「国鉄DE10形ディーゼル機関車」の版間の差分

| 画像説明 = DE10 1765<br />（2015年9月1日 青森駅）

| 製造年 = [[1966年]] - [[1978年]]

| 台車 =DT131 (2DT131（2軸)）<br />DT132 または DT141 (3DT141（3軸) ）

| 軸重 =

| 機関 = V型12気筒ディーゼル機関<br />61,070 [[立方センチメートル|cc]]<br />DML61ZA <br />DML61ZB (1000DML61ZB（1000番台以降)）

| 機関出力 =

| 変速機 =DW6

| 駆動装置 =

| 制御方式 =

| 制御装置 =

| 制動方式 =

| 保安装置 =

| 最高運転速度 = 85 km/h (h（高速段)）<br />45 km/h (h（低速段)）

| 設計最高速度 =

| 定格速度 =

| 最大出力 =

| 定格出力 =1,250 PS / 1,500 rpm<br />1,350 PS / 1,550 rpm (1000rpm（1000番台以降) ）

| 備考 =

| 備考全幅 =

'''国鉄DE10形ディーゼル機関車'''（DE10（こくてつDE10がたディーゼルきかんしゃ）は、[[日本国有鉄道]]（国鉄）が開発・設計した中型[[ディーゼル機関車]]である。

国鉄における[[ロード・スイッチャー]]（[[支線]]用[[貨物列車|貨]][[旅客列車|客]]列車の牽引と[[入換機関車|入換]]を兼用する機関車）としては、[[1957年]]（昭和32年）から[[国鉄DD13形ディーゼル機関車|DD13形]]を使用していた。しかし、同形式は[[活荷重|軸重]]14 [[トン|t]]で[[線路等級]]の低い支線区への入線が難しく、[[暖房]]用[[蒸気発生装置]] (SG) 非搭載のため旅客列車への使用に制約があり（このために[[暖房車]]が用意されることもあった）、軸数の少なさから重入換の用途では[[鉄道のブレーキ|制動]]力が不足する<ref group="注">[[国鉄9600形蒸気機関車|9600形]]等の[[蒸気機関車]]は[[炭水車|テンダー]]台車も含めた6 - 8軸で制動がかけられたのに対し、DD13形は4軸しかないため、貨物扱い量の大きい[[操車場 (鉄道)|ヤード]]では制動力不足が指摘されていた。</ref>などの短所を内包していた。そのため、支線区や入換用途でディーゼル機関車を汎用的に使用するための設計手法が模索されていた。

[[操縦席|運転室]]を中央に、前後に機器類を収納するボンネットを配し、DD13形やDD51形と同様なの凸型車体である。本形式は駆動機関が1台であるため、機器配置や重量配分の観点から1端側のボンネットが長い前後非対称の配置で、運転室が中心にない「セミ・センターキャブ」と呼称される形態である<ref group="注">このレイアウトは本形式試作の前年に試作されたDD20 2で初採用されたものを踏襲している。</ref>。

長い側（1端側）のボンネット内にはエンジンなどの駆動系と[[冷却]]系の機器を配置し、短い方（2端側）のボンネット内には[[軽油]]燃焼式の[[蒸気発生装置|SG]] (SG) を配置する。運転室のボンネット上面側に設けた煙突は1端側がエンジンの[[排気]]用、2端側は[[蒸気暖房 (鉄道)|暖房用蒸気発生装置]]（SG）用SGの排気用である。運転台側面下部には[[通票]]キャリア受器（タブレットキャッチャー）を設け、受器の前後2箇所に長方形の[[ゴム]]製保護板を設ける。このため、側面の[[鉄道の車両番号|車両番号]]（車番）標記は受器の直下位置に移されている。外部塗色は車体が[[朱色4号]]、車体上部・屋根部が[[ねずみ色1号]]で、塗装の境界部には白色の帯を車体全周に配する。

線路規格の低い「[[線路等級|丙線]]」での使用を考慮し軸重を13 [[トン|t]]以下に抑え、かつ、重量のある列車の入換作業にも使用可能な粘着力を得るため、軸数を5軸に増加し、すべてを動軸とする。[[鉄道車両の台車|台車]]は推進軸の関係で無心皿となっており、3軸 + 2軸の構成で、3軸台車は曲線区間での横圧を低減するため各軸箱がリンクで連結され各1軸が独立して左右動できる連接構造である。このため、UIC式などの軸配置表記は3軸台車の各軸を独立軸と見なし「AAA-B」となる。軸受を車輪の内側に配し、台車枠は減速機と一体化したインサイドフレーム方式で、軸箱支持装置は外側からは見えない。

運転整備重量は65.0 tで、DD13形（4軸56.0 t）より増加しながらも5軸配置のため軸重は14 t → 13 tに減少し、さらに線路規格の低い[[線路等級|簡易線]]を除いた大部分の[[ローカル線]]で使用が可能となった<ref group="注">これによって、[[国鉄8620形蒸気機関車|8620形]]や[[国鉄C11形蒸気機関車|C11形]]などの丙線で運用される蒸気機関車の完全な置き換えが可能となった。より低規格な簡易線用[[国鉄C56形蒸気機関車|C56形]]・[[国鉄C12形蒸気機関車|C12形]]の置き換えにはさらに軽量な[[国鉄DD16形ディーゼル機関車|DD16形]]を開発する必要があったが、本形式が[[動力近代化計画]]の予定どおりの達成に果たした役割は非常に大きい。</ref>。また車軸数の増加で得られるブレーキ力が強化され、入換使用時のブレーキ力不足問題も解消された。重連[[総括制御]]装置をもち、一般仕様の全車機<ref group="注">重入換専用試作車機の901は重連対応ではない。</ref>が[[重連運転]]可能である。DD51形とも総括制御により重連運転が可能だが、最高速度は75 [[キロメートル毎時|km/h]]に制限される。

