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| 画像説明 = 月光仮面 左はどくろ仮面
| ジャンル = テレビドラマ
| 放送時間 = 18:00 - 18:30(第1部第1話)<br />月曜 - 土曜 18:00 - 18:10(第1部2話以降)<br />日曜18:00 - 18:30(第2部 - 第3部8話まで)<br />日曜19:00 - 19:30(第3部9話 - 第5部まで)
| 放送分 =
| 放送枠 =
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漫画化された後に実写[[映画]]化されている。その後、1972年に[[テレビアニメ]]化、1981年に実写映画化、1999年にはキャラクターを転用したテレビギャグアニメ「ごぞんじ!月光仮面くん」も制作された。
 
長年にわたって「日本初のフィルム収録によるテレビ映画」と言われていたが、本作以前の1957年に放送を開始していた『[[ぽんぽこ物語]]』のフィルムが2019年に発見され、現在はそちらが日本初とされている<ref>{{Cite news|url= https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3551371.html |title= 国産TVドラマ第1号の原盤、61年ぶりに倉庫から発見 |newspaper= TBS NEWS |date= 2018-12-17 |accessdate= 2021-11-27 |archiveurl= https://web.archive.org/web/20181217132705/https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3551371.html |archivedate= 2018-12-17 }}</ref>。
 
=== 企画経緯 ===
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野外場面でのバックグラウンドには頻繁に鳥の鳴き声が使われており、それもほぼ全てが同じものである。主に[[サンコウチョウ|三光鳥]]の鳴き声で、その間から[[ホトトギス|時鳥]]や[[ウグイス|鶯]]がさえずり聞こえるというものである。この効果音は、これらの鳥類の生息環境でない場所でも平気で使われている。また夜のシーンになるたびに、夜間を強調するため毎回同じ犬の遠吠えが使われている。効果音は東宝から無断借用されたものもあるという<ref name="石橋14浅井" />。
 
[[武田薬品工業]]の1社提供による『[[タケダアワー]]』第2回作品であり、作品中に「武田薬品の栄養たっぷりの[[プラッシー]]ですね」などといった台詞や武田薬品の広告が度々登場する{{Sfn|石橋春海|2014|p=11|loc=「劇中の武田薬品と広告塔」}}。
 
=== 反響 ===
川内作詞、小川寛興作曲の主題歌『月光仮面は誰でしょう』(歌は近藤よし子、キング子鳩会)と共に子どもたちの圧倒的な支持を受け、平均視聴率は40%、最高視聴率は67.8%(東京地区)を記録し、放送期間は当初の3ヶ月から大幅に延長された<ref name = "画報" />。放送時間には[[銭湯]]から子どもの姿が消えたという<ref name="大全小林" />。『月光仮面は誰でしょう』のレコードは当時の子ども向け楽曲としては異例の10万枚以上<ref>長田暁二『昭和の童謡アラカルト―戦後編』ぎょうせい、1985年、174頁。ISBN 4-324-00124-3。</ref> を売り上げる大ヒットとなった。
 
[[宣弘社]]社長の[[小林利雄]]は、当初は制作を間に合わせるのに手一杯で反響を気にしていなかったが、次第に手応えを実感するようになったという<ref name="大全小林" />。小林は[[東芝]]に子供たちが集まりそうな場所へ[[街頭テレビ]]の設置を依頼し、これも人気を博した<ref name="大全小林" />。その後、視聴者の子供たちから「(10分では)すぐに終わってしまう」との要望が殺到したことをうけ、TBSは番組枠を30分に拡大した<ref name="大全小林" />。
 
[[タカトクトイス|タカトク]]のお面などの関連商品もヒットした。それらは全て無許諾商品で、当時は[[マーチャンダイジング]]という発想もなかったため、宣弘社社長の小林利雄は「ああいうのは番組の宣伝につながるわけですから、『どうぞ、どんどんやって下さい!』と応えて、お金なんかもらわなかったですよ」と述べている<ref name="大全小林" />。
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月光仮面の実際の衣装の色は白ではなく薄黄色だった。マントは表が黄色、裏地は黒だった<ref name="宇宙船">{{Cite journal|和書 |editor=杉先睦雄 |year = 1998-09-01 |title = 国産TVヒーロー誕生!! 東映初期ヒーロー |journal = [[宇宙船 (雑誌)|宇宙船]] |issue = 1998 Vol.85 |page = 102-103 |publisher = [[朝日ソノラマ]]}}</ref>。カラーで掲載される際や実写の着ぐるみやフィギュアではその色で塗色されている。
 
悪事のあるところへオートバイ{{efn|当時は一般のオートバイで名称などはなかった。}}に乗って駆け付け、「月光仮面の歌」とともに颯爽と現れ、悪を蹴散らし正しい人々を救い出す。月光仮面は自らの正義の心と身ひとつによって悪を懲らしめる。常人離れしたジャンプ力(片足跳びである)を持っており、瞬間的に他の場所に現れることが出来る。
 
