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[[情報処理]]において、'''アドレス空間''' (アドレスくうかん、'''Address Space''') とは、[[メモリアドレス]]が意味を成すコンテキストを定義したもの。あるいは、一連のメモリアドレスによってアクセス可能なメモリ空間を意味する。▼
▲[[情報処理]]において、'''アドレス空間''' (アドレスくうかん、
メモリアドレスはコンピュータの[[主記憶装置|メモリ]]内の物理的位置を識別するものであり、[[住所]]とある意味で類似している。アドレスはデータが格納されている位置を指すが、それはちょうど人間の住所がその人の居住地を指すのと同じである。人間の住所とのアナロジーで言えば、「アドレス空間」とは、町や市や国といったある範囲の地域に対応すると考えることができる。2つのアドレスが数値的に同じでも、それぞれ異なるアドレス空間内のアドレスであれば、異なる位置を指していると言える。これは2つの市に「××町○丁目△-□」という住所が存在したとき、それらが別の場所を指すのと同じことである。
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*○○○市××町(○丁目△-□ がアドレスに相当)
[[仮想記憶]]方式の[[オペレーティングシステム]]は仮想メモリを'''カーネル空間'''と'''ユーザー空間'''に分離する。カーネル空間は[[カーネル]]や[[デバイスドライバ]]走行のために厳密に確保される。<!--カーネル空間のメモリはディスクに[[ページング方式|スワップアウト]]されることはない。:WindowsNT系はカーネル空間も仮想アドレスなのでページアウトされる。ユーザー空間ではユーザープログラムが動作し、そのメモリは必要に応じてスワップアウトされる。:VxWorksの様に仮想アドレス空間を採用していてもユーザー空間をページアウトしない実装がある-->カーネル空間とユーザー空間の区別は[[オペレーティングシステム]]や[[CPU]][[アーキテクチャ]]によって異なる。ユーザー空間を持たない実装もある ([[MS-DOS]]
== カーネル空間 ==
'''カーネル空間'''または「カーネル仮想アドレス空間」は[[オペレーティングシステム]]の[[カーネル]]が存在する仮想メモリ領域である。[[Linux]]においては、全カーネルスレッドが存在しているアドレス空間である。[[仮想記憶]]方式によって、仮想アドレスのある範囲を占めている場合と、多重仮想記憶のひとつの仮想空間をカーネル空間として使用する場合がある。前者の場合、ユーザープロセスがその範囲のアドレスにアクセスしようとすると[[例外処理|例外]]が発生する。逆にカーネルからはユーザープロセスの占めているユーザー空間もアクセス可能だが、あくまでも仮想なので物理メモリがマップされていないことがあり、注意を必要とする。
== ユーザー空間 ==
'''ユーザー空間'''または「ユーザー仮想アドレス空間」はユーザー[[プロセス]]の動作するアドレス空間である。[[コンピュータ]]システム上で動作する各[[プロセス]]は、それに対応する[[データ]]と[[オブジェクトファイル|コード]]を持ち、実行中にはそれらがユーザー空間上にロードされる。ユーザー空間は[[プロセス]]毎に割り当てられ、それぞれのアドレス範囲は同じである。従って、[[仮想記憶]]方式のオペレーティングシステムでは、ユーザープログラムのコードやデータは同じアドレスから開始されるようになっていることが多い。
==アドレス変換==
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