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{{馬齢旧}}
{{競走馬
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|画 = no
|説 =
|性 = [[牡馬|牡]]<ref name="jbis"/><ref name="優駿-総括-データ" />
|色 = [[鹿毛]]<ref name="jbis"/><ref name="優駿-総括-データ" />
|種 = [[サラブレッド]]<ref name="jbis"/>
|生 = [[1989年]][[5月10日]]<ref name="jbis"/><ref name="優駿-総括-データ" />
|死 = 不明（2004年8月1日転売不明）<ref name="jairs">{{Cite web |url=https://www.studbook.jp/users/ja/Honba.php?sid=168639453 |title=トロットサンダー |accessdate=2022-2-3 |publisher=公益財団法人 ジャパン・スタッドブック・インターナショナル |archiveurl=https://web.archive.org/web/20220203064727/https://www.studbook.jp/users/ja/Honba.php?sid=168639453 |archivedate=2022-2-3}}</ref>
|登 = 1994年6月2日
|抹 = 1996年9月26日
|父 = [[ダイナコスモス]]<ref name="jbis"/><ref name="優駿-総括-データ" />
|母 = ラセーヌワンダ<ref name="jbis"/><ref name="優駿-総括-データ" />
|母父 = [[テスコボーイ]]<ref name="jbis"/><ref name="優駿-総括-データ" />
|産 = フラット牧場<ref name="jbis"/><ref name="優駿-総括-データ" />
|国 = {{JPN}}（[[北海道]][[鵡川町]]）<ref name="jbis"/><ref name="優駿-総括-データ" />
|主 = （有）有匡<ref group="注釈">石坂久行と藤本照男が設立した[[有限会社]]</ref><ref name="優駿-転厩">『優駿』2004年5月号 50頁</ref><br />→藤本照男（名義貸し<ref group="注釈">藤本が（有）有匡への名義貸しを行った</ref>）<ref name="優駿-総括-データ" /><br/>→藤本照男<ref group="注釈">JRAデビューから1年半経過した1996年1月、正式に諸権利の移譲完了</ref><ref name="名馬名勝負-戦績" />
|調 = 津金
|厩 = 矢作忠永（JRA（相川→内藤→相川）<ref name="優駿-美浦転厩">『優駿』2004年5月号 53頁</ref>
|績 = 22戦15勝<ref name="jbis"/><br/>（うち地方:9戦8勝）<ref name="名馬名勝負-戦績" />
|金 = 3億6436万1000
|medaltemplates =
{{MedalGI|[[マイルチャンピオンシップ]]|1995年}}
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{{MedalGIII|[[東京新聞杯]]|1996年}}
}}
'''トロットサンダー'''（欧字名:{{Lang|en|Trot Thunder}}、[[1989年]][[5月10日]] - 不明）は、[[日本]]の[[競走馬]]、[[種牡馬]]<ref name="jbis">{{Cite web|url= https://www.jbis.or.jp/horse/0000224703/ |title= トロットサンダー |work=JBISサーチ |publisher=公益社団法人日本軽種馬協会|accessdate=2020-04-05}}</ref>
1995年の[[マイルチャンピオンシップ]]（{{GI}}）、1996年の[[安田記念]]（{{GI}}）優勝馬である。8歳の日本調教馬として史上初めてJRA-{{GI}}を優勝した。その他の勝ち鞍は、1996年の[[東京新聞杯]]（{{GIII}}）。
== 生涯 ==
=== デビューまで ===
==== 誕生までの経緯 ====
ラセーヌワンダは、[[北海道]][[門別町]]の大崎善助牧場で生産された父[[テスコボーイ]]の牝馬である<ref>{{Cite web |title=ラセーヌワンダ｜JBISサーチ（JBIS-Search） |url=https://www.jbis.or.jp/horse/0000028738/ |website=www.jbis.or.jp |accessdate=2022-02-04}}</ref><ref name="優駿-1996-1-151">『優駿』1996年1月号 151頁</ref>。1972年、4歳時に[[地方競馬]]、[[南関東公営競馬|南関東]]で競走馬デビューし2戦未勝利<ref name="優駿-1996-1-151">『優駿』1996年1月号 151頁</ref>。その年限りで引退し、北海道[[鵡川町]]で[[繁殖牝馬]]となった。初年度の1973年に初仔を生産して以降、1988年までの16年間で14頭の仔を生産<ref>{{Cite web |title=繁殖牝馬情報：牝系情報｜ラセーヌワンダ｜JBISサーチ（JBIS-Search） |url=https://www.jbis.or.jp/horse/0000028738/broodmare/info/ |website=www.jbis.or.jp |accessdate=2022-02-04}}</ref>。不受胎、生後直死{{Efn|[[分娩]]後、24時間以内に死ぬこと。}}はそれぞれ一度だけであった<ref name="優駿-1996-1-151">『優駿』1996年1月号 151頁</ref>。産駒14頭のうち、9頭が競走馬としてデビュー<ref name="優駿-1996-1-151">『優駿』1996年1月号 151頁</ref>。1975年産牝馬の3番仔、ミスサミット（父:[[セダン (競走馬)|セダン]]）が1977年[[東京3歳優駿牝馬]]2着を含む26戦5勝<ref>{{Cite web |title=ミスサミツト｜JBISサーチ（JBIS-Search） |url=https://www.jbis.or.jp/horse/0000077747/ |website=www.jbis.or.jp |accessdate=2022-02-03}}</ref>、1979年産牡馬の6番仔、テイオーキング（父:セダン）が1981年[[ゴールドジュニア (大井競馬)|ゴールドジュニア―]]優勝を含む24戦3勝<ref>{{Cite web |title=テイオーキング｜JBISサーチ（JBIS-Search） |url=https://www.jbis.or.jp/horse/0000113981/ |website=www.jbis.or.jp |accessdate=2022-02-04}}</ref>というのが目立った活躍だった<ref name="優駿-1996-1-151">『優駿』1996年1月号 151頁</ref>。