エンジンは[[V型12気筒]][[ディーゼルエンジン|ディーゼル機関]]のDML61ZA形 (1,250 [[馬力#仏馬力|PS]] / 1,500 [[rpm (単位)|rpm]]) を1基搭載する。これはDD51形用DML61Z形の給気冷却器（インタークーラー）の回路を別系路とし、[[ピストン]]を強化して[[定格]]出力の引き上げを図った機関で、[[トルクコンバータ|液体変速機]]もDD51形同様の[[フォイト]]式を基に高低2段の速度切替が可能なDW6形を搭載する。特性の異なる3組のコンバータと2組の速度切替弁を内蔵し、これらを随時切り替えることで走行特性を本線での列車牽引（高速段: - 最高85 [[キロメートル毎時|km/h]]）・入換作業（低速段: - 最高45 [[キロメートル毎時|km/h]]）の双方に最適化する仕様である。冷却系機器は1端側前位に[[ラジエーター|放熱器]]と[[送風機]]を設ける。[[オーバーヒート|過熱]]対策としてSG用の水を放熱器に散布する機構（ウォータースプレー）も備えており、側面の放熱器カバー上部に片側5組の撤水口を設ける。

SG付きで、1966年 - （昭和41年）から[[1970年]]（昭和45年）にかけて158両 (DE10 1 - 158) が[[日本車輌製造]]・[[汽車製造]]・[[川崎車両|川崎重工業]]（以下、900番台を除き同一）で製作された。

DE10 1 - 4は[[プロトタイプ#鉄道車両|試作車機]]で、鋼板溶接構造の台車枠を持もつDT132形（3軸）、DT131C形（2軸）を装備する。1端側ボンネットの放熱器カバーは中桟のない一枚形状で、2端側台枠上部の側面機器箱は運転台から車体端部に達する長い形状である。

[[1967年]]（昭和42年）製のDE10 5以降が量産車機で、台車は鋳鋼製台車枠のDT132A形（3軸）、DT131E形（2軸）に変更された。放熱器カバーは中桟を2本配した形状に変更され、2端側の側面機器箱は容積を縮小した。

DE10 12 - 19は入換専用とするため、蒸気発生装置 (SG) を搭載せず準備工事のみの仕様で製作された。

[[1987年]]（昭和62年）の[[国鉄分割民営化]]に際しては4両のみ[[四国旅客鉄道]]（JR四国）に継承されたが、[[1989年]]（昭和64年 / [[平成]]元年）に除籍廃車された。[[日本国有鉄道清算事業団|]]（国鉄清算事業団]]）からの購入車機などが一部の[[私鉄]]で残存していた。

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[[ファイル:JNR DE10-500 20071019 001.jpg|thumb|240px|right|DE10形500番台（503号機） (DE10 503) <br />放熱器上部に撤水機構のない初期型<br />（2007年10月）]]

[[1968年]] - （昭和43年）から1970年（昭和45年）にかけて74両 (DE10 501 - 574) が製作された。

基本仕様は基本番台のDE10 5以降と同一で、構内入換・貨物列車に用いるためSGを非搭載とした番台区分である。2端側機器室内のSG設置空間に[[コンクリート]]の死重、運転席下部の水タンク設置空間に鋼板を積み、基本番台と重量をあわせ牽引力を確保している。

SGの水タンクを装備せず、初期製作のDE10 501 - 519では放熱器の撤水機構を装備しない。DE10 520以降は専用の水タンク (1,000 [[リットル|L]]) を新たに設置し、基本番台と同様の撤水機構を装備した。

JRへの承継車機はないが、国鉄清算事業団からの購入車機が一部私鉄で残存している。

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大規模操車場での重入換用試作車機として、[[1967年]]（昭和42年）に1両 (DE10 901) が本形式では唯一となる[[日立製作所]]で製作された。

SGは非搭載、死重を積み重量を70 tに増やして軸重をDD13形と同じ14 tに引き上げている。運転席2端側は煙突を省略し、中央寄り2枚の正面窓を拡張している。2端側ボンネットは一般車機より幅が狭く、前照灯の間隔も近い。入換専用とするため、重連総括制御装置は装備しない。

試用結果を踏まえ、量産車機は[[国鉄DE11形ディーゼル機関車|DE11形]]として製作された。一時、自動無線操縦装置（SLC (SLC = Shanting Locomotive Control System）System) を取付けて[[武蔵野操車場]]で試験を実施した時期もある。長らく[[吹田信号場|吹田操車場]]で入換作業に従事していたが、のちには廃車となり現存しない・[[解体#鉄道車両|解体]]された。

[[1969年]] - （昭和44年）から[[1973年]]（昭和48年）にかけて210両 (DE10 1001 - 1210) が製作された。このうち、DE10 1171号機は汽車製造（大阪製作所）の最終出場機関車である<ref name="Kawasaki90th-108P">川崎重工業「車両とともに明日を拓く 兵庫工場90年史（正史）」p.108。</ref>。

基本番台の機関の設計を変更し、燃料噴射ポンプや予燃焼室の形状を改良して出力を向上したDML61ZB形 (1,350 PS / 1,550 rpm) を搭載した区分で、全車機がSGを搭載する。

ファイル:DE 10 1209.jpg|DE10 1209 （1209（[[小波瀬西工大前駅]]）

[[File:DE10 1664 20190731.jpg|thumb|DE10 1664<br />(2019（2019年7月31日 / 新鶴見機関区) ）]]

