿を描く。本編の世界に比べて怪獣による被害や登場人物が死傷する描写が強調されており、作風は極めてハードである。登場怪獣は[[帰ってきたウルトラマンの登場怪獣#地底怪獣 デットン|デットン(SD)]]、[[ジャミラ (ウルトラ怪獣)|ジャミラ(SD)]]、[[スペースビースト#ノスフェル|ノスフェル(SD)]]。アンドロイド・ワンゼロも登場する。
 
== コラボレーション ==
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<ref name="X超全集47">{{Harvnb|X超全集|2016|p=47|loc=「時空を超えてエックスの世界にやってきたウルトラヒーローたち」}}</ref>
<ref name="UFV超全集">{{Harvnb|X超全集|2016|pp=8-9|loc=「特別付録 ウルトラファイトビクトリー超全集 キャラクター図鑑」}}</ref>
<ref name = "日産タイガ超全集69">{{Cite web Harvnb|urlタイガ超全集|2020|p=http://ev.nissan.co.jp/ULTRAMANGINGAS/ 69|titleloc=「ウルトラマンンガS」×「日産リャラクシーファイトのヒーロー「e-NV200」 |accessdate=2014-08-28}}</ref>
<ref name="SN1小林">{{Harvnb|SPECIAL NOTE I|2014|loc=「STAFF INTERVIEW 小林雄次」}}</ref>
<ref name="SN1EP">{{Harvnb|SPECIAL NOTE I|2014|loc=「EPISODE GUIDE」}}</ref>
<ref name="SN1ゴウキ">{{Harvnb|SPECIAL NOTE I|2014|loc=「UPGだより UPG隊員インタビュー! 松本ゴウキ隊員」}}</ref>
<ref name="宇150">{{Cite journal |和書 |date=2015-10-01 |journal=[[宇宙船 (雑誌)|宇宙船]]|volume=VOL.150 |issue=(2015 autumn)|pages=pp.104-105 |title=[インタビュー]高橋創 |publisher=[[ホビージャパン]] |isbn=978-4-7986-1099-3 }}</ref>
<ref name="公式cast">{{Harvnb|公式インフォメーション|loc=[http://m-78.jp/ginga/2014/cast/ 登場人物]}}</ref>
<ref name="S1">Blu-ray『ウルトラマンギンガS Blu-ray BOX I』([[バンダイビジュアル]] BCXS-0910)封入 作品解説書 SPECIAL NOTES 「EPISODE GUIDE」</ref>
<ref name="公式chara">{{Harvnb|公式インフォメーション|loc=[http://m-78.jp/ginga/2014/character/ 登場キャラクター]}}</ref>
<ref name="SN1AW">{{Harvnb|SPECIAL NOTE I|2014|loc=「ART WORKS」}}</ref>
<ref name="SN1中野">{{Harvnb|SPECIAL NOTE I|2014|loc=「STAFF INTERVIEW 中野貴雄」}}</ref>
<ref name="S1">Blu-ray『ウルトラマンギンガS Blu-ray BOX I』([[バンダイビジュアル]] BCXS-0910)封入 作品解説書 SPECIAL NOTES 「EPISODE GUIDE」</ref>
<ref name="SNMD">{{Harvnb|SPECIAL NOTES MOVIE|2015|loc=「デザインワークス」}}</ref>
<ref name="SNIIAW">{{Harvnb|SPECIAL NOTES II|2015|loc=「ART WORKS」}}</ref>
<ref name="SNII小林中野">{{Harvnb|SPECIAL NOTES II|2015|loc=「STAFF INTERVIEW シリーズ構成 小林雄次×中野貴雄」}}</ref>
<ref name="SNMD">{{Harvnb|SPECIAL NOTES MOVIE|2015|loc=「デザインワークス」}}</ref>
<ref name="宇150">{{Cite journal |和書 |date=2015-10-01 |journal=[[宇宙船 (雑誌)|宇宙船]]|volume=VOL.150 |issue=(2015 autumn)|pages=pp.104-105 |title=[インタビュー]高橋創 |publisher=[[ホビージャパン]] |isbn=978-4-7986-1099-3 }}</ref>
<ref name="超大全27">{{Harvnb|超大全|2019|pp=27-33|loc=「『ウルトラマンギンガS』」}}</ref>
<ref name="超大全77">{{Harvnb|超大全|2019|pp=77-78|loc=「ニュージェネレーションヒーローズ設定画 スタッフインタビュー&コメント」}}</ref>
<ref name="超大全後藤">{{Harvnb|超大全|2019|pp=90-91|loc=「キャラクターデザイナー 後藤正行インタビュー」}}</ref>
<ref name="タイガ超全集69F王27034">{{Harvnb|タイガ超全集フィギュア王270|2020|p=6934|loc=「ウルトラギャラスパーファイトルズヒーロー秘密」}}</ref>
<ref name="F王27035">{{Harvnb|フィギュア王270|2020|p=35|loc=「ウルトラマンギンガ/ウルトラマンビクトリーとは?」}}</ref>
<ref name="F王27036">{{Harvnb|フィギュア王270|2020|pp=36-37|loc=「作品解説(ギンガ/ギンガS/ウルトラファイトビクトリー)」}}</ref>
<ref name="F王27050">{{Harvnb|フィギュア王270|2020|pp=50-59|loc=「スパーク白書-ウルトランス編-」}}</ref>
<ref name="公式cast">{{Harvnb|公式インフォメーション|loc=[http://m-78.jp/ginga/2014/cast/ 登場人物]}}</ref>
<ref name="公式chara">{{Harvnb|公式インフォメーション|loc=[http://m-78.jp/ginga/2014/character/ 登場キャラクター]}}</ref>
<ref name = "日産">{{Cite web |url=http://ev.nissan.co.jp/ULTRAMANGINGAS/ |title=「ウルトラマンギンガS」×「日産リーフ」「e-NV200」 |accessdate=2014-08-28}}</ref>
<ref name="Z">{{Cite web|url=https://m-78.jp/z/kaiju/|title=宇宙人・怪獣|website=ウルトラマンZ|accessdate=2020-08-08}}</ref>
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* {{Cite book|和書|date=2019-01-30|title=ウルトラマンニュージェネレーションひみつ大百科|publisher=講談社|series=講談社のテレビ絵本|isbn=9784065146538|ref={{SfnRef|ニュージェネレーション大百科|2019}}}}
* {{Cite book|和書|date = 2019-08-23|title = ウルトラマンタイガ&ニュージェネレーションぴあ超大全 |publisher = ぴあ株式会社|series = ぴあMOOK|isbn = 978-4-8356-4073-0|ref = {{SfnRef|超大全|2019}}}}
* {{Cite journal|和書|date=2020-11-30<!--奥付表記-->|journal=[[フィギュア王]]|volume=No.270|publisher=[[ワールドフォトプレス]]|isbn=978-4-8465-3235-2|ref={{SfnRef|フィギュア王270|2020}}}}
 
== 関連項目 ==