ラセーヌワンダの繋養先は、馬主の平岡諭が1970年に開いたフラット牧場である<ref>『競馬名馬&名勝負読本』 192頁</ref><ref>『優駿』1996年2月号 51頁</ref>。[[オーナーブリーダー]]となった平岡は、ラセーヌワンダを牧場の基礎繁殖牝馬として導入していた<ref name="優駿-2004-5-49">『優駿』2004年5月号 49頁</ref>。開場当初は、購入した幼駒の育成牧場としての側面が大きかったが、平岡が1975年に急死<ref name="優駿-1996-2-52">『優駿』1996年2月号 52頁</ref>。その娘の夫である前職普通科の高校教師、牧場に就業して2年目の30歳、伊藤明信が牧場を継承すると、生産牧場に転向した<ref name="優駿-1996-2-52">『優駿』1996年2月号 52頁</ref>。毎年のように仔を産むラセーヌワンダは、その仔がセリで良く売れる{{Efn|生産牧場を開いた直後で、人脈に乏しく、買い手を見つけるためセリに上場させることが多かった。}}こともあり、生産牧場の黎明期を支える1頭となっていた<ref name="優駿-1996-2-52">『優駿』1996年2月号 52頁</ref>。
ラセーヌワンダが初めて不受胎で繁殖シーズンを終えた次の年の1988年、伊藤は交配相手に[[ダイナコスモス]]を選択する<ref name="優駿-1996-2-52">『優駿』1996年2月号 52頁</ref>。伊藤によれば「まず若くて馬力があって、受胎しやすい（中略）こと、種付け料が安いこと{{Efn|当時の種付け料は、30万円。}}、日本の競馬は[[マイル]]から中距離が中心なのでそれに適した血統であること<ref name="優駿-1996-2-52">『優駿』1996年2月号 52頁</ref>」という条件がダイナコスモスにすべて備わっていたという<ref name="優駿-1996-2-52">『優駿』1996年2月号 52頁</ref>。また、老齢のラセーヌワンダの可能性を拡げるためにも、近親交配を避ける[[アウトブリード]]の種牡馬を選択していた<ref name="優駿-1996-2-52">『優駿』1996年2月号 52頁</ref>。1989年5月10日、フラット牧場にてラセーヌワンダの15番仔である[[鹿毛]]の[[牡馬]]（後のトロットサンダー）が誕生する<ref name="優駿-2004-5-49">『優駿』2004年5月号 49頁</ref>。
==== 幼駒時代 ====
牧場での15番仔は、母に似て小柄であった。それに伊藤によれば「手間のかからない馬<ref name="優駿-1996-1-149">『優駿』1996年1月号 149頁</ref>」「とてもおとなしい馬<ref name="優駿-1996-4-118" />」だったという。ただ削蹄や血液検査の際に不機嫌になってしまうと「なかなか意志を曲げないタイプ<ref name="優駿-1996-4-118" />」（伊藤）など気の強い一面も見せていた。当歳となったある日{{Efn|購入は当歳時だったという記述も存在する<ref>『優駿』1996年2月号 53頁</ref>。}}、北海道門別町の牧場経営者、藤本照男の紹介で牧場を訪問した[[埼玉県]][[熊谷市]]の自営業者、馬主の石坂久行に1000万円で購買された<ref name="優駿-2004-5-49" />。石坂は牧場訪問にあたって、[[浦和競馬]]所属の[[調教師]]である津金澤正男を同行させていた。15番仔を見た津金澤は、石坂に対し「テスコボーイの血が入っているから、いいんじゃないか<ref name="優駿-2004-5-49" />」と薦めている。藤本と石坂が設立した「有限会社有匡」という法人名義で所有することとなり、15番仔には「'''トロットサンダー'''」という競走馬名が与えられた<ref name="jbis" />。
成長して2歳となったトロットサンダーの馬体は充実。その馬っぷりから石坂は、浦和競馬ではなく、[[中央競馬]]（JRA）でのデビューを検討するまでになっていた<ref name="優駿-2004-5-49" />。しかし、門別町のある育成牧場での育成されて3歳となったトロットサンダーは、大きく痩せこけて、かつての馬っぷりを喪失してしまう<ref name="優駿-2004-5-49" />。石坂は、そんな貧しいトロットサンダーの管理をあらゆる厩舎に持ちかけるも、ことごとく拒否されてしまった<ref name="優駿-2004-5-49" />。入厩先が見当たらない状況に直面した石坂は、結局、津金澤を頼り、浦和競馬の津金澤厩舎からデビューすることが決定した<ref name="優駿-2004-5-49" />。津金澤によれば、石坂から「（前略）ダメでもともとだから、あんたのところで一応やってみてくれんか<ref name="優駿-2004-5-49" />」とお願いされたという。津金澤は、トロットサンダーをとりあえず放牧に出し、馬体の回復に専念させた。放牧を終えて浦和に入厩させたが、その姿は周囲から「痩せた熊<ref name="優駿-2004-5-49" />」と貶められるほどだったという。4歳春にようやくかつての馬体を取り戻し、デビューに向けて本格的な調教を開始した<ref name="優駿-2004-5-49" />。
=== 競走馬時代 ===
==== 浦和競馬デビューからJRA移籍、オープン競走勝利 （4歳（1992年7月） - 7歳（1995年10月） ====