1970年 - （昭和45年）から1978年（昭和53年）にかけて265両 (DE10 1501 - 1765) が製作された。このうち、DE10 1737・1738号機は汽車製造を引き継いだ川崎重工業大阪工場（大阪車両部）の最終出場機である<ref name="Kawasaki100th-1996-200">川崎重工業「川崎重工業株式会社百年史/資料・年表」巻末年表。</ref>。以降の川崎重工業製は兵庫工場に移管された。

1000番台と同時期に仕様変更が行われ、3軸台車のDT141形装備は1972年（昭和47年）製のDE10 1550以降、運転室の扇風機設置は1973年（昭和48年）製のDE10 1569以降になされている。

1000番台の製作終了後も本区分は1978年（昭和53年）まで製作され、製作の時期により1端側放熱器カバーの3分割化<ref group="注">1000番台では1973年（昭和48年）製のDE10 1210のみが放熱器カバー3分割仕様で製作された。なお、JR四国のDE10 1095号機など、後天的にこの3分割仕様に改造された車両がごく少数存在する。</ref>や[[鉄道の車両番号|ナンバー]]のブロックプレート化、扇風機カバーの平滑化、2端側正面下部通風口の廃止などの変更がなされている。{{-}}

1966年（昭和41年）製の試作車機4両は暖地仕様（DE10 (1・2) 2）を松山機関区に、B寒地仕様（DE10 (3・4) 4）を一ノ関機関区に配置し試験運用を開始した。

[[1975年]]（昭和50年）の動力近代化完了以降は、旅客列車の電車・気動車化、貨物輸送量の減少による支線区の貨物列車廃止、さらには線区自体の廃止などもあって列車牽引の運用は減少に転じ、[[1984年]]（昭和59年）の貨物輸送体系転換では操車場の機能見直しから入換用途も減少した。基本番台・500番台を中心に大量に淘汰が開始され、機能停止した操車場に[[休車]]の本形式が多数留置されることとなった。

1987年（昭和62年）の[[国鉄分割民営化]]に際しては、約半数の361両が旅客6社・貨物会社に承継された。

[[北海道旅客鉄道]]（JR北海道）には23両が承継された。各地で入換に使用するほか、急行「[[宗谷 (列車)|天北]]」（[[名寄駅|名寄]] - [[稚内駅|稚内]]間）運用や釧網本線の貨物列車運用にも使用された。

[[2020年]]（[[令和]]2年）[[4月]]時点で[[函館運輸所]]に3両、[[旭川運転所]]に4両、[[釧路運輸車両所]]に3両の計10両が配置されている<ref name="railfan202007">「JR旅客各社の車両配置表」『[[鉄道ファン (雑誌)|鉄道ファン]]』2020年7月号、[[交友社]]。</ref>。旭川配置車機は主に[[札幌運転所]]での入換に使用されるほか、釧路配置車機は主に「ノロッコ号」、秋に走る斜里までの「砂撒き」、「[[SL釧路冬の湿原号]]」の代走に使用される。函館運輸所配置車機には、[[青函トンネル]]区間の非常時救援用としての役割を兼ねるものもある。

承継された車両の中にはDE10 1759号機や、後のちにJR貨物に譲渡されたDE10 1701号機のように[[国鉄DD14形ディーゼル機関車|DD14形]]と総括制御可能なように改造された車両もあり、この改造を受けた車両は未改造の車両と総括制御ができなくなっていた。DD14形の廃車が進行すると、これらは順次復元改造を受けた。

2020年4（令和2年）4月現在では、[[盛岡車両センター]]に6両、[[秋田総合車両センター南秋田センター]]に3両、[[長岡車両センター]]に2両、[[高崎車両センター]]高崎支所に10両、[[郡山総合車両センター]]に5両の合計26両が配置されている<ref name="railfan202007"/>。このうち高崎車両センター配置のDE10 1705号機の塗装は[[ぶどう色2号]]と白帯になっており、イベントや臨時列車牽引に使用される機会も多いが、近年は「[[SLぐんま みなかみ]]」など[[蒸気機関車牽引列車|SL列車]]被牽引客車の入換仕業での運用に留まっている。また、郡山総合車両センター配置で会津若松派出所に常駐するDE10 1124号機は、[[1972年]] （昭和47年）の[[新潟県]][[彌彦神社|弥彦神社]]参拝に伴う[[越後線]]・[[弥彦線]]での[[お召し列車]]本務牽引機としての充当経歴を持っていがある。

[[File:DE10 1759.jpg|thumb|DE10 1759 （20111759（2011年10月 秋田駅）]]

[[2017年]]（平成29年）[[3月]]からは、車両基地の合理化に伴い、[[宇都宮運転所]]の車両配置がなくなり、首都圏の本形式は[[国鉄DE11形ディーゼル機関車|DE11形]]と共ともに高崎車両センター高崎支所に集中配置するようになった。高崎のほか[[大宮総合車両センター]]・[[田端運転所]]（田端・[[尾久車両センター|尾久]]地区）・[[水戸運輸区]]・[[幕張車両センター木更津派出|木更津派出]]などの各拠点に常駐する。他地域と同様、車両基地内での入換や工事臨時列車などでの使用が主だが、JR貨物に貸し出されて貨物運用につく場合がある。総武本線120周年記念号など、イベント列車の牽引機にも使用されることがある。

また、首都圏に配置されている車両の全すべてと、他地域でも一部の車両は保安装置が[[自動列車停止装置#ATS-P形（デジタル伝送パターン形）|ATS-P]]の区間を走行するため、2端側ボンネット内にATS-P機器を搭載している。この機器の設置及および整備のために2端側も1端側と同様の観音扉に改造しており、他社が保有するDE10形とは表情が異なる。

