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{{混同|シンボリクリエンス}}{{馬齢新}}{{競走馬
|名 = シンボリクリスエス
|画 = [[File:2003-6-29-SymboliKrisS.jpg|250px]]
|説 = 2003年宝塚記念
|英 = {{Lang|en|Symboli Kris S}}<ref name="jbis" />
|性 = [[牡馬|牡]]<ref name="jbis" />
|色 = [[黒鹿毛]]<ref name="jbis" />
|種 = [[サラブレッド]]<ref name="jbis" />
|生 = [[1999年]][[1月21日]]<ref name="jbis" />
|死 = {{死亡年月日と没馬齢|p=0|1999|1|21|2020|12|8}}<ref>{{Cite web|title=シンボリクリスエス死ぬ 21歳、蹄葉炎で 02、03年の年度代表馬 和田社長「残念でなりません」 - スポニチ Sponichi Annex ギャンブル|url=https://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2020/12/09/kiji/20201209s00004000241000c.html|website=スポニチ Sponichi Annex|accessdate=2021-12-14|language=ja}}</ref>
|登 = 2001年7月5日
|抹 = 2003年12月28日<ref name="シンボリクリスエス-抹消">{{Cite web|title=シンボリクリスエス引退 |url=https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=5081|website=netkeiba.com|accessdate=2021-12-16|language=ja}}</ref>
|父 = [[クリスエス|Kris S.]]<ref name="jbis" />
|母 = Tee Kay<ref name="jbis" />
|母父 = Gold Meridian<ref name="jbis" />
|産 = [[シンボリ牧場|
|国 = {{USA}}<ref name="jbis" />
|主 = [[シンボリ牧場]]<ref name="jbis" />
|調 = [[藤沢和雄]]（[[美浦トレーニングセンター|美浦]]）<ref name="jbis" />
|厩 = 浴中孝<ref name="優駿-2002年度-JRA賞">『優駿』2003年2月号 44-49頁</ref><ref>{{Cite web|title=【有馬記念】０３年クリスエス連覇達成「闘争本能の塊だった」 - スポニチ Sponichi Annex ギャンブル|url=https://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2012/12/21/kiji/K20121221004817090.html|website=スポニチ Sponichi Annex|accessdate=2021-12-16|language=ja}}</ref>
|助 = 松田幸吉<ref name="優駿-2002年度-JRA賞" /><br/>葛西成人<ref name="優駿-2003年度-JRA賞">『優駿』2004年2月号 21頁</ref>
|冠 = [[JRA賞年度代表馬]]（2002 - 2003年）<ref name="jbis" /><br />[[JRA賞最優秀3歳牡馬]]（2002年）<ref name="jbis" /><br />[[JRA賞最優秀4歳以上牡馬]]（2003年）<ref name="jbis" />
|績 = 15戦8勝<ref name="jbis" />
|金 = 9億8472万4000円<ref name="jbis" />
|レ = [[インターナショナル・クラシフィケーション|IC]]
|レ値 = 119IL（2002年）<ref>
|medaltemplates =
{{MedalGI|[[天皇賞|天皇賞（秋）]]|2002
{{MedalGI|[[有馬記念]]|2002
{{MedalGII|[[青葉賞]]|2002年}}
{{MedalGII|[[神戸新聞杯]]|2002年}}
}}
'''シンボリクリスエス'''
2002年から2003年にかけて、史上初めて[[天皇賞（秋）]]（{{GI}}）連覇、史上4頭目となる[[有馬記念]]（{{GI}}）連覇を達成。そのうえそのダブル連覇は史上初めてであった。ラストランとなった2003年の有馬記念では、{{GI}}競走最大着差タイとなる9馬身差をつけて優勝している。
2002年、2003年の[[JRA賞年度代表馬]]。2002年の[[JRA賞最優秀3歳牡馬]]、2003年の[[JRA賞最優秀4歳以上牡馬]]。その他の主な勝ち鞍に、2002年の[[青葉賞]]（{{GII}}）、[[神戸新聞杯]]（{{GII}}）がある。
競走馬引退後は種牡馬として、{{GI}}優勝馬の[[ルヴァンスレーヴ]]や[[サクセスブロッケン]]、[[エピファネイア]]の父となり、2017年の[[東京優駿]]（日本ダービー）優勝馬の[[レイデオロ]]や、[[障害競走]]において多くの新記録を樹立した[[オジュウチョウサン]]などの[[ブルードメアサイアー|母父]]となった。
== デビューまで ==
=== 誕生までの経緯 ===
ティーケイは、1991年にアメリカで生産された父ゴールドメリディアンの牝馬である<ref name="JBIS-ティーケイ">{{Cite web|title=Tee Kay(USA)|url=https://www.jbis.or.jp/horse/0000432426/|website=www.jbis.or.jp|accessdate=2021-12-18}}</ref>。競走馬として、1994年のマーサワシントンステークス（{{G3}}）を勝利するなど、31戦4勝<ref name="JBIS-ティーケイ" />。引退後は、アメリカで繁殖牝馬となった。初年度は、[[ゴーンウェスト]]と交配して初仔の牡馬を生産<ref name="優駿-2003-2-134135" />。2年目は、不受胎に終わり、3年目は、[[クリスエス]]と交配<ref name="優駿-2003-2-134135" />。受胎した後、1998年11月の[[キーンランド競馬場|キーンランド]]の繁殖牝馬セールに上場され、[[シンボリ牧場]]に30万ドルで購入された<ref name="優駿-2003-3-127132" />。
シンボリ牧場は、[[千葉県]][[成田市]]や[[北海道]][[日高町 (北海道)|日高町]]などを拠点とする[[オーナーブリーダー]]である<ref name="優駿-2003-3-127132" />。1921年に和田孝一郎が開き、イギリス留学から帰ってきた孝一郎の長男、共弘は2代目としてヨーロッパ流の配合や育成を実践<ref name="優駿-2003-3-127132" />。[[メジロアサマ]]や[[サクラショウリ]]、[[スピードシンボリ]]、さらに[[シンボリルドルフ]]や[[シリウスシンボリ]]を生産した<ref name="優駿-2003-3-127132" />。やがて共弘は、日本の競馬に対する興味を失い、外国で100頭以上の競走馬を所有し、特にヨーロッパに傾倒<ref name="優駿-2003-3-127132" />。共弘の長男、孝弘によれば「（シンボリ）ルドルフで得た金を全部ヨーロッパに投資してしまった<ref name="優駿-2003-7-6467">『優駿』2003年7月号 64-67頁</ref>」という。共弘は日本の牧場を廃業して[[霊園]]に転向することなどを検討していたが、孝弘がコンピューター会社を退職して跡を継ぎ{{efn|孝弘は、[[帯広畜産大学]]を卒業した後、半年間[[ニュージーランド]]の牧場に留学。帰国後に父と不和となり家出し就職したという経緯がある<ref name="優駿-1999-7" />。孝弘は、後に受けた吉川良の取材に対し、家出の理由として「逃げたんですよ。自信をなくして<ref name="優駿-2003-3-127132">『優駿』2003年3月号 127-132頁</ref>」と答えている。}}、3代目となった<ref name="優駿-2003-3-127132" /><ref name="優駿-1999-7" />。共弘の亡くなった1994年以降、孝弘はヨーロッパに偏る状況から、共弘の嫌ったアメリカ流の配合や血統を積極的に牧場へ導入するようになる<ref name="優駿-1999-7" />。1995年にアメリカケンタッキー州、[[レキシントン (ケンタッキー州)|レキシントン]]で繁殖牝馬を購入<ref name="優駿-1999-7" />。アメリカで生産した仔は、日本に渡り、[[シンボリインディ]]{{efn|ティーケイを購入した繁殖牝馬セールと同時期の1998年11月に競走馬デビュー。その半年後の1999年5月、[[NHKマイルカップ]]（{{GI}}）を優勝する<ref name="JBIS-シンボリインディ" />。}}が活躍した。シンボリインディは、[[美浦トレーニングセンター]]の[[藤沢和雄]]厩舎に入厩している<ref name="優駿-1999-7">『優駿』1999年7月号 109-114頁</ref><ref name="JBIS-シンボリインディ">{{Cite web|title=シンボリインディ(USA)|url=https://www.jbis.or.jp/horse/0000310686/|website=www.jbis.or.jp|accessdate=2021-12-18}}</ref>。
シンボリ牧場は、購入したティーケイをアメリカ、ケンタッキー州のミルリッジファームに預託<ref name="優駿-2019-6-7883" />。1999年1月21日、ミルリッジファームにてティーケイの2番仔（後のシンボリクリスエス）が誕生する<ref name="優駿-2019-6-7883" />。孝弘は2番仔の父、種牡馬のクリスエスについて「跳ね返ってくるような強烈な雰囲気があったんだ<ref name="優駿-2003-3-127132" />」、また「中・長距離向きで、精神的にも落ち着いており、日本の競馬に合うだろう<ref name="優駿-2002-6-17">『優駿』2002年6月号 17頁</ref>」と見立てていた。
=== 幼駒時代 ===
生後3カ月の2番仔を見た孝弘は「脚の長い、ひょろっとした馬だな<ref name="優駿-2019-6-7883" />」、アメリカの牧場に検分に訪れた藤沢は「黒くてでっかくて見栄えがする。この馬なら高く売れるでしょう<ref name="優駿-2002-6-17" />」とそれぞれ評している。