4歳となった1992年7月1日、浦和競馬場の20万円以下でデビューし、逃げ切り2馬身差をつけて初勝利<ref>{{Cite web |title=2R サラ系４才 七｜1992年7月1日（水）3回浦和4日｜JBISサーチ（JBIS-Search） |url=https://www.jbis.or.jp/race/result/19920701/218/02/ |website=www.jbis.or.jp |accessdate=2022-02-08}}</ref>。それから9馬身<ref>{{Cite web |title=4R サラ系４才 四｜1992年7月29日（水）4回浦和2日｜JBISサーチ（JBIS-Search） |url=https://www.jbis.or.jp/race/result/19920729/218/04/ |website=www.jbis.or.jp |accessdate=2022-02-08}}</ref>、5馬身<ref>{{Cite web |title=4R サラ系４才 二｜1992年8月17日（月）5回浦和1日｜JBISサーチ（JBIS-Search） |url=https://www.jbis.or.jp/race/result/19920817/218/04/ |website=www.jbis.or.jp |accessdate=2022-02-08}}</ref>、3馬身<ref>{{Cite web |title=4R 若武蔵特別 一｜1992年9月8日（火）6回浦和1日｜JBISサーチ（JBIS-Search） |url=https://www.jbis.or.jp/race/result/19920908/218/04/ |website=www.jbis.or.jp |accessdate=2022-02-08}}</ref>、4馬身<ref>{{Cite web |title=6R サラ系一般 Ｃ１六Ｃ２二｜1992年10月10日（土）7回浦和2日｜JBISサーチ（JBIS-Search） |url=https://www.jbis.or.jp/race/result/19921010/218/06/ |website=www.jbis.or.jp |accessdate=2022-02-08}}</ref>差で勝利。すべて浦和ダート1400メートルの逃げ切りでデビュー5連勝を果たした。年をまたいで5歳となった1993年1月3日、ここまで騎乗した桃井十四秋から、[[本間光雄]]に初めて乗り替わった6戦目、スタートで出遅れて、半馬身差し届かず2着に敗れた<ref name="優駿-2004-5-50">『優駿』2004年5月号 50頁</ref>。それから桃井が舞い戻り、1馬身半<ref>{{Cite web |title=8R サラ系一般 Ｃ１三｜1993年1月21日（木）11回浦和3日｜JBISサーチ（JBIS-Search） |url=https://www.jbis.or.jp/race/result/19930121/218/08/ |website=www.jbis.or.jp |accessdate=2022-02-09}}</ref>、4分の3馬身<ref>{{Cite web |title=10R ヒヤシンス特別 Ｃ１二｜1993年2月21日（日）12回浦和3日｜JBISサーチ（JBIS-Search） |url=https://www.jbis.or.jp/race/result/19930221/218/10/ |website=www.jbis.or.jp |accessdate=2022-02-09}}</ref>差をつけて2連勝。この後は、同じ南関東の大井競馬場や川崎競馬場へ参戦を考えていたが、直後に後ろ脚の球節{{Efn|管骨の骨折とも伝わる。}}を骨折が判明<ref name="優駿-2004-5-50" />。その症状は、競走能力を維持できるかどうかの瀬戸際となるほどの重傷、「一度命を諦めたほど<ref name="優駿-1996-8-131">『優駿』1996年8月号 131頁</ref>」（伊藤明信）だったが、石坂は競走馬引退させなかった。完治を目指して藤本牧場で放牧に出され、1年以上戦線を離脱した<ref name="優駿-2004-5-50" />。
戦線離脱中、有限会社有匡の設立メンバーの片割れで、実質的な所有者ではない藤本が、トロットサンダーの中央競馬移籍を検討するようになった<ref name="優駿-2004-5-50" />。藤本は、まず浦和の津金澤への相談なしに、JRAの調教師相川勝敏と所属厩務員矢作忠永へ移籍、転厩の約束を取り付けてしまっていた<ref name="優駿-2004-5-50" />。6歳となった1994年5月23日、15カ月ぶりに復帰したあやめ特別を4馬身差の勝利。復活したトロットサンダーを目の当たりにした津金澤の様子を、井口民樹は「目頭が熱くなるほどうれしかった<ref name="優駿-2004-5-50" />」と伝えている。津金澤はこの後、重賞の浦和記念出走へ思いを巡らせていたが、水面下でまとまっていた中央競馬移籍話をここで初めて聞かされたという<ref name="優駿-2004-5-50" /><ref group="注釈">6か月出走のない競走馬は、中央競馬に移籍することができないという規定があった。藤本にとっては、この規定をクリアするための出走であった。</ref>。ほどなくして、トロットサンダーは、津金澤厩舎を退いた。藤本は、トロットサンダーを所有していた有限会社有匡の代表石坂から「購入した」と吹聴、まもなく藤本名義でJRAの競走馬登録を実施した<ref name="優駿-2004-5-50" />。美浦トレーニングセンターの相川厩舎に入厩し、矢作が担当厩務員となった<ref name="優駿-2004-5-50" />。夏の北海道に遠征し、滞在中に後の主戦である横山典弘と初コンタクト<ref>『優駿』1996年2月号 57頁 </ref>。横山はこの時「{{GI}}とまでは言えないけど、オープンで走れるし、{{GIII}}くらいは勝てる馬<ref>『優駿』1996年2月号 58頁</ref>」であると感じたという。
7月17日、[[札幌競馬場]]の日高特別（900万円以下）で中央デビュー。初めての芝コース参戦となった。スタートでうまく出られず、道中の不利もありながら、半馬身差の2着となった<ref name="優駿-2004-5-51">『優駿』2004年5月号 51頁</ref>。その後は、両前肢内側の橈骨に骨膜炎が生じて4か月休養<ref name="優駿-2004-5-51" />。12月4日、[[中山競馬場]]の美浦特別（900万円以下）好位追走からクビ差抜きん出て、中央初勝利を挙げた。それから年をまたいで7歳となった1995年1月21日、初富士ステークス（1500万円以下）を中団から抜け出し、2馬身差の2連勝とした。3月12日には、[[中山記念]]（{{GII}}）で[[重賞]]初出走を果たすも7着で、初めての着外負けとなった<ref name="優駿-2004-5-51" />。5月、[[東京競馬場]]の府中ステークス（1500万円以下）で勝利し、再び準オープンクラスを突破した<ref name="JRAVAN-ピックアップ">{{Cite web |title=第64回安田記念 歴代優勝馬ピックアップ トロットサンダー｜GⅠ特集｜競馬情報ならJRA-VAN |url=https://jra-van.jp/fun/tokusyu/g1/yasuda/winners/yasuda1996.html |website=jra-van.jp |accessdate=2022-02-09}}</ref>。その後、重賞戦線に参戦するも、7月の[[札幌記念]]（{{GIII}}）7着、8月の[[函館記念]]（{{GIII}}）7着、10月8日の[[毎日王冠]]（{{GII}}）3着と連敗<ref name="JRAVAN-ピックアップ" />。オーナー側は秋の目標を[[天皇賞（秋）]]としていたが、相川ら厩舎側がマイルへの適性を見出したことで、[[マイルチャンピオンシップ]]を目指すことになった<ref>『優駿』2004年5月号 52頁</ref>。一旦格を落としてアイルランドトロフィー（OP）に出走。弥生賞2着の経験があるエアチャリオットに3馬身差をつけて、オープン競走初勝利を挙げた<ref>{{Cite web |title=11R アイルランドＴ オープン｜1995年10月28日（土）4回東京7日｜JBISサーチ（JBIS-Search） |url=https://www.jbis.or.jp/race/result/19951028/105/11/ |website=www.jbis.or.jp |accessdate=2022-02-09}}</ref>。
