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注釈にもあるように東武の同一系列内の形式区分は「系」ではなく「型」になる。車両単体を指す際は「形」
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{{出典の明記|date=2008年9月}}{{車両の動き}}
{{鉄道車両
| 車両名 = 東武10000系電車<br /><small>(10000型・10030型・10080型)</small>
| 背景色 = #0f6cc3
| 文字色 = #ffffff
| 画像 = File:東武鉄道10000系電車.jpg
| 画像説明 = 東武10000系・10000型電車<br>(2018年6月)
| 運用者 = [[東武鉄道]]
| 製造所 = [[東急車輛製造]]<br />[[アルナ工機]]<br />[[富士重工業]]
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| 車体 = [[ステンレス鋼|ステンレス]]
| 台車 =
| 主電動機 = 10000・10030 [[複巻整流子電動機|直流複巻電動機]]<br />10080 [[かご形三相誘導電動機|三相交流誘導電動機]]
| 主電動機出力 = 10000・10030 140 [[ワット|kW]]<br />10080系 170 kW(改造前)/165 kW(改造後)
| 駆動方式 = [[中空軸平行カルダン駆動方式]]
| 歯車比 = 16:87 (5.44)
| 制御方式 = 10000・10030 [[界磁チョッパ制御]]<br />10080 [[可変電圧可変周波数制御|VVVFインバータ制御]]
| 制御装置 = 10000・10030 電動カム軸式[[バーニア制御#バーニア抵抗制御|バーニア]]<br />10080 [[絶縁ゲートバイポーラトランジスタ|IGBT]][[半導体素子|素子]]インバータ<br />(ともに[[日立製作所]]製)
| 制動装置 = [[回生ブレーキ]]併用[[電気指令式ブレーキ|電気指令式空気ブレーキ]]・[[抑速ブレーキ]]
| 保安装置 = [[自動列車停止装置#東武鉄道TSP式(多変周式・パターン照査型)・東京都交通局T形ATS|東武形ATS]]<br />東上線用のみ 東武形ATS・[[自動列車制御装置#T-DATC|T-DATC]]
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'''東武10000系電車'''(とうぶ10000けいでんしゃ)は、[[東武鉄道]]の[[通勤形車両 (鉄道)|通勤形電車]]。[[1983年]]([[昭和]]58年)に[[東武8000系電車|8000系]]の後継車として登場した。車体は先に登場した[[東武9000系電車|9000系]]に引き続いて[[ステンレス鋼|ステンレス]]が採用された。
 
本項では、10000<ref group="注" name="gata">東武では同一系列内の区分に関して「型」の表記を使用しており、本系列においてはそれぞれ10000型・10030型・10080型と表記される。</ref>のマイナーチェンジ車として[[1988年]](昭和63年)に登場した'''10030電車'''<ref group="注" name="gata" />、および10030と同時期に登場した[[可変電圧可変周波数制御|VVVFインバータ制御]]試作車である'''10080電車'''<ref group="注" name="gata" />について記述する。また、個々の[[編成 (鉄道)|編成]]を表す場合は[[浅草駅|浅草]]・[[池袋駅|池袋]]・[[柏駅|柏]]方先頭車の車両番号の末尾に「F」(「編成」を意味する[[英語]]Formationの頭文字)を付して表記する。1983年(昭和58年)から[[1996年]]([[平成]]8年)にかけて3系列合わせて486両(10000118両10030364両100804両)が製造された。
 
== 系列別概要 ==
=== 10000 ===
8000系の後継車として、また[[東武7300系電車|7300系]]の代替を目的として、1983年より[[東京メトロ有楽町線|地下鉄有楽町線]]直通用9000系をベースに製造された地上専用車である。同年[[12月22日]]より運用を開始し、当初は[[東武東上本線|東上線]]のみで運用されたが、翌[[1984年]](昭和59年)3月20日より[[東武伊勢崎線|伊勢崎線]]・[[東武日光線|日光線]]でも運用が開始された。
 
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[[1986年]](昭和61年)以降に製造された車両は、床板の色や座席袖仕切りの形状が変更されている。座席モケットの色もこの年製造分の11606F以降はコロラドオレンジから現行の黄緑色に変更され、コロラドオレンジで落成した車両も後に黄緑色に交換された。
 
