「ミトラガイナ属」の版間の差分
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Special:PermaLink/87810382#お茶をどうぞ!(ミトラガイナ属)での訴えを受けて{{ruby}}を{{読み仮名}}に差し替えあるいは解除。/ Hallea: 原語がappendiculate であった事も注釈へ。/ 属の位置付け・木材: 本文の手直し。/ 備考: 検索表の番号の数と種の数は無関係で、10種全てが問題なく含まれています。 |
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== 属名 ==
[[File:Mitre evolution.gif|thumb|left|ミトラ]]
属名 {{Snamei|Mitragyna}} は<!-- [[古典ギリシア語]] -->〈[[ミトラ (司教冠)|ミトラ]]〉{{lang-grc|[[wikt:en:μίτρα|μίτρα]]}} (mítra) + 〈女〉{{lang-grc|links=no|[[wikt:en:γυνή|γυνή]]}} (gunḗ) の合成語で、[[雌蕊]](めしべ)の[[柱頭]]の形状がミトラという[[キリスト教]]の聖職者の冠(僧帽)に似ていることに由来する<ref>{{Harvcoltxt|Voorhoeve|1965|p=321}}</ref>{{refnest|group="注"|この属を最初に設けた[[ピーター・ウィレム・コルトハルス|ピーテル・ウィレム・コルトハルス]]が示していたのは {{Snamei|Mitragyna africana}} [≡ {{Snamei|fr|Mitragyna inermis}}]、{{Snamei||Mitragyna parvifolia}}、[[アヘンボク]]({{Snamei||Mitragyna speciosa}})の3種である<ref>[[#歴史]]を参照。</ref>。}}。この形態的特徴は今日においても、タニワタリノキ連の中でこの属を区別する手がかりの一つとして通用する<ref>[[#種の区別]]を参照。</ref>。
== 特徴 ==
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[[花冠]]筒は[[漏斗]]状から細く[[高杯]]状<!--hypocrateriform-->、外側が無毛で、内側は無毛から軟毛密生性; 花冠裂片は偏長形、蕾時は重なり合わない敷石状<!--valvate-->で、頂点に小さく無毛の付属物<ref group="注" name="appendage">{{lang-en-short|appendage}}</ref>があって外側が毛深いか、あるいは付属物は見られず外側は無毛である。
[[花柱]]は伸出する; [[柱頭 (植物学)|柱頭]]は[[ミトラ (司教冠)|僧帽]]状から細長い形-[[棍棒]]状で頂点や時に基部にも乳頭状の毛が見られる<ref group="注" name="papillate">{{lang-en-short|papillate}}</ref>か、あるいは卵状-{{
[[子房]]は2室で、各室に存在する厚く暗褐色-黒色の[[胎座]]が隔壁の少なくとも上部3分の1に接して沿着し、下垂する; [[胚珠]]は多数で、上向きに重なり合う[[鱗]]状である; 底面で接する。
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小果は2小室; 外果皮は細く、丈に沿って胞背裂開<ref group="注" name="loculicidally">果実を構成する心皮それぞれの外縫線に沿って裂開するということ。</ref>し、急速に失われ、萼の残りの下に完全な形のままでは残らず、内果皮と共に裂けていく; 内果皮は厚く、角質で、胞間裂開<ref group="注">果実の各室間の隔壁が離れる形で裂開するということ。[[オトギリソウ]]などにも見られる。</ref>、次いで頂点から底にかけて胞背裂開する。
種子は小さく多数、中心が網目状で、短い{{
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この属で初めて新種[[記載]]されたものは現在でいう {{Snamei|fr|Mitragyna inermis}} で、[[カール・ルートヴィヒ・ヴィルデノウ]]が[[ガーナ]]産{{efn|group=注|採取地はギニアと記されているが、採取者の [[:en:Paul Erdmann Isert|Paul Erdmann Isert]] が赴いたのは当時の[[デンマーク領黄金海岸|デンマーク領ギニア]]すなわち現在の[[ガーナ]]であった。