一時期は特急列車の定期運用が存在した。[[1990年から]]（平成2年）に開始された[[山形新幹線]][[福島駅 (福島県)|福島]] - [[山形駅|山形]]間建設工事による迂回措置で、寝台特急「[[あけぼの (列車)|あけぼの]]」が同年[[7月]]より[[奥羽本線]]から[[陸羽東線]]経由に変更されたために[[小牛田駅|小牛田]] - [[新庄駅|新庄]]間を重連で牽引した。[[1997年3]]（平成9年）3月ダイヤ改正で同列車が[[上越線]]・[[羽越本線]]経由に変更され、当該運用は終了している<ref group="注">ただし、天候不良等に伴う迂回措置では、当形式による奥羽本線・[[北上線]]経由の「あけぼの」牽引は、上越線・羽越本線経由への変更後も発生している。</ref>。

[[2008年]]（平成20年）度内に[[美濃太田車両区]]配置のDE10 1521が廃車されたことにより、JR東海所属の本形式は消滅した。

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[[西日本旅客鉄道]]（JR西日本）には49両が承継された。2020年4（令和2年）4月時点で18両が在籍。[[金沢総合車両所]]富山支所に4両、[[梅小路蒸気機関車館|梅小路運転区]]に2両、[[網干総合車両所]][[宮原総合運転所|宮原支所]]に3両、[[福知山電車区]]豊岡支所に1両、[[岡山電車区]]に2両、[[後藤総合車両所]]に3両、[[下関総合車両所]]に3両を配置している<ref name="railfan202007"/>。

後藤総合車両所のDE10 1161は「[[奥出雲おろち号]]」塗装となり、[[2010年4]]（平成22年）4月より専用機として使用されている。梅小路運転区のDE10 1156は、[[嵯峨野観光鉄道]]の予備機として専用塗装となっている。かつて宮原総合運転所の1152は「[[きのくにシーサイド]]」用として専用塗装となっていたが、同列車の廃止により原色に戻されている。

また、[[2021年]]（令和3年）には期間限定で重連を組み、『「[[SLやまぐち号|SLDLやまぐち号]]』」の運用に入った。

ファイル:DE10-1156.jpg|梅小路運転区のDE10 1156号機(20161156（2016年5月撮影)）

ファイル:DE101035.jpg|金沢総合車両所所属車は松任工場への入出場にも使用される。(2020（2020年4月撮影)）

発足当初に多数存在した[[国鉄50系客車|50系客車]]主体の客車列車は、直後より気動車に置き換えられた。以後も残存機が貨物列車や団体専用列車の牽引に使用されたが、石灰石専用列車の廃止や[[予讃線]][[観音寺駅 (香川県)|観音寺]] - [[伊予市駅|伊予市]]間の[[鉄道の電化|電化]]延伸に伴う貨物列車運用のJR貨物への移管、団体専用列車の減少により稼動車機は減少しており、[[2019年3]]（平成31年）3月以降の稼働車機は高松運転所に所属するDE10 1139号機の1両のみとなった。

ファイル:JRS DE10-1139 DE10-1095.jpg|DE10 1139とDE10 1095<br />2009年5月23日<br />予讃線 端岡 - 国分間

[[九州旅客鉄道]]（JR九州）には19両が承継された。2020年4（令和2年）4月時点で[[熊本鉄道事業部#熊本車両センター|熊本車両センター]]に7両（1195,（DE10 1195・1206, ・1207, ・1209, ・1638, ・1753, ・1756）、[[鹿児島車両センター]]に1両（1755） (DE10 1755) の計8両が在籍する<ref name="railfan202007"/>。一時は同社の[[ジョイフルトレイン]]「[[パノラマライナーサザンクロス]]」の専用機として塗装変更された車両も存在した。

特異な運用として、非電化区間で電車を牽引する運用が存在した。[[国鉄485系電車|485系電車]]で運転されていた[[特別急行列車|特急]]「[[有明 (列車)|有明]]」について、1987年（昭和62年）から毎日運転の臨時普通列車として[[豊肥本線]]（[[熊本駅|熊本]] - [[水前寺駅|水前寺]]間）に乗入れが開始され、専用機としてDE10 1755が使用された。サービス電源供給用[[電源車]]として、当初は[[国鉄12系客車|スハフ12形]]、後のちに電源搭載改造を施した[[国鉄ヨ8000形貨車|ヨ8000形28000番台]]を連結して牽引・推進運転が行われた。同機は、後のちに485系電車に合わせた[[クリーム4号]]+[[赤2号]]の「国鉄特急色」に変更された。