[[1989年]](平成元年)には、8両編成の一部に中間車を組み込んで10両編成化された。すでに10030が導入されていたが、編成美を考慮してコルゲートの多い10000系の車体そのままとされた(後述)。
 
[[2003年]](平成15年)には就役から20周年を迎えたのを記念して、同年[[11月1日]]から[[11月14日]]まで「Anniversary 20th 就役記念」と表記された[[方向幕#ヘッドマーク|ヘッドマーク]]を取り付けて運転された<ref>[https://web.archive.org/web/20031214030939/http://www.tobu.co.jp/news/2003/10/031027.html 8000系就役40周年、10000系就役20周年を迎えました。就役記念ヘッドマーク付き車両を運転します。](東武鉄道・インターネットアーカイブ・2003年時点の版)</ref>。
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[[2008年]](平成20年)[[5月13日]]には、本線所属だった11201F・11202Fが東上線に転属した([[#2R車|後述]])が、8両編成リニューアルと同時に伊勢崎線に戻っている。
 
11605Fのクハ16605は前面の[[方向幕|種別・行先表示器]]部分の周囲が、他車の[[藍色]]と異なり[[黒|黒色]]とされていたが<ref>交友社『[[鉄道ファン (雑誌)|鉄道ファン]]』1998年7月号</ref>、後述するリニューアル工事によって6R車の全編成ツヤなしの黒色に変更された。
 
=== 10030系 ===
<gallery>
Tobu-Series10000-10005 Inside.jpg|10000型未更新車の車内
File:Tobu 10030 11431 nishiarai.jpg|10030系クハ11431<br />([[西新井駅|西新井]]付近・1988年)<br />新製当時は密着自動連結器、[[ジャンパ連結器|ジャンパ栓]]を装備
Tobu-Series10000-10005 Inside Priority-Seats.jpg|10000型未更新車の優先席
File:Tobu 11634f + 11455f Rapid Ikebukuro.jpg|10030系クハ11634<br />([[新河岸駅|新河岸]]付近・2020年1月)
Tobu-Series10000 Destination-display Semi-Express.jpg|10000系型未更新車の行先表示器
File:Tobu 11639 interior 20120216.JPG|10030系の車内
</gallery>
 
=== 10030 ===
<div style="font-size:80%;">
{{Double image stack|right|Tobu 10030 series EMU 006.JPG|Tobu 10030 series EMU 007.JPG|200|ボルスタレス台車<br />上:SS009(クハ16658)<br />下:SS110(モハ11258)}}
</div>
[[1988年]](昭和63年)4月に、マイナーチェンジを施した'''10030系'''が伊勢崎線・日光線に登場した。正面形状が[[1987年]](昭和62年)以降の8000系修繕車に似たデザインに変更されたほか、10000と同じロイヤルマルーンの帯を巻いているが凹凸の多いコルゲート車体からビードプレス車体へ、さらにステンレスの光沢を抑えたダルフィニシュ(梨地)仕上げとなり外観が大きく変化した。また、[[鉄道車両の台車|台車]]が[[ボルスタレス台車|ボルスタレス式]]に、補助電源装置がブラシレスMG([[電動発電機]])からSIV([[静止形インバータ]])へと変更され、乗務員室車掌台側に[[鉄道車両のモニタ装置|簡易モニタ装置]]が設置された。[[圧縮機|電動空気圧縮機]] (CP) もHB-2000から低騒音化を図ったHS-20に変更された。室内設備では1人あたりの座席幅が広がり、そのことにより車端部の座席が10000系の4人掛けから3人掛けに変更された。翌1989年8月には東上線にも登場した。当時[[東武野田線|野田線]]や伊勢崎線館林・日光線新栃木以北で運用していた[[東武3000系電車|3000系列]]の置き換えとしても製造された。
 
2両・4両・6両・10両編成が製造され、伊勢崎線・日光線・東上線で運用されている<ref group="注">2両編成は伊勢崎線・日光線のみ、10両編成は東上線のみで運用されている。</ref>。
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[[2015年]](平成27年)には、11633Fに本線仕様でのリニューアル工事が施工され、本線に10030系リニューアル車の配置が復活した<ref>[http://railf.jp/news/2015/04/25/183000.html 東武鉄道10030系11633編成がリニューアルされる] - 交友社 『鉄道ファン』 railf.jp 鉄道ニュース 2015年4月25日</ref>。
 