==== マイルチャンピオンシップ（7歳（1995年11月19日） ====
11月19日、マイルチャンピオンシップ（{{GI}}）で{{GI}}初出走を果たす<ref name="優駿-1996-1-148">『優駿』1996年1月号 148頁</ref>。単勝オッズ8.5倍の4番人気に推された<ref name="netkeiba-マイルCS">{{Cite web |title=マイルチャンピオンS｜1995年11月19日 {{!}} 競馬データベース - netkeiba.com |url=https://db.netkeiba.com/race/199508080611/ |website=db.netkeiba.com |accessdate=2022-02-09}}</ref>。前年の[[スプリンターズステークス]]2着であり、[[セントウルステークス]]勝利から臨む5歳馬[[ビコーペガサス]]が2.9倍の1番人気。[[スワンステークス]]勝利から臨む4歳馬[[ヒシアケボノ]]が3.6倍の2番人気。前々年のマイルチャンピオンシップ3着馬であり、毎日王冠2着から臨む6歳馬[[ドージマムテキ]]が7.9倍の3番人気であった<ref name="netkeiba-マイルCS" />。{{External media|width=300px|video1=[https://www.youtube.com/watch?v=5pKbrsy7iA0&ab_channel=JRA%E5%85%AC%E5%BC%8F%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%83%AB 1995年 マイルチャンピオンシップ（{{GI}}）<br />レース映像 JRA公式YouTubeチャンネルによる動画]}}
7枠13番からスタート、出負けして中団後方を追走した<ref name="優駿-1996-1-28">『優駿』1996年1月号 28頁 </ref>。逃げる[[エイシンワシントン]]が1000メートルを57.6秒で通過するハイペースの中、トロットサンダーは馬群の外側から進出<ref name="優駿-1996-1-28" /><ref name="優駿-1996-1-148" />。直線では、2番手から抜け出したヒシアケボノ目指して、末脚を発揮した<ref name="優駿-1996-1-148" />。ヒシアケボノは差を広げにかかったが残り200メートル地点から失速<ref>『優駿』1996年1月号 29頁</ref>。それに乗じて差を縮め、残り50メートルで差し切った<ref name="優駿-1996-1-28" />。メイショウテゾロやヒシアケボノに約1馬身4分の1差をつけて先頭で入線<ref name="優駿-1996-1-150">『優駿』1996年1月号 150頁</ref>。移籍後10戦目で重賞初勝利、{{GI}}初挑戦で{{GI}}初勝利を挙げた<ref name="優駿-1996-1-148" /><ref>『優駿』1996年1月号 27頁</ref>。横山は「とにかく今日は、最後の脚に尽きます。まわりの馬が止まっているような感覚でした<ref name="優駿-1996-1-149" />。」と述べている。2着は、単勝オッズ139.7倍の16番人気メイショウテゾロであった。トロットサンダーとメイショウテゾロの組み合わせの馬番連勝式「13 - 18」の配当はは、96番人気10万4390円<ref name="優駿-1996-1-150" />。これは1992年[[阪神3歳牝馬ステークス]]{{Efn|1着[[スエヒロジョウオー]]（単勝9番人気）、2着[[マイネピクシー]]（同12番人気）の組み合わせ。86番人気12万740円の配当であった。}}に次いで、{{GI}}史上2番目の高額配当であった<ref>『優駿』1996年1月号 136頁</ref>。
==== 安田記念（8歳（1996年6月9日） ====
年をまたいで1996年、8歳の目標を安田記念、秋春マイル{{GI}}連覇に据えて、2月4日の[[東京新聞杯]]（{{GIII}}）で始動<ref name="優駿-1996-4-118" />。単勝オッズ2.2倍の1番人気に推される。スタートから後方で待機し、直線外に持ち出し<ref name="優駿-美浦転厩" />、末脚で以てすべて差し切った<ref name="優駿-1996-4-118" />。早めに抜け出してしまったこともあり、かわした相手に迫れたものの、クビ差だけ先着<ref name="優駿-1996-4-118">『優駿』1996年4月号 118頁</ref>。重賞2勝目を挙げた。横山によれば、先頭に立った瞬間にソラ（走る気を失うこと）を使ってしまったという<ref name="優駿-1996-4-118" />。それから5月11日、[[京王杯スプリングカップ]]（{{GII}}）に[[タイキブリザード]]に次ぐ2番人気で出走<ref>{{Cite web |title=京王杯スプリングC｜1996年5月11日 {{!}} 競馬データベース - netkeiba.com |url=https://db.netkeiba.com/race/199605030711/ |website=db.netkeiba.com |accessdate=2022-02-11}}</ref>。後方待機で直線に向いたが、進路がしばらく見当たらず、大外に持ち出して追い上げたが、差し届かなかった<ref name="優駿-美浦転厩" />。先に抜け出した5番人気、前年の安田記念優勝馬でドバイ調教馬の[[ハートレイク]]に半馬身以上、タイキブリザードにクビ差後れを取る3着<ref>『優駿』1996年7月号 148頁</ref>。横山はこの騎乗を「ミス」であったと振り返っている<ref name="優駿-1996-7-28">『優駿』1996年7月号 28頁</ref>。
