「誹謗中傷」の版間の差分
削除された内容 追加された内容
編集の要約なし タグ: 差し戻し済み ビジュアルエディター モバイル編集 モバイルウェブ編集 |
2022年3月17日 (木) 15:07 Floe~jawiki氏の版まで戻し 注釈を含めて独自研究多数 タグ: 手動差し戻し サイズの大幅な増減 |
||
1行目:
{{WikipediaPage||Wikipedia:個人攻撃はしない}}
{{Wiktionary pipe}}
'''誹謗中傷'''(ひぼうちゅうしょう)は、根拠のない[[悪口]]を言いふらして、他人を傷つける行為である<ref>{{Cite web|title=誹謗中傷(ヒボウチュウショウ)とは|url=https://kotobank.jp/word/%E8%AA%B9%E8%AC%97%E4%B8%AD%E5%82%B7-684665|website=コトバンク|accessdate=2020-05-27|language=ja|last=デジタル大辞泉}}</ref><ref name=":2" /><ref name=":3" /><ref group="注釈" name=":4" />。
保護されるべき[[批判]]や非難と混同されやすいが、批判とは「相手の行動や主張に対する判定・評価、相手への反論」であり、主観的または客観的に良い点と悪い点を判別し判定・評価すること、またはこのように直すべきとした建設的な指摘やアドバイスすることである。非難は(アドバイスなど提案的な内容を伴わない)落ち度や過失・欠点などを指摘して責めとがめること<ref group="注釈">非難は批判と異なり、なぜ問題なのか、どうすれば改善できるのかなどの提案的な内容を含まない。問題点と指摘されたものが実は問題とは言えず、指摘した側の単なる思い込みであるというケースもある。</ref>である<ref>{{Cite web|title=「批判」と「非難」の違いとは 後者は欠点を指摘するだけ|url=https://news.livedoor.com/article/detail/14856063/|website=ライブドアニュース|accessdate=2021-01-23|language=ja}}</ref><ref name=":2">{{Cite web|title=「誹謗中傷」と「批判」の違いは? 法律の専門家に聞いた“線引き”と悪質投稿なくす解決策(ENCOUNT)|url=https://encount.press/archives/100566/|website=ENCOUNTス|accessdate=2021-12-15|language=ja}}</ref><ref name=":3">{{Cite web|title=「批判と中傷の違い」を説明するマンガがTwitterで話題に (2016年3月16日掲載)|url=https://news.livedoor.com/article/detail/11303279/|website=ライブドアニュース|accessdate=2021-01-23|language=ja}}</ref>。
== 概要 ==▼
批判と非難と称しても、根拠そのものに[[瑕疵]]がある場合、非難の度が過ぎている場合、更には客観的事実であっても脅迫的又は批判の対象とすべきではない内容(容姿へのネガティブな指摘など)の場合は、起訴された際には誹謗中傷と同様に罪に問われる<ref group="注釈" name=":4">刑事的には、個人に対する誹謗中傷では「名誉毀損罪」「侮辱罪」、企業や組織に対するものでは「信用毀損罪」「業務妨害罪」が該当する。一方で、民事上は不法行為に基づく損害賠償や慰謝料を請求される場合がある。例えば、誹謗中傷を書き込んだ場合では数十万円の賠償金、執拗に書き込みを続けるなど悪質性が認められるケースでは100~200万円の賠償金もあり得る。また、「死ね」「死ねばいいのに」「消えろ」といった誹謗中傷では「自殺教唆罪」が該当する。相手の容姿に関する「ブス」「太っている」「老けている」といった誹謗中傷を名指し又は相手のSNSのコメント欄に投稿した場合は、責任を問われる可能性がある。</ref><ref name=":2" />。デマの安易な流布による誹謗中傷被害が[[インターネット]]の一般普及以降から拡大傾向にあり、[[人権]]問題となっている<ref>{{Cite web|title=出来心では済まされないネットでの誹謗中傷の大きな代償|url=https://securitynews.so-net.ne.jp/topics/sec_20054.html|website=セキュリティ通信|accessdate=2020-05-27|language=ja}}</ref>。特に[[Twitter]]や[[Instagram]]、[[LINE (アプリケーション)|LINE]]など、インターネット上で展開される諸外国の[[ソーシャル・ネットワーキング・サービス|ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)]]などの事業者が誹謗中傷や殺傷脅迫者逮捕のための警察による開示要請さえも無視していることが問題になっている<ref>{{Cite web|title=プロバイダー法改正でも放置されるネットの誹謗中傷(時事通信)|url=https://www.jiji.com/jc/v4?id=20210430netchusho0001|website=時事ドットコムニュース|accessdate=2021-12-15|language=ja}}</ref>。
▲== 概要 ==
{{Wiktionary|誹謗|中傷}}
「誹謗中傷」は、「誹謗」と「中傷」を合わせた言葉である。
27 ⟶ 16行目:
これら二語が並列して「誹謗中傷」と表現されることがある。「誹謗中傷」が動詞化して([[サ行変格活用|サ変]]動詞化して)「誹謗中傷する」という用法も見られる。
==
{{See also|虚偽報道}}
== インターネット
{{See also|ネットいじめ}}
[[インターネット]]上での書き込みは[[匿名]]性が高く、自分の意見を発することが他のメディアよりも容易である。この事は、書き込みを読む側の気持ちに配慮せず、無思慮に掲示板やホームページに誹謗中傷を含んだ文言を書き込む、といった行為に繋がりかねない。
