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[[ファイル:Suburbia by David Shankbone.jpg|thumb|300px|[[コロラド州]][[コロラドスプリングス]]市の郊外の空撮。トラクト・ハウジング型住居と[[クルドサック]]型街路で形成されたアメリカの典型的な郊外住宅地の例]]
 
'''郊外'''(こうがい、{{Lang-en-short|suburb}} サバーブ)は、[[都市]]の内部で、かつ中心都市外側は含まれないある[[地]]、そことある{{Sfn|三木|2014|p=90}}も特に[[住宅]]地区<ref>[https://www.lexico.com/definition/suburb Oxford, Lexico, definition of suburb.]</ref>
 
 
==概説==
;定義
[[都市圏]]の内部で、かつ中心都市には含まれない[[地域]]のことである{{Sfn|三木|2014|p=90}}。
『世界大百科事典』 第2版【郊外】の定義文では、郊外は「現代では都市の近くの住宅地を意味する」としている。
 
イギリスの、Oxford系の辞書Lexicoでは、「[[都市]]の外側にある[[地区]]、その中でも特に[[住宅]]地区」という定義文を載せている。
 
アメリカ系の辞書Merriam Websterでは、3つに分けて、もっと細やかに説明している。郊外(suburb)には次の3つの意味があるという<ref name="mw">Merriam Webster, definition of suburb.</ref>。
*都市の外側に広がる部分<ref name="mw" />。
*都市に隣接する、または都市の[[通勤]]距離内にある、都市より小さな[[コミュニティ]]<ref name="mw" />。
*(「サバーブズ suburbs」と[[複数形]]だと)都市の外側の中でも特に[[住宅]]エリア<ref name="mw" />。
 
日本の三木は「[[都市圏]]の内部で、かつ中心都市には含まれない[[地域]]」とした{{Sfn|三木|2014|p=90}}。(この定義文は世界的に見ると一般的ではない。結果としては、ほぼ同じ意味になることはまともな知能の持ち主なら分かるが、あまりに理屈っぽいので、百科事典ではこんな定義文は掲載されていない。それと世界の権威ある辞書2つも、日本の『世界大百科事典』も「住宅地区」あるいは「住宅エリア」という鍵概念を含めて定義文を提示しているのに、三木の定義文ではそれがすっかり欠落してしまっている。)
 
歴史をさかのぼり、郊外の起源にもかかわるものから挙げれば、[[城塞都市]]の城壁のすぐ外の領域に建てられた住居群も一種の郊外に相当する([[#ヨーロッパでの郊外発展の歴史]])。世界各地の歴史をさかのぼれば、そもそも[[都市]]というものは周囲を壁で囲い、異国の軍、異民族の軍などが侵入することを防ぐことは多かったわけだが、都市が繁栄し都市の壁の中に住む人々が増え壁の内側の土地を住居で使い尽くしてしまい、しかたなく壁の外にも住居を作るようになり、壁のすぐ外に発展していった住居群が、住居が建ち並ぶ地域となり、郊外となっていったわけであり、これはそのまま連続的に現代の郊外にまでつながっている。現代では新しくつくられる都市の周囲が壁で囲われることは珍しくなったわけだが、一般に、都市と都市を結ぶように道路や鉄道がつくられるわけであり、ひとつの都市に着目するとたいていはその都市から放射状に道路や鉄道がつくられる状態になるわけであり、その道路や鉄道沿いに多数の住宅が建設され住宅密集地域が生じ、(まだらな状態の)郊外となってゆく。そして各住宅密集地域の面積がそれぞれ広がるうちに、複数の地域が隣接しあうようになり、やがて融合してひとつになり、そのようにして巨大な面状の郊外となってゆく。