シンボリ牧場はこの年、アメリカに3頭の牡の仔を所有していたが、この2番仔は最も期待された馬ではなかった<ref name="優駿-2003-7-6467" />。日本のとある調教師から管理の申し出があったが、孝弘はそれを断り、2番仔を整理の対象と考えた<ref name="優駿-2003-7-6467" />{{efn|同じく、2番仔の母ティーケイも整理の対象となった。キングマンボとの仔を受胎した後に上場、26万ドル<ref group="注釈">『名馬を読む2』85頁（著:江面弘也）には27万ドル、『優駿』2019年6月号 80頁（著:軍土門隼夫）には26万ドルとされている。</ref>で売却されている<ref name="名馬2-85" /><ref name="優駿-2019-6-7883" />。}}。そこで1歳に達した2番仔を、幼駒セリに上場。希望価格40万ドルで売却を図ったが、入札額は37万5000ドルに留まり、売却に失敗。主取り<ref group="注釈">買い手がいない（希望価格に達しなかった）ために、売り手が自ら落札し、馬を買い戻す行為。</ref>となり、シンボリ牧場の所有が継続した<ref name="優駿-2003-3-127132" />。
シンボリ牧場は、この年、アメリカで3頭の牡の仔を所有していた。そんな中で、最も期待されていたのは、[[重賞]]2着経験のあるシンボリスウォード{{efn|シンボリスウォードは、日本の競走馬。父は[[グリーンデザート]]である。1999年のバーデンバーデンカップ（OP）、[[キーンランドカップ]]（OP）優勝。1999年の[[函館スプリントステークス]]（{{GIII}}）2着、2001年の[[アイビスサマーダッシュ]]（{{GIII}}）2着となった。通算成績28戦8勝<ref>{{Cite web|title=シンボリスウォード(IRE)|url=https://www.jbis.or.jp/horse/0000299187/|website=www.jbis.or.jp|accessdate=2021-12-18}}</ref>。}}、重賞優勝馬スイートオーキッド{{efn|スイートオーキッドは、日本の競走馬。父は[[ゴーンウェスト]]である。2000年の[[クリスタルカップ]]（{{GIII}}）優勝。通算成績14戦3勝<ref>{{Cite web|title=スイートオーキッド(USA)|url=https://www.jbis.or.jp/horse/0000321287/|website=www.jbis.or.jp|accessdate=2021-12-18}}</ref>。}}の弟だった<ref name="優駿-2003-7-6467" />。「シンボリスウォードの弟」は、シンボリインディと同様に日本に渡り、藤沢厩舎からデビューする予定であったが、移動させる前に死んでしまった。そこでその代わりに2番仔が選ばれ、2番仔は、日本に渡ることになる<ref name="名馬2-85">『名馬を読む2』85頁</ref>。アメリカで育成が施されたのち、2歳時に日本へ移動する<ref name="優駿-2019-6-7883" /><ref>{{Cite web|title=漆黒の大器(シンボリクリスエス) - netkeiba.com名馬列伝 {{!}} 競馬コラム|url=https://news.netkeiba.com/?pid=column_view&cid=26042|website=netkeiba.com|accessdate=2021-12-18|language=ja}}</ref>。
2番仔は「父にそっくりだった<ref name="優駿-2002-6-17" />」ことから、シンボリ牧場の[[冠名]]「'''シンボリ'''」に、父の名をそのまま用いた「'''クリスエス'''」を組み合わせて「'''シンボリクリスエス'''」と命名された<ref name="優駿-2002-6-17" />。シンボリクリスエスは、藤沢厩舎に死んでしまった「シンボリスウォードの弟」の代わりとして入厩する<ref name="名馬2-85">『名馬を読む2』85頁</ref>。入厩からデビューに至るまで、[[岡部幸雄]]は、「体が大きいだけで実は中身が弱くて強い追い切りができない馬だった、ちょっと強くやったら、次の日は反動で動けなくなってしまうほどだった<ref>Gallop臨時増刊号 岡部幸雄全史 91頁</ref>。」、藤沢は「若駒の頃はすぐに腰に疲れの出る体質でした。強い調教を課す段階になっていなくても疲れが出た。だからデビュー前の調教は遅々として進みませんでした<ref>勝つためにすべきこと 194頁</ref>。」と述懐している。このように、調教が進んでいなかったが、調教を続けることによる精神的デメリットを考慮し、完全には仕上げることなく、デビューが決定<ref>勝つためにすべきこと 194-195頁</ref>。[[岡部幸雄]]は、これ以上するとダメになると考え、調教を加減したうえで新馬戦に挑むこととなった<ref>Gallop臨時増刊号 岡部幸雄全史 91頁</ref><ref>勝つためにすべきこと 194-195頁</ref>。
なお生産者の名義は、シンボリクリスエスの生誕したミルリッジファームではなく、繁殖牝馬の所有者である和田孝弘もとい、アメリカでの呼称"{{Lang|en|Takahiro Wada}}"である<ref name="優駿-2019-6-7883" />。日本の生産者ではあるが、[[外国産馬]]に分類される<ref name="優駿-2019-6-7883" />。
== 競走馬時代 ==
=== 2 - 3歳（2001 - 02年） ===
==== 新馬 - 東京優駿 ====
2歳の2001年10月13日、[[東京競馬場]]の[[新馬|新馬戦]]（芝1600メートル）に、[[岡部幸雄]]が騎乗しデビュー。クビ差先着して初勝利<ref>{{Cite web|title=2R サラ系２歳 新馬｜2001年10月13日（土）4回東京3日|url=https://www.jbis.or.jp/race/result/20011013/105/02/|website=www.jbis.or.jp|accessdate=2021-12-14}}</ref>。出走前に無理をさせないつもりであったが、直線を向いたら脚を使ったことから騎手の判断で脚を使い勝利に至った<ref>Gallop臨時増刊号 岡部幸雄全史 91頁</ref>。その後、藤沢は成長を促すために3か月半の休養を与え、年が明けて3歳となった2002年、1月に復帰し、クビ差の2着<ref>{{Cite web|title=9R セントポーリア賞 ５００万下｜2002年1月27日（日）2回東京2日|url=https://www.jbis.or.jp/race/result/20020127/105/09/|website=www.jbis.or.jp|accessdate=2021-12-14}}</ref>。2月は、ハナと1馬身4分の1差の3着<ref>{{Cite web|title=9R ゆりかもめ賞 500万下｜2002年2月9日（土）2回東京5日|url=https://www.jbis.or.jp/race/result/20020209/105/09/|website=www.jbis.or.jp|accessdate=2021-12-14}}</ref>。3月は、クビと3馬身半差の3着となり、3連敗<ref>{{Cite web|title=7R サラ系３歳 ５００万下｜2002年3月10日（日）1回中山6日|url=https://www.jbis.or.jp/race/result/20020310/106/07/|website=www.jbis.or.jp|accessdate=2021-12-14}}</ref>。すべて、後方から差し届かずという内容であった<ref name="優駿-2002-6-17" />。500万円以下4戦目、4月6日の山吹賞では、これまでとは異なってスタートから先行、好位を保った<ref name="優駿-2002-6-17" />。直線で抜け出し、後方に1馬身4分の3差をつけて先頭で入線、2勝目を挙げた<ref>{{Cite web|title=9R 山吹賞 ５００万下｜2002年4月6日（土）2回中山5日|url=https://www.jbis.or.jp/race/result/20020406/106/09/|website=www.jbis.or.jp|accessdate=2021-12-18}}</ref>。
ここまでについて、[[岡部幸雄|岡部]]は「（新馬戦の）反動があって、その後はあれだけの素質を持っていながら、競馬がチグハグになったりして2勝目を挙げるまでに4戦も要してしまい、歯がゆかった。青葉賞、ダービーは"まあまあ"の状態で臨めたが、"まだまだ"でもあった<ref>Gallop臨時増刊号 岡部幸雄全史 91頁</ref>。（カッコ内補足加筆者）」、また藤沢は「（新馬戦の後）疲労との戦いが待っていました。2戦目を使えたのは3か月半後、2勝目は半年後。のちに2年連続で年度代表馬になるほどの馬が、500万（円以下）条件を勝ち上がったのはデビュー以来5戦目のことだったのです。でも、こういった体質の弱さというのは若駒にはありがちなこと。（シンボリ）クリスエスも成長とともに自然と体質の弱さは解消してくれました<ref>勝つためにすべきこと 195頁</ref>。（カッコ内補足加筆者）」と述懐している。
続いて4月27日、[[東京優駿]]の[[トライアル競走]]である[[青葉賞]]（{{GII}}）で重賞初出走。ここまで5戦は岡部と横山典弘が騎乗していたが、どちらも事情{{refnest|group="注釈"|岡部、横山はともに青葉賞に別の馬で参戦している。岡部は、シンボリクリスエスと同じ藤沢厩舎のボールドブライアン、横山は、松田博資厩舎のダディーズドリームに騎乗していた<ref name="最強ヒストリー1" />。岡部は藤沢の采配のため、横山は先約があったため、シンボリクリスエスに騎乗することができなかった<ref name="最強ヒストリー1" />。}}があり、騎乗できなかった<ref name="最強ヒストリー1">{{Cite web|title=天才の一言|url=http://saikyo.k-ba.com/members/history/symboli_kris_S/chapter_01.html|website=saikyo.k-ba.com|accessdate=2021-12-14}}</ref>。そこで、本番の東京優駿で騎乗する馬が既に決まっていた[[武豊]]が「代打」を務めた<ref name="最強ヒストリー1" />。単勝オッズ2.2倍の1番人気に支持される<ref name="優駿-2002-6-125">『優駿』2002年6月号 125頁</ref>。2枠3番からスタートし、好位の内側に位置<ref name="優駿-2002-6-125" />。残り200メートル地点にて、馬場の最も内側から抜け出し、差を広げた<ref name="優駿-2002-6-125" />。大外から追い込んだ8番人気バンブーユベントスに2馬身半差をつけ、先頭で入線、重賞初勝利となった{{refnest|group="注釈"|外国産馬のため、東京優駿の優先出走権は与えられなかった<ref>『優駿』2002年6月号 139頁</ref>。}}<ref name="優駿-2002-6-125" />。レース後、武は、藤沢に「いいですね。この馬!秋には絶対よくなりますよ!<ref name="最強ヒストリー1" />」と述べている。
