「北斗の拳」の版間の差分

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== 作品解説 ==
世界的な[[核戦争]]によって文明と人々の秩序が失われ、争いが繰り返されるという最終戦争後の[[1990年代|199X年]]([[20世紀]]末)が舞台。[[暴力]]が支配する弱肉強食の世界に現れた、伝説の暗殺拳"'''[[北斗神拳]]'''"の伝承者・[[ケンシロウ]]の生きざまを描く[[ハードボイルド]][[アクション]]。[[1980年代]]の『[[週刊少年ジャンプ]]』を代表する作品の一つであり、漫画家・[[原哲夫]]と漫画原作者・[[武論尊]]の最大のヒット作にして代表作である。初出版である連載版は『[[週刊少年ジャンプ]]』([[集英社]])[[1983年]]41号から[[1988年]]35号に掲載され、当時一大ブームを巻き起こした。
 
内容的には北斗神拳を使うケンシロウが使う北斗神拳をはじめとした登場人物たちが様々な拳法を駆使して戦いながら織りなす宿命的な物語の他に、北斗神拳で(主に悪党の)人間の頭や胴体が破裂する描写、「'''ひでぶ'''」「あべし」「たわば」などといった[[#断末魔の叫び・悲鳴([[#|断末魔の叫びや悲鳴]]参照)、ケンシロウが相手に対して「'''お前はもう死んでいる'''」と死を告げる際の決め台詞や、「[[経絡秘孔|秘孔]]を突く」といった表現などが人気を博した。
 
連載当時の単行本は[[1984年]]から[[1989年]]まで出版された[[ジャンプ・コミックス]]全27巻。その後も様々な出版社から、物理的な紙製の本のみならず、様々な媒体で刊行され続けている(詳細は[[#書籍]]を参照)。2018年2月時点で全世界累計発行部数は'''1億部'''を突破している<ref>{{Cite web|title=「北斗の拳」×「龍が如く」の究極コラボ!『北斗が如く』の魅力【特集第1回/電撃PS】|url=https://blog.ja.playstation.com/2018/02/22/20180222-hokutogagotoku/|website=PlayStation.Blog|date=2018-02-22|accessdate=2020-12-10|language=ja}}</ref>。
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[[銃]]、[[ダイナマイト]]などの爆弾の類は、多少は残っているものの数は極めて少ない。銃が登場するシーンでは、登場人物が弾丸の残量について言及している(アニメではフウガとライガに[[機関銃]]、サウザーに[[散弾銃]]を用いて挑んだキャラクターが一蹴されている)。こうしたハイテク兵器皆無、銃器は稀少という世界設定は、上述の通り拳法家を活躍させるための武論尊の方針が理由であった。
 
=== 断末魔の叫び・悲鳴 ===
本作の特色を現す要素の一つとして、作中で敵が断末魔(臨終)の際に上げる異様な叫びや悲鳴が挙げられる。代表的なものに「ひでぶ」「あべし」「たわば」などがある。これらはアニメでは多用されたが、原作では1回しか使用されていないものもある。ハートが遺した断末魔の叫び「ひでぶ」の由来は「ひで=痛て(ハートの「いてぇよお〜!」という台詞)」+体の破裂する音「ぶ」の合成である、と原が文庫版『北斗の拳』最終巻で解説している。
 
これらの断末魔は、あまりの斬新さから編集部には全く理解されず[[誤植]]扱いされ、武論尊も当時は誤植だと思っていた。しかし[[NHK BSプレミアム]]の「[[アナザーストーリーズ]] 北斗の拳誕生〜舞台裏のもう一つの格闘〜(2018年11月20日放送)」に出演した原によると、実際には「誤植じゃねえよ、おれすんごく考えてやってんだよ」と誤植説を否定しており、上述の「ひでぶ」については何度も挑戦してようやく[[校正]]を通ったものだと述べている。また個性的な断末魔については、「人が死ぬのはリアルに書きたくない、滑稽さが出ると緩和される」というのが理由で、原が少年時代に傾倒した[[赤塚不二夫]]の作品に登場する「レレレのレー」や「[[ケムンパス|ケムンパスパス]]」を例に挙げて「それで育ってるから僕らは当たり前なんですよ変な言葉は」としている。