52 ⟶ 39行目:
12月には、ツイッターで木村を中傷する内容の投稿をした侮辱容疑で男が書類送検される方針であることが明らかになった<ref name=":1">{{Cite web|title=木村花さん中傷、書類送検へ 20代男が投稿、侮辱容疑―警視庁:時事ドットコム|url=https://www.jiji.com/jc/article?k=2020121600736&g=soc|website=時事ドットコム|accessdate=2020-12-16|language=ja}}</ref>。中傷の内容は「生きている価値あるのかね」「いつ死ぬの?」といった内容で、いずれもツイッターで木村への返信の形でされたものだった<ref>{{Cite web|title=【独自】「テラハ」木村花さん自殺、「いつ死ぬの?」と中傷した男を書類送検へ : 社会 : ニュース|url=https://www.yomiuri.co.jp/national/20201216-OYT1T50188/|website=読売新聞オンライン|date=2020-12-16|accessdate=2020-12-16|language=ja}}</ref>。
=== 指殺人
[[大韓民国|韓国]]では、SNSで誹謗中傷を書き込み、特にその対象となりやすい著名人を自死に追い込むことを示す「指殺人」という俗語がある。悪質な書き込みは、パソコンのキーボードや携帯電話を「指」で操作して簡単に行えるためこの用語がある<ref>{{Cite web|title=「ネットいじめ」「指殺人」世界でも問題視 法整備求める声も|url=https://www.sankeibiz.jp/workstyle/news/200525/cpd2005251930003-n1.htm|website=SankeiBiz|date=2020-05-25|accessdate=2022-01-09|language=ja|first=SANKEI DIGITAL|last=INC}}</ref>。また、悪質なリプライ(返信)を意味する「悪プル」という言葉も定着している<ref>{{Cite web|title=ハラさん犠牲「指殺人」「悪プル」死に追いやった誹謗中傷“ネット強国”韓国が抱える闇 - スポニチ Sponichi Annex 芸能|url=https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2019/12/22/kiji/20191221s00041000381000c.html|website=スポニチ Sponichi Annex|accessdate=2022-01-09|language=ja}}</ref>。
76 ⟶ 63行目:
加害者になりやすい層についての見解は、専門家の間でも様々であるが「無職者や休職中であるなど、時間があり、社会に対して恨みを持つ低所得者」([[田代光輝]]・服部哲『情報倫理』2013年)<ref name="吉野2018" />、「属性や社会的立場は様々であるが、共通して暇で、劣等感がある人物が多い」(小木曽健・2021年)<ref>{{Cite journal|和書|author=小木曽健|title=SNS「誹謗中傷」に負けないために|url=https://www.kokusen.go.jp/wko/pdf/wko-202110_02.pdf|journal=国民生活|issue=110|pages=5-7|publisher=国民生活センター|date=2021-10}}</ref>といったものがある。誹謗中傷事件を扱う弁護士の[[清水陽平]]は「男性が若干多いものの、女性も相当数誹謗中傷を行っていること、定職についていないなど年収が低く安定していない人が多く、精神疾患を抱えている人も多い」との見解を示す<ref name="吉野2018" />。一方、[[計量経済学]]者の[[田中辰雄 (経済学者)|田中辰雄]]と[[山口真一]]はネット炎上参加者のデータ分析から、「男性」「若年」「子供と同居」「高い年収」「ラジオ利用時間」「ソーシャルメディア利用時間」などの属性が統計的に[[有意]]と示し<ref>{{Cite web|url=https://www.glocom.ac.jp/wp-content/uploads/2016/04/20160510_Yamaguchi.pdf|title=ネット炎上の研究:「炎上の分類・事例と炎上参加者属性」|author=山口真一|date=2016|accessdate=2022-3-16}}</ref>、また山口は主任・係長クラス以上の者が多いこと(炎上参加者で31%、非参加者で18%)を示す<ref>{{Cite web|url=https://toyokeizai.net/articles/-/378777|title=ネット炎上参加者「実は高年収」という仰天実態|work=東洋経済オンライン|publisher=東洋経済新報社|date=2020-10-7|accessdate=2022-3-16}}</ref>。社会学者の吉野ヒロ子はこうした報告ごとのギャップについて「炎上について投稿したことがあるというレベルの参加者と、被害者が法的措置を取らざるを得ないような悪質な誹謗中傷を行っている参加者との違いと考えられる」と指摘する<ref name="吉野2018">{{Citation|author=吉野ヒロ子|title=ネット炎上を生み出すメディア環境と炎上参加者の特徴の研究|chapter=1.3.2 誰がなぜ参加しているのか|pages=19-20|date=2018|id={{NDLJP|11167888}}}}</ref>。
===
コラムニストの[[尾藤克之]]は米国社会学者[[ピーター・サロベイ]]の論文を引用し誹謗中傷は妬みによって引き起こされると解説した。<ref>[https://otonanswer.jp/post/98765/ 人はなぜ、「悪口」をやめられないのか?(オトナンサー)].2021年10月29日閲覧。</ref>
100 ⟶ 85行目:
* [[名誉毀損]]
* [[メディア・リテラシー]]
* [[ネット・リテラシー]]
* [[ルサンチマン]]
|