5月26日、東京優駿（日本ダービー）（{{GI}}）に出走。前年に外国産馬参戦が解禁されており、この年が2年目であった。青葉賞勝利に導いた武は、先約である[[皐月賞]]および[[NHKマイルカップ]]3着の[[タニノギムレット]]を選択、シンボリクリスエスには岡部が舞い戻った。タニノギムレットが単勝オッズ2.6倍の1番人気、皐月賞優勝馬の[[ノーリーズン]]が5.0倍、そしてシンボリクリスエスは6.2倍の3番人気であった<ref>{{Cite web|title=東京優駿|url=https://db.netkeiba.com/race/200205040410/|website=db.netkeiba.com|accessdate=2021-12-15}}</ref>。
スタートから中団に位置<ref name="優駿-2002-7-134135" />。第3コーナーは中団の内側を追走していたが、最終コーナーでは外に持ち出した<ref name="優駿-2002-7-134135">『優駿』2002年7月号 134-135頁</ref>。直線では、馬場の中央から追い上げを開始。先頭を6番人気マチカネアカツキ、13番人気[[ゴールドアリュール]]が争っていたが、それらをすべて差し切った<ref name="優駿-2002-7-1019" />。しかし、シンボリクリスエスの後方で待機し、大外から追い込んだタニノギムレットの末脚に屈し、1馬身差をつけられて2着に敗れた<ref name="優駿-2002-7-1019">『優駿』2002年7月号 10-19頁</ref>。
藤沢はトライアルで権利を取った馬が王道を戦ってきた馬に勝つことは難しいとしながらも、青葉賞からダービーへと挑んだことについて「シンボリクリスエスや[[ゼンノロブロイ]]のように、能力が高いのはわかっていたが、早い時期にはまだ仕上がりきらないから大事に使おうと、意図的にこういうステップを踏んでくる馬は別。クリスエスやロブロイは、『ここを勝ってダービーに出たい』ではなくて、『ここを勝ったらダービーでも面白いぞ』という馬だった。しかし、それでもその2頭はダービーで2着。クリスエスほどの馬でも、やっぱりトライアルで権利を取った馬が勝つのは難しいということだ。」と述懐している<ref>G1の勝ち方 : サラブレッド金言108 58-59頁</ref>。
====
東京優駿の後は、北海道[[沙流郡]][[門別町]]の[[ファンタストクラブ]]で夏休みを過ごす{{refnest|group="注釈"|藤沢和雄の兄、藤沢民雄が場長を務めていた<ref name="名馬2-86"/>。}}<ref name="名馬2-86">『名馬を読む2』86頁</ref>。秋は9月22日、[[菊花賞]]のトライアル競走である[[神戸新聞杯]]（{{GII}}）で復帰、単勝オッズ2.1倍の1番人気に推された。以降人気は、ノーリーズン、宝塚記念3着の[[ローエングリン (競走馬)|ローエングリン]]と続いた<ref>{{Cite web|title=神戸新聞杯|url=https://db.netkeiba.com/race/200209040611/|website=db.netkeiba.com|accessdate=2021-12-15}}</ref>。スタートから中団を追走、最終コーナーでは、先行馬群に阻まれ、進路を確保できず追い上げることができなかった<ref name="優駿-2002-11-125" />。直線で前が開いて進路を得ると、他すべて差し切り、大外からノーリーズンの追い上げに2馬身半差をつけて入線<ref name="優駿-2002-11-125">『優駿』2002年11月号 125頁</ref>。重賞2勝目を挙げた{{refnest|group="注釈"|外国産馬のため、菊花賞の優先出走権は与えられなかった<ref>『優駿』2002年11月号 138頁</ref>。}}。鞍上だった岡部はこのレースについて後年、「（今までは）背中が弱くてゲートをフワッとしか出ていかなかったのに、神戸新聞杯のときは自分から出て、自分からハミをかんでいった。（今まで）そんなことはできなかった馬が前向きになって走り、こちらから見えていたマイナス面をまったく見せなかった（カッコ内補足加筆者）」と秋にかけての成長が著しかったと述懐している。<ref>Gallop臨時増刊号 岡部幸雄全史 91頁</ref>。
その後については、神戸新聞杯参戦前の時点で選択肢は二つ存在していた<ref name="優駿-2003-7-6467">『優駿』2003年7月号 64-67頁</ref>。3歳馬のみが出走を許されるクラシック最終戦で、芝3000メートルで行われる菊花賞。そして、秋の古馬王道{{GI}}路線の初戦であり、出走馬のほとんどを古馬が占め、芝2000メートルで行われる[[天皇賞（秋）]]である<ref name="優駿-2003-7-6467" />。藤沢は神戸新聞杯決着直後、検量室でシンボリクリスエスの鞍を外していた際、和田孝弘に「この馬は相当強いから、天皇賞に持って行きましょう<ref name="優駿-2003-7-6467" />」と提案<ref name="優駿-2019-6-7883">『優駿』2019年6月号 78-83頁</ref>。孝弘はすぐに承諾し、次走が天皇賞（秋）に決定した<ref name="優駿-2019-6-7883" />。
藤沢は後年、「彼（シンボリクリスエス）は、距離が延びても押し切れるだけのパワーも持っていたが、明らかに2000メートルがいい馬で、古馬相手でも天皇賞のほうが勝てる可能性は高いと思っていた。（カッコ内補足加筆者）」と当時を述懐している。<ref>G1の勝ち方 : サラブレッド金言108 117頁</ref>
==== 天皇賞（秋） ====
10月27日の天皇賞（秋）（{{GI}}）は、東京競馬場が改修工事のため、1967年以来35年ぶり2度目となる[[中山競馬場]]での開催となった<ref name="優駿-2002-12-2225" />。出走メンバーは、シンボリクリスエスを除いてすべて[[古馬]]であった{{Efn|外国産馬に与えられた出走枠は2。前年の有馬記念2着の[[アメリカンボス]]、前年の[[マイルチャンピオンシップ]]優勝の[[ゼンノエルシド]]を押しのけ、シンボリクリスエスの出走が実現した<ref group="注釈">出馬投票を行った外国産馬が出走可能頭数を超過した場合は、「過去1年間の{{GI}}、{{GII}}、{{GIII}}競走で獲得した収得賞金の多い順」に決定していた。</ref><ref>『優駿』2002年1月号 74頁</ref><ref name="優駿-2002-12-134135" />}}<ref name="優駿-2002-12-2225">『優駿』2002年12月号 22-25頁</ref>。[[二冠馬|牝馬二冠]]を含む{{GI}}3勝、[[札幌記念]]（{{GII}}）優勝から臨む4歳牝馬、[[テイエムオーシャン]]が単勝オッズ4.9倍。菊花賞優勝馬でこの年{{GII}}3戦3勝、6歳牡馬の[[ナリタトップロード]]が5.1倍。シンボリクリスエスは6.5倍の3番人気であった<ref>{{Cite web|title=天皇賞(秋)|url=https://db.netkeiba.com/race/200206030811/|website=db.netkeiba.com|accessdate=2021-12-15}}</ref>。{{External media|width=300px|video1=[https://www.youtube.com/watch?v=CxhWDTnAFNs&ab_channel=JRA%E5%85%AC%E5%BC%8F%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%83%AB 2002年 天皇賞（秋）（{{GI}}）<br />レース映像 JRA公式YouTubeチャンネルによる動画]}}
「好スタート<ref name="優駿-2002-12-134135" />」（阿部珠樹）から、18頭中6番手という中団、馬場の最も内側に位置<ref name="優駿-2002-12-134135">『優駿』2002年12月号 134-135頁</ref>。第3コーナーから、後方勢が位置を上げて馬群は密集した<ref name="優駿-2002-12-134135" />。シンボリクリスエスは変わらず中団で、前方を[[ブレイクタイム]]とイブキガバメントに阻まれるなど、馬群に囲まれながら最終コーナーを通過した<ref name="優駿-2002-12-134135" />。直線では、テイエムオーシャンが抜け出し、それにブレイクタイムが並びかけ、ブレイクタイムとイブキガバメントの間に隙が生まれた<ref name="優駿-2002-12-2225" />。進路を得たシンボリクリスエスは、そこから追い上げを開始、末脚を見せて抜け出した<ref name="優駿-2002-12-2225" />。シンボリクリスエスの後方で待機し、直線外から追い込んだナリタトップロードに4分の3馬身差をつけ、先頭で入線。{{GI}}初勝利となった<ref name="優駿-2002-12-2225" />。
3歳馬による優勝は、1937年[[ハツピーマイト]]、1996年[[バブルガムフェロー]]に続いて史上3頭目<ref name="優駿-2002-12-134135" />。外国産馬による優勝は、前年の[[アグネスデジタル]]に続いて史上4頭目{{refnest|group="注釈"|他に1954年[[オパールオーキツト]]、1956年[[ミツドフアーム]]。（1971年から1999年まで外国産馬は出走できなかった。）}}<ref name="優駿-2002-12-134135" />。デビュー9戦目での優勝は、バブルガムフェローの7戦に次ぐ史上2位の記録であった<ref name="優駿-2002-12-2225" />。また走破タイム1分58秒5は、コースレコードタイであった<ref name="優駿-2002-12-2225" />。藤沢はバブルガムフェロー以来2勝目、加えて岡部は、1990年[[ヤエノムテキ]]以来となる天皇賞（秋）2勝目であった<ref name="優駿-2002-12-134135" /><ref name="優駿-2002-12-2225" />。また岡部はこの時53歳11か月であり、史上最年長{{GI}}勝利記録を樹立した{{refnest|group="注釈"|岡部にとって生涯最後の{{GI}}優勝となる。<ref>{{Cite web|title=岡部 幸雄：競馬の殿堂 JRA|url=https://www.jra.go.jp/gallery/dendo/jockey04.html|website=www.jra.go.jp|accessdate=2021-12-16}}</ref>}}<ref name="優駿-2019-6-7883" />。さらにシンボリ牧場系列にとっては、1967年春[[スピードシンボリ]]、1985年春の[[シンボリルドルフ]]以来3度目の天皇賞優勝であった<ref name="優駿-2002-12-2225" />。