'''「憎むな、殺すな、赦'''(ゆる)'''しましょう」'''という理念を持ち{{efn|原作者の川内は、晩年の「[[おふくろさん騒動]]」を契機に世情を鑑みて、最後の「赦しましょう」という一句を再考し、2007年に復刻された小説版では'''「憎むな、殺すな、真贋'''(まこと)'''糺'''(ただ)'''すべし」'''と変更している。これは問いただすというよりも改心を促すような意味合いであることが補足されている。}}、悪人といえども懲らしめるだけで過剰に傷つけることはなく、人命は決して奪わない。武器として2丁の[[自動拳銃]]を持っているが、もっぱら威嚇と牽制に使い、発砲しても悪人の武器を撃ち落とすためにしか使わない。
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; 祝 十郎(いわい じゅうろう)
: 私立探偵。五郎八とカボ子を助手に、自宅兼事務所の「祝探偵事務所」を構えている。明晰な頭脳と高い運動能力を持ち、警察から絶大な信頼を得ている。松田警部の依頼を受けて様々な事件を追う。銃の携帯者であり、これは[[警視庁]]も公認である。
: 祝が姿を消すと月光仮面が現れ、月光仮面が姿を消すと祝が現れることが多いことから「月光仮面の正体」と目されることもあるが、当時のオープニングのテロップでは(月光仮面:?)、(祝十郎:大瀬康一)と表記される場合があり、祝十郎が月光仮面だとは断定されていない{{efn|後の再放送では月光仮面/祝十郎:大瀬康一で統一されている。}}。
; 袋 五郎八(ふくろ ごろはち)
: 祝の助手。力が強いがおっちょこちょいで、しばしば失敗をするが、とても人が良い。[[コメディリリーフ]]的存在。月光仮面の衣装を着けて、身代り役を務めたこともあった。
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* カボ子 - 宇野よし子(第1部) / 日輪マコ(第2部) / [[久里千春]](第4部) / 布地由起江(第5部)
* 繁 - [[日吉としやす]]
* 木の実 - 猿若久美恵(第1、2部) / 山田のり子{{efn|後の童謡作曲家の三平典子{{Sfn|石橋春海|2014|pp=14-15|loc=「「月光仮面」2代目木の実 Interview 山田のり子(現:三平典子)」}}。}}第3部以降)
* 松田刑事部長 - 佐藤一郎(第1部) / 千葉隆三(第2部以降)
* 山本記者 - [[大塚周夫]](第1、2部) / 花田京介(第4部) / 田中邦明(第5部)
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撮影中に月光仮面役の大瀬康一が足を骨折し、途中から祝十郎はインドへ行ったという設定になり、月光仮面役は赤尾関三蔵が務めた<ref name="大全小林" />。
 
; 「国際スパイ団」{{efn|『[[全怪獣怪人]] 上巻』では、名称を'''どくろ団'''と記載している<ref name = "全怪獣39">{{Harvnb|全怪獣怪人 上|1990|p=39}}</ref>。}}
: その名の通り、「ジョー発爆弾」を狙って日本に上陸したスパイ団。首領は「どくろ仮面」という髑髏の面を着けた黒ずくめの男。
 
====. 放映リスト(第1部) ====
{| class="wikitable" style="font-size:small"
|-
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滅亡したバラダイ王国の巨億の財宝のありかを示す「天・地・人」の3つの「黄金の鍵」を巡って、王国に敵対したサタン一族の末裔「サタンの爪」が日本在住のアフナリカ・シャバナン殿下を殺害し、「地の鍵」を奪った。そして祝のもとに、戦時中、東南アジアのジャングルで謎の老人から「人の鍵」を託されたという浅香(演:[[高塔正翁|高塔正康]])という男が現れた。残る「天の鍵」は、大阪に住むシャバナン殿下の愛人だった女性とその娘フジコのもとにあった。東京と大阪を往復する、祝・五郎八とサタンの爪一味の虚々実々の駆け引きが展開されるなか、やがて舞台は遠い東南アジアに移っていく。
 
月光仮面の敵役としてバラダイ王国の財宝を狙う「サタンの爪」(スラバ=サタン)が登場する。この「サタンの爪」は1980年代中ごろに、ビデオデッキのテレビコマーシャルに月光仮面とともに新規造形で出演している。
 
サタンの部下「ハンチングの由」(演:[[宮田洋容・布地由起江|宮田洋容]])の改心が後半のクライマックスになっており、由は今わの際で月光仮面の素顔を見せてもらうことを望み、その正体を知ったただ一人の人物となった。遠い東南アジアのバラダイの地では、月光仮面はオートバイではなく白馬に乗って現れた。
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再放送用のフィルムでは初めの方の回のタイトルが「'''パ'''ラダイ王国の秘'''密'''」と誤記されている<ref name="石橋14" />。
 
; 「サタンの爪」
: 不気味な仮面をつけた人物で、本名はスラバ=サタンといい、数百年前にバラダイ王国を排斥されたサタン一族の末裔である。普段は「アジア民族文化研究所」の帰化人所長結城になりすましている。「バラダイ王国再興の暁に家臣として重用する」との約束のもと、本国の部下と日本人の部下を多数従えており、資金も豊富で、特殊爆弾や垂直離着陸の出来るジェット機を備えている。
 
====. 放映リスト(第2部) ====
{| class="wikitable" style="font-size:small"
|-
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:「殺し屋ジョー」と名乗る男(演:高塔正康)が首領を務めている。部下は黒覆面に胸に白地の「X」の入った黒服を着こんでいる。
 
====. 放映リスト(第3部) ====
{| class="wikitable" style="font-size:small"
|-
346行目:
死んだはずの人物が、黒メガネに白マスクの神出鬼没の幽霊となって全国に現れ、金品を強奪する。「鈴木地質学研究所」が襲われ、鈴木所長が幽霊に殺された。やがて幽霊たちは東京月島近辺に出没し、国民をパニックに陥れるのだった。事件を追う祝に、月光仮面は謎のフィルムを託した。祝は事件の影に念法者・竹林賢法の超能力があるのではないかと睨む。そして竹林は月島を票田とする谷川代議士と瓜二つだった……。
 
; 幽霊党
: 一つ目の模様の入った黒覆面を被っている。竹林賢法(演:高塔正康)という念法者を首領とし、月島の地下にある秘密を狙って暗躍する。
 
====. 放映リスト(第4部) ====
{| class="wikitable" style="font-size:small"
|-
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上述にある、1959年3月の『[[週刊新潮]]』を相手取った川内の名誉毀損提訴の影響を受けて、内容がそれ以前よりもおとなしいものになっている。
 
; 「どくろ仮面」
: 第一部のどくろ仮面とは別人で<ref name="石橋14" />、毒薬研究の大家白神博士の開発した毒薬を狙って暗躍する。この毒を貯水池に流し込み、東京都民皆殺しまで謀った。国際スパイ団を率いており、正体は意外な人物だった。
 