[[1988年]]（昭和63年）に[[JR九州783系電車|783系電車]]（ハイパーサルーン）が「有明」での使用を開始するとDE10 1756が専用機として追加され、同機はハイパーサルーンの配色に合わせたライトグレー+赤帯、1端側先頭部に「ハイパーサルーン」ロゴを配した塗装に変更された。ただ運行形態が特殊だったため、[[1994年]]（平成6年）[[6月30日]]をもって「有明」水前寺乗り入れは廃止され終了した（[[肥後大津駅]]まで電化は[[1999年]]〈平成11年〉[[10月]]で、電化による充当解消ではなく豊肥線乗り入れ有明は5年ブランクがある）。[[久大本線]]では普通客車列車の牽引に使用されていたが、1999年（平成11年）に豊肥本線電化に伴う客車列車の全面気動車化により消滅した。また[[豊肥本線]]で運行されていた「[[あそBOY]]」の[[補助機関車]]（補機）あるいは代替機としても使用された。[[2010年]]（平成22年）[[8月]]、[[日本放送協会|NHK]]がデジタル放送普及のために企画した鉄道による九州一周プロジェクト「[[BSデジタル号がゆく!〜ブルートレイン 九州一周の旅〜]]」（[[9月3日|9月3]] - [[9月5日|5日]]）で運行される臨時列車「BSデジタル号」の牽引に熊本車両センター配置のDE10 1753が起用されることになり、塗装を黒基調のオリジナル塗装へ変更した<ref>[http://railf.jp/news/2010/08/29/060500.html DE10 1753が黒色塗装に] - 鉄道ファン railf.jp 2010年8月29日</ref>。当形式での「BSデジタル号」の牽引は、全行程のうち[[人吉駅|人吉]] - [[鹿児島中央駅|鹿児島中央]] - [[門司港駅|門司港]]間（[[肥薩線]]・[[日豊本線]]・[[鹿児島本線]]・日豊本線・[[久大本線]]・[[日田彦山線]]・日豊本線・鹿児島本線経由）で行われた。また[[2012年]]（平成24年）[[11月]]には同じく熊本車両センター配置のDE10 1638がDE10 1753と同じ色に塗り替えられた<ref>[http://railf.jp/news/2012/11/30/121000.html DE10 1638が黒色塗装に] - 鉄道ファン railf.jp 2012年11月30日</ref>。塗り替えられた機関車は臨時列車などのほか、クルーズトレイン「[[ななつ星 in 九州]]」の回送時にも使用される<ref group="注">そのため熊本車両センター所属車機の一部が、[[竹下駅]]構内の[[博多運転区]]、[[長崎駅]]、[[大分鉄道事業部#大分車両センター|大分車両センター]]に留置している。</ref>。現在では全車両機が黒塗りで、手摺が金色に変更されている。

ファイル:JR KYUSYU DE10 1755.jpg|国鉄特急色のDE10 1755<br />1987年頃ごろ / 熊本駅

[[日本貨物鉄道]]（JR貨物）には151両が承継された。2020年（令和2年）[[4月1日]]現在の配置は以下のとおりである<ref>『JR貨物時刻表2015』社団法人鉄道貨物協会、pp.220 - 222</ref>。

* [[仙台総合鉄道部]]：10 - 10両（1120（DE10 1120・1179・1197・1198・1591・1595・1719・3001・3507・3510号機）3510）

* [[東新潟機関区]]：11 - 11両（1539（DE10 1539・1676・1687・1728・1729・1730・3501・3505・3506・3508・3513号機）3513）

* [[新鶴見機関区]]：4 - 4両（1189（DE10 1189・1662・1666・3509号機）3509）

* [[愛知機関区]]：9 - 9両（1165（DE10 1165・1557・1562・1581・1592・1723・1725・1726・1727号機）1727）

* [[岡山機関区]]：13 - 13両（1164（DE10 1164・1181・1188・1192・1561・1614・1675・1743・1748・1750号機）1750）

* [[門司機関区]]：6 - 6両（1559（DE10 1559・1560・1745・1746号機）1746）

JR貨物には構内入換専用として「[[貨車移動機|入換動車]]」扱いとされた車両がある。当該車は各種検査時期の延伸、釣合管・ジャンパ栓の作用停止などの処置が加えられている。一部の車両はえんじ色に黄色の警戒色が入った入換専用色に塗装変更されており、[[札幌貨物ターミナル駅]]などで使用されたが2020年（令和2年）[[2月]]現在、この塗装の入れ替え換動車は消滅している。

本形式に代わる入換用新型機関車の開発<ref>{{PDFlink|[http://www.jrfreight.co.jp/common/pdf/news/200809-02.pdf 日本貨物鉄道 平成20年9月 ニュースリリース 新型入換専用機関車の開発（試作）について]}} による。</ref>も進められており、2010年3（平成22年）3月に後継機である[[JR貨物HD300形ディーゼル機関車|HD300形]]の試作車機が落成した<ref>{{Cite press release |title=新型入換専用機関車(試作)の形式名とデザインについて |publisher=日本貨物鉄道 |date=2010年2月10日 |url=http://www.jrfreight.co.jp/common/pdf/news/201002-02.pdf |format=PDF |language=日本語 |accessdate=2017年7月5日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20100215082637/http://www.jrfreight.co.jp/common/pdf/news/201002-02.pdf |archivedate=2010年2月15日}}</ref>。

2009年（平成21年）に、JR東日本より除籍廃車となったDE15形がJR貨物に譲渡され、大宮車両所にてDE10 3000・3500番台として改造された。2019年（平成31年）[[3月16日]]時点では、仙台総合鉄道部に3000番台1両、3500番台2両、新鶴見機関区に3500番台1両、東新潟機関区に3500番台5両が配置されている。

[[2013年3]]（平成25年）3月ダイヤ改正では、[[城端線]]（[[高岡駅|高岡]] - [[二塚駅|二塚]]間）および[[氷見線]]・[[新湊線]]（高岡 - [[能町駅|能町]] - [[高岡貨物駅|高岡貨物]]間）での運用がJR西日本から移管された<ref name="RJ584_97">[[#鉄道ジャーナル584|『鉄道ジャーナル』通巻584号、p.97]]</ref>。

[[2015年]]（平成27年）[[3月14日]]ダイヤ改正では、城端線（高岡 - 二塚間）での運用（2往復）が臨時列車化されたが、運行本数は変わっていない<ref name="RJ584_97" />。

2017年（平成29年）[[3月4日の]]ダイヤ改正で、[[下関駅]]ではHD300形を使用出来できる規模でないために、「[[JR貨物DB500形ディーゼル機関車|DB500形液体式内燃機関車]]」を当機関車から[[入換機関車]]の置き換えとしての開発・導入を行っており、定期検査・給油についてはJR西日本の[[下関総合車両所]]で行う<ref>{{Cite journal ja-jp |和書 |author=鉄道ファン編集部・JR貨物 |title=CAR INFO |url=http://railf.jp/japan_railfan_magazine/point/676/676-065.html |year=2017 |publisher=[[交友社]] |journal=[[鉄道ファン (雑誌)|鉄道ファン]] |serial=通巻676号（2017年8月号） |volume=57 |page=65 |ASIN=B07314SRD3}}</ref>。