{{Snamei|Uncaria inermis}} の[[アイソタイプ]](副基準標本)は少なくともデンマークの[[コペンハーゲン大学]]とロシアの{{仮リンク|コマロフ植物研究所|en|Komarov Botanical Institute}}の2ヶ所に収蔵され、このうち前者の標本<ref>[https://plants.jstor.org/stable/10.5555/al.ap.specimen.c10004661 C10004661]</ref>はタイプ産地が「ガーナ(のアダ (Ada))」と明記されている。}}の {{Snamei|Uncaria inermis}} として発表した<ref>{{Cite book|last=Wildenow|first=Carolus Lvdovicvs|year=1793|chapter=Dvae plantae africanae|editor=Pavlvs Vsteri|title=Delectvs Opvscvlorvm Botanicorvm|volume=2|pages=[https://bibdigital.rjb.csic.es/idviewer/15048/207 199], [https://bibdigital.rjb.csic.es/idviewer/15048/476 t. 3]|language=la|ref=harv}}</ref>文献は、{{仮リンク|パウル・ウステリ|en|Paul Usteri}}の〈植物学小論文精選集〉<!-- 種名が主題であり、原書名は脚注に書いてあるので表記ご無用に願います。当該文献の詳細など述べる場合には注釈へ。''Delectus Opusculorum Botanicorum'' -->第2巻(1793年)である。次に1795年に記載されたのは現在でいう {{Snamei||Mitragyna parvifolia}} で、[[ウィリアム・ロクスバラ]]により[[南インド]]の[[コロマンデル海岸]]産の{{仮リンク|ナウクレア属|en|Nauclea}} {{Snamei|Nauclea parvifolia}} として記載された<ref>{{Cite book|last=Roxburgh|first=William|year=1795|title=Plants of the Coast of Coromandel; Selected from Drawings and Descriptions Presented to the Hon. Court of Directors of the East India Company|volume=1|location=London|pages=[https://bibdigital.rjb.csic.es/idviewer/14392/53 40], [https://bibdigital.rjb.csic.es/idviewer/14392/88 t. 52]|ref=harv}}</ref>。
初めてミトラガイナ({{Snamei|Mitragyna}})の属名を用いるには、さらに[[1839年]]まで待つことになる。この時オランダの[[ピーター・ウィレム・コルトハルス|ピーテル・ウィレム・コルトハルス]]<ref name="pwk1839">{{Harvcoltxt|Korthals|1839}}.</ref>は、既に「ナウクレア属」として新種記載済みの2種<ref group="注">{{Snamei|Nauclea africana}} {{small|{{AU|Willd.}}}} [≡ {{Snamei|fr|Mitragyna inermis}} {{small|(Willd.) {{AU|Kuntze}}}}] と先述の {{Snamei|Nauclea parvifolia}}。</ref>をミトラガイナ属に組み替えただけでなく、この時点では未知の種であった[[アヘンボク]]({{Snamei||Mitragyna speciosa}})の存在も示唆しているが、当時はまだ{{
[[#シノニム]]で触れるように、その後、いくつかの種は一旦、分類変更を経験するが、それらに関しても {{Harvcoltxt|Löfstrand|Krüger|Razafimandimbison|Bremer|2014}} 以降は再びミトラガイナ属として扱われた。現在、10種がこの属として知られ、{{Snamei|de|Mitragyna hirsuta}} は最も新種の記載が遅く、先述のハヴィランドによるタニワタリノキ連の見直しの際に発表された<ref>{{Harvcoltxt|Haviland|1897|p=72}}.</ref>。
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===== ''Mamboga'' Blanco, nom. rej. および ''Bamboga'' orth. var. =====