それから11月24日、同じく中山競馬場で行われた[[ジャパンカップ]]（{{GI}}）に、[[オリビエ・ペリエ]]へ乗り替わって出走。外国調教馬7頭を迎えたこの競走は、4番人気まで日本調教馬が占め、シンボリクリスエスが単勝オッズ3.4倍の1番人気。以降人気は、ナリタトップロード、前年の優勝馬で[[天皇賞（春）]]2着から臨む[[ジャングルポケット (競走馬)|ジャングルポケット]]、ノーリーズンと続いた<ref name="ネット競馬-2002-JC" /><ref>{{Cite web|title=ジャパンカップ|url=https://db.netkeiba.com/race/200206040810/|website=db.netkeiba.com|accessdate=2021-12-15}}</ref>。シンボリクリスエスは、発馬機内で暴れて出遅れ、後方に位置<ref name="ネット競馬-2002-JC" />。最終コーナーにて外から追い上げたが、内から伸びる外国調教馬2頭、9番人気[[ファルブラヴ]]、11番人気サラファンの争いにクビ差届かず3着となった<ref name="ネット競馬-2002-JC">『優駿』2003年1月号 40-43頁</ref>。
オリビエ・ペリエはジャパンカップの敗因について「ジャパンCではゲートで隣の馬がうるさくて出遅れてしまった。結局それが最後まで響く形になった」と述懐している<ref>『サラブレ』2003年3月号 8頁</ref>。
==== 有馬記念 ====
天皇賞（秋）優勝直後、孝弘は「年内はジャパンカップだけの予定<ref name="優駿-2002-12-134135" />」と述べていたが、12月22日の[[有馬記念]]（{{GI}}）に出走。ファン投票では、8万3623票を集め、ナリタトップロードに次ぐ2位で選出された<ref>『優駿』2003年1月号 9頁</ref>。ファン投票3位、6戦6勝で[[秋華賞]]と[[エリザベス女王杯]]を勝利した3歳牝馬の[[ファインモーション]]が、単勝オッズ2.6倍。シンボリクリスエスは、それに次ぐ3.7倍の2番人気であり、3歳馬が1、2番人気を占めた。以降、ジャングルポケットが4倍、ナリタトップロードが10倍と続いた<ref>{{Cite web|title=有馬記念|url=https://db.netkeiba.com/race/200206050809/|website=db.netkeiba.com|accessdate=2021-12-16}}</ref>。{{External media|width=300px|video1=[https://www.youtube.com/watch?v=z-Kprcofqiw&ab_channel=JRA%E5%85%AC%E5%BC%8F%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%83%AB 2002年 有馬記念（{{GI}}）<br />レース映像 JRA公式YouTubeチャンネルによる動画]}}スタートからファインモーションと[[タップダンスシチー]]がハナを争う中、シンボリクリスエスは5、6番手の好位に位置<ref>{{Cite web|title=【有馬記念】ペリエ騎手騎乗の3歳シンボリクリスエスが早くも古馬GI・2勝目/平成有馬記念列伝(2002年) |url=https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=148695|website=netkeiba.com|accessdate=2021-12-16|language=ja}}</ref>。しばらく先頭はファインモーションであったが、2周目の向こう正面ではタップダンスシチーに代わった<ref name="優駿-2003-2-2429" />。最終コーナーでは、タップダンスシチーが逃げ、その他は8馬身差を追う形となり、後続のほとんどが早めに動いてその差を縮めようとしていた<ref name="優駿-2003-2-2429" /><ref name="日刊スポーツ-有馬" />。一方、中団の内側にいたシンボリクリスエスは、すぐには追わず、直線に入ってから、外に持ち出してから、追い上げを開始した。早めに動いた後続は伸びあぐねており、タップダンスシチーは独走中<ref name="優駿-2003-2-2429" />。そこに、シンボリクリスエスが末脚を発揮すると「他馬が止まって見えるほど強烈な速度<ref name="優駿-2003-2-2429" />」（『[[優駿]]』編集部）でタップダンスシチーとの差を縮め、ゴール板手前で差し切った<ref name="優駿-2003-2-2429" /><ref name="日刊スポーツ-有馬" />。タップダンスシチーに半馬身差先着して入線。{{GI}}2勝目を挙げた<ref name="日刊スポーツ-有馬">{{Cite web|title=有終シンボリクリスエス記録的連覇／有馬記念の記憶｜極ウマ・プレミアム|url=https://p.nikkansports.com/goku-uma/news/article.zpl?topic_id=1&id=202012260000136&year=2020&month=12&day=26|website=p.nikkansports.com|accessdate=2021-12-16|language=ja}}</ref>。
オリビエ・ペリエはこの時の有馬について「有馬記念では直線に向いた時にはモノ見をしていたんだ。それでも前が開くと鋭い脚を使って見事に差し切ってくれた。すでに世界のトップクラスにある馬だと思う」と述懐している<ref>『サラブレ』2003年3月号 9頁</ref>。一方で藤沢は「最後の直線で内へヨレる素振りを見せたのです。結果的に1着にはなったものの、決して褒められる競馬ぶりではありませんでした。」と課題が残る競馬であったことを述懐している<ref>勝つためにすべきこと 195頁</ref>。
外国産馬による優勝は1998年、1999年連覇の[[グラスワンダー]]以来史上2頭目、3例目<ref name="優駿-2003-2-134135" />。グレード制導入した1984年以降、その年の天皇賞（秋）と有馬記念を優勝したのは、2000年の[[テイエムオペラオー]]以来2頭目であった<ref name="優駿-2003-2-134135" />。ペリエ、藤沢は共に有馬記念初優勝であり<ref name="優駿-2003-2-2429" />、外国人騎手の優勝は史上初めてであった<ref name="優駿-2003-2-134135">『優駿』2003年2月号 134-135頁</ref><ref>{{Cite web|title=【有馬記念アーカイブ・０３年】「シンボリ軍団」連覇の歴史 記録に刻まれるペリエ騎乗のシンボリクリスエス|url=https://hochi.news/articles/20201222-OHT1T50218.html|website=スポーツ報知|date=2020-12-22|accessdate=2021-12-17|language=ja}}</ref>。加えてシンボリ牧場系列にとっては、1969年、1970年スピードシンボリ、1984年、1985年のシンボリルドルフ以来5勝目であった<ref name="優駿-2003-2-2429">『優駿』2003年2月号 24-29頁</ref>。
この年のJRA賞では、全281票中277票を集めて[[JRA賞年度代表馬]]に{{Efn|他、[[ファインモーション]]3票、[[タニノギムレット]]1票<ref name="優駿-2002年度-JRA賞" />。}}、280票を集めて[[JRA賞最優秀3歳牡馬]]に選出された{{Efn|他、タニノギムレット1票<ref name="優駿-2002年度-JRA賞" />。}}<ref name="優駿-2002年度-JRA賞" /> 。
=== 4歳（2003年） ===
==== 宝塚記念 ====
有馬記念優勝後は、シンボリ牧場で放牧<ref name="優駿-2003-7-89" />。藤沢はこの年、[[宝塚記念]]、天皇賞（秋）、ジャパンカップ、有馬記念の4戦を予定する。春夏の出走が宝塚記念のみなのは、距離の適性のない天皇賞（春）参戦を見送ったことと、秋に疲れを残さないようにするためであった<ref name="優駿-2019-6-7883" />。藤沢は「最後に有馬記念まで行きたいと思えば、もう春のうちに、秋口の使い出しからのローテーションを考える。有馬記念の前に、天皇賞もジャパンカップも勝ちたい。本当は毎日王冠も勝ちたいけど、そこから始動すると1回余計じゃないか、と考える。とにかく、秋に天皇賞、ジャパンカップとGIを戦い、かつ、3つ目の有馬記念まである程度余力を残せるようなローテーションを考える<ref>G1の勝ち方 : サラブレッド金言108 175頁</ref>」と述懐している{{Efn|『名馬を読む2』の中では宝塚記念に対して「『秋の天皇賞の前に一度レースを使いたかった」という消極的な理由で臨んだ』と記載されている}}。シンボリ牧場での放牧と調整の間に馬体は成長しており、藤沢は「また一回り馬が大きく成長してきたみたいですね。3歳の夏から秋にかけての成長も凄かったけど、今回もまた一段と逞しくなっていますよ<ref name="優駿-2003-7-89" />」と述べている<ref name="優駿-2003-7-89" />。5月10日に帰厩<ref name="優駿-2003-7-89" />。5月28日には東京優駿に出走する[[ゼンノロブロイ]]、ゼンノジャンゴの最終追い切りに参加した<ref name="優駿-2003-7-89">優駿』2003年7月号 8-9頁</ref>。この追い切りでは絶好の動きを見せたが、藤沢調教師はシンボリクリスエスのローテーションを考え直すどころか「早く仕上がりすぎそうなので、少し緩めます」と話し、<ref>『優駿』2019年6月号 82頁</ref>宝塚記念に合わせて仕上げを行った。宝塚記念に挑む際の仕上げについて藤沢は「「仕上がりすぎている可能性はあっても仕上がっていなかったということはない！」と自信を持って送り出した」と述べている。<ref>勝つためにすべきこと 196頁</ref>
ファン投票は1位となる5万9817票を集めた<ref>『優駿』2003年7月号 7頁</ref>。6月29日の宝塚記念（{{GI}}）に[[ケント・デザーモ]]が騎乗し出走。春にクラシック二冠を果たした3歳の[[ネオユニヴァース]]、{{GI}}級6勝のアグネスデジタルなどが出走し「宝塚記念史上、最高のメンバー<ref name="優駿-2003-8-3641" />」（『優駿』編集部）とも呼ばれた中、単勝オッズ2.1倍の1番人気に推された<ref>{{Cite web|title=宝塚記念|url=https://db.netkeiba.com/race/200309030411/|website=db.netkeiba.com|accessdate=2021-12-16}}</ref>。スタートから中団の内側に位置<ref name="優駿-2003-8-3641" />。最終コーナーで抜け出し、外から位置を上げたタップダンスシチーとの競り合ったが、外から追い込む[[ヒシミラクル]]や[[ツルマルボーイ]]にかわされ、5着に敗れた<ref name="優駿-2003-8-3641">『優駿』2003年8月号 36-41頁</ref>。その後は、ファンタストクラブで夏休みを過ごす<ref>『優駿』2003年9月号 23頁</ref>。