==== 10030系 50番台(通称:10050番台)====
<gallery>
File:Tobu 10030 11431 nishiarai.jpg|10030クハ11431<br />([[西新井駅|西新井]]付近・1988年)<br />新製当時は密着自動連結器[[ジャンパ連結器|ジャンパ栓]]を装備していた<br >(1988年 [[西新井駅]]付近)
File:Tobu 11251f + 11262f Local Minami-Kurihashi.jpg|10030系50番台<br />一体型の冷房装置カバーが外観上の特徴である<br />(2020年2月)
Tobu-Tojo-Line-Series11031F.jpg|連結器交換後の10030型<br>(2018年6月 [[東松山駅]] - [[高坂駅]]間)
|10030系50番台11654編成<br />野田線仕様に帯色変更された<br />(鎌ヶ谷・2020年1月)
File:Tobu 11639 interior 20120216.JPG|10030型未更新車の車内
</gallery>
 
==== 10030 50番台(通称:10050番台)====
[[1992年]](平成4年)度以降に製造された車両は、客室内で[[車椅子スペース]]や補助送風機(スイープファン)の設置、外観では[[エア・コンディショナー|冷房装置]]のカバーが連続式になるなどの変更点があり、[[鉄道の車両番号|車両番号]]の下2桁を51以降の付番(以下'''50番台車'''と表記。'''10050'''と通称されることもある)とした。さらに、雪害対策として強制パンタグラフ上昇装置の追加や屋根上の吸出式通風装置の廃止などの小改良が続けられた。
 
[[1993年]](平成5年)からは、本線系統の途中駅での自動連結・解放運転に備え、これまでの[[連結器#自動連結器|密着自動連結器]]に代わり、先頭車に[[連結器#電気連結器|電気連結器]]付き[[連結器#密着連結器|密着式連結器]]を装備した車両が登場した。この計画の影響で[[1994年]](平成6年)までに本線系統へ集中的に投入したため、50番台車は本線所属編成が多い。本線にそれ以前投入された車両も同年の[[ダイヤ改正]]までに密着式連結器に改造された。
 
[[1995年]](平成7年)に落成した11267Fには、試験的に東武初の[[集電装置|シングルアーム式パンタグラフ]]が搭載され、後に[[東武20000系電車|20070]]や[[東武30000系電車|30000系]]など、その後の東武の電車に反映された。
 
1996年(平成8年)に東上線に投入された11461Fと11667Fは、本線系統との車両転配の利便を考慮して密着式連結器を装備した。このうち前者は先頭車前面の窓回りの縁取りが黒く塗装されているのが特徴だった(2005年に他編成と同一色へ変更)。その後、他の東上線所属車も密着式連結器に改造された。
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[[2013年]](平成25年)には、11652Fの帯色が青(フューチャーブルー)と黄緑(ブライトグリーン)に変更され<ref>[http://railf.jp/news/2013/04/11/180000.html 東武10030系11652編成が野田線ニューカラー(?)に] - 交友社 『鉄道ファン』 railf.jp 鉄道ニュース 2013年4月11日</ref>、同年4月20日から[[東武野田線|野田線]]での運用が開始された<ref name=nodasen>[https://web.archive.org/web/20130420103606if_/http://www.tobu.co.jp/file/pdf/9489f960b27ea8550970997ffcc5cf72/130418_1.pdf?date=20130418115556 「10000系車両 野田線デビュー記念乗車券」を4月20日(土)より発売します!] - 東武鉄道 2013年4月18日([[インターネットアーカイブ]])</ref>。野田線では6両固定編成で運用されるため、先頭車の電気連結器と前面貫通扉の渡り板は撤去されている。
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File:Tobu 11251f + 11262f Local Minami-Kurihashi.jpg|1003050番台<br />一体型の冷房装置カバーが外観上の特徴である<br />(2020年2月)
Tobu-Noda-Line Series10000-16654.jpg|野田線仕様に変更された11654編成<br >(2021年4月 [[八木崎駅]] - [[豊春駅]]間)
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=== 10080 ===
1988年4月に、10030系と同時に登場した。東武で初めて[[ゲートターンオフサイリスタ|GTOサイリスタ]][[半導体素子|素子]]によるVVVFインバータ制御([[日立製作所]]製)を採用した車両である。試験車両的な位置付けで、11480Fの4両編成1本のみ在籍する。[[1990年]](平成2年)に[[東武100系電車|100系]]をVVVFインバータ制御で登場させる契機となった。車体は10030初期車と同一で、10000系・10030系との連結を考慮し、走行性能も揃えられている。当初の主電動機出力は170 kW、歯車比は6.21 (87:14) であった。
[[File:Tobu10080_EMU_main_inverter.jpg|240px|thumb|現在の10080系のVVVFインバータ(IGBT)]]
1988年4月に、10030系と同時に登場した。東武で初めて[[ゲートターンオフサイリスタ|GTOサイリスタ]][[半導体素子|素子]]によるVVVFインバータ制御([[日立製作所]]製)を採用した車両である。試験車両的な位置付けで、11480Fの4両編成1本のみ在籍する。[[1990年]](平成2年)に[[東武100系電車|100系]]をVVVFインバータ制御で登場させる契機となった。車体は10030系初期車と同一で、10000系・10030系との連結を考慮し、走行性能も揃えられている。当初の主電動機出力は170 kW、歯車比は6.21 (87:14) であった。
 
