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前述した通り201系と203系で採用した[[電機子チョッパ制御]]では高コストとなることから、本系列では国鉄末期の財政難の状況でも大量投入が行えるように比較的簡単な機器構成で[[省エネルギー]]効果が得られる[[界磁添加励磁制御]]を国鉄で初めて採用した。なお、原設計を担当したのは[[東洋電機製造]]である。
 
界磁添加励磁方式は、機構的には古くからの[[電気車の速度制御#抵抗制御|抵抗制御]]の延長上にあり、[[力行]]の制御は基本、モータの定格速度(全界磁を行なった場合の速度)までは界磁添加励磁制御による弱め界磁制御が使えないため電動カム軸式抵抗制御を用いて加速し、だいたい20〜30km/hにあたる定格速度を超えると界磁添加励磁制御による弱め界磁制御を使った無段階変速に切り替える。(弱め界磁段で抵抗制御のような損失は発生しない)始動時に抵抗制御を用いなければいけないが<s>と同様電動カム軸式抵抗制御器を用いる在来手法によるが</s>私鉄で普及していた[[界磁チョッパ制御]]と同様、[[発電ブレーキ|電気ブレーキ]]に[[回生ブレーキ]]が使える上、加速時の損失発生も低速までに抑えられる利点があり、軽量な車体と相まって、結果的に201系より優れた省エネ車両となった。特に制御回路は電機子チョッパ制御とは異なり、高価な[[半導体素子]]を使用することなく、従来の車両で広く普及している部品を使用するため機器のコストは大幅に抑えられている。加えて、界磁チョッパ方式の場合は直流主電動機をコスト高な[[複巻整流子電動機|複巻式]]にするところ、界磁添加励磁方式はシンプルで一般的な[[直巻整流子電動機|直巻式主電動機]]を使用でき、当時の国鉄にとって最適な方式であった。
 
導入前に本系列の山手線走行[[シミュレーション]]を実施した結果、性能向上と車体軽量化により201系よりも[[消費電力|電力消費量]]は少なく、同線で使用されていた103系よりも大幅に電力消費量が減少することが確認されている<ref name="Fan1985-4-2"/>。本系列で採用したCS57形電動カム軸式[[主制御器]]には加減速の頻度が大きい場合に有用なノッチ戻し機構も搭載されている。この[[力行]]時に用いられる抵抗制御回路の段数は直列13段・並列11段である。