2017年（平成29年）[[5月27日]]に開催された「鉄道のまち大宮 鉄道ふれあいフェスタ」では、DE10 1557号機に、｢「最終全検DE10形式 JR貨物大宮車両所2017.5｣の5」と書かれたヘッドマークが取り付けられた。

老朽化の進行により、今後は[[JR貨物DD200形ディーゼル機関車|DD200形]]が導入され、当機関車本形式を置き換える予定である<ref name="jrfreight-news/2017-06-15-02">{{Cite press release|title=新型ディーゼル機関車の製作について|publisher=日本貨物鉄道|date=2017年6月15日|url=http://www.jrfreight.co.jp/common/pdf/news/2017-06-15-02.pdf|format=PDF|language=日本語|accessdate=2017年6月15日<!-- |archiveurl=https://web.archive.org/web/20170615105718/http://www.jrfreight.co.jp/common/pdf/news/2017-06-15-02.pdf |archivedate=2017年6月15日-->}}</ref><ref name="railf.jp/news/2017/06/15/183000">{{Cite web|work=[[鉄道ファン (雑誌)|railf.jp（鉄道ニュース）]]|date=2017年6月15日|url=http://railf.jp/news/2017/06/15/183000.html|title=JR貨物，DD200形を導入|publisher=[[交友社]]|accessdate=2017年6月15日}}{{リンク切れ|date=2021年8月}}</ref>。

ファイル:JRF DE10-1164.jpg|DE10 1164（JR貨物 新更新車機）<br />2009年9月4日<br />[[水島臨海鉄道]] 水島 - 東水島間

ファイル:DE101664.JPG|DE10 1664（JR貨物 A更新車機）<br />2006年5月16日<br />拝島駅

ファイル:DE10 1557.jpg|DE10 1557<br />2017年5月27日<br />大宮車両所

== 譲渡車機・同形車型機 ==

本形式は汎用機として大量に製作されたことから、臨海鉄道や専用線で使用する目的で譲渡された車両や、同一仕様の機関車を自社発注して使用する例が各地で見られる。これは[[国鉄DD13形ディーゼル機関車|DD13形]]と同様の傾向であるが、専用線・臨海鉄道などでは2機関4軸駆動のDD13形タイプを引き続き使用する例は少なくない<ref group="注">後継の機関車をDD13形タイプで継続することとしたため、導入前提でサンプル購入したDE10形を解体処分した[[仙台臨海鉄道]]・[[京葉臨海鉄道]]の例がある。</ref>。これは本形式は1機関式で機関故障時の[[冗長化|冗長性]]に劣ることや、各軸独立構造の台車など特殊な仕様の機構<ref group="注">このため譲渡先はすべて1,067 mm軌間の鉄道のみであり、[[国鉄DD13形ディーゼル機関車|DD13形]]・[[国鉄DD14形ディーゼル機関車|DD14形]]・[[国鉄DD16形ディーゼル機関車|DD16形]]・[[国鉄DD51形ディーゼル機関車|DD51形]]のような[[改軌]]改造を伴う転用・譲渡もなされていない。</ref>を保守できる体制が整っていない事業体が多い<ref group="注">同系型機を新製投入した[[臨海鉄道]]各社でも、[[日本の鉄道車両検査|全般検査]]時は国鉄・JRの工場に入場するのが常であった。

* 衣浦臨海鉄道（KE65形） - JR西日本[[後藤総合車両所]]・JR貨物[[小倉総合車両センター|小倉車両所]]・[[大宮車両所]]に入場

* [[水島臨海鉄道]]（DE70形） - 国鉄[[西日本旅客鉄道鷹取工場|鷹取工場]]・JR貨物[[広島車両所]]に入場

* 旧・[[新潟臨海鉄道]]（DE65形） - JR東日本[[秋田総合車両センター|土崎工場]]に入場</ref>などの理由が挙げられる。

本形式および同形型機を使用するおも主な事業社を以下に示す。車両の仕様等、詳細は各リンク先を参照のこと。

* [[八戸臨海鉄道]] - JR東日本より譲渡されたDE10 1761が在籍。この1761同機は[[2003年]]（平成15年）に八戸〜 - 久慈間で運転された「SLうみねこ号」の後部補機や、2012年（平成24年）には東日本大震災からの復旧工事後、試運転を兼ねて久慈駅に長期留置していたキハ40を八戸へ移送する際の牽引機に使用されていたりと八戸と縁の深い機関車でもある。