6月9日、目標の安田記念（{{GI}}）に参戦。単勝オッズ3.3倍の1番人気に支持され、京王杯スプリングカップで先着を許したハートレイク、タイキブリザードをいずれも5.7倍の2、3番人気に押しのけた<ref name="優駿-1996-7-28" />。3番人気以下には[[ヒシアマゾン]]、[[フラワーパーク]]、[[ジェニュイン]]、出走17頭のうち8頭が{{GI}}優勝経験がある{{Efn|'''トロットサンダー'''（1995年[[マイルチャンピオンシップ]]）、[[ハートレイク]]（95年[[安田記念]]）、[[ヒシアマゾン]]（93年[[阪神3歳牝馬ステークス]]、94年[[エリザベス女王杯]]）、[[フラワーパーク]]（96年[[高松宮杯 (競馬)|高松宮杯]]）、[[ジェニュイン]]（95年[[皐月賞]]）、[[ダンスパートナー]]（95年[[優駿牝馬]]）、[[ヤマニンパラダイス]]（94年阪神3歳牝馬ステークス）、[[ヒシアケボノ]]（95年[[スプリンターズステークス]]）<ref name="優駿-1996-8-146" />}}という「[[グランプリ (中央競馬)|グランプリ]]並みの豪華メンバー<ref name="優駿-1996-8-130" />」（『[[優駿]]』）であった。{{External media|width=300px|video1=[https://www.youtube.com/watch?v=pkZsdYj-0ao&t=3s&ab_channel=JRA%E5%85%AC%E5%BC%8F%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%83%AB 1996年 安田記念（{{GI}}）<br />レース映像 JRA公式YouTubeチャンネルによる動画]|video2=[https://www.youtube.com/watch?v=ndlJ5W1bqP4&ab_channel=%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%83%86%E3%83%AC%E7%AB%B6%E9%A6%AC%E3%80%90%E5%85%AC%E5%BC%8F%E3%80%91 1996年 安田記念（{{GI}}）<br />レース映像 関西テレビ競馬公式YouTubeチャンネルによる動画]}}6枠12番から、好スタートを切るも控えて後方で待機、ヒシアケボノが逃げて、平均ペースを刻んでいた<ref name="優駿-1996-7-28" />。ヒシアケボノ先頭のまま、直線に向き、トロットサンダーは大外に展開して追い上げを開始<ref name="優駿-総括-データ" />。伸びあぐねる先行勢をすべて差し切った<ref name="優駿-1996-8-130">『優駿』1996年8月号 130頁</ref>。まもなく逃げるヒシアケボノもかわして先頭となるも、一度かわしたタイキブリザードが盛り返してきた<ref name="優駿-総括-データ" />。トロットサンダーとタイキブリザードが全く並んで決勝戦を通過<ref name="優駿-1996-7-28" />。決着は[[写真判定]]に委ねられ、ハナ差、14センチ差でトロットサンダーが先着していた<ref name="優駿-1996-7-28" /><ref>{{Cite web |title=【Ｇ１温故知新】１９９６年安田記念優勝 トロットサンダー - スポニチ Sponichi Annex ギャンブル |url=https://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2017/05/31/kiji/20170531s00004048099000c.html |website=スポニチ Sponichi Annex |accessdate=2022-02-12 |language=ja}}</ref>。{{GI}}2勝目、秋春マイル{{GI}}連覇を果たした<ref name="優駿-1996-8-146">『優駿』1996年8月号 146頁</ref>。また'''8歳馬によるJRA-{{GI}}優勝'''は、1986年[[ジャパンカップ]]優勝のイギリス調教馬[[ジュピターアイランド]]以来2例目であり、'''日本調教馬として史上初の出来事'''であった<ref name="優駿-1996-8-146" />。さらにグレード制導入以前の{{GI}}に相当する競走を含めても、1970年[[有馬記念]]を優勝した[[スピードシンボリ]]が加わるのみで、日本調教馬の8歳馬による優勝はトロットサンダーが2例目であった<ref name="優駿-1996-8-146" />。
横山は「前走は僕の失敗で負けただけに、今日は絶対勝ちたいと思っていました。（中略）直線に入って前とは差がありましたけど、それでも追い出したらいつも通り、凄い末脚を見せてくれました。（後略）<ref name="優駿-1996-8-131" />」と述べている。横山は5月26日の[[優駿牝馬]]（オークス）にて、ノースサンデーに騎乗し5位で入線したが、直線コースでの蛇行により12着[[降着制度|降着]]処分<ref name="優駿-1996-7-138">『優駿』1996年7月号 138頁</ref>。騎乗停止処分が下されたが、期間が2日（6月1日 - 2日、安田記念の前週）のみだったためにトロットサンダー騎乗が実現していた<ref name="優駿-1996-7-138" /><ref name="優駿-1996-8-131" />。
その後のトロットサンダーは、秋の目標を天皇賞（秋）に据えて、毎日王冠から始動するローテーションを計画<ref>『優駿』1996年10月号 26頁</ref><ref name="優駿-1996-11-70">『優駿』1996年11月号 70頁</ref>。夏を[[函館競馬場]]で過ごし、9月初めに美浦へ帰厩した<ref name="優駿-1996-11-70" />。毎日王冠を目指したが、かねてより持病だった両前脚[[橈骨]]痛が再発したため、出走を断念<ref name="優駿-1996-11-70" />。藤本牧場に放牧に出されたが、放牧中に馬主藤本の不正行為「名義貸し」（後述）が暴露された<ref name="名馬読本97-198">『競馬名馬&名勝負読本'97』198頁</ref>。この騒動に巻き込まれたトロットサンダーには、9月26日付でJRA競走馬登録の抹消処分が下され、競走馬引退に追い込まれた<ref name="優駿-総括-データ" />。
==== 名義貸し行為（1996年秋発覚） ====