[[2005年]](平成17年)後半からインバータ装置の不具合により長く休車となっていたが、その後IGBT素子のVVVFインバータ装置に[[ASSY]]交換され、試運転を行った後、[[2007年]](平成19年)[[9月12日]]から定期運用に復帰した。改造後の主電動機は50000系列と同じ出力165kWだが、歯車比は5.44と10000系列に揃えられた。改造後も他の10000系列と共通運用され、10000系列および30000系との併結も行われている。その後、2015年7月に10000系列の4連で先陣を切り、車内のリニューアル工事を施工した<ref>[http://railf.jp/news/2015/08/16/210000.html 東武鉄道10080系11480編成がリニューアルされる] - 交友社 『鉄道ファン』 railf.jp 鉄道ニュース 2015年8月16日</ref>。
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[[File:Tobu10080_EMU_main_inverter.jpg|240px|thumb|現在の10080系のVVVFインバータ(IGBT)]]
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== 車両編成 ==
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=== 2R車 ===
本線に22本44両が在籍(100004本8両、1003050番台18本36両)
 
主に4R車の増結用であるが、2R車を3本連結した運用(通称:ブツ6)や2R車を4本連結した運用(通称:ブツ8)もある。かつては[[東武亀戸線|亀戸線]]・[[東武大師線|大師線]]・東上線でも使用された。2008年時点では30000系4R車と併結することもある。
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=== 4R車 ===
本線・東上線に配置。30本120両が在籍する(1003030番台18本72両、同50番台11本44両、10080系1本4両)
 
10000に4R車はなく、10030で初めて登場した。伊勢崎線では浅草口で2R車を増結して6両編成を組む他、4R車同士の8両編成又は6R車に増結されて10両編成を組成するなど様々な使い方がされ、30000系と併結することもある。また、一部は日光線新栃木以北にも入線した。東上線では10両編成(以前は8両編成も組んでいた)を組む。以前は、[[ワンマン運転]]化前の小川町 - 寄居間・新栃木 - 東武宇都宮間、[[東武越生線|越生線]]でも使用されていた。
 
=== 6R車 ===
本線・東上線・野田線に配置。41本246両が在籍する(100009本54両、1003030番台14本84両、同50番台18本108両)
 
本線の区間準急や区間急行は基本的に6両編成であるため、最も汎用性の高い編成となるが、本系列または30000系4R車と併結し運用されることもある。東上線ではワンマン化前の小川町 - 寄居間などで単独使用されていたこともあるが、2008年現在は常に4R車を連結して10両編成で使用されている。
 
2013年4月20日、1003050番台11652Fが東上線から野田線に転配された。その際に帯色が変更され、車体側面の窓下に東武グループのコーポレートカラーである「フューチャーブルー」、窓上に視認性の高い「ブライトグリーン」を配したものになっている。2021年4月現在、11631F・11632F・11633F・11635F・11636F・11651F~11654F11651F - 11654Fの9本がこのカラーになっている。その際、ステッカーによる号車表示が側面と車内に施される。
 