* [[秋田臨海鉄道]] - JR東日本より[[十勝鉄道]]に譲渡、その後当社に購入されたDE10 1543が在籍<ref>[http://www.akirin.jp/topics/news/tokachi-kikansya/ 十勝鉄道株式会社から購入した機関車が到着しました。] - 秋田臨海鉄道、2014年3月25日</ref>。側面ナンバーは十勝鉄道時代にブロック式から切文字貼付式に変更されている。それ以外にDE15形から除雪用機器を撤去してDE10形とほぼ同仕様になった経歴を持つがあるDE10 1250<ref>元DE15 1525。JR東日本から[[十勝鉄道]]を経由して加入。除雪用機器は十勝鉄道譲渡時に撤去。</ref>と・1251<ref>元DE15 2526。JR北海道より譲渡。譲渡の際に除雪用機器を撤去。</ref>が在籍。2021年（令和3年）[[3月12日]]をもって事業廃止に伴い、DE10 1250は仙台臨海鉄道に、DE10 1251は西濃鉄道<ref name=":0">{{Cite web|url=https://www.akirin.jp/topics/news/de10%E5%BD%A2%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%82%BC%E3%83%AB%E6%A9%9F%E9%96%A2%E8%BB%8A1251%E5%8F%B7%E6%A9%9F%E3%81%AE%E8%AD%B2%E6%B8%A1%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6/|title=DE10形ディーゼル機関車1251号機の譲渡について|accessdate=2021/09/12|publisher=秋田臨海鉄道株式会社|archiveurl=https://archive.md/20210525045044/https://www.akirin.jp/topics/news/de10%E5%BD%A2%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%82%BC%E3%83%AB%E6%A9%9F%E9%96%A2%E8%BB%8A1251%E5%8F%B7%E6%A9%9F%E3%81%AE%E8%AD%B2%E6%B8%A1%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6/|archivedate=2021年5月25日}}</ref><ref name=":1">{{Cite web|url=https://www.akirin.jp/topics/news/%e8%a5%bf%e6%bf%83%e9%89%84%e9%81%93%e3%81%b8%e6%a9%9f%e9%96%a2%e8%bb%8a%e8%ad%b2%e6%b8%a1/|title=西濃鉄道へ機関車譲渡|accessdate=2021/09/12|publisher=秋田臨海鉄道株式会社|archiveurl=https://megalodon.jp/2021-0912-0919-38/https://www.akirin.jp:443/topics/news/%e8%a5%bf%e6%bf%83%e9%89%84%e9%81%93%e3%81%b8%e6%a9%9f%e9%96%a2%e8%bb%8a%e8%ad%b2%e6%b8%a1/|archivedate=2021/09/12}}</ref>に譲渡された。

* [[仙台臨海鉄道]] - DE65 2,・3,・5が在籍。DE65 2は元新潟臨海鉄道・秋田臨海鉄道同番号機。[[2011年]]（平成23年）に秋田臨海鉄道から借り入れ。、2017年（平成29年）に譲受<ref>[http://www.akirin.jp/service/vehicle/ 機関車諸元　秋田臨海鉄道] 2020年9月10日閲覧。</ref>。DE65 3は元JR東日本DE10 1536。2019年（平成31年 / 令和元年）譲受。2020年（令和2年）に使用を開始<ref>{{Cite web|url=https://railf.jp/news/2020/06/08/200000.html|title=仙台臨海鉄道が導入したDE65 3が活躍中|website=鉄道ファン railf.jp|date=2020-06-08|accessdate=2020-09-10|publisher=交友社}}</ref><ref>{{Cite web|url=http://www.s-rin.com/index01-b200522.html|title=DE65-3号機の導入について|date=2020-05-22|accessdate=2020-09-10|publisher=仙台臨海鉄道株式会社}}</ref>。DE655DE65 5は元十勝鉄道・秋田臨海鉄道であり、2021年（令和3年）[[2月28日]]付で譲受。同年よりに使用を開始。

* [[真岡鐵道]] - JR東日本より譲渡されたDE10 1535が在籍。「[[SLもおか]]」用[[蒸気機関車]]の[[回送]]や客車列車牽引に使用される。2010年（平成22年）には[[部品取り|部品確保]]用機としてDE10 1014（←関西フレートサービス←JR四国[[アイランドエクスプレス四国]]専用機）を購入。

* [[わたらせ渓谷鐵道]] - JR東日本より譲渡された[[わたらせ渓谷鐵道DE10形ディーゼル機関車|DE10 1537と・1678]]が在籍し[[わたらせ渓谷鐵道わ99形客車|トロッコ列車]]牽引などに使用される。DE10 1537はトロッコ列車に合わせた[[銅|あかがね]]色（赤茶色）、DE10 1678は国鉄色である。車籍はないが部品確保用にDE10 1682も購入している。

* [[東武鉄道]] - [[SL大樹 (列車)|SL「大樹」]]の[[補助機関車|後部補機]]、及およびDL「大樹」牽引、[[秩父鉄道三ヶ尻線]]一部区間廃止後の新車甲種輸送のため、JR東日本より譲渡されたDE10 1099と・1109が在籍する<ref>{{Cite press release|url=https://www.tobu.co.jp/file/pdf/b1aa63bbdbbedc2f1f8e1b16523e14e7/160421_3.pdf|archiveurl=https://web.archive.org/web/20180719054348/http://www.tobu.co.jp/file/pdf/b1aa63bbdbbedc2f1f8e1b16523e14e7/160421_3.pdf|format=PDF|language=日本語|title=全国の鉄道会社のご協力をいただき、車両や施設を結集! 蒸気機関車（SL）復活運転の車両・施設計画概要について 〜2017年夏の運行開始を目指します〜|publisher=東武鉄道|date=2016-04-21|accessdate=2020-08-01|archivedate=2018-07-19}}</ref>。どちらもJR東日本の[[秋田総合車両センター]]で譲渡前整備が行われ、[[2016年]]（平成28年）[[12月]]入線のDE10 1099は国鉄色<ref>{{Cite web|date=2016-12-21 |url=https://response.jp/article/2016/12/21/287370.html |title=東武SL列車プロジェクト、譲渡車両の最終便 DE10 1099 が引き渡し回送 |publisher=[[Response.]] |accessdate=2020-08-23}}</ref>、2020年4（令和2年）4月入線のDE10 1109号機は、かつて[[北斗星 (列車)|「北斗星」]]牽引機として[[ブルートレイン (日本)|ブルートレイン]]に合わせたデザインへと変更された[[北海道旅客鉄道|JR北海道]]の[[国鉄DD51形ディーゼル機関車|DD51形]]を模した、青色に金帯の塗装、キャブには星の模様となっている（なお譲渡時にはキャブの星の模様は無なかった）<ref>{{Cite press release|url=https://www.tobu.co.jp/cms-pdf/releases/20200720120934fYUWPllo2KeWvQVUiEdU5g.pdf|archiveurl=https://web.archive.org/web/20200720083600/https://www.tobu.co.jp/cms-pdf/releases/20200720120934fYUWPllo2KeWvQVUiEdU5g.pdf|format=PDF|language=日本語|title=真岡鐵道で運行していたSL（C11形325号機）を2020年7月30日に譲受します! 〜SLの譲受に合わせDLと客車の体制も整え2機体制を確保し、乗車機会をさらに提供します〜|publisher=東武鉄道|date=2020-07-20|accessdate=2020-08-01|archivedate=2020-07-20}}</ref><ref>{{Cite web|date=2020-04-04 |url=https://trafficnews.jp/post/95285 |title=DE10形ディーゼル機関車が東武鉄道へ 2両目は青色に金帯の塗装に！ |publisher=[[乗りものニュース]] |accessdate=2020-08-23}}</ref><ref>{{Cite web|title=C11 325が青いDE10・14系客車と並ぶ 東武はSL2機体制へ {{!}} 鉄道ニュース|url=https://tetsudo-ch.com/10584921.html|website=鉄道チャンネル|accessdate=2020-08-25|language=ja|last=鉄道チャンネル}}</ref>。