名義貸しとは、馬主資格を持つ者が資格を持たない実質的な所有者のために名義を貸す行為をいい、[[競馬法]]第13条の規定{{Efn|「日本中央競馬会が行う登録を受けた者でなければ、中央競馬の競走に馬を出走させることができない。<ref>{{Cite web |url=https://jra.jp/company/about/law/pdf/01.pdf |title=競馬法 |accessdate=2022-2-12 |publisher=[[日本中央競馬会]]}}</ref>」}}に違反する不正行為である<ref name="優駿-総括-データ" /><ref name="JRA-名義貸し">{{Cite web |title=入厩（調教）（よくあるお問い合わせ）：馬主の方へ JRA |url=https://www.jra.go.jp/owner/members/faq/category_d.html |website=www.jra.go.jp |accessdate=2022-02-12}}</ref>。ある馬が地方競馬から中央競馬に転厩する場合、それまでの[[馬主]]が中央競馬の馬主資格を持っていれば、そのまま継続して所有を続けられるが、そうでない場合は資格を持つ別の馬主への譲渡が必要となる<ref name="JRA-名義貸し" />。
トロットサンダーの場合、地方競馬時代の馬主は「有限会社有匡」であったが、同社は中央競馬の馬主資格を所持していなかったため、移籍の際にその所有権が中央競馬馬主の藤本に移されたとされていた。しかしJRAデビューから1年半もの間、実質的な所有権を有限会社有匡にあり、藤本は「名義貸し」を行っていた<ref name="名馬読本97-197">『競馬名馬&名勝負読本'97』197頁</ref>。1996年1月にようやく所有権が藤本に移り「名義貸し」状態は解消されたが、同年秋に「名義貸し」の過去があったことを第三者がJRAに暴露<ref name="名馬読本97-197" /><ref name="名馬読本97-198" />。この当時「名義貸し」は水面下で横行していてJRAも積極的に処分に乗り出してはいなかったが、{{GI}}優勝馬のトロットサンダーは佐藤洋一郎によれば「[[スケープゴート]]」にされたという<ref name="名馬読本97-198" />。
JRAは、馬主藤本を[[日本中央競馬会競馬施行規程]]第11条第4号から、9月27日付で馬主登録の取り消し処分<ref name="優駿-1996-12-166">『優駿』1996年12月号 166頁</ref>。藤本から「石坂から購入した」と伝えられ、名義貸しの事実を知らなかった調教師相川は、日本中央競馬会競馬施行規程第126条第1号および第19号から、調教停止処分が下された<ref name="優駿-総括-データ" /><ref name="優駿-1996-12-166" />。
=== 種牡馬時代 ===
引退翌年の1997年から、北海道[[浦河町]]の日高スタリオンステーションにて種牡馬として供用された<ref name="優駿-総括-データ" />。初年度は三桁の繁殖牝馬を集めたが、それをピークに右肩下がりで減少した<ref name="JBIS-種牡馬成績" />。2004年4頭の繁殖牝馬との交配を終えた後、8月1日付で種牡馬供用停止、転売不明とされている<ref name="jairs" />。196頭の産駒が血統登録され、そのうち、[[ウツミジョーダン]]が種牡馬となった<ref name="JBIS-ウツミジョーダン" />。ウツミジョーダンは1年のみ供用されたが、血統登録された産駒はウツミジャクソンの1頭のみである<ref>{{Cite web |title=種牡馬情報：世代・年次別（サラ系総合）｜ウツミジョーダン｜JBISサーチ（JBIS-Search） |url=https://www.jbis.or.jp/horse/0000702053/sire/generation/thorough_s/ |website=www.jbis.or.jp |accessdate=2022-02-12}}</ref>。ウツミジャクソンは既に登録を抹消されており、父系は存続しなかった<ref>{{Cite web |title=ウツミジャクソン｜JBISサーチ（JBIS-Search） |url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001108812/ |website=www.jbis.or.jp |accessdate=2022-02-12}}</ref>。
== 競走成績 ==
以下の内容は、JBISサーチ<ref name="jbisrcd">{{Cite web|url= https://www.jbis.or.jp/horse/0000224703/record/ |title= トロットサンダー 競走成績|work=JBISサーチ |publisher=公益社団法人日本軽種馬協会|accessdate=2020-04-05}}</ref>および[[netkeiba.com]]<ref name="netrcd">{{Cite web|url= https://db.netkeiba.com/horse/result/1989107416/ |title= トロットサンダーの競走成績|work=netkeiba|publisher=Net Dreamers Co., Ltd.|accessdate=2020-04-05}}</ref>、『[[優駿]]』2004年5月号55頁<ref name="優駿-総括-データ">『優駿』2004年5月号 55頁</ref>に基づく。
{| style="border-collapse:collapse; font-size:90%; text-align:center; white-space:nowrap"
!競走日
!競馬場
!競走名
!格
!距離（馬場）
!頭
数
!枠
番
!馬
番
! colspan="2" |オッズ
（人気）
!着順
!タイム
（上がり3F）
!着差
!騎手
!斤量
[kg]
!1着馬（2着馬）
!馬体重
[kg]
|-
|1992.{{0}}[[7月1日|7.{{0}}1]]
|[[浦和競馬場|浦和]]
|サラ系4歳七
|{{Small|20下}}
|ダ1400m（稍）
|10
|7
68 ⟶ 117行目:
|
|（1人）
|{{0}}{{color|darkred|1着}}
|1:28.9
| -0.4
|{{0}}桃井十四秋
|54
|（ワンダースラッガー）
|466
|-
|{{0|0000.}}{{0}}[[7月29日|7.29]]
|浦和
|サラ系4歳四
|{{Small|226下}}
|ダ1400m（良）
|9
|6
85 ⟶ 135行目:
|
|（1人）
|{{0}}{{color|darkred|1着}}
|1:28.8
| -1.8
|{{0}}[[本間光雄]]
|54
|（マコールビー）
|464
|-
|{{0|0000.}}{{0}}[[8月17日|8.17]]
|浦和
|サラ系4歳二
|{{Small|450下}}
|ダ1400m（良）
|6
|6
102 ⟶ 153行目:
|
|（1人）
|{{0}}{{color|darkred|1着}}
|1:29.2
| -1.0
|{{0}}桃井十四秋
|54
|（ムサシワンダー）
|458
|-
|{{0|0000.}}{{0}}[[9月8日|9.{{0}}8]]
|浦和
|若武蔵特別
|
|ダ1400m（良）
|6
|3