====. 放映リスト(第5部) ====
{| class="wikitable" style="font-size:small"
|-
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:* 脚本 - 川内康範
:* 撮影 - 星島一郎
:* 音楽 - [[小川寛興]]
:* 出演 - [[大村文武]](祝十郎)、[[宇佐美淳也]]、峰博子、[[柳谷寛]](五郎八)、小宮光江、他
:
445行目:
:* 脚本 - 川内康範
:* 撮影 - 星島一郎
:* 音楽 - [[小川寛興]]
:* 出演 - 大村文武(祝十郎)、[[佐々木孝丸]](どくろ仮面)、宇佐美淳也、小宮光江、峰博子、[[山本麟一]]、他
:
453行目:
:* 脚本 - 川内康範、織田清司
:* 撮影 - 星島一郎
:* 音楽 - [[小川寛興]]
:* 出演 - 大村文武(祝十郎)、[[植村謙二郎]](サタンの爪)、[[松島トモ子]]、[[月丘千秋]]、柳谷寛(五郎八)、[[若水ヤエ子]]、他
:
480行目:
:* 出演 - 大村文武(祝十郎)、柳谷寛(五郎八)、若水ヤエ子、岡譲司、住田知仁、山東昭子、[[梅宮辰夫]]、他
 
=== 1981年版  『月光仮面 THE MOON MASK RIDER』 ===
: 1981年3月14日公開、108分。プルミエ・インターナショナル=ヘラルド・エンタープライズ製作。[[日本ヘラルド映画]]配給。同時上映は『[[おじゃまんが山田くん]]』。
 
カラー制作された劇場版新作。時代設定はテレビ版の20数年後である。敵は「愛」を説きながら閉鎖的な[[コミューン]]を建設し、その裏でテロリズムを肯定し、武力による政府の転覆を企む[[カルト教団]]「ニューラブカントリー」。軍服を着込み、破壊活動やテロ、強盗を行う反社会的闘争を行う一方で集団自殺の予行を繰り返す狂信的な宗教集団であり、撮影当時の数年前に[[ガイアナ]]で起きた[[人民寺院]]事件や、その当時までの各種テロ事件がそのモデルとなっている。肩書も「正義の味方」から「愛の助っ人」に変更されている。月光仮面は極薄手の特注FRP製ヘルメットを着用しているが、これは1972年のアニメ版で、ターバンからヘルメットにデザインが変更になったことを受けたものである。許認可を受けたヘルメットではなく、同じくアニメ初出のデザインに題材を取ったフルカウルタイプのオートバイ{{efn|後述の通り本作品にて「ムーンライト号」という固有名称が明らかにされた。}}同様、ムーンクラフト社によって製作された。アクションシーンはすべて生身で演じており、合成特撮が使用されていない<ref name="日本特撮・幻想映画">{{Cite book|和書|author=石井博士ほか|title=日本特撮・幻想映画全集|year=1997|publisher=勁文社|page=274|isbn=4766927060}}</ref>。
 
製作決定後は大々的な前宣伝がなされ、公開前年10月にはマスコットガール選考会が[[帝国ホテル]]にて行われた。応募者は1300人とされ、最優秀賞に選ばれた斉藤智美(現・斉藤巴美)には本編への出演とレコードデビューが用意された。他、[[さっぽろ雪まつり]]や全国[[警察]]の[[交通安全]]キャンペーンなどのイベントにも月光仮面やムーンライト号{{efn|この名称は後述の通り、アニメ版の設定が初出である。}}とともに登場した。斉藤は東京出身ではあるが、早々に名古屋へ移り住んでいたため、名古屋地区の劇場でのみ「名古屋出身の斉藤智美!月光仮面でデビュー!」といった特殊な予告編が流された{{Sfn|DVD付属解説書}}。
 
英語表記は、一般には「[[:en:Moonlight Mask|Moonlight Mask]]」が用いられるが、本作品の英版主題歌では「Moon Masked Rider」となっている。これは当時すでに英訳されていた『仮面ライダー』の英題が「Masked Rider」だったことに合わせたもの。
==== スタッフ ====
::*企画 - 愛企画センター
::*製作監修・音楽 - [[川内康範]] (音楽編曲 - [[池多孝春]])
::*製作者 - 古川博三、[[増田久雄]]
::*監督 - [[澤田幸弘]]
::*脚本 - 川内康範、澤田幸弘
::*撮影 - 山崎善弘
::*照明 - 矢部一男
::*録音 - 信岡実
::*編集 - 鈴木晄
::*美術 - 徳田博
::*助監督 - 高橋芳朗
::*製作担当 - 堀井健一
::*音響効果 - [[小島良雄]]
::*擬闘 - 松尾悟
::*銃器・火薬 - 橋本俊雄、鈴村高正、関山修
::*カースタント - マイク三石スタントマンチーム([[三石千尋]]、[[野中義文]]、池本良宜)
::*現像 - [[IMAGICA|東洋現像所]]
::*スタジオ - [[にっかつ撮影所]]
 