* [[衣浦臨海鉄道]] - DE10形と同型の[[衣浦臨海鉄道KE65形ディーゼル機関車|KE65形]]が在籍。新製したものと[[日本国有鉄道清算事業団|国鉄清算事業団]]から購入したものとがある。

* [[樽見鉄道]] - [[樽見鉄道TDE10形ディーゼル機関車|TDE10形・TDE11形]]が過去に存在し、衣浦臨海鉄道や西濃鉄道からの譲渡車機もあった。1両がジェイアール貨物・北関東ロジスティクス（旧・高崎運輸）に譲渡されたが、それ以外は[[2007年4]]（平成19年）4月までに廃車された。

* [[神岡鉄道]] - JR四国からDE10 1005の譲渡を譲受け（部品確保用にDE10 1010号車も譲受）し、KMDE101として貨物列車牽引に使用されたが、[[2002年]]（平成14年）に廃車となった。

* [[西濃鉄道]] - 自社の[[西濃鉄道DD40形ディーゼル機関車#DD401|DD401]]の代替のため、[[1991年より]]（平成3年）に国鉄清算事業団からDE10 148を購入し、車番をDE10 501に変更して使用した。2021年（令和3年）[[5月]]に上述の秋田臨海鉄道事業廃止に伴い、DE10 1251を授譲受<ref name=":0" /><ref name=":1" /><ref>{{Cite web|url=https://railf.jp/news/2021/06/23/202000.html|title=もと秋田臨海鉄道DE10 1251が西濃鉄道へ|accessdate=2021/09/12|publisher=『鉄道ファン』（交友社）}}</ref>。DE10 501は2021同年[[9月]]に機関区脇で解体された。

* [[嵯峨野観光鉄道]] - JR西日本より譲渡された[[嵯峨野観光鉄道DE10形ディーゼル機関車|DE10 1104]]が在籍。トロッコ列車牽引に使用される。

* ジェイアール貨物・北関東ロジスティクス（旧・高崎運輸） - [[倉賀野駅#貨物駅|倉賀野駅]]及および[[熊谷貨物ターミナル駅]]の構内入換用。倉賀野駅の使用機は[[2018年]]（平成30年）に、熊谷貨物ターミナル駅の使用機は[[2019年]]（平成31年 / 令和元年）に、それぞれ新鶴見機関区の[[JR貨物HD300形ディーゼル機関車|HD300形]]に置き換え。

* ジェイアール貨物・西日本ロジスティクス（旧・関西フレートサービス → ジェイアール貨物・関西ロジスティクス） - JR貨物より譲渡されたDE10 1082が在籍。[[大阪貨物ターミナル駅]]の構内入換用。岡山機関区のDE10 1181に置き換わる形で、[[2020年]]（令和2年）[[6月15日]]をもって運行を終了した<ref>{{Cite news|url=https://railf.jp/news/2020/06/09/201000.html|title=大阪貨物ターミナルの入換機にヘッドマーク|newspaper=鉄道ニュース (鉄道ファン)|date=2020-06-09|accessdate=2020-06-17}}</ref>。

|それまで同地で保存展示されていた[[国鉄C58形蒸気機関車#C58 363|C58 363]]が「[[SLパレオエクスプレス]]」に起用されるために搬出された後にのち、国鉄時代に廃車となった同機が展示されたが、。しかし露天の状態で塗り直しもされず、2015年（平成27年）に解体される直前には、塗装のほとんどが錆びにより剥がれていた。

|国鉄時代に廃車となって以降、長年にわたりJR四国多度津工場に保管され、同工場一般公開時などに公開されていた。[[2014年]]（平成26年）に四国鉄道文化館南館の開館に伴い移設されている。機関部分にはアクリルがはめられている。

|2003年（平成15年）に解体。

* [[石井幸孝]] 『DD51物語 - 国鉄ディーゼル機関車2400両の開発と活躍の足跡』 （JTBパブリッシング、2004年） ISBN 453305661X

* 四国鉄道学園 『<small>新訂</small> DE10形ディーゼル機関車（量産形） <small>付DE11形</small>』 （[[交友社]]、1967年）

* ネコ・パブリッシング RailMagazine 2009年11月号（No (No.314）P162314) p.162

* 沖田祐作 編『機関車表 国鉄編II 電気機関車・内燃機関車の部』（ネコ・パブリッシング RailMagazine 2008年10月号（No (No.301）301) 付録CD-ROM）