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: 殺人や強行犯罪を扱う警視庁捜査第一課の課長{{R|マガジン202064}}。階級は[[警部]]{{R|マガジン202064}}。設定年齢:48歳{{R|マガジン202064}}。的矢の三鷹署時代の元同僚で懇意にしているため、警察とSRIの橋渡し的存在であり、事件捜査依頼や協力を要請するのも彼を通して行うことが多い{{R|マガジン202064}}。普段はSRIの実力を高く評価して奇怪な事件の捜査協力をSRIに積極的に仰ぎ、共に行動することが多いが{{R|マガジン202064}}、時折、経験則を過信して迷走したり、SRI要請の是非を誤ったり、時にはSRIと対立したこともあるなどトリックスターとして扱われた回もあったため、エピソードによって人物像に落差があるキャラクターになった。警視庁警察官を拝命したのは[[太平洋戦争]]が始まった当日の[[1941年]][[12月8日]]{{R|マガジン202064}}。「白い顔」「散歩する首」「果てしなき暴走」には登場なし。
; 次郎(じろう)
: 番組開始当初、SRIに出入りしてメンバーの助手を務めていた少年。年齢設定は11歳。主に野村と行動を共にしていた。{{独自研究範囲|『[[ウルトラマン]]』におけるホシノ少年的存在を目指したともとれるが、犯罪ドラマの本作では物語に絡みにくかったのか、|date=2020年10月}}初期3話に渡り顔を見せた後、「ジャガーの眼は赤い」を最後に姿を消す{{efn2|シナリオ上は「恐怖の電話」決定稿、「死神の子守唄」準備稿、「青い血の女」決定稿にも登場している。}}。彼のマスコット的立場は、小川さおりが引き継いでいった。
 
=== SRI専用車両 ===
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: 「トータス([[リクガメ|陸亀]])」の名の通り、特殊合金製耐熱仕様ボンネットや防弾フロントガラスなどで大幅に車両全体が強化され、強固なボディを持つが、小型であるため定員は2名{{R|マガジン202064|マガジンVOL.233}}。
: 第22話では、三沢が[[ガソリンスタンド]]で給油中に電話をするため、店内へ入ったところ、トータス号が[[瘋癲|フーテン]]の[[カップル|アベック]]に奪われてしまい、運転していた男・タケシが神経ガスの犠牲となって暴走、歩行中の女子大生を死亡させる事故を引き起こしてしまった。
: 撮影用車両は[[スバル・サンバー|スバル・サンバー360]]をベースとしている<ref>{{Cite web |url=http://kaiyodo.co.jp/items/senmu/kyd-sr003/ |title=【センムの部屋】 ROOM-3 怪奇大作戦 トータス号 |publisher=[[海洋堂]] |accessdate=2015-10-15}}</ref>{{R|マガジン202064|マガジンVOL.233}}。また、放映直前の撮影会時では[[ガルウイングドア|ガルウィング]]式の窓が付いていたが、劇中では撤去されオープンになっている{{R|マガジン202064}}。第13話でサンビーム500を使用する際には、それを設置する台座が装着された。{{要出典範囲|後の「帰ってきたウルトラマン」に登場する流星号のベースに流用されている。|date=2015年9月}}
; SRI専用車
: [[トヨタ・クラウン#3代目 S5#型(1967年 - 1971年)|トヨタ・クラウン(MS50前期型セダン]]{{R|マガジンVOL.233}}{{efn2|{{独自研究範囲|前面ぼかしガラス、ヘッドレスト、AM・FMラジオが付いていることからグレードはスーパーデラックス。車体色はパルテノンパールメタリック(グレー系)。|date=2021年5月}}}}の運転席に高性能の追跡装置や通信機などを搭載したもの。大掛かりな特殊装備は搭載されていない。外観も車体にSRIのマークが描かれている以外は普通の乗用車と変わらず{{R|マガジンVOL.233}}、決まった名前も設定されていない。三沢や的矢が通勤の際に使用したこともある。
 
この他、第22話では運転席に緊急用の脱出装置を搭載した車両([[フォード・ファルコンフューチュラコンバーチブル]])が登場、架空の[[神経ガス]]であるGガス(精神錯乱ガス)の採集に使用された。また、地方への出張時は現地で用意されたと思われる車両を使用している。
 
=== SRIの装備 ===
主な物は以下の通りである。これらの他、必要に応じて様々な特殊装備が随時投入される。
 
=== SRIの主な装備 ===
==== SRIジャケット ====
{{雑多な内容の箇条書き|section=1|date=2014年6月}}
牧・三沢・野村が携行する、特殊繊維で作られた密閉性の高い多機能防護服{{R|マガジンVOL.238}}。防毒・耐熱・防弾・耐寒・防刃などを合わせ持つ特殊繊維であり{{R|マガジン202064}}、様々な場面で優れた効果を発揮する。通常はコンパクトに折りたたまれてベルト内の携帯ケースに収納されており、必要に応じて取り出して瞬間的に装着する{{R|マガジン202064|マガジンVOL.238}}。斜め向きに付いているジッパーが特徴。内容の深化に反比例するかのように、第2クールに入ってからは使用の頻度が極端に低下した。
 
; 着用エピソード
:* 牧:第1話、第2話エンディング、第3話、第4話、第8話、第13話、第16話
:* 三沢:第1話、第2話エンディング、第3話、第4話、第10話、第12話、第16話、第19話、第22話
:* 野村:第2話エンディング、第8話、第10話、第16話、第19話
; 材質・色
:* 断熱性・耐ガス性・衝撃吸収性・防刃性を合わせ持つ特種繊維。実動隊員の一人である牧史郎が開発した。
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|}
 