藤沢は、敗因を「宝塚記念の敗因は仕上がりではなく、厳しい流れで早めに先頭に立つ競馬が裏目に出た<ref>『優駿』2019年6月号 82頁</ref>」。また、直線で内外に斜行したことが原因とも述懐している<ref>勝つためにすべきこと 196頁</ref>。また、周囲からの『休み明けで一杯になったのでは？』との声に対し、3歳時とは比べ物にならないほど体質が強化されており、じっくり乗り込んだこと、同年の天皇賞秋を休み明けで勝ったのだから鉄砲が利かない馬ではないとこれを否定している<ref>勝つためにすべきこと 196頁</ref>。
藤沢は敗因の分析において、有馬記念・宝塚記念と連続してフラフラしたことから原因を右回りにあると推察し、右回りの苦手を克服するための調教ではなく、逆に右回りを課さないことを主題に調教を行ったと述懐している<ref>勝つためにすべきこと 196-197頁</ref>。この調教は藤沢が考えている以上の効果を発揮し、左回りで今まで以上にしっかりと走ることになったことで、右回りの悪癖を忘れさせることができ、有馬記念の連覇に繋がったと述懐している<ref>勝つためにすべきこと 197頁</ref>。
==== 天皇賞（秋） ====
秋は11月2日、東京競馬場の天皇賞（秋）で始動、再びペリエに乗り替わった。単勝オッズ2.7倍の1番人気に推され、人気はヨーロッパ遠征帰国初戦の[[ローエングリン (競走馬)|ローエングリン]]、香港を含む{{GI}}級3勝の[[エイシンプレストン]]、アグネスデジタル、ツルマルボーイと続いた<ref>{{Cite web|title=天皇賞(秋)｜|url=https://db.netkeiba.com/race/200305030811/|website=db.netkeiba.com|accessdate=2021-12-16}}</ref>。{{External media|width=300px|video1=[https://www.youtube.com/watch?v=1ao-IfOOOLA&ab_channel=JRA%E5%85%AC%E5%BC%8F%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%83%AB 2003年 天皇賞（秋）（{{GI}}）<br />レース映像 JRA公式YouTubeチャンネルによる動画]}}
不利とされる大外枠から発走する<ref name="優駿-2003-12-3639">『優駿』2003年12月号 36-39頁</ref>。ローエングリンとゴーステディがハナを争う一方、馬群の外側、中団に位置した<ref name="名馬2-88" />。ハナを争った2頭は、後続に20馬身差をつける大逃げとなり、1000メートルを56.9秒で通過するハイペース{{efn|1000メートル通過は、1998年のサイレンススズカの逃げよりも0.5秒速い、天皇賞（秋）史上最速であった。『優駿』によれば「スプリント戦なみの超ハイペース<ref name="優駿-2003-12-3639" />」だった。ハイペースの場合、一般的に後方に位置した馬が有利となる。}}を形成<ref name="優駿-2003-12-3639" />。直線では、逃げる2頭が失速し、追う後続が優勢となった。シンボリクリスエスは、進路を外から内に切り替えて末脚を発揮、他の後続勢を上回る脚で抜け出した<ref name="優駿-2003-12-3639" />。以後、先頭を守って入線。最後方で待機し大外から追い込んだツルマルボーイに、1馬身半差をつけて勝利した<ref name="優駿-2003-12-3639" />。
{{GI}}3勝目、'''史上初めて天皇賞（秋）連覇'''となった<ref name="優駿-2003-12-132133" />。また走破タイム1分58秒0は、コースレコードを樹立<ref name="優駿-2003-12-132133" />。改修前の旧コースで1990年[[スペシャルウィーク]]が記録したレースレコードに並ぶものであった<ref name="優駿-2003-12-132133" />。加えてペリエは天皇賞（秋）初勝利となり、外国人騎手が天皇賞を制したのは史上初めてのことであった<ref name="優駿-2003-12-132133" />。ペリエは前年に騎乗した際に感じた悪癖が見られなかったことから「馬に乗っているというよりも空を飛んでいるような感じでした<ref name="優駿-2003-12-132133">『優駿』2003年12月号 132-133頁</ref>。」と述べている。
続いて11月30日、東京競馬場のジャパンカップに出走。外国調教馬9頭を含む18頭が参戦する中、単勝オッズ1.9倍の1番人気に支持された<ref name="優駿-2004-1-3639">『優駿』2004年1月号 36-39頁</ref>。スタートから中団につけ、第3コーナーからは常にペリエにより促され続けた<ref name="優駿-2004-1-3639" />。直線では大外から追い込んだが、抜け出すことはできなかった<ref name="優駿-2004-1-3639" />。単騎逃げのタップダンスシチーに逃げ切りを許し、9馬身以上後れを取る3着<ref name="優駿-2004-1-3639" />。タップダンスシチーは2位に9馬身差をつけて入線、グレード制導入された1984年以降、{{GI}}競走の史上最大着差での優勝を果たしている<ref name="優駿-2004-2-3639">『優駿』2004年2月号 36-39頁</ref>。
==== 有馬記念 ====
ファン投票では1位となる12万5116票を集め<ref name="優駿-2004-1-1113" />、12月28日の有馬記念に出走。これが引退レースと予告されていた<ref name="優駿-2004-1-1113">『優駿』2004年1月号 11-13頁</ref>。12頭が参戦する中、単勝オッズ2.6倍の1番人気に推された。ジャパンカップを制したタップダンスシチーが3.9倍、東京優駿2着と菊花賞4着のゼンノロブロイが5.9倍、[[ザッツザプレンティ]]と菊花賞2着の[[リンカーン (競走馬)|リンカーン]]が8倍台で続いていた<ref>{{Cite web|title=有馬記念|url=https://db.netkeiba.com/race/200306060809/|website=db.netkeiba.com|accessdate=2021-12-16}}</ref>。
{{External media|width=300px|video1=[https://www.youtube.com/watch?v=5ldnhOAUS8w&ab_channel=JRA%E5%85%AC%E5%BC%8F%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%83%AB 2003年 有馬記念（{{GI}}）<br />レース映像 JRA公式YouTubeチャンネルによる動画]}}
ザッツザプレンティと[[アクティブバイオ]]が2頭で逃げ、ハイペースを刻む一方、シンボリクリスエスは、ゼンノロブロイや[[ウインブレイズ]]、リンカーンとともに中団に位置した<ref name="優駿-2004-2-138139" />。2周目の第3コーナーからは、中団勢が逃げる2頭に接近。中団勢はリンカーン、離れてシンボリクリスエスとゼンノロブロイ、そしてウインブレイズの順であった<ref name="優駿-2004-2-138139" />。やがてリンカーンが逃げ馬に代わって先頭に立ち、シンボリクリスエスはそれを追走。最終コーナーをリンカーンの直後で通過した<ref name="優駿-2004-2-3639" />。シンボリクリスエスは、促されながら直線に向くと、残り300メートルでリンカーンをかわした<ref>{{Cite web|title=【有馬記念】シンボリクリスエスが9馬身差独走 引退の花道を飾る連覇/平成有馬記念列伝(2003年)|url=https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=148697|website=netkeiba.com|accessdate=2021-12-17|language=ja}}</ref>。リンカーンを突き放して以後、独走状態。後続はリンカーンすらかわせず、シンボリクリスエスは差を広げる一方、後方に9馬身差をつけて先頭で入線した<ref name="優駿-2004-2-3639" />。
{{GI}}4勝目、スピードシンボリ、シンボリルドルフ、グラスワンダーに続く史上4頭目の有馬記念連覇となった<ref>『名馬を読む2』89頁</ref>。そのうえ'''史上初めてとなる天皇賞（秋）、有馬記念のダブル連覇'''を果たした<ref name="日刊スポーツ-有馬" />。また走破タイム2分30秒5は、1991年有馬記念で[[ダイユウサク]]が記録したレースレコードおよびコースレコードを0.1秒更新<ref name="優駿-2004-2-138139" />。加えて、2着リンカーンに9馬身差の優勝は、1967年の優勝[[カブトシロー]]、2着[[リュウファーロス|リュウフアーロス]]の6馬身を上回る有馬記念史上最大着差であり<ref name="優駿-2004-2-138139">『優駿』2004年2月号 138-139頁</ref>、タップダンスシチーが勝利した前出のジャパンカップと並び立つ'''{{GI}}競走史上最大着差記録'''となった<ref name="優駿-2004-2-3639" />。
藤沢は「彼（シンボリクリスエス）は3歳時の有馬記念で2着に半馬身つけた差を、4歳時では9馬身に広げました。『引退の決まっている最後の一戦なので藤澤が完膚なきまでに仕上げた』などと言われたりしましたが、それは大きな間違いです。種牡馬入りの決まっているお馬さんに対し下手に負荷をかけて壊してしまっては、馬主さんだけでなく競馬界全体に向ける顔がなくなります。つまり、最後の一戦で無理をさせないことはあっても、その逆はありえないわけです<ref>勝つためにすべきこと 199-200頁</ref>。（カッコ内補足加筆者）」と述べている。
また藤沢は、3歳時も4歳時もかけている負荷にそう大きな違いはなかったにも関わらずこのように楽勝できるようになったのは（シンボリ）クリスエス自身が大きく成長したためであり、その右肩上がりの成長度はまだまだ底を見せていなかった、できることならもう1年（シンボリ）クリスエスを現役として預かれたなら、5歳の有馬記念ではどんなパフォーマンスを見せてくれたのか、今（2008年）でも考えるだけでワクワクする（カッコ内補足加筆者）、と述懐し<ref>勝つためにすべきこと 200頁</ref>、「オリビエ・ペリエ騎手は（シンボリ）クリスエスに対し、フランスの名馬[[パントレセレブル]]と比べ、『肩を並べる最強馬』と言ってくれましたが、私はその言葉が決してお世辞ではないと信じています。」と述懐している<ref>勝つためにすべきこと 201頁</ref>。
