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倭ん王 (会話 | 投稿記録)
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「百敷や 古き軒端の しのぶにも なほあまりある 昔なりけり」<ref name="wikisource"/><br />
この歌の『敷』は[[飛石]]の事で『歩み』と言う歴史を意味する言葉と掛けてあり、『百敷』で百人一首と歴史を同時に指している、『軒』は朝廷の事を指している。<br />
全体の意味は、風刺の和歌が残っていて隠そうとしても隠し切れないほど過去の朝廷は素晴らしかったのだろうな。<br />
そしてこの訳は、他の九十九首によって確からしさを補強できる。<ref group="注釈">百首目は別の和歌会で読まれた歌と言われていて、順徳院の意思か編纂者の意思かは定かではない。</ref>
 
「秋の田の かりほの庵の とまをあらみ わが衣手は 露にぬれつつ」<ref name="wikisource"/><br />
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|wslanguage=ja}}</ref><br />
万葉集 10巻の2174の歌との関連性から『作る』と主に訳すのが良い。<br />
この歌の『とま』は朝廷を、『あらみ』は『荒い』と『作る』の二つ、『ぬれつつ』と『衣』で『濡れ衣』=罪を表している。<br />
現代語では、『手を汚す』『手を染める』『濡れ衣を着せる』『罪を着せる』辺りの言葉が参考になる。<br />
全体の意味としては、朝廷の歴史を捏造して罪を犯していると嘆いている歌だ。<br />
また、天智天皇の歌から始まる事で、[[白村江の戦い]]の敗戦後に外圧による歴史捏造が始まった事を示している。
 
時勢に付いて、現代の言葉や文学でも日本では、春は『青春』や『我が世の春』『春が来た』など吉事を表す、また冬は『死の季節』と言われる凶事を表す。<br />
百人一首においても似た様な物で、春から夏が吉事や吉兆、秋から冬が凶事や凶兆を意味している。<br />
また、これらと同じ様に、日に関する比喩表現も存在して、『日本の夜明け』『暁には』『明けない夜は無い』など、日が出ている状態を吉事、日が沈んでいる状態を凶事として表現する。<br />
このことから冬と夜は同じ意味で使われる。<br />
「かさゝぎの 渡せる橋に おく霜の しろきを見れば 夜ぞふけにける」<ref name="wikisource"/><br />
「かささぎが翼を並べて架けたといわれる天の川の橋。それにたとえられる宮中の橋に真っ白な霜が降りて、その白の深さを見るにつけても、夜もいっそう更けてきたことよ。」<ref>{{Cite web
| url = http://www.samac.jp/search/poems_detail.php?id=6
| title = 小倉百人一首の全首を見る
| publisher = 公益財団法人小倉百人一首文化財団
| accessdate = 2021-04-25 }}</ref><br />
このような訳があてられているが、当然これも正しくない。『夜ぞふけにける』この部分を表現したかったのだから、当然現在の朝廷の状態が思わしくないと言っている。<br />
『かさゝぎ』の別名が江戸時代まで一般的に『朝鮮鴉』と言われていた事から、日本海を天の川に見立てて交易路の話をしたものであり、宮中の橋と言う解釈が何処から出て来た物か不明である。<br />
 
== 収載和歌の歌人 ==