「首相公選制」の版間の差分

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=== 首相公選論における論点 ===
==== 天皇との関係における問題 ====
国民による直接選挙により国政の最高指導者が選出されるとき、その指導者は極めて強い正統性を帯びることになる<ref name="山口98-99頁">[[山口二郎]]著 『内閣制度』 有斐閣、2007年、98-99頁</ref>。アメリカ合衆国大統領のように、通常、共和制をとる国では大統領が元首とされる<ref>[[野中俊彦]]他 『憲法Ⅰ(第4版)』 有斐閣、2006年、109頁</ref>。日本で首相公選制を採用する場合、国民が直接選出した公選首相と国民統合の象徴である[[天皇]]との関係が問題点として指摘される<ref name="山口98-99頁"/>。公選首相は国民を直接代表する地位にあるため必然的に大統領的な性質を帯びるものとなり、日本国及び日本国民統合の象徴であり事実上元首としての役割も担っている天皇の地位と矛盾するのではないかという問題がある<ref name="ReferenceD"/>。このような懸念に対しては、天皇は歴史と文化を背景とする精神的統合の象徴であるのに対し、公選首相は行政権の執行を委ねる統合者であり次元を異にするとの指摘もある{{Sfn|今成勝彦|2001|pp=20-21}}。