== 第2話『人喰い蛾』未放映バージョンについて ==
放送順では第2話となっている「人喰い蛾」は本来は第1話を想定して作られたが、初号試写の後、追加シーンの撮影・編集や合成のやり直し・BGMの一部差し替えなどが行われたために完成が遅れ、第2話として放送されることになった。プロデューサーの橋本洋二は自分が[[リテイク]]を決めたと語っている。その理由として、「現代社会の歪みの生み出した怪奇を描くドラマなのに、人間が蛾に溶かされる冒頭シーンの特撮がグロテスクな印象を与えないようにと考えたのか控えめで、テーマである怪奇を描き切れていなかった」という趣旨のことを語っている。また[[金城哲夫]]の脚本にあった息抜きのシーンも、ドラマのテーマを考えると余計であると考えたともいう。人間が溶けるシーンの特撮は全面的に撮り直しとなり、メンバーが事件の手がかりをもとめて蛾を採集して回るユーモラスなシーンもカットされた。「第1話は[[金城哲夫]]が脚本を書き、[[円谷一]]が監督する」という『[[ウルトラマン]]』『[[ウルトラセブン]]』と続くパターンが崩れたことは金城にも大きな影響を与えることとなった。樋口の著作では、この出来事が、直後の金城の円谷プロ退社の要因のひとつにもなったことを示唆している<ref>{{Cite book |和書 |author= 樋口尚文 |chapter = 第三章 「ウルトラ」時代の欧米型ヒーロー リテーク事件と金城哲夫への後悔 |dete = 1993-10-10 |title = テレビヒーローの創造 |publisher = 筑摩書房 |pages = 133-138 |isbn = 4-480-87226-4}}</ref>。
 
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1988年に[[読売テレビ]]で放送された特番『なんたってウルトラマン』内で円谷作品の歴代主題歌映像が流された際、偶然このフィルムのエンディング映像が使用され、未放映バージョンの存在が公に知られることとなった。その後、[[レーザーディスク|LD]]「妖鬼幻想スペシャル」の特典映像として初ソフト化され、LD-BOX、DVD-BOXにも収録されている。
 
== 第24話『狂鬼人間』の欠番について関するエピソード ==
第24話「狂鬼人間」は[[1969年]][[2月23日]]での本放送後、[[1984年]]に[[岡山放送]]で再放送が行われたのを最後に、20202022年現在まで一切再放送が行われていない。映像ソフトとしても[[1984年]]のビデオテープ、[[1991年]]の[[レーザーディスク|LD]]には収録されているものの、[[1995年]]にバンダイビジュアルの子会社であるビームエンタテイメント(現:[[ハピネット|ハピネット・ピクチャーズ]])から発売予告が行われた本話を含む全話収録のLD-BOX『怪奇大作戦パーフェクトコレクション』が発売日当日(正確には前日夜中)に発売元から販売店に販売中止・即時返送指示が出され名目上は市場に出回らないまま廃盤となって以降、発売されたソフトには一切収録されていない。なお、映像ソフトは発売日の数日前までに販売店へ到着していることが多いため、LD-BOXは少数ながらそのまま販売された商品が流通している。<!--発売日当日、店頭に無いのを不思議がった予約客に「事情により予約したお客様のみの販売」とヒソヒソ声で店員が説明する光景があった。-->
 
現在、「怪奇大作戦」の放映リストを掲載した出版物や映像ソフトなどでは「第24話は欠番となっている」旨の注意書きが記載されている。映像ソフトも生産終了から年数が経過しており、現在では入手困難となっている。
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牧史郎役の[[岸田森]]は本話に相当入れ込んで制作に臨んでおり、[[東京都]][[港区 (東京都)|港区]][[瑞聖寺]]の境内にあった当時の彼の自宅が撮影に使用されている。
 
最初の構想では三沢が主役だったが、[[勝呂誉]]のスケジュールの空きが半日しかないことが判明したため、台本は主役を牧に変更して1969年1月16日に印刷された。さらにシナリオでは牧の恋人を轢き殺した男の役は三沢で、絶体絶命の三沢を救うのが野村となっていたのが、勝呂の多忙により完成作品ではそれぞれ野村と制服警官に変更されている。
 
本話の台本は、現在のところ決定稿(タイトルは「狂気人間」)しか確認されていない<ref>ビーム『怪奇大作戦パーフェクトコレクション』解説書</ref>。
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深夜の操車場構内で、白いネグリジェを着た女が自分を捨てた元恋人を[[ダガー|ダガーナイフ]]で刺し殺す事件が発生する。
 
犯人は逮捕されたものの、重度の精神異常と鑑定され、[[刑法 (日本)|刑法]]第39条第1項「[[責任能力|心神喪失]]者ノ行為ハ之ヲ罰セス」{{efn2|1995年の刑法口語化後は「心神喪失者の行為は、罰しない。」}}、つまり「心神喪失者は犯罪人を犯しても罰せられない」{{efn2|現実には[[起訴|不起訴]]となるか、起訴されても[[無罪|無罪判決]]が言い渡されることがあるが、劇中では「不起訴」か「無罪」のどちらになったか、明確な描写はない。}}の規定(自分が何をしたか本人が理解していないので責任を問えない)により起訴されずに終わった事件をはじめ、犯人はみな同様かつ異常な早さで精神病院(当時における[[精神科|精神科病院]]の呼称)を退院するという不可解な事件が続発した。
 
町田とSRIは「殺人犯が何らかの方法で一時的に精神異常状態になっていたのではないか」と考え、捜査を開始した。