==== スタッフ・キャスト(1981年版) ====
:;
:* 企画 - 愛企画センター
:; 主題歌
:* 製作監修・音楽 - [[川内康範]] (音楽編曲 - [[池多孝春]])
::* オープニング主題歌 - 「月光仮面は誰でしょう」 作詞/川内康範、作曲/小川寛興、歌/[[水島康宏]]、[[こまどり児童合唱団]]
:* 製作者 - 古川博三、[[増田久雄]]
::* エンディング主題歌 - 「愛の助っ人」 作詞・作曲/川内康範、編曲/横尾正弘、歌・演奏/ノーザン・ライツ ※本作がメジャーデビューとなるバンドで、1979年下北沢音楽祭で優勝の経歴がある
:* 監督 - [[澤田幸弘]]
::* 挿入歌 - 「そこにいる人どうしたの」 作詞・作曲/川内康範、編曲/横尾正弘、歌・演奏/ノーザン・ライツ ※「愛の助っ人」とカップリングで東芝EMI(当時)からシングルレコードが発売された他、主演の桑原によるカバー版もリリースされたが劇中では未使用である
:* 脚本 - 川内康範、澤田幸弘
:; 出演
:* 撮影 - 山崎善弘
::* ジョージ小原 - 桑原大輔
:* 照明 - 矢部一男
::* 巻村幾子 - [[志穂美悦子]]
::* 松田警部録音 - [[藤琢也]]
:* 編集 - 鈴木晄
::* 松田正人 - [[井上純一 (俳優)|井上純一]]
:* 美術 - 徳田博
::* 松田のぞみ - [http://www.teichiku.co.jp/teichiku/artist/rintomo/profile/profile.html 斉藤智美](現 斉藤巴美)
:* 助監督 - 高橋芳朗
::* 竹林賢法 - [[鈴木瑞穂]]
::* 黒木公明製作担当 - [[地武男]]健一
::* 豊橋浩介音響効果 - [[原田大二郎小島良雄]]
:* 擬闘 - 松尾悟
::* 片貝誠 - [[五代高之]]
:* 銃器・火薬 - 橋本俊雄、鈴村高正、関山修
::* 緒形進平 - [[内田喜郎]]
:* カースタント - マイク三石スタントマンチーム([[三石千尋]]、[[野中義文]]、池本良宜)
::* 中山めぐみ - [[降矢由美子]]
:* 現像 - [[IMAGICA|東洋現像所]]
::* 吉岡刑事 - [[椎谷建治]]
:* スタジオ - [[にっかつ撮影所]]
::* 相川刑事 - サイトウヒロシ
; 主題歌
::* ジュリー・チャン - [[長江英和]]
:* オープニング主題歌 - 「月光仮面は誰でしょう」 作詞/川内康範、作曲/小川寛興、歌/[[水島康宏]]、[[こまどり児童合唱団]]
::* クラーク・坂井 - [[山西道広]]
:* エンディング主題歌 - 「愛の助っ人」 作詞・作曲/川内康範、編曲/横尾正弘、歌・演奏/ノーザン・ライツ ※本作がメジャーデビューとなるバンドで、1979年下北沢音楽祭で優勝の経歴がある
::* ウィター・ション - [[清水宏 (俳優)|清水宏]]
:* 挿入歌 - 「そこにいる人どうしたの」 作詞・作曲/川内康範、編曲/横尾正弘、歌・演奏/ノーザン・ライツ ※「愛の助っ人」とカップリングで東芝EMI(当時)からシングルレコードが発売された他、主演の桑原によるカバー版もリリースされたが劇中では未使用である
::* リック・沢田 - [[森大河]]
; 出演
::* 新聞記者 - [[晴乃ピーチク・パーチク|晴乃ピーチク]]
:* ジョージ小原 - 桑原大輔
::* 小柳巡査 - [[Bro.TOM|小柳トム]]
::* トミー・チン巻村幾子 - [[ジョニー大倉志穂美悦子]]
::* 松田警刑事 - [[鈴木ヤスシ藤岡琢也]]
:* 松田正人 - [[井上純一 (俳優)|井上純一]]
::* タイガー・尾崎 - [[ガッツ石松]]
:* 松田のぞみ - [http://www.teichiku.co.jp/teichiku/artist/rintomo/profile/profile.html 斉藤智美](現 斉藤巴美)
::* 末松刑事 - [[桜井センリ]]
::* 東条寺恭作竹林賢法 - [[小松方正鈴木瑞穂]]
:* 黒木公明 - [[地井武男]]
::* 他   [[草薙良一]]、[[幸田宗丸]]、[[内田稔]]、小田俊彦、[[市村博]]、[[谷口香]]、園めぐみ、[[姫ゆり子]]、倉沢映子、佐藤ゆき子、[[藤枝亜弥]]、[[鶴岡修]]、沢田情児、大川利治、[[入江正徳]]、山本庄助、[[御友公喜]]、永田博文、鈴木誠一、山崎義和、[[垂木勉]]、沢井正延、三星光男、[[徳田耕一]]、椎原忠彦、高木清、宮内彰、[[梁川りお|浜田みどり]]、本間章子、黒田文子、島田久美、山形由美子、湊俊一、久遠利三
:* 豊橋浩介 - [[原田大二郎]]
::* 月光仮面 - [[荻原紀]]、[[二家本辰己]]<ref>[http://www.nikkatsu.com/interview/200704/vol19_1.html vol.19 殺陣師・スタント 二家本辰己さん] - 日活</ref>
:* 片貝誠 - [[五代高之]]
: カラー制作された劇場版新作。時代設定はテレビ版の20数年後である。敵は「愛」を説きながら閉鎖的な[[コミューン]]を建設し、その裏でテロリズムを肯定し、武力による政府の転覆を企む[[カルト教団]]「ニューラブカントリー」。軍服を着込み、破壊活動やテロ、強盗を行う反社会的闘争を行う一方で集団自殺の予行を繰り返す狂信的な宗教集団であり、撮影当時の数年前に[[ガイアナ]]で起きた[[人民寺院]]事件や、その当時までの各種テロ事件がそのモデルとなっている。肩書も「正義の味方」から「愛の助っ人」に変更されている。月光仮面は極薄手の特注FRP製ヘルメットを着用しているが、これは1972年のアニメ版で、ターバンからヘルメットにデザインが変更になったことを受けたものである。許認可を受けたヘルメットではなく、同じくアニメ初出のデザインに題材を取ったフルカウルタイプのオートバイ{{efn|後述の通り本作にて「ムーンライト号」という固有名称が明らかにされた。}}同様、ムーンクラフト社によって製作された。アクションシーンはすべて生身で演じており、合成特撮が使用されていない<ref name="日本特撮・幻想映画">{{Cite book|和書|author=石井博士ほか|title=日本特撮・幻想映画全集|year=1997|publisher=勁文社|page=274|isbn=4766927060}}</ref>。
:* 緒形進平 - [[内田喜郎]]
: 製作決定後は大々的な前宣伝がなされ、公開前年10月にはマスコットガール選考会が[[帝国ホテル]]にて行われた。応募者は1300人とされ、最優秀賞に選ばれた斉藤智美(現・斉藤巴美)には本編への出演とレコードデビューが用意された。他、[[さっぽろ雪まつり]]や全国[[警察]]の[[交通安全]]キャンペーン等のイベントにも月光仮面やムーンライト号{{efn|この名称は後述の通り、アニメ版の設定が初出である。}}とともに登場した。斉藤は東京出身ではあるが、早々に名古屋へ移り住んでいたため、名古屋地区の劇場でのみ「名古屋出身の斉藤智美!月光仮面でデビュー!」といった特殊な予告編が流された{{Sfn|DVD付属解説書}}。
:* 中山めぐみ - [[降矢由美子]]
: 英語表記は、一般には「[[:en:Moonlight Mask|Moonlight Mask]]」が用いられるが、本作の英版主題歌では「Moon Masked Rider」となっている。これは当時すでに英訳されていた『仮面ライダー』の英題が「Masked Rider」だったことに合わせたもの。
:* 吉岡刑事 - [[椎谷建治]]
:* 相川刑事 - サイトウヒロシ
:* ジュリー・チャン - [[長江英和]]
:* クラーク・坂井 - [[山西道広]]
:* ウィター・ション - [[清水宏 (俳優)|清水宏]]
:* リック・沢田 - [[森大河]]
:* 新聞記者 - [[晴乃ピーチク・パーチク|晴乃ピーチク]]
:* 小柳巡査 - [[Bro.TOM|小柳トム]]
:* トミー・チン - [[ジョニー大倉]]
:* 阿部刑事 - [[鈴木ヤスシ]]
:* タイガー・尾崎 - [[ガッツ石松]]
:* 末松刑事 - [[桜井センリ]]
:* 東条寺恭作 - [[小松方正]]
:* 他   [[草薙良一]]、[[幸田宗丸]]、[[内田稔]]、小田俊彦、[[市村博]]、[[谷口香]]、園めぐみ、[[姫ゆり子]]、倉沢映子、佐藤ゆき子、[[藤枝亜弥]]、[[鶴岡修]]、沢田情児、大川利治、[[入江正徳]]、山本庄助、[[御友公喜]]、永田博文、鈴木誠一、山崎義和、[[垂木勉]]、沢井正延、三星光男、[[徳田耕一]]、椎原忠彦、高木清、宮内彰、[[梁川りお|浜田みどり]]、本間章子、黒田文子、島田久美、山形由美子、湊俊一、久遠利三
:* 月光仮面 - [[荻原紀]]、[[二家本辰己]]<ref>[http://www.nikkatsu.com/interview/200704/vol19_1.html vol.19 殺陣師・スタント 二家本辰己さん] - 日活</ref>
 