[[フィリピン]]で活動していた修道士の[[フランシスコ・マヌエル・ブランコ]]が1837年に {{Snamei|Mamboga capitata}} という新種の記載を行っている<ref name="Blanco1837">{{Cite book|last=Blanco|first=Fr Manuel|year=1837|title=Flora de Filipinas|location=Manila|pages=140–141|url=https://bibdigital.rjb.csic.es/idviewer/9493/219}}</ref>。これは米国の[[エルマー・ドリュー・メリル]]による分析で {{Snamei||Mitragyna diversifolia}} {{small|({{AU|Wall.}} ex {{AU|G.Don}}) {{AU|Havil.}}}} と関連付けられ<ref>{{Cite book|last=Merrill|first=E. D.|year=1918|title=Species Blancoanae. A Critical Revision of the Philippine Species of Plants Described by Blanco and Llanos|publisher=Bureau of Printing, Manila|page=360|url=https://bibdigital.rjb.csic.es/idviewer/9494/360}}</ref>、やがてそのシノニムとして扱われるようになる<ref name="cer1978a_65" />が、1837年初出の {{Snamei|Mamboga}} は1839年初出の {{Snamei|Mitragyna}} より先にあり、このような場合は[[国際藻類・菌類・植物命名規約]](ICN)の原則に定めた先取権の観点から、本来ならそれ以前にミトラガイナ属とされてきた種は全て{{Snamei|Mamboga}}属に組み替えを行う必要がある。しかしこの属は定義が{{
フィリピンの現地語の一つ[[タガログ語]]で {{Snamei|Mitragyna diversifolia}} は mambog と呼ばれる<ref>{{Cite book|last=Merrill|first=Elmer D.|year=1923|title=An Enumeration of Philippine Flowering Plants|volume=3|location=Manila|publisher=Bureau of Printing|page=508|url=https://www.biodiversitylibrary.org/page/33502900}}</ref>が、これはブランコ自身が {{Snamei|Mamboga capitata}} を記載する際にも示していたものである<ref name="Blanco1837" />。
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===== ''Hallea'' J.-F.Leroy, nom. illeg. および ''Fleroya'' Y.F.Deng =====
1975年、フランスの{{仮リンク|ジャン=フランソワ・ルロワ (植物学者)|label=ジャン=フランソワ・ルロワ|fr|Jean-François Leroy (botaniste)}}は熱帯アフリカ産のミトラガイナ属のうち3種<ref group="注">[[バイヤ]]({{Snamei|Mitragyna ciliata}} {{small|{{AU|Aubrév.}} & {{AU|Pellegr.}}}})、{{Snamei|Mitragyna rubrostipulata}} {{small|({{AU|K.Schum.}}) Havil.}}、{{Snamei|Mitragyna stipulosa}} {{small|({{AU|DC.}}) {{AU|Kuntze}}}}。</ref>を、同じくフランス出身でアカネ科に関する著述を行っていた{{仮リンク|ニコラ・アレ|fr|Nicolas Hallé}}の姓に[[献名|ちなみ]] {{Snamei|Hallea}} という新属に組み替えた<ref>{{Harvcoltxt|Leroy|1975}}.</ref>。ルロワが記したこの3種についての記相からは、頭状花の位置・付属物を有する
=== 属の位置付け ===
