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日本中心のようだ。
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[[兵庫県]]のように「市内全域」「町内全域」で最高時速40km/hが指定されている自治体の場合、法定速度区間は60km/h標識を設置しなければならない。
 
== 日本での新たな速度規制基準の検討(一般道路) ==
この項目では、[[#最高速度の決め方(一般道路)]]節で使用される、2009年改定の速度規制基準の検討過程について記述する。
 
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この通達により40 km/hや50 km/hの道路が法定速度 (60 km/h) に引き上げられたり、[[バイパス道路|バイパス]]などの[[地域高規格道路]]では80 km/hや70 km/hに引き上げられるケースも出た。同時に歩行者保護のため、ゾーン30規制を行うなど多数の道路で速度の引き下げを行っている。
 
== 日本での最高速度の決め方(一般道路) ==
[[File:85percentile and speed limit(japan).png|thumb|500px|実勢速度を基にした一般道路の最高速度の設定<ref name="H20報告書" /><br />日本の最高速度の決定には実勢速度(85パーセンタイル速度)を使用している。ただし、ドライバー本位の速度である実勢速度で走行することは危険であるから、交通事故抑制を考慮した実勢速度より低い「基準速度」を設定し、必要であれば原則10 km/hの範囲で補正を行い最高速度が決定される。]]
 
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*全ての要因に該当していなければ、補正してはならないものではない。
 
== 日本での最高速度規制の見直し ==
=== 旧基準での見直し ===
2009年に現在の速度規制基準へと改定される以前にも、1992年から規制速度決定手法に関する調査研究(平成元年度)に基づく速度規制の見直しが行われており、2003年(平成15年)から2007年(平成19年)に規制速度の見直しが行われた道路を調査したところ、引き上げが7割、引き下げが3割程度であった<ref name="H20見直し結果" />。
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*[[新潟県]]では同時期に規制総延長5,567 kmのうち2,592 km (46.6 %) で見直しが行われ、規制総延長のうち1153.8 km (20.7 %) の道路で引き上げが行われた。引き上げ率は全国一位である。
 
== 日本での新たな速度規制基準の検討(高速道路) ==
[[高速道路]](''[[高速自動車国道]]および[[自動車専用道路]]。以下同じ'')では、一般道路とは異なり、実勢速度ではなく、道路構造などから規制速度を決定する<ref name="H20報告書" />。
 
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しかしながら、法定最高速度の100 km/hについて「今のままでよい」および「制限速度を下げる」との意見が約7割に達している他、高速自動車国道の制限速度が多くの場合100 km/h又は80 km/hとなっていることについても「適当である」と「制限が厳しいところや緩やかなところもあるが、おおむね適当である」との意見が73%を占めており、120 km/hで安全に走行できる道路で、実勢速度が高く、事故件数が少ないからと言って、110 km/h以上の速度を指定しないことは、多くの運転者の意識にも適合する決定である。
 
== 日本での最高速度の決め方(高速道路) ==
=== 本線車道 ===
#下記の項目の個別構造適合速度を個別に算出し、最小値をその地点の構造適合速度とする<ref name="交通規制基準" />。(下記[[#構造適合速度]]を参照)必須条件以外については道路構造令の特例値(地形の状況その他の特別の理由によりやむを得ない場合に採用する緩い基準)を採用している。曲線半径以外の必須条件には道路構造令に特例値が存在しないため、構造適合速度は設計速度と同等以上になる。半面、曲線半径は設計速度より最大で1段階(20 km/h)低くなる場合がある。
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特定の条件下においては、その道路の最高速度とは異なる最高速度が指定されることがある。
 
=== 日本での時間帯や特定の期間での速度規制 ===
道路交通状況により必要な場合は、昼夜別や時間帯、日曜、休日及び平日等に区分して速度の引き上げまたは引き下げを行うことができる。また、冬期における恒常的な路面の圧雪・凍結のある道路又は観光シーズンにおける交通量の増大等により特に必要がある道路について、期間を定めて規制することができる<ref name="交通規制基準" />。
 
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この他にも、警察署長は必要と認める場合に1箇月を超えない範囲であらゆる交通規制を行うことができる<ref>道路交通法 第五条および道路交通法施行令 第三条の二</ref><ref>{{ Cite | author = [[警察庁交通局]] | date = 令和2年(2020年)8月26日 | title = 交通規制基準 | url = https://www.npa.go.jp/laws/notification/koutuu/kisei/kisei20200826.pdf | page = 3-4 }}</ref>。
 
=== 日本での悪条件下での速度規制 ===
最高速度が80 km/h以上の区間では、原則として[[可変標識]]を設置して天候不良時等の臨時交通規制を行うよう求めている<ref name="交通規制基準" />。法定速度(100 km/h)の高速自動車国道では通常、異常気象時に80 km/hおよび50 km/hの2種類の速度規制を実施している<ref>{{Cite report | author = 警察庁 | author2 = 規制速度決定の在り方に関する調査研究検討委員会 | authorlink = 警察庁 | date = 平成21年3月 | title = 平成20年度 規制速度決定の在り方に関する調査研究 報告書 | url = https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/seibi2/kisei/mokuteki/kiseisokudo/pdf/H20houkokusyo.pdf | page = 49-50 | archiveurl = https://web.archive.org/web/20201114184311/https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/seibi2/kisei/mokuteki/kiseisokudo/pdf/H20houkokusyo.pdf | archivedate = 2020-11-14 }}</ref>。
 
ただし、最高速度80 km/hの区間については要件が緩和されており、道路線形、高機能舗装の施工状況、交通事故発生状況、気象条件等を勘案し、交通管理上の問題が少ないと認められる場合は、固定標識を設置することができる<ref name="交通規制基準" />。
 
=== 日本での夜間 ===
夜間(日没時から日の出時までの間)及び昼間(夜間以外の時間)を区分して最高速度規制を行うことができる。なお、深夜のみ変更するなど「日没から日の出の時間」以外で区分する場合は昼夜別ではなく前述した「時間を指定して行う規制」である。
 
;昼夜別速度規制<ref name="交通規での制基準" />
:対象の道路
:#山間部のカーブ等において夜間の交通事故が多発し、又は多発するおそれがあり、夜間の速度を引き下げる必要がある道路
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:*前後における速度規制は、原則として昼夜別速度規制区間の昼間の速度規制と同一とする。
 
== 日本での速度超過に対する取締り ==
[[File:JMA-220.JPG|thumb|定置式レーダー[[スピード測定器|速度測定器]]による速度違反の取り締まり]]
[[File:Orbis at Meishin.jpg|thumb|right|自動速度違反取締装置の例(詳しくは[[速度違反自動取締装置]]を参照) - 岐阜県(名神高速道路)]]