==== 月光仮面(3代目) ====
本作のヒーローであり、その正体は米国帰りの自然科学者、ジョージ小原である。
 
歴代同様に劇中では正体は明かされないが、当時の告知記事や前述の各種宣伝イベントではジョージ小原が月光仮面であると紹介されており、桑原大輔が月光仮面のコスチュームをまとい、仮面を外した姿で登場している(劇中でもスタント以外は桑原が月光を演じている)。弱者のために活躍するスタンスは歴代と変わらないが、本作では事件解決の際に取り戻された大金の10%10%を手数料として徴収している。これには警察や被害者らも特に抗わず(苦言は呈すものの)、素直に渡している。二丁拳銃を構えた特写スチールは存在するが、劇中で使用・発砲するシーンは無い。シーンによってホルスターすら装着していないこともある。各種告知物に由れば、初代(大瀬康一)、二代目(大村文武)に次ぐ三代目として紹介されており、住所不定、職業不詳、身長約180cm/体重約70kg/胸囲96cm/胴囲/76&nbsp;cm/腰囲約90cm/視力左右とも2.0である。
 
==== ムーンライト号 ====
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* パラシュートブレーキ - 車体最後部に装備されている補助制動装置。
 
なお、この名前は本来は後述のアニメ版で初出した名前ではあるが、劇中での呼称は本劇場版が初登場となる。また、フルカウルバイクとしてのデザインは、本作が初の立体化となる。
 
== テレビアニメ ==
=== 正義を愛する者 月光仮面 (1972(1972) ===
{{基礎情報 テレビ番組
|番組名=正義を愛する者 月光仮面
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1972年1月10日から10月2日までの月曜19時00分から19時30分にかけて、[[日本テレビ放送網|日本テレビ]]系列にて全39話で放送された。製作は[[ナック (アニメ制作会社)|ナック]]。また[[広告代理店]]は[[萬年社]]で、萬年社はアニメ版の終了後、『[[愛の戦士レインボーマン]]』『[[ダイヤモンド・アイ]]』といった、川内原作の特撮作品の広告代理店も務めている。
 
書籍『TVアニメ25年史』第1部「サタンの爪シリーズ」および第2部「マンモスコングシリーズ」は実写版をベースにしているが、第3部ドラゴンの牙シリーズはアニメオリジナルと説明されている<ref name="tokuma88">{{Cite book|和書|editor = [[アニメージュ]]編集部|title= THE ART OF JAPANEE ANIMATION1 TVアニメ25年史|year= 1988-12-01|publisher=[[徳間書店]]|series = ジ・アートシリーズ14|page =41}}</ref>{{efn|ただし、第3部の敵となる「ドラゴンの牙」は漫画版に登場する。同じく第3部の登場キャラクターとなる柳木博士と娘の綾子の名称は実写版第1部「どくろ仮面篇」に登場する。}}。
 