119 ⟶ 171行目:
|
|（1人）
|{{0}}{{color|darkred|1着}}
|1:28.2
| -0.6
|{{0}}桃井十四秋
|54
|（ミタカダンサー）
|462
|-
|{{0|0000.}}[[10月10日|10.10]]
|浦和
|サラ系一般C1六C2二
|C1C2
|ダ1400m（良）
|11
|2
136 ⟶ 189行目:
|
|（1人）
|{{0}}{{color|darkred|1着}}
|1:27.2
| -0.7
|{{0}}桃井十四秋
|56
|（シーガルレコード）
|460
|-
|[[1993年|1993]].{{0}}[[1月3日|1.{{0}}3]]
|浦和
|サラ系一般C1四
|C1
|ダ1400m（良）
|10
|7
153 ⟶ 207行目:
|
|（1人）
|{{0}}{{color|darkblue|2着}}
|1:29.4
|{{0|-}}0.1
|{{0}}本間光雄
|55
|コスモチユー
|480
|-
|{{0|0000.}}{{0}}[[1月21日|1.21]]
|浦和
|サラ系一般C1三
|C1
|ダ1400m（良）
|11
|7
170 ⟶ 225行目:
|
|（1人）
|{{0}}{{color|darkred|1着}}
|1:29.1
| -0.3
|{{0}}本間光雄
|55
|（ヘイセイソブリン）
|476
|-
|{{0|0000.}}{{0}}[[2月21日|2.21]]
|浦和
|ヒヤシンス特別
|ダ1600m（良）
|9
|7
187 ⟶ 243行目:
|
|（1人）
|{{0}}{{color|darkred|1着}}
|1:42.9
| -0.1
|{{0}}本間光雄
|55
|（イシノハワイアン）
|474
|-
|[[1994年|1994]].{{0}}[[5月23日|5.23]]
|浦和
|あやめ特別
|ダ1600m（良）
|9
|8
204 ⟶ 261行目:
|
|（1人）
|{{0}}{{color|darkred|1着}}
|1:40.6
| -0.8
|{{0}}桃井十四秋
|56
|（ハシモクロタカ）
|480
|-
|{{0|0000.}}{{0}}[[7月17日|7.17]]
|[[札幌競馬場|札幌]]
|日高特別
|{{
|芝1800m（良）
|10
|3
221 ⟶ 279行目:
|{{0}}6.7
|（4人）
|{{0}}{{color|darkblue|2着}}
|1:48.7 （36.0）
|{{0|-}}0.1
|{{0}}[[横山典弘]]
|57
|タケノクラウン
|474
|-
|{{0|0000.}}[[12月4日|12.{{0}}4]]
|[[中山競馬場|中山]]
|美浦特別
|{{
|芝1800m（良）
|14
|2
238 ⟶ 297行目:
|{{0}}3.4
|（1人）
|{{0}}{{color|darkred|1着}}
|1:47.7 （35.6）
|{{0|-}}0.0
|{{0}}横山典弘
|56
|（マイネルロカビリー）
|468
|-
|[[1995年|1995]].{{0}}[[1月21日|1.21]]
|中山
|初富士S
|{{
|芝1600m（良）
|14
|1
255 ⟶ 315行目:
|{{0}}3.4
|（1人）
|{{0}}{{color|darkred|1着}}
|1:33.6 （35.4）
| -0.3
|{{0}}横山典弘
|55
|（クアドリフォリオ）
|472
|-
|{{0|0000.}}{{0}}[[3月12日|3.12]]
|中山
|[[中山記念]]
|{{GII}}
|芝1800m（稍）
|12
|3
272 ⟶ 333行目:
|12.0
|（4人）
|{{0}}7着
|1:50.8 （35.1）
|{{0|-}}0.5
|{{0}}横山典弘
|57
|[[フジヤマケンザン]]
|468
|-
|{{0|0000.}}{{0}}[[5月20日|5.20]]
|[[東京競馬場|東京]]
|府中S
|{{
|芝1600m（良）
|18
|6
289 ⟶ 351行目:
|{{0}}2.9
|（1人）
|{{0}}{{color|darkred|1着}}
|1:33.8 （35.3）
| -0.4
|{{0}}横山典弘
|56
|（[[シンコウキング]]）
|474
|-
|{{0|0000.}}{{0}}[[7月2日|7.{{0}}2]]
|札幌
|[[札幌記念]]
|{{GIII}}
|芝2000m（良）
|13
|5
306 ⟶ 369行目:
|{{0}}2.0
|（1人）
|{{0}}7着
|2:01.8 （37.1）
|{{0|-}}0.4
|{{0}}横山典弘
|53
|スーパープレイ
|468
|-
|{{0|0000.}}{{0}}[[8月20日|8.20]]
|[[函館競馬場|函館]]
|[[函館記念]]
|{{GIII}}
|芝2000m（重）
|16
|4
323 ⟶ 387行目:
|{{0}}7.6
|（3人）
|{{0}}7着
|2:03.4 （37.1）
|{{0|-}}1.0
|{{0}}横山典弘
|56
|[[インターマイウェイ]]
|474
|-
|{{0|0000.}}[[10月8日|10.{{0}}8]]
|東京
|[[毎日王冠]]
|{{GII}}
|芝1800m（重）
|14
|4
340 ⟶ 405行目:
|19.6
|（6人）
|{{0}}{{color|darkgreen|3着}}
|1:48.9 （35.0）
|{{0|-}}0.5
|{{0}}横山典弘
|57
|[[スガノオージ]]
|476
|-
|{{0|0000.}}[[10月28日|10.28]]
|東京
|アイルランドT
|OP
|芝1600m（良）
|11
|7
357 ⟶ 423行目:
|{{0}}2.3
|（1人）
|{{0}}{{color|darkred|1着}}
|1:33.3 （34.5）
| -0.5
|{{0}}横山典弘
|55
|（エアチャリオット）
|476
|-
|{{0|0000.}}[[11月19日|11.19]]
|[[京都競馬場|京都]]
|[[マイルチャンピオンシップ|マイルCS]]
|{{GI}}
|芝1600m（良）
|18
|7
374 ⟶ 441行目:
|{{0}}8.5
|（4人）
|{{0}}{{color|darkred|1着}}
|1:33.7 （34.8）
| -0.2
|{{0}}横山典弘
|57
|（メイショウテゾロ）
|474
|-
|[[1996年|1996]].{{0}}[[2月4日|2.{{0}}4]]
|東京
|[[東京新聞杯]]
|{{GIII}}
|芝1600m（良）
|16
|6
391 ⟶ 459行目:
|{{0}}2.2
|（1人）
|{{0}}{{color|darkred|1着}}
|1:34.4 （34.1）
| -0.1
|{{0}}横山典弘
|58
|（メイショウユウシ）
|472
|-
|{{0|0000.}}{{0}}[[5月11日|5.11]]
|東京
|[[京王杯スプリングカップ|京王杯SC]]