=== 8R車 ===
登場当時は東上線に配置されていたが、2016年現在は本線に配置。2本16両が在籍する(100002本16両)。
 
東上線の同系列は当初8R車が6本配置されていたが、うち11803F - 11806Fの4本は1989年に中間車2両を新製して後記の10R車化され、11003F - 11006Fに改番された。
 
2008年6月14日のダイヤ改正より池袋口の列車はすべて10両化されることなり、8R車の11801F・11802Fは、前記した2R車の11201F・11202Fを本線から転用して対応することとなった。
 
その後、30000系が東上線に転属するに伴い本線に転属した。その際、側面と車内にステッカーによる号車表示が施される。
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=== 10R車 ===
東上線のみ配置。6本60両が在籍する(100004本40両、1003030番台2本20両)。
 
10000は前記の8R車が最初に登場したが、うち11803F - 11806Fの4本は1989年に中間車2両を新製して10R車化され、11003F - 11006Fに改番された。この中間車2両は10030系登場後の落成であったが、床材の色や手すり以外は10000と同一仕様である。
 
東上線配置の10030については、最初の2本は10R車で落成したが、その後の増備は6R車と4R車のみとなった。
 
=== 編成図 ===
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; 凡例
: CON1:制御装置(1C8Mおよび1C4M2群)、CON2:制御装置 (1C4M) 、MG:電動発電機、SIV:静止型インバータ、CP:空気圧縮機、PT:集電装置
==== 10000 ====
{| class="wikitable" style="text-align:center; font-size:80%;"
|+2R車
290 ⟶ 296行目:
|}
 
==== 10030・10080====
{| class="wikitable" style="text-align:center; font-size:80%;"
|+2R車
401 ⟶ 407行目:
 
== リニューアル工事 ==
10000の就役から23年余り経過し、車体の陳腐化が進んだため、[[2007年]](平成19年)より内装の更新を主眼としたリニューアル工事<ref group="注">従来東武鉄道においては車体新製を伴う更新工事を「車体更新」、車体修繕による更新工事を「車体修繕」と称したが、本系列ならびに9000系列における修繕工事については「リニューアル工事」と称する。</ref>が開始され、同年1月19日11601Fが[[津覇車輌工業]]館林作業所に入場した。同編成を皮切りに[[2010年]](平成22年)までに100006R車全9本のリニューアル工事が完了した。その後、工事は10030に移行し、2011年3月に竣功した11635F<ref>[http://railf.jp/news/2011/03/08/125400.html 東武10030系リニューアル車が営業運転を開始] - 交友社 『鉄道ファン』 railf.jp 鉄道ニュース 2011年3月8日</ref>を皮切りに順次施工されている。なお、2011年度は20両が施工対象とされている<ref>{{PDFlink|[https://web.archive.org/web/20120315142401if_/http://www.tobu.co.jp/file/3787/110531.pdf 2011年度の鉄道事業計画]}} - 東武鉄道ニュースリリース 2011年5月31日(インターネットアーカイブ)</ref>。2012年度の鉄道事業計画によると、2012年度は26両が施工対象となっている。2013年度は26両が対象で、一部車両ではVVVFインバータ制御へ換装する予定となっている<ref>{{PDFlink|[https://web.archive.org/web/20130613025415if_/http://www.tobu.co.jp:80/file/pdf/b07de8283c551755913c68d100bdb2a0/130425_1.pdf 2013年度鉄道事業設備投資計画について]}} - 東武鉄道ニュースリリース 2013年4月25日(インターネットアーカイブ)</ref>。同年8月6日にはVVVFインバータ制御換装編成1本目となる11032Fが竣工し、8月19日から東上線にて営業運転を開始した<ref>[http://railf.jp/news/2013/07/13/080000.html 東武10030系11032編成がリニューアルされる] - 交友社 『鉄道ファン』 railf.jp 鉄道ニュース 2013年7月13日</ref>。
<gallery>
ファイル:Tobu-railway-10609F-20090820.jpg|10000リニューアル車<br />(2009年8月)
ファイル:Tobu 1000011202F Asakusa 2010071020200627.JPGjpg|10000系ワンマン車のリニューアル車 車内<br />(2010は行先表示器の字体がゴシック体になっている(202076月)
ファイル:Tobu refurb10000 10030Asakusa destination indicator Ogawamachi 2012021620100710.JPG|10030系10000型リニューアル車のフルカラーLED式行先表示器車内<br />(2012(201027月)
ファイル:Tobu 10030 LED information.jpg|初期のリニューアル車に採用された横長LEDの車内案内表示器<br />(2021年9月)
ファイル:Tobu 11640 LCD display 20140206.JPG|後期のリニューアル車の一部に採用された横長[[液晶ディスプレイ]]の車内案内表示器([[KIホールディングス|コイト電工]]製「パッとビジョン」)<br />(2014年2月)
Tobu-Tojo-Line-Series11637F-R.jpg|10030型リニューアル車(2017年10月 [[大山駅 (東京都)|大山駅]] - [[下板橋駅]]間)
ファイル:Tobu refurb 10030 Ogawamachi 20120216.JPG|東上線所属の10030系リニューアル車は10両固定編成化され、連結部に転落防止幌が設置された<br />(小川町・2012年2月)
Tobu-Noda-Line Series10000-16631.jpg|野田線仕様の10030型リニューアル車(2021年4月 八木崎駅 - 豊春駅間)
ファイル:Tobu 11202F 20200627.jpg|ワンマン車のリニューアル車は行先表示器の字体がゴシック体になっている。(2020年6月)
ファイル:Tobu refurb 10030 Ogawamachi 20120216.JPG|東上線所属の10030系リニューアル車は10両固定編成化され、連結部に転落防止幌が設置された<br>(2012年2月 />(小川町・2012年2月
ファイル:Tobu 11434 at Tatebayashi Station.jpg|10030型リニューアル車([[館林駅]]・2019年3月)
Tobu refurb 10030 destination indicator Ogawamachi 20120216.JPG|10030型リニューアル車のフルカラーLED式行先表示器<br>(2012年2月)
</gallery>
 