本作のアニメ化の背景には、1950年代の漫画のアニメ化によるリバイバルブームがあり、同時期に『[[赤胴鈴之助]]』もアニメ化されていた。本作の経緯について、日本テレビプロデューサーの高橋修之は当時の記事の中で、リバイバルは昔の人気があることからスポンサーも付きやすいことを挙げており、実写でリメイクすると旧作と比較されるためアニメーションにしたと述べている<ref>『福島民報』1972年2月16日付朝刊5面。</ref>。一方、シリーズ構成の[[伊東恒久]]は、本作について川内は旧作のイメージを望んでいたが、日本テレビ側やスポンサーサイドの板挟みになってしまい、終了が決まった際は落ち込んでしまったと述懐している{{Sfn|大全|2002|p=144}}。
 
主題歌の歌詞は実写版の月光仮面は誰でしょうと同じだが、曲はメロディー、サウンドともポップス調のものに変えられている。主題歌を作曲した三沢郷は、歌詞が実写版と同じであることに気付かないまま作曲したという<ref>CDアルバム『TV AGE 三沢郷 大全』(コロムビア COCP-35285/6)ブックレットより。</ref>。アクションシーンになると背景が[[サイケデリック]]な絵柄になるなどの趣向が取り入れられている<ref name="tokuma88" />。チーフディレクターの[[岡迫亘弘]]は、映像がサイケ調に変わることについて川内康範から叱られることを覚悟していたが、川内からは面白いと言ってもらったと述懐している{{Sfn|大全|2002|p=108}}。
 
==== キャラクター ====
アニメ版の月光仮面は、ターバンがヘルメットに変更された。また、武器も鞭とベルトに装備された「ブルースター」と呼ばれる星型手裏剣や「向月(むかいづき)」と呼ばれる三日月ブーメラン{{efn|よく言われる流れ月光は、投擲する際の掛け声(技名)であり、道具の名称ではない。}}を主に使い、拳銃はほとんど使わない。
 
月光仮面の乗るオートバイは、実写版では単なる白塗りだったが、このアニメ版ではフルカウルのオンロードレーサー風、排気管3対のモデルに変更され、劇中では呼称されていないが、「ムーンライト号」という名称がついている。
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頭部デザインはオートバイに乗るのに適したものにするための変更であった<ref name="特秘3">{{Cite journal |和書 |date =2016-03-13<!--奥付表記--> |author=金田益美 |title=INTERVIEW『レインボーマン』『ダイヤモンド・アイ』キャラクターデザイン 岡迫亘弘|publisher =[[洋泉社]] |journal =別冊[[映画秘宝]] 特撮秘宝 |volume =vol.3 |pages=pp.184-187 |isbn=978-4-8003-0865-8 }}</ref>。監督の[[岡迫亘弘]]は、原作者の[[川内康範]]はこのデザインを気に入っていたという<ref name="特秘3" />。
 
==== 登場人物(テレビアニメ) ====
; 月光仮面 - ?
: シゲルたちがピンチになると現れる正義の味方。
; 祝十郎 - [[池水通洋]]
: 祝探偵事務所を構える若き名探偵。なお、本編では登場しなかったが、漫画版では手を三日月の形に組み「変身、月光」と言い乍月の光にそれをかざす変身シーンらしきものがある作品が存在する。
; 五郎八 - [[はせさん治]]
: 祝の助手。おっちょこちょいなところがあり、物事が手遅れになったときの「遅かりしー!」が口癖。大好物は「珍来軒」のラーメン。
; シゲル - [[丸山裕子]]
: 祝の助手の少年。五郎八よりも機転が利き活躍することも多いが、孤児であることにコンプレックスを見せる子どもらしいところも。
; 不二子 - [[沢田和猫|沢田和子]]
: 母を亡くした少女。実はバラダイ王国の王位継承者シャバナン殿下の娘であり、王国の秘宝に至る鍵の一つを所有していたためサタンの爪に狙われることに。王国の秘宝事件が解決した後は、バラダイ王家とは無関係の日本人として祝探偵事務所の下にあるラーメン店「珍来軒」の養女となる。
; 松田警部 - [[柴田秀勝]]
: 警視庁の敏腕警部で、祝探偵事務所と協力して怪事件に挑む。祝からは「松田先輩」と呼ばれている。第8話では名前のみで未登場。加代子という娘がいる。
; サタンの爪 - [[北川米彦|北川国彦]]
: 第1部の敵。バラダイ王国の秘宝を狙う怪人物。登場する度に姿も声も違うため、その正体は不明。様々な特殊技能を持つ手下を従えているが、部下が月光仮面に敗北すると即座に処刑する残酷さを持つ。
; ドグマ博士 - [[千葉耕市]]
: 第2部の敵。世界征服をたくらむマッドサイエンティスト。巨大な大猿「マンモスコング」の死骸をサイボーグ化して復活させようとしており、脱走犯たちを怪物に改造した「サイバー人間」を手先とする。
; 山脇博士 - [[梶哲也]]
: 第2部で祝たちに協力する科学者。ドグマ博士に対抗して巨大ロボット「ジャスティス」を開発した。
; ドラゴンの牙 - [[納谷悟朗]]
: 第3部の敵。柳木博士の開発したHO結晶体を奪い、世界征服をたくらむ怪人物。
; ゴドム - [[八奈見乗児]]
: ドラゴンの牙の部下の呪術師。人形などに悪人の魂を吹き込むことで怪人とする。
; 柳木博士 - [[村越伊知郎]]
: 長年の研究の末に水質汚染を浄化するHO結晶体という物質を開発するも、それが大気中で使われた場合恐ろしい殺人兵器となることが判明し、ドラゴンの牙に狙われることに。
; 綾子 - [[佳川紘子|菊池紘子]]
: 柳木博士の娘。第3部のヒロイン的存在で、ドラゴンの牙にさらわれるなどの受難が多い。
 
その他出演者として、『TVアニメ25年史』では、[[杉山佳寿子]]、[[寺島幹夫]]、[[水島晋]]、[[永井一郎]]、[[瀬能礼子]]、[[谷津勲]]が明記されている<ref name="tokuma88" />。また、当時の『読売新聞』のテレビ欄には、[[井上真樹夫]](第4話)、[[富田耕生]](第7話)、[[峰恵研]](第8話)、[[富山敬]]・[[千葉順二]](第9話)、[[村瀬正彦]]・[[野沢雅子]](第11話)、[[平井道子]](第16話・第20話)、[[山田康雄]](第17話)、[[千々松幸子]](第20話)が明記されている<ref>『読売新聞』1972年1月10日 - 10月2日付朝刊テレビ欄。</ref>。
 