|{{GII}}
|芝1400m（良）
|15
|5
408 ⟶ 477行目:
|{{0}}3.3
|（2人）
|{{0}}{{color|darkgreen|3着}}
|1:21.2 （34.1）
|{{0|-}}0.1
|{{0}}横山典弘
|59
|[[ハートレイク]]
|476
|-
|{{0|0000.}}{{0}}[[6月9日|6.{{0}}9]]
|東京
|[[安田記念]]
|{{GI}}
|芝1600m（良）
|17
|6
425 ⟶ 495行目:
|{{0}}3.4
|（1人）
|{{0}}{{color|darkred|1着}}
|1:33.1 （34.5）
|{{0|-}}0.0
|{{0}}横山典弘
|58
|（[[タイキブリザード]]）
|472
|}
==
以下の内容は、JBISサーチの情報に基づく<ref name="JBIS-種牡馬成績">{{Cite web |title=種牡馬情報：世代・年次別（サラ系総合）｜トロットサンダー｜JBISサーチ（JBIS-Search） |url=https://www.jbis.or.jp/horse/0000224703/sire/generation/thorough_s/ |website=www.jbis.or.jp |accessdate=2022-02-03}}</ref>。
{| class="wikitable"
!種付年度
!種付頭数
!生産頭数
!血統登録頭数
!出走頭数
!勝馬頭数
!重賞勝馬頭数
![[アーニングインデックス|AEI]]
![[コンパラブルインデックス|CPI]]
|-
!1997
|114
|65
|64
|58
|44
|0
|0.42
|
|-
!1998
|60
|42
|40
|39
|27
|2
|0.80
|
|-
!1999
|42
|33
|32
|23
|14
|1
|0.76
|
|-
!2000
|47
|23
|22
|13
|7
|0
|0.15
|
|-
!2001
|26
|17
|17
|15
|11
|0
|0.37
|
|-
!2002
|14
|10
|10
|8
|6
|0
|0.29
|
|-
!2003
|13
|8
|8
|8
|6
|0
|0.16
|
|-
!2004
|4
|4
|3
|2
|1
|0
|0.12
|
|-
! colspan="3" |合計
|196
|166
|116
|3
|0.53
|0.68
|}
=== 主な産駒 ===
*[[ウツミジョーダン]]（[[報知オールスターカップ]]、[[北上川大賞典]]、[[しらさぎ賞]]、トパーズカップ、ウインターカップ、[[金杯
*トロットヒーロー（[[摂津盃]]）<ref>{{Cite web|url= https://www.jbis.or.jp/horse/0000614201/ |title= トロットヒーロー |work=JBISサーチ |publisher=公益社団法人日本軽種馬協会|accessdate=2020-04-05}}</ref>
*トロットテイオー
*スターオブブリッジ（[[関東オークス]]2着）<ref>{{Cite web|url= https://www.jbis.or.jp/horse/0000613344/ |title= スターオブブリッジ |work=JBISサーチ |publisher=公益社団法人日本軽種馬協会|accessdate=2020-04-05}}</ref>
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== 脚注 ==
===
<references group="注釈" />
=== 出典 ===
{{Reflist|2}}
== 参考文献 ==<!-- 未使用出典。和田稔夫「記憶の中の名馬 トロットサンダー」『週刊Gallop』2008年2月10日号 - 3月9日号、産業経済新聞社 -->
* 佐藤洋一郎（[[サンケイスポーツ]]）「○地大賞 マイルの雷神 トロットサンダーの『オレ、何も悪くないのに……』」『競馬名馬&名勝負読本'97 ファンのファンによるファンのための年度代表馬'96』[[宝島社]]〈別冊宝島301号【競馬読本シリーズ】〉、1997年3月14日。
* 秋元文明（フラット牧場後援会会長）「末脚大賞 生産者もビックリした トロットサンダーの勝利」『競馬名馬&名勝負読本 ファンのファンによるファンのための年度代表馬'95』宝島社〈別冊宝島253号【競馬読本シリーズ】〉、第2刷1996年4月15日（1996年4月2日発行）。
*『[[優駿]]』（[[日本中央競馬会]]）
**1996年1月号
***「【Play-back the Grade-I races】第12回マイルチャンピオンシップ（{{GI}}） 京都に炸裂したトロットサンダーの末脚」
***「【今月の記録室】波乱のマイルCSは〇地馬 トロットサンダーが制す」
***森本治（[[スポーツニッポン]]）「【RACEING DATA BASE】第12回マイルチャンピオンシップ（{{GI}}） トロットサンダー」
**1996年2月号
***池畑成功「【'95秋 {{GI}}勝ち馬の故郷】マイルチャンピオンシップ馬 トロットサンダーの故郷 フラット牧場」
***優駿編集部「【優駿・ロングインタビュー】横山典弘 『ナチュラル・ボーン・ライダー』」
**1996年4月号
***沢村祥之「【RACEING DATA BASE】第46回東京新聞杯（{{GIII}}） トロットサンダー」
**1996年7月号
***「【Play-back the Grade-I races】第46回安田記念（{{GI}}）マイル戦では負け知らず! 大激戦もハナ差で制すトロットサンダー」
**1996年8月号
***「【今月の記録室】{{GI}}馬8頭が出走の安田記念は マイル戦負けなしのトロットサンダーが優勝」
***吉川彰彦「【RACEING DATA BASE】第46回農林水産省賞典 安田記念（{{GI}}） トロットサンダー」
**1996年10月号
***[[石田敏徳]]「【天皇賞・秋 有力馬の近況】春の{{GI}}勝ち馬3頭はそれぞれの夏を悠々自適に過ごした」
**1996年11月号
***「【monthly Topics 今月のトピックス】無傷のマイル王、無念のリタイア——トロットサンダーら、重賞ウイナーが引退」
**1996年12月号
***「【JRANews】トロットサンダーの馬主 名義貸しに関する処分」
**2004年5月号
***[[井口民樹]]「【サラブレッド・ヒーロー列伝 20世紀を駆けた名馬たち36】トロットサンダー どん底から這い上がった豪快マイル王」
== 関連項目 ==
*[[オーバルスプリント]] - 浦和競馬の重賞競走。「トロットサンダー記念」と冠し
== 外部リンク ==
* {{競走馬のふるさと案内所|0000224703|トロットサンダー}}
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