開催終了後の中山競馬場にて、引退式を開催<ref>『優駿』2004年2月号 77頁</ref><ref>{{Cite web|title=Ｓクリスエスが引退式／有馬記念|url=http://www.shikoku-np.co.jp/sports/general/20031228000200|website=四国新聞社|accessdate=2021-12-16}}</ref>。同日付で、JRAの競走馬登録を抹消された<ref name="シンボリクリスエス-抹消" />。この年のJRA賞では、全287票中220票を集めてJRA賞年度代表馬{{Efn|他に、[[スティルインラブ]]58票、[[ヒシミラクル]]6票、[[ネオユニヴァース]]2票、該当馬なし1票<ref name="優駿-2003年度-JRA賞" />。}}に、275票を集めて[[JRA賞最優秀4歳以上牡馬]]に選出された{{Efn|他に、[[ヒシミラクル]]12票<ref name="優駿-2003年度-JRA賞" />。}}<ref name="優駿-2003年度-JRA賞" />。2年連続となる年度代表馬受賞であった<ref name="優駿-2003年度-JRA賞" />。
== 種牡馬時代 ==
古馬となった2003年の時点で、この年限りでの引退と、[[種牡馬]]入りを見据え、[[社台グループ]]に所有権の半分が譲渡されていた<ref>「天皇賞馬シンボリクリスエス、来年からシンボリと社台の共同所有馬に」（日刊スポーツ、2002年11月29日）</ref>。引退後は、北海道安平町の[[社台スタリオンステーション]]に繋養され、翌[[2004年]]から種牡馬として供用<ref name="ふるさと-引退">{{Cite web|title=シンボリクリスエスが種牡馬引退 {{!}} 馬産地ニュース {{!}} 競走馬のふるさと案内所|url=https://uma-furusato.com/news/99793.html|website=uma-furusato.com|accessdate=2021-12-17}}</ref>。初年度から200頭を超える繁殖牝馬を集め、2015年まで年間三桁の交配数を保った<ref name="JBIS-種牡馬成績" />。2016年からは、北海道日高町の[[ブリーダーズ・スタリオン・ステーション]]に移動した。2019年に41頭の繁殖牝馬と交配した後、高齢に伴う受胎率の低下と、体調を考慮して種牡馬を引退<ref name="ふるさと-引退" />。千葉県成田市のシンボリ牧場にて功労馬として余生を過ごした<ref>{{Cite web|title=シンボリクリスエスが種牡馬引退|url=https://race.sanspo.com/keiba/news/20191023/etc19102305000001-n1.html|website=サンスポZBAT！競馬|date=2019-10-23|accessdate=2021-12-17|language=ja-JP}}</ref>。2020年9月に蹄葉炎を発症、12月7日には起立不能となり、翌8日に21歳で死亡した<ref>{{Cite web|title=シンボリクリスエスが死ぬ|url=https://p.keibabook.co.jp/news/detail/71786|website=競馬ブック|accessdate=2021-12-17}}</ref><ref>{{Cite web|title=０２、０３年の年度代表馬シンボリクリスエスが８日に蹄葉炎で死す ２１歳|url=https://hochi.news/articles/20201209-OHT1T50105.html|website=スポーツ報知|date=2020-12-09|accessdate=2021-12-17|language=ja}}</ref>。
2007年に初年度産駒がデビュー。8月11日、[[小倉競馬場]]の未勝利戦でギンザフローラルが産駒初勝利<ref>{{Cite web|title=万能こそ、最大の武器〜落語でふりかえる、種牡馬・シンボリクリスエス〜|url=https://uma-furi.com/symboli-kris-s-sire/|website=競馬コラム＆ニュース「ウマフリ」|accessdate=2021-12-17|language=ja|first=勝木|last=淳}}</ref><ref>{{Cite web|title=2歳未勝利|url=https://db.netkeiba.com/race/200710030101/|website=db.netkeiba.com|accessdate=2021-12-17}}</ref>。1年目は出走68頭中18頭が勝ち上がり、[[リーディングサイアー#ファーストシーズンリーディングサイアー|ファーストシーズンサイアー]]となった<ref>{{Cite web|title=検索結果｜ランキング検索|url=https://www.jbis.or.jp/ranking/result/?rid=3&y1=2007&y2=2019&y_f=2021&y_t=2021&y3=2021&cource=0&kei=1&kbn=2&tord=1&hirasyou=1&baba=1&dist_f=&dist_t=&keyword=&items=20&x=45&y=17|website=www.jbis.or.jp|accessdate=2021-12-17}}</ref>。2008年3月1日の[[アーリントンカップ]]（{{JpnIII}}）にて、初年度産駒で3歳となった[[ダンツキッスイ]]が優勝し、産駒重賞初勝利となった<ref>{{Cite web|title=アーリントンC、ダンツキッスイが逃げ切り|url=https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=26600|website=netkeiba.com|accessdate=2021-12-17|language=ja}}</ref><ref>{{Cite web|title=キッスイ圧逃！ポルトフィーノ伸びず - スポニチ Sponichi Annex ギャンブル|url=https://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2008/03/01/kiji/K20080301Z00000480.html|website=スポニチ Sponichi Annex|accessdate=2021-12-17|language=ja}}</ref>。また同年7月9日の[[ジャパンダートダービー]]（{{JpnI}}）にて、同じく初年度産駒の[[サクセスブロッケン]]が優勝し、産駒{{GI}}級競走初勝利<ref>{{Cite web|title=【ジャパンダートダービー】（大井）～サクセスブロッケン、貫禄の勝利 {{!}} 競馬実況web {{!}} ラジオNIKKEI|url=http://keiba.radionikkei.jp/keiba/entry-152365.html|website=keiba.radionikkei.jp|accessdate=2021-12-17}}</ref><ref name="サクセスブロッケン-フェブラリーS">{{Cite web|title=フェブラリーSアラカルト|url=https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=34615|website=netkeiba.com|accessdate=2021-12-17|language=ja}}</ref>。そのうえサクセスブロッケンは、翌2009年2月22日の[[フェブラリーステークス]]（{{GI}}）も優勝し、産駒JRA-{{GI}}初勝利となった<ref name="サクセスブロッケン-フェブラリーS" />。それから、[[アルフレード (競走馬)|アルフレード]]が2011年の[[朝日杯フューチュリティステークス]]（{{GI}}）を、[[ストロングリターン]]が2012年の[[安田記念]]（{{GI}}）を優勝<ref>{{Cite web|title=無敗の２歳王者誕生！ アルフレード来春の主役だ＝朝日杯ＦＳ|url=https://sports.yahoo.co.jp/column/detail/201112180004-spnavi|website=スポーツナビ|accessdate=2021-12-17|language=ja}}</ref><ref>{{Cite web|title=【安田記念】ストロングリターン Ｇ１初制覇！昨年の雪辱果たした ― スポニチ競馬Web|url=https://keiba.sponichi.co.jp/news/K20120603003387950|website=スポニチ競馬Web|accessdate=2021-12-17|language=ja}}</ref>、それまで勝利したJRA-{{GI}}はすべて1600メートルの競走であった<ref name="エピファネイア-菊花賞">{{Cite web|title=福永、父子で制覇／菊花賞あれこれ|url=https://www.nikkansports.com/race/news/p-rc-tp0-20131021-1207168.html|website=nikkansports.com|accessdate=2021-12-17|language=ja}}</ref>。2013年10月20日、エピファネイアが菊花賞（{{GI}}）を優勝し、産駒クラシック初勝利を達成<ref name="エピファネイア-菊花賞" />。翌年のジャパンカップも制して種牡馬となり、産駒には2020年の[[中央競馬クラシック三冠|牝馬三冠]]を達成した[[デアリングタクト]]、2021年の[[皐月賞]]と天皇賞（秋）を制した[[エフフォーリア]]などの{{GI}}優勝馬がいる<ref>{{Cite web|title=エピファネイア|url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001124297/|website=www.jbis.or.jp|accessdate=2021-12-17}}</ref><ref>{{Cite web|title=種牡馬情報：種牡馬成績 ｜エピファネイア|url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001124297/sire/record/|website=www.jbis.or.jp|accessdate=2021-12-17}}</ref>。
== 競走成績 ==
以下の内容は、[[netkeiba.com]]<ref name="netrcd">{{Cite web|url= https://db.netkeiba.com/horse/result/1999110099/ |title= シンボリクリスエスの競走成績|work=netkeiba|publisher=Net Dreamers Co., Ltd.|accessdate=2020-12-09}}</ref>およびJBISサーチ<ref name="jbisrcd">{{Cite web|url= https://www.jbis.or.jp/horse/0000700008/record/ |title= シンボリクリスエス 競走成績|work=JBISサーチ |publisher=公益社団法人日本軽種馬協会|accessdate=2020-12-09}}</ref>に基づく。