==== スタッフ(テレビアニメ) ====
参照:{{Cite book|和書|editor = [[アニメージュ]]編集部|title= THE ART OF JAPANEE ANIMATION1 TVアニメ25年史|year= 1988-12-01|publisher=[[徳間書店]]|series = ジ・アートシリーズ14|page =41}}{{efn|同書では、オープニングおよびエンディングのクレジット、および当時のスタッフの証言をもとに作成したと明記されている。}}
* 企画 - 西野聖市
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: 作詞 - 川内康範 / 作曲・編曲 - 三沢郷 / 歌 - [[ボニージャックス|ボニー・ジャックス]]、[[ひばり児童合唱団]]{{efn|[[三ツ木清隆]]版、[[ボーカル・ショップ]]版、[[ハニー・ナイツ]]版など、いくつかのカヴァー・ヴァージョンも存在するほか、劇中ではボニー・ジャックスのみのバージョンが挿入歌として使用されている。}}
: 曲名は実写版の主題歌名でもある「月光仮面は誰でしょう」と表記されることもある。
: 本作と同時期、同じく日本テレビ系で放映されていた『[[飛び出せ!青春]]』第14話「月光仮面は正義の味方!!」の挿入歌としても使用されている。
; エンディングテーマ - 「月光仮面の歌」
: 作詞 - 川内康範 / 作曲・編曲 - 三沢郷 / 歌 - ボニー・ジャックス{{efn|ボーカル・ショップ、三ツ木清隆などによるカヴァー・ヴァージョンも存在する。}}
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* 第3部は同年12月21日にDVD-BOXが発売され、単品DVDも同時発売。全3巻
 
=== ごぞんじ!月光仮面くん (1999(1999) ===
{{基礎情報 テレビ番組
|番組名=ごぞんじ!月光仮面くん
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==== 主題歌(月光仮面くん) ====
; オープニングテーマ「月光仮面は誰でしょう」
: 作詞 - [[川内康範]] / 作曲 - [[小川寛興]] / 編曲・歌 - [[高取ヒデアキ|COA]]
:; 「月光仮面は誰でしょう」
:: 作詞 - [[川内康範]] / 作曲 - [[小川寛興]] / 編曲・歌 - [[高取ヒデアキ|COA]]
 
; エンディングテーマ
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: 珍しく青年誌で連載された漫画化で、「月光仮面VSマンモスコング」が、全3話にわたって描かれた。作画は[[モンキー・パンチ]]。
; [[コミックボンボン]]版
: 『ごぞんじ!月光仮面くん』の漫画化。作画は[[ウルトラ忍法帖]]シリーズの[[御童カズヒコ]]。拳銃も鞭も手裏剣も使わない。敵はサタンの爪とその配下のドクロ仮面。「ドクロシール」で学校の先生や主婦を魔人に変貌させて悪事を働く。
 
=== ロック・フォークソング ===
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: B面:「"月光仮面"によせるこうきょうがく」(演奏 - ムーンライト'71 / 編曲 - [[クニ河内]])。小川寛興作曲版「月光仮面は誰でしょう」をインストゥルメンタルでカバー。
; 「月光仮面は誰でしょう」
: 池田頼光、池田繁久。1971年発売。インストゥルメンタル。編曲および、曲中の台詞・効果音・演奏はすべて名義の2人が担当。B面曲は前川洋子([[前川陽子]]?)、[[ヤング・フレッシュ]]の「[[ひょっこりひょうたん島 (曲)|ひょっこりひょうたん島]]」。
; 「ソウル 月光仮面」
: ムーン・ライト・マスク・バンド(編曲 - モンロー沢)。小川寛興作曲版「月光仮面は誰でしょう」のカバー。
; 「Rockin' on the 月光仮面」
: [[SPEEDWAY]]([[TM NETWORK]]の[[木根尚登]]、[[宇都宮隆]]、[[小室哲哉]]がTM開始前に所属していたバンド)が、[[#1981年版 『月光仮面#映画化作品 THE MOON MASK RIDER』|1981年劇場公開版]]とタイアップした「プラッシー」のCMソングとして歌った小川寛興作曲版「月光仮面は誰でしょう」のカバー(編曲もSPEEDWAY自身が担当)。1980年発売。
; 「月光仮面は誰でしょう」
: [[寺内タケシとブルージーンズ]]。[[1994年]]発売の[[通信販売]]限定10枚組CD全集『ギターとともに』より、子供向け[[アニメソング]]などのカバーを収録した『9.子供大集合』に収録。
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=== 舞台演劇 ===
; 光芒のマスカレード-月光仮面異聞-
: 2019年7月26日から8月12日にかけて全26公演が新宿村LIVEで公演<ref name="sb">{{Cite web|title=鷲尾修斗&伊阪達也が令和版“正義の味方”に!舞台『光芒のマスカレード-月光仮面異聞-』が開幕、ゲネプロショット25枚UP!|url=https://sumabo.jp/93354|website=スマートボーイズ|date=2019-07-27|accessdate=2021-05-15}}</ref>。『月光仮面』の放送60周年を記念した、実力派演劇集団「[[GEKIIKE]]」による舞台化作品。月光仮面役を[[鷲尾修斗]]、舞台オリジナルキャラクターで月光仮面のライバルとなる新月仮面役を[[伊阪達也]]が担当。
 