ミトラガイナ属はアカネ科内では {{Harvcoltxt|Schumann|1891}} が定義した[[タニワタリノキ連]]({{Sname||Naucleeae}})に含められた。このタニワタリノキ連には球形の[[頭状花序]]を特徴とするミトラガイナ属、[[タニワタリノキ属]]({{Snamei||Adina (plant)|Adina}})、[[ナウクレア属]]({{Snamei||Nauclea}})、[[カギカズラ属]]({{Snamei||Uncaria}}; シノニム: {{Snamei|Ourouparia}})などが集められ、{{Harvcoltxt|Verdcourt|1958}} もこの枠組みを追認したが逆に言えばそれぐらいしか共通性がなく、同様の特徴はアカネ科のほかの[[連 (分類学)|連]]にも見られるとして[[コリン・リズデイル]]はミトラガイナ属とカギカズラ属をタニワタリノキ連から[[キナノキ連]]({{Sname||Cinchoneae}})に移して亜連<ref group="注">{{lang-en-short|subtribe}}。連よりもさらに下の階級。</ref> Mitragyninae として括る措置を取った<ref>{{Harvcoltxt|Ridsdale|Bakhuizen van den Brink Jr|1975|p=541}}.</ref>。しかし1995年にアカネ科の複数属から代表して1種ずつ選び<ref group="注">ミトラガイナ属からは当時 {{Snamei|Hallea rubrostipulata}} と分類されていた {{Snamei|Mitragyna rubrostipulata}} が選ばれ、カギカズラ属からも[[カギカズラ]] {{Snamei||Uncaria rhynchophylla}} {{small|({{AU|Miq.}}) Miq.}} が選ばれた。</ref>、その{{仮リンク|葉緑体DNA|en|chloroplast DNA}}の[[タンパク質]]コードに関わる[[遺伝子]]​rbcLの連続(シークエンス)を分析する手法による科内の系統関係の検討が試みられたところ、「キナノキ連の亜連 Mitragyninae
ミトラガイナ属とほかのタニワタリノキ連の属との区別に関しては[[#特徴]]で述べた通りである。これは[[花粉]]や[[分子系統学]]的な観点からの研究が進められてから構築された区分方法であるが、かつてミトラガイナ属とカギカズラ属をタニワタリノキ連から分離しようと試みた {{Harvcoltxt|Ridsdale|Bakhuizen van den Brink Jr|1975|p=543}} は花粉の関係しない形態の面から以下のような検索表を設定している。なお {{Harvcoltxt|Ridsdale|Bakhuizen van den Brink Jr|1975}} はほかに[[ヤマタマガサ属]]({{Snamei||Cephalanthus}})もタニワタリノキ連から除いてアカネ科内で独立の連 Cephalantheae を為すとしており、また後に当時の既知の種から{{Snamei||Diyaminauclea}}属、{{Snamei||Khasiaclunea}}属、{{Snamei||Ludekia}}属、{{Snamei||Ochreinauclea}}属などを新属として設けて移した際、リズデイルはこれらも彼のいう「狭義のタニワタリノキ連」("Naucleeae ''s.s.''") の下に配置している<ref>{{Harvcoltxt|Ridsdale|1978b}}.</ref>ということ、またこの時は[[ヨヒンベノキ属]]({{Snamei||Corynanthe}}; シノニム: {{Snamei|Pausinystalia}})もタニワタリノキ連には含まれていなかった<ref>{{Harvcoltxt|Razafimandimbison|Bremer|2002|p=1027}}.</ref>ということに留意されたい。なおヤマタマガサ属やヨヒンベノキ属に関しては {{Harvcoltxt|Razafimandimbison|Bremer|2002}} で改めてタニワタリノキ連の下に置かれるようになった。
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* 「狭義のタニワタリノキ連」およびヤマタマガサ属……2つの胎座は隔壁に様々な接し方をしている; 上部3分の1で接している場合は2本の短い上向きの腕と長い下向きの足でY字形となっているか、あるいは小さく短い倒卵形の突起である; 中間で隔壁に接している場合は中央に結合<!--attachment-->のある円盤状か、あるいは横長からわずかに2裂し枝分かれがない; 胎座の色は淡色である; 胎座ごとの胚珠や種子は下垂する(こちらの方が優勢)か、あるいは全方向にだだ広がり、決して胎座の全長に沿って上向きに重なり合わない。小果の集合は花托と結合せずに内果皮が下から上へ裂けるか、あるいは緩く結合して不裂開か、あるいは子房と小果の集合が融合して(疑似的な)集合果となる。花冠裂片は鱗状に重なり合う(アジアや[[マレー群島区系]]では重なり合わないものもある)