{| style="border-collapse: collapse; font-size: 90%; text-align: center; white-space: nowrap;"
! 競走日 !! nowrap| 競馬場 !! 競走名 !! 格 !! 距離<br />（馬場） !! 頭<br />数 !! 枠<br />番 !! 馬<br />番 !! オッズ<br />（人気） !! 着順 !! タイム<br />（上り3F） !! 着差 !! 騎手 !! 斤量<br />[kg] !! 1着馬（2着馬）!!馬体重<br />[kg]
94 ⟶ 163行目:
| 東京
| セントポーリア賞
|5下
| 芝1800m（不）
| 14
111 ⟶ 180行目:
| 東京
| ゆりかもめ賞
|5下
| 芝2400m（良）
| 16
145 ⟶ 214行目:
| 中山
| 山吹賞
|5下
| 芝2200m（良）
| 16
229 ⟶ 298行目:
| {{0|0000.}}[[11月24日|11.24]]
| 中山
| [[ジャパンカップ|ジャパンC]]
| {{GI}}
| 芝2200m（良）
297 ⟶ 366行目:
| {{0|0000.}}[[11月30日|11.30]]
| 東京
| ジャパン
| {{GI}}
| 芝2400m（重）
329 ⟶ 398行目:
| 538
|}
*
== 種牡馬
以下の内容は、JBISサーチの情報に基づく<ref name="JBIS-種牡馬成績">{{Cite web|title=種牡馬情報：世代・年次別（サラ系総合）｜シンボリクリスエス(USA)|url=https://www.jbis.or.jp/horse/0000700008/sire/generation/thorough_s/|website=www.jbis.or.jp|accessdate=2021-12-14}}</ref>。
{| class="wikitable sortable"
!種付年度
!種付頭数
!生産頭数
!血統登録頭数
!出走頭数
!勝馬頭数
!重賞勝馬頭数
![[アーニングインデックス|AEI]]
![[コンパラブルインデックス|CPI]]
!該当{{GI}}級優勝産駒
|-
!2004
|216
|150
|145
|136
|99
|4
|2.05
|
|[[サクセスブロッケン]]
|-
!2005
|227
|174
|168
|154
|99
|6
|2.27
|
|[[ストロングリターン]]
|-
!2006
|183
|125
|123
|110
|69
|2
|1.30
|
|
|-
!2007
|169
|117
|117
|113
|83
|3
|1.25
|
|
|-
!2008
|217
|167
|165
|155
|99
|2
|1.21
|
|[[アルフレード (競走馬)|アルフレード]]
|-
!2009
|207
|147
|146
|139
|100
|3
|1.48
|
|[[エピファネイア]]
|-
!2010
|183
|126
|123
|116
|79
|2
|1.26
|
|
|-
!2011
|134
|92
|90
|83
|59
|1
|0.82
|
|
|-
!2012
|203
|135
|132
|126
|88
|2
|0.78
|
|
|-
!2013
|167
|114
|112
|107
|71
|4
|0.86
|
|
|-
!2014
|133
|88
|86
|81
|51
|1
|0.84
|
|[[ルヴァンスレーヴ]]
|-
!2015
|135
|81
|80
|73
|43
|0
|0.48
|
|
|-
!2016
|64
|25
|25
|24
|16
|2
|1.25
|
|
|-
!2017
|78
|32
|32
|30
|15
|1
|0.65
|
|
|-
!2018
|64
|14
|14
|11
|4
|－
|0.32
|
|
|-
!2019
|41
|5
|4
|0
|－
|－
|－
|
|
|-
! colspan="3" |合計
|1,562
|1,458
|975
|33
|1.37
|1.72
|
|}
* 情報は、2021年12月15日時点。
*出走頭数、勝馬頭数、重賞勝馬頭数、[[アーニングインデックス]]、[[コンパラブルインデックス]]は、[[平地競走]]に限る。
=== 主な産駒 ===
==== {{GI}}級競走優勝馬 ====
'''太字強調'''は
* 2005年産
** [[サクセスブロッケン]]
* 2006年産
** [[ストロングリターン]]
* 2009年産
** [[アルフレード (競走馬)|アルフレード]]
* 2010年産
** [[エピファネイア]]
* 2015年産
**[[ルヴァンスレーヴ]]
<gallery>
ファイル:Success Brocken 20080601P1.jpg|
</gallery>
==== グレード制重賞優勝馬 ====
[[アスタリスク]]は、[[地方競馬]]各主催者が独自に定める格付けた重賞を表す（[[ダートグレード競走]]を除く）。
* 2005年産
** [[ダンツキッスイ]]（牡、母父:[[タイキシャトル]]（2008年[[アーリントンカップ]]）<ref>{{Cite web|url=https://www.jbis.or.jp/horse/0000891436/ |title=ダンツキッスイ |website=JBISサーチ|accessdate=2017-11-13}}</ref>
**
** [[マチカネニホンバレ]]（牡、母父:[[デピュティミニスター|Deputy Minister]]（2009年[[エルムステークス]]、[[大高坂賞]]*、[[御厨人窟賞]]*）<ref>{{Cite web|url=https://www.jbis.or.jp/horse/0000891075/ |title=マチカネニホンバレ |website=JBISサーチ|accessdate=2017-11-13}}</ref>
* 2006年産
** [[サンカルロ]]
** [[アプレザンレーヴ]]（牡、母父:[[ハイエストオナー|Highest Honor]]（2009年[[青葉賞]]）<ref>{{Cite web|url=https://www.jbis.or.jp/horse/0000995317/ |title=アプレザンレーヴ |website=JBISサーチ|accessdate=2017-11-13}}</ref>
**
**
** [[ランフォルセ]]（牡、母父:[[マキャベリアン|Machiavellian]]（2011年エルムステークス、2012年[[ダイオライト記念]]、2013年[[浦和記念]]、2014年[[佐賀記念]]）<ref>{{Cite web|url=https://www.jbis.or.jp/horse/0000996143/ |title=ランフォルセ |website=JBISサーチ|accessdate=2017-11-13}}</ref>
**
* 2007年産
** [[アリゼオ]]（牡、母父:[[フジキセキ]]（2010年[[スプリングステークス]]、[[毎日王冠]]）<ref>{{Cite web|url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001045010/ |title=アリゼオ |website=JBISサーチ|accessdate=2017-11-13}}</ref>
**
* 2008年産
**
** [[ミトラ (競走馬)|ミトラ]]（牡→騸、母父:サンデーサイレンス（2014年[[福島記念]]、2015年[[金鯱賞]]）<ref>{{Cite web|url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001093539/ |title=ミトラ |website=JBISサーチ|accessdate=2017-11-13}}</ref>
* 2009年産
** [[サナシオン]]（牡、母父:サンデーサイレンス（2015年[[東京ハイジャンプ]]、2016年[[阪神スプリングジャンプ]]）<ref>{{Cite web|url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001109032/ |title=サナシオン |website=JBISサーチ|accessdate=2017-11-13}}</ref>
* 2010年産
** [[ユールシンギング]]（牡→騸、母父:スペシャルウィーク（2013年[[セントライト記念]]、2014年[[新潟大賞典]]）<ref>{{Cite web|url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001124423/ |title=ユールシンギング |website=JBISサーチ|accessdate=2017-11-13}}</ref>
**
** [[マイネルフィエスタ]]（牡、母父:ステートリードン（2017年[[京都ジャンプステークス]]）<ref>{{Cite web|url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001119278/ |title=マイネルフィエスタ |website=JBISサーチ|accessdate=2017-11-13}}</ref>
* 2011年産
** [[ショウナンラグーン]]（牡、母父:[[マンハッタンカフェ]]（2014年青葉賞）<ref>{{Cite web|url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001141961/ |title=ショウナンラグーン |website=JBISサーチ|accessdate=2017-11-13}}</ref>
** エアアンセム（牡、母父:サンデーサイレンス（2018年[[函館記念]]）<ref>{{Cite web|url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001139620/ |title=エアアンセム |website=JBISサーチ|accessdate=2018-07-17}}</ref>
* 2013年産
** [[サトノティターン]]
* 2014年産
** [[サンライズソア]]（牡、母父:スペシャルウィーク（2018年名古屋大賞典、[[平安ステークス]]）<ref>{{Cite web|url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001187218/ |title=サンライズソア |website=JBISサーチ|accessdate=2018-05-21}}</ref>
* 2017年産