:; キャスト<ref>{{Cite web |title=20190802【EVENT INFORMATION/STAGES】待望のGEKIIKE本公演第10回『光芒のマスカレード-月光仮面異聞-』の舞台公演が新宿村LIVEにて開幕!ゲネプロの模様をREPORT!|url=https://folkvisualjapan.com/?p=10398|publisher=FolkVisual Japan|date=2019-08-02|accessdate=2021-05-14}}</ref>
::* 月光仮面/桐生社 - [[鷲尾修斗]]
1,050 ⟶ 1,049行目:
::* 田上弘 - [[有沢優兎]]
::* 東雲莞爾 - [[樋口夢祈]]
 
:; スタッフ<ref name="sb"/>
::* 原作 - 川内康範
1,068 ⟶ 1,066行目:
* [[おぼっちゃまくんの登場人物一覧#主要人物|絶交仮面]](『[[おぼっちゃまくん]]』、[[フルタ製菓]]『ドキドキ学園チョコ』の妖怪シール)
* 鶴光仮面([[笑福亭鶴光]])
* 激口仮面(1973年ごろ、[[テレビ朝日]]系・[[前田武彦]]司会のバラエティ番組『前武のヤング・アップ』の1コーナー)
* デンコー仮面([[江守徹]]、2001年から2002年ごろ、[[デンコードー]]のCMより)
 
上記の他、映画『[[ホーホケキョ となりの山田くん]]』作中にて、家長である山田たかしが子供のころにあこがれていた月光仮面に想いを馳せ、家族に乱暴狼藉を働く暴走族を成敗する月光仮面に扮する妄想を抱くエピソードが登場している。
 
== 社会現象 ==
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== 特別企画 ==
=== 月光仮面誕生50周年プロジェクト ===
番組誕生50年にあたる2008年に、宣弘社によって実施され、平凡社新書から番組製作時の秘話やメディア情勢を分析した『「月光仮面」を創った男たち』([[樋口尚文]]著)が出版された。月光仮面と祝十郎探偵に扮した[[大瀬康一]]と1995年に没したプロデューサーの[[西村俊一]]への生前のインタビューなどが収録され、原作者の川内康範、企画者の小林利雄、監督の船床定男らが、番組を創造していった過程を詳述している。
 
=== 月光仮面 FOREVER ===
1,086 ⟶ 1,084行目:
 
=== テレビドラマ復刻版・第1話 ===
2011年1月1日、[[ファミリー劇場]]にて放送。[[#第1解説 どくろ仮面篇|各部解説>第1部 どくろ仮面篇]]に記載した通り、破棄されてしまい現存しないテレビドラマ第1話「月光仮面現わる」を、出来るだけオリジナルに近づけて“復刻”したもの。セリフは関係者の証言や資料を元にし、映像は第2話以降の素材などを組み合わせた。オリジナルの第1話は30分枠で放送されたが、いくつかの証言から半分は出演者によるトークだった可能性もあり、約12分強で製作された。
 
なおアフレコに際しては、祝十郎を演じた大瀬康一が約半世紀ぶりに担当した。
1,120 ⟶ 1,118行目:
* 樋口尚文『テレビヒーローの創造』([[筑摩書房]]、1993年、ISBN 4-480-87226-4 C0074)
* 朝日新聞学芸部編『戦後芸能史物語』([[朝日新聞社]]、1987年)
* {{Cite book|和書 |date = 1990-03-24 |title = [[全怪獣怪人]] |publisher = [[勁文社]] |volume = 上巻 |id=C0676|isbn = 4-7669-0962-3 |ref={{SfnRef|全怪獣怪人 上|1990}}}}
* {{Cite book|和書
|date = 1990-03-24
|title = [[全怪獣怪人]]
|publisher = [[勁文社]]
|volume = 上巻
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|isbn = 4-7669-0962-3
|ref={{SfnRef|全怪獣怪人 上|1990}}
}}
* [[読売新聞社]]芸能部『テレビ番組の40年』([[日本放送出版協会]]、1994年)
* 竹内オサム『戦後マンガ50年史』(筑摩書房、1995年)
* {{Cite book |和書 |editor=竹書房/イオン編 |date=1995-11-30 |title=超人画報 国産架空ヒーロー40年の歩み |publisher=[[竹書房]] |id= C0076|isbn= 4-88475-874-9|ref = {{SfnRef|超人画報|1995}}}}
* {{Cite book |和書
|editor=竹書房/イオン編
|date=1995-11-30
|title=超人画報 国産架空ヒーロー40年の歩み
|publisher=[[竹書房]]
|id= C0076
|isbn= 4-88475-874-9
|ref = {{SfnRef|超人画報|1995}}
}}
* 桑田二郎『走れ!エイトマン』(筑摩書房、1998年)
* [[竹熊健太郎]]『箆棒な人々 戦後サブカルチャー偉人伝』([[太田出版]]、1998年)
1,145 ⟶ 1,127行目:
* {{Cite book|和書 |date = 2002-07-30 |title = レインボーマン ダイヤモンド・アイ コンドールマン大全|publisher = [[双葉社]] |isbn = 4-575-29442-X|ref={{SfnRef|大全|2002}}}}
* [[白石雅彦]]『円谷一 [[ウルトラQ]]と“テレビ映画”の時代』(双葉社、2005年)
* {{Cite book|和書 |author=石橋春海 |date = 2013-12-05 |title = '60年代 蘇る昭和特撮ヒーロー |publisher = [[コスミック出版]] |series = COSMIC MOOK |isbn = 978-4-7747-5853-4 |ref = harv}}
* {{Cite book|和書
|author=石橋春海
|date = 2013-12-05
|title = '60年代 蘇る昭和特撮ヒーロー
|publisher = [[コスミック出版]]
|series = COSMIC MOOK
|isbn = 978-4-7747-5853-4
|ref = harv
}}
* {{Cite book|和書 |author=石橋春海 |date = 2014-07-09 |title = 伝説の昭和特撮ヒーロー [[宣弘社]]全仕事 |publisher = コスミック出版 |series = COSMIC MOOK |isbn = 978-4-7747-5934-0 |ref = harv }}
*Jonathan E. Abel, "Masked justice: allegories of the superhero in Cold War Japan," Japan Forum 26(2) 2014, 187-208.