=== 施工内容 ===
先に施工された9000系とほぼ同等の内容である。前述のように本工事は内装関係部品の新製交換を主眼としたものであり、走行機器の更新は実施されていないが、インバータ制御に換装した車両も存在する。また、比較的経年の浅い10030系の施工内容は10000系と比較してやや簡略化されたものとなっている。
;10000・10030共通施工内容
:*モハ15600形の浅草側のパンタグラフを撤去。
:*種別・行先表示器を[[フルカラー]][[発光ダイオード|LED]]式に変更。
432 ⟶ 439行目:
:*[[車内放送|自動放送装置]]を設置。
:
;100006Rのみ施工内容
:*客用ドアと連結面貫通扉の交換。
:*連結面貫通扉を全車両に設置(一部編成のみ)。
443 ⟶ 450行目:
;2010年以降の施工内容
:*連結面貫通扉の撤去、各車2箇所全てに設置していたものを、各車1箇所と半減化。
:*10030で前照灯と尾灯の位置を左右入れ替え<ref group="注">6050系や8000系修繕車・30000系と同じく前照灯は内側、尾灯は外側に。</ref>。
:*11632Fの施工以降、通勤形ではLED照明を初採用して消費電力を削減。
:*11640F+11440Fの施工以降、は横長[[液晶ディスプレイ]]の車内案内表示装置を設置([[KIホールディングス|コイト電工]]製「パッとビジョン」<ref>同社の[http://www.koito-ind.co.jp/new_product/pdf/lcd-pattovision.pdf 横長LCD車内表示器「パッとビジョン」パンフレット](PDF)で「納入事例」として紹介されている。</ref>)。
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|-
! colspan=2|&nbsp;
! 10000
! 10030<br />10080
|-
| rowspan=3 |'''定員'''
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|}
;備考
:10080はTc1,2とM1,2のみ
 
== 使用路線 ==
当初は[[東武本線|本線]]系統では伊勢崎線・日光線に加え[[東武宇都宮線|宇都宮線]]、さらに2R車は亀戸線・大師線(10000のみ)で、また[[東武東上線|東上線]]系統では東上本線・越生線の全線にわたって使用されていた。
 
{{要出典範囲|1989年頃に[[西新井駅|西新井]]の車止めに滑走のため衝突する事故が発生したことで、大師線と亀戸線の運用には入らなくなった|date=2015年7月}}。
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** [http://www.tobu.co.jp/corporation/rail/vehicles/#ANC10080 10080型]
 
{{Commonscat|Tobu 10000 series|東武10000 / 10030 / 10080電車}}
{{東武鉄道の車両}}
{{リダイレクトの所属カテゴリ