** [[コルテジア]]（牡、母父:[[ジャングルポケット (競走馬)|ジャングルポケット]]（2020年[[きさらぎ賞]]）<ref>{{Cite web|url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001234337/ |title=コルテジア |website=JBISサーチ|accessdate=2020-06-04}}</ref>
==== 地方重賞優勝馬 ====
地方重賞とは、[[地方競馬]]各主催者が独自に定める格付けた重賞のことである（[[ダートグレード競走]]を除く）。
* 2008年産
** [[サイモンロード]]（牡→騸、母父:[[トニービン]]（2013年 - 2015年[[梅見月杯]]、2013年[[東海桜花賞]]、[[東海菊花賞]]、2014年・2015年[[名古屋記念]]）<ref>{{Cite web|url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001092688/ |title=サイモンロード |website=JBISサーチ|accessdate=2017-11-13}}</ref>
* 2009年産
** ハタノアブソルート（牡、母父:[[ダンジグ (競走馬)|Danzig]]（2013年大村湾賞）<ref>{{Cite web|url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001110500/ |title=ハタノアブソルート |website=JBISサーチ|accessdate=2017-11-13}}</ref>
* 2012年産
** ブルージャスティス（牝、母父:フジキセキ（2014年[[金の鞍賞]]、2015年[[土佐秋月賞]]）<ref>{{Cite web|url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001149947/ |title=ブルージャスティス |website=JBISサーチ|accessdate=2017-11-13}}</ref>
* 2013年産
** イチダイ（牡、母父:[[ラムタラ]]（2015年寒菊賞）<ref>{{Cite web|url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001169561/ |title=イチダイ |website=JBISサーチ|accessdate=2017-11-13}}</ref>
* 2014年産
** ブラックロード（牡、母父:[[ブライアンズタイム]]（2017年サファイア賞、[[オパールカップ]]）<ref>{{Cite web|url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001185547/ |title=ブラックロード |website=JBISサーチ|accessdate=2017-11-13}}</ref>
** ティモシーブルー（牡、母父:[[フレンチデピュティ]]（2019年[[百万石賞]]、[[中日杯_(金沢競馬)|中日杯]]、2020年金沢スプリングカップ）<ref>{{Cite web|url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001190475/ |title=ティモシーブルー |website=JBISサーチ|accessdate=2020-06-04}}</ref>
** ウォーターマーズ（牡→騸、母父:[[エルプラド|El Prado]]（2019年[[黒潮マイルチャンピオンシップ]]、2020年[[だるま夕日賞]]、[[二十四万石賞]]）<ref>{{Cite web|url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001191761/ |title=ウォーターマーズ |website=JBISサーチ|accessdate=2020-06-04}}</ref>
* 2017年産
** エメリミット（牡、母父:[[キングカメハメハ]]（2020年[[東京ダービー]]）<ref>{{Cite web|url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001236056/ |title=エメリミット |website=JBISサーチ|accessdate=2020-06-04}}</ref>
*2018年産
**ツムタイザン（牡、母父:フレンチデピュティ（2020年[[兵庫若駒賞]]、[[園田ジュニアカップ
====
* 2010年産
**
* 2011年産
** [[オジュウチョウサン]]
* 2012年産
** [[ベルラップ]]
** [[シングウィズジョイ]]
* 2014年産
** [[レイデオロ]]
** [[アドミラブル
** [[クイーンマンボ]]
**
** [[ミスパンテール]]
* 2015年産
** [[レイエンダ]]
** [[アルクトス]]
* 2016年産
** [[ランブリングアレー]]
* 2017年産
** [[オーソリティ]]
**[[マジックキャッスル (競走馬)|マジックキャッスル
**[[アカイイト (競走馬)|アカイイト]]
*2018年産
**[[ソーヴァリアント]]
== 血統表 ==
520 ⟶ 746行目:
|ref4 = [http://www.jbis.or.jp/horse/0000700008/pedigree/ JBISサーチ シンボリクリスエス 5代血統表]2016年9月9日閲覧。
|}}
近親には母の全妹Tritheniaを2代母として持つWell Armed（ドバイワールドカップなどGI2勝）がいる。
== 脚注 ==
=== 注釈 ===
<references group="注釈" />
=== 出典 ===
{{reflist|2|refs=
<ref name="名馬2-88">『名馬を読む2』88頁</ref>
}}
== 参考文献 ==
* 藤澤和雄「G1の勝ち方 : サラブレッド金言108」小学館、2008年4月7日、ISBN 9784093797856
* 藤沢和雄「勝つためにすべきこと」宝島社新書、2008年12月24日、ISBN 9784796662109
* 江面弘也「シンボリクリスエス シンボリ牧場、父子の葛藤」『名馬を読む2』三賢社、2019年8月30日、ISBN 4908655146
* 『Gallop臨時増刊 岡部幸雄全史』（サンケイスポーツ）
**岡部幸雄が語るGI制覇/平成編
* 『[[優駿]]』（[[日本中央競馬会]]）
** 1999年7月号
***[[吉川良]]「【競作ノンフィクション・シリーズ】ルドルフの風よ吹け ～シンボリ牧場、馬づくり70年～」
**2002年1月号
***「【平成14年度競馬番組発表!】4.外国産馬の出走制限緩和」
**2002年6月号
*** 石田敏徳「【ダービー・プレビュー 2002】混戦ダービーに強力な外国産馬、現る シンボリクリスエス」
** 2002年7月号
*** 阿部珠樹「【Play-back the Grade-I Races 2002】日本ダービー まれに見る『いいダービー』」
** 2002年11月号
***「【Play-back the Grade Races 2002】2002年9月7日 - 10月6日 第50回神戸新聞杯（{{GII}}）」
***「【重賞データファイル】第50回神戸新聞杯（{{GII}}） シンボリクリスエス」
**2002年12月号
*** 優駿編集部「【Play-back the Grade-I Races 2002】天皇賞（秋） シンボリクリスエス」
*** [[平松さとし]]「【藤沢和雄調教師が語る】"シンボリクリスエス"と"3歳馬による天皇賞挑戦"」
*** 「【重賞データファイル】第126回天皇賞（秋） シンボリクリスエス」
** 2003年1月号
*** 優駿編集部「【Play-back the Grade-I Races 2002】ジャパンカップ ファルブラヴ」
** 2003年2月号
*** 優駿編集部「【Play-back the Grade-I Races 2002】有馬記念 シンボリクリスエス」
*** 「【2002年度JRA賞決定!】年度代表馬はシンボリクリスエス」
*** 「【2002年JPNクラシフィケーション発表!】日本調教馬の最高評価はシンボリクリスエスの119ポンド」
*** 「【重賞データファイル】有馬記念（第47回グランプリ） シンボリクリスエス」
** 2003年3月号
*** 吉川良「【競作ノンフィクション・シリーズ】さらなる情熱をかきたてて」
** 2003年7月号
*** 平松さとし「【今年の宝塚記念は何かが違う!?】シンボリクリスエス」
*** 優駿編集部「【杉本清の競馬談義 218】シンボリ牧場社長 和田孝弘さん」
** 2003年8月号
*** 「【Play-back the Grade-I Races 2003】宝塚記念 ヒシミラクル」
** 2003年9月号
*** 村本浩平「【有力馬の次走・近況報告】シンボリクリスエス」
** 2003年11月号
*** 平松さとし「【特集 第128回天皇賞（秋）】シンボリクリスエス」
** 2003年12月号
*** 優駿編集部「【Play-back the Grade-I Races 2003】天皇賞（秋） シンボリクリスエス」
*** 「【重賞データファイル】第128回天皇賞（秋）シンボリクリスエス」
** 2004年1月号
*** 石田敏徳「【有馬記念 有力馬の勝算・徹底分析】シンボリクリスエス」
*** 優駿編集部「【Play-back the Grade-I Races 2003】ジャパンカップ タップダンスシチー」
** 2004年2月号
*** 後藤正俊「【優駿先取り情報局】04年初供用種牡馬への期待」
*** 「【2003年度JRA賞決定!】年度代表馬は2年連続でシンボリクリスエス」
*** 「【2003年JPNクラシフィケーション発表!】シンボリクリスエスが2年連続で日本調教馬の最高評価」
*** 優駿編集部「【Play-back the Grade-I Races 2003】有馬記念 シンボリクリスエス」
*** 「【今月のトピックス】シンボリクリスエスが引退式を挙行」
*** 「【重賞データファイル】有馬記念（第48回グランプリ） シンボリクリスエス」
** 2019年6月号
*** 軍土門隼夫「[https://www.prcenter.jp/yushun/read/1906.php 【未来に語り継ぎたい名馬物語】名門の名を継ぐ漆黒の豪傑 シンボリクリスエスの剛健さ]」
*『[[サラブレ]]』（エンターブレイン）
**2003年3月号
***［クロス・インタビュー］オリビエ・ペリエ＆藤沢和雄
== 外部リンク ==
* [http://www.millridge.com/ ミルリッジファーム] - 生産牧場{{競走馬成績|netkeiba=1999110099|yahoo=1999110099|jbis=0000700008|racingpost=564316}}
* {{競走馬のふるさと案内所|0000700008|シンボリクリスエス(USA)}}
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