さらに同じ前提のもとで {{Harvcoltxt|Ridsdale|1978a|p=56}} が設定したミトラガイナ属とカギカズラ属とを区別するための検索表は以下の通りである。
* ミトラガイナ属……[[高木]]性である; 鉤は見られない。[[托葉]]が全縁である。花や小果が花托上に(ほぼ)無柄でつく; 花同士の間に[[小苞]]が必ず存在し、[[へら]]状で、柄<!--shaft-->が広い(糸状ではない)。花冠管が無毛である; 裂片が先端には小さな無毛の付属物<ref group="注" name="appendage" />を有し外側が毛深い(アフリカ産の3種のみ)か付属物を持たず外側が無毛である(アフリカ産1種、アジア産および[[[ニューギニア]]を含む]マレー群島区系産の全種)。[[柱頭]]が僧帽状から細長い形-[[棍棒]]状で先端、時に基部にもわずかに乳頭毛が見られる<ref group="注" name="papillate" />か、あるいは卵形-{{
* カギカズラ属……[[つる植物|つる]]性である; [[鉤]]を用いてよじ登る。托葉は全縁か2裂である。花や小果は有柄で花同士の間に小苞は存在しない(アジア産やマレー群島区系産の種の場合)か、あるいは存在する(アメリカ産の種の場合); あるいは花托上に(ほぼ)無柄でつき、花同士の間に糸状から線形-へら状の小苞が見られるが、幾分不明瞭であり、托葉は2裂する(まれに[[デルタ]]字 ([[Δ]]) 状から半円形のものもあるがその場合は花冠裂片の外側に軟毛が見られる)。花冠管の外側は無毛から軟毛つきである; 裂片に付属物は見られず、外側は無毛か粉質ないしは軟毛つきから毛深い。柱頭は球状から棍棒状で、先端に乳頭毛が見られる。小果は厚い外果皮つきで胞背裂開するが宿存萼<ref group="注">花期を終えて果実が実る頃になっても落ちずに残り続ける性質を持つ萼のこと。</ref>の残りの下は裂けず、急に枯れてはいかない。種子は両端に長い翼を持ち、下方の翼は深く2裂する。
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以下は {{Harvcoltxt|Ridsdale|1978a|pp=58–59}} で設定された、本属の構成種10種すべてを網羅した検索表である。リズデイルが扱った10種はいずれも[[キュー植物園]]系データベース [[:en:World Checklist of Selected Plant Families|World Checklist of Selected Plant Families]]({{Harvcoltxt|Govaerts ''et al.''|2021}})において独立種として認められている。
* 1.
** 1a. [[花冠]]裂片に小さく頂生で無毛の付属物<ref group="注" name="appendage" />があり、外側が毛深い。[[葯]]は直立し、花冠筒からは突出しないか、突出したとしても部分的である。[[柱頭]]は卵形-{{
** 1b. 花冠裂片に付属物は見られず、外側は無毛である。葯は直立あるいはだだ広がり、花冠筒から顕著に突出する。柱頭は僧帽状から細長い形-[[棍棒]]形で、乳頭毛が見られるのは先端(ただし時に基部も)のみである。分布はアフリカ、アジア、[[マレー群島区系]][[[ニューギニア]]を含む]のいずれか。…… 2. へ
* 2.
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=== 木材 ===
ミトラガイナ属のうち一時期{{Snamei|Hallea}}属に分類されていたことのある[[熱帯アフリカ]]産の3種([[バイヤ]] {{Snamei|Mitragyna ledermannii}} (シノニム: {{Snamei|M. ciliata}})、{{Snamei|Mitragyna rubrostipulata}}、{{Snamei|Mitragyna stipulosa}})は木材として利用される<ref name="SekaiMokuzai">{{Harvcoltxt|ウォーカー 編|2006}}.</ref>
「カイム」の名でまとめて紹介<ref>{{Harvcoltxt|熱帯植物研究会 編|1996|p=424}}.</ref>される {{Snamei|Mitragyna parvifolia}} と {{Snamei|Mitragyna diversifolia}} は、材は淡青黄色から明褐色へと変わり、[[木理]]はまれに波状、[[肌目]]は均一で精、気乾比重は0.67。乾燥による表面割れや節割れを起こす恐れがある点、また加工中に[[逆目]]を起こす恐れがある点が指摘される。耐久性は中で、用途は建築材や[[家具]]、[[玩具]]や[[彫刻]]、[[櫛]]などの細工品。
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