「西岸海洋性気候」の版間の差分

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*日本の西岸海洋性気候に属する地域は北日本太平洋側や東日本以西の高原地帯が多く、[[湿潤大陸性気候|Dfb]]や[[ツンドラ気候|ET]]との境界に近い地点も存在する。
*高等学校の地図帳にかつて掲載されていた「[[日本]]におけるケッペンの気候区」によれば、[[西日本]]の[[紀伊山地]]、[[中国山地]]、[[四国山地]]、[[九州山地]]にもCfb(温帯多雨夏冷涼気候)の領域が分布している<ref name="Teikokushoin (1999)">日本におけるケッペンの気候区, [[#Teikokushoin (1999)|帝国書院(1999), p78.]]</ref>。
*過去に存在した山岳気象官署<ref group="注">{{Efn|第二次世界大戦以前は日本各地に山岳気象官署が存在していたが、戦後に人員不足・ラジオゾンデの発達などから整理廃止されていった{{PDFlink|[https://www.metsoc.jp/tenki/pdf/2015/2015_02_0051.pdf 「高層気象観測の発展と現状」についてのコメントに対する回答]}}。これらの観測時代は古いため現在では気候が変わっている可能性がある。</ref>}}である[[箱根山]](標高940.2m)、[[比叡山]](標高831.5m)、[[愛宕山 (京都市)|愛宕山]](標高862.7m)、[[英彦山]](標高1194.3m)、[[脊振山]](標高1055.0m)も観測期間は短いがCfbに相当していた<ref name="JMA1958">気象庁(1958)『山岳気候表:昭和14−23年(気象庁観測技術資料、第9号)』気象庁</ref>。[[雲仙岳|温泉岳]](衣笠山、標高849.4m)も相当していたが、1977年3月に標高665.8m地点に移転した。
*[[南九州]]では気温の年較差が比較的小さく、過去に存在した霧島測候所(大浪池、標高1324m、廃止)では2月の平均気温が-1.6℃、7月の平均気温が18.6℃であった<ref name="JMA1958" />。[[林野庁]]屋久島森林環境保全センターの観測では、[[屋久島]]の淀川登山口(標高1380m)において1月・2月の平均気温は2℃前後、7月・8月の平均気温は19℃前後と、気温としては典型的な西岸海洋性気候の欧州大西洋沿岸の各都市に近い。しかし、屋久島淀川登山口の雨量は欧州各都市より一桁以上多く年間1万mm以上の雨量もしばしば観測されている<ref>屋久島森林環境保全センター, [http://www.rinya.maff.go.jp/kyusyu/yakusima_hozen_c/uryou-kion-monitoring/CB_uryoukei.html 雨量・気温モニタリング調査]</ref>。
 
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この気候は別名を'''ブナ気候'''という。それは[[ブナ]]、[[ニレ]]、[[オーク]]などの[[落葉広葉樹]]([[夏緑林]])や高地では[[針葉樹]]が生育しているためである。
 
日本では、西岸海洋性気候に分類される地域と、ブナの北限が近接している特徴がある<ref name="miyamoto" /><ref>{{Efn|従来、ブナの北限として[[黒松内町]](Dfbに属する)が知られていたが、[[2007年]]、寿都町がブナの北限と確認された。</ref>}}<ref>[https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-21580189/ ブナ天然林北進最前線における分布拡大過程の解明] - 科学研究費助成事業データベース{{出典無効|date=2021年1月|title=出典で西岸海洋性気候に関して書かれていない}}</ref>(より正確には、ヨーロッパのブナは「[[ヨーロッパブナ (植物)|ヨーロッパブナ]]」という日本のブナの近縁種である)。
 
== 土壌 ==
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=== 註釈 ===
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{{Reflist|group="注"}}
=== 出典 ===
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